トラックのお役立ち情報

土日祝 営業 [営業時間 9:00-21:00]

0120-918-101

【対談】海外勢が先行する中で日本発シェアドバンが抱える課題

●トレーラーエアー式補助脚
 連結車両を効率よく使用する為、トラクターとトレーラの分離、逓結が欠かせません。
従来、多くの場合トレーラの支持脚を人力で操作していました。この操作は意外に重労働
で、特に女性には厳しい作業です。また、長距
離フェリーなどの船内操作は場所が狭く、短時間
に多くのトレーラ支持脚を操作せねばならない為、
大きな課題となっていました。このエアー式ラン
ディングは、トラクターのエアーを活用することで、
簡単に操作が出来、船内作業を短縮し、全般的
に効率アップする大きな効果をもたらしています。
株式会社ウイング
 〒264ー0021千葉県千葉市若葉区若松町2231ー1
 tel:043ー214ー3511fax:043ー214ー3311
 www.wing-truck.com Eーmailinfo@wing-chiba.jp
本社所在地
 〒136ー0072東京都江東区大島2ー7ー13
トレーラー支持脚の操作は
エアーの時代です
仕様
型式 A.S.O. 1
(エアーシステムアウトリガー)
最大垂直耐荷重 60,000    ㎏/両脚
定格耐荷重 25,000    ㎏/両脚
水平方向耐荷重 10,000    ㎏/両脚
標準ストローク 300       m/m
設定圧力 0.3 0.4     Mpa
本体重量(LR 本体のみ) 75       ㎏/両脚

一般社団法人
電気自動車普及協会
2019
次世代ビークル展
新しいトラックショー
主催事務局:次世代ビークル展運営委員会
開催ご案内
会場:幕張メッセ国際展示場
会期:2019年
10月1日(火曜日)
10月2日(水曜日)
10月3日(木曜日)
特装車とトレーラ展(TTSショー)改題
http://www.truck-x.com

TheTRUCK2018年12月号16
 全国の主要なトラック運送経営者約2000社が一年に一度集う「全国トラック運送事業者大会」
が2019年は10月2日、千葉県の幕張メッセで開催されます。昨年6月、私達はこの幕張メッ
セでトラック・トレーラを対象の『TTSショー』を開催しましたが、次回は、全日本トラック協
会が主催する第24回トラック事業者大会に合わせて、新しいトラックショーを、大会会場に隣接
する7ホールで開催することになりました。全国の主要トラック事業者が関東で集うのはほぼ10
年に一度です。新時代に向けた新技術を提案する絶好の機会です。
 第一次産業革命をもたらした蒸気機関の発明から僅か250年足らず、今日では自動車や列車、
船舶や航空機など、あらゆる移動体(ビークル)が加速度的に変化しようとしています。
 その要因のひとつがIoT(モノインターネット)です。あらゆるモノがネットワークにつなが
り、リアルタイムで情報をやり取りすると様々なデータを蓄積することができます。例えば、自
動車をネットワークにつなぐと渋滞や道路工事の有無、事故や路面の状況などのデータをリア
ルタイムで集め、他の運転者と情報を共有することが可能になります。
 更に、人知を超えた働きをするのがAI(人工知能)です。IoTで集めたデータを分析し、その
規則性を見つけたり、実際に機械の制御もします。例えば自動車、立体化された(3D)地図に周辺
車両や歩行者、信号、渋滞、事故、交通規制、路面などの情報をIoTから受け取り分析することで、
AIによる自動運転が可能になります。
 これらの新しい技術を搭載した移動体を私達はITV(アイ・ティ・ビークル)と呼ぶことにし
ました。ITVはIntelligentTransportVehicleの略称ですが、ITにはInformationTechnology
(インフォメーション・テクノロジー)、すなわち情報技術の意味も含まれています。
 私たちは1977年から約30年間東京トラックショーを開催しました。物流が劇的に変化した
この時代、ウイングボデーや冷凍車など様々な車両が開発され、このトラックショーで飛躍的
に発展した経緯があります。
 トラックも既に自動運転や追随走行の技術はほぼ完成のレベルに到達しています。ITVの時代
になれば安全も飛躍的に向上する筈です。さらに排出ガスを出す車両は世界的に生産・販売を禁
止する方向なので、動力は電気に移行せざるを得ません。
 2019年10月に開催する『ITV』では、トラック・バス、トレーラー、特装車などの展示と合わ
せて、加速度的に変化する次世代ビークルの諸問題をユーザーと一緒に考えたいと思っています。
 株式会社ベネッセホールディングスの福武總一郎氏の「未来の子供たちのために、美しい地球を残した
い」の趣旨で設立された一般社団法人電気自動車普及協会(横川浩会長)とは、今回も共同開催となります。
 この時期、最先端の技術を展示する「ITVショー」は必ずや世界に衝撃を与えることでしょう。
関係各位のご支援、ご協力を衷心より願い申し上げます。
         2018年11月吉日
株式会社日新
代表取締役社長横路美亀雄
2019年全国トラック事業者大会と同時開催
運送経営者が集う幕張で新しいトラクショー

TheTRUCK2018年12月号17
【会期・会場】
1.名 称 2019
次世代ビークル展
(英文名:IntelligentTransportVehicle2019)
     《テーマ》時代が変わるビークルも変わる
2.会 期 2019年10月1日㈫、2㈬、3㈭の3日間
3.会 場 幕張メッセ 国際展示場 7ホール(6.750㎡)&屋外会場
4.主 催 ㈱日新・次世代ビークル展運営委員会
5.出展対象①国内および海外の自動車メーカー
②車体メーカー、トレーラーメーカー 
③電気自動車など各種ビークル(移動体)およびロボッ
④関連機器、部品、材料
⑤安全・環境機器およびシステム
⑥各種関連ソフト
6.来場者対象 トラック運送等物流関係者、自動車産業関係者、先端技術関係者、
       海外関係者、および報道関係者など(1万5000人を予定)
【講演会およびシンポジウム】
トラックメーカーの新時代への挑戦
自動運転技術の現状と将来展望に関する講演
次世代ヒークルに関するシンポジウム
■後  援:国土交通省・経済産業省 
公益社団法人
全日本トラック協会
(予定)
■協  賛:一般社団法人東京都トラック協会一般社団法人神奈川県トラック協会
一般社団法人千葉県トラック協会一般社団法人埼玉県トラック協会
一般社団法人栃木県トラック協会一般社団法人群馬県トラック協会
一般社団法人茨城県トラック協会一般社団法人山梨県トラック協会
公益社団法人新潟県トラック協会一般社団法人静岡県トラック協会
一般社団法人愛知県トラック協会  
(以上、予定)
次世代ビークル展運営委員会
〒104ー0061 東京都中央区銀座2ー11ー9 三和産工ビル7階(㈱日新内)
TEL03ー6278ー8905 FAX03ー6278ー8906
直通090ー5538ー2007(横路)
http://www.truck-x.com
Eメールyokoro@nissin-news.co.jp
2019
次世代ビークル展 開催概要

TheTRUCK2018年12月号18
展示ホール
展示ホール
③④⑥⑦⑧
屋外展示場
中央エントランス
幕張メッセ空撮
7ホール屋外展示場
展示ホール
展示ホール
③①④⑥⑧

展示

⑦ホール
会場
6,750㎡
屋外展示場
中央エントランス
幕張メッセ空撮
会場案内幕張メッセ
国際展示場
7
ホール(6,750㎡)
会場付近見取図
メッセ
駐車場
海浜
幕張駅
幕張イベントホール
国際
会議場

TheTRUCK2018年12月号19
●屋内展示場
5m
5m
25㎡
●屋外展示場
10m
5m
50㎡
*上記の出展料は税別です。ご請求時に消費税分を加算させていただきます。*「屋内・スペース渡し」は国際展示場7ホール(屋内会場)の設定とな
ます。*出展申込み受付期間は2018年(平成30年)11月1日から2019年(平成31年)7月31日(特割は2019年(平成31年)11月31日
締切)までとなります。*特別割引は出展料の10%引きとなります。*床面耐荷重は屋内・屋外とも5t/㎡です。*「基礎小間渡し」の出展料には基
本的なシステムパネルの施工費用が含まれています。*出展位置(会場レイアウト)は、使用面積、来場者動線及び消防規定等を考慮して主催者側で
決定します。*展示スペースが予定の規模に達した場合は、出展受付期間内であってもお申し込みをお断りする場合があります。
〈電車でご来場の場合〉
JR京葉線ー海浜幕張駅(東京駅から約30分、蘇我
駅から約12分)から徒歩約5分。
JR総武線・京成線ー幕張本郷駅(秋葉原駅から約
40分)から「幕張メッセ中央」行きバスで、約17分
〈バスでご来場の場合〉
高速バスで成田空港より約40分。
 京成バスURL:http://www.keiseibus.co.jp/
〈スペース渡し〉基本図
〈基礎小間渡し〉
基本図
出展区分 ペー 料金(円) 単価(円) 展示エ
A 屋外ペー 10m × 5 50 300,000 6,000 屋外展示場
B 屋内スペ 5m × 5 25 400,000 16,000
7ホ
C 屋内基礎小間渡 3m × 3 9㎡ 250,000
28,000 7
幕張メッセ アクセスガイ
【スペース渡し】は、仕切りパネルなど事務局側の施工はありませ
ん。複数のブロックを連続して利用する場合、屋外(50㎡/1ス
ペース)は長手10m面を接続する横付けが基本となります。屋外
(25㎡/1スペース)の組み合わせは原則自由ですが、会場レイ
アウトの都合上、ご希望に添えない場合もあります。(複数スペー
スを使用する場合は申込書に組み合わせ図をご記入くさい)
【基礎小間渡し】は、システムパネルを事務局が施工します。基
本的なパネル施工はバックパネルと左右のサイドパネルになりま
す。複数小間を利用する場合は中間パネルは施工しません。出
展料に基本的なシステムパネルの施工費用が含まれています。
2019
次世代ビークル展 開催概要

株式会社rimOnO
代表取締役社長
伊藤慎介
株式会社未来シェア 会長兼CEO
札幌市立大学学長
中島秀之
TheTRUCK2018年12月号22
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭
海外勢が先行する中で
日本発シェアドバンが抱える課題
 前回のコペンハーゲン出張レポートにおいてフォルクスワーゲングループに新しく設立された
MOIAがシェアドバンの車両開発とサービス展開を進めようとしていることをお伝えしました。
乗車定員15人程度の大きなワゴンを電気自動車に改造して乗客6人程度という非常にゆったり
した座席配置にした新しいシェアドバンです。まさにクルマ版ビジネスクラスというイメージといえ
ます。MOIA社ではこの車両をドイツのハンブルグ市に500台から1000台を導入して、来春か
らシェアドバンサービスの事業を実験的に始めようとしています。
 また、アメカでは2014年にサンフランシスコで創業したChariotというベンチャー企業が通勤を
目的としたシェアドバンサービスを既に始めています。同社は2016年に自動車メーカーのフォードに
買収され、現在はサンフランシスコ周辺以外にニューヨーク市周辺、ロンドン市周辺などでサービス
提供しています。昨年秋にシコンバレーを訪問した時に、テスラ社の多くの社員がChariotで
出勤していたこを記憶しています。
 実は、MOIA社やChariot社のよな取り組みを、彼らよも随分前から構想していた日本企業
があます。株式会社未来シェアです。会社自体は2016年に設立されたベンチャー企業ですが、
遡ること2001年から今でいうシェアドバンである“フルデマンドバス”の構想に取り組まれています。
 今回は未来シェア社の創業者であり、日本におけるシェアドバンの第一人者である未来シェア
会長兼CEO、また札幌市立大学の学長も務めていらっしゃる中島秀之様にインタビューさせてい
ただきます。中島様にはフルデマンドバス、SmartAccessVehicle、AI運行バスなどの名称で
取り組まれてきた日本版シェアドバン構想の概要と、先行する海外の取組をどう見ていらっしゃるの
か、日本版シェアドバン構想を実現するえでの課題などについて伺いたいと思います。

TheTRUCK2018年12月号23
伊 藤 一番にお伺いしたいことは2001年
頃に遡るとのことですが、どういう経緯でシェ
アドバンやそのアルゴリズムに取り組まれるこ
とになったのか、最初の発案や経緯のところか
らお話しいただけないでしょうか。
中 島 2001年がこの取り組みを始めた最初
のきっかけですが、その前にマルチエージェン
トシミュレーションというコンピューターシ
ミュレーションの技術についてお話ししたほう
が良いと思います。コンピューターシミュレー
ションには様々な分野があるのですが、20年
くらい前からマルチエージェントという研究分
野が立ち上ってそのシミュレーション技術が進
化しています。マルチエージェントの用途とし
て解りやすいのは災害時にどの公共交通機関や
どの道路が混み、全員が避難できるためには何
分かかるかという人流のシミュレーションで
す。また、経済バブルの発生など、全員が理想
的な行動をするということが前提になっている
経済理論では説明できない現象もシミュレー
ションすることができます。全体としての状況
がはっきりしない、必要となる情報が全て入手
できないときに、それぞれの人が個別に判断し
て行動していく結果がどういう現象につながる
のかをシミュレーションする研究分野なので
す。私はAIの研究者としてこのマルチシミ
レーションの研究を続けてきました。
伊 藤 確かにそういうことは世の中にあふれ
ていますね。交通渋滞もそうですし、有名店の
行列なんかもそうですね。それがどうしてシェ
アドバンに繋がっていったのでしょうか。
中 島 2000年に四国で行われた乗合バスの
実証実験に出会ったことがきっかけです。当時
の私は産総研の組織づくりの仕事で忙しくて研
究できる時間がほとんど取れていなかったので
すが、高知市とその隣にある中村市という小さ
な市の二か所でフルデマンドバスという乗合バ
スの実証実験に取り組んでいることを知る機会
がありました。両方の都市で実証した結果、高
知市は40人乗りのバスで走らせたところ、回
り道が多くなかなか目的地に到着しないとのこ
とで失敗という結果になりましたが、中村市で
は今の路線バスよりも効率が良いとのことで成
功という結果になりました。実際には効率が良
いといっても収支がプラスになったのではなく
赤字が減ったくらいではありますが。
 世界でもオンデマンドバスは小さな都市では
うまくいくもの、大きな都市ではうまくいかな
いと信じられていましたが、実際に研究チーム
とともに2001年に中村市に見に行った時に、
私はその理論に対して違和感を覚えたのです。
中村市は端から端までクルマで15分くらいの
小さな街で、フルデマンドバスといっても前日
に予約が必要である仕組みで、リアルタイムに
呼べる本当の意味でのオンデマンドバスではな
かったのです。そういう条件であっても路線バ
スよりもうまくいくのであれば、実はもっと可
能性があるのではないかと思い、出来たばかり
の産総研のセンターで、シミュレーションをや
らないかと若い研究者に話を持ちかけました。
伊 藤 確かに今でも地方に行くと“オンデマ
ンドバス”と称して実際には前日予約の移動

図1 オンデマンドバス、路線バス、タクシーの効率性比較
TheTRUCK2018年12月号24
サービスが提供されていますね。多くの場合、
路線バスが廃止になったので自治体が交通弱者
のためのサービスとして100%補助して運行
しているケースが大半だと思います。産総研で
実際にシミュレーションをしたら違う結果が出
たのでしょうか。
デマンドバスが大都市部で
 効率的になるという世界の非常識に挑戦
中 島 ええ、そうです。驚くことにシミュレー
ションしてみたところ、大きい都市ほど効率的
になるという結果が出たのです。固定の路線バ
スの場合は乗り降りの時間を考えないで計算す
ると、遅れない前提であれば目的地までの時間
はダイヤ通りになりますので、そうすると何人
乗っていようがダイヤに応じた時間に到着でき
るようになります。ところがデマンドバスの場
合、乗客が少ない場合は送迎が比較的単純なの
で効率が良いのですが、だんだん増えてくると
急に回り道が増えてきて効率が非常に悪くなり
ます。成功した中村市の場合は乗客が少なかっ
たことが理由だったのです。しかし、高知市の
場合は乗客が多すぎて回り道が増えてしまうパ
ターンだったので失敗となりました。この事実
はコンピューターシミュレーションでも同じ結
果でした。
 ここからが我々の研究の特長なのですが、高
知市の場合は乗客が何人であってもバスが一台
になっていたことに疑問を感じたので、バス
一台あたりの乗客数の上限を固定し、乗客が2
倍になったら走らせるバスの台数を2倍にす
るという条件に変えたのです。通常の路線バス
でも同じですよね。乗客が増えればバスの台数
を増やして新しい路線を引けるようになるので
段々効率が良くなっていきます。
こうやって乗客数や台数を変えて色々とシミュ
レーションしてみると面白いことに気づいたの
です。実はオンデマンドバスのほうが効率が良
いところがもっとたくさんあったのです。
 詳細は(図1)を参照していただければと思い
ますが、一つは乗客が少なすぎてタクシーでさ
えも事業が成立しない地方です。もう一つは逆
に高密度の都市部で台数を増やせば確実に需要
がある場所です。その間は路線バスのほうが効
率が良いことが分かりました。
 本来であれば実際に走らせてシミュレー
ション通りになるかを確認したかったのです
が、バスを1000台も用意しないといけな
いので簡単にはできません。したがって、世
界でこういう主張をしているのは最近までは
我々だけでした。
伊 藤 ちなみに四国で行われていたフルデマ
ンドのバスには先生方の開発したアルゴリズム
が使われていたのでしょうか。
中 島 いえ、四国のフルデマンドバスには
我々は全く関与していません。おそらく需給の
マッチングは全て人手でやっていたのだと思い
ます。前日に全ての予約を取りまとめて、それ
を踏まえてルートを決めて実際に走らせるとい
う非常にアナログ的なやり方です。
伊 藤 先ほどの話ですが、世界の非常識で
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭

ドコモとの提携によりスターした「AI運行バス」
TheTRUCK2018年12月号25
あった大都市部でのデマンドバスの有用性が、
徐々に世界の常識へと切り替わっていったのに
はどういう経緯があったのでしょうか。先生方
が発表した論文を世界中の人たちが参照したと
いうことだったのでしょうか。
中 島 確かに論文は産総研時代に出していま
したが、当時は論文を出すことがゴールだった
のでそれで終わっていました。フルデマンドバ
スの話が具体化していったのは私が2004年
に函館勤務になったことがきっかけです。
 函館に住んでいると、お年寄りがどんどん増
え、話を聞いているとバスだと病院に行くのに
ちょうど良い時間にバスがないので、家の人に
自家用車で送ってもらうか、高齢者マークを付
けて無理やり自分で運転していくしかないとい
う声を数多く聞きました。
伊 藤 先生が函館の大学に転籍されたことが
きっかけになったのですね。
中 島 2004年からはこだて未来大学に勤務
となり、ちょうど2005年か2006年頃にスマー
トシティという概念が出てきて、IBMもスマー
ターシティという概念で取り組みが始まったの
で、未来大とIBMで提携してスマートシティの
一環としてオンデマンドバスに取り組もうとい
うことになりました。ただ、残
念ながらなかなか予算がつかな
くてプロジェクトは2006年く
らいからスタートしていたので
すが、2012年くらいまでは予
算がつきませんでした。
伊 藤 その間はどのようにし
てプロジェクトを回されていた
のでしょうか。
中 島 大学の研究費が中心でした。そのため
実際に走らせる実証実験はできずにシミュレー
ションしかできませんでした。世界で導入され
ているデマンドバスの仕組みは全てが発車前に
路線を決めるプレスケジュール型ばかりでした
が、我々が研究していたアルゴリズムは発車後
にも予約ができるリアルタイム型であり、世界
初のものでした。ちょうどその頃、JST(科学
技術振興機構)がRISTEXというプログラムを
立ち上げてサービス科学の分野に予算を付け始
めていました。その予算に提案したところ2年
目はダメだったのですが、3年目に採用された
のです。それでも世の中にはデマンドバスであ
れば既に日本中で走っていて当たり前ではない
かという評価と、発車後に予約を取る仕組みな
ど実現できるはずはないという評価の両極端ば
かりでなかなか理解してもらえませんでした。
伊 藤 それでは何がきっかけで注目されるよ
うになったのでしょうか。
ドコモと提携したAI運行バスで高齢者の
 引きこもり対策になることが判明
中 島 大きいのは2017年にドコモと提
携できたことですね。きっかけとなったのは
2016年にお台場の産総研で7人乗りのタク

2017年12月にドコモと実施した神戸市筑紫が丘におけるAI運行バスの実証実験
TheTRUCK2018年12月号26
シーで行った実証実験です。そこで意地悪実験
のような形で大勢の人に一斉にデマンドバスを
呼んでもらったのです。その後、どんどんクル
マが配車されて次々と人を乗せていくのを見て
ドコモもようやくこのアルゴリズムのすごさに
納得してくれ、“AI運行バス”という名称で一
緒にやることになりました。
 提携後の2017年にドコモが神戸市の筑紫
が丘で行った実験結果では非常に興味深い結果
が出ました。この場所は神戸の山間部にある古
い住宅地でご高齢の方が多くお住まいなのです
が、これまで走っていた巡回バスの時には需要
のピークが一か所しかありませんでした。おそ
らく午前中に病院に行くためだけに使われてい
中 島 巡回バスの場合は、バスのダイヤに合
わせて出かけなければなりませんし、買い物に
行ったら帰りはバスが来るまで待たないといけ
ません。しかし、AI運行バスの場合は乗りた
いときにいつでも呼べるので、気軽に使っても
らえたのではないかと考えています。まさに自
家用車を減らせた上で住民の外出頻度を高めら
れる一石二鳥の解決策となりえるわけです。
たからでしょう。しかし、我々のAI運行バス
を走らせたらピークが3カ所立つようになりま
した。病院から帰ったのちに昼食をしに外出し
て、夕方には買い物などに出ていくという行動
パターンになったと考えています。これが事実
だとするとAI運行バスのようなオンデマンド
バスは高齢者の外出頻度を高めることに貢献で
きるといえます。
伊 藤 この話は非常に重要ですね。お年寄り
の外出頻度が高まれば彼らの生活の質を上げる
といったことや、健康寿命を延ばすといったこ
とに繋がります。これからの高齢化社会にとっ
て極めて重要なテーマです。
伊 藤 ものすごく大事な話ですね。行政の意
識としては、最低限必要となる移動需要を担保
すれば良いという発想になりがちなので、病院
には行ける巡回バスがあれば良いと思ってしま
いますが、生活者としてはそれだけでは不十分
であり、自分の意思で出かけられる、会いたい
に人に会いに行けるということが大事です。こ
ういう仕組みをもっと社会に普及させていかな
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭

未来シェアが開発したSAV
の仕組み
TheTRUCK2018年12月号27
ければならないと思います。
中 島 それに加えて大事なことは、巡回バス
の場合は行政が補助金を付けて運行させますの
で経済的に成立させようというインセンティブ
が働きにくいことです。しかし、AI運行バスの
場合は乗客が増えれば経済的にもペイする可能
性があります。ただし残念ながら、現在は乗合
タクシーが合法的にできる制度になっていない
のでお金を取って運行することができません。
伊 藤 法律で認められるようになると、経済
的に成立させる方法が色々とありそうですね。
中 島 実はその可能性を示唆してくれたのが
お台場で行った実証実験です。これまでのケー
スでは展示会などのイベントがあるとお客さん
はイベント終了後にゆりかもめに乗って真っす
ぐ帰る人が多かったのですが、ドコモがAI運
行バスを走らせてみると近くにあるショッピン
グセンターに寄って帰る人が多いことが分かり
ました。したがって、AI運行バスのようなサー
ビスを提供すると、ひょっとしたらショッピン
グセンターが運行経費を出してくれる可能性が
あります。同じようなことができそうなのが病
院です。函館市内では病院がバス会社に委託し
て患者さんの送迎を行っています。今はそれぞ
れの病院がバラバラにやっていますが、それら
を束ねてAI運行バスが担うことができれば全
体の経費を半減くらいはできる可能性があると
思っています。
タクシーとバスの“いいとこどり”を
 取り込んだSAVシステムを開発
伊 藤 改めて未来シェアさんのシステムの特
長を教えていただけますか。
中 島 我々のシステムの特長はバスとタク
シーのシステムのいいとこどりを狙っているこ
とです。バスは固定路線、固定ダイヤですが安
価、タクシーは自由に行きたいところに連れて
行ってくれますが高価という特徴があります
が、我々が提案しているSAV(スマートアク
セスビークル)は都市内などエリアにある全て
のバスやタクシーを集中制御し、どの人がどこ
で乗ってどこで降りたいのかをすべて把握して
どの車両をどのルートで走行させるかを決めて
運行させるというシステムです。
 このSAVの大きな特長は事前予約がいらな
いということです。世の中のライドシェアの大
半は事前予約が必要となりますが、SAVでは
お客さんがある場所からある場所へ行きたいと
いうデマンドを出せば、それに応じてすぐ近く
に走っている車両が少しルートを変更してピッ
クアップするといったことを行います。
 このようなことを実現するために動いている
アルゴリズムが先ほど申し上げたマルチエー
ジェントシミュレーションでして、ドコモさん
が“AI”と呼んでいるのはこのアルゴリズムの
ことです。
伊 藤 マルチエージェントシミュレーション
を使って全ての車両を最適化することができれ
ば世の中の交通はぐっと効率化していきそうで
すね。

TheTRUCK2018年12月号28
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭
中 島 それがまさに我々の狙いです。現在で
はバスやタクシーという交通サービスだけでな
く、病院への患者の送迎、ホテルや旅館への宿
泊客の送迎、運送業者による荷物の運搬など、
目的別に個別の移動サービスが数多く提供され
ています。そういった個別の車両を全てSAV
のシステムが管理することによって全体最適な
システムとして運用できる世界を作ることを目
指しています。まさにモビリティ・アズ・ア・
サービス(Maas)そのものの概念です。
伊 藤 街中を見ていると一人乗りや二人乗り
など、多くのスペースを余らせた状態で走行し
ているクルマが多いので全体最適な交通システ
ムができれば革新的な効率化が図れそうです
ね。実際にはどれくらいの効率化が図れる可能
性があるのでしょうか。
SAVを使えば約2万台の車両を
 3000台に減らせる
中 島 30万人が住む函館市の車両が全て
SAVの中で動くとした場合にどれだけの車両
が必要となるかをシミュレーションしたことが
あります。現在は函館市内には2万台の自家
用車、700台のタクシー、200台のバスがあ
るのですが、これらの車両が実際にどういう動
きをしているのかを調べてそれらをSAVに置
き換えると何台の車両があれば全ての移動ニー
ズをまかなえるのかをシミュレーションしてみ
ました。お客さんが呼び出しをかけて5分以
内に迎えに来るという前提条件であるにもか
かわらず、結果は驚くべきことにたった3000
台あれば賄えるというものでした。
伊 藤 10分の一とは行きませんが、それに
近い台数まで減らせるというのは驚異的な結果
ですね。ところで実際にシミュレーション結果
を実証するような取り組みは行われているので
しょうか。
中 島 実際に実証できている規模は数台か
ら15台程度まででして大規模での実証は全く
できていません。そのため、大規模で実施した
時にオペレーション上でどのような問題が発生
しうるのかなどの課題を洗い出すことができず
にいます。ただ、想像できることは駅の乗り場
で複数の人が同時に何台かのクルマを呼んだと
きにどの人がどの車に乗ればよいのかがわから
ないという問題は発生するだろうと考えていま
す。スマホをかざすとクルマからライトが光
る、AR(オーギュメンテッドリアリティ)でス
マホの画面で確認できるなど、その問題を解決
するシステムが必要になると思われます。
伊 藤 SAVにシフトしたほうが既存のバス
やタクシーよりも全体最適化する可能性がある
もの、実際の実証ではその検証ができていない
ということですね。ちなみにどのくらいの規模
が実現できればシミュレーション結果をある程
度検証できるとお考えでしょうか。
中 島 最低でも人口10万人程度の都市の規
模で実証実験をしたいところです。函館市の
人口が30万人であり、その際の車両が3000

2016年7月に設立された㈱未来シェア
TheTRUCK2018年12月号29
台で十分という結果でしたので、10万人です
と1000台という車両規模になります。
伊 藤 9月のITS世界会議でフォルクスワー
ゲンのMOIAはハンブルグ市で500〜1000
台レベルで実証実験を始めると言っていました
が、そのレベルと限りなく近いですね。
中 島 最近はスーパーシティなど特別な地域
で既存の法律に縛られ過ぎずに実証できる仕組
みの議論が始まっていますが、期間を区切って
でも良いので特定のエリアで実証できるといい
ですね。ただし、実際に1000台となると車
両をどう用意するのかという問題も発生してき
ます。しかし、そのレベルで実証することがで
きれば住民の行動パターンを変えられ
る可能性があり、そこまでは持ってい
きたいところです。
伊 藤 もし規模が大きくなれば開発
されたアルゴリズムのエンジンが改良
されていく可能性があるのでしょうか。
中 島 マッチングするシステムには
クラウドを使っていますので、台数が
増えればクラウドの規模を増やせばよ
いだけです。ただし、将来的にはクルマ側に計
算機能を持たせて、お客さんがA地点からB
地点に行きたいというデマンドがあれば、その
情報を全てのクルマに流し、それぞれのクルマ
が計算し、迎えに行くと決めたクルマが手を挙
げるといった仕組みにできないかと考えていま
す。ウーバーでは迎えに行くクルマを決める判
断をドライバーが行っていますが、それをコン
ピューターに置き換えるイメージです。そうす
るとだいたい1秒以内に答えが返ってくると
思います。
伊 藤 運転が自動であるか手動であるかは別
にして、どのクルマがどこに行くのかは全てク
ルマの指示に従うということなのですね。
中 島 運転も自動運転が実現するならその方
が更に良いと思います。
大学発ベンチャーとして人探しに苦労
伊 藤 ところで2016年に未来シェアを創
業されたとのことですが、何が引き金となって
ベンチャー企業を立ち上げることになったので
しょうか。海外の動向も影響しているのでしょ
うか。
中 島 一つは2012年から続けてきたJST
のRISTEXの研究が2015年に終わったこと
です。3年間の取組で既に研究フェーズは終わ
り、次には実際に現場で使用しながら改良して
いく必要があると考えました。もう一つは海外
でウーバーなどライドシェアが急成長している
のを見て、日本でもデマンド型の交通にチャン
スがあるのではないかと思ったからです。
伊 藤 最近は大学発ベンチャーが随分増えて
きていますが、実際に立ち上げるとなるとご苦
労することも多かったのではないでしょうか。

シェアドバンの市場導入を阻むいびつな規制体系
TheTRUCK2018年12月号30
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭
中 島 大学発ベンチャーで最も苦労すること
は人探しです。大学の研究者が会社に入ったと
しても全員が兼業となってしまいます。そこで
専任で事業に取り組んでくれる人を探すのが大
変でした。最終的には、実証実験の時からシス
テムを作ってもらっていた函館の株式会社アッ
トウェアというソフトウエア会社の取締役に専
任になってもらいました。今では専任が三人い
るのですが、日本全国の自治体から声が掛かっ
ていてリクエストの量が多く、本音では専任が
10人くらい必要な状況です。
 リスクマネーは地元の北洋銀行がかなり出資
してくれています。地域と一心同体にある地銀
としては地域振興につながることをやらないと
お金が回らないことに気付いて、我々の会社に
も出資してくれたようです。
 会社を立ち上げた際にもう一つ大きな意味が
あったのは岐阜県多治見市で地域の交通手段と
なるコミュニティタクシーを提供していた株式
会社コミュニティタクシーの会長がメンバーと
して加わってくれたことです。
伊 藤 色々な分野の人達が関わりながら会社
を構成していったのですね。
中 島 多くの人との出会い
がきっかけとなって段々色々
な人が関与してくれるように
なりました。そもそも、最初
に研究していた時は論文発表
する学会といえば情報処理学
会など情報系の学会が中心で
した。ところがある時に東京
大学の鎌田先生がいらっしゃ
る土木学会に呼ばれて研究成
果を発表したところ、情報系
とは全く異なる反応が来て
びっくりしました。土木学会
での発表以降は日本全国のタクシー会社からた
くさんお声がけいただけるようになったのです
が、その中の一社である名古屋のつばめタク
シーの社長が我々のシステムをすごく気に入っ
てくださって、元々は70歳になったら社長を
引退しようと思っていたそうなのですが、これ
があるのであればもう5年続けるといって積
極的に使ってくださっています。
乗合タクシーの実験で判明した
 “いびつな”規制体系
伊 藤 ところで海外では大規模な実験的導入
ができているのになぜ日本では同じようなこと
ができないのでしょうか。
中 島 色々とやっていて分かったことは規制
官庁である国土交通省が既存業界を保護しよう
という姿勢を持っていることです。現在の道路
運送法の規制ではタクシーは10人以下、バス
は11人以上という線引きになっています。こ
のため、タクシー車両でバスのような運用をす
ることは難しいですし、バス車両でタクシーの

TheTRUCK2018年12月号31
ような運用をすることも難しくなっています。
 そのことを象徴するような体験をしたのが昨
年の暮れに東京と名古屋で行った乗合タクシー
の実証実験です。これまでお金をとる実証実験
はなかなか行えなかった我々が初めてお金を
取って行った実証実験だったのですが、驚いた
のは乗合タクシーとは「発車前に乗合の相手が
決まっている必要がある」と定義されていたこ
とです。
伊 藤 タクシーのように自由に動き回れる小
さな車両で予め乗合の相手を決めろといわれて
も、とても成立しないような気がしますが。
中 島 そうです。むしろ発車前に乗合の相手
を決めるのであれば、わざわざシステムを使わ
なくても同じ方向に行く人同士で声を掛け合っ
て乗れば済みます。深夜にタクシーの行列がで
きているときにお客さん同士で乗合の相手を探
すときと同じです。
伊 藤 全くそうですね。なぜ“事前に”決め
ないといけないのでしょうか。
中 島 タクシーは“乗り合いできない”とい
うのが法律での建前だからです。建前を簡単に
曲げることはできないので、“事前に決まって
いれば乗合を認める”という条件を受け入れさ
せることで特別に許可を出したようなのです。
 実際に東京で日の丸自動車さんが実施した乗
合タクシーの実証実験に参加した記者さんが書
いている記事があるのですが、乗合タクシーに
予約を入れたら申し込んだ40分後にようやく
乗合相手が見つかり、その時点でようやくタク
シーが発車したという笑い話のようなことが書
かれていました。
伊 藤 乗りたいと思ってから40分後にクル
マが来るようではタクシーとして全く使えない
ですね。
中 島 我々が名古屋で実証実験を始めるとき
にも同じ条件を押し付けられそうになったので
すが、その時点でこの記事が公になっていたの
で、それを理由に発車後にも乗合のマッチング
ができることを何とか認めてもらいました。
伊 藤 ところで乗合タクシーになるとお客さ
んの支払う料金は減るのでしょうか。
中 島 ええ、そうです。通常料金の6割く
らいになります。相乗りが増えると二人の場
合は12割、三人の場合は18割といった具合
に運転手の売上が増えていく仕組みです。タク
シー会社としては実際の運転手を使うので、運
転手が稼ぎたくなるような実証実験でなければ
協力できないといわれて、こういう仕組みをと
りました。
伊 藤 相乗りが増えれば増えるほど儲かるの
であれば、ハイエースのような大きな車両のほ
うが便利ですね。
中 島 これまで使ったのは数人乗りのミニ
バンですが、本当は20人乗りくらいの車両が
あったほうが良いのですが、そこにタクシーと
バスの線引きが入ってきます。
業界保護を前提とした規制の運用では
 イノベーションに挑戦できない
中 島 私の目から見ているとタクシーとバス
が重ならないように分離されているのはお互い
に相手の事業領域に侵略しないための線引きの
ように思えてしまいます。そういう線引きがあ
るからこそ、タクシー会社もバス会社も赤字や

バス業界やタクシー業界の保護につながっている道路運送法の問題
TheTRUCK2018年12月号32
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭
低収益の会社が多くても何とかギリギリ経営し
ていけるのだと見ています。
タクシーとバスの間には乗車定員以外にもバス
停が必要か否かということもあります。バスは
路線や料金も全て事前に決めておく必要があり
ます。
伊 藤 物理的にバス停を設けること自体が参
入障壁ですし、路線や料金まで事前に決めると
なるとSAVのような仕組みが活かされないで
すね。
中 島 物理的なバス停を設けるのは意味がな
いですが、SAVの場合でも乗り降りする場所は
ある程度絞っておかないと回り道が多くなりす
ぎて非効率になってしまいます。ただし、スマ
ホの地図上で「この交差点」「このコンビニの前」
といった具合で指定すればよいだけの話ですが。
伊 藤 役所が業界保護の姿勢をとっているこ
とが実証実験などのトライアルにかなり影響し
ているのでしょうか。
中 島 影響は確実にありますね。とある地
方都市の話なのですが、市役所がデイケアの
介護施設の送迎を行っている事業者にヒアリ
ングをしたら朝夕の送迎以外の時間帯が空い
ているというので、昼間の時間帯を使って
住民の送迎サービスを提供しようとしたこと
がありました。市長がやると宣言したところ
タクシー会社から猛反対されて思い切りトー
ンダウンしてしまいました。タクシー会社や
タクシー協会の方が市長よりも強い影響力を
持っていることを知った象徴的
な事件です。おそらくバックに
国土交通省がいるからだと思う
のですが、業界がこのようなス
タンスのままではなかなか新し
いことが行えないと思います。
伊 藤 3月に訪問したフィンラ
ンドでは、運輸通信大臣が自らタ
クシー業界の反対の声を抑えてラ
イドシェアを解禁したと聞きまし
た。フィンランドには自動車産業
がないのでMaaSみたいなことをやろうとし
てもシステムやサービスの強みしかないです
が、日本で同じようなことができればハード
ウェア(車両)も含めて革新的なことができそう
なのに非常に残念です。
中 島 おそらくフィンランドは私鉄がなく国
営や公営でサービスが提供されているので国が
イニシアティブを握りやすいのではないかと思
います。
伊 藤 ステークホルダーが少ないので実現で
きたことはあるでしょうね。日本でやりにくい
のであれば先に海外でトライするというお考え
もお持ちなのでしょうか。
中 島 実はカナダの首都であるオタワにおい
てスーパーシティ構想のカナダ版の様なプロ
ジェクトがあり、カナダ政府から参加しないか
とお声がかかったことがあります。残念ながら

TheTRUCK2018年12月号33
カナダに駐在できる人がいなかったので実現に
至りませんでしたが。
 私が札幌市立大学の学長になった約2か月
後にそういう話が来たのであきらめざるを得な
かったのですが、もし学長になることが決まっ
ていなかったら行きたかったですね。こういう
ところからもカナダが明らかにアメリカに対抗
意識を持っていることが分かりました。
伊 藤 アメリカ本体への対抗意識もわかりま
すが、同じカナダのトロント市がグーグルを招
致してスマートシティプロジェクトを進めてい
ますが、それに対抗する意味もあるのでしょう
ね。しっかりと一国二制度のような発想でアプ
ローチしていることは流石だと感心します。
コンピューター配車なので乗り換え
 案内との親和性が高い
伊 藤 海外での乗合型のサービスといえば
フォードが買収したChariot、イスラエル発の
Via、フォルクスワーゲングループのMOIAな
どがあり、ChariotやViaは実際にサービス
しながら市場拡大しています。Viaは森ビルさ
んが提携していて、料金は取らないようですが
社員の方が都内を移動する際のサービスとして
日本でも展開を始めています。こういう海外の
会社との関係で未来シェアさんの差別化要因は
どういうところになるのでしょうか。
中 島 さきほども述べましたがウーバーの場
合はシステム上でお客さんとクルマを自動的に
マッチングしているのではなく、システムが介
在していますが基本的にドライバーが反応する
ことでマッチングが成立するという仕組みと
なっています。つまりタクシー会社が保有して
いる配車センターの仕組みをスマホやクラウド
に置き換えて地図上でできるようにしたもので
す。ChariotやViaも基本的に同じ仕組みだ
と思います。
 それに対して我々の仕組みは全ての車両をコ
ントロールしますので、人が介在するシステム
よりも更に自動化が進んだものになります。
伊 藤 全自動システムになることでユー
ザー目線ではどういう違いが出てくるので
しょうか。
中 島 我々のシステムをナビタイムやエキス
パートといった経路検索と組み合わせることで
ユーザーから見て便利なサービスを提供できる
と考えています。ナビタイムで経路検索すると
徒歩、電車、クルマといった複数の経路が表
示されますが、そこに我々のSAVのオプショ
ンも提示されるといったイメージです。UBER
の場合はリクエストを出してからドライバーが
承諾するまでに数十秒から1分程度はかかり
ます。しかし、SAVの場合はコンピューター
が計算して判断しますので1秒以内に結果を
返すことが可能です。それによって即座に配車
することができますし、実際に乗車を決める前
に配車できるかどうかをお客さんに提示するこ
ともできます。
伊 藤 アルゴリズムとして瞬時に配車できる
ことは大きな強みですね。
乗合に適した新しいハードウェアの
 提供が必要
伊 藤 TheTruckの購読者はトラックやバ
スの会社が多いのですが、車両などハードウェ
アに関する構想についてはどうお考えでしょ
うか。
中 島 乗り合いの際に最も気にすべきことは

SAVから見た理想のハードウェアのあり方
TheTRUCK2018年12月号34
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭
男性と女性の同乗です。特に女性は酔っぱらっ
た男性と隣り合わせで同乗することは最も避け
たいでしょうから、理想的にはベンチ式で空間
が全て分かれているような座席配置がベスト
です。例えば一台の車両にシートが四列程度
あり、一列に3人くらい座れるという座席配
置です。それぞれの列をグループとみなして4
グループが乗車できる仕組みにします。グルー
プが一人であれば列を一人で専有しますし、3
人いれば3人で専有するといった具合です。4
つドアがあって列ごとに乗降できるようになっ
ていれば更に良いですね。
伊 藤 一台の乗用車が4台一緒になったよう
な車両ですね。確かに電車でも向かい合わせで
膝が当たりそうな座席は避けたくなりますので
グループごとに分かれていると気を遣わずに済
みます。
中 島 小型トラックくらいの大きさの車両で
こういう構想のものができると面白いと思いま
す。また、貨客混載という概念がありますが、
後ろの方は座席ではなく荷台として使うことも
考えられます。
伊 藤 KTグループ(神奈川トヨタ)の上野会
長も似たようなことをお話しされていました
が、ベース車両が共通化されていて、座席配置
や荷台などを自由にカスタマイズすることがで
きたり、更に走行中にレイアウトが変えられた
りすると面白い車両になりそうですね。
中 島 以前に運送業者の方と意見交換してい
た時に思いついたことですが、配達車の場合は
空になるともう一度荷物を取りに行くことが必
要です。そのために2時間近くも往復する必
要があるようですが、その時間が無駄なので飛
行機の空中給油のように走行しな
がら受け渡ししたり、ドッキング
したりすることができればもっと
効率的に荷物を運べるのではない
かと思います。
伊 藤 現在は技術、サービス、
システムが全体最適に連携してい
ませんので実現していませんが、
将来的にそういう世界が来ると一
気に効率化しそうですね。
中 島 最近は荷物の再配達の多
さが問題になっていますが、宅
配事業者と連携してSAVのユー
ザーが乗車する車両に予め荷物を積んでおくと
いったこともできると思います。
伊 藤 ところで実際にメーカーさんと一緒に
車両を開発しようという話はあるのでしょうか。
中 島 残念ながら車両開発の話はまだ一切あ
りません。
伊 藤 フォルクスワーゲンのMOIAがシェ
アドバンを自ら開発しているように、ハード

TheTRUCK2018年12月号35
ウェアを作りこむことができればサービスとし
ても差別化できる要素が生まれてくるはずで
す。日本も早くやるべきだと思います。
Industry4.0の進化によって
 特注ボディの車両が増える時代が来る?
中 島 素人考えですが、これまで自動車と電
化製品の世界は小品種大量生産で安くすること
に注力してきましたが、Industry4.0のような
生産性革命が進むとおそらく多品種少量生産が
可能になると考えています。そうなると、一台
ごとに異なる特注ボディのクルマにするといっ
たことが可能になると考えています。
伊 藤 仰る通りだと思います。サプライ
チェーン、ビジネスモデル、ハードウェアをど
のように再設計できるかが未来の自動車産業の
姿を決めていくと思いますが、自動車メーカー
の商売の主体が乗用車にあるのでなかなかサー
ビス用途での発想に転換していかないのが気に
なります。
中 島 報道によるとトヨタ自動車は車種を減
らしていくようですが、方向性が逆のようにも
感じます。
伊 藤 異なるニーズに対して柔軟に対応でき
るようにしたうえで、コストを下げるために一
定の部分は共通仕様にしていくという発想が求
められると思います。日本の製造業でこのよう
な仕組みで成功した例が少なく、分かりやすい
成功例は自転車のギアとブレーキを供給してい
るシマノぐらいです。しかし、日本企業が世界
シェアを失ったパソコン、テレビ、スマートフォ
ンなどでは全てこの仕組みになっています。
 マイクロソフトのウィンドウズやグーグルの
アンドロイドなどのやり方を聞いていると、彼
らが開発したシステムをスタートアップなどに
開放し、そこで次々と新しいアプリやサービス
を自由に作らせることでシステムとしての完成
度を高めていくようなアプローチをとっていま
す。しかし、日本ではそういうトライアルをす
る余地を企業内でなかなか与えてもらえない印
象を持ちます。

TheTRUCK2018年12月号36
中 島 これは企業文化の問題ですよね。フェ
ラーリのデザイナーだった奥山さんは日本の
メーカーではデザイナーが潰されていると言っ
ていました。なぜかというと、新しいクルマの
企画を持っていくと重役が最初に「これは売れ
るのかね」と言うからだそうです。売れるか、
売れないかをデザイナーに聞いても意味がない
わけで、こういうスタンスだから面白いコンセ
プトのクルマが全て潰されてしまうわけです
ね。日本では年寄りが若い人のアイデアを踏み
つぶしていますが、アメリカでは若い人達だけ
で商品企画するのでワクワクする商品が生まれ
るのでしょう。
伊 藤 自分がrimOnOという商品を開発し
た経験から思うことですが、売れるかどうか分
からない全く新しい商品の場合は、そのコンセ
プトが面白いかどうかが非常に大事になると思
います。その面白いかどうかを決めるのは実は
開発している人たちの感性やモチベーションで
す。しかし、日本ではガバナンスが行き過ぎて
いてそこの部分が圧し潰されてしまっていま
す。前回のインタビューでお話いただいた元ト
ヨタ自動車の石川さんも昔は自由に新しいこと
に挑戦させてもらえたが、最近はガバナンスが
厳しくなってやりにくくなったと仰っていまし
た。しかし、この課題を乗り越えていかないと
本当の意味でモビリティ時代に対応できる産業
に転換していけないと思います。
 自動車産業は100年に一度の大変革を迎え
ているといわれていますが、トヨタとソフトバ
ンクが手を組むなど、これまでは考えられな
かったような新しい動きが出始めています。そ
れでも海外の動きは常に先を行っていると感じ
ます。9月に参加したITS世界会議ではメー
カーやサービス事業者だけでなく、都市交通政
策を担当している行政の人たちが次々と新しい
取り組みに挑戦していることを知りました。例
えば、ニューヨークシティではビックデータを
どんどんオープンにしていくことで街全体のイ
ノベーションを目指しているニューヨーク市の
CTOが来ていました。その人はIBMの出身の
ようですが、民間出身者が行政でイノベーショ
ンに取り組むといったことがどんどん起きてい
るようでした。
中 島 実は我々の会社にはソフトバンクから
もアプローチがありました。しかし、ドコモと
組んでいるのであきらめざるを得ませんでし
た。日本国内だけで競争していても勝てないの
だから、ドコモとソフトバンクが組んで世界に
打って出るといったことができないものかと
思ってしまいます。
伊 藤 確かにそうですね。ドイツでは競合で
あるはずのダイムラーとBMWがモビリティ
サービスでは手を組むことになりましたので。
中 島 我々としては国内の全ての通信キャリ
アと提携できると更に面白い活動ができると
思っているのですが、簡単ではないです。
伊 藤 現時点では海外にはない差別化要因を
お持ちなのですから、海外にデファクトをとら
れる前に先に世界に打って出ていけるようにし
たいものですね。
中 島 この2、3年が分かれ道になると思い
ます。
伊 藤 MaaSが盛り上がっている中で、未
来シェアさんはまさにMaaSを代表するよう
なスタートアップなので是非とも成功していた
だきたいと思います。本日は貴重なお話をして
いただきどうもありがとうございました。
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑭

永年培った車体技術で
不可能を可能にします
移動販売店舗車
 3トン車タイプ(拡幅式)
移動理美容車
 「イノベーション」3トン車タイプ(拡幅式13.2㎡)
■物流車
 電動式リフトウィング車
物流車水平脱着ボデー
物流車
   空ドラム缶運搬車
物流を創造する
オオシマからの提案
永年培った車体技術で
不可能を可能にします
オオシマ自工株式会社
〒742ー0023 山口県柳井市南浜4丁目3ー7 
TEL0820ー23ー3800 FAX0820ー23ー3801
http://truck.oshimajiko.co.jp/
エアーを抜いた状態
ゴムベルトの収縮によ
り、薄くなった状態
エアーにより膨らんだ
 状態
約5トンの圧力で固定
(エアーホース∅310㎜)

プレート床面は1500㎜まで上昇、キャスターで自由に移動できる
リフトの動作に対応
してサブプレートが自
動開閉する
TheTRUCK2018年12月号38
 あらゆる産業界は時代変化とともに技術の高度化を繰
り返してきた。その極みがAI(人工知能)でありIOT(モ
ノのインターネット)である。このように、あらゆる分
野が加速度的に進化すると、その先に何が待ち受けてい
るのか、人類は未だそれを知らない。このあたりで暫し
歩みを止めて過去を振り返り、冷静に先を見据えるゆと
りが必要なのかも知れない。
 中国の古典に“過ぎたるはなお及ばざるがごとし”と
いう教えがある。現在のトラックにもややそれを感じる
時がある。環境、安全、コンプライアンスなどを追求す
ると、トラックは現在の姿になるのかも知れないが、車
両コストはハネ上がり、それがユーザーの負担となって
のしかかる。
 便利を追求するとキリがない。時には本来の目的を見
失って過剰品質になってしまうこともある。“シンプル・
イズ・ベスト”は物づくりの基本である。その意味で、
このほど日本リフト株式会社(鈴木忠彦社長、神奈川県
相模原市)が開発した『移動式安全リフト』は、シンプル
な構造であるが、トラック荷役のあり方を見直す機会を
与えてくれているように思う。
 今回は『移動式安全リフト』がもたらす効果を物流コス
トも含めて分析してみたい。
トラックの発着場所に

『移動式安全リフト』を配置
輸送と荷役を分離
中型トラック一台で

約1500万円の
収益増
トラック荷役の新製品

移動式安全リフトによるトラック荷役
TheTRUCK2018年12月号39
リフトゲートの
労災防止に貢献
 まず『移動式安全リフト』について
簡単に説明しよう。構造は垂直式リ
フトゲートをトラックから切り離し
たような物で、荷物を乗せるプレー
トがワイヤードリモコンによってエ
レベーターのように上下動する。本
体は幅1935㎜、奥行き1497㎜、
高さ2350㎜で本体重量は約500
㎏、4箇所にキャスターが付いてい
るので、最大800㎏の荷物を載せ
ても手動で自由に動かすことが出来
る。プレートを上下動する動力源は
充電器を内蔵したDC24ボルトの
バッテリーで、作動時間は上下動と
も約10秒である。安全柵の高さは
900㎜で、プレートの床面は1500
㎜まで上昇、任意の位置で止めるこ
とが出来るので軽自動車から大型ト
ラックまで対応できる。
 この『移動式安全リフト』の最大の
特徴は、本機を荷物の発着地に用意
することで、トラックにリフトゲー
トを搭載しなくても両端の荷役作業
が可能になる点である。
 荷役の役割としてはややフォークリフトに類似している
が、フォークリフトはパレットを対象にしているのに対し
て、この『移動式安全リフト』は主にロールボックスが対象
になる。例えば、配送センターとコンビニやスーパーマー
ケットなどのバックヤードに『移動式安全リフト』を配置し
ておけば、トラックにテールゲートが搭載されていなくて
も、同様な荷役作業が出来るという訳である。
 また、この『移動式安全リフト』に“安全”と銘打って
いるのは、テールゲートリフターに比べて、安全性が高
いからである。厚生労働省の公表データによると、平成
23年には30,670件、24年には31,617件の労働災
害がテールゲートリフターの作業中に発生している。こ
れは、トラックに搭載したテールゲートには安全柵を取
り付けにくいことや、ゲートが傾斜している際にロール
ボックスの動きを作業員が支えきれないケースが多い。
『移動式安全リフト』はプレートが常に水平であることと
安全柵を設けているので、労災が起きにくい利点がある。
400㎏積載増、
10年間に約1千800万円の稼ぎに
 次に、物流コストの視点でみた『移動式安全リフト』の
メリットを分析してみたい。
 トラックに搭載する荷役装置の代表的なものにリフト
ゲートと通常「ユニック」と呼ばれる搭載クレーンがあ
る。リフトゲートは積載物を地面から荷台の高さまで持
ち上げたり下ろしたりする役割に使われる。搭載クレー
ンは長尺物や石など重いモノを吊り下げて積み下ろしす
る場合に使用される。これらの荷役装置がトラックに搭
載されていれば、何時どこででも荷物を積み下ろし出来

スーパーマーケットに出入りするトラックトラックに搭載されている約400㎏のリフトゲー
TheTRUCK2018年12月号40
るので便利である。しかし、トラックにこれらの荷役装
置を搭載すると、その装置重量だけ車両が重くなるので
減トン、つまり荷物を積載できる重量が減らされてしま
うことになる。それだけではない。荷役装置を搭載して
いないトラックに比べると、車両が重くなるので、燃費
が悪くなるしCO
排出量も多くなる。更に荷役装置の
価格や架装費、メンテナンス費用も見逃せない。
 トラックの本来の目的は「物を運ぶ」ことである。確か
にトラックに荷役装置が搭載してあれば便利である。し
かし、それによって運ぶ量が制限されるのであれば、も
しかして本末転倒になっているケースも考えられる。
 では、物流の視点からトラックにリフトゲートが搭載
されている場合とそうでない場合のコストを比較してみ
たい。想定条件は次の通りとする。
《対象車両》
◎車両総重量8トンの中型バントラック
(メーカー完成車)
◎最大積載量=4000㎏
《対象テールゲート》
◎最大リフト能力=1000㎏
◎リフトゲートの重量=400㎏
 中型車1台の運賃を1日500㎞走行するとして
60,000円(車扱い)と仮定する。すると、1トンあ
たりの運賃は1日15,000円、400㎏に換算すると
6000円になる。トラックが1ヶ月25日稼働すると
して、400㎏の荷物を1ヶ月運べば6000円×25日
で150,000になる。これが1年間だと1,800,000円、
10年間だと実に18,000,000円にも上るのである。
 では燃費はどうか。トラックは荷物を満載している時
(この場合は8トン)は装置重量は燃費に関係ないので、
空車時で計算することになるが、仮に1日500㎞走行
する内の半分、250㎞が空車だとして、この距離に対
する燃費を比較することになる。
 一般に車体重量を10%軽量化すると燃費が2〜3%
改善されると言われているので、400㎏のテールゲー
トを搭載すると3%悪化する理屈になる。中型トラッ
クが軽油1リットル当たり5㎞走行するとして、250
㎞では50リットルの軽油を消費することになるので、
50リットルの3%、つまり1.5リットル燃費が悪化
したことになる。1.5リットルの1か月分(25日)
トラック荷役の新製品
仕様項 型式 IDOU1
最大能力 800㎏
最小最大床面高 自動車大型動車
定格電圧
電源 DC24V
(充電器内蔵)
リフ操作方法 ヤー
プレ
1600 ×1230
1474 × 500
作動時間
上昇時間 約 10
下降時間 約 10
本体重量 500㎏
外観寸法(㎜)
1935 ×奥行 1497
× 2350

テールゲートによるロールボックスの荷役フォークリトによるパレットの荷役
TheTRUCK2018年12月号41
37.5リットル、1年分は450リットル、10年間だと
4500リットルになる。軽油価格が1リットル当たり
136円だとすると、テールゲート搭載で10年間に使
用する燃料費は612,000円ということになる。
 更に、車両が重くなると燃費が悪化しCO
排出量も
多くなる。今回のケースでどの程度CO
排出量が増え
るか、計算方式は国土交通省のホームページから得るこ
とが出来るが、ここでは省略する。
 その他に直接費として、テールゲートとその架装費
の合計が約2,00,000円とすると、テールゲート付き
トラックと搭載なしトラックのコスト差は10年間で
20,612,000円となる。
 移動式安全リフトのユーザー価格を、10年間の
メンテナンス費用も含めて300万円としても2台
で600万円、テールゲート付きトラックと比較して
14,612,000円もの差が出ることが分かる。これは1
台当たりのトラックで比較しているが、使用台数が10
台、20台と増えれば、非常に大きな金額となる。この
ことからも、『移動式安全リフト』の導入は、運送事業者
だけでなく荷主に対しても大きなメリットをもたらす事
が明らかなのである。
トラック荷役以外での活用にも期待
 この『移動式安全リフト』は、空港でのフード積み込み
用として使用されていた機材にヒントを得て開発したも
ので、用途はトラック荷役に限らない。例えば、中二階
に部品をストックしている工場では、部品の半出入にこ
の『移動式安全リフト』を設置すれば階段やエレベーター
も不要になる。またトラックターミナルのホームの高さ
と荷台高が合わない時には、その段差調整の役割を果た
すことも出来る。更に、用途によって特別仕様も製作可
能なので、農業ハウスなどフラットな場所で高所の果実
などを収穫する際にも活躍するかも知れない。
 トラックに荷役機械を搭載すれば確かに便利である。
しかし、減トンによってトラックの“運ぶ”という機能が
妨げられても、テールゲートリフターを搭載する必要が
あるのか。物流のあり方を再検討する価値は十分にある。
 この『移動式安全リフト』のメーカーである日本リフト
は、テールゲートリフターの専門メーカーで、重労働と
なっていたトラック荷役を改善した点は高く評価できる
し、テールゲートリフターを否定している訳ではない。
ただ、物流のあり方を見直すことで、輸送と荷役の分離
が可能なケースもあるのではないかと提唱しているので
ある。
『移動式安全リフト』の販売は、全国約160店の協力
ネットワークのほか、インターネットでの受注も検討し
ている。本機を開発した日本リフトの鈴木忠彦社長は「移
動式安全リフトの用途は色々な分野が考えられる。消費
者が集まるコンビニやスーパーマーケットなどでご使用
頂く場合は、もっとファショブルなデザインが要求され
るかも知れない。むしろお客様が用途開発をされるので
はないかと期待している。当社としては、お客様の声に
耳を傾けて、用途にあった機能に改良を重ねていきた
い。」と語っている。
(本誌・秋林路)

TheTRUCK2018年11月号42
図の塗りつぶされている部分が屋内展示館。斜線部
分は吹き抜け屋根部分と屋外展示場。その外に各館
の脇に設けられている通路にも100台以上の製品車
が展示されていた
Drivingtomorrow
明日を走る
2018年IAA商用車展
(第3回)
欧州業界に見る最新の動き
 世界最大級・ドイツ自動車産業協会VDA主催の第57回商用車展では、世界
初公開出展が過去最高の435件を数えた(主催者発表)。注目すべき展示は数多
いが、今回は日本からの出展、一般市民に直結する〝ラストワンマイル端末物流〟
の効率化、及び架装メーカーの新たな挑戦などについてリポートする。
西 襄二
 (文と写真)
世界の商用車ショー研究
(表1)展示場配置図説明(別掲SiteMap参照)
出展品 展示場番号
12.14 15.17.屋外
軽量車(配送車) 21.13.14 15.17.屋外
バスニバスむ) 11.12.14 15.24 25.屋外
特殊車
12.13.14 15.17.24 25.
屋外
レーラ、ボデ架装、
タントレ
13.24 25.27.P33.P34.
P35.屋外
用品、付属品 11.13.23.
部品セサ
11.13.16.17.21.22.23.24
25.  26.27.屋外
物流システム
テマテクス
新館.25.23.
整備、テナ
関連機器
23
出版物 13.16.27.屋外
関係団体、関係協会 13.23.24 25.27.屋外
モデルカー模型 13
インネット、
関連組織
11.12.13.16.17.23.24
25.27.P11.屋外
Eモ
EV
11.12.13.14.15.16.17
23.26.P11

TheTRUCK2018年11月号43
商談の機会を提供し、一方で学生や実習生に業界を理解してもらう意図
を込め、ドライバーを優遇する入場料金体系だ
会場配置図内の19、20に相
当する部分は屋外のデモ走行場
だ。出展車の中から20数台の
新機能搭載車を待機させ、順次
走らせる。スタンドの観衆は判り
易い説明アナウンスを聴き目の
当たりにして納得する
東口の階段下には20台余のEV車が集結展示されてお
り、来場者の試乗に供されていた。仮設テントの受け付
けに申し込んだ順に自分で運転して感触を試すことが出来
る。人気車は見る間に予約がうまってゆく
入場ゲートの手前には来場者が自分で操作するパソコンが
多数設置されており、ここで自分の氏名と属性を入力してク
レジットカードなどで入場料金(表2参照)を支払う
会場の特徴
 IAA商用車展は〝世界最大級〟と毎回紹介している
が、これは筆者が世界各地の商用車展を現地取材し
て実感しているところだ。今回は28万2000㎡と過
去最大の展示面積が共用された。一般にハノーバー
メッセと呼ばれている国際展示場には既設の屋内展
示場が多数あり、IAA商用車展で共用されていない
ところが数館あるから、出展社の数次第で必要とあら
ばまだまだ屋内展示面積を広くとることが出来る。(表
1)中の新館とあるのはそうした既設の施設で、新設
したものではない。
 入場料は安くはないが、商談の場としての開催意
(表2)料金表
種 別 ユーロ
本円換算
(1 ユー
130 て)
備 考
1日(週日) € 22 ¥2860
1日(週末) € 13 ¥1690
1日(前日割引) € 7 ¥910
学生、実習生、
国家奉仕員
半日券(午後) € 10 ¥1300 午後 1 時以降
家族券 € 24 ¥3120
9 23、 24 み。
2 18 才以下子供最大
3名
運転者割引券 € 10 ¥1300
身分証明のあるバス
運転者
全期間有効券 € 69 ¥8970
カタログ € 26 ¥3380
駐車券 € 11 ¥1430

TheTRUCK2018年11月号44
何しろ大型カーゴ車の主流はセミトレ・カーテンサイダー車である欧
州の地域柄、ウィング車は当地でも少しずつ普及が進んでいるが
こうした大型車では珍しいとわれる
わが国では積荷の形状や比重に柔軟に対応できる大容積荷室の
低床4軸の単車の需要が高いが、彼の地では珍しがられていた
義に重点を置いている展示会として定着している。
土日が安いのはそうした開催目的が反映されてるほか
に、運輸業界の家族へのサービスの意味も込められ
ている。
 今回、特筆すべきは東西南北4か所の出入り口の
うち東口を入った広場を利用してEVの試乗車が集結
して展示され、申込み順に自由に試乗に供されたこと
だ。筆者も数車種試乗したが、その所感は次回詳述
予定。
日本企業関係の出展
 IAA商用車展の出展にはいくつかの条件がある。
詳細は割愛するが第一にドイツ国内で自動車製造乃
至販売業務を実施していることが挙げられている。メ
ルセデス・ベンツやMAN、VWといったドイツで発
祥し本拠としている企業はいわば別格だが、ドイツ人
〝外車〟と認識する車でドイツ国内に製造拠点を持
たない場合は、ドイツで営業する販売店が出展する
形式をとる。
 その外の場合は、個別に審査されて出展枠を割り
当てられる。今回、日本車として出展された事例をみ
ると、FUSO車についてはダイムラーの傘下にある
ことで条件を満たしているわけだし、HINO車の場合
はVWとの業務提携が主催者の条件を満たしたもの
と考えられる。ISUZU車の場合はトルコの合弁企業
ANADOLUISUZUアナドールいすゞ社が独国内に
営業拠点を設けていることで条件を満たしているとさ
れている。過去の出展実績も考慮される模様だが、
今回は異色の日本車出展があった。
日野自動車の場合
 北口から入って各館に通じる屋外通路の一角に、日
本国内では日頃見慣れた日野の4軸低床シャシに架
装されたウィング車が出展された。日本のカーゴ用大
型トラックで最も売れている4軸低床車がこうして出
展されたことは初めてだったのではないか。
  この車の出展者は全国に支店網を持つ富士運輸
株式会社(本社:奈良市・松岡弘晃代表取締役)であ
る。出展に当たり日野自動車を始め同社と関係ある数
社の協力を得て実現した。IAA商用車展には日本か
らも決定権ある運輸関係者が多数視察に訪れるが、
日本国内の取引についてこの場で情報交換も活発に
行われた。
 富士運輸車両部の瀬野氏も現地で対応に当たった
一人だが、出展の動機について、「IAA商用車展の
世界の商用車ショー研究

TheTRUCK2018年11月号45
󱢔󱣃󱢊󱢷
被りの日本酒を振る舞って注目を惹いていた
トヨタグループにあってトラック・バス専業の日野自動車として、最近の独自色を出す動向に注目が集まっている。会場で流れていた自社の立
ち位置を示す資料から抜粋した資料からは、知名度をこつこつと積み上げてゆく姿勢が読み取れる
日野自動車による出展はこちらで、低床リヤエンジンでユニバーサルデザインに留意したミニバス(彼の地の呼び方)〝ポンチョ〟車が目新しさで
注目を集めていた
会場で、日本車ここにありということを示したい一心
でユーザー及び用品・デザインなどを担当する立場
ではあるが今回の出展を働きかけ実現したという。富
士運輸のような有力な物流事業者が社会の欠かせな
いインフラであるロジスティクスの日本の担い手とし
て今回の出展に並々ならず心血を注いだ姿勢は特筆
に値する。なお、出展車は11月末に日本に戻った
という。

TheTRUCK2018年11月号46
今回は大型EVコンセプト車としてeFUSOVISIONONEを出展した。昨2017年の東京モーターショーに出展されたものと同種で3軸の
トレートラック(単車)だ
15号館と16号館を一体としてDaimlerダイムラーグループが出展する、いわばダイムラー館。その一角にFUSOブランド車
が並ぶのは見慣れた光景となっている
三菱ふそうトラック・バスの場合
 FUSO車はDaimlerダイムラーグループ内での存
在感が回を追う毎に増してきている印象を受ける。今
回は大型及び小型の両分野でEVを前面に据えてハ
イブリッド車も展示した。メルセデス・ベンツ車でも
EVに力を入れていることを示す展示だったが、開発
の波長は相互に呼応していると見られる。
 小型トラック(日本国内CANTERキャンターの名
称)も前面に掲げるバッジはFUSOに統一して彼の地
では展開しているが、CANTERの車名は併用されて
いる。今回は屋内展示に加えて東口至近の試乗コー
ナーにも出展して、今後の展開に構えを見せた。エコ
ハイブリッド車も通常の稼働条件で23%の燃費向上
効果が上がることを訴求していたのは、1日の稼働距
離の長短によって選択肢広げる効果を狙ったものだ。
このクラスの小型トラックは欧州ではニッチ市場で、
FUSO車は早くに進出して実績を積みかねている。
世界の商用車ショー研究

TheTRUCK2018年11月号47
ダイムラー館内部の小型FUSOCANTER車の展示では現地の
架装メーカーとの協業も拡充している様子が見られた
ダイムラー館の入口にはグループ企業の代表車が展示されるのもここ数回の見慣れた風景だ。アメリカで量
販されているFreightlinerフレートライナー車やインドで生産されているMaharatoBenzマハラトベンツ車など
と一緒に在来のディーゼルエンジン搭載FUSO車も展示されるていた
小型トラックも前面バッジはFUSOブラン
で販売している。満充電での100㎞の航
続距離である
(表3)eCANTER主要諸元
項目
内容
モーター出力
129kW/390Nm
航続距離
100㎞
バッテリー
6XLIB(6X13.8kWh)
モーター形式
AC-同期型
軸距
3.4m
車両総重量
7490㎏
車台許容積載量
4290㎏
最高速度
80㎞/h
最大登坂能力
20%

TheTRUCK2018年11月号48
このeCANTER車は東口を降りた広場に設けられたEV試乗車の仲間達と共に試乗に供されていた
FUSUCANTER車はディーゼルエン
ジン搭載のエコハイブリド車も出展し
て稼働条件による選択肢を拡充する
姿勢を示した
ISUZUNPR10EVの脇に立つANADOLUISUZU社のツンカイ・オジルハン社長。ト
ルコ国内では前面のISUZUバッジの上部にANADOLUのバッジが付けられている
 いすゞ自動車の場合
 いすゞはトルコでの合弁企業ANADOLUISUZU
(ツンカイ・オジルハン社長)を足がかりに価格競争
力のある製品でトルコ国内で圧倒的
地位を確立しており隣接の欧州市場
へも進出している。いすゞとしては得
意の小型トラックで彼の地で2番目と
なるEV仕様車を始めて発表・展示
した。また、中型(Midi)バス分野で
は洗練されたデザインの新型車を一
斉に揃えて発表し、2019年以降の
販売拡充に力強い商品力で後押しす
る姿勢を示した。円グラフで示す地
域別出荷シェアでは、近年、赤で示
す欧州・イスラエル地域の占める割
合が急増している様子が分かる。
 いすゞN系トラック(日本ではエル
フ車)は欧州の現地架装メーカーと組んで、地域の個
別ニーズにあった架装やアタッチメントを採用して着
実な実績を積んでいるという。写真の2台は架装メー
カーの出展であり、ベース車として実力が買われてい
る様子が見て取れる。
世界の商用車ショー研究

TheTRUCK2018年11月号49
ISUZUNPR10EVは充電
に要する時間が交流電源で
は4時間、直流電源なら0.5
時間であるという。車両総
重量は6.6トン級。前出の
eCANTER車と共に当地域
のEV化市場にどれだけ拡が
を見せるか注目したい 
ANADOLUISUZU社のバスの
展示で驚かされたのは、前回の
展示モデルと比較してデザインが
一新され広範な車種で全面改良
が進んでいることが分かる
欧州地域で販売されるいすゞ
の小型トラックはISUZUバッ
ジ付き。NKR(積載量2トン
クラス)とNPR(同3トンクラ
ス)があるが、写真の車型は
NKRだ。スノープラウ付きの
方は海外D-max車がベース
円グラフは仕向地別の出
荷シェアで、赤色部分の
欧州及びイスラエル地域
が近年圧倒していること
を示す

TheTRUCK2018年11月号50
2018年より三菱重工サーマルトランスポートヨーロッパとして
Mitsubishiブランドによる完全に独立した営業展開に踏み切った
初年ということで、今回の展示は力の入ったものとなった。立て看
板のドイツ語Besuchensieunsauchは〝よこそいらっしゃいま
せ〟位の意
三菱重工業の場合
 当社が過去20年の永きに亘り欧州の影響下にあ
る温度管理機市場にゼロから取り組んできた結果、
着実に販売実績の拡大に結び付け従来はHI-HOと
提携しての出展だったが、今回から自社による展示に
踏み切れたことを会場で出展責任者から聴くことが出
来た。
 対象とするこの地域の全需は大凡年間6万7000
台規模で、温度管理車市場は拡大方向にある。機
種としては3.5トン超の単車及び大型セミトレ用に大
別されるが当社の実績では夫々半数を占めていると
いう。この業界ではThermoKingサーモキング、
Carrierキャリアといった名だたるブランドが伝統的
に強いが、後発組を含めて全部で10社近くが市場
を分ケアってというのが現状という。当社の近年の実
績では年間800〜900台が納入されているという。
通常の耐用年数はおよそ8年といわれているが、環
境問題から冷媒の変更(R404A→R452)などの要
因も影響して需要変動がある。
 小型機については走行エンジンにコンプレッサを抱
かせてベルト駆動する従来方式から、大型のオルタ
ネータによる電動方式に移行しつつあるという。
世界の商用車ショー研究
ラストワンマイル向け
スマートソリューション
 都市内の着荷主向けの小口配達を以下に効率良く
完結させるかは、彼の地でも大きな課題とされてい
る。今回は数社が自転車方式の配送車を出展すると
いう事態になった。いずれも電動アシス(電アシ)
で積載重量は100〜300㎏程度と結構大きな積載
容量を謳っている。提供する母体企業は商用車メー
カーからボディビルダー、トレーラメーカーに及ぶが、
これらに協力するサイクルメーカーやベンチャー企業
との提携ビジネスと見るのが正しいのではないか。

TheTRUCK2018年11月号51
この連載の1回目(現地会場内プレスセンターから入稿した速報)
の中でも採り上げたが、VWの商品開発部長が自らこれに跨がっ
てステージに登場した電アシ式配送車。デザインが洗練されて
いる印象を受けた。前2輪操舵の3輪車で、全部の荷台には
210㎏の貨物が積載出来る。容積にして500L分だ。電アシ容
量は250W。路幅が6.5mあれば旋回できる
・・こうした小型の上下可動式
低床車と組み合わせてボックス
型コンテナのユニットローディ
グ/アンローディングを行う仕組
みと見た
トレーラ大手のKRONEクローネ社が出展したこれも電アシ式の後2輪の三輪車。ハンドルの操作部から、ペダルを漕がなても電動走行
が可能な仕様と見た。ボックス型コンテナが脱着式で・・
ユーロ規格の標準ボックスパレット乃至平パレットと組み合わせてユニットロードシステムで運用する考え方は合理的
こちらはBOSCHボッ
シュが提案するeBike
イーバイク。電アシ式
で前が2輪で貨物も前
に搭載する
ボディビルダーのHUMBAURフ
ムバウアー社も出展した。これも
電アシ式で小雨程度なら濡れな
いキャノピー付きだが仕様につい
ては不詳

TheTRUCK2018年11月号52
こちらもボッシュが提案するより強力なEV3輪車だ。後輪が2輪
で貨物は後部に搭載する。重心が高そうに見えるが荷台下部に
バッテリーを搭載するから見た目ほど合成重心が高いわけではない
これは本格的な3輪
電動バイクだ。オラン
ダの特殊トレーラメー
カーのVanECKバン
エック社が出展した。
OEM調達製品と思わ
れる
独トレーラ大手のSchmitzCargobull
シュミッツカーゴブル社は自社ブラン
の温度管理機に進出し、温度管理
レーラを自社ブランドの基に総合的に
組み上げて提供するビジネスモデルに
進出した。温度管理機はここに示すエ
ンジン駆動の場合、管理温度帯は1
種類の単純モデルから手掛ける
こちらは屋外に展示された電動温度
管理機とこれを搭載のセミトレーラ外
観。別掲の屋内展示の中央部分に
レーラ車軸のカットモデルが見えるが、
これが電動温度管理機用の発電シス
テムの一部だ。この発電システムと電
池を電源として安定的に8時間の連
続運転を保証する
                 
世界の商用車ショー研究
トレーラメーカーの
新たな挑戦・・
 トレーラメーカーの中から自社ブランドの温度管理
機を商品化して販売を開始した企業が現れた。ドイツ
の大手SchmitzCargobullシュミッツカーゴブル社
がそれである。温度管理トレーラの総合性能は勿論、
温度管理機の性能とトレーラの断熱性能の双方が適
切に選定され運用されることで使用者に満足をもたら
す。その意味で、従来別々に手掛けられてきた温度
管理機とトレーラを一社が纏めて手掛けることでシン
プル化する考え方は合理的である。エンジン駆動の
在来型温度管理機として当面は管理温度帯を単純に
一つとして参入したが、広い欧州での稼働を考えれ
ば近い将来に本格的な多温度帯管理機にも進出する
ことが視野にあるだろう。
わが国では東プレが古くからこの営業路線に踏み切り
現在に至っている先例がある。
 シュミッツカーゴブル社は一方で全電動温度管理機
も出展して注目を集めた。こちらは未だ試作段階で、
ショーが終了した時点から実証試験を向こう1年程度
行って実用性の検証を行うという。商用車でも電動化
の流れはいずれ奔流となる時が来るとすれば、今年
がその元年と将来位置づけられることになるだろう。
 別置きのバッテリーで連続8時間程度の運転ができ
るというが、トレーラの車軸から駆動する発電機と出
力安定システムなども手掛けることになれば、温度管
理トレーラに新たな境地を開くことになろう。今後の
動向に注目したい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
■2018IAA商用車展では世界初出展品が435品
目もあったので、ご紹介したいものまだまだある。次
号ではトレーラとボディ架装などについて更に話を進
めたい。(次号に続く)

TheTRUCK2018年12月号54
在日フランス商工会議所主催の
日仏ビジネスサミット
「日仏の未来への投資」
輸送の未来が語られる
次世代自動車◇トピックス

日経ホールで開催された日仏ビジネスサミットでの“輸送の未来”プレゼンテーショ
TheTRUCK2018年12月号55
会議所創立100周年を記念したサミット
 今月号の次世代自動車トピックスは少し角度を変
え、一般社団法人在日フランス商工会議所(略称:
CCIFranceJaopn/所在地:東京都千代田区/ア
ルメル・カイエール会頭)の設立100周年を記念して
2018年11月19日㈪に日経ホール(東京都千代田
区)において開催された日仏ビジネスサミッ「日仏の
未来への投資」の中で行われた輸送未来をテーマとし
たプレゼンテーションを紹介することにする。
 この日仏ビジネスサミットは、在日フランス商工会
議所と日経新聞社が共同で実施したもので、日仏企
業の強みや、ノウハウの紹介、協力関係の強化、ビ
ジネス交流会の発展や課題の克服、さらに常に変化
する競争経済における持続可能な成長を目指して行わ
れたもの。関連する業界ごとに、日仏の政府関係者、
ビジネスリーダー、研究者たちが、様々な全体セッショ
ンやワークショップでのプレゼンテーションを行った。
 カイエール会頭は、「2018年、在日フランス商工
会議所は創立100周年を迎えます。1世紀にわた
り、日本とフランスが貿易・投資分野で、継続的に
発展させてきた強い協力関係が、これまでの両国の
経済的繁栄に大きく貢献しています。2018年は、
これまでの成果を振り返り、ダイナミックで活気に満
ちた日仏経済関係の未来を誓う年となりました。年間
を通じて、在日フランス商工会議所の創立100周年
を祝う数多くのイベントも開催しています。今回、そ
のメインイベントとして、日仏ビジネスネスサミットを
開催し、様々な分野のゲストスピーカーより、日仏関
係の未来における経済・ビジネス分野のビジョンを紹
介します」と述べている。
 日仏ビジネスサミットのキースピーカーとしては、
日産自動車㈱西川廣人代表取締役最高経営責任者、
富士通㈱田中達也代表取締役社長、コニカミノルタ
㈱松﨑正年取締役会議長、J.フロント・リテイリング
㈱山本良一代表執行役社長、ルノーのルイ・シュバ
イツァー名誉会長(イニシアチブ・フランス会長)
ナティクシスのチーフエコノミストで執行委員会委員
のパトリック・アルテュス氏、LVMHグループ・ウォッ
チディヴィジョンのジャン=クロード・ビバー会長など
となった。
 プログラムは、オープニングセレモニーに続き、
共通の未来を創造するために1世紀にわたる協力関
係とその成果を振り返る「フランスと日本:共に未来
を創る」、世界への挑戦と対話の機会をテーマとした
「アジアにおける日本の地政学上の立ち位置」、エコ
ノミストによる2019年以降の経済予測「日仏経済の
展望」、自動車・航空機産業の進化する科学技術と
影響を語る「輸送の未来」、協力関係についての新た
な展望をテーマとする「安全と防衛」、変化する消費
者の期待に応えるための「小売業の未来:持続可能な

輸送の未来について熱く語る(写真左から)ルイ・シュバイツァー氏、シリル・デュモン氏、ギョーム・ジェロンドー氏、ニコラ・ノートバール氏
モデレーターのルノー名誉会長で
イニシアチブ・フランス会長の
ルイ・シュバイツァー氏
プレゼンテーターのボロレロジスティ
クスのアジア・太平洋地域CEO、
シリル・デュモン氏
プレゼンテーターのダッソー・システ
ムズのバイスプレジデントで自動車・
輸送機械・モビリティ業界アジア
担当のギョーム・ジェロンドー氏
プレゼンテーターのヴァンシコンセッ
ションズCEOでヴァンシ・エアポー
会長兼社長の
ニコラ・ノートバール氏
TheTRUCK2018年12月号56
次世代自動車◇トピックス

来場者からの回答で未来の車の燃料の50%が電気となった自動運転についての質問の回答は10年後が50%を占めた
コネクテット型モビリティEVの“e-PaletteConcept”
TheTRUCK2018年12月号57
イノベーション」、日仏両国の最先端技術と新たなト
レンドをテーマとする「新エネルギー分野の課題」
イノベーションと協力関係の育成を話し合う「ジャパ
ニーズ・モデルの回復力」、そしてデジタル化とイ
ンダストリー4.0での人工知能の活用をテーマとする
「2118年に向けて:社会とビジネスの未来」など盛
りだくさんで、当日は朝9時から夕刻6時までの終
日にわたり開催された。
ゲストスピーカーが“輸送の未来”を語る
 ここでは、当日取材した「輸送の未来」について紹
介することにしたい。
 プレゼンテーション「輸送の未来」のモデレーター
は、ルノー名誉会長でイニシアチブ・フランスの会長
を務めているルイ・シュバイツァー氏。プレゼンテー
ターとして、ボロレ・ロジスティクスのアジア・太平
洋地域CEOのシリル・デュモン氏、ダッソー・シス
テムズのバイスプレジデントで戦略的ビジネスディベ
ロプメント日本担当と自動車・輸送機械・モビリティ
業界アジア担当のギョーム・ジェロンドー氏、ヴァンシ
コンセッションズのCEOでヴァンシ・エアポート会長
兼社長のニコラ・ノートバール氏となった。モデレー
ター、プレゼンテーターの計4名が登壇し将来的に
輸送がどのように進化していくのかが話し合われた。
 ボロレ・ロジスティクスは、世界全体での従業員
数54,000人を抱える1822年にフランスで設立さ
れた上場企業の「ボロレグループ」を母体とする企業
で、ボロレグループの輸送・物流部門を担当してい
る。世界102ヵ国の約36,000人の従業員を通じ
て5大陸全土を網羅し、あらゆるものを輸送できる
国際物流の体制が整っている。
 ダッソー・システムズは、フランスの複合企業体「グ
ループ・ダッソー(GroupeDassault)」に属するフ
ランスで最大のソフトウェア会社で、ミラージュ戦闘
機の設計用に開発した3D-CAD「CATIA」の開発部
門を母体に1981年に設立されている。自動車関連
の事業としては、ユーザーとのパートナーシップによ
り、品質を維持しながらコストを削減するシステムに
より“自動車・輸送機械・モビリティ業界のビジネス
課題”の取り組みをはじめ、次世代自動車の高度なク
リエイティブ・デザインを駆使した“電気自動車、コ
ネクテッド・カー、自動運転車”への取り組み、世界

郵便配達に利用されているルノーの電気商用車“MASTERZE”電気自動車初の商用車となる日産“e-NV200”
日本でもトラック隊列走行の実証実験が行われている
アメリカで実証走行を続けているトヨタのFCトラッ
TheTRUCK2018年12月号58
中の消費者の厳しい要望に応える大胆な新型自動車
をシームレスに生産するための“新しいカスタマー・
エクスペリエンス”、そして収益性の高い新たなビジ
ネスに向けた“品質、規制、コスト”の提案などになる。
 また、フランス建設大手のヴァンシのグループ会社
であるヴァンシコンセッションズの中にあるヴァンシ
エアポートは、フランスの空港運営会社で、フランス
ポルトガル・カンボジア・チリ・日本・ドミニカ共和国・
ブラジル国内など世界36空港を運営している。最
近では、ヴァンシ・エアポート、オリックス㈱、関西
エアポート㈱の3社でコンソーシアムを構成し、関西
国際空港と大阪国際空港および神戸空港の3空港の
一体運営によりそれぞれの空港の魅力を高め、関西
全体の航空輸送需要を拡大させ、関西経済の発展に
貢献する事業を推進している。
 プレゼンテーションでは、分散型ネットワークを構
次世代自動車◇トピックス
成する多数のコンピューターによる「ブロックチェー
ン」のさらなる進化により、取引情報などのデータを
同期して記録することで輸送分野の事務処理機能が
進化していくことが説明された。サプライチェーンに
ついても、これまでの荷主側が複数の企業間で統合
的な物流システムを構築するスタイルから、eコマー
スの発展に伴い、消費者側から見たサプライチェーン
の構築という逆の考え方がカギになるだろうとした。
 自動車産業は、「CASE」(C=コネクテッド/A=自
動運転/S=シェアリング/E=電動化)の4つの技
術革新が同時進行することになる。その進化を支え
るのが人工知能(AI)で、自動車は自立タイプのコネ
クテット型を目指して「100年に一度の大変革期」
迎える。その意味でも、将来的なバッテリーの進化
はますます重要になるだろうとした。
 スタートアップ企業の開発スピードは驚くほどの勢

電気トラックとして開発された日産“e-NT400アトラ
スコンセプト”
FUSOのキャンターEV冷凍配送車
2020年までに東京中心に100台以上の普及を見込むトヨタの燃料電池バス「SORA」
TheTRUCK2018年12月号59
いを見せており、インテリジェントアルゴリズムも今
後大きく進化することになる。センサ、カメラ、サテ
ライトなどインフラ関連の機器と相互的に結びつける
ことで自分の荷物がどこにあり、どのような状況にあ
るかを瞬時に知ることもできるだろう。このような客
である荷主に対するサービスも未来の輸送を考えると
きに必要なことだとした。
 排ガス問題については、現状から50%削減するこ
とはかなり難しいことであるとし、この10年以内に
トラックの排ガスを大幅に減らすことは不可能に近い
との見解となった。乗用車の世界では、2025年に
は新たなモビリティが出現する可能性があるが、それ
までは排ガス問題での有効な解決策はないだろう。
国際間輸送は海か空になる。現状の船や飛行機、ト
ラックで荷物を運ぶためには排ガスは必ず出る。貨
物輸送の分野では排ガスの課題は残る。ただ、以前
は航空機の騒音問題が世界的に話題になったことも
あるが、現在ではその時代と比べて航空機の数も大
きく増えているが騒音に対する問題はほぼなくなって
いる。楽観的な考えだが、排ガス問題は時間の経過
とともに何らかの対策が取られ10年先には話題にな
らなくなるだろうとした。
 輸送のビジネスモデルは今後どのように変化するの
か、というモデレーターの質問に対して、プレセンター
の3人は、従来型の輸送ビジネスでは受け入れられ
ない時代になるとし、ラストマイルトランスポーテー
ションを進化させ、荷主に対しての付加価値を考え、
そのためのソリューションを開発し提供していく必要が
あるなど、ほぼ同じ意見を述べていた。また、コスト
面の課題はあるが、物流のイノベーションは世界的に
見ても日本がもっとも高いレベルにある。その意味で
も日本の物流に学ぶべきところもあるだろうとした。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号74
ワイドシングルタイヤ
仕様により国内トップ
クラスの最大積載量
24,500㎏を確保
ディスクブレーキの採用により安全性を向上させている
極東「30kLアルミタンクレーラ」(ダブルタイヤ仕様・KL30-47LS)
 極東開発工業㈱は、このたび国内規制最大容量となるタ
ンク容積30kLを実現した新型「30kLアルミタンクトレーラ」
を開発し、2018年11月5日に発売した。
 新機種は、タンクローリのトップメーカーとして大容量長距
離輸送のニーズに対応した30kL積タンクを搭載し、ワイ
シングルタイヤ仕様(KL30-471SS)ではアルミタンクトレーラ
で国内トップクラスとなる最大積載量24,500㎏を確保してい
る。また、角形断面タンクの採用で低全高・低重心と連結
全長の短縮を実現し、走行安定性を確保するともに、ディ
スクブレーキの採用による安全性の向上も図られている。こ
の新機種は、より高効率で快適な輸送を実現する新タイプの
アルミタンクトレーラである。
 今回のアルミタンクトレーラは、第五輪荷重11.5トンの
ラクタに対応し、ワイドシングルタイヤ仕様のタイヤサイズは
455/55R22.5となる。
 なお、希望小売価格(消費税抜き/トラクタ別)は、ダブル
タイヤ仕様(KL30-47LS)が2,520万円、ワイドシングルタイ
ヤ仕様(KL30-471SS)で2,555万円となっている。また、
販売目標台数10台/年としている。
■新型「30kLアルミタンクトレーラ」の特長
⑴国内規制最大容量のタンク容積30kL
 タンク容量は国内規制最大容量となる30kLを確保。近
年高まっている長距離大容量輸送のニーズに、タンクローリの
トップメーカーとして応えるタンクトレーラである。
⑵ワイドシングルタイヤ仕様で国内トップクラスの最大積
タンクトレーラ…極東開発
話題のニュートラック新製品情報・新情報
国内最大のタンク容積と最大積載量を確保した
新型「30kLアルミタンクトレーラ」発売
載量24,500㎏確保
 ワイドシングルタイヤ仕様(KL30-471SS)は、最大積載量
を国内トップクラスの24,500㎏を確保。積載物の組み合わせ
(混載)のバリエーションが増え、効率的な輸送が可能。
 なお、ダブルタイヤ仕様(KL30-47LS)の最大積載量は
24,000㎏となっている。
【混載組み合わせ例】
・ガソリン10kL+軽油20kL=24,500㎏
・灯油20kL+軽油10kL=24,500㎏
・ガソリン4kL+灯油12kL+軽油14kL=24,500㎏

TheTRUCK2018年12月号75
先進安全装置を標準装備した小型トラッ「エルフ」
比較外観図(上:新型30kL下:現行型28kL)
 いすゞ自動車株㈱は、小型トラック「エルフ」を改良し、
2018年10月29日より全国一斉に発売した。
 新型エルフには、プリクラッシュブレーキをはじめとした先進
安全装置を標準装備したほか、通信端末を標準搭載すること
によりコネクテッド化し、車両コンディションの遠隔把握及び
同データを活用した高度純正整備「PREISM(プレイズム)
の実施が可能となる。
 さらに、平成28年排出ガス規制に対応しながらクラストッ
プレベルの燃費性能に磨きをかけた。
 新型エルフは、①プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/
衝突回避支援)、②車間距離警報、③誤発進抑制機能(ス
ム―サーEx車のみ)、④
車線逸脱警報(LDWS)、
⑤先行車発進お知らせ機
能、⑥電子式車両姿勢制
御システム「IESC」、の先
進安全装置の搭載により
ASV減税の対象となる。
 なお、重量税については
平成31年10月31日まで
は75%減税、平成31年
11月1日〜平成33年4
月30日までは50%の減税
となる。また、取得税につ
いては平成30年4月1日〜平成31年3月31日までの
登録について525万円が控除される。
「エルフ」の主な特長
・先進安全装置を標準装備(小型トラック初のステレオカメ
ラ搭載)
 最新の先進安全装置を新たに標準装備。小型トラックの
事故分析結果に基づき、車両のみならず歩行者や自転車の
検知に優れるステレオカメラを、小型トラックとしては初めて採
用。これにより、昼夜を問わず車両・歩行者・自転車といっ
た障害物を立体的に検知し、万が一衝突の恐れがあると判
断した場合には警報および制動装置を作動させ、衝突被害
小型トラック…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
先進安全装置の標準装備など「エルフ」を改良
安全装置とエンジン刷新でコネクテッドトラックへ
⑶角形断面タンクの採用で低全高・低重心と連結全長を
短縮
 極東開発独自のノウハウを活かした角形断面タンクの採用
で、低全高・低重心としたほか、タンク内の空室を無くすこと
で現行型の28kLアルミタンクトレーラ(KL28-471LS)と比較
して連結全長を約460㎜(連結するトラクタや仕様により異
なる)短縮。
 なお、30kLアルミタンクトレーラの連結には第五輪荷重
11.5tのトラクタが必要となる。
⑷ディスクブレーキ搭載で安全性が向上
 ディスクブレーキの採用により、ブレーキ性能が向上。より
安心、安全な積荷運搬に貢献できる。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号76
クラス初のコネクテットラックとして通信端末が標準搭載されている
小型トラック初のステレオカメラの搭載により危険回避をサポー
を軽減あるいは衝突回避を支援する。
 カメラで車両前方の危険を検知、衝
突の恐れがあると判断すると、車間距
離警報を作動させ、まずはドライバー自
身によるフットブレーキ操作を促す。そ
の後、場面がさらに危険な状況に進行した場合にはプリクラッ
シュブレーキを作動させ、衝突被害の軽減または衝突回避を
支援する。この「予防安全」の考え方で早めの危険回避をサ
ポーし、人はもちろん、トラックにとって大切な積荷にも配慮
している。
・クラス初のコネクテッドトラックとして、通信端末を標準
搭載-遠隔データを活用した高度純正整備「PREISM(プ
レイズム)で稼働を最大化
 通信端末を全車標準搭載したことにより、車両心臓部
のコンディションを、インターネットを介してユーザー自身で
把握可能。同時に、いすゞも詳細データを把握。これによ
り、すでに2015年より大型トラック「ギガ」で展開を始めた
「PREISM」がエルフでも実施可能となる。「PREISM」は、
車両コンディションデータの活用により“未然に防ぐすぐ直す”
をコンセプトとした高度純正整備で、休車時間の短縮に貢献
するサービスである。
 また、いすゞのキャプティブファイナンス会社であるいすリー
シングサービスとのメンテナンス契約により、いすゞが責任を
持って「PREISM」を実施する「PREISMコントラクト」の提供
も開始。車両の稼働最大化に貢献する安心のサービスとなっ
ている。
 なお今回、中型トラック「フォワードFカーゴ」についても通
信端末「MIMAMORI」を標準装備し、エルフ・ギガ同様に
「PREISM」及び「PREISMコントラクト」の実施が可能とな
り、いすゞの“つながる”トラックは、車両単独の性能を超えて、
ユーザーの安心稼働を支えることができる。
・平成28年排出ガス規制への適合と燃費性能の向上
 小型商用車としては初採用となる燃料噴射量フィドバッ
制御、排気位相可変バルブ、モデルベースEGR制御等の
最新技術の採用ともに、主要コンポーネントを一新した小排
気量高過給エンジン4JZ1(排気量2,999㏄)と、後処理装
置にDPD+尿素SCRを新たに採用。平成28年排出ガ
ス規制に適合しながらクラストップの燃費性能をさらに向上さ
せている。平成27年度燃費基準+10%を達成し、エコカー
減税の対象となる。
 なお、ecostop装着車(4WDの3トン積車を除く)につい
て平成27年度燃費基準+10%を達成し、取得税と重量税
が75%に減税される。また、その他の車型も+5%を達成し、
取得税と重量税が50%に減税される。ASV減税とエコカー
減税の同時利用はできない。
■東京地区希望小売価格(消費税8%込)
 車型2RG-NPR88AN、4JZ1-TCS110kw(150PS)エ
ンジン搭載、6速スム―サーEx、平成28年排出ガス規制
適合、平成27年度燃費基準+10%達成、ワイドキャブロ
ングホイールベースのSGグレード、2トン積Eカーゴ(アルミ
コルゲート)バックアイカメラ付きで6,666,840円となってい
る。また目標販売台数は、44,000台/年(エルフ全体)とし
ている。

TheTRUCK2018年12月号77
プロボックスのハイブリドシステム
ハイブリド車が追加されたTOYOTA「プロボックス」
 TOYOTAは、プロボックスならびに
サクシードにハイブリド車を追加すると
ともに一部改良し、プロボックスは全
国のトヨタカローラ店、サクシードは全
国のトヨタ店ならびにトヨペット店を通じ
て、2018年12月3日に発売した。
 ハイブリド車は、働くクルマにふさわ
しい燃費の良さと高い走行性能を実現
させている。燃費は、新たに導入され
たWLTCモード22.6㎞/Lを実現。
JC08モード走行燃費は27.8㎞/L 
(国土交通省審査値)を実現し、「平
成27年度燃費基準+25%」を達成
するともに「平成30年排出ガス基準
75%低減レベル」の認定取得とあわ
せ、エコカー減税の対象となった。
 走行性能は、モーター駆動によるスムーズな発進と加速、
あわせて高い静粛性も実現。さらに、オートエアコンやシートヒー
ター(運転席にオプション)、運転席横のスペースにセンター
コンソール小物入れを標準装備するなど、快適で便利な仕様
している。
 また、全車に衝突回避支援パッケージ「ToyotaSafety
Sense」に、昼間の歩行者も検知対象に加えた「プリクラッ
シュセーフティ」を標準装備。さらに、盗難防止用のイモビラ
イザーを新たに標準装備するなど、優れた安全・防犯機能を
確保している。
 そのほか、USBポートの標準装備や、マルチホルダーの
サイズを拡大することでスマートフォンやメモ帳などが楽に置け
るようにするなど、働く人が使いやすい運転席まわりを追求し
ている。
 ちなみに、WLTC(Worldwide-harmonizedLightvehic
lesTestCycle=世界統一試験サイクル)モードは、市街
地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配
分で構成した国際的な走行モード。市街地モードは、信号や
渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定し、郊外モー
ドは、信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定、高
速道路モードは、高速道路等での走行を想定している。今
ハイブリッド車…TOYOTA
話題のニュートラック新製品情報・新情報
プロボックスとサクシードにハイブリッド車を追加
昼間の歩行者検知機能採用で安全装備を強化
回の各走行モードは、市街地モード21.8㎞/L、郊外モー
23.7㎞/L、高速道路モード22.3㎞/Lになる。
 ToyotaSafetySenseは、レーザーレーダーと単眼カメラ
の異なる2つのセンサーにより、高い認識性能と信頼性を両
立。プリクラッシュセーフティ(昼間の歩行者検知機能付)レー
ンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームの3つの
先進安全機能を組み合わせ、衝突回避や衝突時の被害軽
減をサポートする。
 なお、プロボックス/サクシードのメーカー希望小売価格(消
費税込み)は、1,373,760円〜1,965,600円となっている。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号78
ACTYTRUCKTOWN特別仕様車(ベイブルー×ホワイト)。奥は1963年に
Honda念願の四輪進出第1号となった「T360」
ACTYTRUCKTOWN特別仕様車のスピリトカラースタイル
(フレームレッド×ブラク)
利便性を考慮して多くの収納スペースを設定した運転席まわり(ハイブリド車)
アクセサリーソケットやコンセントのほか充電用
USB端子も用意されている
昼間の歩行者検知も可能な衝突回避支援パッケージ「Toyota
SafetySense」(作動イメージ)
 Hondaは、軽商用車「ACTYTRUCK(アクティトラク)
に、タイプ「TOWN」をベースにHondaの四輪車の原点とな
るT360誕生55周年を記念した特別仕様車「スピリトカラー
スタイル」を新たに設定し、2018年11月9日に発売した。
軽トラック…Honda
話題のニュートラック新製品情報・新情報
T360誕生55周年を記念した「ACTYTRUCK」
TOWN特別仕様車「スピリットカラースタイル」を設定
 特別仕様車は、T360をイメージした「ベイブルー×ホワイ
ト」、Hondaパワープロダクツをイメージした「フレームレッド×
ブラック」の2つのカラースタイルを設定。働く人を支えるスピ
リットを象徴する2トーンカラーが、毎日を明るく個性的に彩る

TheTRUCK2018年12月号79
フロントフェイスリフト実施の小型バス「ローザ」2018年モデル
バランスの良い車両設計により積載効率に優れる「ACTYTRUCK」
ローザに搭載されたデュアルクラッチ式
AMT「DUONIC」
トラックとなっている。
 1963年、Honda念願の四輪に進出したその第1号が、
「働く人を支えたい」という志の結晶となった軽四輪トラック
「T360」である。常識よりも、働く人にとって何が便利かを
優先する考えから、わずか3mの全長の中で人と荷物のス
ペースを充分に取るため、エンジンを車体の真ん中の床下に
置き、4つのタイヤにバランスよく重みがかかるよう設計されて
いる。また、パワフルな走りのためにスポーツカーの技術を取
り入れ、国産車初のDOHC車ともなった。さらに、隣に座
る人のジャマにならずに操作できるよう、変速レバーをハンドル
の右側に付けるなど、働く人の使い勝手を細かく考えた工夫が
「T360」には詰め込まれていた。
 T360、続くTN360などの後を受け、1977年に登
場したのがアクティトラックである。T360と同じエンジ
ンを床下に置き、さらに、重心により近づくよう、エンジ
ンを前後の車軸の間に置いた独自のミドシップ・リア
ライブ(MR)方式を採用。空荷時でも重量バランスに優
れ、安定した走りと素直なハンドリングを実現した。また、
4WDとの相性も抜群で、室内の静かさにも貢献している。
 アクティトラクに搭載されているHYPER12-VALVE
エンジンは、最高出力33kW(45PS)/5,500rpm、最
トルク59N・m/5,000rpmで、静粛性が高く、荷
物満載時も力強く走るエンジンとして好評を得ている。
■主な特別装備の内容(TOWNからの変更点)
・2トーンカラーボディー
・Hondaロゴサイドステッカー
・ホワイト塗装ドアミラー
・ブラック塗装アウタードアハンドル
・センターホイールキャップ
〈ベイブルー×ホワイト〉の場合
・メッキモール付ホワイト塗装フロントグリル
・シルバー塗装スチールホイール
〈フレームレッド×ブラック〉の場合
・ブラック塗装スチールホイール+ホイールナッ(ブラック)
 三菱ふそトラッ・バス㈱は、
小型バス「ローザ」の2018年モ
デルを全国の三菱ふそう販売会
社及び三菱ふそう地域販売部門
から販売した。
 小型バス「ローザ」2018年
モデルは、1997年の発売以
来初のフロントフェイスリフトを実
小型バス…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
発売以来初のフロントフェイスリフト実施の
小型バス「ローザ」2018年モデルを発売

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号80
ローザの運転席
フィピン共和国M.Lopez貿易産業大臣の立会いの下で行われたMOU調印式(左)2018年10月に開催された「マニラ国際モーターショー」でタイのフルハーフマハジャ
ク製作の冷凍冷蔵ボディ2台を展示(右)
ローザの室内
 日本フルハーフ㈱は2018年10月24日、フィリピン共
和国のM.Lopez貿易産業大臣の立会いの下、同国大
手車両架装メーカーCentroManufacturingCorporation
(Centro社)とフィリピン国内に冷凍冷蔵ボディ生産会社
(JV)の設立を検討する旨の覚書(MOU)を、マニラ市内で
調印した。
 フィリピンは、近年高い経済成長を実現しており、2015
年の中古車強制代替令を機に、日本フルハーフは、2016
年から同社グループの山東ツォンリンフルハーフ(中国山東
省、CLFH)よりCentro社へウィング車体キットの供給を開
始したことで、順調にビジネス関係を構築している。今回、
今後さらなるコールドチェーン市場の成長が見込まれるフィリピ
ン共和国において、冷凍冷蔵車ボディの合弁事業について
協議を進めることになったもの。
施。この新デザインは「FUSO」ロゴを強調する「ふそ
ブラックベルト」への統合と、これからの三菱ふそうの
新たなブランドアイデンティティを示している。
 さらに、LEDポジションランプ付き新型ヘッドランプ
と新型LEDフォグランプ(一部グレードに標準)を装備
することにより、フロントフェイスのイージを一新した。
 東京地区販売価格(消費税含む:税率8%)は、
車型TPG-BE640G、129KW(175PS)の4P10
(T6)エンジン搭載、6速DuonicR2.0、29人乗り、
2WDロングボディベーシック・グレードで6,746.76
千円となっている。
 JV設立後は、高品質・軽量で耐久性の高い冷凍冷蔵
ボディの現地生産により、フィリピン国内のコールドチェーン
の発展に貢献するともに、CLFH(中国)とフルハーフマハ
ジャック(タイ国)との連携によるグループネットワークの強みを
活かし、アジアにおける「フルハーフ」ブランドの更なる浸透を
進めていくことになる。
■Centro社の概要
・会社名:CentroManufacturingCorporation
(代表者:RaphaelT.Juan/1996年10月設
立)・所在地:2SusanoRoad,BarrioDeparo,
NovalichesCaloocanCityPhilippines
・資本金:約1.2億円
・従業員数:約700名
・事業内容:トラック車体の製造、販売
覚書調印…日本フルハーフ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
コールドチェーン発展への貢献を目的に
フィリピン共和国Centro社と覚書を調印

TheTRUCK2018年12月号81
三菱ふそう純正アクセサリーに設定されたナビタイムの
トラクカーナビ」
オリクスの移動事務所車
 三菱ふそうトラッ・バス㈱は、㈱ナビタイムジャパン(本社:
東京都港区/大西啓介社長)と提携し、トラック専用カーナ
ビアプリトラックカーナビ」を三菱ふそう純正アクセサリーと
て設定し、2018年11月1日より三菱ふそう販売会社及び
三菱ふそう地域販売部門から販売を開始した。
■トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」の特長
 ナビタイムジャパンが2016年3月末より提供しているトラッ
ク専用カーナビアプリで、トラックの通行止め・車高・車幅・
重量制限等を考慮したルート検索とナビゲーションが可能で、
リアルタイムの渋滞情報も考慮されている。検索できるルートは
「推奨」「高速優先」「無料優先」「幹線優先」の4種類となる。
 また、複数の配送先を回る際に、最適な配送順を提案す
「巡回経路検索」機能も搭載。経由地は20ヵ所まで設定
可能。
 さらに、トラック
の駐車可能な施設
の検索や、休憩施
設検索、地図上に
交通規制情報アイ
コンの表示、地図
の航空写真表示な
ど、トラックならでは
の機能も搭載して
いる。
カーナビ…三菱ふそ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ナビタイムのトラック専用カーナビアプリ
「トラックカーナビ」を純正として新規採用
 オリクス自動車㈱(本社:東京都港区/亀井克信社長)
は、このたび自社開発の「移動事務所車(モバイルオフィス
カー)のレンタル車両を増車し、全国で計215台を配備した。
「オリクストラックレンタル」営業所の全61拠点で扱うこと
で、法人ユーザーの「働き方改革」ニー
ズに応えるとしている。
 移動事務所車は、営業用バンを改
造し、サテライトオフィス代わりに利用
できる事務所機能を備えた特殊車両
である。自宅・事務所・訪問先間など、
車での移動に多くの時間を割かれる社
員の業務効率化ニーズに応えることが
できる。
 2015年9月に、土木・建設会
社をはじめとする企業向けオーダー製
作で提供を始めた移動事務所車は、
2016年から一般レンタルの提供が開
始されている。以降、働き方改革を
進める法人からのレンタルニーズが高まっていることから、前
年同期の105台から倍増となる215台へ増車したもの。
 新たに配備した車両は、これまでの利用者ニーズを反映
し、天井部LEDライトを大きし、椅子や足元のスペーを広く
移動事務所車…オリックス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
自社開発の移動事務所車の配備台数を倍増
「働き方改革」に有効なレンタカーを全国で展開

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号82
移動事務所車のベースとなる日産NV200ユーザーからの要望で作業スペースを広く改良している
腰掛をフルフラトにして休憩スペースとしても活用できるタイプも用意されている
日本初のバイオディーゼル燃料製造実証プラン
 いすゞ自動車㈱は、2014年6月にユーグレナ社と微
細藻類ユーグレナ(和名:ドリムシ)由来の次世代バイオ
ディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結
し、『DeuSELR(デューゼル)プロジェクト』して推進して
いたが、このたび、ユーグレナ社が2018年10月31
日に竣工した日本初のバイオディーゼル燃料製造実証プ
ラントから、2019年夏より次世代バイオディーゼル燃料
の供給を受けることになった。
 バイオディーゼル燃料は、含有率100%でも車両のエ
バイオディーゼル…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
日本初のバイオディーゼル燃料製造実証プラントが完成
次世代バイオディーゼル燃料での実証走行を開始
するなどの改良が行われている。
 この移動事務所車を2015年9月から利用している三井
住建道路㈱(本社:東京都新宿区)では、工事現場での業
務時間中にメール処理や日報などの書類作成を行うことで、
事務所に立ち寄らない直行・直帰型の勤務を可能とし、残
業時間の削減を実現している。
 オリックス自動車は、さまざな営業用・業務車両のリース
で培ってきたノウハを活かし、金融機関向けの「移動金融
車」も企画・販売している。今後も、ユーザーニーズに応じ
た装備と内装を搭載し特殊車両の企画・開発進めて行く
している。
 移動事務所車の基本料金は12時間で13,500円(税
込)。車両は、日産「NV200」を改造し、事務所機能として、
①収納機能付き椅子とテーブル、②車両用DC12Vから
AC100Vへの電源変換インバーター、③外部電源取り出し
機能、④LEDルームランプ、⑤後部座席ウィドウフィルム
およびカーテン、⑥エンジン停止時に使用可能な簡易型エア
コンを装備した他、カーナビ、ETC車載器も搭載されている。

TheTRUCK2018年12月号83
実証走行として藤沢工場〜湘南台駅間にシャトルバスを定期運行している
実証プラントで製造された次世代バイオディーゼル燃料を利用するシャトルバス
ンジンに負担をかけることなく使用することが
できる燃料である。
 いすゞはこれまで、ユーグレナ社が開発を
進めてきたバイオディーゼル燃料を使い、藤
沢工場と湘南台駅間のシャトルバスの定期
運行による実証走行を進めてきた。今回、
実証プラントと同様の製造および精製方法
により製造した燃料でエンジン性能試験を実
施して市販されている軽油を使用した時と同
等の出力・トルク及び排気ガス性能を確保
できることを確認。2018年12月より次世
代バイオディーゼル燃料を含有した燃料、ま
た、2019年夏から実証プラントで製造され
た次世代バイオディーゼル燃料を用いたシャトルバスの実証走
行を行うとになった。
 いすゞは、GREENOILJAPANに賛同し、近隣小学校で
の環境授業といった啓蒙・教育活動を通じてバイオ燃料普及
に向けた活動も引続き実施して行く。今後もユーグレナ社の
計画における共同研究パートナーとして、車両での実証走行
性能試験等を行い、次世代バイオディーゼル燃料の実用化
を目指している。
 UDトラックス㈱は、世界各国のドライバーが競い合う国際
大会の「エクストラマイルチャレンジ2018」決勝戦を2018年
10月23日〜25日の3日間にわたり、UDトラックス本社
敷地内のエクスペリエンスセンターで開催した。今年の大会
では、9ヵ国のドライバー300人の中から予選を勝ち抜いた
9名が決勝戦に進出。「究極のドライバー“ultimatedriver”」
の称号をかけ、実際の運行手順を再現した「始業点検」「燃
費効率・安全運転」「操作・駐車技術」の種目で、その技
能を競い合った。出場ドライバーの出身国は、日本、オース
競技…UDトラックス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
究極のドライバー“ultimatedriver”を決定する
エクストラマイルチャレンジ2018決勝戦開催
ラリア、シンガポール、南アフリカ、インドネシア、マレーシア、
カタール、タイの8ヵ国となった。
 各種目は、収益性、燃費効率、稼働率、メンテナンスコ
ト、そして安全性を基準として採点され、最高得点を獲得し
ドライバーが、高度な効率性を兼ね備えたドライバーに与え
られる「究極のドライバー󰱐ultimatedriver”」のタイトルを獲得
するもの。
 2018年の究極のドライバーはクオン部門では、シンガポー
ル代表のBHSKinetic社のMohdHisham氏、クエスター

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号84
クオン部門とクエスターの全参加者
クオン部門の“究極のドライバー2018”になったシンガポー
ル代表のMohdHisham氏
クエスター部門で“究極のドライバー2018”となったインドネ
シア代表のEkoYulianto氏(写真中央)
部門は、インドネシア代表のDutaLintasNusa社のEko
Yulianto氏となった。
 クオン部門優勝のシンガポール代表、MohdHisham氏は、
「この1年間、私は今回のイベントに向けて全力を尽してき
した。燃費、貨物の保護など様々のことを学ぶことができ、
とても貴重な経験となりした」と語り、クエスター部門優勝の
インドネシア代表、EkoYulianto氏は、「総合優勝できたこと
をとても光栄に思います。優勝のカギは、平常心で運転でき
たことにあったと考えています。平常心を欠いた状態で運転す
ると、ミスが発生する可能性があります。私は運転操作に自
信があり、準備も行ってきたので、競技に落ち着いて集中で
きました。しかし、まだ完璧とはいえないので、これからも努力
を継続していく必要があります。真の究極のドライバーへの道
のりはまだ長いです」と述べている。
 究極のドライバーの発掘は、UDトラックスが「スマートロジ
スティクス(物流の効率化)」を実現するために不可欠で、UD
トラックスの岸伸彦ブランドコミュニケーション&プロダクトシ
ニアバイスプレジデントは、「急速に拡大する小口配送需要に
対応するためにさらなる物流の効率化が必要です。一方、物
流業界での競争は激化しており、労働力不足、特に熟練ドラ
イバー不足は深刻化しています。加えて、私たちは常に環境
問題、交通渋滞、安全に注意を払う必要があります。こうし
た背景が日本のみならず、世界において効率的で、高収益
な、安全で、持続可能な、人にやさしいスマートロジスティ
スが求められている理由です」と開会の挨拶で述べた。
 UDトラックスの酒巻孝光代表取締役社長は、トラックとそ
れを運転するドライバーはスマートロジスティクスと社会のイン
ターフェースであるという見解を示し、「だからこそUDトラック
スはドライバーの皆さんにスマートロジスティクスを支えるドライ
バーの技術、すなわち『始業点検』、『燃費効率・安全運転』、
『操作・駐車技術』の重要性を認識して頂くために本日のエ
クストラマイルチャレンジのような取り組みを通じて、ドライバー
育成をサポートしています」と語っている。
 また、ボルボ・グループのトラック・アジア&JVセールスで
あるジャク・ミシェル社長は、今回のイベントの成果とドラ
イバーの決意を鑑み、『究極のドライバー』たちのすばらしい
実績を鑑み、熟練ドライバーがお客様の事業の収益性向上
に重要な役割を負っていることを再確認しました。優勝者へ
の賞賛だけでなく、物流業界や社会に大きな影響を与えるこ
とができました」と述べた。
 人々は物流に依存し、物流は人に依存しているという考え
のもとで、UDトラックスの車両は常にドライバーのことを念頭
に置いて開発されている。エクストラマイルチャレンジは、スマー
トロジスティクス実現に向け一歩先へ行くため、ドライバーに
対する教育や意欲向上に向けたUDトラックスの取り組みを
示すものである。
■決勝戦の結果
【クオンカテゴリー】
・総合優勝:シンガポール/BHSKinetic社/ドライ
バー:MohdHisham氏
・最優秀始業点検賞:日本
・最優秀運転技量賞:シンガポール
・最優秀燃費効率賞:シンガポール
・特別賞:南アフリカ、オーストラリア
【クエスターカテゴリー】
・総合優勝:インドネシア/DutaLintasNusa社/ド
ライバー:EkoYulianto氏
・最優秀始業点検賞:タイ
・最優秀運転技量賞:カタール
・最優秀燃費効率賞:インドネシア
・特別賞:マレーシア、南アフリカ

TheTRUCK2018年12月号85
「JETCUBE」はスピーディーな搬送作業環境を実現する
エア利用の木質ペレット搬送
ユニットの「JETCUBE」
 極東開発工業㈱は、バイオマス燃料として利用されている
木質ペレットをエアの力で搬送できる木質ペレットエア搬送ユ
ニット「JETCUBE(ジェトキューブ)」を開発し、2018年11
月13日に発売した。
 木質ペレットは近年バイオマス燃料として注目され、寒冷地
を中心に冬季の暖房用燃料に利用されるなど今後の普及が
見込まれているが、木質ペレットの輸送と貯蔵用サイロへの
搬送にはクレーンを用いての作業が必要で多くの危険な高所
作業が伴い、非効率な点が課題となっていた。
 ジェットキューブは、極東開発が長年トップシェアを誇る粉粒
体運搬車(ジェトパック)で培ったエア搬送のノウハウを用い
て開発した新製品で、高性能なブロワによる搬送により、安
定的かつ安全に木質ペレットを貯蔵用サイロに搬送すること
可能にしている。
 ジェトキューブの希望小売価格(消費税抜き)は300万
円、その他のシステム附属品が50万円。年間販売目標台
数は30台としている。
 なお、第42回全国育樹祭の記念行事として11月18日
㈰に旧東京都立秋川高等学校跡地(東京都あきる野市)
行われた「2018森林・林業・環境機械展示実演会」に出
展された。
■ジェットキューブの特長
⑴高所作業を必要としない安全でスピーディーな搬送作
業環境を実現
 従来の木質ペレットの輸送および貯蔵用サイロへの搬送
は、クレーンを用いた作業が多く、危険な高所作業を伴って
いたが、ジェトキューブはトラックのデッキ上で操作することが
でき、高所作業の必要がない。
 さらに、木質ペレット1トンあたり約11分のスピードで
供給が可能で、作業者の負担を大幅に軽減できる。
⑵コンパクト設計で定置式利用も可能な汎用性の高
いユニット
 ユニットサイズを一般的なパレット1枚分の大きさとした
コンパクト設計。トラックのデッキに搭載しても、木質ペ
レット配送用のフレキシブルコンテナバッグや資材を積み
込むことが可能。また、定置式としても利用できる汎用
性の高さを実現している。
搬送ユニット…極東開発
話題のニュートラック新製品情報・新情報
安全で効率的な作業を実現する
エア利用の木質ペレット搬送ユニットを発売
⑶現状のインフラが活用可能
 現状の木質ペレット配送作業で使用されているトラックク
レーンとフレキシブルコンテナバッグをそのまま活用できるた
め、新たな設備等を必要とせず容易に導入することが可能。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号86
羽田空港跡地にデンソーが開設する自動運転の開発実証の新拠点(イージ図)
 世界の最新産業技術や製品が一堂に集まる世界最大の
BtoB専門展示会「HANNOVERMESSE(ハノーバーメ
セ)2019」が、2019年4月1日〜5日の5日間、ドイツ
ハノーバー国際見本市会場で開催される。主催は、ドイツメ
セ㈱である。
 ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、「あらゆる産業見本
市の中でも最大の展示会」と述べているHANNOVER
MESSEは、産業技術に関する世界第一級の展示会であ
り、世界中の政治家や実業界のリーダーを引きつける展示
会でもある。オートメーションやロボティクス、ソフトウェア、
展示会…ドイツメッセ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
産業技術のBtoB展示会「HANNOVERMESSE」が
2019年4月にドイツ・ハノーバーで開催
 ㈱デンソーは、羽田空港跡地エリアにおいて、自動運転技
術の試作開発、実証を行う新たな拠点を2020年6月に開
設する。現在、羽田空港跡地は、大田区を中心に先端産業、
文化産業の創造、発信基地としての整備(「羽田空港跡地第
1ゾーン整備事業」)が進められており、その一環としてデンソー
がテスト路を備えたモビリティシステムの開発棟を開設する。
 デンソーは、2018年4月に東京都港区(品川駅近辺)
に自動運転領域の研究開発オフィスとして「GlobalR&D
Tokyo」を開設し、車両メーカー、大学や研究機関、スタートアッ
プ企業など様々なパートナーとの連携により、オープンイノベー
ションを強化している。今回、新たに開設する施設は、試作
や車両整備を行う開発棟と実証用のテスト路を持ち、品川で
企画、研究開発する自動運転技
術を、羽田で試作開発、実証を
行い、東京エリアで完結できる体
制を構築するもの。
 現在、羽田エリアは、国家戦
略特区として自動運転など公道実
証のサンドボックス制度導入の検
討が進められている。また周辺に
は、高度な技術、技能を持つ大
田区のモノづくり企業が多数、集
結している。今後、特区制度の
活用や、周辺のモノづくり企業と
も連携することで、スピーディに試
作開発、実証を行い自動運転技術の実現を加速させることに
なる。
 なお、サンドボックス制度とは、参加者や期間を限定するこ
と等により、既存の規制にとらわれることなく新しい技術等の
実証を行うことができる環境を整備することで、迅速な実証及
び規制改革につながるデータの収集を可能とする制度のこと。
■新オフィス概要
・所在地:東京都大田区羽田空港一丁目及び羽田空港二
丁目の各一部
・開設時期:2020年6月(予定)
・従業員数:約200人(開設時見込み)
・機能:自動運転技術の試作開発、車両実証
実証拠点…デンソー
話題のニュートラック新製品情報・新情報
羽田空港跡地に自動運転の開発・実証を行う新拠点開設
東京エリアで自動運転技術の研究開発から実証までを完結

TheTRUCK2018年12月号87
世界の最新産業技術や製品が集まる世界最大のBtoB専門展示会「HANNOVERMESSE」(写真は前回展)
IT、動力伝達、流体技術、さらに統合エネルギーシステム、
業務委託や軽量設計、研究開発に至るまでの幅広い産業
技術が展示される。
 インダストリー4.0、AI、アディティブ・マニュファクチャ
リング、コボッ(協働ロボット)などのテーマは、現状の産
業界においてはすでに一般的となっている。HANNOVER
MESSEは、デジタル・トランスフォーメーションの次の段
階における次世代の機械と人の協働を主眼としている。
そのため、出展者は機械と人との競争ではなく、協働の
観点からデジタル化が製造の未来であることを実例で示す
ことになる。自動化、筋力補助スーツ、ARのような技術
は、今までにないほど工場労働者の生産性を向上させ、
HANNOVERMESSEでは、グローバル化とデジタル化に
よる次世代のインダストリアル・トランスフォーメーションを確
認することができる。
 次回のHANNOVERMESSE2019は、「Integrated
Automation,MotionandDrives(自動化、パワートランスミ
ション、モーションコントロール、流体技術)」、「Integrated
Energy(通常および再生可能エネルギー
システム)」、「DigitalFactory(製造の
ためのソフトウェア・IT)」、「Industrial
Supply(部品・部材、軽量化デザ
イン)」、「ComVac(圧縮空気・バ
キュームテクノロジー)」、「Research&
Technology(応用研究・技術継承)
の6つの展示で構成されることになって
いる。キートピックとしては、機械学習、
ロボティクス、デジタル化、ITセキュリ
ティ、サプライチェーンマネジメト、軽
量化デザインなどとなる。
 次回、HANNOVERMESSE
2019のパートナーカントリーはスウェー
デンで、出展企業数は70ヵ国・6,000
社規模に上るものと見られている。
 なお、HANNOVERMESSE2019への出展、および
問い合わせは、一般社団法人日本能率協会ドイツメッセ日
本代表部(TEL:03-3434-6447/E-Mai:DMS@jma.
or.jp)まで連絡していただきたい。ちなみに出展料金は、9㎡
(一面開放)で2,789.00ユーロから、となっている。
■開催概要
・展示会名称:HANNOVERMESSE(ハノーバーメッ
セ)2019
・メインテーマ:IntegratedIndustry−Industrial
Intelligence(インテグレイテッド・インダストリー―
産業インテリジェンス)
・会期:2019年4月1日㈪〜5日㈮/9:00〜
18:00
・会場:ハノーバー国際見本市会場(Messegelande,
30521Hannover,Germany)
・主催・運営:ドイツメッセ株式会社(Deutsche
MesseAG)
・パートナーカントリー:スウェーデン
 公益財団法人日野自動車グリーンファンドは、このたび
2018年度の助成対象活動25件を決定した。
 同財団は1991年の設立以来、自然環境保全に貢献す
る各種事業を展開している。その大きな柱が、身近な環境
助成…グリーンファンド
話題のニュートラック新製品情報・新情報
日野自動車グリーンファンドが
環境保全などの2018年度助成先25件を決定

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年12月号88
日野自動車グリーンファンドのホームページ
日野グリーンファンド助成対象活動のひとつ「二子玉川かわのまちアクション」
保全に取り組む民間の団体への助成活動で、毎年1回公募
し、応募案件の中から助成先を決定、助成金を交付してい
る。また、助成件数は本年度の25件を加え、累計464件
となり、助成金額は累計約2億6千万円となった。
 2018年度助成が決定した25件は次の通り。なお、助
成額の総額は900万円となる。
▼助成分野「植栽の実施」
⑴いなば西郷むらづくり協議会(鳥取県)…西郷せせらぎ遊
歩道に彼岸花を植える活動
⑵認定NPO法人えんがわ(石川県)…“冒険の森”再生プ
ロジェクト
⑶NPO法人体験教育研究会どんぐり(鹿児島県)…ドングリ
を植えて育てて伐採して、シイタケを作りながら自然の循環
を学ぼう
▼助成分野「自然環境保全」
⑷田毎の月棚田保存同好会(長野県)…名勝・重要文化
的景観「おばすて(田毎の月)」棚田の保全活動
⑸日野団塊世代広場(東京都)…日野・百草山の緑と自然
を守り活用する活動(その3)
⑹NPO法人下関深坂さくら友の会(山口県)…桜の維持管
理作業と故郷の森を次世代に残し環境保全を守る
⑺認定NPO法人阿蘇花野協会(熊本県)…阿蘇花野再
生プロジェクト・ステップⅡ〜放置人口林伐採による生物
多様性豊かな草原の再生〜
⑻湘南の森(神奈川県)…自然豊かな湘南の
森における里山保護活動のレベルアップを図
⑼二子玉川エリアマネジメンツ(東京都)…二
子玉川かわのまちアクション
⑽NPO法人渓流再生フォーラム(新潟県)
渓畔林、遊歩道を含むイワナ産卵場の造成
⑾松日橋維持管理組合(岩手県)…一本橋をと
りまく農村原風景の維持
⑿NPO法人たんぽぽ(鹿児島県)…「蛍の飛
び交う森づくり」再生プロジェクト
⒀NPO法人アーキペラゴ(香川県)…せとうちクリーンアッ
プフォーラム〜美しい海を瀬戸内から〜
⒁有明浜の海浜植物とアサギマダラ飛翔会(香川県)…香
川県観音寺市の有明浜の天然記念物としての海浜植物
の保全保護
⒂浅口市寄島町アッケシソウを守る会(岡山県)…絶滅危
惧種アッケシソウ自生地の保護活動
▼助成分野「調査・研究」
⒃日野植物研究グループ(東京都)…日野の水辺−多摩川
の植物相
⒄海洋環境防災調査研究会(石川県)…能登半島「海士
岬」の海浜植物群落を防護ネトにより漂着・飛散ゴミから
守る保全活動
⒅NPO法人樹木研究会こうべ(兵庫県)…「周囲との調和
を図った公園木の配植」と「外来種問題」への取組
▼助成分野「教育・啓発」
⒆日本野鳥の会愛知県支部(愛知県)…「次世代へとつな
ぐ自然保護のバントリレー」〜人と自然とのつながりを子共
たちに伝えよ
⒇芦田川環境マネジメトセンター(広島県)…芦田川きれ
い☆きれいプロジェクト「芦田川 水辺の学び舎」
󰶧NPO法人ふるさとの森づくりセンター(東京都)…自然が
先生 自然が学校
󰶨人を自然に近づける川いい会(大阪府)…大阪版 外来
種ハンドブックの発行とワークショプの開催
󰶩環境ネットワーク「虹」(福岡県)…未来につなぐ里地里山
の生物多様性保全と担い手育成事業
󰶪NPO法人natureworks(大阪府)…大阪北部の生態ビ
ジュアル博物館(仮題)
󰶫みやざき自然塾(宮崎県)…市民のための環境教育指導
者養成講座の開発と試行的講師養成

仕様
項目
チップセッ
センサーデバイス
画角
ディスプレイ
供給電圧
動作温度範囲
記憶ディバイス
記録フレーム
カメラモード
記録内容
記録形式
マイク
時刻設定
加速度センサー
質量
内容
AmbarellaH.264画像圧縮チップ
フルHD5MCMOSセンサー
約105度
LCD3インチ4:3モニター
DC10-30V
−10℃-+70℃
SanDiskSDカードClass10以上
読み書き速度15MB/s以上推奨
(最小容量:4G、最大容量:32G)
1920×1080(フルHD1080P/30F)
1280×720(HD720P/30F)
システム起動時に自動録画
解像度:3M、5M、8M
手動写真撮影、加速度センサー、セルフタイマー
日付、時刻、画像、加速度、GPSデータ(速度含む)
専用プレイヤー用独自フォーマット(記録モード)
内蔵デュアル高感度マイク
GPS信号による自動設定
GPSが無効の場合、内蔵時計を使用
内蔵
本体:192g、シガー電源アダプター:112g
これは凄い!
製造販売元:株式会社日本ヴューテック http://www.nvt.co.jp/
営業本部:〒211ー0066川崎市中原区今井西町93ー3 TEL.044ー722ー2211(代) FAX.044ー722ー8488
本社:〒211ー0063川崎市中原区小杉町3ー239ー2 【サポート:TEL.044ー722ー2211】
常時録画
エンジン連動録画
イベント録画
センサー検知時録画
GPS搭載
Googleマップ連動
日付、時刻、速度を記録
音声録画
車内の音声を記録
VFーDVRー001
FULLHD5メガピクセル
ドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
VIEWTECのドライブレコーダーVIEWTECのドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
こんな使いかたも
自分の運転をチェック
旅行の想い出に
レース走行を記録

リポート
 萬運輸 いすゞGIGA・NGV東日本1号車導入披露会
萬運輸が導入したいすゞGIGA低床4軸NGV。ボディ全面に施した
ペインティングは萬運輸のトラックデザイン部門のデザインと施工による
 萬運輸株式会社(本社横浜市・東海林憲彦代表取締役社長)
は、環境問題への積極的取り組みの一環としてこの度、いすゞ
自動車が量産を開始したGIGANGVを導入。東日本登録
1号車として運用開始をお披露目した。
横浜・萬運輸、
大型天然ガス車
いすゞGIGAG-CARGO
東日本1号車導入
西襄二
TheTRUCK2018年12月号90
名称 Gカー 4
車両総重量 25トン
ン型式 6UV1-TCN
燃焼方式 CNG-MPI
総排気量 9,839L
最高出力 243kW(330PS)/1800rpm(ネト値
最大
1390Nm(142 m)1200〜1400rpm(ネト値
CNG 高圧容器
樹脂製(180L)×4 本、ール製 91L(902 本)計6本
サスペン 4 グエアサスペン(後 2 軸)
いすゞ GIGA8×4NGV主要諸元(抜粋)

列席された来賓(順不同)
国土交通省関東運輸局自動車交通部長森髙龍平氏
神奈川県環境農政局環境部大気水質課課長加藤洋氏
横浜市環境創造局大気・音環境課長山本恵幸氏
一般財団法人環境優良車普及機構理事長林敏博氏
いすゞ自動車首都圏株式会社常務執行役員山本信夫氏
萬運輸株式会社代表取締役東海林憲彦氏 ほか
     天然ガス自動車NGV
     大トラでも本格普及へ
 いすゞ自動車は環境性能の一層の向上としてトラッ
ク燃料の多様化に取り組んでいるが、その一環とし
て天然ガス車(NGV)がある。大型トラック分野でも
本格的に普及展開を視野に近年開発を行って来た結
果、同社の旗艦GIGAのカーゴ車で昨年来の実証運
行を経て量販へ移行している。東日本地域での登録
1号車がこのほど横浜市の萬運輸株式会社へ納入さ
れ本格運用に入った。去る11月6日、横浜市の赤
レンガ倉庫公園の一角でその披露会が催された。
 萬運輸[創業昭和34(1959)年、資本金9900
万円、従業員数216名、保有車両数144台/同
社HPによる]は首都圏を始めとして広域に営業ネット
ワークをもつ。運輸業の設立は昭和37(1962)年。
 企業としての存在理念を〝物流事業を通じて地域社
会に尊敬される企業を目指す〟とし、経営理念として
〝三つの約束〟(最高のサービスを提供、安全と品質
を追求し続け、ステークホルダーに社会的ステータス
を提供する)を掲げている。更に〝三つの経営〟(企業
市民としてサステナブルカンパニーになる、萬運輸グ
ループの新しい企業文化を形成する、地域No.1の
獲得・確立と顧客ロイヤルティの向上を図る)を実践
することを社是としている。
披露会での要人挨拶
 東海林憲彦・萬運輸社長は挨拶の中で、環境に優
しいNGVの導入もこうした企業理念から当然の選択
肢の一つとして実行されたものだ。環境対策への取り
組み中でも運用車両からのCO
排出削減は重要課題
だが、今回、大型トラックNGVの東日本1号車を
TheTRUCK2018年12月号91

リポート
 萬運輸 いすゞGIGA・NGV東日本1号車導入披露会
萬運輸のデザイン・ボディペインティング部門で施工されたデザインペインティングの他の
例。フィルムを使わず直にボディパネルにペインティングする
司会を務めた 町田弘喜氏
挨拶する 東海林憲彦氏挨拶する 森髙龍平氏
GIGAの説明をする 鹿内和憲氏
お披露目し運用開始することを大勢の来賓にお知らせ
出来ることを光栄に思うと述べた。そして、国や行政
の支援策は輸送の現場を預かる立場から具体的行動
を起こす重要なインセンティヴであり一層の充実をお
願いしたい、とも述べた。
 森髙龍平・国土交通省関東運輸局自動車交通部長
は、行政を代表して国が推進する環境政策の中で運
輸部門が果たすべき今後のCO
削減にトラック燃料
の多様化は重要なテーマになっており、
今回の萬運輸の大型NGVの導入には
期待するところが大きい。導入を後押し
する支援策も一層充実させるべく努力す
る、との発言があった。
 鹿内和憲いすゞ自動車NGV企画・
設計部チーフ・エンジニアは、車両メー
カーの立場から新型GIGANGV本格普
及の為にメーカーとしてシャシ設計から
見直しを行い、大型車に期待される航続
距離の拡大に向けて輸送現場の満足が
頂ける回答を示すことができたと思う、
との発言があった。具体的には燃料搭載
量の拡大を図るべく、寸法の長い高圧タンクのスペー
スを確保する為にブレーキ関連補機や排気系の大幅
レイアウト見直しを行い、片側に3本、合計6本の
高圧燃料容器が搭載した。これで、東京・大阪間の
無補給運行も可能となったと述べた。そして今後も
現場の声に耳を傾けて、より良い車の開発に取り組
む決意を語った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
TheTRUCK2018年12月号92

一問一答に応える 東海林憲彦氏
萬運輸・東海林憲彦社長との一問一答(要約)
―― 東日本地域のGIGANGV登録1号車を導入
された経緯をお聞かせ下さい。
東海林 当社の経営理念の一つに掲げている「企業
市民として貢献するサステナブルカンパニーになる」
の具体的行動の一つと考えています。当社は来年創
業60周年の節目の年を迎えますが、早くから公道を
使ってトラックを走らせ物流を通じて社会に寄与する
企業として低公害な車の使用を模索してきました。
古くはメタノール燃料によるメタノール車(いすゞ自動
車による改造車)、近年では小型・中型のCNG車や
ハイブリッド・ディーゼル車の導入などに積極的に取り
組んできました。
―― いすゞGIGANGV車は東京〜大阪間の無補
給走行を実現したとメーカーでは言っています。今度
の車は長距離運行に投入されますか。
東海林 当面は神奈川県内の自動車関連部品の輸送
に投入します。
―― 運転の担当者はどんな方になりますか。
東海林 無事故で通している優秀なドライバーに担当
させます。
――ボディのペイントデザインも御社でされましたか。
東海林 そうです。社内にデザイントラック部門を開
設しており、この車のデザインと施工も担当しました。
左右に私達が環境を守るべき地球をあしらい左面では
緑豊かな大地を、右面には宇宙の中でかけがえのな
い地球に対する関心を高めてもらう願いを込めていま
す。両面にNGVのマスコットキャラクターのあざらし
君をあしらったペイントはこの車が初めてです。
―― 大型NGVの今後の導入計画をお聞かせ下さい。
東海林 大型車についての具体的なところはこれから
です。先ほどのご挨拶でも触れましたが、一般のディー
ゼル車より初期費用が嵩むことは大きな課題です。各
種補助金制度も導入の後押しにはなりますが、今回
の運用計画のように一定地域内の運用では適用され
ない制度もあり、企業努力だけでは乗り切れない部
分かもしれません。
―― 何時から稼働が始まりますか
東海林 11月12日週から現場で走り始めます。
いすゞ自動車・鹿内NGV企画・設計部 チーフ・
エンジニアとの一問一答(要約)
―― 生産計画はどのように考えていらっしゃいますか。
鹿 内 先ずは100台・・早くこれを達成したいで
すね。勿論、販売との関係で決まることですが。
―― 東海林・萬運輸代表取締役社長がGIGA
NGVの導入が同社の企業理念にそった具体的行動
の一環であることを強調されていました。その立場で
大型車を多数運用しているので、大型NGVを増や
して行きたいお気持ちも強いと言われていましたが、
ディーゼル車との初期費用の差が課題との認識だそう
です。どのようにお考えですか。
鹿 内 数との関係が深い話ですので、先ずは先ほ
どの当面の目標を早く達成したいです。
―― 何に最もコストがかかるのでしょうか。
鹿 内 燃料の高圧ガスタンクです。先ほどもお話し
ましたが、今回の車では片側3本、左右で6本の高
圧タンクを搭載していますが、輸入しておりここに大
きなコストがかかっています。
―― 国内では貴社が主導しているNGVですが、
欧州ではインフラ整備が進んでNG街道(コリダー)
が欧州大陸西端のスペイン・ポルトガルから北のスカ
ンジナヴィア半島まで途切れることなくつながった。
これによってNGVの普及に一層の弾みを付けたいと
IVECO社が積極的に取り組んでいます。国内市場だ
けでなく国際的な企業提携でコスト引き下げを図るな
どのお考えはありませんか。
鹿 内 今は白紙です。でも考える価値はあるかも
知れませんね。
TheTRUCK2018年12月号93

リポート
 萬運輸 いすゞGIGA・NGV東日本1号車導入披露会
大きな鍵の贈呈式
左から
東京ガス株式会社NGV事業室長森雅晶
一般財団法人環境優良車普及機構理事長林敏博
神奈川県環境農政局環境部大気水質課課長加藤洋
萬運輸株式会社代表取締役 東海林憲彦
国土交通省関東運輸局自動車交通部長森髙龍平
横浜市環境創造局大気・音環境課長山本恵幸
いすゞ自動車首都圏株式会社常務執行役員山本信夫
TheTRUCK2018年12月号94

TheTRUCK2018年12月号96
細田会長
坂本会長
トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
 自民党トラック輸送振興議員連盟
(細田博之会長)の総会が20日に
都内で開催され、「緊急に運転者の
労働条件を改善する必要がある」
して、貨物自動車運送事業法を改正
し、今国会での成立を期す。
大臣が荷主に働きかあけ
 細田会長は、貨物自動車運送事業
法の改正に触れ、「運転手不足により
重要な社会インフラが滞ってしまうこ
とのないよう、運転者の労働条件を
改善すべく今国会での成立に向け努
力したい」と述べ、議員立法化の考
えを示した。
 改正点は、①規制の適正化②事業
者が遵守すべき事項の明確化③荷主
対策の深度化④標準的な運賃の告示
制度の導入。
 規制適正化は、法令に違反した者
の参入を厳格化するため、欠格期間
を2年から5年に延長する。処分
逃れのため自主廃業を行った者に参
入制限(参入不可期間として5年を設
定)を設ける。他に許可の際の基準
の明確化、約款の認可基準の明確化
(原則として運賃と料金とを区別して
収受)。
 荷主対策は、「トラック事業者の努
力だけでは働き方改革・法令遵守を
進めることは困難」として、特に荷主
勧告制度を強化。国土交通大臣によ
る荷主への働きかけ等の規定を新設
し、荷主の状況に応じて働きかけの
度合が強まる仕組み。国土交通大臣
が関係行政機関と協力して、「働きか
け」「要請」「勧告+公表」「公
正取引委員会への通知」を行う。
 さらに、2023年度末までの時限
措置として、「国土交通大臣が、標準
的な運賃を定め、告示できる」を規
定する。
 働き方改革の実現に向けては、
2024年4月から時間外労働の罰則
付き上限規制(年960時間)が導入
予定だが、現状のままでは物流機能
の維持が困難と指摘。事業法の改正
で悪質な事業者を退出させ、ドライ
バーに法令を遵守する企業への移動
を促す。新たなドライバー(若年層、
女性など)が参画し、トラック運送業
の輸送力の維持・拡大に繋げる。
 全日本トラック協会は来年度税制
改正・予算に関する要望書で、高速
道路料金の大口・多頻度割引最大
50%の継続・恒久化などを訴えた。
 坂本克己会長は「本命は事業法の
改正だが、道路改革も大事。ドライ
バーの生活に直結している問題」と訴
えた。
鉄道貢献度14.4%
CO
見える化事例示す
日本経団連
 日本経団連は、温暖化対策を実行
するにはバリューチェーン全体から
輩出されるCO
に着目し、あらゆる
主体が連携して取り組む必要がある
として、グローバル・バリューチェー
ンを通じた削減貢献の「見える化」
例をまとめた。物流に関しては、ビー
ル4社による道東での共同配送およ
び鉄道貨物輸送を例示している。
17年度のエネルギー消費
貨物13年度比3.9%減
 ビール4社による共同配送は、昨
年9月開始。各社の拠点から札幌
貨物ターミナル上屋までは個社対応
だが、札幌タからは4社共同で仕立
て、釧路貨物ターミナルまで鉄道輸
送。そこから4社混載または個社単
位で届け先に配送する。
 鉄道利用と共同配送による効果を
試算。鉄道輸送時のCO
排出原単
位は22、トラックまたはトレーラ輸
送時の原単位は173とし、16年7
月の配送実績をもとに削減量を算出

TheTRUCK2018年12月号97
提供:運輸新聞
した。共同配送実施の場合の排出量
は年847トン、実施しない場合は年
1177トンであり、削減量は330トン
(削減率28%)となった。
 一方、鉄道貨物輸送は、JR貨物
による年間輸送214億トンキロ(17
年度実績)すべてを自動車と船舶で
輸送した場合のCO
排出量を算定。
トンキロあたり排出原単位は、鉄道
21グラム、営業用貨物車240グラ
ム、船舶39グラムで換算した。
 鉄道貨物輸送の年間CO
排出量
は44万9400トンであり、鉄道
で輸送されている貨物を自動車と船
舶で輸送した場合の年間排出量は
312万6000トンとなり、この結果
鉄道貨物輸送による年間CO
削減
貢献量は267万6600トン(削減率
14.4%)が見込まれるとした。
 資源エネルギー庁は、2017年度
のエネルギー需給実績(速報)をまと
めた。
 最終エネルギー消費は1万3382
ペタジュール(前年度比0.4%増)
で、厳冬が影響して東日本大震災
以降初の増加となったが、運輸のう
ち貨物部門は1260ペ
タジュール(同1.0%減)
で、2011年度以降7
年連続の減となった。
 最終エネルギー消費
は、企業・事業所ほか部
門、家庭部門、運輸部
門で構成。
 17年度の消費割合は
企業・事業所ほか部門の
うち製造業43・4%、
農林水産鉱建設業2.9%、業務他
15.7%、家庭部門14.9%、運輸部
門のうち旅客13.7%、貨物9.4%。
 家庭部門と製造業が若干増え、業
務他は横ばい、運輸部門は旅客・貨
物とも割合を0.2ポイント低下させ
た。
 貨物部門は、1990年度にはエネ
ルギー消費全体の11.0%を占めて
いたが、2010年度以降は9%台に
とどまっている。
 ペタジュールは、エネルギー単位
(ジュール)で、原油換算にする場
合は0.0258を乗じると原油百万キ
ロリットルが算出される。
 日本は、2030年の温室効果ガス
削減目標を13年度比26%減に設
定している。17年度のエネルギー
起源CO2排出総量は11億1200
万トンで、これは13年度比10.0%
減。貨物部門は17年度は8660万
トンで、13年度比3.9%減。
 今後、年率1.5%減が求められ
る中、目下の状況では目標達成は
困難。貨物についていえば、CO
排出量が極めて少ない自動車など
各輸送モードの技術開発、モーダル
シフトなど1度に多くモノを運ぶ方
法の抜本的見直しが迫られる状況に
ある。
 セイノーホールディングスは、2019
年3月期中間決算で輸送事業の売上
高2257億5200万円(前年同期比
5.0%増)に対して、営業利益は111
億7800万円(同27.5%増)となった。
 物量は、個人宛て商品の減少や災
害影響による減少で同1.9%減となっ
たが、運賃収受率は7.5%伸長した。
 しかし、まだ伸びしろは残っている
として、15年タリフ以前の契約で平
均収受率を割り込んだ荷主には、運
賃交渉時に18年タリフに変更するな
ど、運賃収受率(10年タリフ換算)
を中間期末の61%から来期末には
65%にする目標を設定。
 物量減は、下期には前年度レベル
に回復させる。営業強化策として、
多くを占める月間100万円以下の取
り引きの顧客に対して、タブレットや
スマホにより、どの便に載せれば良
いかなどを荷主軒先で即答し、成約
に素早く結びつける。
 ロジスティクス機能の強化も目指
す。5月には静岡にターミナル一体
型保管庫を稼働し、集荷の必要がな
くなった分、オーダーを遅くまで受け
られ、データ入手により手配がスムー
ズにできるようになった。今後、成
田、深川、つくばで一体型を整備す
る。また、顧客とのシェアリングも指
向。1〜2階のみ使用し、3階以上
は顧客が使用する方法を名古屋、岡
山などで採用していく。
 同社は、人手不足対策の一環とし
て自動車学校を買収し、岐阜県海津
市に西濃自動車学校を設立。トラッ
ク免許未取得の人が入ってきても、
自社で免許を取得しやすい環境を整
え、ドライバーの採用強化と交通安
全に貢献していく。
運賃収受率7.5%伸長
採用増へ自動車学校買収
セイノー
HD

TheTRUCK2018年12月号98
映像検品イメージ
オートストア
トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
 日立物流は、日立物流ソフトウェ
アと共同で、バーコードラベルの
読み取り処理を短縮できる「映像
検品認識装置」の特許を取得し
た。
 台車に積まれた複数の商品を、
全体画像からラベル情報を読み取
り、さらにラベル情報から
バーコード部分のみの画像
を読み取ることで、一括検
品作業を完了させることが
できる。検品結果は即時
にモニター上に表示される
ため、検品作業の効率化
を図ることができる。
 映像検品システムは、今後は商
品やニーズに合わせてオーダーメ
イドで対応することにしている。
一括検品可能に
映像検品認識装置
特許を取得
日立物流
 ジョンソンエンド・ジョンソンメディ
カルカンパニーは、国内ハブ倉庫に
位置付ける「羽田ディストリビューショ
ンセンター」(ヤマトクロノゲート内)
「ロボット倉庫」を導入、10月末よ
り本稼働を開始した。少子高齢化に
伴う医療機器の継続的な送品、作業
スタッフの負担軽減を狙う。
 12日に開かれたメディアツ
アーでは、デピューシンセス事業
本部・岩屋孝彦バイスプレジデン
トが、ピッキング作業にロボット・
ストレージシステム「オートスト
ア」を導入した背景を紹介した。
同社は日本の医療ニーズに対応する
ため、外科、循環器系、整形外科
のニーズに注力するが、「中でも整形
外科領域は最も重要な位置づけ」
岩屋氏は指摘する。
整形外科
ニーズ
に対応
羽田DCロボット倉庫
 ダイフクは、東京2020オリンピッ
ク・パラリンピックおよびラグビー
ワールドカップ2019日本大会の開
催に向け増改築を進めている新千歳
空港ターミナルビルディングが運営
する国際線旅客ターミナルビルに、
最新の手荷物搬送システムを納入す
る。同社としては国内で初めての受
注となる。
 同社は現在、海外のグループ会社
が連携し、世界の500以上の空港
に手荷物搬送システムや関連機器の
ほか、運用や保守・管理サービスを
提供し、世界トップクラスのシェアを
誇っている。
 今回、新千歳空港に納入するシス
テムは、世界中の空港で使用実績の
ある各種コンベヤのほか、最新のカメ
ラ式バーコードスキャナーや、搬送中
の手荷物を常時監視・追跡するため
の先進的なソフトウェアなどで構成さ
れている。
 従来型システムと比較して、手荷
物タグの読み取り精度が向上し、3
次元リアルタイムでの手荷物情報
管理が可能となるため、受託手荷
物の遅延や未着を未然に防止する
ことで管理コストの軽減を図り、
旅行者の顧客満足度の向上にもつ
ながる。
 国内では、12年に836万人であっ
た訪日観光客が17年には2869万
人と、ここ5年で3倍を超えており、
今後も飛行機の利用者増加が見込ま
れる。
 同社は「今回の新千歳空港への受
注を契機に、海外の納入案件で培っ
た技術とノウハウを生かした先進的な
空港向けシステムを、日本国内の空
港に向けて導入展開を積極的に進め
ていく」としている。
新千歳空港に国内初
手荷物搬送システム納入
ダイフク
J&J

TheTRUCK2018年12月号99
作業間口のポート
サポートジャケッ
ニコキャリー
装着イメージ
提供:運輸新聞
 そこで同社は、医療施設への医療
器具の確実な提供を続けるための体
制づくりを検討。選択したのは物流
施設の機能強化だった。同社の物流
ネットワークは羽田、札幌、神戸、
新砂、福岡の5拠点体制。ハブ拠
点となる羽田DCの機能を強化した。
 整形外科領域の関連し品は数万種
類におよび、年々増加する一方だ。
事故など、緊急手術が行われるケー
スでは、症例に合致した製品を正確
にピッキング、出荷する必要が
あるため、ベテラン作業スタッ
フが手作業でこなしてきた。
 羽田DCに導入したオートス
アは、グリッド上面を縦横無尽に
走行する61台の「ロボット」
グリッド内に格納されたコンテナ
(ビン)を吊り上げ、5間口あるポー
トまで自動搬送する。
作業スタッフは製品のバーコードを
スキャン、搬送先別のコンテナに積
載することで、ピッキング作業と検
品が完了する。製品の専門知識に
依存しない正確な作業が可能となっ
た。ピッキング効率で50%、従来
の保管棚からの保管効率では25%
向上した。
 また、羽田DCでは、腰や身体の
負担を軽減するワークウェア「サポー
トジャケット」のトライアル導入を開
始、荷役作業の負担も視野に入れ、
購入を検討するという。
 東京都は11月14日から16日ま
での3日間、東京ビッグサイトで「産
業技術交流展2018」を開催。「東京
都トライアル発注認定制度」コーナー
で、2018年度認定商品を出展した。
 10年目を迎えた同制度は都内中
小企業が開発した新商品などを東京
都が認定、試験的導入を経て、市場
 PALTEK(本社=横浜市)は、東
京理科大学発ベンチャーのイノフィ
スが開発した、人の手で重量物を取
り扱うシーンで腕と腰の動きを補助
し、作業効率向上や身体負担の軽減
投入を支援する。今年度は応募総数
91件から新たに11件を認定。物
流関連では、マテハンメーカーのジャ
ロックが「NICOキャリーランナー」を
展示した。
 車輪の代わりにクローラー(帯状
のベルト)を搭載した業務用台車。段
差を容易に乗り越え、デコボコした道
を図る装着型バランサー「マッスル
アッパー」の販売を開始した。
「マッスルアッパー」は、背面のフ
レームに内蔵された〝空気圧式人工
筋肉〟の働きによって上体と上肢を引
でも最小限の揺れで走行が可能。豊
洲市場や東京オリンピック会場、病
院などでトライアル導入が決定した。
き上げ、腰部より高い位置まで重量
物を持ち上げることや、身体から離
れた場所に重量物を置くことを可能
ジャロクの
「ニコキャリー」が認定
イノフィス社の装着型
バランサーの販売開始
都トライアル
発注認定制度
PALTEK

TheTRUCK2018年12月号100
中央左から矢﨑、クナパムシリ、吉岡の3氏
エフィボッ
トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
にする。一般のクレーンやバランサー
は固定設備のため、装置を上から吊
り下げるのに天井にレールを引いた
り、床置きタイプではアンカーボルト
を打って土台を固定する必要がある
が、〝装着型バランサー〟は自由に持
ち運びでき、駆動源となる空気を供
給するコンプレッサー用の電源さえあ
れば、使う場所を選ばない。
本体寸法は高さ920ミリメートル×
幅830ミリメートル×奥行310ミリ
メートル(背面部厚み180ミリメート
ル)、本体重量8.1キログラム(カ
バーを除く)
 矢崎エナジーシステムは、国内の
求荷求車ビジネス最大手のトラボッ
クス(本社=東京、吉岡泰一郎社長)
と、タイの商用車テレマティクスビ
ジネス最大手のDTCEnterprise
(同=タイ・バンコク市、トサポー
ル・クナパムシリ社長)と10月25
日、タイで合同記者会見を開き、求
荷求車サービスの開始を発表した。
 3社は事業主体として新会社「TR
@MOVE(トラムーブ)を設立。
提供するのは、運んで欲しい荷物情
(荷主)と、運びたい車両情報(運
送会社)をWEB上でマッチングさ
せるサービス。登録料とサービス料
は、荷主は無料、運送会社はそれ
ぞれ月間1000THB(タイバーツ)
 初年度は3000社
の会員獲得を目指す
としている(詳細は5
月25日付既報)
「空きトラックの効
率的なマッチングや
荷物の輸送状況案内
サービス、運賃保証
サービスなど効果的
な輸送品質向上に向
けたコンテンツとし
てもラインアップしたい」(矢﨑航社
長)「ASEAN諸国の物流効率化に
貢献していきたい」(吉岡社長)「こ
のサービスを普及させ、空車運行が
引き起こしている社会問題を解決し
ていきたい」(クナパムシリ社長)
語っている。
タイで求荷求車開始
ラボックスなど3社協業
矢崎エナジー
 三菱地所と三菱地所リテールマネ
ジメントは、福岡市中央区の商業施
「MARKIS福岡ももち」の11月
21日の開業に合わせ、館内清掃ロ
ボットと物流を担う運搬ロボットを導
入する。
フランスのロボットメーカー
Effidence社製の運搬ロボット「Effi
BOT(エフィボット)は、最大積載
重量300キログラムと人の手では運
べない量の荷物を運搬。日本初の施
設内運用となる。
 センサー認識により人に付いて走
る追尾運転機能と、事前に認識した
地図情報に従い指定したルートを無
人で障害物を避けながら走行する自
動走行機能を有する。
 荷捌きや貨物の運搬をサ
ポートし、館内バックヤー
ドで通常営業時の運用を予
定。商業施設バックヤード特
有の狭い通路内での動作に
加え、将来的な館内や館外
への搬送も見据えた検証も
行う。
 館内物流・ビルメンテナン
ス管理における資材運搬の効率化・
省力化、働き手の間口が広がるなど
の効果が期待される。
 施設概要は、本体棟が地上4
階・塔屋1階建て、アネックス棟
が地上8階建て、延べ床面積約
12万5000平方メートル、店舗
数163。
福岡に運搬ロボッ
三菱地所
など

ESRのロゴバースは40フィトコンテナセミトレーラー対応
提供:運輸新聞
 2年間のパイロット事業で得られた
知見をもとに、国土交通省は「トラッ
ドライバーの長時間労働改善ガイ
ライン」を公表。荷主とトラック運送
事業者の協力による予約受付システ
ムの導入や発注量の平準化など13
の対応例(表参照)を示した。
 予約受付システムは、導入により
バースごとの荷役予定時間をあらかじ
め決めることができる。これにより、
トラック事業者は到着時間を見越し
た運行計画が策定でき、着荷主側は
庫内作業の準備が行えるため荷受け
作業を効率化することができ、荷待
ち時間を減らすことができる。
 山梨県の事例では、発着荷主、ト
ラック事業者の三者で話し合って、
予約受付システムの導入とともに、
同一のパレットを共同利用するパレッ
トプールシステムを採用。着荷主で
の滞在時間を短縮した。
 福井県の事例では、発荷主が外部
倉庫の活用を前提とした生産計画に
組み替え、元請け事業者が入退場・
進捗管理システムを構築し、実運送
事業者に公開。実運送事業者はシス
テムを活用してドライバーの出勤時間
を調整した。
 発注量の平準化は、貨物の入出
荷の平準化につながる。荷主にとっ
て、生産体制の見直しを検討するこ
とが、荷主自身の作業効率化につな
げることができる。
 東京都の事例では、着側の処理能
力を考慮して発側が出荷台数を抑制
し、入荷量を平準化することでトラッ
クの待機時間を延べ12時間から3
時間へと減らすことができた。
 福島県の事例では、発荷主が高い
コンプライアンス意識を発揮。ビー
ル工場で入場パッチを導入し、入場
車両を分散。接車バースも柔軟に変
更し、構内滞留車両を分散した。積
み込み作業は、ピッキング品は事前
にバース近くに収集して積み込みに
専念できる体制を構築。さらに、サー
ビス品質を保った上で適切なタイミン
グ、適切な場所への人員配置を行う
マネジメント手法を導入して見える化
を図り、稼働率を高めたレイバー・
スケジューリング(労働者稼働計画)
を実現した。
 ESRは1日、埼玉県久喜市に竣
工した物流施設「ESR久喜ディストリ
ビューション(DC)」の内覧会を開催
した。
 総投資額は約250億円。東京理
科大学跡地から約8万1000平方
メートルを取得し、
敷地一部2259平方
メートルを久喜市に
寄贈。市街化調整
区域ながら都市計画
法第29条で認可さ
れ、開発を行った。
 容積率200%の
高さ制限31メー
トルをクリアした4階建て施設
で、埼玉県最大級の延べ床面積
15万平方メートル、1フロア3
万5000平方メートル。マルチ
テナント型で、最小賃貸区画は
2400坪から。
 国内市場では17件目の開発案件
だが、2016年にレッドウッド・グルー
ESRブランド初
久喜DC
埼玉最大級の15万㎡
ESR

TheTRUCK2018年12月号102
受取書照会イメージ
出発式で握手を交わす佐川急便の
内田取締役(左)と山城ヤサカ交通
の粂田社長
預かった荷物をバーコードリーダーで
読み取り
トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
プ・ジャパンからESRに社名変更後
の1号案件。ESRブランドのロゴが
初めて建屋サイドに設置された。
東北自動車道・久喜ICから2.5キ
ロメートル、圏央道・白岡菖蒲ICか
ら5キロメートル、県道12号線川
越栗橋線に直結。首都圏・東北地
方への交通アクセスに優れ、周辺に
民家が多くパート雇用にも有利なエリ
ア。建築中に看板を見た近隣住民か
ら、パート募集の問い合わせも多数
あったという。
 ハザードマップ上でも水害に強く、
利根川・荒川地域に100年に一度
の大雨が3日間続いた場合でも、浸
水は0.5メートル程度だという。非
常用電源も確保、自家発電で約18
時間の稼働が可能。
 テナントは約3割の面積を大手
3PL企業が内定、残りは電機メー
カーと商談中。
 施設内にはESRが推進する
「ヒューマンセントリックデザイン」
が随所にみられ、遊び心あふれる
従業員向け共用ラウンジ「KLUBB
KLUBBLounge」や売店「KLUBB
Shop」をはじめ、パート従業員のた
めの託児所「BARNKLUBB」も稼働
準備中。
 西濃運輸は、6月から開始した配
達時の電子サインの普及率が高まっ
てきたことを受け、11月1日から会
員版Webサービス「マイセイノー」
に、新サービス「Web受領書照会サー
ビス」を導入した。
 これまで顧客から受領印の問い合
 佐川急便と京都府南部を営業区域
にしているタクシー会社の山城ヤサ
カ交通(本社=京都府京田辺市)
10月29日から、過疎地域の京都
府笠置町で人と荷物を同じ車両で運
ぶ貨客混載輸送を開始した。
 人口減少に伴う輸送需要の減少
が深刻な課題となっている過疎地域
で、人流・物流サービスの持続可能
性を確保するため、国土交通省が一
定の条件のもとで、貨物、旅客両運
送事業の“かけもち”を行うことがで
きるようにした措置を活用。
 山城ヤサカ交通が、「一番ハードル
は高かった」(粂田晃稔社長)という
一般貨物自動車運送事業の許可を
わせがあった場合はFAXなどで受領
印を送付しており、作業に時間を要し
ていたが、電子サインで受領したも
のであれば顧客自身で検索すること
が可能になり、待つ時間と手間を省
けるようになった。事務員の受領印対
応の効率化も図れるとみている。
取得。
 同社のタクシーが、佐川急便の京
都精華営業所(精華町)で時間の指
定や冷凍・冷蔵の必要のない荷物を
受け取り、空き時間を利用して笠置
町へ荷物を配達する。
 これまでの貨客混載輸送は、一定
の区間輸送をコラボレーションするも
のが中心だったが、今
回山城ヤサカ交通のド
ライバーは佐川急便で
宅配サービスの研修を
受け、集荷・配達の
際は佐川急便のユニ
フォームを着用して業
務する。
 集荷作業までをタクシードライバー
が担うのは全国初という。
 26日、山城ヤサカ交通で行った
出発式で、佐川急便の内田浩幸取
締役は「荷物の配達と預かりの両方を
担ってもらえるメリットは大きい。自
動化が難しい運送を異業種に補って
もらうことで、業務を効率化したい」
と期待を語った。
 佐川急便と山城ヤサカ交通は笠置
町を足掛かりに、他町にも貨客混載
のエリアを広げる方針。
Web受領書照会
サービスを導入
佐川急便と山城ヤサカ交通
タクシー初の貨客混載
西濃運輸

TheTRUCK2018年12月号103
提供:運輸新聞
 6月18日の大阪府北部地震、7
月5日を中心とする平成30年豪雨、
8月9日の台風13号、9月4日の
台風21号と同6日の北海道胆振東
部地震など自然災害が立て続けに日本
列島を襲い、物流インフラにも多大な
損害をもたらした。これを教訓に、防
災機能の強化が求められている。
 台風21号は、関西国際空港の国
際貨物地区で上屋、荷役・検査機器
やシステムに被害が生じ、関空連絡
橋にタンカーが衝突して空港が一時
孤立状態となった。
 貨物輸出入ルートを確保するた
め、成田や中部への代替により両空
港は常態を大きく超える貨物の処理
に追われた。
 このため航空貨物運送協会
(JAFA)は、今後も起こり得る自然
災害の強靱性の観点から、交通規制
が行われる場合の物流車両通行への
配慮、主要空港でのアクセス道路な
ど機能を確保するための検証、代替
空港を活用した広域的なBCPの策
定を国土交通省に要望している。
 10月30日に開催された物流倉
庫振興推進議員連盟の総会でも、日
本倉庫協会と日本冷蔵倉庫協会は災
害からの復旧や災害に備えた物流機
能強化を求めた。
 日本倉庫協会は、特に台風21号
からの復旧支援として、被害を受け
た倉庫事業者に対する緊急支
援、港湾など公共施設の早期復
旧とともに、災害に備えるため
の非常電源装置については関連
工事費の助成と、なるべく高い
ところに設置できるよう屋上に
設置する場合の高さ制限緩和を
要望。
 日本冷蔵倉庫協会も、非常用発電
装置の導入補助を強く求めるととも
に、被害を受けた大阪・神戸市港湾
部全域の防潮堤かさ上げ、防潮堤扉
の開閉手段改善、地盤沈下による排
水溝の修復と整備を求めた。
 日本物流団体連合会(物流連)
10月29日、「物流関連基盤インフ
ラの防災機能強化」について、田村
修二会長が国土交通省の松本年弘物
流審議官を訪れ要望を手渡した(写
真)。被害が広範囲・長期に及ぶと
企業の経済活動や国民生活に影響を
及ぼすとして、復旧にあたっては防
災機能の強化に配慮すること、被災
地以外でも基盤インフラの点検と防
災対策を行うよう要望した。
 センコーは10月31日、冷凍・冷
蔵物流事業を展開するグループ会社
のランテック(本社=福岡市)、中国
国営の航空貨物輸送会社であるシノ
ランスエアの3社による合弁会社「中
外運扇拡国際冷鏈物流(上海)有限公
司」(本社=中国・上海市)が、北京
市内に冷凍・冷蔵機能を持つ物流セ
ンターを稼働させると発表した。
 北京物流センター(写真)は、鉄
筋コンクリート造2階建てで、延べ床
面積937平方メートル。このうち冷
凍・冷蔵倉庫に8615平方メートル
充てている。
 冷凍・冷蔵倉庫のトラックバースに
は、16台接車可能なドックシェルター
を備え、外気温に触れることなく保管
商品の荷捌きが可能。ドックレベラー
や貨物用エレベーター3
基により、荷役効率の向上
を図った。
 また、冷凍・冷蔵設備
に省エネ型の自然冷媒冷
凍機を採用するなど、CO
排出量削減と地球温暖化
対策に対応している。
 中外運扇拡は、センコーグループ
が中国国内の冷凍・冷蔵物流需要に
対応するため設立した企業で、北京
物流センターは同社初のセンター。
北京首都国際空港から5キロメート
ルに位置し、空港と北京市をつなぐ
高速道路のインターチェンジから2キ
ロメートルと至近で、北京市全域をカ
バーできる好立地。
北京物流センターが稼働
中国の冷凍物流機能強化
センコー