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中古パッカー車(ごみ収集車)購入の流れと長く使う方法

中古パッカー車(ごみ収集車)購入の流れと長く使う方法
パッカー車(ごみ収集車)は、私たちがもっとも目にする頻度の高い商用特殊車両のひとつです。住みやすい環境を維持するためになくてはならない車両であり、現代社会の環境衛生上、なくてはならない車といえる存在ですが、急遽このパッカー車を購入する必要が出た際、どんな点に注意すればよいのでしょうか?

そもそもパッカー車ってどんな車?

パッカー車とはゴミ収集車を指し、私たちが普段目にしている自治体のゴミ回収車と同一のものです。これは法令上「特殊用途自動車」というカテゴリに属し、塵芥車(じんかいしゃ)、清掃車・集塵車(しゅうじんしゃ)などと呼ばれることもあります。

多くは自治体の契約する収集業者が所有する商業車であり、回転板でゴミを圧縮してゴミ袋約900個分の積載を可能としています。

中古パッカー車を購入しよう!納車までの流れと気をつけるべきポイント

そんな街の美観を維持するために必要なパッカー車ですが、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴と、購入から納車までの流れについて解説させていただきます。

巻き込み式・プレス式・ロータリー式……目的に合ったタイプか

パッカー車には3つのタイプがあり、目的・用途に応じたタイプを選ぶべき車両です。

もっとも一般的なタイプは「巻き込み式」(または回転式)と呼ばれるもので、ゴミを入れるゲートに回転板を設け、それが回転してゴミを巻き込みながら内部で圧縮し、貯蔵スペースにゴミを送り込んでいく仕組みとなっています。

次に多いのが「プレス式」と呼ばれるタイプで、こちらは貯蔵タンクの前部と底部で2段階に分けてゴミを圧縮する高いプレス能力を有しています。非常に圧縮力が高く、木製家具や小型冷蔵庫程度であれば破砕してしまうほどの処理能力を持っています。

旧型の処理方式であり、積載能力では前2タイプに劣るため現在では主流ではありませんが、「ロータリー式」というタイプが第3のタイプとして挙げられます。これは荷台内部に設けられた円形ドラムにより、ゴミを巻き込んで圧縮・貯蔵していくタイプで、汚水などを外部に漏らさず処理できます。ただし、積載性能はさほどでもないため、現在ではこのタイプを見かけることは稀となっています。

パッカー車選びの落とし穴! 走行距離だけで判断するのは危険です!

中古車選びの際、大きな判断材料として挙げられるのがその車両の「走行距離」です。

一般的な乗用車であれば走行距離を参考にしても問題ありませんが、エンジンから動力の供給を受けてゴミ処理を行うパッカー車の場合は十分な注意が必要です。ゴミを回収し処理する頻度が高いパッカー車は、多いものでは走行距離の1.5倍近い負担がエンジンにかかっています。

その反面、一見過走行に思われる車両であっても、過去の運用方法次第では非常に調子が良い車両もあります。一定の目安としての走行距離は大切ですが、そこだけに捉われることなく幅広い目で見ることが、中古パッカー車選びの極意と言ってもよいでしょう。

シリンダーを縮めてオイルをチェック!

エンジンからの動力を受けて作動するパッカー設備は、一見しただけでは全てを把握することが難しい車両でもあります。

動作時の異音や処理能力自体の状態確認と合わせ、ぜひとも行っておきたいのが排出板などの確認です。シリンダーを緩めてオイルの汚れや油量の確認をすることは、そのパッカー車のコンディションを把握する上での大きな材料です。

オイルの変色具合はかなり分かりやすいポイントで、やや濃い目の黄色までであればひとまずは安心して良いでしょう。茶色であればNGで、こうした車両は避けた方が無難です。同時に油量が少な過ぎる車両も避けた方がよいでしょう。

汚水タンクからの水漏れはパッカー車にとって致命的! 購入前に必ず確認を!

ゴミ処理業務を行うパッカー車にとって、最悪のトラブルが汚水タンクからの水漏れです。外観・パッカー設備がどれほど良くても、運用時の汚水がボタボタと漏れていては、クレームの嵐となってしまいます。

当然、業務上にも多大な影響を及ぼしますので、走行距離・年式を問わず必ずこの汚水タンクからの水漏れは確認しておきましょう。

点検記録簿なども同時にチェックしておくと、以前の所有者の使い方や車両状態を把握する材料にもなりますので、出来る限り入念にチェックを行いたいポイントです。

CNGのパッカー車はご注意を!運用時に気をつけるべきポイントとは?

現在、わが国で流通しているパッカー車は、CNG (天然ガス)車かディーゼル車のどちらかとなっています。

軽油で走るディーゼル車と比べ、圧縮天然ガスを燃料とするCNG車は、石油に代わるクリーンエネルギーとして注目されています。

運用コストが安い上、黒煙・SOx100%カットというクリーンさがメリットに挙げられますが、天然ガス対応のGS以外では補給できません。

CNG車の普及が進んだ今日現在でも、天然ガス対応のGSはさほど多くはなく、補給箇所の確保が必須条件となります。また、CNG車を整備するには特別な講習が必要となるため、故障時の対応が可能な整備工場も限定されます。

メリット・デメリットを把握した上で、十分な検討を心がけましょう。

購入は、現車確認と購入条件の締結から!

現車の確認と必要書類の準備

どんな中古車でも必要なことですが、中古パッカー車の購入も、現車確認と購入条件の締結から始まります。あなたが正当なパッカー車の所有者となるためには、実印と印鑑証明を販売店に持参し、車両の名義変更手続きの準備を行う必要があります。

まずは現車確認だけでも…という場合でも、後々の手間を考えるとできるだけ携行していった方がよいでしょう。現車確認の際はご自身の考えている用途に合ったタイプであるか、処理機構の動作は問題ないか、異音などは発生していないかを入念にチェックし、不審な点は必ずその場で販売店の担当スタッフに質問するよう心がけましょう。

車庫証明書の申請は忘れずに!発行までに要する日数も重要です

国土交通省の規定では特殊車両に分類されるパッカー車も、自動車の一種である以上「車庫証明書」の提出が義務付けられています。これは一般的な乗用車と変わらず、申請は所轄警察署で書類によって行う必要があります。

申請から発行までの期間は、おおむね平日3~5日以内となっていますが、担当職員の状況次第で前後する恐れもあります。なるべく早期に業務での使用を希望されるのであれば、車庫証明書の申請は購入手続き後速やかに行っておきましょう。

もし現車確認時に気になる点があった場合は、発行待ちとなるこの期間を点検整備にあてるようにし、納車後速やかに業務使用できるようにしておくことをおすすめいたします。

車庫証明書と車庫シールを販売店に持ち込み車検の用意を

中古パッカー車を購入する際は車庫証明書と車庫シールを用意しよう

無事に車庫証明書と車庫シールの発行を受けることができれば、今度はそれを持って販売店へ出向き、車検を受ける手続きに入ります。

販売店側としても、この2点がなければ納車準備を完結することができないため、先延ばしにせず所轄警察署からそのまま提出に行くのが理想的です。

いよいよ納車!現状販売車両の場合は業務使用の前にオイル交換を!

車庫証明書と車庫シールの提出が済めば、後は納車を待つだけとなります。

この期間はパッカー車の状態にもよりますが、車検切れ・ナンバープレートのない状態であれば、おおむね1週間程度と見ておいたほうがよいでしょう。

パッカー車の場合、トラックなどよりも車体構造が複雑であることもあり、目方自体がかなり大規模であるためです。

どうしても急ぎで欲しい、という場合は、あらかじめ購入契約の締結時に納車希望日の擦り合わせを行っておいたほうが無難です。

一度業務に使用するようになれば、なかなか満足な点検が行えないパッカー車ですので、できるだけ万全の態勢で運用開始できるように努めたいポイントです。

パッカー車運用の注意事項!取り扱い時はここを守って!

無事中古パッカー車が納車され、さっそく運用を……といきたいところですが、運転される方の知識は十分でらっしゃいますか?

パッカー車のベースはトラックですが、パッカー車特有の注意事項というものがございます。この機会に確認しておきましょう。

パッカー車最大のトラブルの種! 走行中は必ずPTOを切る事!

ギアチェンジやアクセルを踏み込んだ時、異音と共に気付かされることの多いPTOの切り忘れ。ヒューズが飛ぶ程度であれば可愛いもので、油圧ポンプや油圧ホースの破損などを始め、様々な故障の原因となります。

作業で乗り降りを頻繁に行うパッカー車は、ベテランの方でもうっかりするとPTOを切り忘れてしまうことがあります。これはPTOのプロペラシャフトの歪みなどにも繋がり、スイッチが入りづらくなるなど作業面にも影響を及ぼします。

最悪の場合、動作不良で作業スタッフの巻き込み事故の危険性まであります。安全第一で業務を行うためにも、PTOの切り忘れには細心の注意を払いましょう。

レールの磨耗を防止! モリブデングリスを塗布してレールの保護を!

黒色でベッタリとしたモリブデングリスの塗布は、パッカー車のレールを保護するための重要なメンテナンスです。リチウムやウレアなどをベースとしたモリブデングリスは、乾燥することなく塗布部に粘着し、回転する機関を保護する役割を果たします。

高い頻度で回転するレールの磨耗を防ぐため、定期的なモリブデングリスの塗布を心がけましょう。コツとしては一気にベタ付けするのではなく、グリースガンを使用して各部に塗布していくのがポイントです。

中古パッカー車の費用相場は?

中古パッカー車の費用相場

パッカー車の車両自体は日野・デュトロやいすず・エルフなどのトラックがベースとなっており、極東・モリタといったメーカーによる機構を装備しています。そのため、車両の走行距離やパッカー機構、バックカメラなどによる価格差もあります。

従って一概には車両相場価格を断言することは難しいのですが、予算組をする目安はやはり重要です。

そのため、現在の中古パッカー車の比較例として、エルフトラックがベースのパッカー車を挙げさせて頂きます。ディーゼル車・天然ガス車の両方を挙げさせて頂きますので、パッカー車選びの参考となれば幸いです。

ケース1:いすず・エルフ 2004年式 4,800ccディーゼル車
走行距離 223,000km
ミッション 5速MT
パッカー設備 極東製4.2立米プレス式
備考 PS・PW 3t車
参考販売価格 150万円

 

ケース2:いすず・エルフ 2006年式 4,800ccディーゼル車
走行距離 120,000km
ミッション 5速MT
パッカー設備 富士車輌製 4.2立米プレス式
備考 PS・PW・バックカメラ 3t車
参考販売価格 225万円

 

ケース3:いすず・エルフ 2005年式 4,600cc天然ガス車
走行距離 150,00km
ミッション 5速MT
パッカー設備 フジマイティ製4.2立米プレス式
備考 PS・PW 2t車
参考販売価格 70万円

 

ケース4:いすず・エルフ 2009年式 4,600cc天然ガス車
走行距離 62,000km
ミッション 5速MT
パッカー設備 モリタエコノス製4.2立米プレス式
備考 PS・PW・バックカメラ 2t車
参考販売価格 258万円

比較がしやすいよう、4.2立米のパッカー設備で比較例を挙げさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。中古パッカー車も中古トラックと同様に、車両のコンディションによって価格に大きな差が生じるケースも多々あります。

業務用車両であるトラックがベースの中古パッカー車は、20万km程度であれば耐久性に不安なく運用することが可能です。ご予算などの面で厳しい場合には、走行距離や年式・エンジンタイプに融通を利かせることで、多くの車両から選びやすくなると言えるでしょう。

条件を指定してパッカー車を探してみましょう。

まとめ

街の美観を維持するため、日夜活躍するパッカー車。設備・走行距離などによってかなり高価な車両もありますが、美化衛生に携わる業務では必須の車両です。長期的な運用を念頭に、出来る限り検討を重ねて購入されることをおすすめいたします。

バックカメラなどの安全確認装置の有無やパッカー設備への希望など、お客様それぞれに理想の中古パッカー車があることでしょう。低予算では無理かな、と諦めるのではなく、気軽に専門店へ相談してみましょう。

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