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オリジナルブランドは強く・軽く・長寿命の“FLATON”目標はトレーラー業界“No.1”企業

ITV_2017年10月号表紙

月刊ITV 2017年10月号

発行:平成29年10月1日
発行所:(株)日新(HP)
執筆:大島春行・大西徳・伊藤慎介・井上元・岡雅夫・佐原輝夫・鈴木純子・中田信哉・西襄二・橋爪晃・宮代陽之
表紙・レイアウト:望月満
記事&編集:横路美亀雄・於久田幸雄

オリジナルブランドは強く・軽く・長寿命の“FLATON”

目標はトレーラー業界“No.1”企業

最近、少子高齢化に伴うトラックのドライバー不足が顕著になり、トレーラーやカセットボデーなど、システム的に運用できる車両に注目が集まっている。物流を管理する国土交通省も車両の効率的運用を広く提唱している。日本のトレーラー製作は朝鮮戦争後、米軍の払い下げ車両がお手本になっていると言われているが、欧米には大きく立ち遅れている。しかし、最近、ローカルの中小企業で独自のトレーラーを開発する動きもあり注目されている。今回訪問したK・Mウイング株式会社(亀山賢次社長、栃木県佐野市)もその一社で、高品質トレーラーの製作でユーザーから高評を得ている。

独自の車両開発に取り組む亀山賢次社長...ザ・トラック

独自の車両開発に取り組む亀山賢次社長

東京から新幹線で約1時間、高崎駅の近くでレンタカーを借りて、北関東自動車道に入り佐野田沼I.C.から更に10分、民家も疎らに点在するだけの離れた場所に、K・Mウイングの本社工場がある。この辺りではひと際大きい建物である。

K・Mウイングは1971(昭和46年)年に創業、野上自動車として一般車両の整備・販売を開始する。75年から産業廃棄物用コンテナの製造、その翌年からはトラックのボデー架装を開始、そして85年からスウェーデンスティール鋼による製品の製造を開始、2004年に社名をK・Mウィング株式会社に変更している。

同社は亀山賢次社長が実兄と共に自動車整備を開始するが、やがて実兄が病に倒れ、亀山社長がひとりで事業を継続することになる。幸いしたのは同社の立地が山間部で、他に自動車の整備工場がなかったことだ。整備だけではなくて、やがてトラックボデーの製造や車載クレーンの取り付け販売など、車両に関する様々な仕事が持ち込まれるようになる。

セミトレーラの製作を開始したのは2006年からで、ハイテン鋼が手軽に入手できるようになったことや、ニーズの多様化でダンプなど特殊トレーラーの需要が拡大した事が幸いした。現在はダンプセミトレーラーKS336AD2型、新型エアーサスペンションTEBSE付セミトレーラーなどバリエーションを広げている。

現在、同社は国土交通省認証工場で事業内容は、トレーラー製造、トレーラーダンプ、スクラップ用トレーラー、スクラップ用トラック、HIABクレーン、マルチリフトアームロール)、コンテナとなっている。

車両設計は、JWCAD、公的機関から要求される強度と安全率に加え、車両の使用状況に合わせた同社独自の強度計算と安全率で計算し合理的、軽量な設計を行っている。製造は、シャーリング、レザー加工機械、ベンダー等で部材・部品を加工している。

整備は、大型車から軽自動車の車検、一般整備、販売車両の点検整備。修理、改造、構造変更、特装車のメンテナンス整備、HIABクレーンの架装、脱着装置の架装・メンテナンスも行っている。

同社のオリジナルブランドは“FLATON”で「お客様へ自信を持ってお薦めできる最高の製品を目指して開発した。」(亀山社長)という。フラットで使い易く、はるかに強く、より軽く、長寿命を実現するため、最高の素材を選び、構造及びデザインの徹底的な見直しを行い、高品質を実現してる。

また、同社では車体材料に“ハルドックス耐摩耗鋼板”を採用している。ハルドックス耐摩耗鋼板は、純度の高い原材料とバランスのとれた合金の組み合わせによって、過酷な環境下でも高い強度と耐摩耗性を誇る、究極の耐摩耗鋼板(スウェーデン鋼)である。ハルドックス耐摩耗鋼板を採用する同社の製品は、積載量の増加と軽量化が可能となり、亀裂の発生もしにくいことから長寿命化も期待出来、メンテナンス費や燃料費の削減にも大きく貢献することができる。同社が独自に開発したボディーシリーズ『FLATON』に冠される『HARDOX In MY BODY』は、ハルドックス耐摩耗鋼板を使用していることを保証している。

同社の亀山社長は、今後の取り組みについて、次のように述べている。「当社の経営理念は、今よりも必ず良いモノを作り出すという信念によって、お客様の満足向上と当社で働く従業員の幸せを実現し、社会へ貢献することです。そのために、独自技術開発や品質マネジメントシステムの改善に継続的に取組み、常に他社との差別化をはかってゆかなければなりません。そして、我々の経営理念をご理解頂けるパートナー企業とのご縁をより一層大切にし、共に成長を志してゆきたいと考えています。トレーラー業界No.1企業を目指しています。」

幌馬車に見られるように、自動車がまだ無かった時代、欧米では非牽引車(トレーラー)が人や物を運ぶ車両として使われていたこともあって、トレーラー化は日本より進んでいる。しかし、K・Mウイングのように小規模であっても技術力があれば認められるのがトレーラーの世界である。その意味では日本も遅れ馳せながらもトレーラー時代に突入しているのかも知れない。

企業訪問 K・Mウィング株式会社...ザ・トラック

企業訪問 K・Mウィング株式会社

日野…中型トラック「日野レンジャー」に車型を追加して発売

車型追加…日野自動車

デザインを一新し平成28年排出ガス規制に適合

日野自動車㈱は、中型トラック「日野レンジャー」シリーズに車両総重量16トンクラスの「日野レンジャーFG」および同20トンクラスの「日野レンジャーGK」を追加して2017年9月21日に発売した。

追加車型は2017年4月5日に発売した他の「日野レンジャー」シリーズ同様、エクステリアデザインとインテリアデザインを一新するとともに、歩行者も検知して衝突回避を支援するPCS(衝突被害軽減ブレーキ)等の先進安全装備、また夜間の視認性を向上させるLEDヘッドランプを標準装備する等、安全性能の大幅進化を実現している。

エンジンは従来のJ08E型(7.684L)からA05C型(5.123L)にダウンサイジングし燃費向上や軽量化も実現させ、新たに尿素SCRを採用することで「平成28年排出ガス規制」に適合させている。

なお、代表車型の日野レンジャー東京地区希望小売価格(税込)は、A05C〈A5-Ⅲ〉191kW(260PS)エンジン搭載の7MT、標準ルーフ・ベッド付キャブ、リーフサス、スキャニングクルーズⅡ装備、ドライバーモニター装備のキャブ付シャシで、2PG-FG2AMBA16トンが11,880,000円、2KG-GK2ARBA20トンが13,662,000円となる。年間販売目標台数は、日野レンジャーシリーズ全体で17,000台としている。

デザインを一新した新型「日野レンジャーFG」...ザ・トラック

デザインを一新した新型「日野レンジャーFG」

三菱ふそう…新型「スーパーグレート」にトラクタ車型追加

トラクタ車型追加…三菱ふそう

ヨースト&ソーシン製純正カプラをオプション設定

三菱ふそうトラック・バス㈱(MFTBC)は、大型トラック新型「スーパーグレート」にトラクタ車型を追加設定し、2017年9月8日より全国の三菱ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門で販売を開始した。

新型「スーパーグレートトラクタは5月に発売した大型トラック新型「スーパーグレート」と同様に、新開発エンジン「6R20」型および「6S10」型と新型AMT(機械式自動トランスミッション)である12速AMT「ShiftPilo(tシフトパイロット)」を組合せ、「経済性」「安全性」「快適性」を実現している。

新型「スーパーグレート」に追加されたトラクタ車型...ザ・トラック

新型「スーパーグレート」に追加されたトラクタ車型

主な特長

◇新開発エンジン、「6R20」型と「6S10」型を搭載。

◇トラクタ専用に最高出力338kW(460PS)の「6R20」型エンジンを追加設定。

◇平成27年度重量車燃費基準+10%達成車両を設定(「6R20」型エンジン搭載のFP-R全車で平成27年度重量車燃費基準+10%を達成)。

◇全車に新型12速AMT「ShiftPilot(シフトパイロット)」を標準採用。

◇最新の安全装備を採用…①衝突被害軽減ブレーキ:ABA4/AMBPlus、②ドライバーの運転注意力を監視:アクティブ・アテンション・アシスト/アテンション・アシスト、③アダプティブ・クルーズ・コントロール機能:プロキシミティー・コントロール・アシスト。

◇ライン内装着のふそう純正カプラをメーカーオプション設定…メーカーオプション化によりカプラ取り付けを内製化し納期を短縮。ヨースト製またはソーシン製の選択が可能。

キャブ塗装を内製化…塗装の内製化により納期を短縮、400色以上が選択可能。

◇400L燃料タンクを標準装備。

◇タイヤ空気圧監視システム(TPMS)を標準装備。

◇車両軽量化が図れるスーパーシングルタイヤをオプション設定。

◇安定して力強い制動力を発揮し、ブレーキ寿命を延長する流体式リターダをオプション設定。

◇後方の安全性を高めるキャブバックカメラをオプション設定。

全車に標準採用された新型12速AMT「ShiftPilot(シフトパイロット)」...ザ・トラック

全車に標準採用された新型12速AMT「ShiftPilot(シフトパイロット)」

車両軽量化が図れるオプション設定のスーパーシングルタイヤ...ザ・トラック

車両軽量化が図れるオプション設定のスーパーシングルタイヤ

アイチ…「SK12C1FN」「SK12C1RN」を発売

高所作業車…アイチコーポレーション

高い汎用性を追求した12m級高所作業車

㈱アイチコーポレーション(本社:埼玉県上尾市、三浦治社長)は、12m級トラック式高所作業車の前方格納型「SK12C1FN」と後方格納型「SK12C1RN」を2017年8月30日に発売した。

12m級トラック式高所作業車の前方格納型(上)と後方格納型(下)...ザ・トラック

12m級トラック式高所作業車の前方格納型(上)と後方格納型(下)

主な商品の特長

(1)安全性の向上
作業時の暴走およびPTO切り忘れによるミッションの破損を防止するため、安全装置として「ニュートラル検知インターロック装置」「パーキングブレーキインターロック装置」「PTO切り忘れ警報装置」を標準で装備。

(2)作業効率の向上
シームレスな作業性を実現する「全周フルブーム」、作業占有面積を最小化する「直下型ジャッキ」を採用。さらに、工場メンテナンス・伐採作業・夜間工事などの様々な状況に対応できる「荷台&工具箱」「バッテリー駆動ユニット」等の豊富なオプション装備を用意。

(3)メンテナンス効率の向上
ダウンタイムをできる限り短縮するため、「シャシバッテリー電圧低下注意灯」「エラーコード表示」を標準で装備。

(4)環境と経済性
燃料消費を少なくする「アイドリングストップ」を標準で装備。また借りやすく・貸し出しやすい準中型免許で運転可能な「車両総重量7.5t未満」を実現。

作業範囲比較図...ザ・トラック

作業範囲比較図

乗用車プリウスと同じ全長で機動性に優れる12m級トラック式高所作業車...ザ・トラック

乗用車プリウスと同じ全長で機動性に優れる12m級トラック式高所作業車

■アイチコーポレーション高所作業車の諸元表...ザ・トラック

■アイチコーポレーション高所作業車の諸元表

三菱ふそう…新型「スーパーグレート」を初海外展開の香港で発表

香港で大型発表…三菱ふそう

飛躍的に進化した最新技術搭載

三菱ふそうトラック・バス㈱(MFTBC)は、21年ぶりにフルモデルチェンジを行った新型大型トラック「スーパーグレート」を香港で発表した。日本国内では2017年5月から販売を開始しており、今回が初めての海外展開となる。

MFTBCのミヒャエル・カンパー、セールス・マーケティング本部長は、「香港市場はFUSOにとって重要なアジアマーケットの一つです。大型トラックセグメントにおいて高い需要を誇る同市場において、他社に先駆けて最先端の技術を搭載したユーロ6の車両を導入し、いち早くお客様にお届けすることで、拡販を目指します」と述べた。

新型「スーパーグレート」はドライバーの期待と社会の安全意識の高まりを背景に最先端技術を集約し開発されたモデルで、優れた燃費性能と高い出力特性を持ち合わせているだけでなく軽量化にも貢献する、10.7Lの新開発エンジンを搭載。また、新開発の12速機械式自動トランスミッション(AMT)「ShiftPilo(tシフトパイロット)」を全車に搭載し、ドライバーの経験に拠らないスムーズなシフト操作により快適な走行を実現し、運転操作におけるドライバーの負担を軽減できる。

新型「スーパーグレート」に採用された「緊急制動表示灯(ESS:Emergency Stop Signal)」は、高速走行中の急制動時に後部ライトの点滅により後続車へ急減速を知らる最新の安全装備である。また、アンチスピンレギュレータ(ASR)を搭載し、滑りやすい路面での車輪の空転を抑え、滑りやすい路面や急カーブでの事故のリスクを低減できる。さらに、ABS機能を統合した電子ブレーキシステムは、ブレーキ作動時の操縦安定性を高め、ハンドル操作を可能にする。

新型「スーパーグレート」の生産はMFTBC川崎工場(神奈川県川崎市)で行い、完成車として輸出する形となる。

香港での大型トラック総需要は年間2000台から3000台と高い需要を持っており、今回の大型トラックの導入によってFUSOはシェア獲得を目指す。大型トラック新型「スーパーグレート」は香港で2018年度内に適用される新排出ガス規制に適合しており、他社に先駆けユーロ6の車両を市場投入することになる。

今後MFTBCは、大型トラック新型「スーパーグレート」を、香港に続きシンガポール、台湾、ニュージーランド、オーストラリアの各市場へ展開していく計画だ。

香港で発表された新型トラック「スーパーグレート」...ザ・トラック

香港で発表された新型トラック「スーパーグレート」

「スーパーグレート」は最先端技術を集約して開発されたモデルだ...ザ・トラック

「スーパーグレート」は最先端技術を集約して開発されたモデルだ

機能性重視の「スーパーグレート」の運転席...ザ・トラック

機能性重視の「スーパーグレート」の運転席

2017 台北国際物流展、進化する台湾物流を展示会に見る

台湾では数多くの展示会がほぼ毎日のように開催されている。今回、2017 台北国際物流展(TAIPEI INTERNATIO NAL LOGISTICS EXHIBITION 2017)が2017年9月6日~9日の4日間、台北の南港展示館(Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Center)で開催された。物流系の展示会ということで取材のため台北に飛んだ。

COMTRANS/17モスクワで開催第14回ロシアトラックショー速報

隔年開催、今回は通算14回目COMTRANSコムトランスは本2017年にヨーロッパで開催された最大のトラック及び陸運展示会である。会場はモスクワの近代的クロクス展示会場だった。10年前に完成した会場だが先進性は色あせていない。会期は9月4~9日の6日間、ロシアの商用車の現状を知る良い機会であった。

ドローンの活用拡がる

過疎地の小口物流を想定して、長野県伊那市を舞台にドローンによる実証実験が行われていることを先にリポートした(本誌2017年4月号参照)。この方面のその後の開発状況についてリポートすると共に、最近のドローンの活用動向をみてみよう。