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停車中にトラックのコンディションが掴める!トラックのアイドリングとは?

停車中にトラックのコンディションが掴める!トラックのアイドリングとは?
環境問題に対する取り組みが本格化すると共にアイドリングストップがトラックに強く求められています。
環境問題を考慮すればアイドリングは控えるべき行為だと言えますし、大排気量エンジンを搭載するトラックはアイドリング時の燃料消費量が決して少なくないなど経済的負担の問題も存在するためトラックのアイドリングに注目し紹介します。

停車時にエンジン停止をしないトラックのアイドリングとは?

停車時にエンジン停止をしないトラックのアイドリングとは?
可動に即応できる待機状態を英語でアイドル(idle)と言い、人員・機械・設備などが待機している状態はアイドル・タイム(idle time)と呼ばれますが、トラックなどの自動車が走行せずエンジンをかけただけの状態はアイドリングと呼ばれます。

トラックのアイドリングはミッションのシフトをニュートラルポジションにし、アクセルを踏み込まない状態で行うため無負荷状態で最低減の回転数でエンジンのみ稼働した状態を指します。

始動時のトラックにとって準備運動代わりになるアイドリング

トラックのエンジンに組み込まれる金属パーツ間は高温・高圧の状態で正常に稼働できるようにクリアランス(隙間)が設定されていますが、金属は温度変化で膨張・収縮する特性を持つため温度の低い始動時は理想的なクリアランスを確保することが困難です。

始動直後は一定期間のアイドリングを行うことによってトラックのエンジンを段階的に温める効果があり、アイドリング後に走行開始するとエンジンの負担が軽減されるため始動直後のアイドリングはトラックにとって準備運動のような効果があると言えるでしょう。

環境問題対策としてトラックにはアイドリングストップが強く求められる

既述のとおりトラックの準備運動に相当する始動直後のアイドリングは、暖機することで適正なクリアランスを確保しエンジンへの負担を軽減することが期待できます。しかし環境問題対策の側面からは「運行以外の排気ガスの排出は大気汚染に繋がる」として、トラックにはアイドリングストップが強く求められているのも事実です。

大排気量エンジンを搭載するトラックのアイドリングは燃費に大きく影響する!

大排気量エンジンを搭載するトラックのアイドリングは燃費に大きく影響する!
大排気量エンジンが採用される傾向が強いトラックに対しては環境問題対策としてアイドリングストップが強く求められていることは既にふれましたが、搭載エンジンが大きいと言うことはアイドリング時の燃料消費量も大きくなることを意味します。

エコドライブは、環境性能を意味するエコロジーと経済性能を表すエコノミー双方に効果が期待できる運転を指しますので、燃料消費量が決して少なくないトラックのアイドリングは経済的負担が小さくないとも言えます。

各車両区分のトラックでのアイドリングによる燃料消費量の目安は?

トラックは小型・中型・大型の3つの車両区分に分類され環境問題対策でダウンサイジングエンジンの搭載も推し進められていますが、各車両区分のトラックには通常次に挙げる排気量クラスのエンジンが搭載される傾向にあります。

トラックの区分別排気量

・小型トラック:3,000~5,000cc
・中型トラック:6,000~8,000cc
・大型トラック:9,000~30,000cc

トラックの燃費性能はメーカー・モデルなどで厳密には異なりますがトラックメーカー各社の技術力は均一化したと考えられるので一般的な各車両区分のトラックでアイドリングを行うとどのくらいの燃料が消費されるのかを紹介します。

車両区分 1分間の燃料消費量 1時間の燃料消費量
エアコン使用 エアコン未使用 エアコン使用 エアコン未使用
小型トラック 約12.2cc 約9.7cc 約730cc 約580cc
中型トラック 約14.3cc 約11.5cc 約860cc 約690cc
大型トラック 約25.8cc 約20.9cc 約1,550cc 約1,260cc

不必要なアイドリングストップは環境にもお財布にも優しい

荷室の温度管理やエアコン使用でのドライバーの肉体的負担軽減、始動時の暖機効果などアイドリングストップが行えない理由はさまざまですが、既述の燃料消費量を見る限りではアイドリングには少なからぬ経済的負担が生じることが判ります。

排出ガス量や出費を抑えるために不必要なアイドリングは行わないアイドリングストップは大きな意味意を持つと言えるでしょう。

アイドリングの状況でトラックのコンディションを掴むことが可能?

アイドリングの状況でトラックのコンディションを掴むことが可能?

トラックのエンジンを無負荷状態で最低限の回転数で稼働させるアイドリングを行うことで、トラックの準備運動に相当する暖機効果やエンジンの調子を掴むことができることは既にふれました。

「アイドリングするだけでエンジンの調子を掴むことができるのか?」と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、アイドリング時のエンジンの回転数の変化はトラックのエンジンコンディションを掴む目安になります。

安定したアイドリングはパワートレインが好調な証拠!

アクセルを踏み込まずエンジンを最低限の回転数で稼働させるのがアイドリングですので、”>安定したアイドリングを行えるエンジンは吸気・圧縮・燃焼・排気のエンジンの燃焼プロセスが問題なく行われていることを意味します。

トラックのエンジン内ですべてのプロセスが問題なく行われているということはエンジンコンディションが良好であることを意味しますので、好調なエンジンだと言えるでしょう。

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不安定なアイドリングはトラブル発生の前兆?

既述のとおりトラックのアイドリングが安定していることはエンジンが良好なコンディションであることを意味しますが、アイドリング中にエンジンの回転数が上下しアイドリングが安定しない場合は要注意です。

安定したアイドリングがどのように実現されるかは前項でふれましたが、エンジンを稼働させる4つのプロセスのどれかに問題が生じるとエンジンの回転数が安定せずアイドリングが落ち着かない症状が発生します。

トラックのアイドリングを不安定にさせる主な原因とは?

トラックのアイドリングを不安定にさせる主な原因とは?
アイドリングが不安定な状態は乱調を意味するハンチング(Hunting)と呼ばれ、軽度なハンチングはエアコン稼働やパワーステアリングの作動で発生します。しかし問題視すべきハンチングはエンジンの補器類の不具合によって発生するハンチングだと言えます。

アイドルスピードコントロール(ISC)が汚れるとアイドリングが不安定になりますし、アクセル操作で開閉するスロットルボディが汚れるとスムーズなバルブ開閉が行えずアイドリングやアクセル操作に支障をきたします。

また経年劣化で樹脂製インテークマニホールドが破損するとエンジンが2次エアを吸い込みアイドリングが乱れますし、ブローバイガスの循環装置が故障すると混合器バランスが崩れアイドリングが不安定になります。

既述のとおり、吸気系統がハンチングの主な発生原因となるケースが一般的ですが、燃焼室への燃料噴射量や噴射タイミングが変動することでハンチングが生じるケースも存在します。

電子制御が進んだ現代のトラックはアイドリングトラブルが少ない!

電子制御装置が数多く搭載される現在のトラックは従来のトラックよりアイドリングが安定しており、日常メンテナンスでアイドリング調整を行う必要がなくなっています。電子制御装置で安定したアイドリングとより安全なエンジンの稼働が実現されたと言えますが、従来の機械的調整でのアイドリング調整が難しくなったとも言えるでしょう。

使用歴の長いトラックの不安定なアイドリングは経年劣化を疑うべき?

さまざまな電子制御機器が搭載され環境性能や燃費性能が格段に向上した現在のトラックですが、稼働によるエンジン内蔵パーツの摩耗などの経年劣化は避けることができないのも事実です。

エンジンに<sp組み込まれた金属パーツが摩耗するとメーカーが設定するクリアランスを保つことができなくなり、エンジンバランスが崩れ吸気・圧縮・燃焼・排気のエンジンの燃焼プロセスに支障をきたします。

使用歴の長いトラックのアイドリングが不安定になるのはエンジン内部の金属パーツの摩耗が原因となるケースも少なくないので、経年劣化によってハンチングが引き起こされていることを疑ってください。

老朽化によってアイドリングが不安定となった場合は乗り換えが効果的!

老朽化によってアイドリングが不安定となった場合は乗り換えが効果的!
長期間の使用でエンジンに組み込まれた金属パーツが摩耗し、アイドリングが不安定になっている場合はエンジンをオーバーホールすることで改善が期待できますがエンジンのオーバーホールは高額となる傾向にあります。

またエンジンの経年劣化が進んだトラックは、他の部分の老朽化も進行していると考えられ、高額なオーバーホールを施すことで高い効果を得られるかが疑問視され、トラックの乗り換えが効果的であるケースは珍しくありません。

経年劣化はトラックの各部のパーツを老朽化させる?

トラックに搭載されているパーツは高い耐久性を持つものばかりですが、貨物を積載し負荷の高い状態で走行するため経年劣化が発生します。トラック各部の使用限度は使用年数より走行距離に大きく影響されるため、走行距離が伸びるほど使用限度に近付きます。

平均的にトラックは年間走行距離が大きい傾向にあり、消耗パーツを交換しながら運行していますがエンジンに組み込まれた金属パーツの摩耗でアイドリングが不安定になるほど老朽化したトラックはトランスミッションなど他のパーツの経年劣化も予想されます。

経年劣化が進んだすべてのパーツを交換するとなると莫大なコストが発生するため、老朽化が進んだトラックは乗り換えるのが効率的だと言えます。

低コストでスムーズな乗り換えは中古トラック販売店で実現できる!

トラックの車両価格は決して安いものではなく希望する架装を搭載すると注文から納車までの納車期間が長期化する傾向にあるのも事実ですので、トラックの乗り換えに対して消極的にならざるを得ないと考える方も少なくないでしょう。

しかし既に必要な架装を搭載した完成車両の中古トラックであれば、車両コストと納車期間を圧縮し、理想的なトラック乗り換えを実現することが可能です。中古トラック市場には、非常に多種多様なトラックが大量に流入しているので、中古トラック販売店を利用したトラック乗り換えは非常に効果的でおすすめできる方法だと言えます。

まとめ

トラックのアイドリングは荷室の温度管理やトラックドライバーの肉体的負担軽減、エンジンのコンディション確認などさまざまな効果があるため一概に否定することができないと言えます。
しかし大排気量のトラックで長時間のアイドリングを行うと経済的負担が決して小さくないのも事実ですので次に挙げる各車両区分ごとのアイドリングによる燃料消費量を意識し不必要なアイドリングは控えることをおすすめします。

  • 小型トラックは1時間約580~730ccの燃料を消費する
  • 中型トラックは1時間約690~860ccの燃料を消費する
  • 大型トラックは1時間約1,260~1,550ccの燃料を消費する

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