トラックの減トンとは?メリット・デメリットや方法、必要な手続きを解説
トラックの「減トン」とは、車両の最大積載量を減らして登録することです。架装などによって車両重量が増えた結果、最大積載量が減るケースのほか、使用目的などに合わせて意図的に減トンするケースもあります。減トンによって車両の条件が変わる場合がありますが、積載できる荷物が少なくなるなどのデメリットもあるため、目的や使用状況を踏まえて検討することが大切です。
本記事では、トラックの減トンとは何か、メリット・デメリット、減トンする方法や必要な手続き、増トンとの違いなどをわかりやすく解説します。
目次
減トンする前に知っておきたい最大積載量とは?

最大積載量とは、そのトラックに積載できる荷物の重量の上限です。車検証に記載されており、車両重量や車両総重量などによって決まります。
減トンすると、この最大積載量が変更されます。そのため、減トン後は変更された最大積載量を超えて荷物を積まないよう注意が必要です。
▼トラックの最大積載量について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
トラックの最大積載量一覧|2t・4t・10tの積載量や計算方法を解説
トラックの減トンとは?
トラックの減トンとは、車検証に記載される最大積載量を減らすことです。
たとえば、架装を取り付けて車両重量が増加した結果、積載できる重量が少なくなるケースがあります。また、車両の使用目的や運用条件などに合わせて、最大積載量を変更する場合もあります。
ただし、減トンしても車体そのものが小さくなるわけではありません。最大積載量が減ることで一度に運べる荷物の量も少なくなるため、減トンする目的と実際の運用方法を考えて判断する必要があります。
減トンはどんな場合に行われる?
トラックの減トンは、架装によって車両重量が増えた場合や、車両の使用目的・運用条件が変わった場合などに行われます。
たとえば、クレーンやパネルなどの架装を追加すると車両重量が増えるため、その分最大積載量が減ることがあります。
また、使用するトラックの最大積載量を見直し、実際の業務に必要な積載量に合わせて変更するケースもあります。
ただし、減トンによって必ずしもすべての維持費や運用上の条件が有利になるとは限りません。減トン後の最大積載量や車両総重量などを確認したうえで検討しましょう。
減トンのメリット・デメリット
減トンのメリットとデメリットは、次のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・道路交通法改正の免許の制限に対応できる ・税金や保険料を軽減できる |
・車両の構造自体は変わらない ・中古車としての価値が下がる |
減トンするメリット
減トンするメリットのひとつは、車両の使用条件に合わせて最大積載量を見直せることです。
また、最大積載量などを基準に区分される税金や費用については、減トンによって負担が変わる場合があります。
ただし、減トンすれば必ず維持費が安くなるわけではありません。実際にどの費用が変わるのかを事前に確認しておくことが大切です。
減トンのデメリット
4トントラックを2トントラックにしても、車両自体の大きさや重量は変わりません。「見た目が4トン減トンすると最大積載量が少なくなるため、一度に運べる荷物の量が減少します。
また、最大積載量を減らしても車体そのものの大きさが小さくなるわけではありません。そのため、大きな車体でありながら積載できる荷物が少なくなり、使用状況によっては輸送効率が低下する可能性があります。
将来的に最大積載量を戻したい場合には、再び必要な手続きが発生する可能性もあるため、長期的な運用も考えて検討しましょう。
減トンと増トンの違い

減トンがトラックの最大積載量を減らすのに対し、増トンは最大積載量を増やしたトラックを指します。
増トントラックは、一般的に4トントラックをベースにシャーシやフレームなどを強化し、5~6トン程度や8トン程度まで積載できるようにした車両です。
減トンと増トンでは目的や車両の仕様が異なるため、必要な積載量や用途に合わせて選ぶことが大切です。
| 減トン | 増トン | |
|---|---|---|
| 最大積載量 | 減らす | 増やす |
| 主な目的 | 使用条件などに合わせて積載量を変更 | より多くの荷物を運ぶ |
| 車両への変更 | 架装などに伴い積載量が減る場合もある | フレーム・車軸などを強化 |
| 手続き | 変更内容に応じた手続きが必要 | 変更内容に応じた手続きが必要 |
▼増トンについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
増トントラック(増トン車)とは?積載量・寸法・免許・価格・メリット
トラックを減トンする方法と必要な手続き

減トンと増トンは、これから解説する改良を加えたうえで、国土交通省(陸運局・運輸支局)に届け出ます。その後、車検証の記載も変更するのが大きな流れです。参考にしてください。
減トンする方法
トラックは、架装の追加などによって車両重量が増加すると、その分最大積載量が減る場合があります。
たとえば、移動式クレーンやパネルなどを取り付けることで車両重量が増加し、最大積載量が変更されるケースがあります。
ただし、最大積載量は車両の構造や軸重などさまざまな条件によって決まるため、単純に重量物を追加すれば希望する積載量に変更できるわけではありません。減トンを検討する場合は、専門業者などに確認したうえで進めることが大切です。
減トンには構造変更の手続きが必要?
トラックの減トンによって最大積載量など車検証の記載内容が変わる場合は、必要な検査・手続きを行い、変更後の内容を車検証に反映する必要があります。
架装の追加や取り外しなどによって車両の寸法・重量・最大積載量などが変わる場合には、構造変更検査が必要となることがあります。
必要な手続きは変更内容によって異なるため、減トンを検討する際は事前に運輸支局や専門業者へ確認しましょう。
<あわせて読みたい>
トラック改造時には構造変更が必要?気になる登録手続き方法や車検について
減トンすると運転できる免許は変わる?
トラックを運転できる免許区分は、車両総重量や最大積載量などによって決まります。
そのため、減トンによって最大積載量が変更された場合でも、「減トンしたから必ず普通免許で運転できる」とは限りません。
運転できるかどうかを判断する際は、減トン後の車検証に記載された車両総重量・最大積載量と、所有している免許の取得時期・区分を確認しましょう。
| 免許取得年 | 車両総重量 | 最大積載量 |
| 2007年6月1日以前 | 8t未満 | 5t未満 |
| 2007年6月2日以降 | 5t未満 | 3t未満 |
| 2017年3月12日以降 | 3.5t未満 | 2t未満 |
▼普通免許で運転できるトラックについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
何トンまでのトラックを普通免許で運転できる?トラックの種類・総重量・取得年月日に沿って解説
減トン後は過積載に注意
減トン後は、変更後の最大積載量を超えて荷物を積まないよう注意が必要です。
減トン前と同じ感覚で荷物を積むと、変更後の最大積載量を超えて過積載となる可能性があります。減トン後は車検証に記載された最大積載量をあらためて確認し、積載量を管理しましょう。
減トンするか中古トラックへ乗り換えるか迷ったら
現在使用しているトラックの積載量が業務内容に合わなくなった場合、減トンだけでなく、必要な積載量に合った中古トラックへ乗り換える方法もあります。
減トンには車両の変更内容に応じた作業や手続きが必要となり、減トン後は積載できる荷物の量も少なくなります。
今後の使用期間や運ぶ荷物、必要な積載量などを踏まえて、現在の車両を減トンするのか、条件に合った車両へ乗り換えるのかを検討するとよいでしょう。
用途に合ったトラック選びに迷ったらトラック流通センターへ
必要な積載量やボディタイプがわからない場合は、運ぶ荷物や用途、希望条件などに合わせて中古トラックをご提案します。
最大積載量についてよくある質問

減トンすると普通免許で運転できる?
減トンしただけで必ず普通免許で運転できるようになるわけではありません。運転できる車両は、車両総重量・最大積載量と所有する免許の取得時期・区分によって決まります。減トン後の車検証と免許証を確認しましょう。
減トンすると税金や維持費は安くなる?
減トンによって最大積載量などの区分が変わると、一部の税金や費用に影響する場合があります。ただし、すべての維持費が必ず安くなるわけではありません。変更後の車両条件をもとに確認する必要があります。
減トンしたトラックを元に戻せる?
減トンしたトラックの最大積載量を変更する場合は、車両の構造や安全基準などを満たしたうえで、必要な検査・手続きを行う必要があります。車両によって条件が異なるため、専門業者や運輸支局などに確認しましょう。
減トンと増トンの違いは?
減トンは最大積載量を減らすこと、増トンは最大積載量を増やした車両を指します。目的や車両の構造が異なるため、必要な積載量や用途に合わせて検討しましょう。
まとめ:トラックの減トンは用途や必要な積載量を考えて検討しよう
トラックの減トンとは、車両の最大積載量を減らして登録することです。架装などによって車両重量が増加した結果、最大積載量が減るケースのほか、車両の使用条件などに合わせて減トンを検討する場合もあります。
一方、減トンすると一度に運べる荷物が少なくなり、変更内容によっては必要な検査・手続きも発生します。
現在の車両を減トンするか、必要な積載量に合った中古トラックへ乗り換えるかは、今後の用途や運ぶ荷物、使用期間などを踏まえて検討しましょう。
減トン・乗り換えを検討している方へ
トラック流通センターでは、さまざまな積載量・ボディタイプの中古トラックを掲載しています。必要な積載量や用途に合わせて、条件に合った車両をお探しいただけます。


