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大型トラック停車時のプシューというブレーキ音は安全の証し!


大型トラックが「プシュー!」と音をたてて停車するのを見聞きした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?これは「ホイールパーキングブレーキ」が発する音でトラックやトレーラー、バスなどの大型車両が採用していることから、大型車両の停車時には共通したブレーキ音が発生します。今回は、そんな大型トラックのブレーキ音についてご紹介します。

大型トラックに代表される大型車両が採用するホイールパーキングブレーキとは?

ホイールパーキングブレーキ

ホイールパーキングブレーキは、停車時に発生する独特のブレーキ音からも判るように圧縮エアーを利用したブレーキシステムで、現在新車で販売されているトラックなどの大型車両には全てホイールパーキングブレーキが採用されています。

強力な制動力が求められるトラックなどの大型車両には、普通自動車に採用されるブレーキシステムでは十分な制動力が確保できないことから、より強力な制動力を発生させるホイールパーキングブレーキが必要となります。

1998年以降の大型トラックには中期ブレーキ搭載が義務付け

ホイールパーキングブレーキは圧縮エアーを利用したブレーキシステムで、1992年に定められた「中期ブレーキ規制」に対応するブレーキシステムとして開発されました。1996年の改正保安基準で1998年以降に販売する大型トラックの新型車には中期ブレーキ規制対応ブレーキの搭載が義務付けられ、現在販売される多くの新車の大型トラックにはホイールパーキングブレーキが搭載されています。

一般的なパーキングブレーキはワイヤーで操作するワイヤー式のブレーキで、後輪ブレーキがドラム式であればドラムブレーキを使用し、ディスク式の場合は専用の小型ドラムが取り付けられるケースもあります。

ホイールパーキングブレーキは走行中に使用するフットブレーキと同じブレーキを供用しています。多くの大型トラックはフットブレーキもエアブレーキを採用しているため、作動時にはプシューっという音がしますが、圧縮エアタンクはフットブレーキ用とホイールパーキングブレーキ用に分けられています。

ホイールパキングブレーキは一般的なパーキングブレーキとは操作方法が異なる?

ホイールパキングブレーキの操作方法

圧縮エアーで作動

普通車のパーキングブレーキはブレーキハンドルを引き揚げ、ワイヤーでブレーキ操作を行いますが、既にふれたとおりトラックなどの大型車両のホイールパ-キングブレーキは電気制御で圧縮エアーで作動します。スイッチを起動させると圧縮エアーの力でホイールパーキングブレーキがプシューっという音と共に作用して車両を安全に停車させます。

既に紹介したとおりトラックなどの大型車両はフットブレーキもエアー式を採用しておりフットブレーキを踏んだ場合もプシューっという音と共にブレーキが作用し車両を停車させます。プシューというブレーキ音が短い場合はフットブレーキを使用しており、長い場合はホイールパーキングブレーキが作動しています。

フットブレーキは通常のブレーキ操作同様にブレーキペダルを踏み込むことで操作しますが、電子制御で作動するホイールパーキングブレーキはパーキングブレーキ機能を起動させるだけで操作可能です。一般的なサイドブレーキのようにブレーキレバーを引き揚げることなく、大型トラックを安全に停車させることができるので操作は簡単ですが、パーキングブレーキの解除を忘れる可能性も高くなります。

ホイールパーキングブレーキが人為的なミスを軽減

強力な制動力を発揮するホイールパーキングブレーキですから、起動したまま走るのはトラブルの原因となりますが、多くの場合は「発車の失敗」や「速度が出ない」ことで気付くドライバーが多いようです。パーキングブレーキの戻し忘れはブレーキシステムを問わず発生するヒューマンエラーですから、ワイヤー式もホイールパーキングブレーキも発車前にはブレーキの解除を確認する必要があります。

ホイールパーキングブレーキはエアーを入れる?抜く?

このタイヤの空気が抜けるような「バシューン」という音は、近くで聞くと結構大きい音がします。これは耳で聞いてわかると思いますが、エアーが抜けている音です。

エアーを注入することによって何か強力なブレーキを作動させているんじゃないかと思われる方も多いかもしれませんが、実は逆。エアーを抜くことによってこの非常に強力なブレーキを作動させているのです。

強力な制動力でトラックなどの大型車両に採用されるブレーキのシステムとは?

大型トラックのブレーキ

車のブレーキシステムにはいくつものタイプが存在しますが、普通車と大型トラックは異なるブレーキシステムが採用されています。荷台に大量の積荷を積載した大型トラックを安全に停車させるためのブレーキシステムを紹介します。

〜フェイルセーフ機構〜 普通車とトラックなどの大型車両はブレーキの構造が逆?

トラックなどの大型車両を安全に停車させるために独特の圧縮エアーを利用したブレーキシステムが採用されています。普通車はフットブレーキを踏むとオイルが加圧されブレーキが働きますが、トラックなどの大型車両のブレーキは圧縮エアーを排気するとブレーキが働くシステムで普通車と逆の構造になっているのが特徴です。

普通車のブレーキは、通常ブレーキが解放されている状態で装着されブレーキを踏み込むことやパーキングレバーを引き揚げることで働きます。トラックなどの大型車両のブレーキは通常ブレーキがかかっている状態で装着され、エンジンをかけて発生する圧縮エアーでブレーキを解放し走行します。

ブレーキを踏みこんだりホイールパーキングブレーキを起動させると圧縮エアーが排気されブレーキが働きます。これはエアーホースの切断や脱落、エアータンクの破損時にも自動的にブレーキが作動し安全に停車できる構造で、フェイルセーフ機構と呼ばれています。

大型トラックはなぜフェイルセーフ機構が設けられているのか

積載重量が多い大型トラックやトレーラー、旅客車両であるバスは万一ブレーキの故障が発生すると大被害に繋がる危険があるため、確実に制動力を発生させる必要がありフェイルセーフ機構が採用されています。

一般的な乗用車というのは自分の力でブレーキを踏むか、あるいはパーキングブレーキをかけるか、オートマ車であればパーキングの位置にミッションを入れるかしない限りは車体が動いてしまいます。また、サイドブレーキを解除するとエンジンがかかっていない状態の車でも手で押すと簡単に動いてしまいます。

大型車の場合は大重量で非常に大きな車体となっているので、まずブレーキがかかっている状態というのが正常な状態であり、それを解除するためにエンジンを使ってエアーを溜めなければ動くことができません。

フェイルセーフ機構は安全策のために設けらている

フェイルセーフ機構は安全策

エンジンが止まった状態もしくは路上駐車している状態の車が勝手に動き出すと怖いですよね。
それは大型車でももちろん同じで、普通車の比較にならないほど大重量の車なので基本的にはブレーキをかけた状態というのが正常な車の状態だと考えられています。

よってこの信号の手前で停車する時など、バシューンという音をさせてエアを抜き、その抜けた空気によってブレーキが作動するタイプのパーキングブレーキが作動している、という状態の音と覚えておいてください。
決して何か車の故障によって音が出ているわけではなく、大重量の大型トラックをその場で停止させるために必要な特殊なブレーキをかけているときに発生するものになります。

中型トラックは普通車と同じパーキングブレーキシステムを採用している?

トラックのブレーキシステムは大型トラックと4トンなどの中型トラックでは異なります。大型トラックにはホイールパーキングブレーキが採用され、4トンなどの中型トラックには普通車と同じワイヤー式パーキングブレーキが採用されています。

電位制御を起動させるだけの大型トラックのホイールパーキングブレーキは操作に力が必要ありませんが、ワイヤー式は確実に停車させるために力を入れてブレーキレバーを引き揚げる必要があります。

大型トラック – ホイールパーキングブレーキの場合

大型車のホイールパーキングブレーキは、軽く引っ張ることによって作動させることができます。
力は全然要らず小指だけで上げられてしまう程簡単にブレーキがかけられます。
これはエアー式であるホイールパーキングブレーキの長所なのですが、力を使わなくても機械的に強力なブレーキをかけることが可能です。

中型トラック – サイドブレーキの場合

4トン車の方はワイヤー式のため、力が必要になります。

ホイールパーキングブレーキ以外のシステムを採用する大型トラックも存在する?

冒頭で現在販売されている全ての大型トラックにはホイールパーキングが採用されていると紹介しましたが、厳密にはホイールパーキングブレーキとは異なるシステムでブレーキを制御するトラックメーカーも存在します。

大型トラックに独自のシステムを搭載するトラックメーカーいすゞ – IESC

Electronic Stability Control
いすゞは販売する大型トラックやトレーラーをけん引する大型トラクタに独自のブレーキシステムIESCを搭載しています。ISUZU Electronic Stability Controlの略であるIESCは大型トラクタ用にいすゞが開発した横滑り防止装置で、大型トラックにも採用され始めています。

IESCはブレーキの踏み込み量やハンドルの操作角度、横Gや回転角加速度などを各センサで感知し、走行中の急激な車両姿勢の変化をブザーや表示灯でドライバーに知らせると共に車両を自動制御する電子式車両姿勢制御システムです。

システム稼働中はエンジン出力を抑制し急加速を防ぐと共に、必要な車輪のブレーキを作動させドライバーが車両を安定させるサポートを行い、ジャックナイフ現象や横転などを防止します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最新のトラックは運転手や歩行者の安全のためにさまざまな技術が採用されていますね。道路で大型トラックが停車するのを見かけたときは、耳を澄ませて音を聞いてみてください。

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