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中古 キャンター 三菱ふそう 小型トラック|特徴・サイズ・価格

(引用元:三菱ふそう)

三菱ふそう キャンターは、小型トラックでありながら高い積載量が特徴で、60年以上売れ続けている三菱ふそうを代表するモデルです。
本記事では、キャンターの特徴と荷室サイズの比較、中古車の平均相場を解説します。

キャンターとは?特徴

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キャンターは、三菱ふそうトラック・バス株式会社が製造・販売する小型トラックです。主に積載量2トンから3.5トンクラスの車両がラインアップされており、配送業や建設業など幅広いビジネスシーンで活躍しています。
パワフルでありながら優れた経済性を持つエンジンを搭載し、広い車内空間と快適な乗り心地も魅力です。また、最新の安全装備も充実しており、運転する人だけでなく周囲の安全にも1963年に誕生して以来、60年以上にわたり三菱ふそうを代表するモデルとして世界70以上の市場で販売されています。

キャンターの由来と意味

「キャンター」という車名は、英語で馬術用語の「Canter」に由来しています。これは「軽快な小走り」や「ゆるやかな駈歩」といった意味を持ち、トラックでありながらも、まるで駿馬のように軽快で機敏な走り、そして洗練された上品なイメージが込められています。

キャンターのバリエーション

キャンターには、カーゴやダンプなど豊富なボディバリエーションがあります。主なバリエーションを表にまとめました。

車両タイプ 特徴
カーゴ(貨物車) ・平ボディ
キャンターEXカーゴ
(ロングボディーの貨物車)
・標準カーゴ車両よりも長いボディを持ち、より多くの荷物を積載可能
D-VAN/D-WING
(ウィングボディー車)
・荷室が横に開閉するウィング型車両
・積み降ろしが容易
保冷・冷凍バン
(冷蔵・冷凍車)
・温度管理機能付きの冷蔵・冷凍車両
・温度が重要な商品を運搬
ダンプ ・荷台が傾斜し、積み込み・積み下ろしが簡単
・土砂や資材の運搬に特化
キャリアカー ・車両や機械を積載するための専用車両
・車両の輸送や機械の搬送に利用

キャブタイプや荷台の形状なども含めると、50以上の組み合わせがあり、幅広いビジネスニーズに対応可能です。用途や目的に合わせて最適な一台を選べます。

快適な車内空間

キャンターの車内空間は、同クラスのトラックと比べて広く設計されているのが特徴です。

フロントピラーを立てて配置することで、室内空間を確保しています。またインパネシフトの採用により、運転席と助手席間の移動がスムーズになり、足元空間も広々として快適です。

また、運転席シートはホールド性が高く、長時間の運転でも疲れにくいように工夫されています。メーター類も見やすく配置されており、新しい安全基準に適合したルームミラーや豊富な収納スペースも備わっているため、快適に運転できます。

パワフルで経済性にも優れたエンジン

キャンターには3リットルのディーゼルエンジンが採用されています。

2020年に登場した現行モデルは、最大トルク430ニュートンメートル(43.8キログラムフォースメートル)を発揮し、低回転域から力強い走りを実現しています。

燃費性能にも優れており、標準ルーフキャブロングボデー全低床の場合で11.8キロ/リットルというクラストップレベルの低燃費を誇ります。

このエンジンは、コモンレール式高圧燃料噴射システムや高精度クールドEGRシステム、再生制御式DPFなどの技術に加え、VGターボを採用することで、低燃費と低排出ガスを実現しています。

最新の安全装備

キャンターは、最新の安全装備も充実しています。

2020年モデル以降には、フロントバンパーのミリ波レーダーで前方の車両や歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキが搭載されています。これにより、衝突の危険を察知した場合に警報でドライバーに注意を促し、必要に応じて自動でブレーキを作動させて衝突回避や被害軽減を支援します。

また、死角になりやすい左側をレーダーで監視し、巻き込み事故などを警告するアクティブ・サイドガード・アシストも国内小型トラックでは初めて標準装備されました。 このほかにも、車両安定性制御装置や車線逸脱警報装置などの安全装備も備わっています。

【車種別】キャンター荷室サイズの特徴

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キャンターは、ボディタイプと荷室にさまざまなバリエーションがあります。本章では、荷室サイズの特徴と、車種別サイズ一覧をご紹介します。

キャンターの荷室サイズの特徴

キャンターには様々なボディタイプと荷室サイズが存在します。カーゴタイプ、ダブルキャブタイプ、ダンプタイプなどがあり、それぞれ標準キャブやワイドキャブ、荷台の形状(全低床、高床)などの組み合わせによって多様なバリエーションがあります。

カーゴタイプは、積載量1.5トンクラスでも荷台の大きさは次のクラスがあり、様々な用途に対応しています。

・3.1m
・3.5m
・4.3m
・5.0m

ダブルキャブタイプは、乗車定員が多く、荷台も備えているため、人員と荷物を同時に運搬する場合に便利です。ダンプタイプは、荷台を傾けて積荷を一度に下ろせるため、土砂や産業廃棄物などの運搬に適しています。

このように、キャンターは豊富なラインアップの中から、用途に合った積載量や荷室サイズの車両を選ぶことができます。

カーゴ・ダブルキャブタイプ|車種別荷室サイズ一覧

カーゴ・ダブルキャブタイプの車種別荷室サイズは、以下になります。

車種 荷台タイプ 最大積載量 荷台寸法
(全長)×(全幅)×(全高)
標準キャブ1.5tロングボデー・セミロングボデー 全低床 1.5~3t 3,120×1,615×380
ワイドキャブセミロングボデー 2~4.9t 3,500×1,980×380
(中間幅荷台)
3,500×2,080×380
(拡幅荷台)
標準ダブルキャブ1.5tロングボデー2.0t標準ボデー 1.5~2t 2,120×1,615×380
標準ダブルキャブ ロングボデー 2~3t 3,350×1,900×380
標準キャブ・超強化(9mmデッキ)ダンプ・舟底強化ダンプ 3,050×1,600×320
ワイド強化ダンプ (一方開/三方開)強化ダンプ(支柱付) 3.7~4t 3,400×2,000×370

(引用元:三菱ふそうキャンターカタログ)

【年式別】キャンターの中古車価格の相場


キャンターの中古車価格の相場を年式別にご紹介します。
ただし、中古車の価格は年式だけでなく、装備や走行距離、車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考としてご確認ください。

一般的に、年式が新しいほど価格帯は高くなる傾向です。相場を表にまとめました。

年式 モデル 相場
2010年〜2014年頃 8代目/前期モデル 75万円〜475万円
2015年〜2020年頃 8代目/後期モデル 135万円〜515万円
2020年以降 9代目 275万円~700万円以上

そのほか、ボディタイプによる相場も掲載します。

【2020年式、走行距離10万キロの場合】

車両サイズ 架装タイプ 相場(目安)
小型 平ボディ 750万円〜900万円
アルミバン 800万円〜950万円
ダンプ 850万円〜1,000万円
冷蔵・冷凍バン 900万円〜1,050万円
キャリアカー 950万円〜1,100万円
中型 平ボディ 950万円〜1,100万円
アルミバン 1,000万円〜1,150万円
ダンプ 1,100万円〜1,250万円
冷蔵・冷凍バン 1,150万円〜1,300万円
キャリアカー 1,200万円〜1,400万円

これらの価格はあくまで参考価格であり、実際の車両の状態や市場の動向によって変動します。

中古でキャンターを購入する際のポイント

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中古のキャンターを購入する際の確認点を表にまとめました。

ポイント 詳細
①希望する条件に合うか 希望する積載量や用途に合ったバリエーションかどうか
②エンジンの状態 ・エンジンの状態や異音
・オイル漏れの有無
③ブレーキの効きやクラッチの状態 ・ブレーキやクラッチの効き具合
・ステアリングからの異音がないか
④タイヤの状態 ・アライメントのずれを示すタイヤの偏摩耗がないか

これらのポイントをしっかり確認することで、状態の良い中古車を見つけることができます

中古のキャンターは年式や走行距離、装備などが多様なため、希望する積載量に対応できるかなど、自身の条件に合う車両かをまず確認することが重要です。積載量は車検証で確認できます。また、エンジンの異音や白煙、ブレーキやクラッチの効き具合、タイヤの摩耗状態など、車両の機関部分もしっかりとチェックすることをおすすめします。可能な限り試乗し、細部まで確認することが、納得のいく中古車選びにつながります。

中古キャンターの購入は「トラック流通センター」へ


中古のキャンターをお探しなら、「トラック流通センター」がおすすめです。豊富な在庫の中から、ご希望の年式や仕様に合った一台を見つけることができます。

走行距離や車両の状態などを確認し、安心して購入できるようサポートしています。 また、平ボディやダンプなど、様々なボディタイプのキャンターを取り扱っていますので、用途に合わせた車両を選べます。

中古車でも安心して長くお使いいただけるよう、購入時のポイントについても丁寧に説明していますので、ぜひ一度お問い合わせください。

<キャンター 三菱ふそう 在庫一覧>
<かんたん問い合わせ>
<とことん提案>

もちろん、現車確認や試乗対応、ローン・リースの相談も可能です。与信に自信がない方にも、提携しているローン・リース会社をご紹介します。この機会にご検討ください。
<とことんリース>

キャンターに関するよくある質問


三菱ふそうのキャンターに関する質問をまとめました。

キャンターの耐用年数は?

事業でキャンターを必要経費とする場合、耐用年数を計算し減価償却を行う必要があります。

【新車の場合】ダンプ式:4年、その他:5年
【中古車の場合】最低でも2年以上

中古車の場合は計算方法が異なり、経過年数を考慮して算出しますが、最低でも2年以上となります。これは税法上の年数であり、適切なメンテナンスで実際の寿命を延ばすことが可能です。定期的な点検や部品交換で良い状態を保ちましょう。

キャンターの2トン車と3トン車の違いは?

キャンターの2トン車と3トン車の主な違いは、最大積載量と車両のサイズです。2トン車は積載量が2,000キロ程度で、主に都市部や狭い道路での配送に適しています。

一方、3トン車は積載量が約3,000kgになり、荷台が大きくなるため、より重い荷物の運搬が可能です。 建設業や物流など、積載量が求められる場面で多く利用されています。

ただし、車両総重量や最大積載量によっては、運転に必要な免許の種類が異なる場合があるので注意が必要です。例えば、2017年3月12日以降に普通免許を取得した場合、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満の車両しか運転できないため、多くの2トン車や3トン車の運転には準中型免許などが必要になります。

また、2トン車にはショート、ロング、ワイドロングといった荷台長のバリエーションがあり、用途に応じた選択が可能です。

まとめ

三菱ふそうのキャンターは、小型中型トラックとして高い積載能力と優れた経済性を誇り、60年以上にわたって多くのビジネスシーンで活躍してきました。

最新の安全装備と快適な車内空間が特徴で、多彩なバリエーションも魅力です。中古車市場では年式や走行距離、車両状態によって価格が変動するため、トラック流通センターをはじめとする中古トラック販売業者で車両を比較検討してください。

  • キャンターにはカーゴやダンプなど様々なボディタイプがある
  • 標準ボディやワイドボディ、荷台の形状(全低床、高床)が選択可能
  • カーゴタイプには標準キャブとダブルキャブがあり、ボディの長さも標準から超超ロングまで6種類

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