ダブルキャブトラックとは?特徴・おすすめ車両・価格相場を解説

ダブルキャブは、前後2列の座席を備えたトラックのキャビン仕様のことで、シングルキャブと比較して多くの乗車人数を確保できるのが特徴です。
本記事では、ダブルキャブのメリットや各メーカーから出ているダブルキャブの種類、架装について紹介します。
▼ダブルキャブトラックの価格について詳しく知りたい方はこちら
ダブルキャブ(Wキャブ)トラック新車・中古車価格|おすすめのメーカー・種類
目次
ダブルキャブトラックとは?(基本情報)

ダブルキャブトラックとは、前後2列の座席を備え、複数人の乗車と荷物の積載を1台で両立できるトラックです。作業員をまとめて移動できるため建設・設備業で多く使われ、新車・中古ともに車種や架装の選択肢が豊富なのが特徴です。
ダブルキャブの基本スペック(乗車定員・積載量・荷台サイズ)
ダブルキャブトラックの基本スペックは、乗車定員・積載量・荷台サイズを基準に把握するのがポイントです。
車種や年式、架装によって差はありますが、一般的な目安は以下の通りです。
| スペック | |
| 乗車定員 | 5〜7人(前席+後席の2列シート) |
| 最大積載量 | 1,000kg〜2,000kg前後 |
| 荷台サイズ | シングルキャブより短く、全長は約2.0〜3.0m |
後部座席を確保する分、荷台スペースは制限されますが、人員輸送と積載を1台でこなせる点が大きな特徴です。
具体的な数値はメーカーや車両総重量、架装内容によって異なるため、購入時は必ず車検証や仕様表で確認しましょう。
ダブルキャブの用途
ダブルキャブは、人と荷物を同時に運べる利便性から、業務用途からプライベートまで幅広いシーンで活用されています。
| 業務用途 | 特徴 |
| 建設・土木・設備業 | 作業員と工具や資材を1台で現場へ運搬でき、移動効率が高い |
| 公共・災害対応 | 消防隊や自衛隊で、災害対応や救援活動用の特殊車両として使用される |
| レジャー、アウトドア | キャンプ用品や大型荷物を積めるため、趣味と実用性を両立できる |
平ボディやクレーン付き、ダンプ型など架装の選択肢も多く、用途に応じた柔軟な使い分けが可能です。
シングルキャブとダブルキャブの違い
シングルキャブとダブルキャブの主な違いは、乗車定員とキャビン構造です。
次の表でまとめました。
| シングルキャブ | ダブルキャブ | |
| 乗車定員 | 2〜3人 | 5〜7人 |
| ドア数 | 2ドア | 4ドア |
| 荷台の長さ | 長い | 短め |
| 積載量 | 多い | やや少なめ |
| 向いている用途 | 荷物重視 | 人員輸送+積載 |
シングルキャブは前列のみの座席で、2〜3人が乗車できる仕様です。
一方、ダブルキャブは前後2列の座席を備え、最大5〜7人まで乗車できます。そのため、複数人で現場に向かう必要がある建設業などでは、ダブルキャブの利便性が高くなります。
外観上、ダブルキャブはキャビンが長く、4ドアであるのに対し、シングルキャブは2ドアでコンパクトに設計されています。
このキャビンの大きさの違いは荷台スペースにも影響し、シングルキャブの方が荷台を長く確保できる点が特徴です。ダブルキャブはキャビンが大きい分、車両重量が増え、積載量がやや少なくなる傾向があります。
ダブルピックとの違い
ダブルキャブとダブルピックは、見た目が似ているため混同されがちですが、車両の成り立ちと用途が異なります。
最大の違いは、商用トラックか乗用車ベースかという点です。ダブルキャブは、トラックをベースに後部座席を追加した商用車で、積載量や耐久性を重視した設計が特徴です。
一方、ダブルピック(ダブルキャブピックアップ)は、ピックアップトラックをベースとした車両で、乗用車に近い乗り心地やデザイン性が重視されています。
そのため、ダブルキャブは建設業や設備業など業務用途に向いており、ダブルピックはアウトドアやレジャー、日常利用などプライベート寄りの用途に適しています。
積載性能や架装の自由度を重視する場合はダブルキャブ、快適性や見た目を重視する場合はダブルピックが選ばれる傾向があります。
ダブルキャブトラックは普通免許で運転できる?

ダブルキャブトラックは、車両の大きさや重量によって、普通免許で運転できる場合とできない場合があります。
見た目だけで判断すると誤解しやすいため、免許区分と車両条件を正しく理解しておくことが重要です。
免許区分ごとの対応可否
ダブルキャブトラックが普通免許で運転できるかどうかは、「車両総重量」「最大積載量」「乗車定員」によって決まります。
2007年6月1日以降に取得した普通免許の場合、運転できるのは 、以下の条件の車両に限られます。
|
・車両総重量:3.5トン未満 |
一方、2007年6月1日以前に普通免許を取得している場合は、これより条件が緩和され、より大きなダブルキャブトラックを運転できるケースもあります。
また、準中型免許や中型免許を保有していれば、対応できる車種の選択肢は大きく広がります。
購入前に必ず確認すべきポイント
ダブルキャブトラックを購入する際は、必ず車検証を確認し、自身の免許区分で運転可能かをチェックしましょう。
特に注意すべきなのは、同じ車名でも架装や仕様によって車両総重量が異なる点です。
中古車の場合、ダンプやクレーン付きなどの架装が追加されていると、重量が増えて普通免許では運転できないケースもあります。
免許条件と車両スペックを照らし合わせたうえで選ぶことが、安全かつ確実な購入につながります。
【人気メーカー別】ダブルキャブトラックの車種

人気メーカーの代表的なダブルキャブトラックは、以下の通りです。
|
1.いすゞ自動車:エルフ |
それぞれのダブルキャブトラックを紹介します。
1.いすゞ自動車:エルフ
いすゞの小型トラック「エルフ」は、1959年の初代登場以来、60年以上にわたり現場で活躍しているロングセラーモデルです。
ダブルキャブ仕様では、最大で6〜7名の乗車が可能です。
平ボディタイプで「標準キャブ」「ハイキャブ」「ワイドキャブ」、ダンプは「標準キャブ」「ワイドキャブ」から選択でき、用途に応じた柔軟な仕様選びが可能です。
2.日野自動車:デュトロ
日野自動車の「デュトロ」は、ダブルキャブ仕様を展開する小型トラックで、作業と移動を両立できる点が特徴です。
標準とワイドの2タイプに加えて、4WD仕様も選択可能で、走行環境や用途に応じた選択ができます。
豊富なバリエーションはデュトロの強みであり、運用シーンなどを想定して最適な寸法のトラックを選べる点も魅力です。発売された年代によって仕様に違いがあるため、中古で購入する場合は年式の確認が重要です。
3.三菱ふそう:キャンター
三菱ふそうの「キャンター」は、1963年の登場以来、長年にわたり多くの現場で愛用されてきた小型トラックです。
ダブルキャブ仕様では、標準キャブのほか、4WDタイプも選択可能で、用途や走行環境に応じた運用ができます。
広い室内空間と安定した走行性能が評価されており、国内外で高い人気を誇ります。モデルチェンジを重ねながら進化を続けており、中古車で購入する際は年式ごとの仕様や特徴を確認することがポイントです。
4.UDトラックス:カゼット
UDトラックスの小型トラック「カゼット」は、カーゴ(荷物運搬)向けのダブルキャブ仕様を展開しています。このモデルには、標準キャブとワイドキャブに加え、2WDと4WDのバリエーションがあり、使用環境に応じた選択が可能です。
最大6〜7名の乗車が可能なため、舗装路だけでなく未舗装路や山間部などでも、作業員の移動と荷物運搬が可能です。
なお、カゼットは、三菱ふそうからのOEM供給を受けて販売しているモデルです。
5.日産自動車:アトラス
日産自動車の小型トラック「アトラス」は、2025年3月にダブルキャブの新モデルが追加され、作業効率と使い勝手が大幅に向上しました。
このモデルは、いすゞ自動車の「エルフミオ」をベースに製造されており、普通免許で運転できる点が魅力です。
先進の運転支援技術や業界トップクラスの燃費性能が標準装備されており、安全性と経済性を両立しています。
また、用途に合わせて3種類の荷台高から選択できるため、幅広い業務に対応可能です。
6.トヨタ:ダイナ カーゴ
トヨタの「ダイナ カーゴ」は、日野自動車の「デュトロ」をOEM供給として展開している小型トラックです。
1トンから2トンクラスを中心に幅広いモデルが展開されており、発売年代によって仕様や特徴が異なるため、中古車を購入する際は年式の確認が必要です。
「Dynamic(動的)」をコンセプトに、機動力と作業効率を重視した設計が特徴で、現場作業から配送業務まで幅広く対応します。
旧普通免許で運転可能な4トンクラスまでラインナップされている点も、利用者にとって大きな魅力です。
ダブルキャブの架装の種類

ダブルキャブトラックは、キャビンが前後2列ある構造上、シングルキャブより1,000mm近く荷台全長が短くなります。そのため、ダブルキャブが用意されているボディタイプは限られており、用途に応じた選択が重要です。
ダブルキャブに採用される主な架装は、下記のとおりです。
|
1.平ボディ |
それぞれのボディタイプについて紹介します。
1.平ボディ
平ボディは、荷台部分が露出する構造の一般的なボディタイプです。各メーカーの小型トラックシリーズでは、ダブルキャブの平ボディが用意されており、人員と荷物を同時に運搬したい現場で活用されています。
2.ダンプ
ダンプは、油圧などの力で荷台を持ち上げ、積載する土砂や資材を一気に排出できるトラックです。
土木工事や建設現場で多く活用されており、平ボディをベースにした派生車種として、ダブルキャブ仕様のダンプも存在します。
これにより、作業員と資材を1台で現場への運搬が可能です。
3.クレーン付きトラック
クレーン付きトラックは、平ボディの荷台に車載クレーンが搭載されたトラックです。一般的にはシングルキャブが主流ですが、ダブルキャブ仕様も用意されています。
車載クレーンはトラックメーカーではなく、架装メーカーによって製造・取り付けがおこなわれます。荷物の積み下ろし作業を効率的におこなえるため、建設現場や資材運搬などで重宝されています。
4.クレーン付きダンプ
クレーン付きダンプは、車載クレーンとダンプ機能を併せ持つボディタイプです。
平ボディダンプをベースとした架装のため、ダブルキャブ仕様も存在し、人員輸送と積み下ろし作業を1台でこなせます。
ダブルキャブトラックのメリット・デメリット
ダブルキャブトラックは、複数人を同時に移動できるメリットがある一方で、荷台スペースや積載量に制約が生じるデメリットも理解しておく必要があります。
用途に合ったトラックを選ぶことで、ダブルキャブの特長を最大限に活かせます。
ダブルキャブのメリット
ダブルキャブ最大のメリットは、1台で複数の人員を同時に運べる点です。
シングルキャブでは、2〜3人乗車が一般的ですが、ダブルキャブであれば最大7人まで乗車可能なため、チーム単位での移動にも対応できます。
人員輸送用の別車両を用意する必要がなく、移動の効率化やコスト削減に繋がります。
また、キャビン内のスペースが広く、長距離移動時でも乗員が快適に過ごせる点も魅力です。
後部座席が可倒式になっている車両では、座席をたたんで室内に荷物を積むこともでき、雨天時や精密機器の運搬時などにも対応しやすくなります。
人と荷物を限られた台数でまとめて運びたい現場において、ダブルキャブは用途の幅が広い実用的な選択肢でしょう。
ダブルキャブのデメリット
ダブルキャブのデメリットは、キャビンが後方に伸びる構造のため、シングルキャブと比べて荷台スペースが狭くなる点です。
その結果、積載できる荷物の量やサイズに制約が生じ、長尺物や多くの資材を運搬する用途には不向きな場合があります。
また、車両全体が長くなるため、最小回転半径が大きくなり、狭い道路や工事現場での取り回しに注意が必要です。
さらに、キャビンの大型化により車両重量が増加するため、同クラスのシングルキャブと比較して燃費が悪化しやすく、維持コストがやや高くなる点も考慮しておく必要があります。
【新車・中古車】ダブルキャブトラックの価格相場

ダブルキャブトラックの価格は、新車と中古車で大きく異なります。
新車は最新装備やメーカー保証が魅力ですが価格は高く、中古車は比較的安価に導入できる点が魅力です。
車種や年式、走行距離、架装の種類によって価格は大きく変動するため、予算と用途に合わせた選択が重要です。
新車の価格相場
新車のダブルキャブトラックの価格相場は、一般的に400万円台から700万円台が目安です。2トンクラスの平ボディ仕様であれば400万円台から購入可能な場合がありますが、エンジンの種類やトランスミッション、駆動方式(4WDなど)によって価格は変動します。
クレーンやダンプといった特殊架装を追加すると、価格は大幅に上昇し、700万円を超えるケースも少なくありません。
また、安全装備や快適装備をオプションとして追加する場合も費用が増えるため、購入時は販売店で見積もりを取ることが重要です。
▼ダブルキャブトラックの価格について詳しく知りたい方はこちら
ダブルキャブ(Wキャブ)トラック新車・中古車価格|おすすめのメーカー・種類
中古車の価格相場
中古のダブルキャブトラックは、100万円台から400万円台を中心とした幅広い価格帯から選択できます。
年式が古く走行距離の多い車両であれば、100万円以下で見つかることもありますが、車両状態の確認には注意が必要です。
一方、新しい年式で走行距離が少ない車両や、人気の架装が付いたモデルは400万円を超える場合もあります。
価格は年式や走行距離だけでなく、修復歴の有無やエンジン、架装部分のコンディションによって大きく左右されるため、価格の安さだけで判断せず、総合的に検討することが重要です。
中古ダブルキャブトラックを購入する際のチェックポイント
中古のダブルキャブトラックは、新車よりも手頃な価格で導入できる魅力がありますが、購入時には慎重な確認が不可欠です。一台ごとに車両の状態や使用されてきた環境が異なるため、外観のきれいさだけでなく、機関や架装の状態、過去のメンテナンス履歴まで細かくチェックする必要があります。
購入後に思わぬトラブルや修理費用が発生するリスクを避けるためにも、これから紹介するポイントを押さえて、自分の使用目的に合った信頼できる一台を見つけましょう。
【チェック1】車両の使用履歴や状態の確認
中古ダブルキャブトラックの購入で最も重要なのが、車両の過去の使用履歴と現在の状態を正確に把握することです。まずは、点検整備記録簿を確認し、定期的なメンテナンスが適切におこなわれてきたかを確認します。特にエンジンオイルの交換履歴は、エンジンの寿命を左右する重要な指標です。
また、車両が過去にどのような環境で使用されていたかも重要で、沿岸部や降雪地帯で使われていた車両は、シャーシや下回りにサビや腐食が発生している可能性が高いため、念入りなチェックが求められます。修復歴の有無も必ず確認し、骨格部分にダメージが及んでいる場合は避けるのが賢明です。
【チェック2】使用目的に合っているか
価格や状態が良い車両であっても、自身の使用目的に合っていなければ意味がありません。
まず、業務で運ぶ荷物の種類や量を考慮し、荷台のサイズと最大積載量が要件を満たしているかを確認します。
長尺物を運ぶことが多い場合は、ダブルキャブの短い荷台では対応できない可能性があります。
また、作業現場の道路状況を想定し、車両のサイズ(標準幅かワイド幅か)や駆動方式(2WDか4WDか)が適切かどうかも検討する必要があります。日常的に乗車する人数を考え、乗車定員が足りているかの確認も忘れてはならないポイントです。
【チェック3】後部座席の快適性(クーラーなど)の確認
ダブルキャブは人員輸送の役割も担うため、運転席だけでなく後部座席の快適性も重要なチェックポイントです。
特に、長距離を移動したり、夏場や冬場に作業員を乗せたりする場合は、後部座席の環境が作業効率や従業員の満足度に直結します。
後部座席専用のエアコン(リアクーラー)やヒーターが装備されているか、そして正常に作動するかを必ず確認しましょう。
また、後部座席の広さやシートの座り心地、乗り降りのしやすさも実際に試してみることが望ましいです。これらの快適装備の有無や状態は、中古車価格にも影響しますが、実用面を考えると妥協すべきではない部分です。
【チェック4】架装部分の状態の確認
ダンプやクレーン付きといった架装が装備されたダブルキャブの車を購入する場合、車両本体以上に架装部分のコンディションチェックが重要になります。クレーン付のトラックであれば、実際にクレーンを操作させてもらい、アームの伸縮や起伏、旋回といった一連の動作がスムーズか、異音やガタつきがないかを確認します。
作動に必要なオイルの漏れやにじみがシリンダー部分やホースにないかも目視で入念にチェックしてください。ダンプ仕様の車では、荷台の昇降動作が滑らかであること、荷台の床板やあおりに大きな腐食や変形がないかの確認が、購入後のトラブルを避けるために不可欠です。
【チェック5】車内のきれいさ
中古のダブルキャブトラックを選ぶ際、荷台やエンジンだけでなく、車内の清潔感も確認すべき重要なポイントです。この車は作業員を乗せる機会が多いため、内装の状態は働く人々の快適性やモチベーションに影響します。
中古トラックは、業務でハードに使われているケースが多く、運転席だけでなく後部座席のシートに汚れやシミ、破れがないか、タバコの臭いや焦げ跡がないかを入念にチェックします。
丁寧に使用されてきたトラックは内装もきれいな傾向があり、前オーナーの扱い方を知る一つの手がかりにもなります。座席状態の確認で、その車の全体的なコンディションの推測も可能です。
ダブルキャブを安く購入する方法

ダブルキャブトラックは、一般的なシングルキャブのトラックと比べると数が少ない希少車両に位置付けられる傾向にあります。
しかし、希少車両であるからといって、新車での購入しかできない訳ではありません。安く購入するには、在庫の選択肢が多い中古トラック販売店を利用するのが有効です。
ダブルキャブトラックの購入は「トラック流通センター」がおすすめ

「トラック流通センター」では、中古のダブルキャブトラックを効率的に探すことができます。トラック専門店は多種多様なメーカーや車種、年式の在庫を豊富に取り揃えているため、一般的な中古車販売店では見つけにくいダブルキャブのような特定の仕様の車両に出会える可能性が高まります。
また、トラックに関する専門知識を持つスタッフが在籍しているため、車両の状態評価や使用用途に合った最適な一台を提案してもらえます。購入前の整備や点検はもちろん、購入後の保証やアフターサービスが充実している店舗も多く、安心して取引を進められる点も大きな利点です。
ダブルキャブトラックについてよくある質問
ダブルキャブについて、よくある質問をまとめました。
ダブルキャブトラックとピックアップの違いは?
ダブルキャブとピックアップは、どちらも乗車部分と荷台が分かれた2列シートの車両ですが、設計された目的が大きく異なります。ダブルキャブは主に商業用途を想定し、多くの人員と荷物を効率的に運ぶことを重視しています。
一方、ピックアップは個人利用や軽作業を主な目的とし、乗り心地や快適性が重視されている点が特徴です。足回りにも違いがあり、ダブルキャブは耐荷重性を高めるためにリーフスプリングを、ピックアップは快適な走行性能のためにコイルスプリングなどを採用しています。
大型のダブルキャブトラックはある?
大型トラックでは、ダブルキャブのモデルはほとんどありません。ダブルキャブは、主に小型や中型トラックで、複数の乗員を運ぶために使われます。大型トラックは荷物の積載量が重要なため、ダブルキャブを採用すると積載量が減ってしまいます。
そのため、一般的な大型トラックでは、ダブルキャブは不向きです。例外的に教習車などの特殊な用途では、ダブルキャブが使われることもあります。
普通免許でダブルキャブトラックに乗れる?
ダブルキャブトラックを運転する際は、お持ちの運転免許の種類と、車両総重量や最大積載量を確認する必要があります。
2017年3月12日以降に取得した普通免許では、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2.0トン未満の車両が対象です。
これ以前に取得した普通免許であれば、準中型(5トン限定)や中型(8トン限定)などの区分により、運転できるトラックの範囲が広がる場合があります。
購入予定のダブルキャブトラックの車検証を必ず確認し、ご自身の免許で運転可能かを確認してください。
ダブルキャブトラックのメリットは?
ダブルキャブトラックの大きなメリットは、1台の車両で複数の人員と荷物を同時に運搬できる点です。これにより、作業現場への移動効率が大幅に向上し、人件費や燃料費といった運行コストの削減にも繋がります。
また、後部座席が荷物置き場としても機能するため、雨に濡らしたくない工具や精密機器などを安全に運ぶことが可能です。
さらに、同じ車両で移動することで、現場に到着する前から作業員間で打ち合わせができ、チーム内の円滑なコミュニケーションを促進する効果も期待できます。
まとめ
ダブルキャブトラックは、前後2列の座席を持つキャビンが特徴で、大人数と荷物を同時に運搬できる利便性の高い車両です。特に建設現場や土木工事など、複数の作業員が現場に移動する際にその真価を発揮します。
ただし、シングルキャブと比較すると荷台が短く、積載量が少なくなるという点には注意が必要です。人員輸送と積載量のバランスを考え、自身の用途に合っているかを見極めたうえで選ぶことが重要です。
-
- ダブルキャブは、大人数を乗せて移動できるため、現場作業の効率化に貢献する
- 各メーカーから多様な車種が提供されており、用途に応じた選択が可能
- 平ボディやダンプ、クレーン付きなど、さまざまな架装に対応し、汎用性が高い
- 中古車市場では、車両の状態や使用履歴、免許区分を確認し、慎重に選ぶことが大切

