とことんブログ とことんブログ

ファームダンプの特徴や活躍するフィールド・中古車両購入時のチェックポイントとは?

土砂禁ダンプや深ダンプと言われればどのようなトラックであるかをイメージできる方でも、ファームダンプと言われるとピンとこない方が多いのではないでしょうか?深ダンプの1つとして挙げられるのがファームダンプですが、実際に目にする機会が多くないため知名度はあまり高くないトラックだと言えるでしょう。
ファームダンプに焦点をあてファームダンプの特徴や活躍するフィールド・中古車両購入時のチェックポイントなどを紹介します。

深ダンプにカテゴライズされる?ファームダンプとは?

深ダンプにカテゴライズされる?ファームダンプとは?
ダンプカーとひと口に言ってもダンプカーはさまざまなタイプに分類され、そのなかで土砂禁ダンプの通称で知られる深ダンプも代表的なダンプカーの1つです。深ダンプはその名のとおり荷台を取り巻くアオリの高さが非常に高い特徴を持ち、積載容量が大きなことから比重の高い土砂などの積載が禁止されているダンプカーで、ファームダンプは深ダンプの1つにカテゴライズされます。

しかし、ファームダンプの荷台には腐食に強い素材で作られることや洗浄しやすい構造であること、密閉構造であることなどが求められるため、一般的な深ダンプとは荷台を構成する素材や構造などが異なる特殊な深ダンプだと言えます。

土砂禁ダンプとも呼ばれる深ダンプは土砂積載を目的としたダンプではない

一般的なダンプカーのイメージと言えば建築現場などで土砂などの運送を行う車両を想像しますが、ファームダンプをはじめとする深ダンプは既述のとおり土砂の積載を禁じられています。

トラックには法律で規制された最大積載量が存在し、最大積載量を超過して公道を走行すると過積載として道路交通法違反の取り締まり対象となり厳罰に処されます。アオリの高さが高い深ダンプは構造的に安易に過積載が行えるため、比重の高い土砂などの積載が法的に禁止されているため土砂禁ダンプと呼ばれます。

ファームダンプの荷台には密閉構造が必要

土砂禁ダンプと呼ばれる深ダンプの1つファームダンプに積載される積み荷には、水分を含むものや液状の流動物も含まれるためファームダンプの荷台には密閉性が求められ、ファームダンプのアオリの構造は一般的な深ダンプよりも気密性が高くなっています。

ファームダンプの活躍するフィールドや主な積み荷とは?

ファームダンプの活躍するフィールドや主な積み荷とは?
市街地では目にする機会が少ないファームダンプだけに、どのようなフィールドで活躍しどのような積み荷を積載するためのダンプなのかが気になります。ファームダンプの活躍するフィールドや主な積み荷を紹介します。

牧場や農場で活躍するファームダンプ

牧場や農場を意味するファームを冠したファームダンプは主な積み荷からも判るように、牧場や農場などの第一次産業に従事するトラックで、ファームダンプは北海道を中心とした牧場や農場が多く存在するエリアで用いられています。

目にする機会が少ないと考えるのは第一次産業のフィールドが身近でない人であり、第一次産業に従事する方にとってファームダンプは非常に身近な存在のトラックだと言えるのではないでしょうか。

農作物の肥料や家畜用飼料がファームダンプの主な積み荷

ファームダンプに積載される積み荷として家畜の餌である飼料や農場で使用する肥料、農産物などが挙げられますが、家畜の糞尿の搬送にも用いられます。既述の北海道など雪の多い地方では除雪作業で除雪車によって集められた雪の運送にファームダンプが活躍することも珍しくなく、ファームダンプの積み荷は多岐にわたると言えるでしょう。

小型~大型まで各車両区分のファームダンプが活躍する

小型~大型まで各車両区分のファームダンプが活躍する
牧場や農場によって経営規模は異なりますし使用用途も異なることから、求められるファームダンプの大きさも異なります。>細かなニーズに対応するためファームダンプは小型クラスから大型クラスまでさまざまな車両区分のものが存在し、第一産業のフィールドで活用されています。

ファームダンプのベース車両に使用される車両区分別代表モデルは

名前のとおり第一次産業のフィールドで活躍するファームダンプは、荷台部分にダンプ機能を搭載し一般的なダンプよりもアオリが高く密閉構造の特殊車両で、製造はダンプ機能や密閉性の高いアオリを製造するボディ(架装)メーカーによって行われます。

しかし、ボディメーカーは架装部分の製造しか行わないため、ファームダンプのベースにはトラックメーカーが製造する一般的なモデルのキャビン付き裸シャーシが使用されていますので、中古ファームダンプ購入時にはベース車両を確認することも重要です。ファームダンプのベース車両に使用される車両区分別の人気モデルとして次のモデルが挙げられます。

小型クラス:三菱キャンター

小型クラスのファームダンプのベースモデルとして使用されるケースが多いのが、三菱ふそうが製造販売する小型トラックシリーズのキャンターです。低燃費エンジンに定評のあるキャンターは多くのファームダンプのベース車両として第一次産業のフィールドで活躍しています。

中型クラス:いすゞフォワード

高性能ディーゼルエンジンの製造を行い「ディーゼルのいすゞ」の異名を持ついすゞ自動車の中型トラックシリーズフォワードも、ファームダンプのベース車両として採用例の多い人気モデルだと言えるでしょう。多くのフォワードがファームダンプとして飼料や肥料、農産物の運送に活躍しています。

大型クラス:日野プロフィア

国内の商用自動車メーカーを代表する存在の日野自動車が製造販売する大型トラックシリーズのプロフィアは、大型ファームダンプのベース車両として広く普及しています。広大な面積を誇る北海道の大地で、プロフィアは飼料や肥料、農産物の運送に大活躍する人気モデルだと言えるでしょう。

トラックメーカーではなく架装メーカーが製造するファームダンプ

トラックメーカーではなく架装メーカーが製造するファームダンプ
既に紹介したとおりファームダンプの製造は一般的なトラックメーカーで行われるものではなく、ダンプ機能や密閉性のある特殊な荷台を製造するボディ(架装)メーカーの手によって行われています。

トラックメーカーで製造されたキャビン付き裸シャーシの荷台に、ボディメーカーがダンプ機能や密閉性の高い荷台を搭載することでファームダンプが完成しますが、製造に数なくても2社が関わるためファームダンプは高額で納期がかかる傾向にあると言えます。

特殊構造のファームダンプは車両価格が高額で納期がかかる

ベース車両をトラックメーカーが製造し荷台の架装部分をボディメーカーが製造する特殊車両は数多く存在しますが、一般的にシンプルな構造の平ボディと比較すると車両価格が高額となり、注文から納車までの期間も長期化する傾向にあります。

トラック導入には車両購入価格をはじめとする導入コストと納車までに必要となる期間などの調整次項が数多く存在しますが、これらの問題を解決し効率的にファームダンプ導入を推し進められるのが中古トラック販売店を利用したトラック導入だと言えるでしょう。

ファームダンプ導入には中古トラック販売店の利用がおすすめ

ファームダンプ導入には中古トラック販売店の利用がおすすめ
深ダンプは数多く存在しますが、既に紹介したとおりファームダンプは荷台を構成する素材や構造が一般的な深ダンプとは異なるため、希少性の高い深ダンプとして挙げられます。深ダンプの製造を行うボディメーカーのなかでもファームダンプの製造を行っているメーカーは数少ないため、ファームダンプ導入には中古トラック販売店で中古トラックのファームダンプを購入するのが効率的だと言えるでしょう。

中古ファームダンプ購入時のチェックポイント

深ダンプのなかでもファームダンプは登録台数が非常に少ない希少車両だといえますので、中古トラック販売店ではファームダンプを探していることをしっかりと伝える必要があります。

中古トラック市場へは深ダンプは一定数が流入しているため比較的安定供給されているといえますが、ファームダンプは探し難い車両だと言えます。しっかりと伝えておかなければ一般的な深ダンプを紹介される可能性もありますので、探しているのがファームダンプであることを強調しましょう。

実車を確認する際にはベース車両の車検証など一般的な中古トラック購入時のチェックポイントを確認する必要がありますが、重要なのはやはりファームダンプの主要機能を果たす荷台部分だと言えます。

荷台部分に木製アオリが使用されているものや鉄製の荷台もファームダンプには不向きですので荷台の素材確認は重要です。また構造的に洗浄しやすいものであるかの確認やアオリ閉鎖時の密閉構造が保たれているかを重点的に確認します。

中古車両であればファームダンプの短納期導入が可能

国内での平均的な登録台数が多いとは言えないファームダンプですが、牧場や農場が多く存在する北海道を中心に活躍していることから中古ファームダンプの主な市場は北海道を中心としたエリアにあると言えます。

ファームダンプ導入を検討している場合は、中古トラック販売店に依頼して北海道を中心としたエリアを中心に探してもらう必要がありますが、希少車であるファームダンプは新車購入よりも中古トラック販売店を利用することで短期間の導入が行えると言えるでしょう。

まとめ

一般的な深ダンプとは荷台の素材や構造などで一線を画すファームダンプですが、効率良い導入のためには中古トラック販売店の利用がおすすめです。中古ファームダンプ購入時のチェックポイントは主に荷台部分の次の3つのポイントを確認して下さい。

  • 腐食に強い素材で荷台が作られていること
  • 洗浄で効率的に汚れが落とせる構造であること
  • アオリ閉鎖時に十分な密閉性が得られる構造になっていること

関連する記事

  1. 中古トラック販売のトラック流通センター
  2. とことんブログ
  3. 中古トラック購入
  4. 中古トラックの選び方
  5. ファームダンプの特徴や活躍するフィールド・中古車両購入時のチェックポイントとは?