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【特集】《企業は人なり》能條健二の世界

TheTRUCK2016年10月号18
巻頭
Birds Eye
バーズアイ
グロバリゼーション疲れ
 昨年、「ドイツ帝国が世界を破滅させる」(文春文庫)で話題を呼んだ著名なフランスの経済学者(歴史
人口学者)のエマニュエル・トッドが面白いことをどこかで言っていた。トドはあまりにもドイツの一人勝ち
でEUはまったくドイツ主導となり、ドイツの考え方、基準で運営がされていて、それはあたかもドイツ帝国
のような状況であり、イギリスを除く3強のうちのフランスとイタリアが見る影もなく非力化し、ドイツの言うが
ままである、ということを言い、イギリスのEU離脱とEU崩壊を予想していたらしい。このことが世界経
済に危機をもたらすというわけである。
 考えてみると第一次世界大戦、第二次世界大戦ともに、ドイツがヨーロッパで圧倒的な力を持った事か
ら始まった。ヨーロッパ大陸では近代になってからは常にドイツだけが強大であり、経済社会のキーを握っ
ていた。EUというものはヨーロッパにおけるドイツだけの突出を防ぐために考えられたものではないのか。
ドイツの強大化に抵抗したのがイギリスであり、イギリスはアメカを戦争に引き込むことによってかろうじて
ドイツを押さえつけた。しかし、ドイツが消滅したわけではない。ドイツの潜在力はヨーロッパ全体を圧倒
している。トドはそのことを言ったのであろう。トドが言ったらしいことは「グロバリゼーシン疲れ」という
言葉である。これは文芸春秋の本年9月号だった。「EU崩壊で始まる『新世界秩序』という記事からで
はないか。
 イギリスだけでなくEU全体で現在,大きな問題となっていて、イギリスのEU離脱(ブレグジット)の主要
な理由となったのは「移民問題」である。移民は常にヨーロッパに付いて回っている。産業革命からがそ
うであり、イギリスでいうならアイルランド、イド・パキスタン、そして中東、アフリカやポーランドなどの東
欧である。フランスやイタリアも同様である。ついでに言うとアメカも移民で大きなってきた国である。
 移民というのは来る側から言うなら人道上(食うため、生きるため)であろうが受け入れる側から言う
人道と言いながら実際は廉価な労働力確保であった。昔からそうである。経済や政治の主導者側から言
うなら人道問題と言いながら実際は労働力が必要だからである。しかし、その国の下層労働者から言う
なら「仕事を奪う侵略者」である。これはアメカにおけるメキシコからの不法移民も同様である。その人
道上からに移民が仕事を奪うだけでなく、テロの温床となり、自らの文化の破壊者となる、ということから今、
EU内の成熟国では移民を拒否する動きが顕著となっている。移民反対の勢力が台頭して来ている。ア
メリカにおけるトランプもそうである。一国主義、モンロー主義が力を持ち始めている。トッドはこのことをとっ
「グロバリゼーシン疲れ」と言ったのである。
 このグロバリゼーシン疲れというのは意味は少々違っても日本でも最近の風潮として取り上げることがで
きるだろう。就職をする大学生たちの中で以前は「外国に打って出て働きたい」という希望が多かったが
現在では「外国に行かなくてもよい仕事につきたい」という希望が圧倒的に多いとか。外国に夢を持つよ
も厳しく不便な生活、過酷な労働条件、面倒な国際交渉を嫌うようになったのだろう。
 私は昭和、平成を通して35年、大学で年20人のゼミ生を抱えていた。彼らは4年生の終わりに必

TheTRUCK2016年10月号19
中田 信哉
ず卒業旅行を行う。以前はアメカ、ヨーロッパ旅行
に行ったものである。私は「ヨーロッパに行け、特に
南欧、東欧がよい」と言った。「アメカや英独仏は仕
事などで行く機会はあるだろうがその他のヨーロッパ
に行くチャンスは少ない」からである。ゼミ生たちは
それを聞いてスペイン、イタリア、ギリシャなどに行っ
た。ところが最近のゼミ生たちの多くはアジアに出か
けた。中国、韓国、タイ、バリ島などである。そして、
驚いた事に卒業旅行に外国を選ばず、国内の出かけるようになった。沖縄、北海道、中には熱海や日
光というのも多くなった。外国に拒否感を持つものが増えてきたのである。
私個人の研究においても変化が出ている。わかりやすく「昭和の時代」「平成の時代」に分けてみる。
昭和の時代にはほとんど、毎年、アメカ、西欧へ視察に出かけた。「進んだ国の進んだ物流」を学ぶた
めである。「学習の時代」と言えよう。しかし、平成の時代になると中国、韓国、ベトナム、タイなどの出か
けることが多くなった。それは将来の可能性の研究のためである。「調査分析の時代」と言ってよい。
 昭和の時代、われわれは欧米に出かけ、港湾、鉄道、レーラー・トラック、道路、流通センター、ター
ナル、物流機器、コンテナ・パレトなど、それらをマネジメトする情報システムを見ていた。その時、
多くの外国人労働力に気がついていたがそれは日本には関係ない、と思っていたのだろう。平成の時代
になるとわれわれはアジアの途上国を視察し、物流というよりも将来の市場の可能性を見ていた。ただ、
市場となるとあまりに多くの関係要因があるために常にあいまいなまま調査報告書を書いていた。これは
全て初期には国際物流とかインターナショナルマーケティング、ロジスティクスと呼んでいた。グロバリゼー
ションでもある。この時代の視察は常に楽しかった。しかし、平成の時代になると実に難しい研究だと思
い、経済政策だけでなく政治も絡んで複雑な思いで報告書と苦闘していた。これもグロバリゼーシンで
ある。このグロバリゼーシンがもう40年続いている。そろそろ疲れてよい。その負の要因が表面出て
きている。
 このことを「ポピュリズム」とか「市民迎合主義」「一国主義」で片付けてよいのだろうか。物流でも言え
る。物流システム、物流ビジネス、物流政策などと言うが実際にその物流はトラックのドライバー、流通
センターの作業員で成り立っているのである。それを労働問題は物流から離れて一般論としてブラク企
業、低賃金労働、労働力不足、非正規社員といった形でしか取り上げない。社会のローワー・ミドルに
いる人たちを不満分子のように扱うのは間違っている。移民問題は日本でも考える必要がある。
 こういう句がある。
   秋風に痩せて空也は仏吐く   瑞史

《企業は人なり》能條健二の世界
平成元年9月1日、開業時のいわき工場
TheTRUCK2016年10月号20
少年〜青年期にリスクを
 負った能條社長
 まずは人間形成、能條社長の生まれ育ちに遡ることから
始めたい。
 荷台をスライト傾斜させて、車両を楽々と乗降させること
のできるセフテーローダを開発した花見台自動車の能條
健二社長が生まれたのは、横浜市保土ケ谷区(現在の下
川井)である。
 父(金作)は、能條社長が8歳の時にビルマに出征して
39歳で戦死している。通信技術者であった父は、終戦間
創立50周年を迎えた株式会社花見台自動車
リスクをバネに自己を
鍛錬して夢を形に
今も続く顧客が求める
提案商品の開発
「企業は人なり」…企業経営の真髄としてよく耳にする言葉である。良い人材を集めて
育成することが企業発展に繋がることは真実である。しかし、創業者が物づくりに夢を
賭けている場合は少し事情が異なる。創業者自身が“人材”であり、経営を左右する
からである。18世紀のヨーロッパでは馬車が人や荷物を運ぶ主な道具であったがフランス
のニコラ・ジョセフキュニョーが蒸気で走る自動車を発明した。1769年の出来事なので、
日本はまだ江戸時代である。キュニョーは18世紀フランスの軍事技術者、つまりエンジ
ニアである。キュニョーが自動車を発明することが出来た背景には、軍隊の技術者として
当時の最先端の技術を吸収できたことが上げられている。しかし、エンジニアが財も後
ろ盾もなくロマンだけを求めて物づくり会社を起業すると概ね失敗する。マーケッティング
が伴わないからである。車両運搬車“セフテーローダ”の開発に始まる花見台自動車は、
今年50年の節目の年を迎えた。同社は創業者の能條健二氏がエンジニアであり、今も
なお経営者として会社を引率する希有な存在である。今回は、創立50周年を迎えた
株式会社花見台自動車を能條健二という人物を通して分析してみたい。

創立50周年を迎えた株式会社花見台自動車の能條健二社長
TheTRUCK2016年10月号21
近の昭和19年に通信が途絶えたビルマに赴くが、戦況は
悪化しており、通信機材もなく、何らの役目も果たせない
まま食材を求めて移動中に行方不明になったという。終戦
の昭和20年8月末に父からの最後の手紙が届いたが、
日付は7月22日となっていたという。遺骨はまだ戻ってい
ない。
 母子家庭となった能條社長は中学を卒業したら社会に出
る事を決意する。当時は養成校という制度があった。企
業が中卒生を雇用して、高校と同程度の教育をさせる制
度である。そこで能條社長は川崎の富士電機を受験する
が不採用になってしまった。その理由を中学の恩師から「片
親であること」と告げられて大きなショックを受ける。当時、
片親の子供は不良化する傾向が見られたので敬遠したらし
いのであるが、真面目に生きようとする能條社長には、社
会に対する不信感が残った。
 富士電機が不採用になった能條社長には、恩師の奨め
もあって昭和28年、神奈川県立商工高等学校へ進学す
る。この県商工には初代校長(鈴木達治氏)が提唱した「名
教自然」のモットーがある。「自分の人生は自分で切り拓け」
という考え方に基づいた自覚自治、自由啓発を教育方針と
しているので商業、工業が実践的に学べる専門学科高校
である。
 元々、片親であることが理由で富士電機が不採用になっ
た能條社長には、中学を卒業したら母親(ツル)を助力した
い気持ちがあったのに、高校に進学した訳なので、他の子
のように捻くれて悪いことをするような人間にはなるまいと心
に誓っていた。そんな背景もあり高校では人一倍勉学に励
むと同時に、社会に出たら直ぐに役立ちたいと自動車部に
入部する。当時の日本は、やっとオートバイやオート三輪
が走り始めた頃で、モータリゼーションにはほど遠い時代で
ある。この自動車部では、エンジンを分解して修理するな
どの実習を繰り返していたので、社会に出て自動車産業に
係わるという意味では、能條社長の原点になったという。
 この県商工で習得した技術は後の花見台自動車の原点
になるが、3年生になったばかりの4月の実習で、フライス
(工作機械)に巻き込まれて右手を大怪我するアクシデン
に見舞われ、指の自由を失うことになる。学校側は授業中
に生徒に怪我をさせてしまったので、就職は三菱自動車や

《企業は人なり》能條健二の世界
昭和56年頃、横浜市旭区矢指町の旧事務所前
昭和58年頃、いすゞニューパワーセフテーローダ
昭和56年頃、横浜市旭区矢指町の旧工場前
第27回東京モーターショーに出展
TheTRUCK2016年10月号22
いすゞ自動車など特別に大企業を斡旋してくれたという。
 ところが大企業にはクレペリン検査という性格テストが
あった。
 これは、ドイツの精神科医であるエミール・クレペリンが
発見した作業曲線を元に、日本の内田勇三郎が開発した
もので、ひと桁の足し算(3、4、5、6、7、8、9の組
み合わせからなる)を5分の休憩をはさんで前半15分、
後半15分の30分間行わせた上で、1分ごとの作業量の
継時的な変化のパターンから性格や適性を診断するもの。
 この検査で右手に障害がある能條社長は、途中で作業
曲線が屈折してしまうので、不採用になってしまう。しかし、
日本飛行機株式会社(本社・神奈川県横浜市金沢区)は学
科試験はあったが、クレペリン検査は無かったので採用に
なった。能條社長、社会進出の第一歩である。
 当時、日本飛行機は損傷した戦闘機の機体をオーバー
ホールする仕事を米軍から請け負っていたが、溶接やメッ
キ、板金など高度な技術を必要とする航空機の会社に採
用になったのは、県商工で習得した技術があったからだと
いう。
 日本飛行機では、毎月職場を替わって新しい技術を身に
つけ、約1年間の実習を経て、修理の現場に配属になった。
 航空機の修理は、作業手順が腕や指の使い方まで細か
く指示されていて、場合によっては五体満足でないと熟せ
ない作業もあることが分かって、作業日報をつける事務職
に異動になる。県商工では寝る間も惜しんで物づくり技術
を身につけた能條社長は、事務職は物足りなくて1年3ヶ
月で日本飛行機を退職することになる。社会に出て初の挫
折であるが、ここでも技術を習得したことは大きな自信に
なったという。
 日本飛行機を退職したことを気遣った県商工の恩師であ
る伊藤先生は、油圧シリンダーを専門に製作する南武鉄工
(現在の株式会社南武)を能條社長に奨めた。
 現在、油圧シリンダーは特装車や建設機械に限らず広
範囲に使用されているが、当時は油圧機器の草創期であっ
たことから、油圧シリンダーをつくる会社は殆どなかった。
南武鉄工にはあらゆる業界から注文が来ていたが、社員
は油圧シリンダーがどのような装置に使用されているのか
検証するため、あらゆる現場を訪問することになる。油圧
シリンダーを使用した装置はその後あらゆる産業で発展す
ることになるが、能條社長はその基礎を南武鉄工で身につ
ける事になる。
 逸話であるが、船のスクリューを製造する会社の要請

セフテーローダクロスオーバー
TheTRUCK2016年10月号23
で可変ピッチスクリューを手掛けた時のこ
と。スエーデンの技術を導入して製作し
たスクリューのシャフトが破損する事故が
発生した。導入先のスエーデンでは海が
荒れることはないので、スクリューがロー
リングやピッチングで空中に出ることは殆
どないが、日本では珍しくない。船のス
クリューが空中に出ると抵抗が小さくなる
ので、高速回転になるが、着水すると急
に大きな抵抗を喰うので、シャフトに大き
な負荷がかかって破損するのである。事
情を知った能條社長は設計を見直して解
決するが、このような経験をあらゆる分野
で体験すると、油圧シリンダーのスペシャ
リストになるのである。
 当時は大手企業も海外製品を模倣生産していた。日本
は何故独自のアイディアで物づくりをしないのか、疑問が
沸き始めたのもこの頃である。
 県商工に入学から日本飛行機と南武鉄工の就職で合計
10年を費やしているが、能條社長が物づくりの基礎と社
会の仕組み、経営の基本を学んだのはこの時期である。
 南武鉄工は、会社が経営不安に陥ったのを機会に退
職、いよいよ花見台自動車の設立へと動くことになる。
セフテーローダ1号車の開発
 能條社長はアイディアをデッサン化出来れば、物を作り
上げるレベルには到達していたが、その為には資本も必要
だし、工作機械も導入しなければならない。そこで、物づ
りのロマンは一時棚上げして、昭和40年に自動車修理
工場として立ち上げたのが花見台自動車である。この工場
は知人から借り受けた狭い敷地であったが、地名の花見
台から社名を命名している。時代が変遷してカタカナや
英語名の会社が多くなっても変更する考えは無かった。そ
の理由に「狭いながらも敷地を都合してくれた知人への恩
と、花見台の言葉にも会社が発展するイメージがあって
好ましく思っていた。と語っている。
 自動車修理の花見台自動車は、当初は自動車販売会社
などの下請けに徹していた。既にモータリゼーションの兆し
は出ていたが、新会社として進出すれば整備業界にライバ
ルが増える事になるので歓迎されないかもしれない。しか
し、整備業界を下請けとしてサポートする立場をとれば、
受け取る修理費は一般よりも約3割下回るが、顧客開拓
の必要はないし仕事も安定する。安い整備費は他社よりも
より長時間働くことでカバーできると考えたのである。
 予想通り、下請けに徹した花見台自動車には、同業他
社が仕事を回してくれるので、大きな利益は出ないもの
の、経営に行き詰まる事はなかった。問題は整備車両の
引取と納車である。この仕事は間接業務なので人手がか
かっても顧客に費用を請求する訳にはいかない。日中、限
られた人員で整備車両の引取と納車を熟すと、実際の整
備業務は夜間から深夜に及ぶことにもなる。
 そこで、一人でこの引取と納車が出来るように、前輪を
吊り上げて運ぶレッカー車や車台に前輪を乗せて運ぶトレッ
カーと呼ばれる車両も開発されたが、高級な乗用車を運
ぶ方法としては、ユーザーに歓迎されていなかった。
 そこで、能條社長は自社で使用する車両として荷台をス
ライド傾斜させる車両運搬車を考案、中古車を改造して製
作した。これが日本で最初に製作された荷台スライド傾斜
型の車両運搬車である。同社は後にセフテーローダと命
名するが、今日では業界全体で年間生産台数が約3000
台のビッグ市場に拡大するのである。
 当初、自家用車として開発したスライド式車両運搬車
は、同業者や自動車販売会社からも貸して欲しいという要
望があり、好評であったという。もともと物づくりに夢を賭
けてスターした会社なので、能條社長がこのセフテーロー
ダを商品化したいと考えるのは当然の成り行きである。
 しかし、実際に商品として売り出すと、殆ど売れない。
当時、整備車両の引取や納車は代金を請求できないサー
ビス業務になっており、稼ぎの無い業務に投資は出来な

《企業は人なり》能條健二の世界
セフテーローダⅡ
セフテーローダグライドⅢ
TheTRUCK2016年10月号24
い、という理由である。能條社長は、セフテーローダ
輸送イメージも良いし、二人作業を一人にする事が出来る
ので、人件費や残業の面でも投資対効果があることを訴
えたが、殆ど拡販には繋がらなかったという。
 ちょうどこの頃、「近くの整備工場が売却に出ているので
買わないか」という誘いが銀行筋からあった。能條社長はこ
の先も自動車整備業で経営を営むのであれば、願ってもな
い話しと受け止めたかも知れないが、物づくりに対する夢
は捨てられなくて、この話しを丁重に断った。「あの時に売
りに出た整備工場を買っていたら、暫くは整備に専念する
ことになったので、車体やトレーラを製作する今の花見台
自動車は無かったかも知れない。」と語っている。県商工、
日本飛行機、南武鉄工で培った物づくりへの執念が勝って
いた結果である。
 整備工場の傍ら、車体工場を立ち上げたのはそれか
ら間もなくの事で、隣接してコカコーラの大きな工場が
あった。
セフテーローダのまとまった注文は意外なところから始
まった。自動車に憧れる若者は運転免許を得る為にモー
タースクールに通うことになるが、素人の運転なので直ぐ
にクラッチが焼き付いて動かなくなってしまう。この故障車
は、けん引することは出来ないので、荷台に載せるセフテー
ローダが重宝されたのである。そして間もなく、整備業
者や自動車ディーラー、中古車業界でも需要が出て、注
目される事になるのである。
 この当時、車体産業界は特装車の新明和工業(当時の
通称は川西モータース)、極東開発工業、東急車輌製造
(現東邦車輌)やクレーンのタダノ(当時は多田野鉄工)
ユニックカーゴ系もパブコ(当時は加藤車体工業)、山
田車体工業、日本フルハーフ、日本トレクス(当時は日本
レールモービル)など、大いに活性化の方向にあった。し
かし、荷台スライド傾斜のセフテーローダは全く無名の
花見台自動車が開発したのである。
 このセフテーローダの開発について能條社長は次のよ
うに述べている。
「当時の代表的トラックは平ボデー車だった。平ボデーは
シャシの上に木材の縦根太を乗せ、その上に車体を支える
横根太を乗せ、荷台を張り、木材を薄い鉄板で捲いたア
オリが取り付けられていた。あの木製平ボデーでは、荷台
をスライド傾斜させることは不可能だか、全てを鋼材で構
成すれば可能になると考えていた。木製の車体メーカーで
は発想が出なかったかも知れない。」
 セフテーローダの製作では、既に鉄板の加工は身につ
けていたし、荷台をスライドさせる油圧シリンダーも多くの
現場で経験を積んでいた。最大の難関となったのが、荷
台をスライド傾斜させる為にはシャシフレームを切断しなけ
ればならない点であった。当時は車体架装の為にシャシを
切断することは、道路運送車両法の車両保安基準で許可
されないと一般的には解釈されていたようである。しかし、
能條社長は県商工の自動車部でこの法律を熟読していた
が、禁止事項はなかった。あくまでも、担当官の判断に
委ねられていたのである。
 そこで、神奈川県の陸運事務所に事情を説明して許可
を求めたところ、最初は難色を示していたが、この車両が
実現することで、大幅に安全性が向上することや自動車整
備や販売会社の引取や納車業務が大幅に軽減する事など
を辛抱強く説明したところ、担当官が理解を示し許可を得
たのである。また、車両運搬車は積載物が荷台からはみ
出す場合があるので荷台長を可能な限り長くしたい。そこ
で、走行する場合は後端の歩み板を垂直に立てることで、
バン型と同じく、ホイルペースの3分の2までのオーバー
ハングを延長することも許可を得たのである。これらの法
解釈は、花見台自動車に限らずその後の車体産業に大き
く影響しているのであるが、その事実を知る人も最近は少
なくなったという。
苦境を会社更生法で乗り切った
 数少ない経営者
 昭和47年、花見台自動車はセフテーローダの受注
が好調に推移して来た事から、自動車整備を閉鎖して車

火力発電所で使用する石炭を運搬する短尺の大容量トレーラ(HDD210)
TheTRUCK2016年10月号25
体架装事業に専念することになる。
 1台積みのセフテーローダは神奈川県内だ
けでなく、近隣からも注文を得て生産が追いつ
かない常態に陥る。その頃にタイミング良く声
がかかったのが古河ユニックであった。車載用
クレーンで全国に販売ネットワークを持つ古河ユ
ニックは当初、同社が受注した車両運搬車の生
産を花見台自動車に依頼して来たのであるが、
既に生産が手一杯の常態なので、セフテーロー
ダの製造権を条件付きで古河ユニックに譲渡す
ることで合意、スライド傾斜式車両運搬車は大
手企業でも生産されることになり、市場は大き
く拡大する。
 しかし、能條社長の物づくりへの夢はまだ始
まったばかりで、荷台スライド傾斜の技術は中型車から大
型車へと拡大、産業車両運搬車としても活用されることに
なる。
 昭和49年44月月には工場が手狭になった為、横浜市
旭区矢指町に工場を建設するが、同社の事業は拡大の一
途となり、昭和58年1月には横浜市が開発した金沢工
業団地へ移転する。(現在の横浜支社)さらに平成元年9
月には福島県いわき市好間工業団地に主力工場を建設して
増産体制を確立する。
 現在、花見台自動車が生産している車種はセフテーロー
ダ一般積載、セフテーローダ車載専用、セフテーローダ
重機建機運搬、ヒップリフタ、セフテーローダ・ダンプ、
2台積み車載専用、トラクタ・トレーラ製品など多岐にわ
たり、特装車とトレーラの総合メーカーと言っても過言で
はない。
 しかし、同社は2009年3月30日経営が行き詰まって東
京地裁に民事再生法を申請する事態に陥る。原因は合法的
に開発したトレーラの型式認定が遅延したことにあったが、
資金繰りにメドが立たなくなった結果の最終手段であった。
 筆者も債権者の立場で同社の集会には出席したが、
概ね再建を期待する声が多く聞かれたのは能條社長の
人徳によるところが大きい。民事再生法の適用を受けた
企業は、経営の全てが裁判所の管理下に置かれること
になるが、同社の場合は能條社長が代表権を維持した
まま再生計画が進められた。大幅なリストラや経費の節
減も断行したが、献身的な自動車メーカーの支援もあ
り、その後も滞りなく事業を継続した。
 そして2011年3月11日、東日本大震災が発生する。
同社のあるいわき市は震災に加えて福島原子力発電所が
崩壊するダブルパンチを受ける。能條社長は翌日から会社
に泊まり込んで、復興の指揮に当たった。しかし、同社は
震災による被害は被ったものの、放射能汚染は免れてい
た。
 この3.11震災は大きな犠牲が伴ったが、リーマンショッ
ク以来低迷が続いていた産業車両にも復興需要が台頭す
る。更に、政権を奪回した安倍内閣が強力に経済再生を
打ち出したことから、自動車産業界も需要が大きく回復す
ることになる。
 このような背景もあって花見台自動車は予想外のスピー
ドで再生が実現した。民事再生法の適用を受けた企業
が、代表者の変更なしに再建するケースは極めて少ないと
いう。この点について、能條社長は次のように述べている。
「民事再生法を申請した事で迷惑をお掛けした会社も沢
山あるし、その後の支援にも深く感謝している。しかし、
あの時点で民事再生法を申請していなければ、今日の花
見台自動車は無かったと思う。ギリギリの選択であったけれ
ども、最善の選択であり、再建する自信もあった。」
 これが能條社長のエンジニアであると同時に経営者とし
ての一面でもある。
最新の開発は大容積の
 石炭用ダンプトレーラ
 能條社長はどのような状況下にあっても開発の手を緩め
たことはない。
 最近、一台の新たなダンプトレーラが完成した。火力発
電所で使用する石炭運搬車である。
 昨年8月、東京電力株式会社、三菱重工業株式会社、

《企業は人なり》能條健二の世界
セフテーローダ マークⅢ
車両総重量25tクラスで最大積載量13tクラスのスライドボディを実現さ
せる『花見台軽量荷台技術』を採用する、セフテーローダマークⅢ。
セフテーローダ ヒプリフタLw
車両総重量25tクラスで最大積載量14tクラスの軽量ボディを実現さ
せる『花見台軽量荷台技術』を採用した、セフテーローダヒップリフタ
Lw。
連結全長 約11.5m以内も可能
★3軸ISOフル(30.48t)HCT303リーフサスペンション
TheTRUCK2016年10月号26
三菱商事株式会社、三菱電機株式会社、及び常磐共同
火力株式会社の5社は、東京電力が検討を進めている福
島復興に向けた世界最新鋭の石炭火力発電所プロジェク
の推進に関する基本合意を発表した。このプロジェクトは、
福島県の経済再生を後押しする産業基盤や雇用機会を創
出するとともに、次世代のクリーンコールテクノロジーであ
る石炭ガス化複合発電(IGCC)技術により、この分野で世
界をけん引していくことを目指している。具体的には、東
京電力広野火力発電所(双葉郡)と常磐共同火力勿
󱢫󱢔󱢞
来発
電所(いわき市)に、それぞれ約54万kWのIGCCプラン
トを1基ずつ建設、2020年代初頭の運転開始・運用を
目指している。
 能條社長が開発したのは、この火力発電所の燃料とな
る石炭運搬車である。
 連結全長は11,1800㎜と単車トラック以下と短く単車ダ
ンプの約2倍の積載(21トン)が可能で、トレーラは2軸
小径タイヤを採用し30㎥の大容量ベッセル(40㎥も可能)
を搭載している。
 この石炭運搬用トレーラの開発には、日本の道路事情が
深く考察されている。火力発電所で使用する石炭の量は
膨大にのぼる筈で、これを通常のダンプトラックで運ぶと相
当な台数が必要となり、一般交通にも影響が及び兼ねな
い。そこで、合法的に一度に大量の石炭を運ぶには、低
床化によってベッセルを大きくして石炭を高く積む以外にな
いと考えたのである。
 実は、この石炭運搬用トレーラは発注を得て製作したも
のではない。花見台自動車の提案車両として開発したもの
である。勿論、大きな先行投資が必要で、リスクも伴う。
 花見台自動車はこれまでに実に多くの車両を世に送り出
しているが、車両の開発は常に提案車両の製作から始ま
る。絵に描いた餅では顧客に理解を得ることは難しいと考
えているのである。
 この車体産業が黎明期の頃、特装車の開発に夢を託し
た先人は沢山いた。
 大正8年に日本初の天秤式ダンプカーの開発に着手し
た犬塚製作所(当時は犬塚特殊自動車工場)の操業者犬塚
伊三郎や大正5年に独自の技術で、日本で4番目の国産
アロー号を造った矢野特殊自動車の創業者矢野倖一も
その一人である。
 最近、車体産業でよく耳にする言葉が「開発の限界」であ
る。開発をし尽くしたことによる新開発商品の限界を意味し
ていると思われるが、能條社長にはその限界はないのでは
ないかと思う。何故なら時代が変わり、法律が変われば市
場が求めるニーズも変化するからである。その要求に応え
るのであれば開発のターゲットは無限となるからである。
 80歳を迎えた能條社長はこれまでの開発人生を振り返っ
て次のように述べている。
「父親が終戦間近に戦死して8歳で母子家庭になったこ
とや、県商工で工作機械に手を巻き込まれて指が動かなく
なるハンディを負ったことも、今になって振り返れば、それ
を乗り越えようとする意思がバネとなって力になっていたよう
に思う。片親である事を理由に不採用にした富士電機も、
民事再生法の申請にまで追い詰められた要因も、試練と
受け止めれば感謝の気持ちすら湧いてくる。私の人生は開
発に尽きるが、その基礎は県商工入学から日本飛行機、
南武鉄工の10年間に出来上がっていたように思う。常に
問題意識をもって世の中を見ていれば何が求められている
か、開発の目標は見えてくる。
 時代の変遷が著しい現代、エンジニアを志す創業者が
終生経営者であり続けるケースは極めて希である。その意
味で花見台自動車は能條社長そのものと言っても過言では
無い。(秋林路)

スライドボデーの新時代をリードする
株式会社花見台自動車




http://www.hanamidai.co.jp/

TheTRUCK2016年10月号38
様々なショーに見るコンセプトトラック
̶
その⑧
̶
「NEXTGENERATIONSCANIA」‥‥20年ぶりのフルモデルチェンジ発表
 8月23日19時(欧州時間)、パリは凱旋門に向かってシャンゼリゼ通りの左側でセーヌ河の間に位置す
るグランドパレスにて盛大に発表された。1900年パリ万博を記念して建てられた荘厳かつ華麗な博覧会場
では世界中のデーラやジャーナリストを集め、また同時に公式Web上ではカウントダウンし世界にライブで
同時発表,発信された。新型車詳細は本誌別稿で報告するとし、概要をスケッチ描画した。
旗艦「S」ハイライ(V8/730ps):フラットフロアで全高はトレーラと同等

TheTRUCK2016年10月号39
石野 潔
キャブを主にしたモデルチェンジでありシャシーやパワートレインはチューニングレベル
と見受けられた。SCANIAの旗艦「V8Rトップライン」を廃止し、新たにフラットフロア
を持つ全高4mの天空にそびえる「Sハイライン」を設定し、まずはRシリーズと共に
デビューさせた。
現行「P〜G」シリーズは追って発表。
エンジンは現行「DC」「V8」を継承し410ps〜730psまでをカバー。
運転席を前〜側に寄せフロア面を拡大、不評であった狭さを改善。
空力や燃料噴射の改善で燃費5%の向上。
安全性(サイドカーテンエアバッグ採用など)の向上。
「R」シリーズハイライン:フロアは16cm以上のセンタトンネル高さを持ち全高は
「S」より低い

TheTRUCK2016年10月号40
リストファーハンセンデザイン部長2004年、SCANIAお客様センターで筆者と
「S」ハイライン フラットフロアの内装&インパネ
 テーマは「アスリート」(SCANIA)とし、フロア面積を拡大(※)、各部の品質の高さと安全性(サイ
カーテンエアバッグ採用等)をより向上させている。
SCANIAデザインは今まで一部を伊カロッツエリアの「イタルデザイン」「ベルトーネ
デザイン」等へ委託していた。「今回のフルモデルチェンジではキャブ内外装デザイン
は全てSCANIA社内デザイン部で開発した」とのこと
様々なショーに見るコンセプトトラック
̶
その⑧
̶

TheTRUCK2016年10月号41
走行制御を集中させた
新オプティクルーズコン
トロールレバー
(※)ドライバーシート位置を前へ60㎜、外側へ
20㎜移動させフロアをより広くさせている
SCANIAモジュールシステム
自動車開発で模範となっているSCANIA車両モジュー
ルシステムは1961年、入社15年目の若き技術者
「Sverkerシェストレム氏」により提案、研究開発
された。
1980年、車両,部品全てをモジュール化しG、P、
R、T車両シリーズとして製品化した。その後企業
に効率化と利益をもたらし、最も重要な成功要因の
一つとなった。
キャブモジュール概念図(P、GModeisを除く)筆者作図
モジュール(共通化)構成概要は現行と同じ
アンダーカバー(バンパ、
ステップ、フェンダ)とキャブ
の分割構成は現行踏襲
スリパーキャブ
ロールーフ
S-ModelR-Model
デイキャブショートキャブ
(現行トップライン)
「S」&「R」ハイラインルーフ
「R」ノーマルルーフ

TheTRUCK2016年10月号42
2016
国際物流総合展
澤田征二
☆ネット通販
 「物を買う」とは
①欲しいものを売っている店に行く。
②展示されているものの中から買うものを決める。
③お金を払って購入する。
④品物を持って帰る。
 という行動を伴い、移動に掛る費用や品物を持っ
て移動する労力(?)の負担もある、でも「買い物に
行く」事から生じる食事・観光などの「ついで」の楽
しみもあるが・・・。
 ネット通販を使えば、①〜③まで
は自分のPCのキーボードの操作で
完了し、早ければ当日または翌日に
自宅に届く。
 60年近く前には、ディズニーの
アニメで魔女か妖精が行っていた
魔法に近い現象と思ってしまうの
は・・・古い人間の感覚だろうか。
 殆どの人がインターネットにアク
セスできる現在、この便利さによっ
てマーケットは大きく伸びてきてい
て、経済産業省が出しているデータ
を見ると市場規模は勿論、前年度か
らの伸び率まで右肩上がりになって
いるのが判る。
 行政上、ネット通販ビジネスは『B
toC―Eコマース』というタイトルに分類される。
 百貨店・スーパー・専門店・コンビニと定義され
る各流通業種全てとある一定の分野で競合してい
る。
 勿論、このような大きなシステムを動かすには、
そのビジネスを構築・設計・設立していく為の膨大
なコスト、お客の要望に合わせて改良していく努力
も必要になる。
 そこで、ネット通販の2つの大きな機能、『物流
センター』『ラストマイル(宅配)について簡単に
説明し、出展企業/展示品の紹介に繋げる。
 9月13日㈫〜16日㈮東京ビッグサイトにて開催され、460社・団体
が出展。(以下「物流展」と表示)
 今回は、最近大きく伸びている『ネット通販ビジネス』に関連する機種
に焦点を当てて紹介する。

TheTRUCK2016年10月号43
☆物流センター
 物流センターで行われている作業項目は大まかに
言って、下図に示されたものである。 
 大手ネット通販の扱う商品のアイテムは膨大にな
り、物流センターが扱うのは20〜30万アイテム
にも及ぶという。(一般的なコンビニでは3000ア
イテム弱)
 勿論、在庫管理がしっかりできなければ欠品や在
庫コストの上昇が信用問題、企業損益に影響する。
 また、注文は1個からできるので、メーカから
届く段ボール詰めの商品をバラす必要もある。
 こういった作業は正確で迅速に処理されなくては
ならないという使命が有るので、IT化、機械化が
進められている。また、誤配、遅配等に関する苦情
処理などもこの部署に属していて、出来るだけ早い
調査と対応が求められる。
 このように最後の配送(宅配)を除けばすべての業
務をここ1か所で処理するので、アメリカのアマ
ゾン社ではここを「フルフィルメント(業務完遂)
ンター」と呼んでいる。
☆ラストマイル機能
 店舗で物を購入した時はお金を払った時点で取引
が完了する。ネット通販は基本、「無店舗販売」であ
るから注文を受けた品物を届けた時点で取引が完了
する。
 つまり、届ける(宅配する)まで責任が存在するこ
とになるから、宅配コストが発生する。
 ラストマイル(または、ラストワンマイル)とは物
流センターが処理をした後の配送のことを言う。
 日本全体では、所帯数5180万/事業所数580
万あって、注文はどこで発生してどこへ届けるのか
とても気まぐれ。
 殆どのネット通販企業は、これを宅配便業者に委
託している。つまり、宅配が決定的に重要な役割・
ラストマイルを担っていると言える。
 以上の説明内容は、2016年7月20日初版の光
文社新書「物流ビジネス最前線」の中の「ネット通販」
に関する部分から引用した。それ以外の物流に関す
る部分も色々と参考にさせてもらっている。
☆物流展での出展品の紹介
☆物流センター関連
★プロロジスパーク
 日本国内に
83棟もの開発
実績がある事
を前面に押し
出している。4
年前の物流展
では29棟で
あった。
 物流セン
ターについて
細かく説明す

TheTRUCK2016年10月号44
る必要がなくなってきて、実績による安心感をア
ピールするという事だろう。
★大和ハウスグループ
 グループ企業にゼネコンのフジタを抱えているこ
とが物流センターの設計/建設などに有利な部分が
考えられる。
☆物流センター内の装置
*村田機械
 ガントリーロボットを核に保管とピッキングを
一体化した大型の設備を展示。世界の40か国で
2000システム・ロボット6000台が稼働して
いる。
*岡村製作所
 パレットを高密度に保管することが出来るシステム。
*ユーピーアール
 在庫スペースは多い方が良いが稼働率は高くし
たい。
 もし品物が溢れる可能性が有るときは、倉庫の空
きスペースにネスティングを使った臨時の倉庫に一
時避難する、という選択肢を持っていると安心。 
細かい気遣いだろう。
*リンテック
 物流センターが全て無人化された機械で運営され
るものでもない。規模に合わせて人が関与する半自
動のラインが有っても良い。

TheTRUCK2016年10月号45
*豊田自動織機
 展示場で最大のスペースを確保。1枚の写真に納
まらないので2枚写真を撮って繋ぎ合わせてみた。
不自然な部分があるがご容赦を! 
 展示パンフレットの裏表紙に楽しいイラストが
有ったのでご参考まで。
☆ラストマイル(宅配便)
*ヤマト運輸
 展示内容は前回と同じテーマのANAカーゴと
のコラボで沖縄から東南アジア向けの物流をア
ピール。
*日本郵便
 展示場のコーナーに昔の郵便ポストを置いてレト
ロ感を出している。宅配業ではシェアが13.6%の
3位であるが独占している郵便物(信書)の配達で届
け先を把握している強みがある。
☆車両関係
*トプレック

TheTRUCK2016年10月号46
 ヒートポンプ式ユニットで庫内温度をー20度/
0度/+20度に設定できる仕様の定温輸送バンを
展示。所謂冷凍バンをパンなども加温配送できるよ
うにして稼働率を上げることが出来る。
*三甲
 広いスペースにパレットやボックス等のプラス
チック製品を展示。その一角で保冷剤を用いたコン
テナのプレゼンを行っていた。このサイズ、タイな
どの高級魚を一流店やホテルなどに届けるのにいい
のではないだろうか。
*花岡車両
 テールゲートリフタを車に取り付けるのではな
く、発/請荷主が用意しておく、と言う発想の転
換。車両価格が下がり積載量は増える。車両手配の
担当者の選択肢も広がる。ターゲットとする積載物
はロールボックス。
*ピカコーポレーション
平ボディーで荷物を運搬するのに、人が細いアオ
リの上に立って積み降ろしする作業は確かに危険。
 運転手の高齢化が進む事を考えると安全の為に
持っていた方が良い機器だと思う。
*フレンディックスジャパン
 パレットに積まれた荷物をロールボックスのよう
に水平移動し、フォークリフトのように持上げて
積み込むことが出来る。(降ろす時はその逆)そのパ
レットと一緒に届け出先まで同行する。商品名「イ
ノリフト」。

仕様
項目
チップセッ
センサーデバイス
画角
ディスプレイ
供給電圧
動作温度範囲
記憶ディバイス
記録フレーム
カメラモード
記録内容
記録形式
マイク
時刻設定
加速度センサー
質量
内容
AmbarellaH.264画像圧縮チップ
フルHD5MCMOSセンサー
約105度
LCD3インチ4:3モニター
DC10-30V
−10℃-+70℃
SanDiskSDカードClass10以上
読み書き速度15MB/s以上推奨
(最小容量:4G、最大容量:32G)
1920×1080(フルHD1080P/30F)
1280×720(HD720P/30F)
システム起動時に自動録画
解像度:3M、5M、8M
手動写真撮影、加速度センサー、セルフタイマー
日付、時刻、画像、加速度、GPSデータ(速度含む)
専用プレイヤー用独自フォーマット(記録モード)
内蔵デュアル高感度マイク
GPS信号による自動設定
GPSが無効の場合、内蔵時計を使用
内蔵
本体:192g、シガー電源アダプター:112g
これは凄い!
製造販売元:株式会社日本ヴューテック http://www.nvt.co.jp/
営業本部:〒211ー0066川崎市中原区今井西町93ー3 TEL.044ー722ー2211(代) FAX.044ー722ー8488
本社:〒211ー0063川崎市中原区小杉町3ー239ー2 【サポート:TEL.044ー722ー2211】
常時録画
エンジン連動録画
イベント録画
センサー検知時録画
GPS搭載
Googleマップ連動
日付、時刻、速度を記録
音声録画
車内の音声を記録
VFーDVRー001
FULLHD5メガピクセル
ドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
VIEWTECのドライブレコーダーVIEWTECのドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
こんな使いかたも
自分の運転をチェック
旅行の想い出に
レース走行を記録

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年10月号60
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、ダイムラートラック・
アジア(DTA)傘下のDaimlerIndiaCommercialVehicles
Pvt.Ltd.(DICV)と協力し、高出力の超大型トラックを世界
に先駆けてケニアで販売を開始した。
 連結車両総重量(GCW)65トンの「TV3340Sトラクター」
は、6気筒400馬力11.97リトルの新エンジン「OM457」
を搭載。同エンジンの性能・効果は成熟市場ですでに証明さ
れている。同車両には12段マニュアルトランスミッションに加
え、多彩な車両仕様に対応できるリヤアクスル比の最適化を
図ったハブリダクションを採用。さらに、寝台付きの大きなキャ
ビンも備えている。ダイムラーの技術プラトフォームをベースと
して開発した同車両は、充分な積載と優れた燃費性能という、
ケニアのコンテナ輸送業者の要望に応えるよう設計されてい
る。ケニアにおいてFUSOは、燃費の良さと丘陵地での優
れた性能で高い評価を得ている。
 MFTBCのミャエルカンパー副社長兼セールスカスタマー
サービス本部長は、「この非常に堅牢なトラクターは、大型トラ
クに対するお客様のご要望にお応えして、当社の幅広い製品
ラインアップに新たに加わりした。これによりケニア市場のお
客様は、さらに多くの製品の中からご要望に応じた車種をお選
びいただけるようになります。新モデルは世界に先駆けてケニ
アで発売し、他の市場にも順次投入していきます」と語った。
 FUSOはケニアで、SimbaColt社と48年にわたり協力
関係を築いてきた。同社はFUSOにとって最も歴史の長い販
売代理店のひとつで、2016年1月から7月に1,132台の
車両をケニアで販売している。商用車市場が厳しい状況にあ
りながら、昨年同期比で増加している。新モデルおよびカスタ
マーサービスは、国内19の拠
点で提供される。
 SimbaColt社のAdilPopat
社長氏はケニア・モンバサで開
催した発表イベントで、「TVの最
初の販売市場としてケニアが選
ばれたことを大変うれしく思いま
す。このトラックが市場の様々
なニーズを満たし、近い将来、
好評を博するものと確信していま
す」と抱負を述べている。
 現地ユーザーとの関係強化戦略の一環として、ダイムラー
の商用車事業部門は2016年2月、ケニア・ナイロビにリー
ジョナル・センター(RC)を開設した。同RCでは、東・中央・
西アフリカ地域におけるすべてのダイムラー商用車ブランドの
販売とカスタマーサービスを管理している。
 同地域の総人口は約7億7千万人で、ケニア、タンザ
ニア、ナイジェリアなど41の市場があり、人口の68%を25
歳未満が占め、他のどの地域よりも高い長期成長が見込まれ
ている。同地域の大幅発展は、海外からの直接投資に支え
られており、その額は2000年の約6倍にもなり、その経済
発展に伴い、輸送事業のさらなる拡大とそれによる商用車需
要の増加が予想されている。
 FUSOは2013年から新型トラクをケニア、タンザニア、
ウガンダ、ナイジェリア、南アフリカで販売している。今回発
売する「TV」トラクターを含む車両は、イド・チェンナイにある
最先端の工場で生産され、アフリカ市場へ輸出される。新車
両が加わることで、製品ラインアップはさらに拡大され、多くの
ンフラ事業が計画されているケニアでのユーザー選択肢が広
がることになる。また、2016年3月にはモンバサ工場で、
新型トラクのKD生産が開始されている。
■TV3340Sトラクター(6×4)
・型式…TVY2SJR2R
・乗車定員…3(1+2)
・エンジン型式…OM457LA-E3(11,970L)
・最大出力…400馬力/1,900rpm
・最大トルク…2,000Nm/1,100rpm
トランスミッション…G330ー
12段MT
・燃料タンク容量…455L
◇SimbaColt社の概要
 SimbaColt社はケニア・ナ
イロビに本社を置く1968年設
立の会社で、三菱自動車の乗
用車やMFTBCの小型トラック
「キャンター」などを取り扱う販
売代理店である。ナイロビ、モ
海外展開…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ケニアで高出力の超大型トラック新モデルを発売
現地ニーズの重量物積載を満たす設計
TV3340S(6×4)トラクター

TheTRUCK2016年10月号61
 三菱重工グループの菱重コールドチェーン㈱(RCC)は
2016年10月、タイに陸上輸送用冷凍ユニッ(陸上レフユ
ニット、陸レフ)の販売・アフターサービス会社を、現地企業
のマハジャック社(MahajakIndustryCo.,Ltd.)と合弁で設
立する。同国をはじめ東南アジアで高まっている定温物流ニー
ズに応えて拡販をはかるのが狙いだ。
 RCCは、三菱重工業100%出資による陸レフの国内総
販売会社である。今回の合弁会社名は「RCCAsiaCo.,
Ltd.」で、RCCが10%、残り90%をマハジャック社が出資
して設立する。社長にはマハジャック社からChatchawan
Kanchanachayphoom氏が就任。本社はバンコク郊外にあ
るマハジャク社のグループ会社敷地内に構えることになる。
将来的にはRCCによる増資を通じた事業規模拡大も検討し
ていくしている。
 マハジャック社は、ボルトやスクリュー、ばねの製造・販
売会社として1969年に設立し、そ
の後、音響機器販売、空調機器販
売、コールドチェーン事業展開等でタ
イ有数の企業へと成長している。三
菱重工の家庭用・業務用エアコンの
生産・販売を手掛けるタイの合弁企業
であるMitsubishiHeavyIndustries-
MahajakAirConditionersCo.,Ltd.
(MACO社)の出資パートナーとし
 矢崎グループの矢崎エナジーシステム㈱(矢﨑航社長、資
本金:3億1,000万円、本社:東京都港区)のタイ現地法
人であるThaiYazakiNetworkServiceCo.,Ltd(TYNS)
ンバサ、キスム、キシイで販売とカスタマーサービスを担当し、
ケニア国内に幅広い販売・サービス拠点網を擁している。
て、1988年のMACO社設立以来、三菱重工とは友好関
係を築いている。協業実績がある現地企業と組むことで、新
会社の順調かつ安定的な運営が期待できるとしている。
 タイをはじめ東南アジア地域では、生活水準の向上に伴
い、日系企業や現地企業によるコンビニエンスストアの多店
舗展開が活発化するなど、食品分野などを中心に定温物流
に対するニーズが急速に高まっている。現地に三菱重工製陸
レフを導入している企業の間では、RCCが日本で行っている
のと同等の取り付けやアフターサービスに対する要望が強まっ
ており、直轄による拠点確保が必要となっていた。新合弁会
社の設立は、こした状況を受けたものとなる。
 三菱重工は、RCCおよびマハジャック社との緊密な連携
を通じて、新合弁会社の事業展開を強く支援し、陸レフの拡
販に力を注ぐことでタイおよび東南アジアの定温・高鮮度物
流発展に貢献していく計画だ。
MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損
害保険㈱(金杉恭三社長、資本金:1,000億円、本社:東
京都渋谷区)のタイ現地法人であるAioiBangkokInsurance
FUSOブランドでは、小・中・大型トラクおよびバスなどすべ
ての車両を取り扱っている。
海外展開…三菱重工/RCC
事故低減…矢崎エナジー/あいおいニッセイ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
話題のニュートラック新製品情報・新情報
現地パートナー企業のマハジャック社と合弁で
タイに陸上輸送用冷凍ユニットの販売会社を設立
タイでテレマティクス技術を活用した
企業向け事故低減支援サービスを開発
三菱輸送用冷凍ユニット「TDJS40D」三菱輸送用冷凍ユニット「TU100SA」

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年10月号62
PCL(ABI)は、2社協業のもと、テレマティクス技術を活用し
た企業向け事故低減支援サービスを開発した。
 同サービスは、TYNS社の最新鋭の通信型デジタルタコ
グラフ「iQsan」を利用した安全運転コンサルティングサービス
で、企業の事故低減取組みに対して更なる安心・安全を提
供するもの。サービス開始日は2016年9月上旬を予定して
おり、初年度30企業へのサービス提供を目指している。
 サービスの展開を契機として、iQsanの普及と企業の安全
運転支援をサポートするともに、タイ国における安心・安全
な道路交通社会の実現に貢献していくしている。
 ちなみに、「iQsan」は、ASEAN地域向けに開発した広域
通信機能内蔵のクラウド型デジタルタコグラフの商品名で、
「イッキュウサン」と読む。仏教国タイでは日本のアニメ「一休
さん」が広く知られており、一休さんの聡明なイメージに由来し
ている。また、安全運転コンサルティングサービスはMS&AD
ンシュアランスグループの㈱インターリスク総研のタイ現地法
人であるInterRiskAsia(Thailand)Co.,Ltdを通じて提供さ
れている。
■開発の背景について
 タイでは自動車の台数が急速に増加しており、WHOの
調査で人口10万人あたりの交通事故死亡者数が36.2人
(2015年度データ)と、世界で2番目に多いなど、深刻な
状況となっている。バストラク事業者に対しては、GPSトラ
キングシステムの装着が段階的に義務化されるなど、政府レ
ベルでの対策が進みつつあるものの、民間企業では一部を除
き、ドライバーの安全運転指導はまだまだ充分ではないため、
効果的な事故低減の取組みが喫緊の課題である。
 一方、日本ではテレマティクス技術の進展により、自動車
の運行データを活用した事故低減への取組が進み、事故防
止・削減に大きな効果があることが実証されつつある。
 このような背景のもと、企業の安全運転指導をサポートす
べく今回、TYNS社のiQsanを活用した安全運転、事故
低減支援サービスを共同開発し、タイで提供することとなった
もの。
■サービスの概要(TYNS社のiQsanの機能を活用した、
安全運転コンサルティングサービス)
⑴iQsanの特長
 iQsanは、リアルタイム通信を行うテレマティクスと、安全・
燃費を管理できるデジタルタコグラフの機能が一体となった
車載機器端末であり、車両に装着することで、走行データや
位置情報を取得し、ドライバー個々の運転傾向を分析すること
ができる。また、ドライバーに対し、危険運転の注意や改善に
向けたアドバイスをタイ語でガイダンスできるなど、運転品質の
向上に寄与する機能を備えている。同サービスは既にTYNS
がタイにおいて2015年より実用化済みとなっているす。
⑵安全運転コンサルティングサービスの概要
 iQsanで取得したデータをABIで解析しドライバーごとに安
全運転に資するポイントをまとめ、その情報をフィードバックする。
 具体的には、①iQsanを特定の車両に4週間設置、②
初めの2週間は、現状の運転を分析、③残りの2週間は、
警報機能を行い、スピードオーバー・急加減速・アクセルの
踏み過ぎやエンジンの高回転が発生した場合のドライバーへの
警告を実施、④以上4週間の運行データに基づき、分析・
診断レポーを提供ドライバーごとに運転の特長、改善ポイ
トなどをまとめ、運行管理者へフィドバック/結果に基づく、
具体的な事故防止対策の検討をフォロー)、となる。
【概要】サービス提供の仕組み

TheTRUCK2016年10月号63
 矢崎エナジーシステム㈱(矢﨑航社長、資本金3億1,000
万円、本社:東京都港区)とユーピーアール㈱(酒田義矢社
長、資本金:9,600万円、本社:東京都千代田区)は、主
にタイを中心としたアセアン市場向けに、テレマティクスシステム
とスマートパレット技術を連携させた、物流のトータルサポートシ
ステムを共同で開発し、2017年3月からサービスを開始する。
■同サービスにより実現できること
 従来、物流事業者は、安全(事故防止)、省エネ(エコ
ライブ)、貨物の品質(温度、振動等)、効率、労務管理、
盗難防止等を個別に管理してきた。同サービスでは、これらを
トータルに管理することで、物流効率と輸送品質を.躍的に
向上させることができる。
■同サービスの構成と今後の展開
 矢崎グループの車載機器及び運行管理サービス(iQsan)
と、ユーピーアールが30年を超える実績で培ったパレット事
業をベースとしたスマートパレット技術を組み合わせた新しい
IoTテレマティクスサービスである。
 2017年3月にタイでサービスを開始し、その後、ラオス、
マレーシア等、アセアン地域の他の国々でもサービスを提供
する計画となっている。最終的には、日本を含むグローバル
な展開も目指している。
■システムの概要
 テレマティクス車載機(iQsan車
載機)に接続されたスマートパレッ
用リーダーを通じて得られる、パレッ
トや貨物に装着されたタグからの
各種情報(ID、振動、温度等)
3G回線により矢崎データセンター
の管理サーバで収集・蓄積する。
 iQsanとスマートパレットシステ
ムの連携による「iQsanトータルサ
ポートサービス(ITSS)は、これ
までの車両のステータス情報(位
置、速度等)だけでなく、搭載貨
物のステータス情報(ID、振動、
温度等)リアルタイムで可視化す
ることができる。
■開発の背景
 タイを中心にアセアン地域では交通事故の増加が社会問
題化しており、業務用車両へのテレマティクス車載機の装着
を法制化する動きが加速する中、テレマティクスのニーズは急
激に増加している。アセアン地域ではAEC(ASEAN経済
共同体)の発足に伴い、インフラ環境の整備や、生産力(労
働力)の分散化など、陸上輸送や越境物流のニーズが拡大
傾向にあり、運搬中の貨物の破損や温度状態の把握、盗難
防止等を含むトータルな管理を通じた輸送品質の向上が強く望
まれている。
■保有システム(サービス・技術)
⑴テレマティクスサービス(サービス名:iQsan=イッ
キューサン)
 矢崎がアセアン地域向けに開発した広域通信機能を内蔵し
たクラウド型デジタルタコグラフで、2016年に施行されたタイ
陸上交通局によるGPS法制化の認証に加え、ドライバーレー
ニングモードや温度管理、クロスボーダー物流にも対応し、
将来のアセアン地域の運行管理スタンダードを目指したテレマ
ティクスサービスである。
⑵スマートパレットシステム
 ユーピーアールが世界で初めて実用化した920MHz帯ア
クテイブRFID技術を利用したクラウド型パレット管理システム
テレマサービス…矢崎エナジー/UPR
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ASEAN地域でIoTテレマティクスサービス開始
スマートパレットで車両・人・荷物の同時管理を実現
[iQsanトータルサポートサービス(ITSS)システム構成図]

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TheTRUCK2016年10月号64
で、在庫管理やビッグデータ分析による革新的なグローバル
IoTサービスが提供可能。さらに、パレット管理以外にも幅広
く適応が可能なグローバルIoTシステムである。2017年より
商用サービスを開始する予定となっている。
◇矢崎エナジーシステム
 1960年に日本で最初にタコグラフの製造、販売を開始し、
以来、半世紀以上に渡り、タコグラフやタクシーメーター、ドラ
ブレコーダー等、運行管理機器やシステムを開発・製造・
販売を行っている。そのシェアはトップクラスであり、商用車業
界の安全、省エネ、環境、効率面で具体的に貢献している他、
各種一般電線、LPガス用メーターや各種ガス警報器、太陽
熱利用機器、業務.空調など、エネルギーをベストミックスし、
人々の豊かな暮らしを実現する環境配慮型製品やサービスを
提供している。
◇ユーピーアール
 1979年の設立以来、パレッを中心とした物流機器のレン
タル事業をコア事業とし、全国に10営業拠点、海外に現地
法人3拠点を展開。保有レンタル用パレットは約350万枚に
も上る。コア事業の他、位置情報事業、IoT事業、カーシェ
アリング事業、パワーアシストスーツ事業等、IT、IoTを利用
した分野にも事業領域を拡げ、2014年9月には920MHz
帯アクテイブRFID技術を利用したスマートパレット技術を世界
で初めて実用化している。
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、ニュージーラン
で新たにFUSOブランドの販売代理店を認定した。
 オークランドに本拠を置くFUSOニュージーランド(FUSO
NZ)は、ニュージーランドでのFUSOブランドの輸入・卸売
事業を行っており、現地企業KeithAndrewsTrucks(KAT)
の全額出資による子会社となる。
 現在、FUSOブランドの輸入・卸売事業は、三菱自動車
ニュージーランド(MMNZ)が行っていたが、2017年1月ま
でにMMNZからFUSONZへの業務移管が完了する予定
となっている。
 MFTBCのミヒャエル・カンパー副社長兼セールス・カスタ
マーサービス本部長は、「FUSOブランドの商用車を専門に取
り扱うFUSONZと協業できることに大きな期待を寄せていま
す。FUSONZの親会社であるKeithAndrewsTrucksは、
FUSOのディーラーとして長年協力関係を築いており、すばら
しい販売成績を収めてきました。同社が設立したFUSONZ
はニュージーランドでFUSOブランドを推進する最適なパー
ナーです」と語った。
 FUSOブランドはニュージーランドで40年以上の歴史を有
しており、その間、長きにわたりMMNZと素晴らしい協力関
係を築いてきた。2015年には700台以上を販売、同国で
は現在2万2000台ものFUSO車両が走行している。
 FUSONZのカーティス・アンドリュース社長は、「今回の認
定をとても嬉しく思います。ニュージーランドでFUSOをNo.
1トラック・ブランドにするために成すべきことはたくさんありま
す。今後5カ月はMMNZと業務移管をスムーズに進めてい
きます。2017年以降、販売・サービス網の拡大や製品ライ
ンアップの拡充など、さざまな取り組みを実施予定です。こ
れを機に、FUSOのシェアを数年で大幅拡大できると信じて
います」と述べている。
◇ダイムラー・トラック・アジア(DTA)の概要
 ダイムラー・トラック・アジア(DTA)は80年以上の歴史を
誇る三菱ふそトラック・バス㈱と、インド市場で躍進的な成
長を続ける新会社ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビー
クルズ社が共同で事業を行う組織である。DTAは製品開
発、生産、輸出、調達、研究活動を共同で行い、ユーザー
にとって価値ある製品とサービスを提供する戦略的なビジネス
モデルを推進している。
◇KATの概要
海外展開…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ニュージーランドで新たにFUSO販売代理店を認定
販売・サービス網拡大で数年内にシェアアップ
ニュージーランドのFUSOブランド販売店

TheTRUCK2016年10月号65
 KeithAndrewsTrucks(KAT)はニュージーランド最大の
FUSOディーラーで、北島北部で販売・サービスを提供して
いる。設立25年の同社には現在、100名以上の従業員
がいる。ノースランド、オークランド、ワイカト、プレンティ・ベ
イ地域に4つの支店があり、2017年には販売・サービス拠
点を新たに開設する計画だ。
 横浜ゴム㈱は、米国ノースカロライナ州にタイヤ研究開発
センターを新設し、2016年9月からシャーロット地域で研究
開発活動を開始する。現在横浜ゴムは、北米向けタイヤの
研究開発活動を米国の複数の州と日本に分散して行っている
が、こした活動を近く新研究開発拠点に集約する。研究開
発活動の集約によって研究開発体制がより強化され、市場
に適したスピーディーな新製品投入が加速される。また、横
浜ゴムは今回の研究開発活動機能の統合に
伴い、北米の研究開発スタッフを現状の約2
倍に拡大する計画だ。
 新設するタイヤ研究開発センターは、当初
消費財タイヤの設計から開始するが、その後
順次、生産財タイヤの設計、試験・評価、
技術サービス、品質保証などまで業務範囲を
拡大していく計画。ハブ空港があり、質の高
い人材確保が容易などの理由からノースカロラ
イナ州への進出を決めた。今後、研究開発
活動の拡大に応じ研究設備に対する更なる投
資を視野に入れている。
 現在、横浜ゴムは北米においてタイヤ生産拠点をバージニ
ア州とシシッピ州、米国子会社本社をカリフォルニア州に置
き、乗用車用、トラック・バス用、建設機械・産業車両用タ
イヤを販売している。横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザ
イン100(GD100)」フェーズⅣ(2015〜2017年)におい
て大需要地域である北米を重要市場と位置づけており、従
来以上に新車用、補修用タイヤの販売を強化
する方針。北米での研究開発機能の強化は、
こうした経営戦略の一環として行うもの。
 横浜ゴムでは「地産地消」をテーマとして市場
に近い地域でのタイヤ研究開発活動を強化して
いる。すでに2006年にドイツに「ニュルブルク
ンクテストセンター」、2009年4月にタイに「タ
イヤテストセンターオブアジア」、2012年1月に
中国に「優科豪馬中国技術センター」を設立し
ているが、米国のタイヤ研究開発センターは機
能・人員数で海外最大の技術開発拠点となる。
海外研究開発…横浜ゴム
話題のニュートラック新製品情報・新情報
米国にタイヤ研究開発センター設立
機能・人員数で海外最大の技術開発拠点
トヨタ自動車㈱が2016年1月に米国に設立した人工知
能技術の研究・開発を行うToyotaResearchInstitute,
Inc.(TRI)は、ロボティクスや自動運転の研究を行ため、
米国の非営利団体OpenSourceRoboticsFoundation
(OSRF)と連携することになった。
 TRIは、OSRFが新たに営利企業として設立したOpen
SourceRoboticsCorporation(OSRC)と2年間の契約
を締結。OSRCの技術チームが、ロボット工学やソフトウェ
ア技術等に関し、TRIの研究活動を支援する。トヨタは既
存の自動車産業の枠を超え、より広範なモビリティ企業へと
発展すべく、TRIのロボティクス・自動運転研究を一層強化
することを目指す。
 同時にTRIは、OSRFが行っているオープンソースのロ
ボット関連ソフトウェア開発・利用促進活動を支援するため、
OSRFに100万ドルの助成を行う。
 TRIのギル・プラッ(GillPratt)CEOは、「トヨタでは、
自動運転研究…トヨタ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
人工知能技術研究のTRIが
非営利団体OSRFと自動運転研究で連携
横浜ゴムのトラク用タイヤ(参考写真)

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TheTRUCK2016年10月号66
屋内外を問わずお客様により良い移動手段をご提供すべく取
り組んでいる。OSRCの卓越した知見や優れた技術プラッ
フォームを、我々の研究活動の根幹を支えるものとして取り
入れていきたい。また、オープンソース化でロボット産業の発
展を加速させようとするOSRFの
取り組みを支援できることをうれし
く思う」と述べた。
 OSRFは米国の非営利団体
で、ロボティクス研究・教育に使
われるオープンソースのソフトウェ
アの開発、配布、利用促進活動
を行っている。主な製品として、
ロボット用ソフトウェア開発ツール
であるRobotOperatingSystem
(ROS)や、3次元のロボットシミュレーターであるGazebo
などがある。
 OSRFのブライアン・ガーキー(BrianGerkey)CEOは
「ROSの取り組みを始めて9年が経つが、こうしたROS
やGazeboのようなオープンソー
スのロボティクス開発ツールが広
く採用されていることは大変光栄
でうれしく思う。特に、TRIのよう
な革新的な民間企業による採用
が増えていることは非常に喜ばし
く、今後もROSやGazeboの
改良を進め、オープンソースに関
わる世界中のロボット開発者に進
捗を共有していきたい」と語った。
 ゼロ・エミッションモビリティのグローバルリーダーであるル
ノー・日産アライアンスは、2010年12月に「日産リーフ」
発売以来、累計35万台のEV販売を記録した。
 アライアンスは2016年8月にこの歴史的なマイルストーン
を達成するとともに、直近1年で10万台のEVを販売する
という業界記録を打ち出した。アライアンスのEVは、世界で
販売されたEVの半数を占めている。「日産リーフ」はグローバ
ルで累計23万台以上を販売する業界最量販EVであり、ル
ノーは欧州で最も販売されているEVブランドとなっている。
 ルノー日産アライアンスのカルロスゴーン会長兼CEOは、
「この歴史的なマイルストーンは、お客さまがルノーおよび日産
のEVの利点を認めているこを証明しています。EVのフルラ
ンアップを手頃な価格で提供し、ゼロ・エミション社会の実
現を目指す取り組みにより、ルノー・日産アライアンスは、EV
技術における圧倒的なリーダーになっています」コメントした。
■ルノー・日産EVの歴史的マイルストーン
 ルノー・日産アライアンスは、個人の使用からビジネスユー
スまで幅広いゼロ・エミション車のラインアップを持つ世界唯
一の自動車グループである。日産は、「日産リーフ」に加え、小
型商用バン「e-NV200」を2014年から主に欧州および日本
で販売している。ルノーは、「ゾエ」の他に、バンの「カングー
Z.E.」セダンの「SM3Z.E.」市街地用2人乗り「トゥイジー」
を販売している。
 日産は、現在までに世界48ヶ国・地域で累計25万台以
上のEVを販売している。「日産リーフ」の走行距離は27億㎞
(17億マイル)を超え、約455,249,190トンのCO
排出を
削減したことになる。25万台のうち、米国、日本、欧州の3
地域の合計で全体の90%を占めており、米国が97,000台
EV…ルノー・日産アライアンス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ルノー・日産が累計35万台の電気自動車を販売
EVのグローバルリーダーの地位を維持
グローバルで累計23万台以上を販売する業界最量販EVの「日産リーフ」
TRI最高経営責任者(CEO)のギル・プラト博士
ルノー・日産アライアンスは累計35万台のEVを販売

TheTRUCK2016年10月号67
と最も多く、次いで日本(68,000台)、欧州(61,000台)
続いている。
 ルノーは、2011年10月に初のEV「カングーZ.E.」を発
売以降、世界で累計10万台のEVを販売している。このマ
イルストーンを記念しノルウェーで行われた式典では、欧州で最
も売れているEVである「ゾエ」がユーザーに納車された。今
年上半期の販売台数は対前年比で32%増加し、ルノーは欧
州で最も勢いのあるEVブランドとなっている。欧州の道路を
走る電気自動車の4台に1台がルノー車となる。
■航続距離の延長と技術革新
 アライアンスは、ユーザーの期待やニーズに応えるべくEV
の機能や航続距離を改良し続けており、ゼロ・エミション技
術の可能性を拡大している。
 日産は、航続距離250㎞の改良型「日産リーフ」を米国と日
本で2015年11月に、欧州では2016年初めに発売した。
 ルノーは、昨年、「ゾエ」に改良を施し、航続距離を30㎞伸
ばし、充電時間を10%短縮させた。また、電気制御を最適
化することでモーターの効率も向上させている。
 アライアンスは、EVの専門知識と他の先進技術の研究開
発を組み合わせることで今後も革新を続け、2016年1月に、
2020年までに自動運転技術を10モデル以上に採用する計
画を発表した。自動運転技術は今後、主要な量産車に手頃
な価格で搭載され、アライアンスが目指す「ゼロエミション」
「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けたコミトメトを確固たる
ものにしていくしている。
 日野自動車㈱の販売会社である北海道日野自動車㈱は、
本社・札幌支店をリニューアルし、2016年9月10日に竣
工式を行った。
 今回のリニューアルは、同じ敷地内にある北海道日野の本
社と札幌支店をあわせた全面的な建替え計画として2014年
10月に着工。営業しながら順次建替えを進め、2016年8
末に全ての工事が完了。9月にリニューアルオープンした。
札幌支店の新しい整備工場は延床面積が従来比で約8割増
えておよそ6,400㎡となり、日野の販売会社の中では最大規
模を誇る。また、本社の新社屋には顧客用の待合室を新設し、
リニューアル…日野自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
北海道日野自動車の本社・札幌支店をリニューアルオープン
全面的な建替えでユーザーサポート力を大幅向上
欧州で最も売れているEV「ゾエ」
2014年から欧州と日本で販売されている小型商用バン「e-NV200」
EVはいろいろな場面で活躍できるチャンスがある
リニューアルオープンした北海道日野自動車の本社・札幌支店

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TheTRUCK2016年10月号68
より快適なスペースを用意している。
 札幌支店の整備工場は今回のリニューアルを通じて、レー
ン増設ともに、1つの整備工場内に各種レーンを集約し作
業効率を高めた。小型トラック対応用レーンも新設し、保有
台数が増加する小型トラックへのサービス品質の向上も図って
いる。また、採光確保のため整備工場内の中央通路天井部
にはドーム球場同様の幕屋根を採用、LED照明やバイオ式
排水処理施設も採用するなど、環境負荷軽減も考慮した設計
となっている。さらに整備工場内の中央通路幅を拡大、各レー
ンの作業スペースも広く確保したことで、作業性向上ともに
より安全で働きやすい環境作りにも配慮されている。
 竣工式では、北海道日野の飯島社長が、「今回のリニュー
アルを機会に決意を新たにし、トラック・バスのアフターサービ
スを通じて『お客様から信頼される北海道日野自動車』を目指し
てまいります」と挨拶した。
 日野は、新車販売に加えて、整備や車検、部品供給など
でユーザーのビジネスに貢献するトータルサポート活動の強化
を進めている。販売会社の拠点においては、リニューアル、
リロケーションなどを通じてユーザーの利便性向上に努めてお
り、今回のリニューアルもその一環となる。今後も、よりスピー
ディーで質の高いサービスの提供を通じて、ユーザーに貢献し
ていくしている。
■北海道日野自動車本社・札幌支店の概要
・会社名・支店名…北海道日野自動車株式会社
         本社・札幌支店
・所在地…北海道札幌市東区
     東苗穂2条3丁目2番15号
・代表者…代表取締役社長:飯島秀也
・営業時間…9:00〜17:30
      (一部土曜日・日曜日・祝日は定休日)
・総レーン数…37レーン
・営業開始日…2016年9月1日
 福井県(西川一誠知事)とヤマトホールディングス傘下のヤマ
ト運輸㈱は、福井県のブランド発信と観光PRを目的として、
官民一体となって取り組む「連携協定」を締結し、2016年9
月5日、福井県庁において福井県観光営業部の佐々木康男
部長とヤマト運輸福井主管支店の松田守弘支店長が出席し
締結式を行った。
 福井県は、恐竜の化石・標本を展示する世界有数規模の
「恐竜博物館」、国の名勝・天然記念物に指定されている
東尋坊、開山700年を超える永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡
といった名所や、越前がにやコシヒカリに代表される農林水産
物など、魅力あふれる資源を有している。これらの資源を県内
外へPRするため、県はこれまでこの「ダントツ日本一ブランド」
を活かした誘客プロモーションを展開してきた。
 ヤマト運輸は、「一番
身近で、一番愛される
企業」になることを目指
し、全国各地で高齢者
の見守り支援や観光支
援、産物の販路拡大
などの地域活性化や課
題解決に行政・地方自治体と一緒になって取り組む「プロジェ
トG」を推進している。
 このたび、福井県とヤマト運輸は、「ブランド発信および観光
PRに関する連携協定」を締結し、それぞれが有する人的・物
的資源を有効活用することで、今後行われる、福井しあわせ
元気国体や北陸新幹線の県内開業に向け、さらなる県の観
光PRや観光客のおもてなしに官民をあげて取り組んで行く。
「ブランド発信および観光PRに関する連携協定」
よる主な取り組み
連携協定…福井県/ヤマト運輸
話題のニュートラック新製品情報・新情報
福井県とヤマト運輸が福井県の
「ブランド発信および観光PRに関する連携協定」を締結
「宅急便コンパクト」専用のご当地BOX
写真左より、ヤマト運輸キャラクター「クロネコ」、ヤマト運輸の松田支店長、福井
県の佐々木観光営業部長、福井県公式恐竜ブラン「ジュラチック」キャラクター「サ
ウタン」「ラプト」「ティッチー」

TheTRUCK2016年10月号69
⑴ご当地送り状による観光情報のPR
「恐竜王国福井」や県の観光情報などをPRする2種類の
送り状を作成。1枚目の依頼主控えに福井県公式恐竜ブラ
ドキャラクター「ジュラチック」、届け先に届く貼付票には県
の見所やグルメ情報を掲載したオリジナルの複写式送り状を作
成。また、ヤマト運輸の営業所に設置されている店頭端末「ネ
コピット」印字用送り状にも「恐竜王国福井」の広告を掲載。
これらの送り状で荷物を発送することで、全国に向けて福井
観光の魅力をPRする。
⑵ご当地手提げ袋、「宅急便コンパクト」専用のご当地
BOXによる観光情報のPR
「ジュラチック」や福井県の観光地などをデザイしたご当地
手提げ袋と、小さな荷物を手軽に送ることができる「宅急便コ
ンパクト」専用のご当地BOXを作成し、JR福井駅西口再
開発ビル「ハピリン」「ウェルカムセンター(福井市観光案内
所)の宅急便荷受カウンターや、県内26ヵ所のヤマト運輸
の営業所などで販売する。
「宅急便コンパクト」を活用した県産品のPR・販路拡大
 越前そばや福井梅、羽二重餅などの県特産品の詰め合わ
せセットを「ハピリン」で販売。お土産として全国各地に「宅急
便コンパクト」で発送するこもできる。
⑷観光情報の提供・手ぶら観光サービスの拡充
 ヤマト運輸の営業所および一部の取扱店に福井県とヤマ
運輸との連携ポスターの掲出や観光パンフレットの設置を行な
い、福井県への観光客の利便性向上を図る。
 また、「ハピリン」「ウェルカムセンター」の宅急便荷受カウ
ンターで、午前中に預かった荷物を福井県内の宿泊施設へ
当日中に届ける手ぶら観光サービスを行なっている。今後は県
内各地で受付拠点を増やし、観光客が手ぶらで観光するため
のサービス拡充を実施して行く。
 トヨタ自動車㈱は、パーソナルモビリティ「TOYOTA
i-ROAD」の本格的な実用化に向け、2016年9月17日よ
り2017年3月末までの約半年間、企業・生活者と共同
で取り組む、第2弾「OPENROADPROJECT」(第1弾は
2015年7月から2016年7月まで約1年間実施)を主と
て東京都内で実施する。
「OPENROADPROJECT」は、一般の生活者に試乗モ
ニターとして「i-ROAD」を一定期間貸し出し、モビリティそのも
のの利用ニーズの検証のみならず、様々な知見や技術を持つ
パートナー企業との協業による付帯サービスの企画・提供等を
試乗モニター…トヨタ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
「TOYOTAi-ROAD」の実用化に向け
事業者向け利用ニーズも含めた第2弾の検証実施
TOYOTA-i-ROADの隊列走行の様子
i-ROADによる幼稚園送迎の様子
専用駐車スポットの例

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TheTRUCK2016年10月号70
通じ、「i-ROAD」に関わる多様なニー
ズに対する実現性の検証を目的とした
実証プロジェトである。
 今回は、さらなるモビリティの市場
性把握として、第1弾で実施した一
般の生活者による試乗モニターに加
え、事業者にも貸し出しを行い、共同
利用などによる使われ方・用途等の利
用ニーズや受容性を検証する。
 また、第1弾と同様、「専用駐車ス
ポッ(一部充電可)等の付帯サービ
スについては、期間中に利用可能な
場所を順次増やしていくほか、引き続
き新たなサービスを適宜開発・試行していく。
 なお、先ごろ終了した第1弾では、応募者延べ約3,500
名の中、96名が実証モニターとして試乗体験し、「ちょっと
たスペースにも簡単に駐車できて便利」「どこにでも気軽に行
けるようになり行動範囲が広がった」といった意見が寄せられ
ている。
トヨタは本実証プロジェトを通じて、新ジャンルの都市型モ
ビリティ「i-ROAD」の特長を最大限活かせる様々な商品・サー
ビスを開発し、新たなモビリティ社会の実現に向けて取り組ん
でいくしている。
 さまざまな業界で活躍している包装資材・容器、包装機
械を中心に、調達から生産、物流、流通、販売、消費、
廃棄・リサイクルに至るまでのあらゆる分野を網羅する展示会
「TOKYOPACK2016−2016東京国際包装展−(Tokyo
InternationalPackagingExhibition2016)」が2016年
10月4日㈫〜7日㈮の4日間、東京ビッグサイ(東京国
際展示場)東ホール全6館を利用して開催される。同展は、
トラク輸送にも深く関係する展示会のひとつである。
 今回のテーマは「伝えよう、NIPPONの包装力を」で、主
催は(公社)日本包装技術協会(JapanPackagingInstitute)
となる。後援は経済産業省、日本商工会議所、日本貿易振
興機構、日本生産性本部、アジア生産性機構、世界包装
機構、アジア包装連盟、日本包装機械工業会、日本マテリ
アル・ハンドリング(MH)協会、東京ビッグサイトで、協賛は
包装関連約100団体となっている。
 前回の「TOKYOPACK2014」は、出展者数684社・団
体で出展小間数は2,490小間となった。来場者数のデータ
見ると、2010年170,859人、2012年175,870、そして
前回の2014年は178,698人となり順調に推移している。
 TOKYOPACKは世界有数の国際総合包装展で、包装
資材、包装機械から包材加工機械、食品機械、関連機器類、
環境対応機材、物流機器類に至る生産・包装・流通の技
術振興と、商談や交流および包装の最新情報発信の場と
て、国際的な視野に立った社会発展を目的に開催されている。
 毎回話題となっている同展のイベントだが今回は、医療過
展示会…東京パック
話題のニュートラック新製品情報・新情報
包装技術の発展をめざす国際包装展
“TOKYOPACK2016”がビックサイトで10月開催
【第2弾「OPENROADPROJECT」の概要】
包装はそのデザイン性も重要な要素だ

TheTRUCK2016年10月号71
誤防止包装をテーマに、業界団体・企業・大学による最新
レンドを紹介する「医薬品包装コミュニティゾーン」、パッケージ
デザイナーと企業との出会いの場をテーマに、販売力向上のた
めのヒントを一堂に紹介する「パッケージデザインパビリオン」
ほか、液体食品・菓子・乳製品・生鮮・加工食品の包装開
発チェクポイントをわかりやすく解説する「集中展示企画:ここ
だけは押さえたい!包装開発のチェックポイト」、物流センター
や物流現場における近未来のピッキング・デバンニングの姿を
紹介する「日本MH協会創立60周年記念MHパビリオン」
日本パッケージングコンテストの本年度入賞作品を一堂に展示
する「2016グッドパッケージング展」、そして木下賞の本年度
入賞作品を一堂に展示する「2016木下賞作品展」などが実施
される。また、“特許・意匠・商標と商品開発のあるところ知
財あり”をテーマとする「知的財産・無料相談コーナー」、包装
に関する課題について包装のスペシャリストが回答する「包装
相談所(Q&Aコーナー)なども会場内に設置される。
 数多くのセミナーが実施されることも同展の大きな特長で、
①日本のチョコレート市場の現状とその変化について分析す
「日本のチョコレート市場と包装開発の方向性」岸田一男氏
(日本包装技術協会理事/㈱明治常務執行役員)、②これ
からのモノづくりの考え方と方向性について語る「未来のあたり
まえをつくる・DNPのモノづくり」宮野年泰氏(㈱DNPテクノ
パック代表取締役社長)、③今後の包装を変化させる技術を
キーワードにした「包装のニーズやトレンドから推測する今後の
包装開発の方向」安倍寛信氏(日本包装技術協会理事/三
菱商事パッケージング㈱代表取締役社長)④サステナビリティ
ステートメトについて説明する「人と環境に優しいモノづくりを
目指して」内海実氏(日本包装技術協会理事/花王㈱エグゼ
クティブ・フェロー)、⑤少子高齢化による市場縮小を背景に
語る「グローバルマーケットを見据えた次世代パッケージ開発」
岩瀨浩氏(凸版印刷㈱取締役)、⑥イノベーションをめざすビジ
ネスアプローチの重要性をテーマとする「グローバル包装市場
の見通し&技術動向とダウ・ケミカルの成長・イノベーション戦
略」マーク・サーリン氏(ダウ・ケミカル日本㈱ダウ・パッケージ
ング&スペシャルティ・プラスチック事業部副社長アジア太平
洋地域)など、注目すべき内容での基調講演が予定されている。
 日本包装技術協会(JPI)は、包装に関連するーカー・ユー
ザー・コンバーターなど約1,130社による法人・個人会員で
構成されており、「創意工夫により、包装の未来に挑む」という
理念のもと、包装に関する知識及び技術の普及推進、生産
流通及び消費の分野における合理化、さらには包装に係わる
人材の資質向上に努める技術系の団体である。これらの活
動により、わが国経済の発展、国民の生活の向上と国際社
前回のTOKYOPACK2014受付ブース
会期中は数多くのセミナーが開催されるTOKYOPACKに来場すれば新技術や業界動向が把握できる

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TheTRUCK2016年10月号72
 日産自動車㈱と㈱オーテックジャパンは、2016年10月
12日(水)から14日㈮までの3日間、東京ビッグサイトで開催
される「H.C.R.2016」(第43回国際福祉機器展)に、ライ
ケアビークル(LV)などを出展する。
 日産自動車グループでは、ユーザーの生活のいろいろな
シーンで役立つ意味を込め、福祉車両を「ライフケアビークル」
(LV:LifeCareVehicles)と呼称し、個人ユースから施設で
の利用まで対応する幅広いラインナップを取り揃えている。
 今回は、来年春に発売予定の参考出品車「新型セレナチェ
アキャブスロープタイプ」を含む4台の新型セレナと、軽ワゴン
車をベースとした車いす仕様車「NV100クッパーリオチェア
キャブ」、公共交通のひとつとして活躍中の「NV200バネット
ユニバーサルタクシー」など、計9台を出展する。
 また、日産の展示ブースでは、同一車線自動運転技術「プ
ロパイロット」の紹介をはじめ、車いすの背もたれや車内の状
況、天候などで見難くなりがちなルームミラーをいつでもクリア
に視界確保する「スマート・ルームミラー」など、日産の先進安
全装備も展示される。
【出展車両一覧】
新型セレナ…①チェアキャブスロープタイプ【参考出品】
②チェアキャブリフタータイプ+ロングステップ+助手席スライ
ドアップシート、③セカンドスライドアップシート、④送迎タイ
NV100クッパーリオ…①チェアキャブスロープタイ
NV200バネト…①チェアキャブスロープタイプ車いす2
名仕様、②ユニバーサルデザインタクシー
NV350キャラバン…①チェアキャブD仕様
e-NV200…①送迎タイ
展示会…日産/オーテックジャパン
話題のニュートラック新製品情報・新情報
「国際福祉機器展H.C.R.2016」に9台出展
「セレナスロープチェアキャブ」を先行展示
会への貢献に寄与している。
 物流を構成する「輸送」「荷役」
「梱包・包装」「保管」「情報」
中で包装技術の進展は重要な部
分にもなっており、展示会を通じ
ての業界発展をめざす「TOKYO
PACK」はその意味でも重要な部
分を担っている。物流関係者に
とっては、来場する価値の高い
展示会である。
新型セレナチェアキャブスロープタイ【参考出品】NV200バネトユニバーサルデザインタクシー
TOKYOPACK2014の出展者向けアンケートで「相談があった」が圧倒的多数
を占めていた
NV100クッパーリオチェアキャブスロープタイ

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2016年10月号74
ゲンケートジャパンコンサルティング
井上元
1.肩書きと同行訪問
 グローバル思考のビジネスが求められる時代に、顧客
は能力のある担当者を求め、信頼して仕事を進めること
を欲している。しかしながら国際化が叫ばれる時代になっ
ても、いまだに国内のビジネス現場では“肩書き”を重
視する傾向が多くみられる。海外では“肩書き”よも“能
力”や“実力“が重んじられることから、グローバル化や
IT化の進展に合わせ、今後、国内ビジネスでも肩書き
が重視される傾向から、能力や豊富な知識などが重要
視されるように変化すると思われる。IT機器の普及や
役職手当削減の目的と相まって企業の組織形態はピラミッ
ド型からフラトな組織に変化し、従来に比べて肩書き
持つ管理職の数は減少する傾向になっている。
 肩書きには企業名や支店名、部署名などの肩書きに
はじまり、社長を含めた役員、部長、支店長、リーダー、
マネージャーなどの肩書きがたくさんある。国内顧客のな
かには相手先の肩書き上位者を呼んで、上位者の顧客
訪問を可能にできる担当者を“肩書き上位者を連れてく
ることのできる力のある人(部門)”と判断する傾向に感じ
る。飲食業などでも肩書きによる顧客評価がされるようで
ある。
 肩書きを持つ上位者が顧客先を訪問することは有効
な販売活動につながる。優秀な経営者のなかには表敬
的で、能力のない肩書き上位者の訪問を敬遠する傾向
もあるが、肩書きの高い地位の人が訪問することに満足
感を感じている顧客も多くみられる。
 海外とのビジネスでは面識のない企業宛てに個人から
購入依頼や見積もり依頼などの問い合わせをしても、先
方から返事を受け取ることは難しいが、有名企業名やよ
『肩書きと
 営業力のモーメト』
 古来、日本人の好きなものに「肩書き」と「花びら」がある。肩書きとは名刺など
で、氏名の上の書かれる職名・地位などで、人の社会的地位や身分を示す職業・役
職名などである。名刺に書かれた企業名や部署名も肩書きと言える。
 日本人の好きな花の代表は“桜”である。枯れ木に花を咲さかせる“花咲か爺さん”
が咲かせたのも桜であろう。満開に咲いた桜の花びらは一夜の風に吹かれてあっと
いう間に散る。その散り際の美しさから、武士の切腹にも似た情景が日本人の桜
の花が好きな理由のひとつかもしれない。
 美しく満開に咲いていた桜の花や花瓶に活けられた綺麗な花も、長いサラリーマン
人生で身に着いていた“肩書き”も時が来るとすぐに枝や茎、自身から離れてしまう。
“元さんの従心こばなし”

TheTRUCK2016年10月号75
人はいつか無能レベルに達するとした
“ピーターの法則”(著者ローレンスピー
ター)
く知られたブラド名を名乗ることで返答を受け易くなるこ
も経験上、強く感じる。
 大きな企業や事業所では組織が大きいことから必然的
に管理職の肩書きを持つ役職数は多くり、そのことが企
業の強みにもなっている。それらの企業では肩書きを持つ
管理職がたさんいるこを営業面での“強み”として、「肩
書き上位者を活かした販売活動」が実践されている。 
      
 高い肩書きを持つ上位者に対して顧客は担当者よりも
能力、知識に優れ、肩書きに見合った豊富な情報を持っ
ていることを期待している。高い肩書きを持つ上位者が
肩書きのない担当者よも能力や知識が劣ったり、担当
者が恥ずかしく感じたりする風体やマナー、素養や教養
を含めた品格、人格がないのでは折角の肩書き上位者
の顧客訪問もまったくの逆効果となってしまう。
 肩書きを持つ上位者は職務や役割が下位者と異なるこ
を認識しておきたい。下位者と同等レベルの知識や情報
を持たない上位者が顧客からの信頼を得ることは難しい。
 若い頃に読んだ本に“ピーターの法則(無能のすす
め)”がある。法則では“人はその組織内で昇進でき
る限界点にいつか達する。人は昇進を続けてやがて無
能になる”と定
義している。そ
の意味とすると
ころは、“必ず
しも高い地位が
より難しい仕事
なのではなく、
以前に優秀で
あった仕事と仕
事内容が異なる
だけであり、高
い地位で要求さ
れる知識や技術
をその人が持ち
あわせていない
だけ”と説いて
いる。
 例えば、工場の現場で働く優秀な組長が昇進して管
理職になると、これまで得た知識、技術が新しい仕事に
役立たず“無能レベル”に達することになる。する「ま
だ適当な知識を持つ地位にまで達していない無能レベル
の管理職で仕事が行われる」とになる。
 現業職から管理職へ、担当者から支店長に、課長か
ら部長へ、部長から役員などへの昇格者が昇格後、「以
前は優秀だったのに、昇格したら全然ね」などの言葉
を聞くとがあるが、これは昇格者が“ピーターの法則”
による無能レベルに到達したといえる。
 部下との同行訪問の際、常識、知識、能力、情報
に乏しく、顧客が満足する会話のできない無能レベルに
達した肩書き上位者の訪問を、肩書きを持たない下位者
は甚だ迷惑に感じているこを認識しておきたい。
 肩書きがビジネスに強く影響することから、高い肩書き
を持つ上級職はパーテーや式典などの会合に下級職よ
も出席する機会が多くなり、下級職では会うことが難し
い他企業や業界の幹部と面会する機会も上級職には多
く与えられる。企業幹部の集まる会合では下級職では得
ることの難しい、より高度な情報が交換され、顧客を含
めて業界幹部らとの接触から時代の流れやビジネス環境
など、下級職では得られない高度の情報を上位者は収
集することが可能である。
 そのような理由から上位の肩書きを持つ上級職に対し
て、顧客は担当者にない高度な話題や情報が提供され
るこを期待している。
 担当者は担当レベルとしての情報収集、中間管理職
は中間管理職レベルでの情報収集が、肩書き上位者に
は上級管理職としての顧客との接触、情報提供が役割
して求められている。下級職に幹部レベルの情報収集
を期待することは肩書きが強く反映されるビジネス社会で
は難しいと感じる。
 樹木は太陽の光や水分を吸収し、養分を根や茎に伝
えて根や茎が太くなる。根や茎がしっかりすると次には
樹木の葉や幹が強く育つように、すべての職級レベルで
収集された情報が個人情報になることなく、必要に応じ
て部下に正しく伝達することが求められている。根や茎
の位置にある肩書きを持たない下位者が育つことで、
枝葉の部分である上級管理職はさらに大きな魅力ある
人間に成長する。

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2016年10月号76
人を感動させ、奮いたたせるものは“人間
的魅力”であるとした名著“人間的魅力
の研究”(著者:伊藤肇)
 顧客の訪問先を選択するとき、担当者は肩書き上位
者が顧客先で失礼があったり、失笑されたりしない相手
先を事前に注意深く選別しながら、無難な訪問先を選
んでいる。担当者(部門)が肩書き上位者の同行訪問先
して選ぶ顧客先は、上位者の能力に合わせて訪問者
が失態を演じることのない、上級職の満足が得られる
訪問先を、卒なく陰で選んでいることを知っておきたい。
 肩書きの高い上級職は常日頃から耳目を攲
󱢞󱢱󱢡󱢧
てて教養
や知識を磨き、たくさんの情報や雑学を学び、顧客先で
は顧客目線に立って種々の話題にフレキシビリティ(柔軟
性)を持って対応できる能力を身に着けていることが下位
者から期待され
ている。「あなた
の上司は大した
人ですね!」と顧
客から尊敬され
る高い倫理観か
らなる節義、品
格や人格、人
間的魅力を身に
着けて、顧客か
「是非、上位
者の再訪問をお
願いします!」と
要請されるよう
な訪問を心がけ
たい。
2.“花びら”と“肩書き”はすぐに散る
 企業での在職期間が長くなると職位や役割に応じて
「肩書き」が上がる。上級管理職や役員に昇進したと
には多くの部下から祝福され、日常では報告、連絡、
相談など、所
󱢃󱣐󱣇󱣌
謂、ホウ(報)レン(連)ソウ(相)の対象とな
り、多くの部下が寄り添い親しく業務をする。しかしな
がら美しい“花”がすぐに散ってしまうのと同様に、企
業内で定年などを迎えると同時に“肩書き”も失ってしま
う。定年後には名刺もなく、名刺に書かれていた会社
名もなくなる。
 肩書きを失った元肩書き所有者からは往々にして「肩
書きが外れたら、誰も相談にこない!」、「現職中、部下
が寄ってきていたのは自分の魅力や能力でなく、肩書き
に寄っていたのだ!」などの不平を耳にする。さらには「あ
いつらは俺の交際費に寄っていたのだ!」などの醜い話を
聞かされることもある。
 毎月、企業内で大きな販売実績を残した社員が、自
身の実力を高く評価して退社し、独立して事業をはじめ
るケースがある。独立後、なかなか成果の上がらない
結果に、在職中、実績を残すことができたのは自身の
持つ実力ではなく、自身が身に着けていた社名や肩書
きが成果を上げていた主要因であったことを知り、独立
したことに後悔をする話もたくさん聞く。
 自身の自己評価には概して高い評価を与えてしまう
が、“自己評価と他者認知は違う”ことを心しておきたい。
 川柳に“咲いた花には人は寄り、きれいな花よと誉
󱢼
めそやす”と詠まれている。きれいに美しく咲いた花に
はたくさんの人が寄り、その美しさを誉め讃えるが、残
念ながら美しく咲いた花はすぐに花が落ち、寄る人もな
なる。同じように企業内で与えられた肩書きや会社ブ
ランド名もすぐに失う時を迎える。
 ブランドのある企業を退職、離職した後でも「元●●
会社の役員でした」「秘書がいました」「個室を持ってい
ました」と肩書きが着いていたころを自慢げに昔を語る
年配者には、品格や人間的な魅力の微
󱣀󱢙󱣔
塵も感じられな
い。食品だけでなく知識や人脈にも賞味期限があるよ
に、肩書きにも賞味期限があることを知っておきたい。
 肩書きのない従心の世代になっても、現役時代に知り
得た顧客や取引先からお付き合いをいただけるように、
品格、能力を身に着けた賞味期限の長い“人間的な魅
力”のある社会人でありたい。
3.営業力のモーメント
 遠方の顧客先を訪問すると訪問者は「遠いところを
有りがとございます」と応対を受ける。これは遠い距離
(遠路)を来訪されたことに感謝している表現といえる。
 回転を生じるような力の性質を表すのに力学ではモー
メント(Moment)で表示され、単位にはニューンメー
ル(Nm)が用いられる。モーメントとは長さに重さ(質量)
を乗じたものである。したがって100KGの重さが2m

TheTRUCK2016年10月号77
力:F(㎏)
長さ:L(m)
回転モーメント:
M(Nm)
営業力モーメントの釣合い
N:訪問回数
肩書き上位者
F2
肩書き
下位者
F1
L1
(顧客までの距離)
L2
(顧客までの距離)
営業力モーメントの釣合い:F2×L2=F1×L1×N
満開だった桜の花は散った後、池の淵で静かに花筏となって
美しい風景を演じる(東京千鳥ヶ淵)
の長さの棒の先に載った時のモーメントは100㎏×2m
で200㎏-mとなる。このモーメントに25Kgの重さで釣
り合うのに必要な棒の長さは8mになる。
 日常の営業活動でも競合相手との間に営業力の
モーメントが働いている。上位の肩書きを持つ上級職
(例:社長)が遠方のお客さまを訪問すると大きなモー
メントが発生するので顧客への印象度(モーメント)
強くなる。
 この強い印象度(モーメント)に対して顧客迄の距
離が近い自テリトリーの肩書き下位者(例:課長職)
が力として釣り合うには訪問回数を増して対処する
か、タイミング良く自社の肩書き上位者による顧客訪
問を実施して、競合相手の印象度を薄めることが必
要になる。
 競合相手のどのような肩書きを持つ上位者が、い
つ、顧客先の誰を、何を目的に訪問したかを直ぐに知る
ことができる仕組みを確立し、競合相手の動きに迅速に
対応することが求められている。
 競合面で不利に思える「肩書き上位者が多く社内にい
ること」「遠方に拠店があること」も、見方を変えると自
社の強みとして役立てることができる。
 算数の掛け算では数字のゼロ(0)に10や100、
一万、百万などいくら大きな数字を乗じても答えはゼロの
ままである。肩書きを持つ上位者の知識、品格、能力、
人間的魅力がゼロでは、顧客訪問時の印象度、営業
力モーメトはゼロのままであることに気をつけたい。
 ゴルフで打ち損じたボールは境界線の白杭を超えると
OB(OutofBounds)となる。ボールはインプレー状態
ではなくなり、OBになったボールは二度とプレーで使用
されることはない。同じように肩書きを失ったOB(Old
Boy)の年配者は、白杭の外から現役でプレー中の後輩
に向って、指示したり苦言を述べることがないように行動
したい。
 美しく満開に咲いた桜の花や花瓶に活けられた綺麗
な花も、すぐに枝や茎から離れて散ってしまう。サラリー
マンも肩書きを失う日がすぐにやってくる。桜の花は散っ
た後も池の淵で花
󱢰󱢫󱢃󱢊󱢡
筏となって見事な光景を演じて観る人
を楽しませてくれる。
 従心の世代になって、白杭の外で放置されたOBボー
ルのように草むらで静かに朽ちることなく、散った桜の
花が花筏となって観る人を楽しませるように、肩書きが
なくなってからも静かに社会へ貢献をしたいと思う。

TheTRUCK2016年10月号78
会期中の土・日曜日の会場は家族連れで大賑いだった。お父さんの運
転するトラックはこれだよ、と言っているのかな。
西 襄二
トラックは地に足を付けた物流手段で、稼働地の地理的
条件や文化に影響され地域色を反映して発展する。大陸
では大陸ならではの、島国では島国ならではの育ち方が
ある。公道を走る特色あるトラック達を集めてみた。

世界のトラック
TheTRUCK2016年10月号79
最新のPACCAR社を代表するトラック2題。左KenworthT680型、右Peterbilt
587型。空力特性を重視したデザインのシリーズが販売を伸ばしているという
PACCARグループのDAFのエンジンがベースとなって
いるPACCARエンジン。これは2016年から販売開
始のMX-11型、コモンレール式。
アメリカPACCAR社の前身企業が製造運用したトラックとセミトレーラ。積載されている鉄道用ボギーも1918年当
時の同社の製品。(PACCAR社の社史「あなき品質の追求」より)
北米の場合
 自動車大国のアメリカは、原住民が居た土地に欧
州からの移民を先祖にして発展したが、広大な大陸
ゆえにスケールの大きさは島国育ちの我々の想像を
超えた事物に満ちている。
PACCAR社
 アメリカを代表するトラックメーカーは群雄割拠
で多数のブランドが競ってきたが、現在は合従連衡
を経て一つはPACCAR社として気を吐いている。
 旧(欧州)大陸からの移民が北米大陸の東海岸に
入植し、西方への開拓を続けて遂に西海岸に行き着
いたのは1800年代の終期である。欧州ではワッ
トによる改良蒸気機関の台頭がその後間もなくで、
産業革命に繋がる。応用製品として鉄道機関車も出
現したから欧州大陸での産業が急速に勢いを増した
時期であり、アメリカ大陸にその製品が輸入される
のにそう大きなタイムラグは無かったようである。
PACCAR社の社史「あくなき品質の追求」によれ
ば、1883年に西海岸にノーザーンパシフィック鉄
道が開通したことが記されている。前後してシアト
ルに製鉄所も操業を開始している。
 PACCAR社はこの鉄道で需要が生じた貨車の製
造から輸送機関に関りを持ち、1909年には本格
的な貨車の製造で社業を開始している。これが発
展して1917年4月に
PacificCarandFou
ndry社が発足するが、
その3か月前、アメリ
カは第一次世界大戦に
欧州の同盟国との関係
で参戦するのである。
この軍需で当社も急速
な発展を遂げる。自動
車製造もこの時期に始
まっている.
 その後の大不況で試
練の時を過ごした同社
だが、またも第二次世
界大戦の軍需で戦車を
加えた自動車部門が発

TheTRUCK2016年10月号80
Daimlerグループの北米ベストセラー・ブランドはFreightliner。これは2015年に開始したNEVADA州内公道走行認可の自動運転車”Inspiration”
展を遂げ、戦後から今日に引き継がれたのである。
この時期にKenworth及びPeterbuiltの二つの自
動車ブランド企業を合併して製品系列として現在に
至っている。1970年代初期のKenworth車には
キャブオーバーエンジン型のスタイルの車があった
が、その後は今日に続く大きなボンネット型がアメ
リカのトラックのスタイルとして定着した。現在の
社名PACCARは1971年12月に組織変更と同
時に採用されている。
DaimlerNorthAmerica社
 自動車発祥の地欧州の中で、我こそ自動車発明者
の血を引き継いでいる、ということを誇示している
のがDaimler社だが、欧州の雄といえどもアメリ
カ進出を巡っては一筋縄では行かなかった経緯を背
負っている。欧州で成功している製品をアメリカに
持ち込んでもアメリカのユーザーは拒否反応を示
 当社はオランダDAF社を20世紀末に買収しグ
ループに編入しているが、欧州資本によるアメリカ
地場トラック企業の再編とは対照的である。DAF
が欧州で展開するトラックビジネスにアメリカのボ
ンネット型を押し付けることは無く、むしろDAF
を通じて欧州の技術を学ぼうという姿勢がうかがわ
れる。
 販売面からみると、アメリカ市場でPACCARグ
ループはシェア№2である。
し、販路をリース・レンタル車に限らざるを得ない
状態が20世紀終期に続いていた。
 1999年に筆者がシュツッツガルトの本社を取材
で訪ねた際、メルセデスベンツ製エンジンを搭載し
たトラックが1台あり、ようやくアメリカでも自
社製エンジン搭載車が販売できた、と誇らしげに説
明を受けたことが思い出される。しかし、これは営
業的には成功しなかった。本命である長距離運行用
大型トラックに地歩を築くには未だ大きな山が立
ちはだかっていた。アメリカの地で発展した運輸事

世界のトラック
TheTRUCK2016年10月号81
DaimlerグループのWesternStar車には根強い支持者がある。同車シリーズ中の最新モデル5700型
業者、特に1週間かけて大陸横断を繰り返している
オーナーオペレーターの世界で受け入れてもらうに
は、アメリカ製であることが誇り高い彼らの購買動
機の引き金になっており、欧州からの持ち込みはダ
メというわけである。
 結局、アメリカ発祥のFreightliner車/社と
ディーゼルエンジンのDETROIT社に資本参加し
て傘下に収め、表向きはアメリカの企業に欧州の技
術を植え付けるという回り道をとったのである。そ
の代り、DETROIT社では同社の技術・設備を活用
しながら今日でいうモジュール設計方式の新エンジ
ンファミリーを構築して、アメリカをはじめとして
欧州の自車エンジンとしても活用するグローバル展
開を行って世界最大のトラックメーカーの地歩を確
実なものとしたのである。
 三菱ふそうトラックバス社も傘下に組み入れた
Daimlerは、現在はFUSO車にもこのエンジンを展
開していることは読者の皆様もご高承の通りである。
 結局、アメリカのトラック、特に長距離運行車を
始めとして殆どの用途で、大きく前方に突き出たボ
ンネットを有するスタイルがアメリカのトラックと
して今なお定着しているのである。
 WesternStar社/車も現在はDaimlerグループ
の一員だが、今日なおhandmade即ち手作りで車
を組み上げていることを標榜するところは自分達の
ルーツを大切にする気持ちの表れだろうか。
 アメリカのトラックメーカーは、かつて自分たち
を“アッセンブラー(組み立て屋)”と称していた。
機械加工を要するエンジン、トランスミッション
ステアリング、アクスルなどは専門メーカーから仕
入れ、それぞれに複数の選択肢を設けてユーザーの
好みにより組み合わせを替えることに対応してき
た。ここから、それぞれのインターフェース(接続
部分)に共通規格が必要となることから、組織され
た設計者(SAE)によって各種のSAE規格が出来上
がってきたという歴史がある。
 WesternStar車にはDaimlerグループ入り後の
現在も、主要コンポーネントの選択肢を供し続けて
いる。主力機種はグループ内のDETROIT製D*
*型エンジンだが、専門メーカーのCummins製
を選択可能としているなどは伝統の灯を消さない意
気込みといえようか。Daimlerもこれを尊重して

TheTRUCK2016年10月号82
Volvoの北米専用VNシリーズ勢ぞろい
VolvoのVN1780型。わが国では見られない長さのセミレーラだ
VolvoグループのMACKPinacle車。
スリーパーキャブは長距離運行車で好
んで運用されている
いる。
 別の例としてトランスミッションは専門の
Eaton社製品を採用していたなどの歴史を背負っ
ていたが、現在はDETROITが内製するAMTが主
力を占めるようになっている。かつて、シンクロメッ
シュも無いギヤミッションを巧みなダブルクラッチ
操作で操ることをプロドライバーとしての誇りとし
VOLVONorthAmerica社
 DAIMLERと激しく競り合うVOLVOTRUCK
社は既に傘下にアメリカMACK社を有していたフ
ランスRENAULTトラック社を買収してアメリカ
に進出してきた。勿論、欧州のキャブオーバー型の
外観で勝負しようという気はなく、アメリカ市場向
ていたアメリカのドライバー達も、操作の容易さと
燃費効率の向上には近代兵器の効用を積極的に活用
しようという動きが支配的となってきた。
 エンジン排ガス浄化システムはBlueTech(欧州
発の尿素SCR方式)が主流となった。
 因みにDaimlerグループは、大型トラックでは
シェア№1である。
けの専用車で勝負しているが、グループを挙げての
販売実績は№3の位置にある。
 2015年11月にVOLVOTRUCK本体のトッ
プが異例の人事で業界人を驚かせたことは本誌でリ
ポートした。新CEOマーチン・ルントゥシュテッ
ト氏がライバルSCANIA社からの異動ということ
は、グループ内の人事では成し得ない大鉈を振るう
必要があるという見方も当然かもしれない。
ていたアメリカ

世界のトラック
TheTRUCK2016年10月号83
日本でしか見られない8×4低床車。2015年にフルモデルチェンジし
たいすゞGIGA車の例
日野PROFIA8×4低床車。キャブバリエーションが充実している
UTトラックスのQUON8×4低床車
FUSOSuperGreatの8×4低床車。
日本の場合
 大型トラックの外観はキャブオーバー型でここ
30年ほど変更は無いが、日本でしか見られない車
がある。大型車の8×4(エイトバイフォー)車だ。
荷室床面地上高が1,050mm以内の低床車。245
/70R19.5という小径タイヤが前後に計12本使
われ、車両総重量25トン級の能力を確保するこ
の手のトラックは、他の市場ではお目にかかれな
い独特の車種だ。嵩高貨物にも重量貨物にも広範
に対応可能として営業的に好まれて出荷台数が増
え保有も増加してきた。これも一種のガラパゴス
現象といえようか。
 アメリカや欧州で長距離運行車のほとんどが連結
車であることはそれぞれの地域の地理と商習慣から
生まれたスタイルだが、わが国で今なお単車運行が
圧倒的に多いことは文字通り輸送文化の違いという
ことであろうか。

TheTRUCK2016年10月号84
Daimlerグループの雄Mercedes-BenzActros車、エンジンはOM471型搭載。燃料消費に関わる長期走行試験に対応したモデルで欧州内22か
国の公道を使用し、競合各車と隊列を組んで走行する方法で延べ8,981,019㎞を走り、供試競合車より10.3%総合燃費が優れていたことが記録され
たという。自車の在来同型車比較では3%の実用燃費改善が確認されたとされる
欧州の場合
 外観上、大型運行車にはキャブオーバー型の連結
車しか見られないのが実態である。
 欧州のトラック・ブランドは、南からイタリー
でのIVECO、フランスのRENAULT、ドイツの
Mercedes-Benz及びMAN、オランダのDAF、
スウエーデンのVOLVO及びSCANIAの7車であ
る。これらのいずれもが同じ範疇に入る外観だか
ら、面白味に欠けるといえば言い過ぎだろうか。
 しかし、歴史の長い国と地域に発展した旧市街に
依然として人が住みトラックの出入りも行わなけれ
ばならない、という風土ゆえに、長いホィールベー
ス、鼻先の長いボンネットレイアウトは馴染まない
というのが歴史的背景である。
 一方で、主要コンポーネントの技術面では世界を
リードしてきたという自負が今でも強烈である。自
動車発祥の地であるというまぎれもない事実と歴史
の地だから、ここに自分たちのアイデンティティー
の拠り所を求めているのは当然といえよう。
 遡ればディーゼルエンジンの発祥の地で、近年の
近代化されたディーゼルエンジンでも先行してき
た。エンジンユニットの整理された外観、その美し
さなどでは世界をけん引していると言ってもいいだ
ろう。大型車の自動化機械式トランスミッション
AMT)の普及でも、やや先行してきた。
 そうしたところに欧州のトラックの“らしさ”は
依然息づいている。

世界のトラック
TheTRUCK2016年10月号85
MANの最新TGX型車。長距離運行用途のキャブはドライバーの視点が高いことが以前から特徴。乗降にはステップ段数が多く大変だが、これが欧州
の標準的仕様である
ITOY(InternationalTruckoftheYear)2016に選出されたIVECOのEUROCARGO車。左がわが国の中型車クラスで右は重量級小型車クラスか。
中重量級キャブを軽量級に展開する事例といえよう
2015年ITOYに選ばれたRenaultTRUCKの長距離運行用Tレンジ”High”車。前方視界の良い、
キャブ内で立って歩き回れるレイアウトの先鞭となった先々々代モデルから伝統を引き継いでいる
欧州で長距離運行車としてお馴
染みのVOLVOFHシリーズ車。
左FH16、右FH

TheTRUCK2016年10月号86
欧州で価格落ちが少ないトラックとして定評のあるSCANIA車。長距離運行用としてStreamlineモデルが定着している。全欧州の現行市販車で唯一
のV8エンジンを搭載したモデルを有す

世界のトラック
TheTRUCK2016年10月号87
オーストラリアのロードトレーン。VOLVOのNH15が4両のトレーラをけん引する
(撮影者:SibylleDreyer出典:英文Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Road̲train)
配送用途にはハイブリッド車を追加したSCANIA
オーストラリアの場合
 鉄道の無い地域で道路
をセミトレーラとフルト
レーラを合計4台も連結
した全長100mにもなる
長大連結車が走行してい
るという。これをロード
トレーンと呼ぶが、筆者
は残念ながら未だ現地に
行ったことがないので自
分の目で現物を見たこと
はない。こうした超長大
連結車の運用が今後も続
くとすると、文字通りオー
ストラリア大陸の風土と
地理的条件を背景に、合
理主義の産物の一つとしてここでしか見られない情
景だ。

主催:特装車とトレーラ展運営委員会
http://www.truck-x.com
開催ご案内
会場:幕張メッセ国際展示場
会期:6月8日(木曜日)
6月9日(金曜日)
6月10日(土曜日)

一般社団法人
日本展示会協会会員
Eメールyokoro@nissin-news.co.jp
http://www.truck-x.com
日本のトラック、走れ未来へ。
少子高齢化時代に夢を育む3日間
特装車とトレーラ展運営委員会
〒104ー0061 東京都中央区銀座2ー11ー9
三和産工ビル7階(㈱日新内)
電話03ー6278ー8905FAX03ー6278ー8906

 戦後の復興、バブル経済とその崩壊、全国で度重なる自然災害、環境破壊とその再生、経済のグロー
バル化の中で起きたリーマンショック等々…この70年間、揉みくちゃにされながらも世界トップレベルの近
代社会を築いた日本。しかし、その背後には国民の生活を支えるトラック輸送や土木・建設等に活躍す
る特装車、安心安全をサポートするサービス車両など様々な種類のトラックがありした。
 走る、曲がる、止まる…この自動車の基本機能だけでは“働くクルマ”は完成しません。荷物が濡れ
たり汚れたりしないようにする為には荷箱が必要だし、野菜や冷凍食品を運ぶためには荷室の温度管
理も必要です。また、液体や粉粒体を積載する為にはタンクが必要ですし、高所や低所での作業には
伸縮するブームと油圧装置、それに積載物を乗せたり降ろしたりする為にも様々なアイディアが考案され
実用化されています。
 トラクはこの自動車機能と車体機能が一体となってはじめて物流や作業現場で活動できます。この
“物づくり”を支えているのが、自動車メーカーと車体産業界、そして各種の部品や材料を供給する企
業です。
 一方、このトラックを使用して事業を展開する最大ユーザーは全国で6万3000社にも及ぶトラック運送
事業者です。そして、このトラック運送の主な事業対象は衣・食・住に関わる物づくりの荷主です。
 しかし、このトラック輸送に今、大きな変化が訪れようとしています。トラックの運転者不足です。
 年々加速度的に進む少子高齢化による労働力不足は、トラック運送に限った事ではありませんが、経
営難で運転者に充分な待遇が出来ない事業者が多い運送業界を、若い世代が敬遠する傾向が強いこ
とや、若者の自動車に対する関心が薄れている事などが主な原因です。国は対策として、女性労働力
の活用や高齢者の労働年齢の引き上げを呼びかけていますが、俄に効果が上がるものではありません。
 トラックの運転者不足で荷物が滞って困るのは荷主と国民です。既に荷主の一部ではその対策が検
討されていますが、事態は深刻です。
 TTSS特装車とレーラ展は、各種トラックの展示がメインとなりますが、同じ会場で荷主、トラックユー
ザー、メーカーが交流するフォーラムやシンボジウム、講演会も開催します。
 TTSS・特装車とレーラ展は、荷主とトラックユーザー、そしてユーザーとトラック産業界が交流する
場として提供するものです。
 トラックは広域化など販売環境の変化によってユーザーニーズがメーカーに届きにくい時代になってい
ると言われています。荷主、ユーザーそしてメーカーが一堂に会することで、新時代の幕開けの一助
となることを期待するものです。
 関係者各位のご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
    2016年8月吉日
株式会社日新
代表取締役社長横路美亀雄
働くクルマに新風を吹き込もう
荷主、トラックユーザー、メーカー交流の場
TheTRUCK2016年10月号108

【会期・会場】
1.名 称 「2017特装車とトレーラ展」
(英文名:TRUCKTRAILERSPECIALーVEHICLESHOW2017)
《テーマ》 日本のトラック、走れ未来へ。
      少子高齢化時代に夢を育む3日間
2.会 期 2017年6月8日㈭、9日㈮、10日㈯の3日間
3.会 場 幕張メッセ 国際展示場1ホール(6,750㎡)&屋外会場
4.主 催 特装車とトレーラ展運営委員会
5.出展対象①国内大型トラックメーカーおよび海外トラックメーカー
②車体・特装車メーカー及びトレーラーメーカー
③トラックトレーラーに関連する機器、部品、材料  
④トラック運送用品
⑤トラック輸送に関係する安全・環境機器およびシステム
⑥その他、運行管理ソフトなど
6.来場者対象 トラック運送事業者、企業の物流関係者、トラック産業関係者、トラック産業および
物流に関係する学生(招待)、海外関係者および報道関係者など(約5万人を予定)
【講演会およびシンポジウム】
国土交通省をはじめトラック運送に関係する関係官庁の講演
政治家、官僚、荷主を交えたシンポジウムで運送経営の課題を討論
関東圏のトラック協会長を中心とした「トラック運送の未来と課題」がテーマにの公開討論会
■特装車とトレーラ展運営委員会
 代表:横路美亀雄(㈱日新)
■後  援:国土交通省・経済産業省・
公益社団法人
全日本トラック協会
(予定)
■協  賛:一般社団法人東京都トラック協会一般社団法人神奈川県トラック協会
一般社団法人千葉県トラック協会一般社団法人埼玉県トラック協会
一般社団法人栃木県トラック協会一般社団法人群馬県トラック協会
一般社団法人茨城県トラック協会一般社団法人山梨県トラック協会
公益社団法人新潟県トラック協会一般社団法人静岡県トラック協会
一般社団法人愛知県トラック協会  
(以上、予定)
特装車とトレーラ展運営委員会
〒104ー0061 東京都中央区銀座2ー11ー9 三和産工ビル7階(㈱日新内)
TEL03ー6278ー8905 FAX03ー6278ー8906
http://www.truck-x.com
Eメールyokoro@nissin-news.co.jp
2017特装車とトレーラ展開催概要
(以上、予定)
TheTRUCK2016年10月号109

展示ホール
展示ホール
展示ホール
③④⑥⑦⑧
①ホール
会場
6,750㎡
屋外展示場
中央エントランス
幕張メッセ空撮
1ホール屋外展示場
会場案内幕張メッセ
国際展示場1ホール(6,750㎡)
会場付近見取図
メッセ
駐車場
海浜
幕張駅
幕張イベントホール
国際
会議場
TheTRUCK2016年10月号110

●屋内展示場
5m
5m
25㎡
●屋外展示場
10m
5m
50㎡
*上記の出展料は税別です。ご請求時に消費税分を加算させていただきます。*「屋内・スペース渡し」は国際展示場1ホール(屋内会場)の設定となり
ます。*出展申込み受付期間は2016年(平成28年)11月1日から2017年(平成29年)3月31日(特割は2017年(平成29年)1月31日締切)まで
となります。*特別割引は出展料の10%引きとなります。*床面耐荷重は屋内・屋外とも5t/㎡です。*「基礎小間渡し」の出展料には基本的なシステ
ムパネルの施工費用が含まれています。*出展位置(会場レイアウト)は、使用面積、来場者動線及び消防規定等を考慮して主催者側で決定します。
*展示スペースが予定の規模に達した場合は、出展受付期間内であってもお申し込みをお断りする場合があります。
〈電車でご来場の場合〉
JR京葉線ー海浜幕張駅(東京駅から約30分、蘇我
駅から約12分)から徒歩約5分。
JR総武線京成線ー幕張本郷駅(秋葉原駅から約40分)から
「幕張メセ中央」行きバスで、約17分
〈バスでご来場の場合〉
高速バスで成田空港より約40分。
 京成バスURLhttp://www.keiseibus.co.jp/
〈スペース渡し〉基本図
〈基礎小間渡し〉
基本図
出展区分 ペー 料金(円) 単価(円) 展示エ
A屋ペー 10m×5 50 280,000 5,600 屋外展示場
B屋ペー 5m×5 25 400,000 16,000
1ホ
C屋基礎小間渡 3m×3 9㎡ 190,000
21,000 1ホ
幕張メッセ アクセスガイ
【スペース渡し】は、仕切りパネルなど事務局側の施工はありませ
ん。複数のブロックを連続して利用する場合、屋外(50㎡/1ス
ペース)は長手10m面を接続する横付けが基本となります。屋外
(25㎡/1スペース)の組み合わせは原則自由ですが、会場レイ
アウトの都合上、ご希望に添えない場合もあります。(複数スペー
スを使用する場合は申込書に組み合わせ図をご記入くさい)
【基礎小間渡し】は、システムパネルを事務局が施工します。基
本的なパネル施工はバックパネルと左右のサイドパネルになりま
す。複数小間を利用する場合は中間パネルは施工しません。出
展料に基本的なシステムパネルの施工費用が含まれています。
2017特装車とトレーラ展開催概要
TheTRUCK2016年10月号111

トラックショーグラビア
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トラックショーグラビア
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TheTRUCK2016年10月号115