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クレーン付(ユニック車)はレンタルできる?料金相場やレンタル時3つの注意点を解説

(引用元:株式会社Sky)
クレーン付(ユニック)は、資材や機材運搬に活躍しますが、会社でクレーン付(ユニック)のレンタルを検討している方もいるのではないでしょうか。本記事では、クレーン付(ユニック)のレンタル方法や用途にあった種類、レンタルする際の注意点を解説します。

クレーン付(ユニック)の種類ごとの吊り荷重と利用用途

クレーン付(ユニック)は、さまざまなサイズや種類があり、種類によって吊り上げられる荷重が異なります。
業務内容と運ぶ荷物の重さを確認したうえで、クレーン付(ユニック)をレンタルする必要があります。

クレーン付(ユニック)の種類ごとに吊り荷重を以下の表にまとめました。レンタル前の参考にしてみてください。
(※今回のリサーチでは、車両重量が2トン以下のクレーン付(ユニック)を取り扱っている店舗が見つからなかったため、以下の表には掲載していません。)

車両重量(t) 吊り荷(t) 用途
2〜3 2.2~2.6 戸建て住宅の建設現場など
4 2.63~2.93 戸建て住宅の建設現場、土木、建築業界の造園、水道業界など
6~8 鉄、コンクリートの運搬が必要な工事現場など
10 ビルやマンションの大型現場など

(トラック流通センター調べ)
扱う荷物や重さ、大きさによっては、ユニック車を支える脚のように張り出すアウトトリガーで固定する必要があります。アウトトリガーで固定しないとユニック車が傾き、転倒してしまう可能性があるため、重い荷物を釣り上げる場合は、アウトトリガーの有無も確認しておきましょう。

クレーン付(ユニック)のレンタル料金

(引用元:トラック流通センター)
クレーン付(ユニック)のレンタル料金は、車両のみをレンタルする場合と、運転手付きのクレーン付(ユニック)をレンタルする場合でかかる費用が異なります。
それぞれの費用を解説します。

クレーン付(ユニック)のみをレンタルする場合の費用

ここでは、利用頻度の高い3〜4段ブームを搭載しているクレーン付(ユニック)の費用をまとめています。

車両重量(t)
(ブームが3〜4段の場合)
費用相場(円)
1
2 16,000〜18,000
3 18,000〜20,000
4 20,000〜22,000
6〜8 22,000〜35,000
10 35,000〜50,000

(トラック流通センター調べ)
利用頻度の高い2〜8トンは、1日あたり16,000〜35,000円前後でレンタルが可能です。
ただし、ブーム段数(クレーンの竿部分のこと)によって差異があります。

一方で、1トンや10トンの小型・大型のクレーン付(ユニック)を取り扱っているレンタカー店は少なく、レンタル自体が難しい傾向にあります。

運転手付きのクレーン付(ユニック)をレンタルする場合の費用

運転手付きのユニック車をレンタルする場合は、クレーン付(ユニック)のレンタル費用に合わせて運転手に払う費用が別途15,000〜30,000円前後かかります。

クレーン付(ユニック)のレンタル方法

(引用元:近畿レンタカーサービス)
クレーン付(ユニック)は、建設機械専門のレンタカー店でレンタルが可能です。レンタル方法は以下の通りです。
【レンタル手順】

  1. 車両の有無の確認
  2. メール・電話・FAX・Webで問い合わせ
  3. レンタル契約の締結
  4. 車両の引き渡し

クレーン付(ユニック)のレンタル契約を結ぶ際、ユニック車の運転は危険がともないますので、車両保険には必ず加入しておきましょう。クレーン付(ユニック)をレンタルする際の注意点は2つ(引用元:トラック流通センター)
クレーン付(ユニック)をレンタルする際に確認しておきたい注意点が2つあります。

  1. ラジコンの有無を確認
  2. クレーン付(ユニック)の運転、操作に必要な免許や資格

上記2つの注意点をそれぞれ詳しく説明します。

①ラジコン操作の有無を確認する

クレーン付(ユニック)の運転、操作に必要な免許や資格のなかには、無線操縦装置ラジコン(無線操縦装置)が搭載されているものがあります。
車両側で操作できるだけでなく、離れた場所からラジコン操作できるため、業務によってはラジコンのほうが馴染みやすい場合があります。
ただし、ラジコンにも「ブームとフック(吊り部分)を別々に操作するモデル」と「ブームとフックが連動するモデル」の2つがあります。レンタルする際は、クレーン付(ユニック)の運転、操作に必要な免許や資格のクレーンをラジコンの有無やブームとフックの操作モデルなどを確認しておきましょう。

②クレーン付(ユニック)の運転、操作に必要な免許や資格

クレーン付(ユニック)には、3つの必要な免許や資格があります。

  1. 公道走行時に必要な運転免許
  2. 移動式クレーンの操縦に関する資格
  3. 玉掛け業務に関する資格

①公道走行時に必要な運転免許

積載量(t) 車両総重量(t) 必要な免許
6.5以上 11以上 大型自動車運転免許
6.5未満 11未満 中型自動車運転免許

普通免許をお持ちの方は「積載量2トン未満・車両総重量3.5トン未満」のユニック車であれば公道を走ることができます。
公道を走らない場合は、大型自動車運転免許・中型自動車運転免許ともに必要ありません。

②移動式クレーンの操縦に関する資格

吊り上げ荷重(t) 必要な資格
0.5〜1 未満 小型移動式クレーン運転技能講習
1〜5未満 小型移動式クレーン技能講習
5以上 移動式クレーン運転士免許

「小型移動式クレーン運転技能講習」や「小型移動式クレーン技能講習」は、教習所で2〜3日講習を受けると取得できますが、移動式クレーン運転士免許の場合は6日ほどかかります。(引用元:一般社団法人日本クレーン協会)

③玉掛け業務に関する資格

ユニック車でフックを引っ掛けたり外したりなどの玉掛け業務をおこなう場合は、以下の資格が必要になります。
玉掛け技能講習や玉掛け業務の特別教育は、教習所に2〜3日通うと取得できます。

吊り上げ荷重(t) 必要な資格
1以上 玉掛け技能講習
1未満 玉掛け業務の特別教育

(引用元:一般社団法人日本クレーン協会)

クレーン付(ユニック)のレンタルがお得なケース

(引用元:トラック流通センター)
クレーン付(ユニック)のレンタル利用をおすすめするケースは、重い荷物を運ぶなどの業務が数日で終わる現場での利用です。頻度が低い場合は、レンタルしたほうがコストを抑えられます。

・ユニック車のレンタルが、お得なケース・スポット的に重い荷物を運ぶケースが出てくる業種(造園業など)
・急遽鉄骨や重機を搬入・搬出しなければならなくなった
・業務が1日~数日で終わる現場の搬入・搬出

クレーン付(ユニック)を購入やリースがお得なケース

クレーン付(ユニック)をレンタルするよりも購入・リースしたほうがいいケースは、利用頻度が高い、もしくは業務でユニック車の長期利用が発生するケースです。

・クレーン付(ユニック)を利用用途に変更がない、重さが変わらない、運ぶものが変わらない
・数週間、数ヵ月に及ぶ業務が発生する現場ユニック車

クレーン付(ユニック)は、1日レンタルするだけでも16,000〜50,000円前後かかるため、決して安い金額ではありません。
1日程度のスポット的な利用であればレンタルのほうがコストは抑えられますが、数週間・数ヵ月と利用し続ける現場や利用頻度の高い業務(マンション・ビル・戸建て住宅の建築など)が発生する場合は購入やリースがおすすめです。

また、クレーン付(ユニック)は、新車の場合1000万円前後と高額ですが、中古車であれば250万〜600万円と新車よりも比較的リーズナブルに入手ができます。

まとめ

この記事では、クレーン付(ユニック)のレンタルについて解説しました。
クレーン付(ユニック)はさまざまなサイズや種類があり、種類によって吊り上げられる荷重が異なるため、用途や積載物の重さなどを確認したうえで、レンタルを検討することをおすすめします。
また運転や操作をするには、必要な免許や資格が異なるため事前に確認しておきましょう。

  • クレーン付(ユニック)のレンタル費用は、1日あたり16,000〜50,000円前後でレンタルができる。
  • レンタルする際は、ラジコンの有無や必要な免許や資格を確認する。
  • レンタル利用をおすすめするケースは、重い荷物を運ぶなどの業務が数日で終わる現場での利用

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