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庭石を運ぶトラックが無くならない限り、平ボデーも無くならない。

ITV_2019年1月号表紙

月刊ITV 2019年1月号

発行:令和1年1月1日
発行所:(株)日新(HP)
執筆:大島春行・大西徳・伊藤慎介・井上元・岡雅夫・佐原輝夫・鈴木純子・中田信哉・西襄二・橋爪晃
表紙・レイアウト:望月満
記事&編集:横路美亀雄・於久田幸雄

庭石を運ぶトラックが無くならない限り、平ボデーも無くならない。

大きな経済変化に弱い車体産業の体質

ゲスト

落合 轟氏司工業㈱代表取締役社長

終戦から70余年になる。戦後の復興を牽引した団塊世代と呼ばれる人達も70歳を過ぎて“高齢者”の仲間入りを果たしている。焼土と化した日本が高度経済成長を経て、世界の先進国と称されるまでに、それほどの歳月は費やしていない。しかし、その経済を支え続けて来たのは、地域に密着した中小企業で、平ボデーを中心とする車体産業もそのひとつである。大資本のトラックメーカーとその傘下にある販売会社、それに、海外から進出の大手車体メーカーに翻弄されながらも、ユーザーの声に耳を傾けながら、独自の開発を続けて来た地元車体メーカーは、職人気質にも助けられて独自の文化を形成してきた。東京の下町で、戦後間もなくから車体製作を続ける司工業株式会社(本社・東京都江戸川区)は、その歴史を刻む老舗の車体メーカーである。今回は新春にあたり同社の落合轟社長に、今年の抱負などお伺いした。

庭石を運ぶトラックがある限り車体メーカーは無くならない…落合轟社長...ザ・トラック

庭石を運ぶトラックがある限り車体メーカーは無くならない…落合轟社長

創業72年の司工業株式会社...ザ・トラック

創業72年の司工業株式会社

落合社長(左) 本誌・横路(右)...ザ・トラック

落合社長(左) 本誌・横路(右)

□横 路 司工業70周年のお話しは先般伺いましたが、創業は昭和22年5月1日ですよね。実は私の誕生日が同年の5月11日ですから、御社の歴史とほぼ同じ歳月なんだなと感慨を新たにしました。

■落 合 当社は終戦からほぼ2年目の創業です。東京はまだ焼け野原だったと思いますので、当時の皆さんは父をはじめ苦労したと思います。

□横 路 私は出身が広島の片田舎ですから、空襲は記録映像でしか見ていませんが、東京は随分ひどい攻撃を受けていますね。広島は原爆ですから、言わばとどめの一発だった訳ですが、市内で軍役に就いていた父がよく生き延びたと思います。父母とも被爆しているので私は原爆二世です。今年は72歳の年男ですが、身体は虫歯一本ない健康体です。その点は両親に感謝しています。

■落 合 当時の人は、努力だけでもだめで多分に運が人生を左右しているように思います。

□横 路 戦後の日本は世界が目を見張る勢いで復興を遂げていますが、我々は第一次ベビーブーム、つまり団塊世代ですから、同世代の人数が圧倒的に多くて、生存競争も激しかったわけです。ですから、この団塊世代の頑張りが、今日の日本を築いているのではないかという自負もあります。同じように司工業さんも72年の歴史を刻んで今日がある訳ですが、会社が今日まで発展した要因はどこにあったのでしょうか。

■落 合 焼け野原になった東京が復興するために、まず必要となったのは木材です。隅田川を挟んで東側を昔は墨東と呼んでいました。現在も江東区に木場という地名が残っていますが、あの辺りに全国から木材が集められ、水に浮かべて保管していました。

□横 路 その木材置き場は、現在は夢の島近くに移っていますが、最近まで輸入の木材を扱っていたようですね。

■落 合 当社はあの重い原木を運ぶトラックの荷台を作っていたんです。当時は積載オーバーなんて問題じゃなくて、どんなに重い木材を積んでも壊れないボデーが評価されました。

□横 路 私が東京に出てきた昭和40年代の初めのごろ、原木を山積みしたトラックが街を走っているのを見かけたことがあります。あの頃はまだトラックの知識がありませんでしたので、トラックの馬力はすごいなと感心して見ておりました。

■落 合 木材の積み方も、荷台前の鳥居のところに立てかける摘み方ですから、荷台の後方に集中荷重がかかって、原木を積むと荷台は湾曲します。しかし、当時の職人さんはそういう荷台への荷重を計算して、あらかじめ逆方向に曲げておくんです。すると木材を積んだ時には荷台がフラットになるんです。そういう平ボデーを造ることのできる職人は、当社しかいなかったと思います。

□横 路 現在のように高度なコンピューターがあるわけじゃないから、現場は勘が頼りですよね。今でも旅行先で歴史的建造物を見ることがありますが、当時の職人はどうやってぴったりと寸法を合わせたのか信じられないほど正確です。トラックボデーを作る職人さんも、プライドを持って仕事をなさっていたのだと思います。

■落 合 当社には今でも語り継がれている職人で村上さんという人がいました。経営者ではないのですが、抜群に腕がよくて、何度も転職の声がかかったようですが、最後まで司工業で勤めあげた人です。そういう方々がいたので、今日の当社があるのだと思います。

□横 路 日本のトラックは当初平ボデーです。その前は家具職人によって、運転室も木材で造った時代があったようですが、それほど永くは続いていません。車体が劇的に変化したのは、海外からアルミバンの技術が入ってからだと思います。

■落 合 それは高度経済成長に入ってからですが、当社も東急クラークと一緒にアルミバンの製作に取り組んだ実績があるので、アルミボデーの実績は日本でも最初のころです。

□横 路 確かに中・大型の普通トラックが、年間20万台近くの登録になったときは、車体架装メーカーは、三月と九月の期末には徹夜状態でした。アルミバンをキット化することで、納期が短縮されましたが、その頃から、昔ながらの車体産業は次第に影が薄くなってしまいました。

■落 合 昭和50年ころから、時代が大きく変わって、ウイングボデーや冷凍車も多くなってきました。

□横 路 そうですね。同社は昭和48年に日本自動車車体工業会のバン部会に提案して、聖徳記念絵画館前の広場で「冷蔵・冷凍車ショー」を開催しましたが、あの頃が冷凍車の黎明期になると思います。同じようにウイングボデーも日本フルハーフと当時の加藤車体工業(現在のパブコ)がパテントを分け合って量産を開始しています。

■落 合 ウイングボデーは当初、車体メーカーの仕事として良かったのですが、量産にはコスト的に太刀打ち出来なくて皆さん撤退してしまいました。

□横 路 ウイングボデーが日本の物流に大きく貢献したことは否定しませんが、当時、価格破壊の点では批判の声も大きく出ました。

■落 合 当社も平ボデーは堅持しながら、用途別の特装車はずっと開発を続けています。ただ価格競争に巻き込まれると、経営が厳しくなりますので、独自性のあるものに限定しています。

□横 路 具体的にはどんな特装車ですか。

■落 合 最近力を入れているのはスイングボデーと銘打った重機運搬車ですが、ほかにもカーゴ低床車、バン・ウイング車、航空関係の6車、冷凍車、家畜運搬車チップ運搬車などがあります。

□横 路 これまで、量産化を目指したこと無かったのですか。

■落 合 何度もそのチャンスはありました。でも会社を大きくすると、需要変動が起きた時に持ち応えられなくなる危険性があるので、踏み留まってきました。でも今日当社が72年の歴史を刻んでいるのも、その冒険をしなかったからだと思っています。

□横 路 車体産業を最後に大きな嵐が襲ったのは、2008年のリーマンショックです。この時に、関西や中部の有力車体メーカーが次々に撤退しました。

■落 合 そういう意味では、不況に弱いのがこの車体産業です。当社が今日も事業を継続しているのは、いたずらに事業を拡大しなかったからだと思いますね。

□横 路 課題はまだこれからも続くと思います。2年後には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるので、現在は車体メーカーも久しぶりに生産が好調に推移しています。この先はトラックも自動運転や動力の電気化など新技術の導入が見込まれています。車体産業も蚊帳の外という訳にはいかなくなるように思います。

■落 合 最近は技術がどんどん進化していますので、時代が急速に変化することは間違いないと思っています。ただ、それが車体産業にどのように影響するのか、明確に回答できる人はいないと思います。その方向が明確になるまで、我々はその動静をしっかりと見まもるしかないように思います。

□横 路 確かに車体産業は、実業の世界ですからね。予測や推測で物事が決められないと思います。

■落 合 でも私は、物事がはっきりしない場合、皆さんに申し上げるのですが、「トラックで大きな庭石を運ぶ仕事は、時代がどんなに変わってもなくならない。この庭石を運ぶ仕事がなくならない限り、車体メーカーもなくらない。お客様の声に耳を傾けてまじめに仕事を続けていれば、必ず事業は継続できる。」…AIに仕事を奪われる話しもありますが、この車体産業だけはなくならないと信じています。

□横 路 なるほど、おっしゃる通り通りですね。音声や映像は電波にのせて宇宙にも届く時代ですが、物流は経済の基本ですから絶対になくならない。今年は五月に元号が変わって名実ともに新しい時代を迎えることになります。でも車体産業はどんな時代になっても応対できると思います。本日はお忙しいところ有難うございました。

コンテナ併用平ボディ...ザ・トラック

コンテナ併用平ボディ

二段フロア昇降式豚運搬ボディ(左) 冷凍機付き航空貨物専用バンボディ(右)...ザ・トラック

二段フロア昇降式豚運搬ボディ(左) 冷凍機付き航空貨物専用バンボディ(右)

タダノ…中・小型用トラック搭載クレーン「ZestEX」発売

カーゴクレーン…タダノ

最新の安全機能を搭載した新モデル

㈱タダノは、このたび中型/小型トラック架装用カーゴクレーン(車両搭載型クレーン)のモデルチェンジを行い、新モデルのカーゴクレーン「Zest(ゼスト)EX」シリーズとして新たに2018年12月13日に発売した。

「Zest(ゼスト)」シリーズは、高品質や操作の快適性をコンセプトに、2008年1月に発売されたカーゴクレーンである。ロングセラーモデルとして高い評価を得ており、今回さらに安全性向上を結実させた「ZestEX」としてモデルチェンジされたもの。

2018年2月に告示された移動式クレーン構造規格の改正により、吊り上げ荷重3トン未満の移動式クレーンに、過負荷を防止するための装置の装備が義務づけられている。

今回の「ZestEX」シリーズは、最新の「過負荷防止装置(過負荷によるクレーンの破損・転倒などを未然に防止する装置)」を標準装備するとともに、ヒューマンエラーを防止する「卓越した安全性」、初心者から熟練者まで思い通りの操作を実現する「洗練された操作性」、そしてワンランク上の性能による「快適な操作性」をより高い次元で実現させている。なお、過負荷防止装置には「停止仕様:定格荷重制限装置」、「警報仕様:定格荷重指示装置」があり、同社では安全性の高い停止仕様を標準装備としている。

中型/小型トラック架装用カーゴクレーン「Zest(ゼスト)EX」シリーズ...ザ・トラック

中型/小型トラック架装用カーゴクレーン「Zest(ゼスト)EX」シリーズ

「ZestEX」シリーズの主な特長

(1)「過負荷防止装置」を標準装備
より高次元の安全を実現するため、クレーン作業を「強度」と「安定度」の両面から監視する最新システムの過負荷防止装置を導入。各検出器からの信号によって、クレーンの作業状態および吊り荷の重さを常に検出し、荷重が定格総荷重に近づいたときは、予告警報を出して注意を促し、作動速度を制限する。さらに、過負荷になったときは限界警報を発して、緩やかに停止。その際、荷揺れ抑制により、吊り荷も静止させる先進の機能が搭載されている。

(2)新7角形ブームを採用
従来の5角形から7角形断面ブームへ進化。大型クレーンでも採用されている70㎏級高張力鋼板の一枚板構造ブームで、横タワミにもすぐれ、高い剛性を誇る。さらに、アウトリガ張出幅を拡張し、ブーム剛性向上との相乗効果で、ZX364モデルで最大約35%、ZX294モデルで最大約20%もの側方作業性能を向上させている。

(3)新タイプの集中コントロールパネルを採用
上段には、実荷重や空車時定格荷重のデジタル表示機能をビルトイン。さらに限界警告灯やアウトリガ張出状態表示灯も搭載。また、空車時定格総荷重表、作業半径揚程図も表示し、下段には各機能スイッチ類を集約している。さらに、クレーン稼働時間と総稼働時間を表示し、メンテナンス時期の目安となるアワメータ機能や、作動油の温度を常にモニタリングし、油温が上昇した場合、作動速度を落として油温の上昇を抑制する油温上昇抑制装置も新装備している。

(4)大画面デジタル・カラーラジコン
ラジコン仕様には2.7インチカラー大画面の新型ラジコンを採用。実荷重、定格荷重、モーメント負荷率などの作業情報を、常時手元で確認できる。明るい場所でもくっきり見える反射型のため、晴天時の屋外においても高い視認性を確保。

さらに、吊り荷の荷重を加算または減算することにより、積み荷の積載荷重を計算し表示する積載荷重表示や、ブーム旋回や起伏操作の作動速度をオペレータの操作感覚で調整可能なフィーリング・オペレーション、作業状態に応じて旋回速度をコントロールする周速制御など、多彩な操作サポート機能を集約している。

(5)荷振れ抑制機能を新採用[ナビ仕様に搭載]
クレーン作業時のブーム旋回起動時、または停止時の荷振れを抑制。吊り荷の動きと、クレーンの動きがシンクロするよう自動制御し、安定したクレーン作業を実現。これにより作業に不慣れな場合でも、安定した作業をサポートする。さらに、伸縮・起伏・ウインチの動作時には、ショックレス機能が働く。ZestEXは、中型トラック架装用のZX360/ZX300と、小型トラック架装用のZX290/ZX260/ZX250がシリーズ化され、吊り上げ荷重は2.93t/2.63t/2.53t吊りが用意されている。販売目標台数は、5機種合わせて年間6,000台を予定している。

「Zest EX」シリーズの主要諸元と価格...ザ・トラック

「Zest EX」シリーズの主要諸元と価格

極東開発…凍結防止剤散布の「湿塩散布車」発売

散布車…極東開発工業

冬季のスリップ事故防止に威力を発揮

極東開発工業㈱は、このたび路面凍結による冬季のスリップ事故を防ぐための凍結防止剤を散布する「湿塩散布車」を開発し、2018年12月18日に発売した。

湿塩散布車は、高速道路や自動車道等において降雪や寒冷による路面凍結を防ぐため、塩化ナトリウムと溶液を混合した凍結防止剤を散布する車両で、凍結に起因するスリップ事故を予防するために重要な役割を担っている。

今回同社が開発した新機種は、スタイリッシュさと外面に水や雪が溜まりにくい実用性を併せ持った独自の曲面タンクや、防錆性と耐腐食性を考慮したストローク計内蔵シリンダおよびステンレス製散布口のほか、操作パネルにディスプレイを採用し直感的な操作を可能にするなど、冬場の過酷な現場作業においても使いやすさで支援する機能が搭載されている。

「湿塩散布車」の主な特長

(1)スタイリッシュさと実用性を併せ持った曲面タンク
溶液を積載する本体側面の樹脂製タンクは、同社独自の曲面タンク形状を採用。スタイリッシュな外観と、外面に水や雪が溜まりにくい実用性を兼ね備えている。また、塩化ナトリウムを積載するホッパ部は電着塗装(ED塗装)を行い、防錆性を高めたほか、天蓋はキャブ内から電動開閉操作が可能となっている。

(2)ディスプレイを採用した操作パネル
操作パネルにディスプレイを採用し、直感的な操作を可能とした。すっきりとした操作周りと実用性を両立させ、厳しい冬季の現場における作業を支援する。

(3)耐腐食性を考慮したストローク計内蔵シリンダとステンレス製散布口
ストローク計内蔵シリンダのほか、凍結防止剤の散布口をステンレス製とし、耐腐食性を向上させている。

凍結防止剤を散布する極東開発の「湿塩散布車」...ザ・トラック

凍結防止剤を散布する極東開発の「湿塩散布車」

スタイリッシュさと実用性を併せ持った曲面タンクとホッパ...ザ・トラック

スタイリッシュさと実用性を併せ持った曲面タンクとホッパ

ディスプレイを採用した操作パネル...ザ・トラック

ディスプレイを採用した操作パネル

UDトラックス…コネクティビティとスマートロジスティクスに貢献

自動運転デモ…UDトラックス

大型トラックのレベル4自動運転デモを公開

UDトラックス㈱は2018年12月12日、本社敷地内UDエクスペリエンスセンターで、大型トラックによるレベル4の自動運転デモンストレーションを、ビジネスパートナーと報道関係者に初公開した。本デモは、5段階の自動運転レベルにおけるレベル4(特定条件下における完全自動運転)走行で、港湾内、工場構内、物流施設、建設現場などの限定領域を想定して実施された。こうした領域で大型トラックが自動運転走行することで、効率、安全性、生産性を高めることが期待されている。

デモンストレーションでは、GPS(全地球測位システム)やレーダー、LiDAR(ライダー)、車載カメラ・ソフトウェアなどの自動運転技術を駆使し、大型自動運転車両が発進、停止、Uターン、旋回、バック走行などを高精度で行った。大型トラックの運転には、様々な走行環境の中で、重い荷物を積んだ状態で安定走行するため、より精密な車速制御やステアリング技術などの高度な車両制御が必要とされる。UDトラックスは大型トラック「クオン」に搭載されている電子制御式トランスミッション「エスコット・シックス(ESCOT-Ⅵ)」やグループで実証されているステアリングシステムを駆使し、安定走行を可能にしている。

またUDトラックスは現在、経済産業省および国土交通省が実施している高速道路でのトラック隊列走行プロジェクトに参画しており、車車間通信や車線維持支援システムなどの必要な技術において、安全性や精度をさらに高める開発を実施している。

レベル4自動運転の実現は、ドライバーがすべての運転要素を車両に任せられる完全自動運転(レベル5)に向けた重要なステップである。UDトラックスはボルボ・グループとして、グループが世界で実施している実証実験から得られた豊富なノウハウを活用し、ユーザーニーズに応じて、自動化技術の開発を行っている。また、物流業界はもちろん、様々な企業との実証運行や共同開発を通じノウハウの蓄積を行っている。

UDトラックスのダグラス・ナカノ開発部門統括責任者は、今回の大型トラックによるレベル4のライブデモ実施に際し、「この度、日本で初めて一般公開できたことは、2020年の自動運転トラック実用化に向けた大きな一歩になります。昨年発売した大型トラック『クオン』は高度な車両制御システムを採用しており、高精度な自動化を実現するための技術的な土台となっています。UDトラックスはこの新型車両をベースに自動運転精度をさらに高め、私たちのビジョンである時世が求める商品・サービスをお客様に提供していきます。本日の公開デモがビジネスパートナーとの話し合いの場につながり、物流業界やサプライチェーン、社会に貢献していきたいと思います」と述べた。

UDトラックスは2018年4月、次世代技術ロードマップ「Fujin&Raijin(風神雷神)-ビジョン2030」を発表。自動化の取り組みをロードマップの柱のひととして位置づけ、モノを動かす力を象徴する「風神」をプロジェクト名に開発を行っている。ロードマップは、物流業界が世界中で直面している排出ガス、電子商取引の増大、ドライバー不足などの課題の解決に貢献することを目指している。

自動運転に加えもうひとつの柱である電動化を推進するのは、デジタル化をベースとしたコネクティビティ技術である。UDトラックスは2006年から開始した同技術により、国内および一部海外で走行する約5万台のUD車両がつながっており、2025年までには15万台にまで増やすことを目指している。ユーザーの運行状況から収集したデータを解析することで、車両の稼働率向上、運行管理、品質や技術革新に役立てることになる。

UDトラックスはボルボ・グループ全体で80万台にもおよぶつながる車両を通じて得られたデータを活用し、自動運転技術やコネクティビティ技術の向上を通じて、物流の効率化に貢献していくことになる。UDトラックスのサティッシュ・ラジュクマールIT部門統括責任者は、「世界中でつながるボルボ・グループの車両から得られるデータは私たちの財産です。これを活用し、お客様へのサービス向上、スマートロジスティクス(物流の効率化)、そして社会の発展に貢献していきたいと思います」と語った。

UDトラックスは現在、大型の自動運転トラックと電動トラックのプロトタイプの開発を進めており、2019年の東京モーターショーへ向けてビジネスパートナーと実証運行を実施する計画である。また、2020年までには特定用途での実用化を行い、2030年までに完全自動運転トラックと大型フル電動トラックの量産化を目指すとしている。

レベル4自動運転のUDトラックスの大型トラック...ザ・トラック

レベル4自動運転のUDトラックスの大型トラック

UDトラックス本社テストコースで公開されたレベル4 の自動運転のデモ...ザ・トラック

UDトラックス本社テストコースで公開されたレベル4 の自動運転のデモ

左から、UDトラックスのサティッシュ・ラジュクマールIT部門統括責任者、ボルボ・グループのヘンリック・フェルンストランド自動運転車両開発部門責任者、UDトラックスのダグラス・ナカノ開発部門統括責任者...ザ・トラック

左から、UDトラックスのサティッシュ・ラジュクマールIT部門統括責任者、ボルボ・グループのヘンリック・フェルンストランド自動運転車両開発部門責任者、UDトラックスのダグラス・ナカノ開発部門統括責任者

三菱ふそう…後続車有人システム実証実験に参加

実証実験…三菱ふそう

CACCとLKA技術を活用したトラック隊列走行

三菱ふそうトラック・バス㈱(MFTBC)は、2018年12月4日より新東名高速道路の浜松サービスエリアから遠州森町パーキングエリア間でのトラック隊列走行の後続車有人システム実証実験に参加している。

MFTBCは、2018年1月~2月に実施された新東名高速および北関東自動車道の実証実験、さらに2018年11月実施の上信越道での実証実験に引き続き、12月4日に開始する新東名高速道路での実証実験に参加。今回の実証実験はCACC(Cooperative Adaptive Cruise Control)に加えて、新たな技術としてLKA(Lane Keep Assist)を活用することを目的としている。

今回LKAシステムの導入により、ドライバーは前後方向の制御のみならず、左右方向での車線維持サポートにより、運転時の負担を大幅に軽減することで安全性向上が期待できる。

MFTBCは2019年末までに、大型トラック「スーパーグレート」にLKAを追加した新機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」(ADA)を搭載した「レベル2」の高度運転支援機能を導入し発売する。この車両にはADAを始め、進化した衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」(ABA5)を搭載することで、さらに安全性が向上する。

これらの機能は独ダイムラー社と共同開発した最新技術を活用した新機能で、9月に開催された国際商用車ショー(IAA)で受注を開始したメルセデス・ベンツブランドの大型トラック「アクトロス」に搭載する技術を共用している。

なお、CACC(Cooperative Adaptive Cruise Control)は、協調型車間距離維持支援システムで、通信により先行車の制御情報を受信し、加減速を自動で行い、車間距離を一定に保つ機能である。また、LKA(Lane Keep Assist)は、車線維持支援システムで、白線を検知して車線内での走行を維持できるようステアリングを調整する機能となる。

三菱ふそうのトラック隊列走行実験車両...ザ・トラック

三菱ふそうのトラック隊列走行実験車両

三菱ふそう…現地販売網強化に向け双日ふそうフィリピンと締結

代理店契約…三菱ふそう

フィリピンでのFUSO販売代理店契約

三菱ふそうトラック・バス㈱(MFTBC)は、フィリピンにおけるFUSO製品の販売総代理店として、三菱自動車フィリピン社(MMPC)に替わり、双日ふそうフィリピン社(SFP/本社:モンティンルパ市、似内隆継社長)と現地代理店契約を締結した。双日㈱(本社:東京都千代田区、藤本昌義社長)の下で新たに設立されたSFPは、2019年第1・四半期に営業を開始する。

2018年10月26日にマニラで調印式を執り行い、双日からは畑田秀夫自動車第三部部長、SFPからは似内隆継社長兼CEO、FUSO製品のフィリピン市場を統括するダイムラー・コマーシャル・ビークルズ・東南アジア社(DCVSEA)からはトーマス・ヒルゼCEOが出席した。

トーマス・ヒルゼCEOは、「フィリピンはFUSO販売の主要地域であり、最も急成長している市場の1つです。この非常に重要な市場において、長年にわたりFUSO製品の販売に尽力してくれたMMPCに感謝の意を表するとともに、更なる事業強化に向け、FUSOに特化した販売・サービスを行なうことになった、現地パートナーであるSFPとの提携を誇りに思います。この新たな戦略的体制の下、FUSOの高い製品力と充実したサービスをお届けしていきます」と述べた。

フィリピンとFUSOの歴史は、1969年より始まり、現在では、小型、中型および大型トラックならびに小型バスを完成車として販売している。

同市場は、高速道路、空港拡大および治水事業といったインフラ事業への公的投資で、大型トラックの需要が増しており、2018年に発表した中型トラック「FJ1823」と大型トラック「FJ2528C」は、これからの市場ニーズを満たすトラックとして同国のユーザーに提供されることになる。

今回の締結では、MMPC、双日とMFTBCの間の相互契約により、FUSO事業の円滑な継続を保証していくことに合意した。販売ネットワーク網については、MMPCの下で築き上げた既存ネットワークをSFPに移管することになる。現地の販売・サービス網のさらなる強化に向け、FUSOを専門に扱う販売店をマニラ首都圏北部地区のダイアモンド・モーターズ社(2016年12月設立)に、カヴィデ州カウィットのベスト・サザン・ジェネシス・モーターズ社(2018年9月設立)とパンパンガ州のカーワールド社(2018年10月設立)の2社が新たに加わった。さらに、MFTBCは今後数年にわたり、フィリピン全土の戦略的地点においてFUSO製品に特化した販売店を増やすことを目指している。

商用車を専門とする現地の販売代理店に業務を移管する動きは、各事業部門がそれぞれの顧客ニーズに集中するためのダイムラーの世界戦略の一環である。加えて、2016年以降、ダイムラーは世界の主要地域にリージョナル・センターを設立し、現地市場と商用車部門におけるユーザーとの関係を強化している。

市場ニーズを満たすトラックとして投入された大型トラック「FJ2528C」...ザ・トラック

市場ニーズを満たすトラックとして投入された大型トラック「FJ2528C」

2018年に発表された中型トラック「FJ」...ザ・トラック

2018年に発表された中型トラック「FJ」

フィリピンで販売されているFUSOブランドのトラック・バス(双日ふそうフィリピンのHPより)...ザ・トラック

フィリピンで販売されているFUSOブランドのトラック・バス(双日ふそうフィリピンのHPより)

ブリヂストン…トラック・バス用ラジアルタイヤの生産を増強

生産増強…ブリヂストン

北米で伸長する需要に対応するため

㈱ブリヂストンの米国子会社であるブリヂストンアメリカス・インクは、米国テネシー州のウォーレン工場を拡張し、トラック・バス用ラジアルタイヤ(TBR)の生産能力を増強すると発表した。今後3年間で総額4,000万ドル(約45億円)の投資を行い、2020年末までには生産能力を現在の日産9,125本から9,400本へ拡大する予定となっている。増強の目的は、北米で伸長するTBRの需要に対応するとともに、ユーザーニーズに迅速に応えることにあり、BSグループとして、需要動向に迅速かつ柔軟に対応し、高品質で競争優位性のある製品をタイムリーに供給する体制を構築することにある。

ブリヂストンのトラック・バス用ラジアルタイヤ(参考写真)...ザ・トラック

ブリヂストンのトラック・バス用ラジアルタイヤ(参考写真)

ウォーレン工場概要

所在地:テネシー州ウォーレン郡
工場長:Tamara Martensen(タマラ・マーテンセン)
設立年:1990年敷地面積:約177,000㎡
従業員数:約1,000名(2018年6月現在)
生産能力:日産9,125本
生産品目:トラック・バス用ラジアルタイヤ

今年度2次補正、来年度予算案決定。トラック働き方改革に2.55億円

2018年度第2次補正予算と19年度予算の政府案が21日に決定した。補正予算は、今年度末で期限が切れる高速道路の大口・多頻度割引の最大割引率(50%)が20年3月末まで再び1年間延長されることになった。このほか、中小トラック事業者に対するテールゲートリフター導入補助が2年連続で計上された。

現場改善の視点のみでは第四次産業革命の真価を見失いかねない

この数年、製造業の世界では第四次産業革命という言葉を耳にする機会が増えました。農業から軽工業へと移行した第一次産業革命、重工業が発展した第二次産業革命、コンピューターやインターネットがもたらした第三次産業革命に続いて、AIやロボットなどが起こす革命のことを指す言葉のようです。

都民の暮らしを支える運送事業をサポート、運送経営者として堅実経営が第一

四谷の広い道路を挟んで全日本トラック協会の向かい側にある東京都トラック協会。これまでの会長さんには殆ど対談頂いている。昨年、この東ト協第八代会長に就任されたのが株式会社浅井の浅井 社長。ご尊父は全日本トラック協会会長もなさった浅井時郎さんで、本誌はトラックショー開催で大変お世話になった方である。対談はやや緊張気味でスタートしたが、ご尊父とのご縁をお話して意気投合、忌憚のないお話を伺うことが出来た。東ト協は昨秋、東京の代々木公園で「トラックフェスタTOKYO 2018」を開催した。