セミトレーラーを徹底解説!種類・寸法・積載、フルトレーラーとの違いまでを総まとめ


日本の物流業界では欠かすことのできないセミトレーラー。セミトレーラーは、高性能かつ利便性に富んだ荷台車です。大型の荷物を運搬するために活用されるトレーラーにはいくつか種類がありますが、なかでもセミトレーラーは最もポピュラーな荷台車となっています。しかし、セミトレーラーは牽引車なので、しっかりとした知識がなければ動かすのは難しい車両です。

「どのくらいの大きさをしているものなのか?」「積載重量や最小回転半径はどのくらいなのか?」
今回は、セミトレーラーの特徴やフルトレーラーとの違いを解説していきます。

セミトレーラーとは多くの荷物を運ぶことができる荷台付きの被牽引車


セミトレーラは、牽引車のカプラに連結させて一度に多くの荷物を運ぶことができる荷台付きの被牽引車のことをいいます。
セミトレーラーにはエンジンが搭載されてはいないため自走ができません。

セミトレーラーは運搬に欠かせないアイテム

物を運ぶ手段として、陸海空からの輸送があります。海外や国内でも航空輸送や海上輸送は各輸送領域内では航空機や貨物船が使われます。しかし、空港や国際港に到着した商品を生産者や消費者への元へ運搬する輸送業務は、陸上輸送がメインとなります。

一度に多くの荷物を乗せて運ぶことが可能なセミトレーラーは、木材や鉄材から食品に至るさまざまなな物を運搬するために欠かせないアイテムです。

セミトレーラーの形状は積載物によって異なる

セミトレーラーは、トレーラーのなかでも一般的な寸法となっています。後方にはタイヤが付いてますが、前方には付いていないためトラクタと連結させる必要です。車両総重量は、トラクタは最大25t、被けん引部分は最大28tと決められています。

セミトレーラーの形状は、分割可能貨物運搬社労の許可限度重量によって、下記のように分類され、積載物の種類が変わります。

セミトレーラの種類

次に、セミトレーラーの種類を挙げていきます。

スタンション型

スタンションとは、荷台の周りに立っている数本の鉄棒のことをいいます。この鉄棒は、積載物が動くのを防止する目的で、木材を載せるために取り付けられています。

あおり型

あおり型は、2種類あります。荷台から荷物が落ちないように固く縛る『固縛』を前提としたタイプとしていないタイプです。固縛するタイプには雑貨や瓦などを載せ、固縛しないタイプにはスクラップ用材を載せて運びます。

船底型

船底型は、船の底のように真ん中に向かうほどくぼんだ形をしているトレーラーのことです。円筒状のものを運搬するためにこのような構造となっています。

コンテナ型

コンテナ型は、コンテナを運搬するためにシャーシの4隅に固定できるロック装置が取り付けられたトレーラーです。船に乗せて運ぶ海上トレーラーを搭載します。

バン型

バン型は、トレーラーのなかで最もポピュラーな形をしています。側面が上方向に開くウイングタイプと後部や側面に扉があるバンタイプがあり、冷蔵品や冷凍品などを運びます。

タンク型

タンク型は、タンクローリーとも呼ばれ、燃料や溶液などを運ぶために使われます。

セミトレーラーの寸法・規格・必要免許を一挙紹介


セミトレーラーの基準は、2015年5月に大きく規定が変更されました。それでは、セミトレーラーの寸法や規格、免許をご紹介します。

〈寸法・規格〉
駆動軸重:11.5tまで
連結部分から車両最後端までの長さ:13m
連結した際の全長:最大18mまで
車両重量:連結部分から最後軸までの最遠軸距の長さ36tまで

軌跡図を作成することで安全走行が可能

セミトレーラーは、牽引車に連結させることではじめて動かせます。連結したときの最大全長は18mにも及ぶうえ、積載物によっては目視だけの走行には限界があります。そこで、安全な走行をするために効果的なものが『軌跡図』です。

軌跡図とは、車両寸法や規格をもとにバック走行や右折や左折をしたときの内輪差を緻密な計算のもとにCADや専用ソフトを用いて算出します。この軌跡図の作成によって事故を起こすことなく走行が可能です。

最小回転半径は陸運局への申請が必須

車の最小回転半径とは、ハンドルを最大まで振り切り、最も適した速度で旋回した時に一番外側のタイヤの中心軸が描く円の半径のことです。

セミトレーラーの場合、最小回転半径を計算し陸運局へ申請が必須で、申請すると車検証に最小回転半径が記載されます。

セミトレーラーには別途免許が必要

さまざまなな制約をクリアして運搬許可を得られるセミトレーラーは、別途免許が必要です。
それでは、どのような免許が必要か一覧に挙げていきます。

免許取得日 平成19年6月1日までに免許を取得している人 平成29年3月12日以降に免許を取得している人
免許の種類 ・普通免許

・大型免許
・普通免許

・大型免許(準中型、
中型のみは不可)
大型免許取得条件 普通免許取得後3年 満21歳以上

普通、準中型または大型特殊車の運転歴が通算3年以上
大型免許取得費用 25万円~30万円程度 33万円~40万円程度
技能日数 26時間 ・普通免許(MT):30時間

・準中型免許:23時間
・大型特殊免許:45時間
セミトレーラー
(750kg以上)の運転資格
・大型免許

・牽引免許
・大型免許

・牽引免許

上記のように免許の取得日によって、セミトレーラーを運転するための免許の取り方が違います。しかし、750kg以下のセミトレーラーの場合は、牽引免許がなくても、大型免許だけで運転することが可能です。

フルトレーラーとセミトレーラーの違いはなに?

次に、セミトレーラーとよく混同されますが、いくつかの要素が違うフルトレーラーとの違いを見ていきます。

トレーラーの構造が違う

フルトレーラーとセミトレーラーの最も大きな違いは牽引車の有無です。フルトレーラーは運転席と一体化して取り付けられているので自走が可能です。一方、セミトレーラーは簡単にいうとリアカーの仕組みと同じで、自走ができません。また、セミトレーラーの全長は最長18m対して、フルトレーラーでは最長25mと7m長くすることができます。

運転の方法が違う

フルトレーラーは、トレーラーと運転席が一体型なので乗用車と同じハンドル操作でバックでの切り返しができます。一方、セミトレーラーは、バック時には乗用車のハンドル操作とは逆にハンドルを切り返すため運転が難しくなります。

まとめ


今回は、セミトレーラーの種類や特徴について解説してきました。

陸送ではセミトレーラーは欠かすことのできないアイテムです。セミトレーラーにはさまざまな種類のものがあり、運搬するものによって型が変わります。牽引車に連結すると走行ができるセミトレーラーは制御しやすいため安全な走行が可能ですが下記の条件が必須です。フルトレーラーと比較しても多様なセミトレーラーは、業務の幅も広がりますが、運転技術も必要です。

セミトレーラーの特徴や条件などをよく理解したうえで、購入を検討していきましょう。

  • セミトレーラーは自走ができない
  • セミトレーラーは、最小回転半径を計算し陸運局へ申請が必須
  • セミトレーラーが750kg以上の場合、牽引免許が必要
  • フルトレーラーとの違いは、構造と運転方法が違う

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