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マイクロバスとは?中古車両購入時のチェックポイントや人気車種を大紹介!

マイクロバスとは?中古車両購入時のチェックポイントや人気車種を大紹介!人口増加と経済成長を続けていた時代、バスに対しては一度に多くの乗客が乗車できることが求められ大型化が推し進められました。しかし少子高齢化による人口減少が問題視される現在、特に地方の公共交通機関の利用者数減少が著しくバスを小型化することで生き残りを試みることが珍しくなくなりました。スクールバスや幼稚園の通園バスなどに利用されるケースが多かったマイクロバスですが、バスの小型化へのニーズの高まりから中古マイクロバスへの注目が高まっています。マイクロバスの車両区分や運転資格、人気の中古車両・中古車両購入時のチェックポイントなどを紹介します。

マイクロバスとは

マイクロバスとは?

マイクロバスに対して「大型バスと比べるとコンパクトなバス?」という漠然としたイメージしか持たない方は意外と多いのではないでしょうか?マイクロバスの名前はトヨタの商品名が定着し一般化した和製英語で、英語ではMini Bus(ミニ・バス)と呼ばれます。

マイクロバスに対するニーズが高まりを見せている?

既に紹介したとおり人口減少や公共交通機関網の発達の影響で、路線バスの利用者数は年を追うごとに減少する傾向にあります。路線バスを運営するバス会社は路線存続を行うため、運営コストを抑えられる車両の小型化を推し進め大型バスからマイクロバスへの転換が図られています。

マイクロバスの車両区分

マイクロバスの車両区分は?

マイクロバスには小型バスというイメージがありますが、実際には車両総重量8,000kg未満で最大積載量5,000kg未満の8トン車と呼ばれる中型車両をベースに作られているので、マイクロバスは意外と小さくないバスだと言えます。

マイクロバスの座席数や定員は?

車両サイズは小さくないマイクロバスですが、観光バスや路線バスに用いられる大型バスが50人近い乗車定員を誇るのに対して、マイクロバスの乗車定員は18~29人<となっています。

乗車定員数で比較するとマイクロバスは大型バスの半分以下のサイズとなるため、マイクロの名前が付けられたのではないかと考えられます。

小型バスや中型バスとマイクロバスの違い

バスにはマイクロバス・小型バス・中型バス・大型バスの車両区分が存在しますが、各車両区分のバスの大きさの目安は次に挙げるとおりです。

車両区分 全長 全幅 全高 乗車定員
マイクロバス 7,000㎜ 2,100㎜ 2,800㎜ 18~29人
小型バス 7,000㎜ 2,300㎜ 3,300㎜ 21~25人
中型バス 9,000㎜ 2,500㎜ 3,500㎜ 25~28人
大型バス 10,000~11,500㎜ 2,500㎜ 3,700㎜ 45~53人

マイクロバスの運転に必要となる資格や免許

マイクロバスの運転に必要となる資格や免許は?

バスの中では小型として扱われるマイクロバスですが、一般的なトラックの車両サイズにたとえると中型トラックに相当するため普通免許では運転資格を満たすことができず運転できません。

また国内の免許区分は次の4つに分類されますが、免許の運転資格には乗車定員の規制が存在するため10人以上の乗客が乗車するマイクロバスの運転には中型免許以上の免許区分を保有する必要があります。

免許区分 車両総重量 最大積載量 乗車定員
普通免許 3.5トン未満 2.0トン未満 10人以下
準中型免許 7.5トン未満 4.5トン未満 10人以下
中型免許 11トン未満 6.5トン未満 29人以下
大型免許 11トン以上 6.5トン以上 30人以上

マイクロバスの運転資格は複雑?

1970年の道路交通法改正までマイクロバスは普通自動車免許で運転できるバスとして扱われましたが、法改正で大型免許が必要となり2007年の法改正で中型免許での運転が可能となる規制緩和が行われました。

1970年の法改正時に半年間だけ「マイクロバス限定大型免許」の交付が行われ、現在でもこの免許区分は有効です。2007年の法改正以前の普通免許は現在「8トン限定付き中型免許」として扱われますが、乗車定員の条件を満たすことができないため8トン限定付き中型免許ではマイクロバスの運転ができません。

また定員29人以下でも中長距離の高速バスの3列シート車両は、重量の点から大型自動車に区分されますし、幼児の定員に2/3を乗算した人数と運転手・引率教員との合計が30人以上となる園児送迎用バスも大型自動車として扱われ運転には大型免許が必要となります。

さらに、旅客車両の運転には第二種運転免許が必要となるためマイクロバスの運転に求められる運転資格は複雑であると言えます。

中古マイクロバス市場で人気のメーカーやモデルは?

中古マイクロバス市場で人気のメーカーやモデルは?

マイクロバスは新車購入するよりも効率的に導入を行える中古トラック販売店から中古マイクロバスを購入するのがおすすめです。中古マイクロバス市場で人気のモデルを紹介します。

日野:リエッセ

リエッセは1985年に発売されたレインボーの小型車種レインボーRB・AB系の後継モデルとして1995年に発表されたマイクロバスで、日野といすゞの共同出資で設立したジェイ・バスが製造するリエッセ (RX系)とトヨタからコースターのOEM供給を受けるリエッセII (B系)で構成されていますが、2011年以降はリエッセII (B系)のみの取扱いとなりリエッセ (RX系)は中古マイクロバス市場でしか入手できなくなっています。

三菱:ローザ

ローザは1960年の誕生から現在まで製造販売される三菱のマイクロバスで、特定バス・小型路線バス・ロケバスやキャンピングカーのベース車両としても広く用いられています。4代目となる現行モデルは1997年発表されたもので、中古マイクロバス市場での主流取り扱いモデルとなっています。

トヨタ:コースター

コースターは1969年の誕生から現在まで製造販売されるトヨタのマイクロバスで、車内空間の広さが高く評価され国内はもとより海外でも高く評価されています。4代目となる現行モデルは2017年に24年ぶりに行われたフルモデルチェンジで発表されたもので、中古マイクロバス市場での取り扱いは3代目モデルが主流となっています。

マイクロバスは中古トラック販売店での購入がおすすめ

マイクロバスは中古トラック販売店での購入がおすすめ

マイクロバスはメーカーや車種、グレードによって異なりますが、新車の車両価格目安が600~1,000万円と高額であることや注文から納車までに時間がかかるため新車購入でのマイクロバス導入のハードルは低くはないと言えるでしょう。

車両価格や納車期間の面でメリットが多い中古トラック販売店から中古マイクロバスの購入を行うことで効率的にマイクロバスの導入を実現できると考えられますが、中古車両は車両ごとにコンディションが大きく異なるためしっかりとチェックする必要があります。

中古マイクロバス購入時の注意点

マイクロバスは荷物を積載するトラックと異なり多くの乗客が乗車しますので、一般的な中古トラックとは異なる見方で車両のチェックを行う必要があると言えます。中古マイクロバス購入前にチェックしておきたいポイントは次に挙げる3点です。

年式や走行距離

年式や走行距離でマイクロバスの全てのコンディションが掴めるわけではありませんが、年式や走行距離は車両価格に直結するため高年式で走行距離が短い車両は車両価格が高くなるのも事実です。

どの位の年式と走行距離の車両であれば予算内で購入できるのかを掴んでおくことが上手に中古マイクロバスを購入するコツだと言えます。高年式で走行距離が短いのに不自然に安い車両などは購入後に思わぬトラブルが発生することもあるので注意して下さいね。

仕入れルート

中古トラック販売店では前オーナーから直接仕入れた車両やオークションで仕入れた車両、仲介業者から仕入れた車両などさまざまなルートで中古車両を仕入れて取り扱っています。前オーナーの使用状況が判る車両であれば中古トラック販売店のスタッフが車両コンディションをしっかり把握していることが期待できると言えるでしょう。

中古マイクロバスがどのような経緯を辿って中古トラック販売店で取り扱われているのかを販売店のスタッフに確認してみることも重要です。

どのような用途で使用されてきた車両なのか?

マイクロバスのコンディションは個人所有・レンタカー・宿泊施設の送迎用など前オーナーの使用方法で大きく異なってきます。また沿岸地区で使用されていた車両は塩害の影響を受けている可能性がありますし、温泉地で使用されていた車両は硫黄ガスの影響を受けている可能性があります。

使用されていた場所によって年式以上に劣化が進んでいる可能性もありますので、どこでどのような用途で使用されていたかの情報は掴んでおきたいものです。

まとめ

マイクロバスを購入する際には中古トラック販売店を利用して中古マイクロバスを購入するのがおすすめですが、中古車両だけに購入前の車両確認は慎重に行うべきだと言えます。中古マイクロバスの購入時のチェックポイントは次に挙げる3つですので、しっかりと確認して良好なコンディションの中古マイクロバスの購入を行って下さいね。

  • 経年劣化の概要を掴みやすい年式や走行距離の確認
  • 仕入れルートは使用状況やメンテナンス状況を探る手掛かりとなる
  • どこでどのように使用された車両かを知れば劣化状態を予想できる

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