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大型トラックが停車する時の 「プシュー!」という音の正体 – ブレーキの種類と性能 –

大型トラックが停止したとき「プシューン!」と鳴る理由

今回は大型車の構造的な部分に関して解説します。

大型のトラックは、例えば交差点とか信号待ちで止まったとき、「プシューン!」とエアーが抜けるような音がします。
これは大型トレーラー、大型トラック、大型の観光バスとか路線バスなどにも共通するのですが、その正体はホイールパーキングブレーキというものが作動した時にする音です。

ホイールパーキングブレーキとは

ホイールパーキングブレーキ

乗用車で言うところのサイドブレーキに当たります。
つまり駐車した状態で車が前後に動かないように車輪を固定するためのブレーキのことです。

現在新車で買うことができる大型トラック、大型トレーラー、それから大型バスというのは全てこのホイールパーキングブレーキというエアー式のブレーキが採用されています。
このブレーキはすべてのタイヤに作用するようになっており、まず三軸のトラックの場合はまず前のタイヤ、フロントタイヤ、それから真ん中のタイヤ、それから一番後ろにあるタイヤと、動輪・駆動輪関係なくすべてのタイヤにエアー式の強力なブレーキが働いて、前後に車が動かなくなるという安全のためのブレーキとなります。

ホイールパーキングブレーキの操作方法

このブレーキは手動で操作するのですが、現在4トン車以上のトラックというのはすべてフルエアー式のブレーキが採用されています。
これはパーキングブレーキだけではなくフットブレーキに関してもすべてエアーの力によってブレーキが作動しており、このブレーキを手動で作動させることによって自分の足でブレーキペダルを踏んでいなくても自動的にすべてのタイヤががっちりと固定されるような形になります。

トラックは荷物を積んでいても積んでいなくても結構な力でブレーキペダルを踏んでいないと車体が動き出してしまいます。
これはエアーブレーキの特性で、ブレーキを踏みしめていないとちゃんとブレーキシューがブレーキドラムの中にちゃんと張り付かない状態となってしまいます。

普通の車に比べて踏んでいる感触も空気を踏んでいるような、エアーポンプや風船を踏んでいるようなワフワフした感じのペダルタッチになっています。
重量のある車が動き出すと危険ですから、停まるごとにこのような手動のブレーキで車を固定する必要があるのです。

ホイールパーキングブレーキはエアーを入れる?抜く?

このタイヤの空気が抜けるような「バシューン」という音は、近くで聞くと結構大きい音がします。
これは耳で聞いてわかると思いますが、エアーが抜けている音です。

エアーを注入することによって何か強力なブレーキを作動させているんじゃないかと思われる方も多いかもしれませんが、実は逆。エアーを抜くことによってこの非常に強力なブレーキを作動させているのです。

大型トラックのブレーキの構造

フェイルセーフ機構

大型トラックは、乗用車とブレーキの構造が逆になっています。

これはどういうことか?

大型車というのはエンジンの力でエアータンクの中にコンプレッサーで空気を溜めることで初めてブレーキを解除することができます。
このエアータンクが空の状態の車というのは、ブレーキが解除されない(エンジンをかけていない)状態です。
そしてこのエアータンクの空気がすべて抜けている状態の大型車というのはすべてのブレーキが自動的に作動するようになっています。

これをフェイルセーフ機構と言い、例えば万が一エアホースが外れたあるいは切断されたもしくはタンクに穴が開いたと言ったような重大な危険性がある故障を起こしたときに、自動的にブレーキが作動するようになっているわけです。

大型トラックはなぜフェイルセーフ機構が設けられているのか

一般的な乗用車というのは自分の力でブレーキを踏むか、あるいはパーキングブレーキをかけるか、オートマ車であればパーキングの位置にミッションを入れるかしない限りは車体が動いてしまいます。
また、サイドブレーキを解除するとエンジンがかかっていない状態の車でも手で押すと簡単に動いてしまいます。

大型車の場合は大重量で非常に大きな車体となっているので、まずブレーキがかかっている状態というのが正常な状態であり、それを解除するためにエンジンを使ってエアーを溜めなければ動くことができません。

フェイルセーフ機構は安全策のために設けられているのです。

エンジンが止まった状態もしくは路上駐車している状態の車が勝手に動き出すと怖いですよね。
それは大型車でももちろん同じで、普通車の比較にならないほど大重量の車なので基本的にはブレーキをかけた状態というのが正常な車の状態だと考えられています。

よってこの信号の手前で停車する時など、バシューンという音をさせてエアを抜き、その抜けた空気によってブレーキが作動するタイプのパーキングブレーキが作動している、という状態の音と覚えておいてください。
決して何か車の故障によって音が出ているわけではなく、大重量の大型トラックをその場で停止させるために必要な特殊なブレーキをかけているときに発生するものになります。

中型トラックの場合は乗用車と同じサイドブレーキ

4トン車の方はというと、こちらは乗用車と同じワイヤー式の、カチカチっと音をさせて上に引っ張り上げてブレーキをかけるタイプのサイドブレーキを採用しています。

それぞれのブレーキの操作方法は?

大型トラック – ホイールパーキングブレーキの場合

大型車のホイールパーキングブレーキは、軽く引っ張ることによって作動させることができます。
力は全然要らず小指だけで上げられてしまう程簡単にブレーキがかけられます。
これはエアー式であるホイールパーキングブレーキの長所なのですが、力を使わなくても機械的に強力なブレーキをかけることが可能です。

中型トラック – サイドブレーキの場合

4トン車の方はワイヤー式のため、力が必要になります。

その他のブレーキ

いすゞ大型トラクタのブレーキ – IESC

いすゞの大型トラクタには、IESCという特殊なブレーキがついています。

これは大型トラクタとつながっているトレーラーが、よじれたり、特殊な状態の中車体が折り曲がってしまう状態(ジャックナイフ現象)になってしまったり、トレーラーの片輪が浮き上がってしまったりといった時に自動でブレーキをかけて車両の姿勢を制御する電子式車両姿勢制御システムというものがついています。

海上コンテナなどがよく片輪の状態で交差点を回ろうとしてひっくりかえるような事故というのが多かったりするのですが、こういった電気的な横転防止まで行かずとも片輪走行になったときに自動的にピーピーピーというような警報音が鳴り、アクセルを踏んでも吹けないような状態になります。

今のトレーラーや大型トラックはすべて電子制御のスロットルになっており、こういったコンピューター制御のアクセルコントロールというものも勝手に電子制御でやってくれるというような非常に優れた機能がついています。

電子制御システムが作動したときは

例えば深い溝や、あるいは穴ぼこに落ちた時にトレーラーがヘッドに対して一定の角度以上でよじれるような状態になったときなども、片輪が浮いていると判断して勝手にこのピーピーピーという警報音が鳴って作動することがあります。

このような時、いくらアクセルを踏んでも電気的にアクセルの開度というのは絞られてしまい全然エンジンが吹けない、パワーも出なければ加速することもできないというような状態になってしまいます。
これは最近のトラックに搭載されている先進的な安全技術の機構になっています。

大型トラクタのブレーキというのは、一般的な乗用車に比べてもいろいろ特殊な機能がついているという特性があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最新のトラックは運転手や歩行者の安全のためにさまざまな技術が採用されていますね。
道路で大型トラックが停車するのを見かけたときは、耳を澄ませて音を聞いてみてください。

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