免許・資格トラックの種類やしくみ

クレーン車の種類や特徴|必要な資格・免許について解説します!


(引用元:Wikipedia)
工事現場や建設現場で活躍しているクレーン車。
「クレーン車ってどんなものがあるの?」「クレーン車の免許はなに?」
などのような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回はクレーン車の種類や特徴、運転に必要な資格・免許などを紹介します。

クレーン車の種類と特徴

クレーン車には、利用用途などによってさまざまな種類があります。ここでは、4種類のクレーン車について詳しく紹介します。

トラッククレーン

トラックにクレーンを架装させたトラックのことです。トラッククレーンには、車両積載型とレッカー型があります。

車両積載型は、トラックの荷台と運転室の間に小型クレーン装置を搭載したものです。3トン未満の荷物の吊り上げに使用されています。一般にクレーン付きトラックやユニックと呼ばれています。

<こちらの記事でもトラッククレーン(ユニック車)について詳しく解説しています。>
ユニック車とは?必要な資格や免許|取得するメリットまで丸わかり
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レッカー型は、トラックのシャーシをサブフレームで補強してクレーン装置を架装したものです。交通事故車の移動や事故などによる救難作業、建屋内の機械設備等の据付工事などに使用されています。

ラフテレーンクレーン

ラフテレーンクレーンは、ホイールクレーンの一種で、走行とクレーン操作が1つの運転席でおこなえるのが特徴です。

大型タイヤを装備した全輪駆動式により、荒れた土地や軟弱な地盤でも走行できます。また、前2輪操向、後2輪操向、4輪操向、かに操向の4種類の操向方式が可能なため、小回りが利き、市街地などの狭い場所でも使用できます。

クローラークレーン

クローラークレーンは、いわゆるキャタピラ(クローラー)が付いた形のクレーン車です。キャタピラと呼ばれるクローラーを装着しているため、ホイール式などに比べて接地面積が広く、安定性に優れているのが特徴です。

舗装されていない地面や雪の上でも走行できます。しかし走行速度が遅く、小型でもナンバー取得ができないため、公道を走れません。

そのため、現場にはトラック、トレーラに載せて運搬する必要があります。

オールテレーンクレーン

オールテレーンクレーンは、高速道路を走れるトラッククレーンと整備されていない土地で活躍するラフテレーンクレーンの両方のよさを併せ持っています。

独立した運転席を持ち、不整地走行に対応した3軸以上の走行用台車にクレーン旋回体を架装しています。

一度に吊り上げられる重量が多く、小回りに優れているため、狭い場所でも効率のよい作業をすることができます。

クレーン車の運転に必要な資格・免許


クレーン車の運転には、クレーン車の種類やつり上げ荷重により必要な資格や免許が異なります。

また、車両の大きさに合わせて中型免許や大型免許が必要となります。

クレーン車の運転に必要な資格や免許は下記のとおりです。

クレーンの運転に必要な資格・免許 つり上げ荷重
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)
クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
5トン以上
クレーン・デリック運転士免許
(床上運転式クレーン限定)
5トン以上の床上運転式
床上操作式クレーン運転技能講習 5トン以上の床上操作式
クレーンの運転の業務特別教育 5トン以上の跨線テルハ
クレーンの運転の業務特別教育 5トン未満

(参照元:一般社団法人日本クレーン協会)

移動式クレーンの運転に必要な免許・資格 つり上げ荷重
移動式クレーン運転士免許 5トン以上
小型移動式クレーン運転技能講習 1トン〜5トン未満
移動式クレーンの運転の業務特別教育 1トン未満

(参照元:一般社団法人日本クレーン協会)

玉掛け業務に必要な資格 つり上げ荷重
玉掛け技能講習 1トン以上のクレーン
1トン以上の移動式クレーン
1トン以上のデリック
玉掛け業務の特別教育 1トン未満のクレーン
1トン未満の移動式クレーン
1トン未満のデリック

(参照元:一般社団法人日本クレーン協会)

クレーン車を安全に扱うために


クレーン車は、重い荷重をつり上げるパワーがある便利な車両ですが、一歩間違えると大きな事故につながります。自分や周りの人の命を守るために、正しく安全に扱わなければなりません。

また、現場の作業員には、自分自身の安全を確保する義務が法律で定められています。

安全についての6つの法的義務

1.安全状態を保つ義務
2.安全措置の義務
3.保護具の着用・使用義務
4.危険な行動の禁止義務
5.無資格就労の禁止義務
6.車両系建設機械運転者の自己安全義務と誘導・合図に従う義務

具体的には、ヘルメットや軍手などの保護具の着用や、クレーンの合図に従うこと、バリケードで仕切られた危険区域に入らないことなどが挙げられます。

事業所によっては、安全に関するルールが曖昧になっていたり、形骸化していたりする場合があるかもしれません。
しかし、作業員は安全を守る義務があるという意識を持ち、各事業所で定められたルールを遵守しましょう。

クレーン車の操作のポイント

クレーン車の操作をするときは、以下のポイントに注意しながらおこないましょう。

1.安全第一
2.つり上げは真上に移動させてからおこなう
3.レバーは優しく操作する
4.操作は一つ一つ分けて丁寧におこなう
5.フックを目線の高さに合わせる

大前提として、安全を第一に考えた操作をしなければなりません。つり上げを真上に移動させてからおこなうことや、フックを目線の高さに合わせることは、安全のために必須です。

また、レバーを優しく動かしたり、操作を丁寧におこなうことも大切になります。そうすることで、操作の正確性があがり、上達にもつながります。

まとめ

クレーン車にはさまざまな種類があり、公道を運転するための免許やクレーンを操作するための免許、玉掛け業務に必要な資格があります。事前に必要な資格や免許を確認して、業務をおこないましょう。

  • クレーン車には、トラッククレーン、ラフテレーンクレーン、クローラークレーン、オールテレーンクレーンなどさまざまな種類がある。
  • つり上げ荷重などにより、必要な資格や免許が異なる。
  • クレーン車の操作のポイントをチェックし、安全を第一に操作しよう。

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