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荷台の床板の張り替えでトラックが見違える!中古トラックの荷台床板交換とは?

荷台の床板の張り替えでトラックが見違える!中古トラックの荷台床板交換とは?
平ボディは風雨の影響を受けるため腐食しますし、荷台をアルミパネルで囲ったアルミバンウイングボディでも積み荷が直接触れることから荷台の床板が摩耗するなどトラックの荷台床板は消耗パーツの1つだと考えるべきでしょう。
中古トラック販売店で取り扱われる中古トラックは荷台コンディションが良好なものが多い傾向にありますが、経年劣化が進んだトラックでも床板を張り替えれば驚くほど見違えるものです。車両メンテナンスの中で見落としがちなトラックの荷台貼り替えについて費用の目安などを含めながら紹介します。

トラックの荷台は消耗品?摩耗や腐食などの経年劣化が生じる!

トラックの荷台は消耗品?摩耗や腐食などの経年劣化が生じる!
頑丈なイメージのあるトラックですが、既述のとおり荷台の床部分は木製のものが一般的です。床板を木製にする理由は積み荷の保護や滑り防止が主な理由ですが、木材だけに風雨の影響や荷物の摩擦などで腐食や摩耗を起こし、エンジンやボディよりも先に荷台床板がボロボロになることも珍しくありません。

腐食は摩耗を経年劣化として捉えれば荷台の床板も消耗パーツの1つだと言えますが、ボディタイプや車両の保管状況で経年劣化の速度や進行具合が異なるので、できるだけ経年劣化は遅らせたいものです。

ボディタイプで劣化速度や症状は異なる

トラック本体を形成する鉄は熱や水分の影響でサビを発生し劣化が進みますが、荷台の床板に使用される木材も太陽光線や水分、摩擦の影響で劣化します。特に、木製の床板にとって大敵なのは水分で、幌やトラックシートをかけないで荷台が露出した状態の平ボディは特に劣化速度が速い傾向にあります。

風雨に晒されることのないアルミバンやウイングボディの床板は、荷物との摩擦で摩耗しますが床板が薄くなるほどの激しい摩耗が生じることはほとんどありませんので、これらのボディタイプで荷台の床板を張り替えることはまず有り得ないと言えるでしょう。

経年劣化を遅らせる使用法や管理法とは?

既にふれたとおりトラックの荷台床板の大敵は水分ですので床板の腐食が発生するのは平ボディのトラックが大部分だと言えます。しかし低年式の平ボディでも荷台を美しく保つ車両は存在し、劣化の激しい車両と使用法や管理法が異なることが伺えます。

荷台床板を綺麗に保っている車両は基本的に幌やトラックシートをかけた状態で使用され、保管されているものが多いと言えるでしょう。また露天駐車よりも屋根の下に駐車している車両は荷台床板の劣化が進んでいないケースが多い傾向にあります。

経年劣化した荷台は交換が可能!交換すればトラックが生き返る!

経年劣化した荷台は交換が可能!交換すればトラックが生き返る!
劣化が進んだ荷台の中には穴が開いているものも珍しくなく、鉄板をツギハギして補修しているトラックを目にすることもあります。見た目も良くないですし鉄板上の積み荷が滑る危険性もあり、おすすめできる補修方法ではないと言えます。

トラックの荷台が木製であることで腐食や摩耗が生じるデメリットがありますが、簡単に交換ができるのがメリットとして挙げられます。荷台の床板を交換すればトラックは見違えるほど綺麗に見え、荷台の持つ本来の荷役性が生き返ります。

トラックの荷台床板交換の依頼先は?

トラック荷台床板交換の依頼先として最初に思い浮かぶのが、トラックメーカーのディーラーではないでしょうか?確かにトラックメーカーのディーラーで荷台床板の交換は可能ですが、費用が割高になる傾向にあり依頼先としては利用し難いと言えます。

荷台の床板交換はトラックの運行に関わる自動車整備ではなく整備資格が必要となる作業でもないため、特にディーラーに依頼する必要はありません。トラックの荷台交換作業の依頼先として、次に挙げる業者が対応しているケースが多いので確認してみることをおすすめします。

  • 民間整備工場
  • 自動車塗装業者
  • 自動車板金業者

また場合によっては、鉄工所などでも荷台床板の張り替え作業を請け負ってくれるケースがありますし、工具の準備があり腕に自信のある方でしたらDIYで荷台床板の交換を行うことも可能です。

荷台床板交換費用にはどのくらいの費用が必要?目安額とは?

荷台床板交換費用にはどのくらいの費用が必要?目安額とは?
トラックの外観や本来の荷役性を取り戻すことができる荷台床板の交換ですが、「床板交換にどの位の費用がかかるのか?」が気になるところです。どのような素材の床板に交換するかによって費用は異なりますが、鉄板・鋼板・木材がトラックの床板交換に用いられる主な素材です。

鉄板や鋼板製の床板は高い強度を持ちますが積載する荷物が滑りやすいというデメリットもあるので、木材の床板への交換が一般的に行われています。中でも高い耐久性と耐水性をもつアピトンはトラックメーカーが荷台床板に採用する木材で、床板交換に用いられるのもアピトンが多い傾向にあります。

アピトンは幅110mm前後・厚さ18~20mm・3,200~6,300mm程度の長さに加工された板で、1枚5,000~10,000円ほどで販売されています。幅2,000mmの荷台交換の場合18~19枚必要となるので、5,000円の板を使用しても90,000~95,000円の原材料費がかかります。

また荷台床板を支える横木の根太(ねだ)木は1本10,000円程度ですので、7本交換すれば70,000円必要となり合計160,000~165,000円程度の材料費が必要です。

交換作業の工賃の目安は2トン(60,000円)・4トン(90,000円)・10トン(120,000円)で根太木交換が1本あたり8,000円加算されます。2トントラックの床板と根太木7本の交換で276,000円程度の費用が必要となります。

トラックの荷台床板に用いられる素材は?

既に紹介したとおりトラックの荷台床板には鉄板・鋼板・木材が用いられ、中でも木材であるアピトン材が最もポピュラーな荷台床板材だと言えます。しかしアピトン材は高価な材料で原材料費が作業工賃を上回ることが珍しくないため、荷台床板交換費用を高騰させる原因となります。

また鉄板や鋼板を貼り付けると荷台の重量が増加し、荷台床板交換後の車検時に積載量を減らす減トンが適用されるケースもあるので注意が必要です。

アピトン材以外にも防水加工を施したコンパネ板やベニヤ合板などを荷台床板に使用するケースも見られるので、交換作業を依頼する際に使用用途を説明し荷台床板に用いる素材の相談をしてみることをおすすめします。

荷台床板交換が効果的な理由は?

荷台床板交換が効果的な理由は?
荷台が露出した構造の平ボディのトラックやクレーン付トラックの荷台床板は経年劣化や風雨の影響で摩耗や腐食が発生しやすく、コンディションが悪い場合は荷台に穴が開いた状態で使用されているケースも存在します。

荷台に穴が開いているのは積み荷の落下原因になりかねませんし、腐食した床板は積み荷の重量で新たな穴が開いたり積み込み作業中に踏み抜く危険もあります。何より荷台がボロボロの車両では客先からの信用を損ない仕事を失う可能性もあると言えるでしょう。

荷台床板の交換には経済的負担や交換作業中トラックが使用できないなどマイナス条件がありますが、特に荷台が露出している平ボディやクレーン付きトラックは、定期的に荷台床板の交換を行うことをおすすめします。

床板を張り替え交換した荷台は多くのメリットを生む

トラックは荷台面積が大きいだけに、荷台床板を交換するだけで車両の印象が見違えるほど改善されますし、劣化や腐食で床板が波打っていても交換すれば、平らな荷台が復活し積み荷を安定した状態で積載できます。

また、表面がボロボロでは荷台上で積み荷を滑らせることが難しくなりますが、交換後の綺麗な荷台なら積み荷を滑らせることができるので作業効率も向上します。

さらにトラックにとって重要な部分である荷台が綺麗な状態であることは、トラックの資産価値にプラスに働きますので乗り換えの際の乗り換えコストを圧縮することにも繋がります。

乗り換え周期を視野に入れた荷台床板交換が効果的

どんなに丁寧な乗り方をしていても、トラックには必ず乗り換え時期が訪れ、現在使用している車両を「いかに高値で売却できるか」が乗り換えの際の費用を抑える重要なポイントとなります。

荷台床板交換には少なからず交換費用が発生しますので、乗り換え直前で床板交換を行うのは効率的ではありません。車両の使用状況や保管状態にもよりますが、荷台床板交換は乗り換えの2~3年前に行えば良好な荷台コンディションで買取査定を受けられると考えられます。

中古トラック販売店を上手に活用して荷台もお得に交換

中古トラック販売店を上手に活用して荷台もお得に交換
ピカピカの新車は気持ちが良いものですが車両価格や納車期間などの問題で、効率よく車両導入ができる中古トラック販売店の利用を選ぶ方が増加しています。かつて中古トラックはお世辞にもコンディションが良いとはいえない車両が取引されていたものでしたが、現在は新車同様のものから低予算で購入できる車両までさまざまな車両が幅広く取引されています。

予算の都合で荷台コンディションに問題がある車両しか購入できなかった場合でも、購入後に床板交換を行えば十二分に使用に耐えられる状態に蘇らせることも可能です。荷台床板を交換することでトラックが見違えることを知っておけば、更にお得に中古トラックを購入することができるようになると言えるでしょう。

まとめ

最も大きな面積を占める荷台の劣化や腐食が進んでいると、どんなにボディの状態が良いトラックでもみすぼらしく見えてしまいます。作業性に直結する荷台のコンディションは良好に保っておきたいものですが、荷台が露出している平ボディやクレーン付きトラックでは床板の経年劣化を防ぐことが難しいのも事実です。

荷台床板の交換は特に難しい技術が必要なものではないため、トラックメーカーのディーラー以外でも対応しています。荷台床板交換のポイントは次に挙げる3つです。

  • 荷台床板に用いられる素材は鉄板・鋼板・木材製
  • 木材の中でも耐久性と耐水性の高いアピトンが床材の主流
  • アピトンでの床板交換費用の目安は2トンクラスで270,000円前後

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