
㈱Azoop代表取締役社長
朴 貴頌 様

マコ社長
目次
今回のゲストは、物流業界の可能性のテクノロジーの力で切り開く「株式会社Azoop」の代表取締役 朴 貴頌さんにお話を伺いに来ました。
朴さま/株式会社Azoopについて
マコ社長 :朴さん、本日はお忙しい中ありがとうございます。
朴さん :はい。なんかアナウンサーみたいですね。
マコ社長 :慣れてないんで(笑)まず、簡単にパクさんの自己紹介と御社についてお話ししていただければと思います。
朴さん :はい。初めまして。Azoopの朴と申します。よろしくお願いします。
マコ社長 :お願いします。
朴さん :私の簡単自己紹介ですけど、大学卒業した後にですね、株式会社リクルートという会社で約5年ほど働いておりまして、企業さんの採用活動をご支援する営業としてですね、5年働きました。
その後、家業で1年半か2年ぐらいですね、取締経験してるんですけど、中古トラックの売買、一部、物流事業を行っていまして、そこで働いた経験をもにですね、結構まだまだレガシーな部分が非常に多かった産業だったので、そういったものを未来型に変えていきたいな、っていうので創業したのが、このAzoopという会社になっています。
基本的には運送会社に必要な経営資源、車とドライバーというこの2つの軸にですね、サービスの提供を行ってるという会社でございます。
マコ社長 :実は、トラックの事業を始めた時に雑誌を自社で作ってたんですよ。
朴さん :はい。
マコ社長 :その雑誌の名前がトラッカーズだったんですよ。
朴さん :そうなんですか?
マコ社長 :はい。実は。
朴さん :パクったわけではないですよ!
マコ社長 :実はそういう、最初に見たとき「あれ?」みたいな(笑)
朴さん :ありがとうございます(笑)
朴さまのご経歴
マコ社長 :そもそも、リクルートさんに入られた経緯、いろんな中で元々最初に家業に行かなかったのはどうしてなんですか?
朴さん :元々ですね。家業も全然継ぐ気がなくて。
マコ社長 :そうなんですか?
朴さん :はい、20代で起業したいっていうのは、もう大学生の時から結構決めていてですね。企業に1番近い就職先を選ぼうっていうので、その中でもリクルートが企業に1番にふさわしいだろうっていうので、そういった意味で最終的にリクルートを選んだと。
マコ社長 :そういうことなんですね。
朴さん :結構、今リクルート出身者が多いんですよね。取締役私含めて3人いるんですけど、その私以外の2人も元々リクルートで知り合った同僚ですね。
マコ社長 :じゃあ何か心強いというか、当時から一緒に長くいらっしゃるので、お互いの気持ちが何を考えてるのかが分かるというか…。
朴さん :そうですね。それ以外も、結構リクルート出身者がまだまだいるので会社に。ある意味共通言語は結構あって、我々が作ってきた組織文化とかも結構リクルートっぽさを体現したいなと思っているので、そういうところはあるのかな、という風に思います。
マコ社長 :朴さんの考えについてきてくれるっていう所が、先が見えなかったりすると結構不安じゃないですか。一緒に頑張っていこうっていう風に思える存在だったっていうのが、やっぱりすごいですよね。
朴さん :それは光栄でございます。本当みんなに感謝してます。
Azoopさんが展開しているトラッカーズへの思い・背景
マコ社長 :Azoopさんが展開されている「トラッカーズ」、こちらはどのような思いや背景から誕生したのかもう一度教えていただけますか?
朴さん :家業で働いてる時にですね、私もその運送会社様に飛び込み営業でずっとやっていてですね、初めてその運送業界とかこの物流業界に接したんですけど、非常に社会的価値の高い業界だなと思った一方で、どんぶり勘定的な経営がすごいあってですね、いかに今ある経営資源を有効活用していきながら利益を練出していくのか、創出していくのかっていうところが、求められてくるだろうなっていうのは感じていましたと。
やはりその買い取りをする時にでも、どういったこう歴史があって、そのどういった使われ方をするといい値がついて、逆にどういう風な使われ方をすると悪い値になっちゃうのか、っていう。やはりこう1台車を投資で買ってらっしゃるわけですから、その投資の資産運用を最大化させた方が多分系統して絶対いいだろう、っていう考えがあってですね。この「トラッカーズシリーズ」っていう発想になっていったっていうのが元々の企業の経緯ですね。
マコ社長 :そういうことなんですね。
朴さん :結構お客様によっては、100台トラックお持ちになっていても蓋を開けてみると、20代は結構赤字路線といって全然利益が出てなかったりとか、そういうのが結構あったんですよね。
今まで、会社全体として黒字になっていたとしても、路線で赤になってるとこは切ってくとか、そういったことをやっていかないと、利益も剥離になりますし、その分従業員に還元されないっていう構造になってるので、そこの構造改革をするためには、1台ごとの原価がどうなってるのかとか、利益がどうなってるんだろうっていうのを、経営者自身が把握する必要がある。
ただ、その把握したくても把握できないっていう難しさもあったりするので、それをいかにシンプルにしてあげるかとか、そういったところを我々としてはお手伝いしたいなっていうのが元々始まった経緯です。
特に注力されていることは?
マコ社長 :Azoopさんが、特に注力を入れているものとかっていうのは何かありますか?
朴さん :「トラッカーズオークション」っていうのが我々の祖業なんですけど、運送会社様が使い古したトラックをご出品いただいて、主な買い手さんっていうのは、中古した事業者様が今1000社ぐらい会員登録いただいていて、それをオンライン上で買っていくっていう仕組みなんですが、結構この事業に結構1番力を入れてですね、伸ばしているっていう感じですかね。
マコ社長 :実際にあるお客様が持っている車両をそのまま…
朴さん :そうです。買い手さんに繋ぐっていう形で。それをインターネット上でも購入判断いただけるように情報を届けするお手伝いをしてるっていう感じですね。トラッカーズオークションの今の形になるまでに約2年ぐらいかかってるんですよ。オンラインで買うっていう文化がまずなかった業界なので、全然買っていってくれなかったですね(笑)出品も全然集まらなかったですし、最初は結構大変でしたね。
マコ社長 :なかなかうまくいかないと挫折してその事業自体を辞めることって結構あるじゃないですか。でもそれをずっと続けられたのは?
朴さん :結構そのトラッカーズオークションは、私のその原体験もあってですね。お客様の方にご訪問させていただいた時に大体7社ぐらい相見積もりをとられてて、7社中3社くらい僕の知り合いだったんですよ。非常にこう業界全体として非行率なこと起きてるなと思って。
ワンストップで1回の査定で複数社の情報が開示されてアクセスできて、そこの車を買えるっていう構造になれば売り手である運送会社もハッピーだし、買い手も中古車業さんも結構人不足が今加速してると思うので、そういったところもチャンスがあるんじゃないかな、っていうところの元々の原体験があったので必ずいいことやっているだろう、っていう根拠なき自信で続けられたっていう感じです。
マコ社長 :そういうことですね。ありがとうございます。
経営者として悩まれたことは?
マコ社長 :経営者として悩まれた経験などっていうのはございますか?
朴さん :たくさんあります。
朴さん :現物を見ずにオンラインで100%買っていくっていうところに抵抗感を示される方が非常に多くらっしゃったので、意識変革を行っていくっていうのが1番最初その事業を立ち上げて軌道にのせるためのところでは1番苦労したポイントですかね。
いかにこうブラッシュアップしていきながら本当に納得いただいて買っていただけるのかっていうところは、すごいこう工夫をしてやってきたな、っていう感じでありますね。あとは、苦労はもうたくさんありますもんね、人がやめていくとか。創業当時ってなんですかね、右いけって言っていたのが翌日には左だったとか、っていうのはよくある話で、なかなかそういう変化に耐えれないという形で辞めていくっていうケースが多かったですかね。
経営者として最もやりがいを感じる瞬間は?
マコ社長 :経営者として最もやりがいを感じる瞬間はどういう時ですか?
朴さん :1つは、お客様に我々のサービスを褒めていただくのは非常に嬉しいなと思いますし、なるべくその日常で使っていただけるサービスを目指してるので、それなくしてはその会社の業務が回らない、という状態になっているのを我々が実感するであったりとかお客様に言っていただけるとこれはめちゃくちゃ嬉しいですね。
従業員でいうと、Azoopでこう成長して次のキャリアを描きたいとかっていう社員結構多いんですよ。
マコ社長 :そうなんですね。
朴さん :結構それを良しとしてる会社ではあるんですけど、意思を持ってうちの会社に来てくれて、うちの会社を使って成長してる方たちを見ると、それはそれですごい嬉しいですね。
マコ社長 :経営者側としては、その社員の成長だったり、自分の会社をこう次にジャンプして行くっていうのも私も全然それは逆に嬉しいな。私もそこでは手助けをしてあげたいなっていうのは思ってはいますね。
チームの雰囲気や大切にされていること
マコ社長 :パクさんのSNSを拝見させていただいて、あのチームで笑い会える瞬間を大切にされてることが印象的だったんですけれども、困難を乗り越える上で仲間との空気感や朴さんにとってどんな意味を持っているか。
朴さん :もう1回いいですか?
マコ社長 :困難を乗り越えるために、何を大事にしてるか?
朴さん :そうですね、相手はやっぱり尊重しながらも言いたいことは言う、っていう。それは、先輩、後輩関係なく、上司部下関係なく、なるべく「みんなが言い合えるような場所作り」っていうのはできてるかわからないですけど一応意識はしてます。そういったところは1ついいものを作る、っていう観点ではあるんじゃないかなっていう風に思いますね。
マコ社長 :同じ方向を向かって進んでもらえる、っていうところに必ず繋がりますもんね。
朴さん :そうですね。
【社員紹介】活躍中のAzoop相原さん|トラック女子Pick Up!
このコーナーでは、トラック業界で活躍する社員の方々を紹介するコーナーです。今回は株式会社Azoopで活躍されております相原さゆりさんをご紹介いたします。
マコ社長 :相原さんよろしくお願いします。
相原さん :よろしくお願いします。
マコ社長 :相原さんは、Azoopさんで働いて何年目になりますか?
相原さん :今3年目になります。
マコ社長 :3年働いて、実際に入社する前と今ってどんな感じですか?
相原さん :元々営業で入って、営業中心に働いてるんですけれども、本当にいろんなことをやらせていただいて、大阪に転勤したりとか拠点の立ち上げで。
朴さん :彼女は、結構いろんなキャリアを踏んでいまして、入社して最初トラッカーズオークションの営業やって、大阪の支店の立ち上げがあったのでそれに抜擢されて。
マコ社長 :そうなんですね、すごいですね
朴さん :1年ぐらい行っていて、その後「トラッカーズジョブ」っていう新規事業立ち上げるからっていうので、そのオークションからジョブのチームに移ってもらって、今そこで活躍してもらってるっていう状態です。
マコ社長 :すごいですね。大阪の立ち上げのメンバーだったんですね。
相原さん :なので、本当いろんなことをやらせていただいて、本当に成長したなって感じます。まだまだなんですけども。
マコ社長 :3年でそういう風に感じるって、結構すごいですね。
相原さん :いい環境で、いい会社なので。
朴さん :本当に思っていただけているんだったら嬉しい。
マコ社長 :社長の前だから(笑)
相原さん :いやいやいや本当に(笑)
マコ社長 :社長の何か意外な一面とか面白ネタとかがもしあれば、教えていただきたいです。
相原さん :会社のお姉様方にも色々聞いてみたんですけれども、やっぱり結構私もイメージとしてカリスマ性があって、アイディアマンっていうイメージなんですけども。結構、指示を突拍子もなく、指示だったり、「これやろうよ」とか提案をしていただくことが多いんですけども。
結構飽きっぽい、っていう一面がありまして。言われたことを全部やってたらかなり振り回されてしまう、とお姉様方に言われて、同じことを3回言ったらそれは本当のことだよ、本当にやってほしいことだよ、っていう風に教えてもらったので、そこは意外な一面だったな。
マコ社長 :2回目までは我慢して(笑)
相原さん :そうです(笑)
マコ社長 :って言われてるんですけど、実際?
朴さん :でも実際そうですね。
マコ社長 :そうですか。言われるんですね。
朴さん :行くゴールは僕の中で変わっていなくて、登り方は「あっちがいいんじゃないか、こっちがいいんじゃないか」ってあるので、それは結構アイデア的に発想したりとか、思いつきで言うことありますけど。ただ、言ったこと結構忘れるケースもあるので。
マコ社長 :それは仕方ないですよね。
朴さん :そう、よくその3回以上言われたらそれは本当だから言うこと聞きなさい、と。それまでは聞かなくていいみたいのがなんかAzoopの中では結構浸透してますね。
マコ社長 :新入社員の方には、もうすぐ先にそれを伝えとかないと。
相原さん :てんやわんや。
マコ社長 :では最後に、この場を借りて朴社長に何かお伝えしたいこととかがあれば是非。
相原さん :あの…女性に対する理解っていうのがすごくあるなっていうのは感じていて、それこそ服装だったり髪色だったり、女性のそれぞれの事情だったりっていったところもすごい理解があって優しくて、っていうのはすごい働きやすい環境を作ってくれてるなって感じるので、すごいありがたいく思ってるってことを伝えられたらな。
朴さん:いいよいいよ。綺麗に応えようとしちゃって(笑)
相原さん :綺麗にまとめさせていただきました(笑)
朴さん:ありがとうございます。
マコ社長 :いろいろ女性の気持ちを分かっていただける。
相原さん :評判はありますね。
朴さん:ありがとうございます(笑)
Azoop今後の展望(ビジョン)
マコ社長 :今後の御社の展望についてお伺いしたいと思います。物流業界をテクノロジーで変える、という軸の中で新しくあのチャレンジしていきたいことがあれば教えていただきたいです。
朴さん :2030年に、物流の需要に対する供給が大体4割近くぐらい不足するっていう風に言われていまして。物流難ですね、物が届かない、っていう現状は少しずつ起こり始めてるんですけど、今ある当たり前をやはり未来でも継続的にやっていただけるように、我々としては運送事業様の利益を確保していくっていう観点は変わらずお手伝いしていきたいなと思っていますし、限られたお客様しかお手伝いできていないので、「トラッカーズなくして物流業界はない」ようなサービス事業にはしていきたいと思っています。
視聴者の方々へメッセージ
マコ社長 :それでは最後に、トラック女子通信チャンネルをご覧の皆様に、そして物流業界で働く方々にメッセージをお願いします。
朴さん :今回、ご視聴いただきありがとうございました。物流業界に従事されている方は、非常に日頃、我々なかなか感謝をお伝えする機会がなかったりとかするので「日頃ありがとうございます」。
まだまだ至らぬ点もたくさんあるという風に自負しておりますので、改善の要望をいただきながらですね、この業界のために尽力していきたいなと思っておりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
マコ社長 :本日は、株式会社Azoop代表取締役 朴さんに素晴らしいお話を伺いました。ありがとうございます。本日はありがとうございました。
朴さん :ありがとうございました。
最後までご視聴いただきありがとうございます。
チャンネル登録や高評価よろしくお願いいたします。それでは、皆様次回までお楽しみに!
対談動画はこちら
朴 貴頌 様
マコ社長
第3回 「”テクノロジーで中古トラック業界を変える”Azoopが考える物流2030年問題への思い」~対談~

㈱Azoop代表取締役社長 朴 貴頌 様
慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、2010年に株式会社リクルートに新卒入社し、コンサルティング営業として中小から大手企業まで約200社の採用・育成の企画設計及び運用を支援。その後、家業(トラック運送業および商用車流通業)での取締役を経て、2017年5月に株式会社Azoopを設立。
株式会社Azoop