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トラックの寿命は乗り方次第!寿命を延ばすドライブテクニックを大紹介!

トラックの寿命は乗り方次第!寿命を延ばすドライブテクニックを大紹介!
製造技術の進歩に伴いトラックがより精密でより頑丈な構造への進化を続けていることで、中古トラック市場に流入するトラックのコンディションは劇的に向上したと言えるでしょう。一般的に寿命と呼ばれるトラックの使用限度の目安となる走行距離も以前より長距離になる傾向にあります。しかし残念ながら全てのトラックの寿命が延びた訳ではなく、トラックの使用限度には、使用やメンテナンスの環境が大きく影響します。
大切なトラックの寿命を延ばすために運転時に注意するべき事項は、ビギナーからベテランドライバーまで共通していますので、トラックの寿命を延ばせるドライブテクニックを紹介します。

頑丈に作られているトラックは基本的に使用限度期間が長い傾向にある

頑丈に作られているトラックは基本的に使用限度期間が長い傾向にある
巨大な車体に荷物を積載し車両重量が大きな状態で走行する機会が多いトラックは頑丈に作られているため、寿命と呼ばれる使用限度に達するまでの期間や距離は基本的に長い傾向にあります。

トラック搭載のディーゼルエンジンは頑丈なエンジン

自動車のパワートレインにはガソリンやディーゼル、ガスエンジン、近年ではハイブリッドなどさまざまなタイプが存在しますが、トラックに搭載されるエンジンとして最もポピュラーなものは、低回転でトルクフルなディーゼルエンジンだと言えるでしょう。

ピストンで超高圧に圧縮した燃焼室で軽油を自己発火させるディーゼルエンジンは、圧力に耐えるため非常に頑丈な構造となっています。エンジンの点火メカニズムのために頑丈に作らざるを得ないディーゼルエンジンですが、高い耐久性が生じ結果的に使用限度に達するまでの期間や距離が長くなる二次的効果が発生します。

大排気量でシンプルなトラックの構造は長寿に有利に働く

ディーゼルエンジンが点火メカニズムの関係で頑丈に作らざるを得ないことは既に紹介しましたが、トラックが大排気量であることもトラックが頑丈な理由の1つに挙げられます。

車両重量が大きなトラックを動かすためにトラックのエンジンは大排気量となる傾向にあり、ただでさえ頑丈なディーゼルエンジンが大型化することでより強固なものとなり耐久性をさらに向上させることに繋がっています。

またトラックは車体が大きく構造もシンプルなことからメンテナンススペースを確保しやすいため、整備作業性高く整備しやすいのもトラックの平均寿命を延ばすのにプラスに働いていると言えるでしょう。

運転方法に大きく影響されるトラックの使用限度

運転方法に大きく影響されるトラックの使用限度
トラックの基本構造が頑丈であることは使用限度の長期化に有効に働きますが、人間が身体能力や基礎体力に頼って不摂生を続けると生活習慣病を引き起こすように、日頃の運転方法はトラックの寿命に大きく影響を及ぼします。

日頃からトラックへの負担が小さな運転方法を心掛けることが、トラックの寿命である使用限度までの期間を延ばすポイントとなりますので、次項からトラックへの負担が小さな運転方法を紹介します。

トラックにも準備運動は効果的

始業時や長時間の停車後など、各パーツが完全に冷えた状態でトラックを始動させる際は停車して行う暖気運転や徐行しながら行う暖気運行を心掛けます。各パーツが温まりオイル類が各パーツに行き届く前にエンジン回転数を上げるのはトラックに負担をかけ寿命を縮める原因となります。

「急」の付く運転を避けるのがトラックの使用限度を延ばすポイント

「急」の付く運転を避けるのは安全運転の基本ですが、トラックの寿命を延ばすのにもプラスに働きます。急発進・急加速・急減速などはエンジンや駆動系、急ハンドルは操舵系やサスペンション、急停車は制動装置・駆動系・サスペンションなどに負担が大きな操作となります。

半クラッチの多用はクラッチの寿命を縮める

オートマ車のトラックも増加していますが、依然トラックにはドライバー自身がシフトチェンジを行うマニュアルミッションが採用されることが多いと言えます。マニュアル車は変速時にアクセル・クラッチ・シフトノブを操作して変速を行いますが、クラッチ操作が運転のポイントとなります。

クラッチを切った状態からクラッチミートする際、クラッチペダルを少し戻すことでエンジン側とトランスミッション側の回転数を合わせることを半クラッチ(略称:半クラ)と呼びます。

半クラッチの状態はクラッチへの負担が大きいため多用するとクラッチの寿命を早めます。クラッチの不具合はトラックの寿命に影響するトランスミッションへ負担をかけることになるので、避けるべきだと言えるでしょう。

丁寧なシフトチェンジは駆動系の寿命を延ばす

クラッチ操作がトランスミッションへ大きな影響を及ぼすことは前項でふれましたが、クラッチ操作だけでなくシフトチェンジを丁寧に行うことがトランスミッションの寿命を延ばすことになりトラックの寿命を延ばすことに繋がります。

クラッチが完全に切れていない状態で行うシフトチェンジやギア抜けなどギア鳴りが起こるようなシフトチェンジは避け、丁寧なシフトチェンジを行うのがトラックの寿命を延ばす方法です。

トラックの搭載機能を生かしてトラックの寿命を延ばそう!

トラックの搭載機能を生かしてトラックの寿命を延ばそう!
トラックの寿命を延ばすドライブテクニックといっても、実際には必要なのは特別な操作方法ではありません。前項で紹介した安全で確実な操作を心掛けることが、トラックの寿命を延ばすことに繋がります。

またトラックに搭載されているアシスト機能やトラックのエンジン特性などをしっかりと掴み、それらの機能を有効活用することでトラックの寿命を延ばすこともできるので紹介します。

上手なブレーキの使い方でトラックの寿命が延びる

減速・停車させる際の制御機能として使用されるブレーキはトラックの重要機能の1つですが、車両重量が大きなトラックを減速し停車させるためには通常よりも大きな制動力が必要となります。

減速時にシフトダウンを行ってエンジンブレーキを利用するドライブテクニックがありますが、多くのディーゼルトラックには「排気ブレーキ」が搭載されているので排気ブレーキを起動しアクセルを緩めることで制動力を得ることができます。

シフトダウンを行うよりも機関に負担をかけずに減速できる排気ブレーキはトラック特有の有効な制動機能ですので、効果的に使用してトラックの寿命を延ばす運転をして下さい。

パワフルなトラックは2速発進で

トラックのエンジンには力強さが求められるため低回転でトルクフルなディーゼルエンジンが搭載されるケースが多いことや、大排気量であることは既にふれました。またトラックのミッションは、荷物を積載した状態で登坂ができるようにギア比を設定しているので、1速は荷物を積載した状態での登坂時に使用するものだと考えて良いでしょう。

トラックの1速を使用するとシフト操作が煩雑なり、エンジンの回転数が上がりすぎる可能性もあるので通常時、トラックは2速で発進するのが一般的です。誤ってオーバーレブさせないように2速発進の習慣をつけることがトラックのエンジンに負担をかけない寿命を延ばすポイントの1つです。

メンテナンスの習慣もトラックの使用限度を伸ばすポイント!

メンテナンスの習慣もトラックの使用限度を伸ばすポイント!
トラックの寿命である使用限度は運転方法以外に、メンテナンスの頻度や内容にも大きく影響されます。適切なサイクルで必要なメンテナンスを行うこともトラックの寿命を延ばすのに非常に重要なポイントとなります。

トラックの血液!オイルの管理でトラック管理の基本

トラックにはさまざまなオイル類が使用されていますが、オイルチェックやオイル交換などのオイル管理はメンテナンスの基本だと言えるでしょう。オイルには潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆などの機能があり、トラックの血液のようものです。

トラックの寿命を延ばすためにはオイルのコンディションを管理し、オイルが汚れた場合や粘度が落ちてきた場合はオイル交換を行う習慣を身に付けることをおすすめします。

エンジンルームのセルフチェックは重要

金属製パーツや電子部品がギッチリと詰まったエンジンルームを見て「とてもじゃないけど素人が手を出せるものではない」と感じる方が少なくないのではないでしょうか?確かにエンジンルーム内にはさまざまなパーツが詰め込まれているので、下手に触るとトラックの調子が悪くなるケースもあるので、整備は専門家に依頼することをおすすめします。

しかしオイルやバッテリーのコンディションチェックやラジエター液・ウォッシャー液の点検などセルフチェックすることは重要です。またエンジンルーム内をチェックする習慣を付けるとエンジンなどのトラブルの前兆を早めに察知することもできるので、トラックの寿命を延ばせる可能性が高くなります。

クラッチ調整もトラックの使用限度を延ばすのには欠かせない

エンジンで発生する動力をトランスミッションに伝える役目を行うのがクラッチです。クラッチ自体は消耗パーツの1つですが、トランスミッションはエンジンと並ぶ高額パーツのためミッションはトラックの寿命と密接な関係があります。

既にふれたとおりクラッチが正確に動作しないとトランスミッションに負荷がかかり、トラブルの原因となりかねませんので、定期定期にクラッチ調整を行い、クラッチを正常な状態に保つこともトラックの寿命を延ばすことに繋がります。

上手な運転方法と的確なメンテナンスはトラックの乗り換え時に有利に働く

上手な運転方法と的確なメンテナンスはトラックの乗り換え時に有利に働く
トラックの寿命を延ばすためには丁寧で正確な運転や的確なメンテナンスが効果的ですが、寿命まで使用することなく乗り換えながらトラックを使用する場合にも効果的です。
トラックの乗り換え時には現在使用しているトラックを下取りに出すのが一般的ですが、下取り額が高いほどトラック乗り換えの経済的負担は小さくなります。

高品質な車両は売却時の査定にプラスに働く!

通常、トラックの乗り換え時には現在使用中のトラックを下取りに出し売却しますが、トラックの乗り換えコストを抑えるためには「いかにして使用中のトラックを高額で下取りしてもらうか?」が重要です。

下取り査定を行うのはプロの査定員ですからトラックのコンディションを偽装しようとしてもすぐに見抜かれてしまいます。しかし、プロであるからこそ丁寧に運転され的確なメンテナンスを受けてきたトラックであれば、高品質なトラックであると判断してくれると言えるでしょう。

中古トラック市場で取扱われる中古車両の品質も向上している

かつて中古トラックはコンディションの悪いものが数多く取り扱われていたと言えますが、トラックの製造技術の向上や使用環境の改善などで、中古トラック市場に流入するトラックの質は向上しています。

また消費者のニーズが厳しくなったことで、程度の悪い車両は売れ残る傾向が強くなったことも中古トラック販売店の取り扱い車両の品質向上を後押していると言えるでしょう。

つまり、現在の中古トラック販売店は上質な中古トラックを短期納車でリーズナブルに購入できる魅力的なトラック購入先へと変化していると言えます。効率的なトラックの乗り換えを希望するのであれば中古トラック販売店の利用を検討することをおすすめします。

まとめ

車両価格が決して安いものではないトラックはできるだけ長期間使用したいものです。トラックの使用限度は長期化する傾向にありますが、運転やメンテナンス方法が寿命に大きく影響するのも事実です。

トラックを少しでも長く利用するためには次のポイントが重要となります。

  • 運転時は暖気運転を行い急な操作や半クラッチの多用を避ける
  • 排気ブレーキや2速発進など搭載機能を活用した運転を行う
  • オイル管理には気を使い劣化したオイルはすぐに交換す

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