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フォークリフトの処分・廃棄方法4選!費用や注意点を解説

フォークリフトの処分には、売却や廃棄など複数の方法が存在します。それぞれの方法で手続きや費用が異なるため、自社の状況に合った最適な選択をすることが重要です。
この記事では、4つの処分方法とそれぞれの費用相場、必要な手続きや注意点を解説します。

フォークリフトの処分は売却できないか検討してから


フォークリフトは中古市場での需要が高く、資産価値が残っている場合が多いため、単に廃棄するのではなく、まずは売却の可能性を検討することが推奨されます。
たとえ故障していたり、年式が古かったりしても、専門の買取業者であれば部品単位で価値を見出し、買い取ってくれるケースがあります。

廃棄処分は費用が発生しますが、売却できれば処分費用がかからないだけでなく、利益を得ることも可能です。状態が良いものであれば高価買取も期待できるため、廃棄を決定する前に複数の買取業者に査定を依頼し、その価値を確かめることが賢明な判断といえます。

一方で、「事故車で修復不能」「解体が必要なレベル」という場合は、買取対象外となることもあります。
その場合は、「廃棄」や「下取り」などの処分方法を検討しましょう。

状況に合わせたフォークリフトの処分方法4選


フォークリフトの処分には、買取、下取り、廃棄、個人売買の4つの方法があります。それぞれの方法にはメリットやデメリットがあり、車両の状態や買い替えの有無、手間をかけられるかといった状況に応じて最適な選択肢は異なります。

【買取】専門業者に高値で買い取ってもらう

もっともおすすめなのが、フォークリフト専門の買取業者に売却する方法です。
買取業者は国内外に独自の販売ルートを持っており、中古フォークリフトの価値を正確に評価できるため、ディーラーでの下取りよりも高い査定額がつく傾向にあります。

1トン未満の小型フォークリフトから大型のものまで幅広く対応しており、たとえ不動車や故障車であっても、部品としての価値を評価して買い取ってくれる場合があります。

複数の業者に査定を依頼し、相見積もりすることで、より有利な条件で売却できる可能性が高まります。手続きの代行や車両の引き取りが無料の業者も多く、手間をかけずに処分を進められる点も魅力です。

【下取り】新規購入と同時に引き取ってもらう

新しいフォークリフトを購入する際に、販売店に古い車両を引き取ってもらう方法が下取りです。
最大のメリットは、購入と売却の手続きを一度に済ませられる手軽さにあります。査定から引き取りまで同じ窓口で完結するため、個別に業者を探す手間が省けます。

下取り価格を新規購入する車両の代金から差し引くことで、初期費用を抑えることも可能です。
ただし、買取専門業者と比較すると査定額は低くなる傾向にあります。これは、販売店が再販を主な目的としていないためです。手間を最優先し、スムーズに乗り換えを済ませたい場合に適した方法といえます。

【廃棄】専門業者に処分を依頼する

売却が困難なほど状態が悪いフォークリフトは、産業廃棄物として処分する必要があります。フォークリフトは自動車リサイクル法の対象外であるため、専門の廃棄物処理業者に依頼して適切に処理を進めなければなりません。
この場合、処分費用が発生します。費用は車両の大きさや状態、業者によって変動しますが、運搬費や解体費用などが含まれます。

廃棄を依頼する際は、都道府県から産業廃棄物処理業の許可を得ている正規の業者を選ぶことが重要です。不法投棄などのトラブルを避けるためにも、契約書やマニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行を徹底する業者に依頼してください。

【個人売買】自分で売却する

ネットオークションやフリマアプリなどを利用して、個人や他の企業に直接売却する方法もあります。この方法の最大のメリットは、中間マージンが発生しないため、うまくいけば買取業者よりも高値で売却できる点です。

しかし、出品作業から価格交渉、買主とのやり取り、名義変更などの手続き、車両の輸送手配まで、すべて自分でおこなう必要があります。特に輸送には専門的な手配が求められるため、多くの手間と時間がかかります。

また、売却後のクレームや故障といった個人間のトラブルに発展するリスクも考慮しなければなりません。リーチ式やカウンター式などのタイプや、使用電源(ガソリン・バッテリーなど)によっても需要は異なります。特にバッテリー式フォークリフトの場合はバッテリーの劣化状態が価格に大きく影響するため、状態を正確に伝えることがトラブル回避の鍵です。

フォークリフトの処分にかかる費用と買取相場


フォークリフトを処分する際には、「費用がかかるケース」と「逆にお金が戻ってくるケース」があります。
どの方法を選ぶかによって、負担額が大きく変わるため、処分前に各手段の費用感と買取の可能性を比較しておくことが重要です。
以下の表では、代表的な4つの処分方法について「処分費用の目安」「買取価格の目安」「向いているケース」をまとめています。

処分方法 処分費用の相場 買取価格の相場 向いているケース
買取 0円 約3万円~50万円以上 ・状態が良好
・再販可能な車両
廃棄 約3万円~10万円以上 なし ・再利用困難な車両
・不動車
・故障車

買取を依頼する場合の価格相場

フォークリフトを「売却」する場合、車両の状態や種類によって買取価格は大きく変動します。
フォークリフトの主なタイプ別に、買取相場の目安を紹介します。

■ フォークリフトの種類別|買取価格の相場目安

タイプ 状態が良好な場合の相場 故障・不動車の場合の相場
ガソリン式/ディーゼル式 10万~50万円以上 数千円〜10万円
バッテリー式 5万~30万円 数千円〜5万円
大型特殊車両(10t級) 30万〜100万円以上 数万円〜20万円

一般的な価格相場は、1トン未満の小型フォークリフトで10万円から30万円程度、2.5トンクラスでは30万円から100万円程度が目安です。大型の5トンクラスになると、状態が良ければ100万円から250万円程度の価格がつくこともあります。

正確な価格を知るためには、専門の買取業者に実車を査定してもらうと確実です。

廃棄処分を依頼する場合の費用目安

フォークリフトを「廃棄処分」する場合、基本的には費用がかかります。買取や下取りと違い、スクラップ処理や引取運搬、解体、法的な処理代行などにコストが発生するためです。

■ 主な費用項目と相場

項目 費用の目安
解体・スクラップ処理費用 3万円〜8万円
出張引取費(遠距離) 5,000円〜1万5,000円
書類手続き代行費 3,000円〜1万円
合計 4万円〜10万円以上

処分費用の目安は、小型フォークリフトで約3万円〜、大型車両では10万円以上かかるケースもあります。費用は地域や業者、車両の状態によっても大きく変動します。

フォークリフトの処分に必要な手続きと書類

フォークリフトの処分は、ナンバープレートの有無や用途区分によって手続きが異なります。また、処分方法によっても、準備すべき書類や提出先が異なるため注意が必要です。

特に事業用で登録されているフォークリフトの場合、抹消登録や自賠責保険の解約、所有権の移転処理など、車両に関する手続きが複雑です。

本章では、手続きの流れを2つの観点から解説します。

1.ナンバープレートの有無による違い
2.処分方法ごとに必要な書類一覧

ナンバープレートの有無で変わる廃車手続き

フォークリフトの廃車手続きは、ナンバープレートの有無によって異なります。
車両の使用環境によって異なり、公道を走行するために登録された車両にはナンバープレートが交付されているのが一般的です。

まずは、自社保有のフォークリフトがどちらに該当するかを確認しましょう。

ナンバー付きフォークリフトの場合

ナンバー付きのフォークリフトは、「小型特殊自動車」として軽自動車検査協会または陸運支局で登録されています。

処分の際は、次の手続きが必要です。

・登録抹消手続き(廃車申請)
→管轄の軽自動車検査協会または運輸支局にて「永久抹消登録」または「一時抹消登録」を申請
・自賠責保険の解約
・自動車重量税の還付手続き(抹消登録と同時に可能)

なお、ナンバーを返納する必要があるため、ナンバープレートは取り外して保管しておきましょう。

ナンバーなしのフォークリフトの場合

工場構内や倉庫内など、公道を走らない用途の車両には、ナンバープレートが交付されていません。
この場合、運輸支局などへの廃車申請は不要ですが、次の点に注意が必要です。

・保険(自賠責・任意)への加入がある場合は、個別に解約手続きが必要
・廃棄・売却先に所有者変更や引き渡し証明などを準備しておくとトラブルを防げる

ナンバーがないとはいえ、資産として登録されている場合には会計上の除却処理や税務申告で証明書が必要になることはあります。事前に社内の経理、税務担当とも連携しておくと安心です。

処分方法ごとに必要な書類一覧

フォークリフトの処分では、選んだ方法によって提出、準備すべき書類が異なります。

とくに「名義変更」「抹消登録」「保険解約」などの法的手続きは、書類の不備があるとスムーズに進まず、再提出やトラブルの原因になることもあるため注意が必要です。

処分方法別の必要書類を下表にまとめました。

処分方法 必要書類例
買取 ・車検証
・所有者の身分証明書・委任状(法人名義の場合)
・譲渡証明書
下取り ・車検証または登録証明書
・所有者の印鑑証明書または法人実印
・委任状または法人印鑑使用届
廃棄処分 ・車体番号の確認資料(車台番号プレートの写真など)
・廃車申請書
・処分依頼書
・所有権証明(リース車両の場合は別途手続き)
個人売買 ・譲渡証明書
・売買契約書
・引渡証明書
・所有者の印鑑証明書(法人の場合)

トラブル回避!フォークリフト処分前の確認事項


フォークリフトの処分を円滑に進め、後々のトラブルを防ぐためには、事前にいくつかの点を確認しておくことが不可欠です。

車両の所有者名義やローン残債の有無は、売却や廃棄の手続きそのものに大きく影響します。これらの確認を怠ると、手続きが滞ったり、法的な問題に発展したりする可能性があるため、処分を検討し始めた段階で必ずチェックしましょう。

車両の所有者名義は誰になっているか

フォークリフトを処分する前に、必ず車検証や標識交付証明書で所有者名義を確認する必要があります。

所有者が自社名義になっていれば問題ありませんが、リース契約中であったり、ローンが残っていたりする場合は、所有者名義がリース会社や信販会社になっていることがあります。この状態では、自社の判断で売却したり廃棄処分したりができません。

処分を進めるには、まずリース会社や信販会社に連絡を取り、契約の精算や所有権解除の手続きをする必要があります。

所有者情報を正確に把握し、必要な手続きを踏むことで、名義に関するトラブルを未然に防ぎます。

故障車や不動車でも処分できるか

エンジンがかからない、走行できないといった故障車や不動車であっても、フォークリフトは処分可能です。

専門の買取業者の中には、故障した車両を専門に扱っているところも存在します。こうした業者は、修理して再販するノウハウを持っていたり、まだ使える部品を取り出してリサイクルしたり、海外へ輸出したりする販路を確保しています。

そのため、一見価値がないように思える車両でも、値段をつけて買い取ってもらえるケースが少なくありません。仮に買取が難しい場合でも、多くの業者はそのまま廃棄処分の手続きを代行してくれます。

諦めてしまう前に、まずは複数の専門業者に査定を依頼し、買取の可否や処分方法について相談してください。

自賠責保険などの解約手続きは済んでいるか

公道を走行するナンバー付きのフォークリフトは、自賠責保険への加入が義務付けられています。

車両を売却、譲渡、またはスクラップにするなどして手放した場合は、この自賠責保険の解約手続きを忘れずにおこなう必要があります。

解約手続きをすれば、保険期間の残存日数に応じて保険料が返還される還付金を受け取れる場合があります。

手続きは、契約している保険会社の窓口で行うことができ、廃車したことが証明できる書類(登録事項等証明書など)と保険証券が必要です。
処分が完了したら、速やかに手続きを進めることで、無駄な保険料の支払いを防ぎ、返還金を受け取ることが可能になります。

失敗しない!優良な買取・処分業者の見極め方


フォークリフトを処分、売却する際、どの業者に依頼するかによって手間も金額も大きく変わります。
とくに、相場より極端に安い価格を提示されたり、名義変更が不完全なまま取引が進んでしまうなど、業者選びでのトラブルも少なくありません。

こうしたリスクを回避するには、次を参考に業者を見極めましょう。

チェック項目 確認すべきポイント内容
フォークリフト専門の取扱実績があるか 一般中古車業者ではなく、フォークリフト・建機に特化した業者かどうか
対応や説明が丁寧か 書類の説明や引取条件、手続きの流れをわかりやすく説明してくれるか
許可や認可を取得しているか 古物商許可証・産業廃棄物収集運搬業許可など、法令に基づいた営業をしているか
査定額の根拠が明確か なぜその金額になるのか、査定の基準・理由をきちんと説明してくれるか
第三者の評価があるか Google口コミや導入事例、公式サイトでの実績紹介など、外部からの評価が確認できるか

買い替え検討の方は「トラック流通センター」へ


買い替えを検討している方には、「トラック流通センター」の利用がおすすめです。ここは、トラックなどの商用車専門の買取・販売サイトであり、幅広い車種に対応しています。専門知識を持ったスタッフが丁寧に査定し、適正な価格を提示してくれるため、安心して取引を進められます。

また、古い車両の買取と新しい車両の購入を同時に相談できるため、手間を省きながらスムーズに買い替えが可能です。ウェブサイトでは、多様なトラックの在庫情報も確認でき、希望する車両を見つけやすい点も魅力です。

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フォークリフトの処分に関するよくある質問


フォークリフトの処分に関して多く寄せられる質問をまとめました。

自賠責保険の解約手続きはどのようにおこなう?

フォークリフトの自賠責保険を解約する際は、ご契約されている保険会社の窓口で手続きをおこなうことになります。

解約手続きの際には、廃車したことを証明する書類(登録事項等証明書や登録識別情報等証明書など)と、現在お持ちの保険証券が必要となりますので、事前に準備しておくとスムーズです。

手続きが完了すると、保険期間の残存日数に応じた保険料が還付金として戻ってくる場合があります。処分が完了したら速やかに手続きを進め、無駄な保険料の支払いを防ぎましょう。

故障車や不動車でも処分できる?

エンジンがかからない、走行できないといった故障車や不動車であっても、フォークリフトは処分可能です。

専門の買取業者の中には、故障した車両を専門に扱っているところも存在します。こうした業者は、修理して再販するノウハウを持っていたり、まだ使える部品を取り出してリサイクルしたり、海外へ輸出したりする販路を確保しています。

そのため、一見価値がないように思える車両でも、値段をつけて買い取ってもらえるケースが少なくありません。

仮に買取が難しい場合でも、多くの業者はそのまま廃棄処分の手続きを代行してくれます。諦めてしまう前に、まずは複数の専門業者に査定を依頼し、買取の可否や処分方法について相談することが重要です。

まとめ

フォークリフトの処分は、「廃棄」だけが選択ではありません。
状態や使用年数によっては売却によって利益を得られる可能性も高く、また、廃棄が必要な場合でも業者選びや手続きの確認次第で余計なコストやトラブルを避けることができます。
信頼できる業者を見極めたうえで、必要な手続きと書類を整えて進めましょう。

  • フォークリフトは処分前に買取や下取りの可能性を必ずチェックする
  • 処分方法は「買取/下取り/廃棄/個人売買」の4つから選べる
  • 廃棄処分は費用がかかるが、再利用部品の有無でコスト削減も可能
  • 所有者名義・保険・ナンバーの有無など、処分前の確認事項が重要
  • 優良業者を見極めるには、専門性、許可、説明の丁寧さなどをチェック

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