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荷台の高さが全く異なる?トラックの低床と高床の違いやそれぞれのメリットとは?

トラックの低床と高床の違いひと口にトラックと言っても小型から大型までトラックの規格が異なりますしトラックメーカーごとの装備の違い、荷物の積み下ろしに大きく影響する荷台の高さの違いなど多種多様な車両が存在します。中古トラックの購入を検討している場合は、希望するトラックの車種や搭載する架装に気を取られがちですが、そのトラックが高床なのか低床なのかでトラックの使用感に違いが生まれるので購入するトラックが高床か低床かはしっかり確認する必要があります。トラックの荷役性に影響する高床車両や低床車両の違いやそれぞれの特徴、メリットなどを紹介します。

荷役性や操作性に影響するトラックの高床車両や低床車両とは?

フォークリフト荷下ろし
トラックの最も重要な部分と言えば荷物を積み込む荷台や荷室だといえます。少しでも多くの荷物を積めるのがトラック選びのポイントのように感じるかも知れませんが、作業性に大きく影響する荷台や荷室の床の高さは実はトラック選びの重要ポイントとなります。

トラックは荷台の床の高さで高床トラックと低床トラックに分類でき、さらに低床車は低床トラック(超低床トラック)と全低床トラックに分類されます。

高床トラックと低床トラックの違いとは?

高床トラックと低床トラックの違いは非常に簡単で、地面から荷台までの高さが高いトラックは高床車、低いトラックは低床車と呼ばれます。前後共に大きなサイズのタイヤを使用する高床トラックは荷台が高く、小さなサイズのタイヤを使用する低床車は荷台が低くなります。

既に紹介したとおり低床車は後輪のタイヤを小さくしたり厚みのないタイヤで低床にする「低床トラック」と前後のタイヤサイズを小さくして低床にする「全低床トラック」に分類できます。

高床トラックと低床トラックの見分け方とは?

低床と高床の見分け方
身近に存在しているものの意外と知られていないのが高床トラックと低床トラックの存在です。荷台や荷室の高さが違うと言っても、トラックのメーカーや型式によって荷台や荷室の高さは様々なものが存在するため、荷台の高さのだけで見分けるのは非常に難しいと言えるでしょう。

一般的に小型トラックの場合はタイヤサイズで見分けることが可能です。例えば215/45R18 93Wの表記がある場合は18インチのタイヤであることが分かりますし、235/45ZR17の場合は17インチのタイヤであることを表しています。荷台の高さと共に前後のタイヤのサイズを確認すれば、高床・低床・全低床をある程度判断することができます。

大型トラックは3軸は高床トラック、4軸が低床トラックとなっているものが多くいと言えるでしょう。キャブの高さと荷台の高さの違いで高床トラックであるか低床トラックであるかをざっくり見分ける方法とタイヤサイズを確認して見分けるなどの方法でトラックが高床であるか低床であるかを見分けることができます。

低床トラックと高床トラックの特徴やメリット・デメリットとは?

既に紹介したとおりトラックは荷台の高さで全低床・低床を含む「低床トラック」と「高床トラック」に分類することができます。全低床トラック・低床トラック・高床トラックの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

高床トラックの特徴やメリット・デメリットとは?

前後に大きなサイズのタイヤを使用することで荷台や荷室の高さが高いトラックは高床トラックと呼ばれます。荷台が高いため手積み手下ろしの現場では作業性が悪いと考えられ、フォークリフトやクレーンなどで荷物の積み下ろしを行う現場向きのトラックだと言えるでしょう。

高床トラックのメリット

高床トラックに使用するサイズの大きなタイヤは、トラック走行時に発生する路面からの突き上げ感や振動の吸収性が高く、積み荷やドライバーに対する負担が少ないのがメリットだと言われています。

また走行安定性が高く未整備道の走行などでも安定した運転が可能となることや、同一距離の走行でも小さなタイヤより回転回数が少なくタイヤの摩耗が軽減されるメリットや前後のタイヤサイズが同じであればスペアタイヤを1本用意すれば良いことなどもメリットだと考えられます。

高床トラックのデメリット

荷台の高さが高い高床トラックは荷物の積み下ろしが手積み手下ろしの場合、作業性が悪くなることや荷台への乗り降りが大変となりドライバーへの負担が大きくなるのが、デメリットだと言えるでしょう。また配送所などのプラットフォームと荷台や荷室に段差が生まれやすい点もデメリットとして捉えられるケースもあります。

低床トラックの特徴やメリット・デメリットとは?

トラックの中で最も荷台の高さが低い低床トラックは超低床車とも呼ばれます。前輪は大きなサイズのタイヤを使用し後輪のみ小さなタイヤやホイールを使用するタイプでキャビンよりも荷台の高さが低くなっているのが特徴だと言えるでしょう。

低床トラックのメリット

荷台の高さが低い低床トラックは、荷物の積み下ろしの作業性に優れるのが最大のメリットで特に手積み手下ろしの場合、ドライバーの負担が大きく軽減されると言えます。

低床トラックのデメリット

後輪が小さいために路面からの突き上げや振動などの吸収性に劣るのが低床トラックのデメリットだと言われます。これは乗り心地の悪化に繋がり積み荷やドライバーへの負担が大きくなると考えられます。

また前後のタイヤサイズが異なることから前輪用・後輪用の2種類のスペアタイヤが必要となることやサイズの小さな後輪は摩耗が激しくなる点などが低床トラックのデメリットだと言えるでしょう。

全低床トラックの特徴やメリット・デメリットとは?

前後のタイヤに小さなサイズを使用しトラックの車高を全体的に低くしているものが全低床トラックです。低床トラックよりは荷台の高さが高くなるものの、高床トラックと低床トラックのメリットを併せ持つのが全低床トラックの特徴だと言えるでしょう。

全低床トラックのメリット

前後のタイヤを小さくし全体的に車高を落としているので、スペアタイヤが1本で対応できるのは全低床トラックのメリットだと言えます。前輪も小さくなることからキャビンへの乗り降りが簡単な点や低床トラックよりもタイヤが大きくなることから振動吸収性が確保でき荷物やドライバーへの負担が軽い点も魅力です。

タイヤの摩耗も低床トラックより軽度なためランニングコストが抑えられるのも全低床トラックのメリットだと考えられます。

全低床トラックのデメリット

低床トラックと比較すると荷物の積み下ろしの作業性に劣る点や、高床トラックと比較すると走行時の振動吸収性に劣る点が全低床車のデメリットだと考えられます。

使用用途にあった荷台の高さを選ぶのがポイント!

目的で低床・高床を選ぼう
荷台の高さの違いによって高床・低床・全低床に分けられるトラックですが、荷物の積み下ろしの回数が少なく長距離を走る場合は、積み荷やドライバーへの負担が少ない高床トラックが適していると考えられます。

荷物の積み下ろしの回数が多い近距離輸送の場合は低床トラック、中距離輸送の場合は両者のメリットを兼ね備えた全低床トラックが良いのではないかと考えられます。中古トラック購入の際にはトラックの使用用途の違いを考慮して最適な荷台の高さのトラックを選ぶのが重要だと言えるでしょう。

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