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基礎知識

ホイールローダー(タイヤショベル)とは?用途・免許・中古選びまで徹底解説

ホイールローダーは、建設機械の中でも特に多用途で活躍する重機です。タイヤショベルとも呼ばれ、土砂の積み込みや運搬、除雪作業など幅広い現場で利用されます。
この記事では、ホイールローダーの基礎知識から、中古車両の選び方、コマツをはじめとする主要メーカーの特徴、購入時の注意点や価格相場、必要な免許までを解説します。
これから重機の導入を検討している方や中古ホイールローダーを購入したい方は、ぜひ参考にしてください。

ホイールローダー(タイヤショベル)とは?役割・用途


ホイールローダーとは、車輪で走行し、車体前方に大きなバケットを備えた建設機械の一種です。トラクターショベルやショベルローダーといった通称でも知られます。

その主な役割は、土砂や砕石などの材料を掘削し、ダンプトラックなどに積み込み、あるいは指定の場所まで運搬することです。
ホイールローダーの種類や特徴を解説します。

ホイールローダーの特徴や種類

ホイールローダーは、前方のバケットで土砂や資材をすくい上げて運ぶ建設機械です。
タイヤで走行するため移動がしやすく、舗装路から不整地まで幅広く対応します。主に建設、除雪、採石、農業などの現場で活躍します。

サイズ、エンジンの配置、駆動方式の違いよっていくつかのタイプに分けられ、それぞれ特性が異なります。

以下の表に主な種類をまとめました。

種類 特徴
サイズ別 小型(ミニホイールローダー) 小回りが利き、取り回しがしやすい
中型 汎用性が高く、作業効率に優れる
大型 大容量バケットで大量運搬が可能
エンジン配置 フロントエンジン型 重心が安定し、けん引力に優れる
リヤエンジン型 前方視界が広く、操作性が高い
駆動方式 二輪駆動 燃費が良く、軽作業向き
四輪駆動 走破性が高く、安定した作業が可能

現場の環境や用途によって、適したタイプを選ぶことが作業効率の向上につながります。どのタイプを選ぶかは、主に作業内容と現場の地形条件によって決めましょう。

ホイールローダーが活躍する現場(土木工事から農業まで)

ホイールローダーは土木・建設現場だけでなく、幅広い分野でその能力を発揮します。
バケットを交換することで用途が広がるため、資材の積み込みに限らず、雪や肥料、穀物などの移動除去作業にも対応できます。

ここでは代表的な活用シーンを紹介します。

主な作業内容 活用ポイント
土木・建設現場 土砂や砕石の積み込み、整地、資材運搬 最も一般的な用途で、各種サイズのホイールローダーが使用される
採石場・鉱山 石や鉱石の運搬・積み込み 大型機が用いられ、一度に大量の資材を扱う現場に適している
農業 肥料・堆肥・穀物の積み込み、農地整備 ミニホイールローダーが多く使われ、小回りの良さが生きる
林業 丸太や木材の積み込み・搬出 グラップルアタッチメントを装着して木材の運搬に活用される
除雪 雪のかき寄せ・積み上げ・搬出 寒冷地での作業に不可欠で、四輪駆動モデルが活躍する
港湾・工場 コンテナや資材の移動 機動性の高さを生かして、狭い構内での運搬に使用される
災害現場 土砂や瓦礫の撤去、応急整備 緊急時の復旧作業に使用され、迅速な除去や運搬が可能
草刈り・環境整備 雑草・樹木の除去、敷地の整地 専用アタッチメントを使い、広範囲の環境整備作業にも対応できる

ホイールローダーは現場を選ばず活躍できる汎用性の高い重機といえます。

ホイールローダーのアタッチメント一覧

ホイールローダーは、作業内容に応じて先端のアタッチメントを交換できます。

標準のバケット以外にも、木材の運搬や除雪、草刈り、清掃など、現場に合わせて多彩なアタッチメントが用意されています。

代表的なアタッチメントの一覧は、次のとおりです。

アタッチメント 特徴
バケット ・最も一般的な装備で、土砂や砕石、雪などの積み込みに使用される
・容量や形状により用途が異なる
グラップル ・木材や廃材をつかんで持ち上げるタイプ
・林業や災害現場での搬出作業に適している
パレットフォーク ・パレット積みの資材を持ち上げるフォーク形状
・フォークリフトの代わりとしても使用される
スノープラウ(除雪板) ・前方の雪を押しのける装備で、道路や駐車場の除雪に便利
スノーブロワ ・雪を吹き飛ばすタイプの除雪機構
・豪雪地域で効率的な除雪が可能
サイドダンプバケット ・横方向への排出ができるバケット
・限られたスペースでの積み下ろしに向いている
クランプバケット ・瓦礫や廃材をつかんで運搬する装備
・災害復旧や解体作業で活躍する
スイーパー ・回転ブラシで地面のゴミや粉じんを除去する清掃用アタッチメント
カッティングバー・草刈り装置 ・草や雑木を切り払う装備で、農地や公園などの環境整備に利用される

アタッチメントを適切に選ぶことで、1台のホイールローダーを多目的に活用できるのが魅力です。

ホイールローダーとショベルローダー、ブルドーザーとの違い

ホイールローダーは、見た目が似ている他の建設機械と混同されることがありますが、構造や作業内容には明確な違いがあります。

特にショベルローダーやブルドーザーとは用途が異なり、現場での役割分担も、次のとおりはっきり別れます。

機械名 作業内容 特徴・違い
ホイールローダー 土砂・砕石・雪などの積み込み、運搬 ・バケットを上下・前後に動かして資材をすくい上げる
・タイヤ式で機動力が高く、舗装路でも走行可能
ショベルローダー(油圧ショベル) 掘削・溝掘り・整地 ・クローラー式で安定性が高く、地面を掘る作業に特化している
・アームが長く、深掘りが得意
ブルドーザー 整地・押土・地ならし ・前方のブレードで地面を押しならす
・走破性に優れ、荒地や傾斜地での重作業に向いている

ホイールローダーは「すくう」「積む」作業が中心で、ショベルローダーのように掘削する力はそれほど強くありません。

一方で走行性能と積み込み効率に優れており、トラックへの積載や資材移動を短時間でおこなえます。現場では、これらの機械を組み合わせて作業の効率化を図るのが一般的です。

ホイールローダーの操作に必要な免許と資格


ホイールローダーを扱うには、目的の異なる2種類のライセンスが必要です。

・公道を走行するための運転免許
・作業現場で操作するための資格

これらはそれぞれ根拠となる法律が異なり、どちらか一方だけでは法令を遵守した運用はできません。

一般的に、これらの免許や資格は、指定された教習所などで開催される講習や教習を受講し、試験に合格することで取得できます。購入を検討する際は、これらの運転・操作に必要な資格を誰が取得するのかも計画に含めておきましょう。

公道を走行するために必要な運転免許

ホイールローダーで公道を走行するためには、道路交通法に基づいた運転免許が必須です。必要な免許の種類は、その車両の寸法と最高速度によって決まります。

必要な運転免許 ホイールローダーの条件
小型特殊自動車 普通自動車免許
または
小型特殊免許
・ミニホイールローダーなど
・全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.8m以下、最高速度時速15km以下
大型特殊自動車 大型特殊自動車免許 ・建設現場で使われる中〜大型ホイールローダーなど
・最高速度15km/hを超える車両

なお、公道走行の際は、管轄の役所でナンバープレートを取得し、車両に登録、表示する義務があります。

現場で作業・運転するために必要な資格

ホイールローダーを使用して土砂の掘削や積み込み作業をおこなうためには、公道走行用の運転免許とは別に、労働安全衛生法に基づく作業資格が必要です。
資格の種類は運転する車両の大きさによって異なります。

必要な資格 特徴
機体重量3t以上 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習 修了者 ・労働局認定の講習修了が必要
・修了後は全国どこでも運転可能
機体重量3t未満 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)特別教育 修了者 ・小型・軽量の機械に限定
・短期間の講習で取得できる

私有地内であっても、業務として作業をおこなう場合はこの資格が法律で義務付けられています。

ホイールローダーの選び方


ホイールローダーを選ぶ際は、用途と作業環境と積み込み対象などを考慮しましょう。現場の広さや運搬する資材の種類によって、最適なバケット容量や車両サイズ、エンジン出力が異なります。

本章では、選定時に確認しておきたい主なポイントを解説します。

バケットの容量

作業効率を大きく左右するのが、バケットの容量です。容量が大きいほど一度に運べる量は増えますが、機体も大きくなり取り回しが難しくなります。

反対に、小容量タイプは狭い現場での操作性に優れます。一般的には、運搬する資材の密度と積み込み先の高さに合わせて容量を選びます。

たとえば、土砂や砕石など重量物を扱う場合は、約1.0〜2.0立方メートル、除雪や農作物など軽量物を扱う場合は約2.0〜3.5立方メートルが目安です。作業環境に合わせて、無理のない積み込みができる容量を選んでください。

車両のサイズ

作業場所の広さや進入路の幅に応じて、車両サイズを選ぶ必要があります。狭い現場では大型車両の旋回が難しいため、小型タイプが適しています。
一方で、広い現場や大量の資材を扱う場合は中型〜大型の方が効率的です。

車両ごとの用途の目安は、次のとおりです。

車両サイズ 代表的な用途
小型(ミニホイールローダー) ・住宅地
・農業
・除雪作業
中型 ・建設
・土木工事
大型 ・採石
・鉱山
・港湾作業

特にミニホイールローダーは、家庭や農地、除雪現場などでも需要が高く、軽量かつ扱いやすい点が特徴です。住宅地や狭い作業環境では最も使いやすいタイプです。

機能や出力

ホイールローダーには、作業効率や快適性を高めるためのさまざまな機能が搭載されています。エンジン出力はもちろん、油圧制御や操作系の特性も選定の重要なポイントです。
近年は、燃費性能を重視したエコモデルや、電子制御式のトランスミッションを備えた高精度な操作タイプも増えています。

長時間作業をおこなう現場では、視認性の高いキャビンや快適な乗り心地も作業効率に直結します。出力や機能を比較する際は、使用目的だけでなく、作業時間の長さや操作する人の熟練度も考慮して選びましょう。

人気の主要ホイールローダーメーカー一覧


ホイールローダーは国内外のさまざまなメーカーが製造しており、それぞれが独自の強みや技術を持っています。

ここでは、日本で特に人気の高い主要メーカーと、その特徴を紹介します。

メーカー 特徴 ラインナップ ポイント
コマツ ・高耐久
・高信頼性
・世界的ブランド
WA100~WA600シリーズなど ・環境性能と操作性の両立
・大型機に強い
日立建機 ・精密な油圧制御
・高操作性
ZWシリーズなど 燃費とパワーのバランスが良い
コベルコ建機 ・低燃費
・静音設計
LK、SKシリーズなど 操作感が軽く、快適性に優れる
クボタ ・小型建機に強い
・扱いやすい
R、KLシリーズなど コンパクトで整備性、燃費に優れる
ヤンマー ・エンジン性能が高い
・耐久性に優れる
Vシリーズなど コンパクトでトルク性能が高い

コマツ


(引用元:コマツカスタマーサポート)

コマツ(株式会社小松製作所)は、国内最大手の建設機械メーカーです。耐久性と信頼性の高さで知られ、世界各国の建設、鉱山現場で幅広く使用されています。
ホイールローダーは環境性能にも優れており、低燃費低排出ガスエンジンを搭載したモデルの多さが特徴です。

また、電子制御式の油圧システムにより、スムーズで正確な操作が可能です。中型、大型機種のラインナップが充実しており、作業環境に合わせて選べます。

日立建機


(引用元:日立建機)

日立建機は、高い操作性と耐久性を兼ね備えたホイールローダーを多数展開しています。特に油圧制御技術に定評があり、精密な積み込み作業や狭い現場での作業にも適しています。ンジン出力と燃費のバランスが良く、長時間の連続運転でも効率を保てる点も強みです。

除雪用途から採石場まで対応できる幅広い機種をラインナップしており、操作のしやすさにも定評があります。

コベルコ建機


(引用元:コベルコ建機)
コベルコ建機は、省エネ性と静音性に優れたモデルが多いメーカーです。独自の油圧制御システムにより、動作がスムーズで操作感が軽く、作業負担を軽減します。

また、キャビンの快適性にも配慮されており、視界の広い設計と低振動構造で安全性を高めています。環境負荷を抑えたモデルも多く、都市部の工事現場などでも安心して使用できます。

クボタ


(引用元:クボタ建機)
クボタは、小型建機の分野で国内トップクラスのシェアを誇るメーカーです。ミニホイールローダーの開発に力を入れており、住宅地や農業、除雪作業などで幅広く利用されています。軽量で扱いやすく、エンジン始動性や整備性にも優れます。
静音性や燃費性能にも配慮されており、個人や自治体などでも導入しやすいラインナップがそろうのも特徴です。

ヤンマー


(引用元:ヤンマー)
ヤンマーは農業、土木の両分野で知られるメーカーで、実用性とコンパクトさを両立したホイールローダーを展開しています。エンジンメーカーとしての強みを生かし、燃焼効率とトルク性能に優れたエンジンを搭載しています。

小型モデルが中心ですが、操作性が良く、除雪や資材運搬など多様な用途に対応できる点が評価されています。環境対応型のディーゼルエンジン搭載モデルも多く、燃費性能の高さも魅力です。

中古ホイールローダーの購入前に知っておきたいポイント


中古のホイールローダーを購入する際は、価格だけでなく車両の状態や購入後の運用まで見据えた検討が不可欠です。信頼できる販売店を選び、エンジンや油圧系統、タイヤの状態などを細かく確認することが求められます。

また、万が一の故障に備えて、購入後の保証やメンテナンスサポートの有無を確認しておくことも重要です。

購入以外にもリースという選択肢があり、初期費用を抑えたい場合に有効です。さらに、作業中の事故に備えるための保険加入も忘れずにおこなう必要があります。

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中古ホイールローダーの価格相場はどのくらい?

中古ホイールローダーの価格は、メーカーやモデル、製造年式、稼働時間によって大きく変わります。以下はおおよその目安として参考にしてください。

価格帯
小型(ミニホイールローダー) 約100万~300万円
中型 約300万~700万円
大型 約700万~1,500万円以上

走行距離や稼働時間(モーターアワー)は価格を左右する大きな要素です。稼働時間が短いほど機械的な負担が少なく、トラブルのリスクも低くなります。

また、除雪用途など季節限定で使用されていた車両は、全体的に状態が良い場合が多いのが特徴です。

購入で失敗しないためのチェックリスト

中古ホイールローダーの購入で失敗しないためには、事前の点検が極めて重要です。
以下にチェック項目をまとめました。

チェック項目 確認内容 注意点
稼働時間 アワーメーターの数値を確認 表示が改ざんされていないか、実際の使用感と照らし合わせて判断
エンジン 始動性やアイドリングの安定性 異音・白煙・オイル漏れがないか確認
油圧系統 上げ下げ動作のスムーズさ 動作時の振動や油漏れがないか点検
タイヤ・足回り 摩耗、ひび割れ、亀裂の有無 タイヤ交換が必要な場合、別途費用がかかる
バケット・リンク部 変形、ガタつき、溶接跡 消耗が進んでいる場合、交換・補修が必要
キャビン・操作系 計器、レバー、ペダル類の動作確認 操作性や視界の確保、安全装備の有無も確認
メンテナンス履歴 定期点検記録や修理履歴 保守履歴が残っている車両は信頼性が高い

できるだけ現車確認して、実際にエンジンをかけて操作感を確かめることが理想です。
また、「整備・保証付き」で販売している信頼できる業者を選ぶと、購入後のトラブルを防ぎやすくなります。

知っておきたい!ホイールローダーの特殊自動車区分


ホイールローダーは法律上「特殊自動車」に分類されますが、どの区分の特殊自動車に該当するかは注意が必要です。

ナンバープレートの交付に関わる道路運送車両法では、車両の寸法(長さ、幅、高さ)と最高速度によって「小型特殊自動車」と「大型特殊自動車」に分けられます。トラクターなど他の作業用車両も同様の基準で分類されます。

一方で、運転免許に関わる道路交通法でも同様の区分がありますが、法律の目的が異なるため、車両によっては分類が一致しないケースも存在します。
例えば、小型特殊自動車の基準内であっても、特定の構造を持つ車両は大型特殊免許が必要となる場合があります。

ホイールローダーについてよくある質問


ホイールローダーは、建設現場のほか、農業、畜産、林業、除雪作業など多岐にわたる現場で活用される汎用性の高い建設機械です。購入や使用を検討する際に寄せられることが多い質問について、以下に詳しく解説いたします。

普通免許でホイールローダーは運転できる?

ホイールローダーを公道で運転する際、普通免許で運転できるかは車両のサイズと最高速度によって異なります。車両の全長が4.7m以下、全幅が1.7m以下、全高が2.8m以下で、かつ最高速度が時速15km以下の場合は「小型特殊自動車」に該当し、普通免許に付帯する小型特殊免許で運転が可能です。

しかし、これらの基準を一つでも超えるホイールローダーは「大型特殊自動車」に分類され、運転には大型特殊免許が必要となります。私有地内での作業については、公道での運転免許とは別に、車両系建設機械運転技能講習の修了が必要です。

ホイールローダーとブルドーザーはどう違う?

ホイールローダーとブルドーザーは、どちらも土木工事などで使用される建設機械ですが、その役割と構造に大きな違いがあります。ホイールローダーは、主に土砂や砕石などの材料をすくい上げ、ダンプトラックへの積み込みや短距離の運搬を得意としています。車体前方に大きなバケットがあり、タイヤで走行するため機動性に優れています。

一方、ブルドーザーは、車体前方のブレード(排土板)で土砂を押し出して整地や掘削を行うことに特化しており、主に不整地のならし作業や土工の初期段階で活躍します。キャタピラで走行するものが一般的で、強力な牽引力と安定性が特徴です。

ミニホイールローダーの新車価格はいくら?

ミニホイールローダーの新車価格は、一般的に300万~600万円が目安です。メーカーやモデル、装備内容によって価格は変動します。
除雪専用モデルや、空調付きキャビンなどを備えた上位グレードでは700万円を超える場合もあります。個人や自治体などでは、用途と頻度を考慮して中古車を選ぶケースも多く見られます。

ホイールローダーの耐用年数は?

ホイールローダーの耐用年数は、税法上の減価償却を計算する際に用いられる法定耐用年数と、実際の使用状況によって大きく異なります。ホイールローダーの法定耐用年数は、用途によって5年または8年と定められています。

例えば、林業・鉱業・採石業・建設業・港湾運送業で使用される油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザーは5年、廃棄物処理用の油圧ショベルは8年とされています。

ただし、これはあくまで税務上の目安であり、適切なメンテナンスや部品交換をおこなうことで、実際の使用可能期間は10年以上になることも珍しくありません。稼働時間や保管環境、定期的な点検の実施などが、実際の寿命に大きく影響します。
そのため、中古で購入する際は、年式だけでなくアワーメーターの数値やメンテナンス履歴をしっかり確認しましょう。

まとめ


ホイールローダーを中古で購入する際は、用途に合ったサイズや性能を見極め、車両の状態を慎重に確認することが重要です。エンジンや油圧系統、タイヤの消耗度などをチェックし、信頼できる販売業者から購入することが求められます。

また、公道走行には大型特殊免許や小型特殊免許、現場での作業には車両系建設機械運転技能講習の修了といった、適切な免許・資格の取得が不可欠です。

メーカーがWebサイトで提供している仕様書のPDFや、場合によってはフリーで利用できるCADデータなども、機種選定の参考資料となります。これらの情報を総合的に活用し、計画的な導入を進めることが大切です。

  • ホイールローダーは「すくって積み込む」作業に特化した建設機械
  • 用途に応じてサイズ・駆動方式・アタッチメントを選定することが重要
  • 公道走行には免許、現場作業には技能講習・特別教育の資格が必要
  • 中古購入時は稼働時間や整備履歴を必ず確認する
  • 目的に合ったメーカー・モデル選びが作業効率を左右する

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