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バッテリー液ってなぜ減るの?液の成分や補充方法、水道水がダメな理由もご紹介!

バッテリー液

よく「車のバッテリー液が減っている」という話を聞くことがあると思います。
使用年数が長くなればバッテリー液は確実に減ります。

バッテリー液が減る理由は、過充電と自然蒸発の2種類が存在し、液が減りすぎるとバッテリーの性能にも影響が出てくるため注意が必要です。
液が減っているのであれば、補充をすればいいのですが、車の整備をしたことがない方は、「バッテリー液が減ってたけど何を入れればいいのか分からない」、という方もいることでしょう。

また、「手元にバッテリー液がないから、水道水でもいいんじゃない?」と考えることもあると思います。
そこで今回はバッテリー液の補充方法や液の成分、水道水を入れてはいけない理由なども分かりやすく解説していきます。

筆者・太田さん

太田 りく

整備士として現場で働いている現役整備士ライターです。
所有資格は整備士3級。

現役で働いているという強みを活かし、読みやすく読者の疑問を解決できるような記事になるよう心がけています。

バッテリー液ってどんな成分でできているの?

バッテリーはどんな成分でできている?
バッテリーは車の電気供給源です。
車はエンジンをかける際にバッテリーの電気を使用し、スターターモーターと呼ばれる装置を回転させます。
エンジンがかかってしまえば、オルタネーターと呼ばれる発電装置で車内の電気を供給するため、基本的にバッテリーは使用しません。

そして電解液とも呼ばれるバッテリー液の成分は希硫酸です。
希硫酸とは、不純物のない蒸留水と硫酸を混ぜ合わせた液体であり、酸性の性質があります。
バッテリー液に使われている希硫酸は人体に悪影響を及ぼしますし、ボディにかかった場合、塗装を傷める原因となってしまうため注意が必要です。
車に使用されているバッテリーは乗用車で12V、トラックなど大型の車両では24Vの電圧が使用されています。

そして車のバッテリーに使用されているのは「鉛バッテリー」と呼ばれるもので、バッテリー内に鉛で作られた正と負の極版が入っています。
バッテリー内に入っている極板と希硫酸が化学反応を起こすことで、電気が作られているのです。

満充電時と放電時ではバッテリー液の濃度が変わる?

バッテリー液の成分は希硫酸だとお伝えしましたが、実はバッテリーが十分に充電されている状態と、ほとんど充電が残っていない状態では希硫酸の濃度が変わります。
満充電に近いバッテリーでは希硫酸の濃度が濃く、逆に放電した後のバッテリーでは希硫酸の濃度が薄く、水に近いバッテリー液となっているのです。

なぜかというと、希硫酸を極板と化学反応させることで電気を作り出す仕組みのバッテリーですが、電気を作り出すと同時に水を生成します。
これにより水に近い希硫酸となります。

ここで「電気を作り出す際、水を生成するなら、使い続けたバッテリー液は水になっているんじゃないの」、と疑問に思う方もいるかもしれませんが、答えはNOです。
理由はバッテリーを充電する際、極板と化学反応を起こした硫酸が再度水に溶けだし、希硫酸の濃度を上げるため。

つまり、バッテリーは希硫酸内に含まれる「硫酸」が、極板と水の間を行き来することで放電や充電を行っているのです。

バッテリー液が減る理由は大きく2種類!

バッテリーのアップ
では、バッテリー液が減る理由はなんなのでしょうか。
大きな理由は2つあります。

1.過充電

バッテリーが十分に充電されているのにもかかわらず充電を続けていると、過充電となってしまいます。
過充電をしてしまうと、水が水素ガスとなりバッテリー液が減少するのです。

車では「オルタネーター」と呼ばれる装置でバッテリーを充電させているのですが、走行中は常にオルタネーターが作動しているため、バッテリーの充電が満タンでも充電し続けようとします。

電流自体は微量な量なので、新しいバッテリーならばそこまで気にする必要はありません。
しかし、劣化が進み電圧が下がっているバッテリーでは、液の量を大幅に減らしてしまいます。
バッテリーの寿命は種類にもよりますが、2~4年です。
もし使用しているバッテリーが古くなったなと感じているのであれば、こまめにバッテリー液をチェックしましょう。

バッテリーの交換サイクル

一般的にバッテリーの寿命は2~4年です。
しかしこの年数はあくまで目安であり、この期間よりも長く使用できるものもありますし、逆に1年でバッテリーが上がってしまう場合もあります。
特に極端に走行距離が少なかったり、取り付けてある電装品の量でバッテリーの寿命は変わり、目安となるのは走行距離ではなく、使用年数や車の使用方法によるところが大きいのです。

交換目安は製造から3年、もしくはバッテリー電圧が下がっている場合となります。
電圧が下がっていないのに交換する必要はありません。
もし、エンジンがかかりづらいなと感じた場合、バッテリーを疑ってみましょう。

2.自然蒸発

バッテリー液が減るもう一つの理由に、自然蒸発が挙げられます。
エンジンルーム内の気温などで、どうしてもバッテリー液が自然蒸発してしまいます。

自然蒸発では急激にバッテリー液が減ることはないので、そこまで気にする必要はないでしょう。

サルフェーションはバッテリー液が蒸発したときに発生

サルフェーションの起こったバッテリー

バッテリーの端子に、白や青い粉が付着している状態を見たことがあるでしょうか。

これは「サルフェーション」と呼ばれる現象で、過充電によって発生した水素ガスがバッテリーをつなぐターミナルの銅と化学反応を起こすことで発生します。
使用年数が長いバッテリーでは頻繁に起こるトラブルの一つです。

また、バッテリーを取り付ける際、ターミナルを叩くなど強い衝撃を加えてしまうと、端子周りのプラスチックが割れ、窒素ガスが外に放出されやすくなりサルフェーションを引き起こしてしまいます。

そのまま放置し続けると端子の腐食が進み、うまく電気が通らなくなってしまいバッテリ上がりの現象が現れる場合もあるため、すぐに洗い流すようにしましょう。
簡易的な方法としては、水で流してあげるというやり方があります。
水を流す際は、溶けだした粉がエンジンルーム内に残らないよう十分に流しきることが大切です。

バッテリー液が減りすぎるとどうなるの?

端子につながれたバッテリー

バッテリー液が減りすぎると、バッテリーの電圧が極端に下がってしまいます。
先ほどもお伝えしましたが、鉛バッテリーでは希硫酸が極板と化学反応を起こした際、電気が作られます。

つまり極板を酸化させることで電気が作られるということです。
では、極板がバッテリー液に浸からず、空気に触れ続けるとどうなるでしょうか。
極板がむき出しの状態では、空気中に触れている部分だけが劣化し、再度バッテリー液に浸けてもその部分だけ充電できなくなってしまいます。

バッテリー液はバッテリーの性能を保つ大切な成分です。
日常的に液の量を確認するようにしましょう。

バッテリー液の簡単な補充方法をご紹介!

バッテリー液補充方法説明

ではバッテリー液が少なくなった場合の補充方法をご紹介していきます。

用意するもの

バッテリー液を補充する際、最低限用意するものは以下の3点です。

  • 蒸留水(精製水、バッテリー補充液など)
  • 手袋
  • ハンドライト(片手で持てる小さなもの)

この3つがあれば十分でしょう。

心配な方は眼鏡やゴーグルなどを用意し、目を守ることをオススメします。
また、バッテリー液が飛び、ボディ面に付着した際、洗い流せるようペットボトルなどに水道水を入れて用意して置けばさらに安心です。

補充方法

では実際にバッテリー液を補充してみましょう。

  1. バッテリーの液口栓を開ける
  2. 「UPPER LEVEL」まで液を補充する

手順とすればこれだけですが、バッテリーには「LOWER LEVEL」と「UPPER LEVEL」の表示があります。
この表示はバッテリー液の水位を確認するためのゲージであり、このゲージ以上入れてもこれ以下でもバッテリーの寿命に影響します。
また、バッテリーには隔離された6つの小さな部屋があり、それぞれバッテリー液が独立して入っているため、補充する際は全ての部屋に水を入れましょう。

バッテリー液を補充する際は、「UPPER」まで水を入れるのですが、エンジンルーム内はとても暗くバッテリー液の水位はとても見づらいです。
そんな時に小さなライトを準備しておき、バッテリーの裏側から照らすことで水位をしっかりと確認することができます。

初めての作業では緊張するかもしれませんが、とても簡単なのでバッテリー液が減っているなと思った場合チャレンジしてみてはどうでしょうか。

バッテリー液補充の注意点

バッテリー液の補充に関しての注意点は以下の5つです。

  • 必ず手袋をする
  • 目にかからないようにする
  • 液を入れすぎない
  • 指輪やネックレスなど電気を通しやすい物を近づけない
  • バッテリー液が車に付着した場合すぐに洗い流す

バッテリー液の補充は簡単な作業ですが、簡単だからといって雑に扱うと危険です。
特に金属など電気を通しやすい物を近づけすぎてしまい電気の回路ができてしまうと、ショートの原因になりますし、車を故障させてしまう場合もあります。

バッテリーは意外と繊細なパーツなので取り扱いには十分注意しましょう。

なぜバッテリー液に水道水を補充してはダメなの?

水道水でバッテリー液は代用可能?

バッテリー液に水道水を補充するのはオススメできません。
理由は、水道水にはカルキなどの不純物が多く含まれており、その不純物が極板に付着することで「局部電池」ができてしまいます。
局部電池ができると極板内で回路が成立してしまうので、その部分だけ電気として外に取り出すことができなくなります。

このような理由から、不純物の多い水道水はバッテリー補充液として使用できないのです。

水道水を補充したからといてすぐに壊れるわけではない

では、やむを得ず水道水を補充してしまった場合どうなるのでしょうか。
先ほど局部電池の話をしましたが、水道水を補充したからと言って、すぐにバッテリーが壊れるわけではありません。

しかし、バッテリーの寿命は確実に短くなります。
理由は先ほど述べたとおりですが、緊急事態以外では市販されているバッテリー補充液や蒸留水、精製水などを使用しましょう。

バッテリー液を補充しないタイプも存在!

メンテナンスフリーバッテリー

最近では技術の進化によってメンテナンスフリーと呼ばれる、バッテリー液を補充しないタイプも作られています。
メンテナンスフリーという名前の通り、バッテリー液が減ることはありません。

そして補充タイプのバッテリーよりも性能が高く、その分価格も高い傾向にあります。
また、近年ではハイブリッド車が主流になりつつあります。
室内にバッテリーが取り付けられている車もあり、そのような車には「ハイブリッド用するバッテリー」が使用されているのです。

バッテリー液から発生する水素ガスは人体にとても影響が強く、バッテリー液によって起こるトラブルなども存在するほどです。
ハイブリッドバッテリーは、室内に設置しても問題ないほど水素ガスの発生を抑えた、高い技術が組み込まれているバッテリーだといえるでしょう。

近年ではこのようにさまざまなバッテリーが開発されています。
自分の車にはどんなバッテリーが取り付けられているのか、一度確認してみてはどうでしょうか。

まとめ

バッテリー液の成分は希硫酸です。
酸性の性質を持つため、取り扱いを間違えると人体や車に悪影響を及ぼしてしまいます。
車に使用されている鉛バッテリーは、定期的なメンテナンスが必要であり、使用年数が長いバッテリーでは、液が減る量が多くなる傾向があります。
バッテリー液が減る主な原因は、「過充電」や「自然蒸発」です。
液の補充には純度の高い蒸留水や精製水、もしくは市販で売られているバッテリー補充液を使用しましょう。

その際、目や口にバッテリー液が飛び散らないよう十分に注意し、作業を行うことが大切です。
バッテリー液が減りすぎると性能が大きく低下します。
バッテリーの性能を落とさず長く使用したいのであれば、定期的に液の量を確認し補充することが重要なのです。

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