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世界初の商用車用デュアルクラッチトランスミッションのデュオニックとは?

世界初の商用車用デュアルクラッチトランスミッションのデュオニックとは?

普通自動車の進化スピードには驚かされるものがありますが、新技術の投入は貨物自動車であるトラックの生産にまで大きく影響し始めています。伝統的な平ボディや幌車など外見的な進化はあまり感じられないトラックですが、内部機関の進化たるや「もの凄いことになっている!」と言っても過言ではないほど激しく進化しています。三菱ふそうは2002年に三菱自動車からトラック・バス部門が独立、設立された商用自動車専門メーカーで、現在国内でトラックの生産を行うメーカーの中では最も新しいメーカーだと言えます。

しかし1917年設立の三菱合資会社にルーツを持ち、三菱ブランドとして多くの人気モデルを輩出してきた三菱のDNAを色濃く引き継ぐメーカーであることに変わりはないようです。2010年には世界初となる商用車用デュアルクラッチトランスミッションの「デュオニック」をリリースし、トラック業界をあっと言わせたのは記憶に新しいところですがデュオニックは着実に進化しながら現在の三菱製トラックのトランスミッションとして定着しています。新たな三菱製トラックの駆動系システムとして急速に普及している「デュオニック」を掘り下げながら紹介します。

商用車両専門メーカーの三菱ふそうが開発したデュオニックとは?

商用車両専門メーカーの三菱ふそうが開発したデュオニックとは?

既に紹介したとおり三菱ふそう設立から8年が経過した2010年にトラックの新たな駆動システムとして発表されたのがデュアルクラッチトランスミッションのデュオニックです

新時代のトランスミッションとしてセミオートマチックミッションがスポーツカーなどに搭載されたのちにリリースされたミッションシステムで、現在はフェラーリ・ポルシェ・アルファロメオ・BMWなどのメーカーがこぞって採用を始めています。

オートマ車よりもマニュアルトランスミッション搭載率が高い商用車に、あえて最新のミッションシステムを世界で最初に投入したのが三菱ふそうです。人気の小型トラックシリーズ「キャンター」に搭載された際に「実験的な搭載なのでは?」と感じた方も少なくないのではないでしょうか?

しかし、三菱はデュオニック搭載車両を増加しデュオニックのシステム変更にも着手、新たなミッションシステムとして本格的にデュオニックの活用を計画していることが伺えます。

MTでもATでもない?ノンクラッチMTシステム・デュオニックの特徴

トラックの登場から多くの車両に採用され続けているのが、ドライバーがクラッチとシフトノブを操作し任意のギア段を選択してシフトチェンジできるマニュアルミッション(MT)で、緩やかな進化を続けながら現代でも多くのトラックに搭載されています。

普通車への搭載が進み現在運行する普通車のほとんどが採用しているのが、パーキング・リバース・ニュートラル・ドライブのレンジを選ぶだけで自動変速を行うミッションシステムのオートマチックミッション(AT)です。

ATの進化版としてセミATが開発され現在広く普及していますが、国産車で最初にセミATを搭載したのも三菱自動車の車両でしたので、三菱はトランスミッション開発に力を入れるメーカーであることは間違いないようです。

デュオニックのシフトレバー操作方法は?

デュオニックのシフトレバー操作方法は?

ノンクラッチ式でありながら任意にギア段を選択できるのがセミATの特徴ですが、デュオニックもセミATと同じ操作でシフトチェンジを行えます。発進時のシフトレバー操作はPレンジからレバーを引き下げNレンジ位置から左にレバーを動かすとDレンジにシフトされます

Dレンジからのシフトレバー操作は次のとおりです。

  • Dレンジからレバーを押し上げるとシフトアップ、押し下げるとシフトダウン
  • Dレンジから右に倒すとNレンジ
  • Nレンジからレバーを押し上げるとPレンジ、押しされるとRレンジ

デュオニックの基本メカニズムとは?

デュオニックの基本メカニズムとは?
シフトレバーの操作など一見セミATと変わりないように見えるデュオニックですが、デュオニックがMTやAT、セミATと異なるミッションシステムであることを知るためにもデュオニックのメカニズムを紹介します。

2系統のクラッチが変速のタイムラグを解消したデュオニック

エンジン動力をクラッチ経由でトランスミッションのギアに伝達しギアの組み合わせで変則を行う点でデュオニックの基本構造はMTと同じだと言えます。また自動変速機能を搭載している点はATと共通ですし、任意にシフトチェンジが行える自動変速装置である点ではデュオニックはセミATの1種だと捕らえることもできます。

デュオニックが従来型のミッションシステムと異なる点はデュアルクラッチトランスミッション(DCT)であることです。DCTはギアセットとクラッチを2系統持ち基本的には各系統が交互に動作しながら稼動するシステムです。

ギア段の1.・3.・5.・Rを担当する系統と2・4・6の系統を担当する系統が交互に噛み合わさることで変速のタイムラグを解消しています。

デュオニックとハイブリッドとのコラボでトラックのエコ化を実現する三菱ふそう

デュオニックとハイブリッドとのコラボでトラックのエコ化を実現する三菱ふそう
三菱ふそうは2012年からデュオニックを搭載する小型トラック「キャンター」にクリーンディーゼルエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドモデルを追加し、エコトラックの実現を行っています。

キャンターのハイブリッドモデルは低燃費エンジンとして定評のある4P10(3,000cc)に排出ガス後処理装置「BlueTec®システム」を組み合わせ、ラミネートタイプの高性能リチウムイオン電池とデュオニックを搭載することでハイブリッドのエコトラックとして十分な機能を得ることに成功しています。

エコトラックに対するエコカー減税は車両コストの圧縮にも効果的

エコトラックに対するニーズは年を追うごとに高まりを見せていますが、この背景には環境問題に取り組む企業に対する評価の高まりやエコカー普及のために政府が行うエコカー減税による経済効果の高さが影響していると言えるでしょう。

トラックの維持費は事業者にとって経済的負担が小さなものではありませんが、エコカー減税で自動車税や重量税などの自動車諸税の優遇措置が受けられることは、経済面で非常に大きなメリットとなっています。

2019年に施行予定の消費税増税後は自動車諸税の税体系が変更される予定となっていますが、エコカー減税のシステムは維持される見通しとなっているためトラック購入の際にエコカーを選択する風潮は今後も継続すると考えられます。

デュオニックシステムのメリットとデメリットは?

デュオニックシステムのメリットとデメリットは?

新たなミッションシステムとして注目される三菱のデュオニックですが、どのようなシステムにでも当然メリットとデメリットが存在しますのでデュオニックのメリットとデメリットに注目して紹介します

デュオニックのメリット

MTの構造に近いデュアルクラッチトランスミッションのデュオニックは素早い変速が可能で、変速時に生じる変速ショックが小さいのが特徴でありメリットの1つだと言えます。

自動制御で行われる変速は個人差のでるMTの燃費性能よりも優秀な低燃費走行を実現し、環境や経済面でMT車よりも高い基準をマークしています。AT車の自動制御システムは進化を続けているものの、デュオニックほどの高い精度を実現できるものではないとも言えるので、デュオニックはエコカー対応のミッションシステムとして通用するのもメリットだと言えます。

また自動制御で変速を行うデュオニックはAT限定免許でも運転可能なミッションシステムですので、デュオニック搭載のトラックは運転するドライバーの免許区分を選ばないのもメリットだと言えます。

デュオニックのデメリット

デュオニックはMTの構造に近いデュアルクラッチトランスミッションではあるものの、油圧ポンプを使用した制御システムのため、手動で機械的に変速操作を行うMTシステムと比較すると伝道効率が僅かながら低下するのはデメリットだと言えます。

またデュオニックの自動変速のタイミングに違和感を感じるドライバーは「運転し難い」と感じるケースもあるので、デュオニックのデメリットとして捉える方もいるでしょう。

変速タイミングは感覚的なものですので使用を続ければ慣れると考えられますが、自動変速に対して好意的でないドライバーにとってデュオニックの変速システムは受け入れにくい側面があることもデメリットとして挙げられると考えられます。

デュオニック搭載車両とは?

デュオニック搭載車両とは?

三菱ふそうのデュオニックは革新的なミッションシステムだと言えますが、デュオニックを搭載する車両は2019年7月現在キャンターとローザの2モデルのみとなっています。

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三菱:キャンター

初代キャンター発売から47年が経過した2010年に発表されたのが8代目となる現行モデルで、8代目キャンターは世界で始めてデュアルクラッチトランスミッションのデュオニックを搭載したトラックとなりました。

2016年には坂道発進補助装置であるヒルスタートアシスト機能を搭載したデュオニック2.0が追加されるなど、現場からの声に対応しながらデュオニックは進化していると言えます。

デュオニックのバージョンアップと共にキャンターは衝突被害軽減ブレーキ・車両安定性制御装置・車線逸脱警報装置の標準装備化を行い安全性能を向上させるなど、三菱の技術力を惜しげもなく投入された高性能小型トラックとして高く評価されています。

三菱:ローザ

1960年から三菱が製造販売を行うマイクロバスがローザです。現行モデルは1997年に発売された4代目ローザで2011年に行われたマイナーチェンジでSKG-BE6系にバス業界では世界初となるデュアルクラッチトランスミッション「デュオニック」が投入されました。

SKG-BE6系への投入以降も各グレードへのデュオニック投入が行われ、マイクロバスの中で最も進んだミッションシステムを搭載する車両として人気の高いモデルだと言えるでしょう。

まとめ

新時代のミッションシステムとして今後更なる普及が予想されるデュオニックは従来型のミッションシステムMT・AT・セミATの長所を寄せ集めたような斬新なミッションシステムだと言えます。

デュオニックの長所として注目されているのは次に挙げる3つのポイントです。

素早くショックの少ない変速を実現

現行のMTやATよりも優秀な低燃費走行を実現

AT限定免許でも運転可能なミッションシステム

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