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【対談】風化しかねない超小型モビリティと今後に向けた教訓

巻頭
TheTRUCK2018年8月号18
「同時代に
生きる幸せ」
経済ジャーナリスト
大島春行
「時代を読む」󱌼
「同時代に生きるということ」
 文学でも音楽でも、たった今世に問うた作品を
手にするのと、二百年前に作られたものを手にす
るのとでは、理解の深さが大きく違う。何故なら
あらゆる作品はそれぞれの時代背景の中から生ま
れてくるからだ。作り手が生きている時代を同じ
ように共有できるかどうかは、わたくしにとって
はほぼ決定的に重要だ。
 勿論、同時代であることが全てではない。時代
を超えてこそ、不朽の名作があるのだし、同時代
の作品しか理解出来ないようでは困るのかも知れ
ない。しかしそれでも尚強弁すれば、昔の時代背
景を想像することはとてつもなく難しく、過つこ
とも多いのではないか。それにひきかえ同時代の
作品なら格段に理解しやすく、臨場感とでも言う
か得られる感動の質が全く違うのではないかとい
うのがわたくしの論点だ。
 同時代と並んで重要なのは、同じ民族というこ
とかも知れない。やはり民族特有の感じ方、考え
方、善悪の基準などがあるから、同じ民族である
ことも作品を理解する上で同様に重要だろう。
 まあそんなことを言い出したら、東北文学は関
西人には理解出来ないとか、同じ東京でも、下町
の人々の心根は山手の人たちには金輪際わからな
いだろうとか際限がなくなってしまうのだが、と
にかく同時代であるということは、特に作家が時
代を強く意識している場合には作品を理解する上
で重要なのである。
「時代を描くことに拘り続ける」
 わたくしが出会った同時代の作家で、時代を描
くことに強い拘りを持っている作家は、文学では
村上春樹だ。
 わたくしの場合、最初に読んだ村上作品は、二
作目の「1973年のピンボール」だったが、面白かっ
たので、すぐにデビュー作の「風の歌を聴け」を読
んだ。以来村上の小説は最新作に至るまで、発表
と同時に読み続けていて、わたくしは彼とともに
成長してきたのだ。
 村上の作品が素晴らしいのはその時代感覚の鋭
さだ。おそらく村上は、今はどんな時代なのかを
常に自らに問いかけているはずだ。そしてその答
を作品にしている。
「村上春樹が意識した時代」
 村上が意識した時代とは何だったのか。デ
ビュー以来これまでを大きく三つの時代に分けて
考えると判りやすいかも知れない。デビューした
のが1979年だから、初期の傑作である「世界の終
りとハードボイルド・ワンダーランド」を書いた
1980年代、そして最高傑作と言われる「ねじまき
鳥クロニクル」を書いた90年代、そして「IQ84」
「騎士団長殺し」などを書いた21世紀の三つだ。
 80年代の日本は、革命を起こして社会をよく
するという「理想」が説得力を失い、アニメや劇画
といった「虚構」の世界の方がリアリティがあると
された時代だ。そうした中で、「世界の終り・・・」
は、中世の東欧を思わせるような城壁に囲まれた
世界と近未来の世界とが交互に描かれた。つまり
両方の世界ともに「虚構」の世界が描かれていた。
ところが90年代になって、阪神大震災やオウム
真理教事件のような劇画よりすごい事件が立て続
けに起きる時代になると、もう単なる虚構では飽
き足らなくなる。すると村上の小説は例えば「ね
じまき鳥・・・」では現実の世界に戻り、失踪し
た妻を探す物語となるのだ。
 ところが21世紀になると、時代はもう少し複
雑になる。世界が現実から少しズレてくるのだ。
現実とも現
󱢅󱢥󱢥
とも判らない世界になってくる。村上
はすかさず「IQ84」で、お得意のパラレルワール
ドを現出させる。片方の世界は現実の世界、もう
一つの世界は、月が二つある以外は現実と変わら
ない世界。現実と現実から少しズレた世界を、物
語は交互に行き来しながら進んで行く。
 残念なことに、最近の長編、「騎士団長殺し」

TheTRUCK2018年8月号19
は、時代を描こうという気力が全く伝わって来な
かった。村上流のお膳立ては色々揃っているにも
かかわらず、気の抜けたビールのように味気のな
い読み物になってしまったことは、40年間愛読
し続けて来た読者にとっては誠に寂しい限りだ。
多分この作家は、若い頃に芥川賞を取り損なって
以来の怨念をノーベル文学賞をとることで晴らそ
うとして道を誤ってしまったのだろう。ヨーロッ
パのコンサルタントでも雇ったのかと思うほど、
ノーベル賞狙いのパフォーマンスが目立つように
なって久しいが、そうしているうちに書きたいこ
とを喪失してしまったのかも知れない。まあしか
しどんなにつまらない作品しか書けなくなって
も、これからも彼の新刊は買い続けるだろう。随
分長い間同時代に生きた幸せを与えてくれた作家
なのだから、それ位の付き合いはしてあげなくて
はいけない。やれやれ。
「同時代の音楽」
 音楽の世界では、音楽を聴き始めた中学校時代
に ボブ・ディラン、ビートルズなど欧米のポッ
プスがどっと流れ込んで来た。高校の3年間は
どっぷりとジャズにハマった。いずれも出来立て
のホヤホヤ、生々しい音だった。栄枯盛衰、流行
り廃りがあり、第一線から消えていった人も大勢
いた。しかし最も幸せだったのは、彼らが世に出
た時から頂点を極めるまでを、目の前で見聞きで
きたことだ。
「全ての音楽はピークアウトする」
 音楽にはジャンルごとに必ずピークがあるとい
うのがわたくしの説だ。誰のどの作品がジャンル
を代表するかは10人いれば10通りの答えがある
だろうから細かくは議論しないとして、例えばク
ラシック音楽は教会音楽から生まれたものだか
ら、バッハに始まってモーツアルト、ベートー
ヴェン、ショパン、ワーグナー、ブラームス、マー
ラーと来て、リヒャルト・シュトラウスあたりで
流石にピークアウトしたのではないか。そうなる
と17世紀後半から20世紀半ばまでせいぜい200
年足らずの寿命だったことになる。
 ジャズは1920年代に始まったとされている
が、私見によれば1960年代の半ば、マイルス・
デイビス五重奏団のヨーロッパツアーがモダン
ジャズの頂点を極めた演奏だった。ちょうど同じ
頃、ジョン・コルトレーンが盟友エルビン・ジョー
ンズとも袂をわかって、まるで自爆するようにフ
リージャズに身を投じ夭折してしまうのだが、も
うこれ以上の演奏はないだろうと感じたものだっ
た。何度も繰り返すが、その後も今に至るまでジャ
ズはずっと演奏され続けているので、別にジャズ
が終わったわけではないのだが、音楽としての頂
点は60年代に見えてしまった。だとするとピー
クアウトまでは50年たらずだったということに
なる。
 ロックはもっと短くて、創始者の一人チャッ
ク・ベリーの最初のアルバムが1950年代で、ロッ
クが終わったと感じたレッド・ツェプリンの4枚
目のアルバムが出たのが1970年代の初めだから
20年足らずということになる。もちろんロック
はまだ続いているが、70年代以降のロックは残
念ながら子供向けのものが主流になってしまって
いる。
「同時代に生きている幸せ」
 少なくともジャズとロックが絶頂を極めたその
同時代にわたくしはいた。レコードが発売される
と我先に手に入れて聴いたものだ。いい作品に巡
り会えたと感じる至福、頂点に立ったと思う恍惚
は何にも変えがたいものだ。それにひきかえクラ
シックは、生まれた頃にはピークアウトした音楽
であり、我々が主に接するのは昔の作曲家の作品
を楽譜を頼りに再現したものだから感動の質が
異なる。「たかがロックされとロック」と言えるの
は、同時代の音楽だからこそなのだ。

TheTRUCK2018年8月号20
 地方や郊外の移動弱者をなくす期待の乗り物として提案された「超小型モビリティ」
去る5月31日、超小型モビリティ制度についての今後の方向性を示す「地域と共生する超小型
モビリティ勉強会」のとりまとめが国土交通省から公表されました(http://www.mlit.go.jp/
common/001236881.pdf)。
 2013年1月末に国土交通省が「超小型モビリティ認定制度」を創設し、5年以上にわたって
日本全国で実証実験が行われてきました。しかし、長い年月が経過する中で、2020年東京
オリンピク・パランピクに向けて量産化やサービス展開を進めたいと考えていた事業者側の
期待は徐々に薄れています。さらに、自動運転、コネクティド、EV化などの新しいテーマが次々
と注目されるようになり、世間の関心も失いつつあるように感じています。
 超小型モビリティ制度の可能性にかけ、4年前に株式会社rimOnOを創業した私としては、
このままでは風化しかねない超小型モビリティの現状に強い危機感を感じています。そこで、
「胎動する次世代ビークルの世界」にご登場いただいた筑波大学石田名誉教授、JTBコミュニ
ケーションデザイン黒岩氏、自動車ジャーナリスト桃田氏、LIGARE井上氏とともに超小型
モビリティを総括する座談会を開催することにしました。
 第10回となる胎動する次世代ビークルの世界では、座談会での議論の内容をご紹介すると
もに、超小型モビリティについての経緯を振り返りながら自動運転、MaaSなどの今後の取り
組みに対する教訓となる体験を述べたいと思います。
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩
風化しかねない
超小型モビリティ
MaaSへの教訓

図1:トヨタ車体COMS(パーク24のカーシェア)
図3:福岡県において検討されていた小型モビリティの構想(出
典:2013年九州経済産業局「九州次世代自動車産業研究会」
報告書より)
図2:公道カート(国土交通省資料より抜粋)
TheTRUCK2018年8月号21
超小型モビリティとは何か?
 超小型モビリティを語る前に説明をしておか
なければならないのは、「原付ミニカー」の存在
です。原付ミニカーとは、軽自動車よりも小型
の四輪車において、唯一市販化が認められてい
る一人乗りの車両(排気量50㏄以下、または
モーター出力0.6kW以下)です。その代表格
は、トヨタ車体が製造・販売しているCOMS
という車両で、タイムズ24のカーシェアリン
グやセブンイレブンの配送車などで使われてい
る小型の電気自動車です(図1)
そして、もう一つの代表格が都内を中心に外国
人観光客のアトラクションとなっている公道
カート(俗称:マリカーなど)です。(図2)こち
らは50㏄のエンジンを搭載したオープンカー
です。ただし、この原付ミニカーは「原付」とい
う名前から推測できるように、当初は法定速度
時速30㎞以下での走行を前提に原付免許で運
転できる4輪車として制度がスタートしてい
ます。しかし、事故多発などが理由で1985
年に道交法が改正され、法定速度が時速60㎞
に引き上げられたのと同時に普通免許が必要と
なりました。これにより、一気に原付ミニカー
のブームは冷え込んだと聞きます。
 超小型モビリティ制度が検討されるように
なったきっかけは、2009年前後に福岡県知
事が地方や郊外に居住する高齢者や女性ドライ
バーのために簡便な二人乗り車両が必要である
と提案したことがきっかけであると聞いていま
(図3)。原付ミニカーのような一人乗りでは
なく、「二人乗り」としたのは、送迎用途送迎用
途に使えるからでしょう。
 上記の提案を踏まえて国土交通省で検討され
た結果が「超小型モビリティ制度」でした。軽自
動車のカテゴリー内において安全基準を緩和す
る代わりに、乗車定員2.5人(大人2名または
大人1名+子ども2名)、最高速80㎞/h、
走行する地方自治体による申請のあったエリア
のみを走行できるという条件でスタートし、3
年程度の実証実験を重ねながら出口戦略として
は超小型モビリティの本格普及を見据えた制度
整備がされていくことが期待される取り組みで

図4:2016年3月のシンポジウムで発表された超小型モビリティの方針
図5:2016年3月のシンポジウムで定義が変更された超小型モビリティ
TheTRUCK2018年8月号22
した。
 しかし、3年が経過した2016年3月に行
われた「超小型モビリティシンポジウム」で発表
されたのは、認知度がまだ低いことから実証実
験を前提とした認定制度を継続すること、ただ
し、現在の認定制度の使いにくさについての声
を踏まえて2016年の夏ごろまでに認定制度
を見直すという方針でした(図4)。全国的に
市販化が可能となる制度整備の方針がこのタイ
ミングで発表されると期待していた当社にとっ
て、この発表は大いにがっかりする内容でし
た。また、国交省からの発表では、超小型モ
ビリティの定義を変更し、1人乗りの原付ミニ
カーも「超小型モビリティ」に加えることも表明
されました(図5)。既に量産化・市販化が行わ
れている原付ミニカーと、実証実験が前提で走
行エリアも限られる「軽自
動車区分」の超小型モビリ
ティが、同じ「超小型モビ
リティ」として扱われてし
まうと制度の課題がぼやけ
てしまうのではないかとい
う懸念も抱きました。
「地域と共生する
 超小型モビリティ
 勉強会」での
 検討の経緯
 超小型モビリティシンポ
ジウムの際に「夏ごろ」とい
われていた認定制度の見直
しについては動きがないま
ま、同年12月になって「地
域と共生する超小型モビリ
ティ勉強会」が始まりまし
た。筑波大学石田名誉教
授を含めた有識者、関係省
庁、メーカー、サービス事
業者、地方自治体など関係
するステークホルダーが集
まり、超小型モビリティの
全国展開・普及拡大を期待
して様々な議論が行われま
した。(図6)
 第3回にはトヨタ自動車
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩

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図6:地域と共生する超小型モビリティ勉強会のメンバー
(出典:国土交通省HPより)
図7:トヨタ自動車メガウェブで行われた超小型モビリティの試乗会
TheTRUCK2018年8月号23
殿のご厚意でお台場メガウェブにおいて超小型
モビリティの試乗会が開催され、トヨタ自動
車、日産自動車、本田技研、トヨタ車体という
大手メーカーの車両に並んで、当社が持ち込ん
だ初代プロトタイプにも試乗していただきまし
た。公道の路上駐車スペースに駐車するデモな
ども行われ、小型で省スペースである超小型モ
ビリティにはこれまでの車両とは異なるメリッ
トが提供できることがPRされました。(図7)
 第4回にはベンチャー企業である当社にも
プレゼンテーションの機会が与えられたことか
ら、①通常のクルマの運転に不安のある高齢ド
ライバーの方や要介護者の送迎の必要がある年
配ドライバーの方などから早期市販化を要望さ
れていること、一方で②エリア限定であること
から量産化・市販化に踏み切れない制度となっ
ていること、③量産化できる制度が整備されな
ければ資金調達ができず、本格普及のために必
要である低価格化が実現できないこと、などを
主張するとともに、rimOnOのような車両を
求めている顧客ニーズに応えるには原付レベル

図8:第4回でrimOnOから提案した主な要望内容
ϮϮ
ٳ৕୘थঐঐ
ِ৕୹を連れて⼀緒に買い物に⾏きたいという妻の気持ちに応えたくどうしても購⼊させ
थःञटऌञःّ
ٳৈೡ঻
ِ年寄り夫婦が,⾬の⽇にも、市内へ買い物に⾏ける。電動のミニマムとছথ५এشॸش
३ঙথّୃؚੵ঵ॹ२ॖॼش2%
ِඅ৕୸ऊैؚহ௛॑କऒखয॑ംणऐॊ৐पઈૡඊಅ॑ନ঱घॊेअप੉ॎोथउॉऽ
घ5LPRQR॑၂⾒し、この⾞ऩैඅ৕୸ुઈૡઍੳपൊःथऎोॊभदमध਋ୄखऽ
घ؛ّୃ੬ਙ
ٳਏஂ૧঻भଛಶ
ِৈೡभ⺟の外出のために⾃家⽤⾞と⾞椅⼦が必要でँॉؚ০঩ؚॻছॖঅথॢ५ॡشঝ
भணख੢ा॑खथషढथਟञधऒौदघ؛౪঺の⾞が実際に購⼊出来るのであれば、励み
पखथཱུ୑ौअधઓःऽघ؛ّ৻઄य⼥性
ِこれは絶対実⽤化すべきです。⾼齢者介護施設の送迎⾞両で使⽤したいです。ّ
ঘش२ش஘ऊैभખૢق௷ხك
ϯϯ
超⼩型モビリティ制度の問題
①⾛⾏エリアが地⽅⾃治体¼利⽤目的に限定
ڀ 実証実験⽤⾞両としてのニーズのみであれ
ば、⼤量⽣産の⾒通しが⽴たず、量産開発に踏
み切れない=低コスト化は実現不可
⋈঳৖੦૆भి৷௾ਗऋ૭ચ
ڀ ੦૆೹ਮभถ಍पणःथम૚৉ୠभೄঽ৿
⾞検査協会の運⽤に任されているञीؚలਟप
わたって認められるかどうか不明
ڀ 超⼩型モビリティ制度において認められた
基準緩和や適⽤除外が、⾞両規格整備時に認め
ैोऩऎऩॊधऒोऽदभ৫৅਺ৱऋ૮ྤपऩ
ॊٙ॥५ॺপ்ੜਏ౤धऩॊ
⋉ৎசNPਰৣभ้఍਍৸ਙ೹ਮೈ઼
ڀ ৎசNP以下の⾞両は交通流の妨げとな
ると地元警察から指摘される可能性が⾼く、⾞
૏৫৅भੰৠੁधऩैऩः
䠄䠎䠅㉸ᑠᆺ䝰䝡䝸䝔䜱䛾ᇶ‽⦆࿴㡯┠䠄ヲ⣽䠖ู⣬䠍
ཧ↷䠅
䛆ᇶ‽⦆࿴䛾ᴫせ䛇
䐟㧗㏿㐨㊰➼䜢㉮⾜䛫䛪䚸ᆅ᪉බඹᅋయ➼䛻
䜘䛳䛶஺㏻䛾Ᏻ඲䛸෇⁥䜢ᅗ䜛䛯䜑䛾ᥐ⨨䜢ㅮ
䛨䛯ሙᡤ䛻䛚䛔䛶㐠⾜䛩䜛䛣䛸䜢᮲௳䛻䚸୍㒊
ᇶ‽䛾㐺⏝㝖እ䛜ྍ⬟
䐠஧㍯⮬ື㌴䛾≉ᛶ䜢ᣢ䛴㌴ᖜ㻝㻟㻜㻜㼙㼙㻌௨ୗ䛾
䜒䛾䛻䛴䛔䛶䛿䚸ⅉⅆჾ➼䛻䛴䛔䛶஧㍯⮬ື㌴
䛾ᇶ‽䜢㐺⏝ྍ⬟
䐡⮬ື㌴䛾᭱㧗㏿ᗘ䛜䚸䛭䛾タィୖཪ䛿㏿ᗘᢚ
ไ⿦⨨➼䛾⿦ഛ䛻䜘䜚㻟㻜㻌䜻䝻䝯䞊䝖䝹ẖ᫬௨
ୗ䛷䛒䜛䜒䛾䛻䛴䛔䛶䛿䚸⾪✺Ᏻ඲ᛶ䛻㛵䛩䜛
ᇶ‽䛾㐺⏝㝖እ䛜ྍ⬟➼
作り⼿、使い⼿、使⽤環境のすべてを考慮した制度設計が必要
Ϯϯ
ਢऌك
ِ⾜が悪い主⼈の⺟を乗せて、狭いところも広いところも気にすることなく、⾏きたいお
店や場所へ不⾃由なく⾏けて喜ぶのではないかと思いましたّ⼥性
○⾞イスユーザー
ِৣ઄ମ不随で⾞いす⽣活の弟が興味を持っているのですが、運転は⼿だけで可能でしょ
अऊءّ
○若者
ِニュース記事を⾒て感動しました!!!何とも愛らしいです。拝⾒すればするほど、ま
るでアニメの世界から⾶び出してきた⾞の様に思えてきました。本当に愛らしい⾞体!
ই॓থपऩॉऽखञ؛ّୃ৾ে ੬ਙ
ٳঅ४ॿ५ঘش५
ِ੃৔दডॖথ३ঙॵউ॑੾॒दउॉऽघ؛ط ਊ૲भउ૲भ৐पজঔঀ઼॑ःञैؚ
छढञःप૭ఎःधउुःऽघ؛ऒअःअ૭ఎःभ॑੷ीथःऽखञآّ
ٳਲਗ
ِ০৚৅ोञ॥থ७উॺढ़شम/Hが適応された国(例えばスウェーデンكदँोयؚ
भऽऽॊऒधमदऌॊुभदखअऊءّ
ঘش२ش஘ऊैभખૢق௷ხك
原付レベルの簡易な⾞両制度導⼊が必要
ϯϱ
ق૞અك௎ପ/Hढ़ॸ०জش
非積載質量NJ以下、設計最⾼速度NPK以下、最⼤連続定格出⼒N:
ਰৣؚ ৒৩੡भঐॖॡট(9भढ़ॸ०জش
ঝঀشभ7ZL]\ऋ঱੶पჾਊ
ॖॱজؚ॔५ঌॖথؚইছথ५दमୃਰ঱दँोयਉહඊಅदઈૡ૭ચ
ْ原付レベルで簡易に使える⾞両制度導⼊が必要ٓ
⾞両・・・⼈乗り、速度・出⼒規制(時速NPਰৣऩनك
運転・・・簡易免許(例:原付⼆種相当)
利⽤・・・⾞庫証明不要、路上駐⾞優遇、優先⾛⾏エリア
پਉહ੸ரقFF)の四輪版を拡張させた制度をイメージ
ऒभेअな制度が出来れば⾼齢者、若者、主婦などにとって
भ೰ੋೈ઼धऩॉअॊ
TheTRUCK2018年8月号24
で簡易に使える車両制度の導入が必要であるこ
とを要望しました(図8)
 その後、2017年12月に第55回、2018
年4月に第6回が開催されましたが、とりま
とめ(案)を議論した第6回では、「これだけの
メンバーを集めて1年半をかけて議論を続け
たにもかかわらずこのとりまとめの仕方でよい
のか」「これまで議論した様々な要素がとりま
とめ(案)に触れられていないのではないか」
「現行の法制度のままであるなど、これまでの
議論した内容をただ羅列しているだけであり、
このようなとりまとめのやり方で良いのか」
ど厳しい意見が出されました。事務局から提示
されたロードマップには、2020年の東京オリ
ンピック・パラリンピックからの量産化や本格
普及を目指したいと書かれていたので、当社か
らは「制度整備のスケジュールが明示されてい
ない中で、事業者としての2020年に量産化
を実現することは難しいのではないか」という
意見を出しました。
 その結果、5月末に公表された「とりまとめ」
では「2020年の東京オリンピック・パラリン
ピック競技大会をターゲットとし、それ以降に
本格普及・量産化を目指す」という表現に修正
されました。
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩

TheTRUCK2018年8月号25
超小型モビリティ制度の
 今後についての見通し
 超小型モビリティの認定制度については本年
1月に小幅改正が行われ、走行エリアの許可を
得るための国土交通省への申請主体が必ずしも
地方自治体である必要がなくなり、サービス事
業者やメーカーが地方自治体の許可を取ったう
えで国土交通省に申請することが可能となりま
した。これにより、観光用途で超小型モビリティ
をカーシェアリングに使いたい事業者にとって
は使いやすい制度になったといえます。ただ
し、市町村ベースでの許可が前提であることは
以前と変わらないため、全国に市販したいメー
カーにとっての解決策になってはいないといえ
ます。
 5月末に発表された「とりまとめ」では、「使用
局面ごとに適した車両の安全対策のあり方につ
いて、車両安全対策検討会等において、引き続
き検討することが適当である」と記載されてお
り、超小型モビリティ制度のあり方については
車両安全対策検討会を中心に検討が行われてい
く模様です。
 出口戦略のないまま勉強会が続けられること
がなくなり、とりまとめが行われたこと、次に
向けたアクションが示されたことは評価に値
すると思います。しかし、認定制度発足から5
年以上が経過し、世の中の関心も風化しつつあ
る現状においては、このまま超小型モビリティ
の検討を続けるよりも、自動運転、コネクティッ
ド、MaaSなどの新しい動きも考慮したうえ
で、ゼロから検討を始めたほうが良いのではな
いかと思います。
 ここからは勉強会のメンバーとして参加され
ていた筑波大学石田名誉教授、JTBコミュニ
ケーションデザイン黒岩氏に加えて、ジャー
ナリストとして超小型モビリティ制度を長年
ウォッチされてきた自動車ジャーナリスト桃
田氏、LIGARE井上氏を交えた座談会での議
論の概要をご紹介していきます。
超小型モビリティ座談会のメンバー
〇石田東生氏
筑波大学社会工学域名誉教授・特命教授
〇黒岩隆之氏
株式会社JTBコミュニケーションデザイン営業企画部
アトプュー カウントプース
〇桃田健史氏
自動車ジャーナリス
〇井上佳三氏
LIGARE(株式会社自動車新聞社)代表取締役社長
〇伊藤慎介
株式会社rimOnO代表取締役社長

筑波大学石田名誉教授自動車ジャーナリスト桃田氏
TheTRUCK2018年8月号26
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩
超小型モビリティに関する
 座談会からのコメント:
 ①出口戦略を描かずに
 進めてしまったことが問題
筑波大学 石田名誉教授
 超小型モビリティとして当初想定していたの
はもっとゆっくり動く車両でした。しかし、い
つの間にか超小型モビリティの安全基準が変
わってしまってゆっくり動く車両が対象から外
れてしまいました。勉強会の名称となっている
「地域と共生する」ことを前提にするのであれば
今の超小型モビリティはオーバースペックとい
うのが私の意見です。政府内での色々なセク
ションの顔が立つように超小型モビリティ制度
を設計していったことで、残念ながら実際の
ニーズからは乖離していったように思います。
高齢者への生活必需品のデリバリー、介護サー
ビスの提供など超小型モビリティが活用できる
シーンは色々とあったと思いますが、実際の活
用シーンや生活への貢献についての具体性の
議論が行われないまま今に至っていることが
非常に残念です。最近はモビリティサービス
(MaaS)が盛り上がり始めていますが、この議
論でも同じことが言えます。MaaSを推進し
ていく延長線上にどういう街の姿や生活があり
うるのかを描かなければ、絵に描いた餅になり
かねないと危惧しています。
自動車ジャーナリスト 桃田氏
 超小型モビリティ制度がスタートした際に
は、まずは始めることが大事ということで出口
戦略を明確にしないまま「えいやー!」という感
じで進めて、実証実験を重ねながら最終的に帳
尻を合わせていこうという話だったと理解して
います。しかし、私が取材している限りでは、
介護施設の担当者が要介護者の自宅を訪問する
際に超小型モビリティを使うというのが数少な
い成功事例で、その他には目立った成功事例が
ないという印象を持っています。出口戦略と
してのサービス事業の見通しがないままハード
ウェア(車両)主体で進めすぎたことが良くな
かったのかなと思います。そもそも地方では軽
トラックがオールマイティすぎて超小型モビリ
ティではなかなか太刀打ちできなかったので
しょう。それ以外にもコネクティッド、自動運
転など新しい話が次々と出てきて超小型モビリ
ティの社会における立ち位置が見えなくなった
というのも苦戦している原因にあると思いま
す。これまでの経緯は分かりますが、いったん
立ち止まったうえでそもそも超小型モビリティ
はなぜ必要なのかというところからもう一度見
直したほうが良いように思います。

JTBコミュニケーションデザイン黒岩氏
LIGARE井上氏
TheTRUCK2018年8月号27
LIGARE 井上氏
 超小型モビリティで二人乗りが認められるこ
とになった際に、乗り捨てができるワンウェイ
カーシェアの車両として活用する期待感があり
ました。しかし、車庫法との関係から結果とし
て一人乗りの原付ミニカーでなければ難しいと
いうことになり、サービスカーとしての魅力を
打ち出すことができなくなってしまいました。
サービス事業者の目線で見たときに、新しい魅
力となる規制緩和があれば車両として差別化で
きたかもしれませんが、残念ながらそれができ
なかったことが明確な出口戦略を作り出せな
かった原因の一つではないでしょうか。
JTBコミュニケーシンデザイン 黒岩氏
 現在のクルマの延長線上で検討するので、最
高速60キロが必要である、高速で衝突した際
の安全性を担保しなければならない、といった
議論になってしまいます。低速の車両であって
も無免許で乗ることができれば需要は確実にあ
ると思います。増える外国人観光客がアクセス
の悪い観光地に行くために鳥取県ではジオコム
スといって原付ミニカーを貸し出しています
が、普通免許が必要なので外国人観光客に貸し
出すのは大変な手間がかかっています。自転車
の延長のような形で貸し出すことができて、言
語でのコミュニケーションがほとんどなくアプ
リの予約で借りることができれば多くの人が使
うようになると思います。一人乗りと二人乗り
の規制面での違いは判りますが、一人乗り車両
でなければ自由度がないとなると、体験を共有
したい観光目的では使い勝手の悪い車両になっ
てしまいます。ものづくり主導で制度を作ろう
とすると、サービス側にとって適切な車両とは
ならず、結局は軽自動車に太刀打ちできないと
いう事態になってしまうと思います。
超小型モビリティに関する
 座談会からのコメント:
 ②海外では認められている新しい
 モビリティが日本ではなかなか認められない
筑波大学石田名誉教授
 超小型モビリティで想定している最高速度が
時速60キロと早いために安全性が問われてし
まうのだと思います。イギリスでは、低速型モ
ビリティのクラス3という車両カテゴリーが
あり、モビリティスクーターといわれていま
す。この車両は時速13キロまで出すことがで
きて、無免許で運転することが認められている
ことから、高齢ドライバーの受け皿となってい

図9:武蔵村山市で実施している電動アシスト自転車による送迎サービス(出典:国土交通省HP)
TheTRUCK2018年8月号28
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩
て、自立した高齢者の幸福な生活を支える基盤
ともなっています。同じような仕組みを制度化
している国は世界に数多くあります。日本でも
高齢者の受け皿となる乗り物が必要ですので、
小さくて遅い乗り物であれば、駐車場所も含め
て自転車扱いにしてもらえないかと思います。
自動車ジャーナリスト 桃田氏
 超小型モビリティやパーソナルモビリティな
どをこれまで8年間に渡り全国各地で取材し
続けていますが、その経験からすると小型モビ
リティの無免許運転を認めてもらうのは極めて
難しいと感じています。武蔵村山市(東京都)の
村山団地中央商店街では、電動アシスト自転車
を改造してそれを高齢者の送迎用に活用してい
ますが(図9)、免許返納した高齢者が無免許で
使える乗り物としてはこういう方法しか認めら
れないように思います。行政は自転車でなけれ
ば無免許にすることは難しいという姿勢です。
電動カートなどのモビリティを無免許にするこ
とには非常に抵抗感があるという印象です。一
方で、ママさん用の電動アシスト自転車には前
後に子どもを乗せられるモデルがありますが、
自転車になってしまうとある程度の自由が効く
というのも少々おかしいと思います。実際に、
電動アシスト自転車のラインアップがどんどん
増えているのでスクーターなどの二輪車はどん
どん売れなくなっています。

(参考)小型特殊自動車である築地市場内のターレ
TheTRUCK2018年8月号29
伊 藤
 桃田さんのおっしゃる通り、新しいモビリ
ティについての規制当局の姿勢を見ていると、
クルマ(四輪車)、バイク(二輪車)、自転車と
いう大きな区分をできる限り変えたくないと
いう意思を感じます。2006年に初上陸したセ
グウェイも12年経過している現在でも無条件
での公道走行は認められておらず、2015年の
規制緩和後も走行区間に看板を設置したうえで
走行中に監視員が同行することが義務付けられ
ています。つまり自由意思で動き回れる車両と
しては認められていないわけです。車両区分と
しても、モーター出力の大きいセグウェイは原
動機付自転車の区分にも入れてもらえず、築地
市場の場内を走り回っているターレと同様の
「小型特殊自動車」の区分に位置付けられていま
す。原付ではないので、原付免許では搭乗する
ことができず、普通免許か小型特殊免許が必要
となります。石田先生の仰っている高齢者向け
のモビリティも最高速6㎞という歩行補助器具
の壁を打ち破ることは極めて難しいと感じま
す。武蔵村山市の場合は平地なので電動アシス
ト自転車の改造版で対応できているようです
が、多摩地域や横浜市のようなアップダウンが
多い場所では電動アシスト自転車では解決策に
ならないことから、このままではこれからの高
齢化社会に適切な乗り物が誰からも提供されな
いという状況になりかねないです。
 rimOnOのプロトタイプを発表して約2年
になりますが、未だに高齢ドライバーや女性ド
ライバーから購入希望の連絡を頂きます。地方
や郊外に居住している人たちには、クルマがな
いと生活できないという切実な課題があること
をひしひしと感じます。rimOnOではそういっ
た人たちの社会課題の解決を目指して取り組ん
できましたが、セグウェイの場合と同様に正面
突破しようとすると様々な壁にぶつかって進め
なくなっています。一方でマリオカートや白タ
クのようにグレーなところから攻めていった人
たちは、簡単には排除されなかったり、最後に
は認められるといった具合で、すぐには止めら
れずにのらりくらりと進められているように感
じます。今後も正直者は馬鹿を見るということ
が続いてしまうと、規制改革を想定して新しい
価値を提案する挑戦者は出てこなくなってしま
うのではないかと危惧します。
超小型モビリティに関する
 座談会からのコメント:
 ③地方鉄道の代替としての
 超小型モビリティの可能性
JTBコミュニケーシンデザイン黒岩氏
 キャンピングカーを使って、キャンピング
カーの旅を日本でやりたいという人がいます。
しかし、駐車場に到着したら駐車スペースの確
保の為にキャンピングカーを動かすことが出来
なくなります。また、将来的にキャンピングカー
そのものが電動化した場合、充電しなければな
らないのでクルマをコンセントにつないだまま
動けなくなってしまいます。そういう時に、
ちょっと街に出かけるために使える自転車や超
小型モビリティがあるとすごく便利です。そう
いう車両の使用料が駐車料金に含まれていると
多くの人が使うと思います。超小型モビリティ
を普及させるには、そういう工夫が必要です。

図10:鹿島鉄道跡地で運行されているBRT
(出典:茨城県石岡市HPより)
図11:三陸でJR東日本が運航しているBRT
(出典:JR東日本HPより)
TheTRUCK2018年8月号30
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩
 先般の集中豪雨で地方のローカル鉄道が大き
な被害を被っていますが、ローカル鉄道の復旧
方法についても少し考え直す必要があると感じ
ます。これまでの制度では、会社全体として黒
字である鉄道会社には、ローカル鉄道の復旧の
際に国から一切補助金が支給されない制度と
なっていました(鉄道軌道整備法)。そのため、
鉄道会社からすると赤字路線であるローカル路
線を再建するインセンティブが全くない状況で
した。しかし、昨年法律が改正されて黒字の
鉄道会社でも路線自体が赤字であれば1/4〜
1/3の補助が出るようになりました。また、
上下分離して線路を自治体が所有する場合は更
に補助率が上がる仕組みとなっています。
 ただ、個人的にはローカル鉄道を復旧させて
も赤字であり続けることは変わらないので補助
を手厚くして鉄道を復旧させるだけでは中長期
的な解決策にならないと感じています。むしろ、
復旧補助金を活用して線路があった路線を専用
道路し、通勤時間はBRTを走らせて、その他
の時間帯には超小型モビリティなどのパーソナ
ルモビリティを走らせたほうが利便性は高まる
と考えています。将来的に自動運転技術が確立
すれば、その路線に自動運転車を導入すること
も容易になります。専用道路なので他の車両が
侵入してくることもありませんから、時速60
キロも出さなくても良いはずです。また、無免
許で使うことができれば外国人観光客だけでな
く、高校生や高齢者が使える移動手段になりま
す。新しいモビリティを導入していくのであれ
ばこういう議論をしていくべきだと考えます。
筑波大学 石田名誉教授
 鉄道をBRTに切り替えた事例はいくつかあ
ります。茨城県石岡市では、鹿島鉄道が廃線に
なった路線を石岡市が無償譲渡してもらい、道
路法上の道路にして行政が舗装などの再整備を
行い、道路交通法でバス専用道路にしてBRT
を走らせています。ここでは車両も道路も自
治体が所有していて、運行を地元のバス会社
に任せる仕組みをとっています(図10)。三陸
のJR気仙沼線・大船渡線でJR東日本が運行
しているのも基本的には同じような仕組みです
(図11)が、事業としてはJR東日本が舗装工
事などのインフラ部分も負担しています。両
方とも道路交通法が適用されるため、鉄道のよ
うに高速を出せないのですが、カーブや勾配な
どの線形からみると鉄道のように高速走行でき
るレベルです。IT技術により安全性をより高め
る、運転者の不安感を除くなども可能でこのよ
うな挑戦をすべきです。実際に三陸のBRTに
ついては利用者の評判は高いと聞いています。
普段利用しない方が、ノスタルジーで、あるい
は沽券で反対されているとも聞いています。制
度的な課題の解決や社会的受容性の追求も含め
て、今後、ローカル鉄道BRTをに置き換えてい
くことは新しい地方交通のあり方だと思います。

TheTRUCK2018年8月号31
(出典:JR東日本HPより)
超小型モビリティに関する
 座談会からのコメント:
 ④道路とモビリティを一体として
 検討することはできないか
伊 藤
 公道の概念を突き詰めていくと、不特定多数
が通行する可能性がある場所は私有地や私道で
あっても公道扱いするという解釈になっていま
す。そのため、スーパーの駐車場や集合住宅内
の私道であっても公道扱いされてしまうことか
ら、道路交通法や道路運送車両法が適用され、
エリア限定の特別仕様のモビリティが走行でき
ないという結果になります。新しいモビリティ
の可能性を追求するのであれば、道路交通法や
道路運送車両法が適用されない「新しい道(=専
用道)」を定義して、道路とモビリティを一体的
に普及せる必要があると思います。そのうえ
で、時間帯に応じて一般道と専用道を切り替え
るようなことができれば真の意味でのスマート
シティが実現するように思います。これからの
IoT技術を活用すれば夢ではなく実現可能性は
極めて高いはずであり、グーグルがスマートシ
ティで狙っているのは実はそういうことではな
いかと勝手に推測しています。
JTBコミュニケーシンデザイン 黒岩氏
 自動運転技術が進化していくと自動車と鉄道
の境界線がどんどんなくなる方向に行くと思い
ます。先ほどは地方鉄道の話をしましたが、都
市部であっても、専用道を整備することで通勤
時間帯は鉄道のような大量輸送の車両が走行
し、日中は超小型モビリティのようなパーソナ
ルな車両が個人の都合で走行するといった新
しい輸送システムの可能性が考えられます。
2020年の東京オリンピックでは外国人が毎日
700万人都内に滞留することになるといわれ
ています。そうなると、ターミナル駅や乗換駅
である新宿駅や新橋駅には通常の2.5倍や3.5
倍の人が押し寄せることになります。現在でも
通勤ラッシュ時の銀座線新橋駅のホームは乗客
があふれていて、通常の3倍近い時間をかけ
ないと通過できません。オリンピックの時には
想像もつかない状況になりかねないので、新し
い輸送システムは確実に必要になっていくと思
われます。
超小型モビリティに関する
 座談会からのコメント:
 ⑤MaaSが超小型モビリティのように
 ならないためには何をすべきか?
自動車ジャーナリスト桃田氏
 MaaSの議論をしていると、残念ながら街
づくりも含めて根っこから変えようとしている
人は一人もいないと感じます。現在の施設や建
物の位置は維持したまま人の導線だけを変え
る、またはこれまで取得していなかったデータ
を活用して最適化を図る、などミニマムの投資
で最大の効果を上げようとする構想を描いてい
る人が多いです。フィンランドで行っているよ
うな乗り放題の移動サービスは日本国内の事業
者の実情を考えると、収益が増えるとは思えま
せん。MaaS導入によって収益性を上げるに
は鉄道料金と生活サービスと買い物を組み合わ
せるなど、様々な業態や業種を連携させるか、
または行政が赤字路線維持のために投入してい
る補助金を新規サービス事業の売上原資として
使えるようにするか、こうした二つくらいしか
出口戦略はないように思います。
伊 藤
 鉄道・カーシェアリング・バス・レンタサイ
クルなどマルチモーダルのパッケージが組みや
すくなれば、少々高くても利便性の高いサービ
スを提供できるようになるのですが、実際にそ
れを実現しようとすると個別の業ごとに許認可
が必要となるので取り組もうという気にならな

TheTRUCK2018年8月号32
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩
いということではないかと思っています。
筑波大学 石田名誉教授
 異なる移動サービスのバンドリングについて
は悲観的な事業者が多いと思います。ドイツの
ハンブルグでは、1965年に市内の公共料金を
ゾーン制にする議論が巻き起こり、事業者を超
えてゾーン料金を設定する行為については独占
禁止法の対象外にすることとなりました。同様
のことは日本でもずっと議論していますが、
ゾーン制にすると従来からの形と大きく異なる
こともあって、なかなか実現しません。東京は
世界最高の水準の鉄道サービスを提供している
鉄道都市であるので、これをさらに押し進めて
いくことは世界都市東京の魅力をさらに高める
ためにも必要だと思います。2020年の東京オ
リンピックはもちろんのこと、海外からの旅行
者も含めてすべての人にストレスフリーの移動
を楽しんでいただくためにも、すべての交通事
業者のすべての路線・駅・バス停を統一して情
報提供できる情報キオスクの開設が待望されま
す。MaaSはその延長線上にあるようにも思
います。また、観光地など地方部では、従来の
公共交通だけでなく、自転車、カヌーなど楽し
さも織り込んだスイスモビリティのようなもの
の導入も考えるべきでしょう。しかしこれらの
動きは非常に遅く、世界の最新動向から取り残
される一方で更に水をあけられかねないと危惧
しています。
JTBコミュニケーシンデザイン 黒岩氏
 インバウンド観光客の経済効果は限定的であ
ると主張する人もいますが、国内移動のお金だ
けは確実に国内に落ちるはずです。外国人観光
客は細かい支出を気にするわけではないので、
ジャパンレイルパスのように3日間などまとめ
て移動パッケージを購入してもらう形のほうが
喜ばれると思います。全国各地でAI運行バス
の実証実験を繰り返していますが、既存サービ
スと競合する要素があるとどうしても利益相反
が発生して、総論賛成、各論反対となってしま
います。その一方、外国人観光客はどんどん白
タクを使うようになっているので、機会損失が
発生している外国人観光客に限定してライド
シェアなどのサービスを提供するという考え方
もあるのではないでしょうか。
筑波大学 石田名誉教授
 今年はインバウンド観光客が確実に3000
万人を超えるといわれています。そして、彼ら
のほとんどがUBERやDidiなどライドシェア
のアプリを入れています。観光立国構想ビジョ
ン会議ではストレスフリーな観光を目指すと
いっているのですから、外国人観光客に限定し
てライドシェアを認めるという考えはあるかも
しれません。
 今国会で生産性向上特別措置法が成立し、プ
ロジェクト型の規制のサンドボックス制度が創
設されました。これまでの国内の実証実験とい
うと少額の予算を地域や事業者にばらまく形に
なっていて効果がほとんど出ていませんでした
が、MaaSもスマートモビリティも日本は海
外と比較して3周回も4周回も遅れつつある
のですから、サンドボックス制度を活用して予
算を集中投下すべきです。実際にアメリカのス
マートシティチャレンジでは、オハイオ州コロ
ンビア市が選ばれ、連邦政府が4000万ドル
の資金を集中投下しました。その結果、民間資
金は既に5億1千万ドル投入される見通しと
なっており、2020年までに総額10億ドルの
資金を集める予定になっています。国が投入す
る約20倍の民間資金を集めることに成功しつ
つあるわけです。わが国でも同じような挑戦が
されつつあり頑張ってほしいのですが、事業規
模は国土交通省が進めるスマートシティのモデ
ル都市実証では総額2億円と残念ながら非常

TheTRUCK2018年8月号33
に小粒の内容になっています。これでは世界と
の溝は広がるばかりです。
伊 藤
 私は現代版の天領地を作り、国も民間も地方
自治体もその場所で本気の取り組みを集中して
やるべきだと主張しています。残念ながら、今
の日本では公平というよりは悪平等に近い状態
になっていて、できる限り平等に予算を分配し
ようとするために資金が分割されてどのプロ
ジェクトも中途半端になりかねない状況になっ
ています。一つの場所に集中投資した結果、世
界も注目する成功事例を作り出すことができれ
ば、そこから連鎖反応が起きて国内外に広がる
ようになるはずです。
 地方でモビリティやスマートシティの議論を
すると、中央で議論している規制の難しさや新
しいモビリティを生み出すことへの理解をもっ
と深めていく必要性を強く感じます。高齢者の
移動の問題についても、自動運転技術が実用化
されればいずれ解決するだろうという楽観的な
意見を耳にします。しかし、地方においてマイ
カーへの依存度が極端に高い状況が続く限り、
自動運転サービスが実用化されたとしても採算
が合わないといわれて実際にはサービス提供さ
れないと思います。むしろマイカーへの依存を
減らし、普段から公共的なサービスを使わざる
を得ないような制約を入れないとサービスの事
業性は成り立ちません。全体の交通システムを
デザインしながら個別の街に実装していくよう
な仕組みを作らなければ、真のスマートシティ
の実現は難しいと思います。
JTBコミュニケーシンデザイン 黒岩氏
 MaaSの実装を始めるときもまずは外国人観
光客を対象にしたサービスから展開するほうが
早いかもしれません。例えば、瀬戸内にある直
島にはタクシー会社が全くないのですが、最近
ではフランス人観光客が大量に押し寄せていま
す。彼らは岡山から2両編成のローカル鉄道
に乗って宇野港まで来て、そこから船で直島に
わたってくるのですが、2両編成の1両がフ
ランス観光客でいっぱいという状況になってい
ます。彼らが直島に到着すると、島民は自家用
車移動が基本ですし、島にはタクシーもバスも
ない状況となっていますので島内移動に困るこ
とになります。ところが、島内には自家用有償
運送制度を使って片道100円のライドシェア
サービスが町民向けに提供されています。実は
フランス人観光客の大半は、100円玉を握り
しめてこのサービスを使っています。宇野港と
直島の間のフェリーはいまだに紙の切符で乗ら
なければならないですし、島内の移動は100
円玉がないとどこにも行けない状況となってい
ますので、そうであれば船とライドシェアを
パッケージにして全てをスマホで使えるように
できないかと提案しています。いっそのこと、
直島だけでなく、豊島、直島、小豆島という瀬
戸内の島ぐるみでパッケージにしてしまうのも
一案です。さらに、岡山県は個人所有の船の隻
数が日本一ですので、船のウーバーのようにい
つでも自由に船に乗れるようにするアイデアも
ありえます。MaaSの取り組みの手始めとし
て、まずはこういう離島の観光地から始めてみ
るのもありではないかと思っています。

TheTRUCK2018年8月号34
自動車ジャーナリスト桃田氏
 超小型モビリティの導入の際に想定していた
ユースケースとして、①回遊(観光)、②中山間
地での移動、③買い物難民(団地)の移動の3つ
がありましたが、最終的にうまくいったのは回
遊だけでした。課題解決型で挑戦するよりも、
インバウンド観光客を対象に目先のビジネスを
いくつか回してみたほうが早いかもしれません。
超小型モビリティに関する
 座談会からのコメント:
 ⑥決済と主要アプリを握らなければ海外
 のプラットフォームに乗っ取られかねない
JTBコミュニケーションデザイン黒岩氏
 2020年の東京オリンピックの時に中国企業
は2000万人の中国人観光客を日本に来させ
ようとしているそうです。ただし、そのうち
の1000万人はAlipay、残りの1000万人は
WeChatPayで決済させることを目論んでい
ます。Alibabaはすべての決済をAlipayで完
結させようとしており、AlipayTravelという
旅行代理店サービスまで提供して観光中のすべ
てのUX(ユーザーエクスペリエンス)をコント
ロールしようとしています。実際に彼らの構想
が実現してしまうと、数多くの中国人観光客が
来日したとしても、ほとんど中国の国内旅行と
変わらない状況になってしまいかねないと懸念
しています。最近は中国人観光客も動画サイト
やSNSなどを見てどんどんUXから得られる
知見が全て彼らのものとなり、新たなサービス
や仕組みの提供のマーケティングを彼らに握ら
れることとなります。
 そこで当社では外国人観光客がスマホで決済
できる仕組みを作ろうとしています。例えば、
横浜市の野毛地域(飲み屋街)にはかなりの数の
外国人観光客が押し寄せるようになっています
が、どの店も現金決済しか提供しておらず、街
には両替所もほとんどありません。そこで、お
店との間では実際の両替レートで精算すること
で一切手数料はとらずに、外国人観光客から1
ドルあたり5円分の両替手数料を上乗せして
徴収するというサービスを提供しようとしてい
ます。スマートフォン上のデジタルハンコで決
済できるのでお店側のシステム導入費もほとん
どかかりませんし、一番ネックな手数料の支払
いが不要となります。外国人観光客にとっては
現金を両替するときに支払う手数料よりは圧倒
的に有利なレートで換金できるのでウィンウィ
ンのサービスになると考えています。このよう
な発想を移動サービスに持ち込めば、前述の直
島のような場所でも使える仕組みになると考え
ていますし、海外の決済サービスに全てを乗っ
取られるリスクもなくなります。
自動車ジャーナリスト 桃田氏
 6月26日にトヨタ自動車が初の本格コネク
ティッドカーとして新型クラウンとカローラを
発表しました。DCM(DataCommunication
Module)という車両に関する様々な情報を取
得できる仕組みをビルトインすることで、サー
ビス利用しやすいクルマにしていこうという取
り組みですが、残念ながら一番弱いのが課金・
決済の部分です。そこをAlipay、WeChat
Pay、LinePayなどに取られてしまうと、最
終的にマネタイズする際においしいところをす
べて持っていかれかねないと危惧しています。
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩

TheTRUCK2018年8月号35
伊 藤
 国内の鉄道会社との意見交換の中で、Alipay
やWeChatPayなどのQRコード型の決済に
ついて問題提起したところ、彼らとしてもいず
れはAlipayやWeChatPayに乗っ取られか
ねないことを懸念していることを知りました。
しかし、対抗策としてSuicaやPasmoの利
便性を高めたいとしても、実際にやる前に関係
する鉄道会社やバス会社からの了解を取らなけ
ればならず、自分たちの意志だけではなかなか
進められないとのことでした。他の産業では、
日本企業同士の利益相反の問題を乗り越えられ
ない状況が続いた結果、最終的に大手海外企業
にプラットフォームをとられてしまうという経
験を何度もしていますが、なぜ新しい分野でも
同じことが繰り返されてしまうのかと非常に残
念に思います。
JTBコミュニケーシンデザイン 黒岩氏
 先ほどのコネクティッドカーの話におい
て、心配なのは課金・決済だけではありませ
ん。Alipayでは、APIさえ公開されていれば
Alipayの画面上であらゆる操作ができること
を狙っています。もしトヨタ自動車のクラウ
ンについてのあらゆる情報がAPI経由で取得
できるようになっていれば、ユーザーはトヨ
タ自動車のアプリを立ち上げることもなく、
Alipay上で全ての操作を完結できるようにな
ります。ユーザーにとっても異なるサービスを
使うたびに毎回違うアプリを立ち上げるのは面
倒ですので、最も使うアプリ上で全ての操作が
完結することは理想的なわけです。しかし、ト
ヨタ自動車にしてみると、多額の投資をして
つながる仕組みを作ったにもかかわらず、結
局Alipayがユーザー体験の全てを握ることに
なってしまいます。Alipayはゴールドカード
のように海外での決済が多いユーザーには為替
レートを安くするなど、ユーザーをAlipayの
虜にするサービスを次々と提案しています。日
系企業もユーザーを虜にする様々なアプリや
サービスを提供して、自らのアプリがユーザー
にとっての窓口となるようにできなければ、結
果的に海外企業にプラットフォームを握られて
しまうことになりかねないと思います。
超小型モビリティを他山の石として、
 MaaSの取り組みを急加速すべし
 明治維新以降、日本では鉄道を主体とした交
通整備が行われてきました。特に東京圏、名古
屋圏、大阪圏などの大都市部においてはJR(旧
国鉄)だけでなく、私鉄が都市開発にあわせて
鉄道を敷設していったため、鉄道交通を前提と
した交通システムになりました。その後、高度
成長期に入り、マイカーブームとモータリゼー
ションが進展していくと、鉄道網が十分に充実
していない地方や郊外では大型のショッピング
モールやロードサイドの店舗などの商業施設が
増え、自動車を中心とした交通システムに変
わっていきました。
 ところが、高齢化の進展、若い世代の都心部
への流出などによって、地方や郊外には運転技
能に自信のないドライバーが増えつつありま
す。彼らの多くはマイカーを手放してしまうと
普段の生活に必要となるモノやサービスを入手
できなくなることから、不安を抱えながらマ
イカーに乗り続けるか、不便さを覚悟して公
共交通に依存して暮らすかの二択を迫られて
います。その解決策として提案したのが2016
年5月に当社が発表したrimOnOPrototype
01でした。最高速度を時速45キロ程度に抑
え、車体を幅1m、全長2.3mとできる限り
小型にし、かわいいデザインと布製ボディに
することで運転の不安を抱えるドライバーに
とって優しい乗り物となることを目指しました

図12:2016年5月に発表したrimOnOのプロトタイプ
図13:パーソナルモビリティ走行時の要件(出典:つくば市ロボット特区実
証実験推進協議会HPより)
TheTRUCK2018年8月号36
The Next Vehicle World
胎動する次世代ビークルの世界⑩
(図12)。このプロトタイプの発表後、当社
には、運転の不安を抱えていらっしゃる数多く
の高齢ドライバー、年配ドライバーからお問い
合わせをいただきました。そして今でもお問い
合わせが絶えない状況となっています。しか
し、国の制度整備の見通しが立たず、開発資金
の調達にも苦戦していることから、プロトタイ
プ発表後は本格的な開発に入ることができず、
現在は開発を休止してしまっているというのが
正直な実態です。
 マイカーに代替する一定の利便性のある交通
手段が開発・提供されなければ、超高齢化社会
を迎える日本は数多くの生活困難者を抱えるこ
とになってしまいます。しかし、タクシー
などのサービスが充実していない地方や郊
外であっても乗合であるライドシェアは簡
単には認められず、地元の交通事業者との
利害調整を経なければサービス提供するこ
とができません。
 軽自動車より小型の乗り物の世界におい
て、免許不要で乗ることができる車両は原
則として自転車(アシスト型含む)のみとい
うのが規制当局の基本的な考え方です。シ
ニアカーだけは最高速度6km/hという条
件を満たしていれば「歩行補助器具」という
扱いで歩道走行が認められていますが、地
方や郊外のように車道と歩道の分離がない
道路が多く、坂道も多いエリアでは使いに
くい車両です。特に、スピードと馬力が不足し
ていることで、段差で横転しやすくなる、移動
に時間がかかるため天気の悪い日に遠出がしに
くい、自動車の交通の多い細道では走行に危険
が伴う、など利便性と安全性に課題が多いと感
じます。さらに、シニアカーに乗っていること
で「年老いた」というイメージを与えてしまうこ
とも高齢者にとってはマイナスです。
 一方で、シニアカーよりも高速で走行する車
両には基本的に免許が必要であり、車両として
は原則として二輪車のみを想定しているのが規
制当局の基本的な考え方と感じます。そのた
め、rimOnOのような小型・低速の四輪車は車
両としてなかなか認めづらいのです。座談会の
パートで述べたようにセグウェイやトヨタ自動
車のウィングレットのようなパーソナルモビリ
ティがなかなか車両として認められないのも同
様の理由からではないかと推測しています。自
由意思であらゆるところに移動できる「乗り物」
として開発されたものが、立看板の設置がさ
れているエリアに監視員(保安要員)随行でなけ
れば乗ることができないということでは、「乗り
物」として成立しないということです(図13)

TheTRUCK2018年8月号37
伊藤慎介
−株式会社rimOnO代表取締役社長
(兼)あずさ監査法人テクノロジーイノベーション支援部顧問
(兼)ミズショー株式会社社外取締役
(兼)亜細亜大学都市創造学部都市創造学科講師
1999年に旧通商産業省(経済産業省)に入省。自動車、
IT、エレクトロニクス、航空機などの分野の国家プロジェク
に携わる。2014年に退官し、同年9月に株式会社rimOnO
を設立。2006年5月に布製ボディの超小型電気自動車
rimOnOのプロトタイプを発表。現在はMaaS(モビリティ・
アズ・ア・サービス)を中心に講演、コンサルティング、非常
勤講師など幅広い活動に従事。
表1は規制当局における車両カテゴリーの
考え方について、超小型モビリティ、パーソナ
ルモビリティ、シニアカーの事例を踏まえ、私
見を交えて整理をしてみたものです。これまで
の車両の常識から外れようとすると車両として
はなかなか認められない日本の厳しい現状を示
しています。
 7月19日に中国のライドシェア大手である
滴滴出行との提携を発表したソフトバンクの孫
正義会長兼社長は、「日本はライドシェアを法律
で禁じている。こんなばかな国はない。」と発言
しています。世界では、ライドシェア、路上借
りられるカーシェアリング、乗り捨て型カー
シェアリング、車道走行可能なシニアカー、免
許不要で乗ることができるパーソナルモビリ
ティ、電動スケートボード、二人乗りの超小型
モビリティなど、様々なモビリティやサービス
が実際に提供されています。そして、それら
をつなぐ新しいサービスとしてMaaS(モビリ
ティ・アズ・ア・サービス)がスタートしよう
としています。
 既に様々なモビリティやサービスにおいて出
遅れている日本は、MaaSにおいては大きな
ハンディキャップを追って取り組んでいくこと
になります。一方、高齢ドライバーの問題など、
モビリティに関する課題は海外以上に山積して
いる状況にあります。超小型モビリティでの経
験を他山の石として、MaaSにおいては世界
と肩を並べられる取組が行えることを一日も早
く願うばかりです。
表1:規制当局における車両カテゴリーについての基本的考え方(推測含む)
自転車の世界二輪車の世界四輪車の世界
代表的車両
軽車両(自転車、電動アシス
ト自転車)
原動機付自転車、小型二
輪、自動二輪、大型二輪
軽自動車、乗用車、貨物車
など
条  件
免許不要、人力が前提、乗
車定員大人1名
免許必要、ヘルメット必要
普通免許以上、衝突安全性
能、車庫証明
特殊事例
ママさん用電動アシスト自転
(大人1名+子ども2名)
シニアカー(時速6キロ以
下、歩行補助器具)
原付ミニカー(四輪車、普
通免許、ヘルメット不要)
トライク(三輪車、普通免
許、ヘルメット不要)
超小型モビリティ(大人2
名、高速道路走行不可、エ
リア限定)
※規制当局が明示している考え方ではなく、あまで筆者の推測を交えて整理したもの

超大貨物の搬送研究
はじめに
 株式会社日立物流(本社:東京都中央区)「多軸
超大型特殊運搬車」が実際に特大重量貨物の輸送を
行う場面を取材した。株式会社日立製作所が輸出
用に製造した超大型変圧器の出荷に際して活用され
た。同社の機能をいかんなく発揮した深夜のオペレー
ションだった。
当日の経路
 茨城県日立市は日立製作所グループの製造拠点が
多く集まっている。当地は古くは常
󱢳󱢠󱢢
陸の国の一角を占
めていた地域で、現在は同じ発音の日立市である。
 この地で創業した代表的企業である日立製作所グ
ループの多くの製造及び物流拠点の所在地でもあり
重電工場も家電工場も所在するが、今回は重電部門
で海外向けに製造された超大型変圧器を製造工場か
ら船積み港まで、およそ9㎞の深夜輸送を行った模様
をつぶさに取材した。
 発地は〝今夜の主役〟である超大型変圧器の製造拠
点である日立製作所の日立事業所国分工場。日立物
流の日立重電営業所から徒歩で5〜6分の距離だ。
目的地はここから約9㎞南方の茨城港日立区港第四
埠頭である。この間、一部は町道、大部分は国道
245号線を経由する。本稿ではこの経路を仮に「日
立街道」と呼ぶことにする。
「日立街道」の幅員は大部分が片側1車線の地方国
道で、道中には80箇所の信号・感知器、数カ所の
大きな道路標識の設置がある。また横断歩道橋が2
箇所ある。いずれも通常の設置基準による高さで設置
されているが〝今夜の主役〟は背高貨物でもあるのでそ
の通過の際は干渉の恐れがあるから、「日立街道」の道
路施設には予めいくつかの仕掛けが施してある。
 一つ目は、信号機の干渉回避策だ。普段は通行車
両の前面に正対している信号機は、ここでは写真に
示すように進行方向と並行に90度回転させることが
可能な構造になっている。二つ目は、大型の道路標
識だ。これも信号機と同様に干渉の可能性があるの
で、〝今夜の主役〟通過直前に取り外しておく。三つ目
は横断歩道橋だ。建築限界上は最下部が通常路面か
ら4.7mだが「日立街道」の歩道橋は2カ所あって、
電動ウィンチで平時の状態から4m以上巻き上げられ
る構造になっている。昇開式歩道橋と呼ばれる。因
みにウィキペディアで「歩道橋」を検索すると写真の日
立市河原子歩道橋が昇開式歩道橋の例として掲載さ
れている。
日立物流が導入した独ゴールドホファ社の特殊構造重量物運
搬車を本誌6月号で紹介した。今回は、この車を使っ
た超大型重量貨物の迫力ある輸送状況を紹介する。
文と写真 
西襄二
TheTRUCK2018年8月号38

輸送準備作業は通過貨物と干渉の恐れのある道路施設に及ぶ。通常通行車輌に正対する信号機はその対象の一つ。一般の場合とは異なり、回転式
のブラケットを介して電柱に取り付けられている。軸部のピンを抜き90度回転させて信号灯部は車両の進行方向と並行になり超大貨物との干渉を回避
する。この作業は道路が閉鎖されてから実際に貨物が通過する迄の短時間に行われる
公道の閉鎖により超大貨物の輸送が行われる。実際に超大貨物が通過
する町道、国道は延長約9㎞だが、その前後の出入り地点のほかに接続
する町道の要所の約20か所に同様の標識が立てられる。作業は全て日
立物流の手による
上部の道路標識も干渉の恐れがあるので回避作業の対象だ
一時的に取り外されて地上に降ろされた道路標識
横断歩道橋も関係施設だ。一見して普通の歩道橋として違いは無いが、左右の支柱が円柱でかなりの高さがある。上部に電動巻き上げ式のウィンチ
が搭載されており、これで通常より4mほど上部に巻き上げられる。この写真の歩道橋はウィキペディアに〝昇開式歩道橋〟の事例として掲載されている
TheTRUCK2018年8月号39

超大貨物の搬送研究
いよいよ、製造建屋から特殊車が出てきた
今回の特殊車は本誌6月号で紹介したゴールドホファ社
のヘビーデューティモジュール(HDM)で、幅2.5m全長
/24.4m/全12軸/48輪の編成を横に2編成結
合して全幅を5.75mとした状態だった(6月号記事中の
俯瞰写真と同じ)。
日立物流の現場力
 日立物流は、日立製作所関係の生産に関わる調達
物流の一部分と、製品の輸送全般に関わっているほ
か、独自に開発した顧客の物流にも深く関わってい
る。今回の超大重電製品の発注主は1社、製品も1
種類でFOB(発地船上渡し)契約だそうだから物流
そのものは単純ではあるが、輸送工程の前後に実は
相当な作業がある。
 恒常的には、先に触れた道路施設の特殊部分のメ
ンテナンス状態の確認。次に超大重量貨物に対応で
きる輸送機材の選定と導入。今回の場合は、昨年度
に導入した独ゴールドホファ社製の特殊車一式だった。
 都度発生する作業も多岐に亘る。事前には輸送計
画の立案と関係方面の許認可申請と許可取得に始ま
り、機材選定と人材の配置計画と関係者間の調整確
認がある。当日は安全最優先の実務遂行が欠かせな
い。総合的な現場力が問われるわけだ。
今夜の主役
 当日の主役は、重電部門の製品である超大型で重
量が約440トンもある変圧器である。製造建屋の中
で入念なラッシング(固縛)作業が行われた後、建屋
から〝今夜の主役〟を積んだ特殊車の頭が見えた瞬間
には緊張が走り、積荷の本体が姿を現すと関係者の
間に感嘆の声が上がった。昼間の作業はここまで。
 今回の場合、当日深夜(実際には午前の部に始ま
り、夕方から深夜に及ぶ長時間に亘って)動員された
スタッフは筆者の見るところ少なくとも50名は下ら
ず、歩く速度で移動する〝今夜の主役〟の安全輸送に
見る終始緊張したオペレーションであった。
 総じて、物流は荷主の信用を黒子として支える地
味な仕事ではあるが、計画段階から日立物流の現場
力を十二分に傾注して対応した様子が強く感じられた
1日であった。
TheTRUCK2018年8月号40

いやその大きいこと!!
超大貨物が姿を現した!!
TheTRUCK2018年8月号41

超大貨物の搬送研究
v工場敷地内でこの時まで待機していた超大貨物がライトアップされた。
いよいよ深夜の輸送開始直前、関係者に緊張が走る
工場正門を出る今夜の主役・・
登録番号標は結合された左右の各編成に夫々付されている
パワーモジュールPM上の運転室は左右に2箇所あるが、運転は片側で全ての操作が可能。PMは路面の状
況により区部を支点に上下にスウィングして路面との干渉を回避する
TheTRUCK2018年8月号
42

あの歩道橋も無事通過。〝今夜の主役〟はなお日立港区第四埠頭へ向かって微速運行を続ける。通過後、歩道橋は素早く元の通常の高さに降ろされる
9㎞の道中は傾斜(前後・左右方向)もあるから、これだけ大きな貨物で
重量もかさみ重心も高いからラッシングも安全最優先で万全を期してい
る。中間地点では10分間の休止時間をとってラッシング状況等の点検
も行われた
日立物流日立重電営業所前を通過する〝今夜の主役〟。信号機が干渉
を避けて回転させてあるのが判る
一般市民の関心も高くカメラを構える人も多い。中にこの製品の製造に
関わったと思われる相当数の日立社員もいて、感慨深げに見送っていた
おわりに
 日立物流(東証第一部上場)は2016年3月期
まで日立製作所が株式の過半を保有していたのでグ
ループ会社の関係といってよかった。現在は日立製作
所の持ち分は過半を下回っているので、日立物流自
身は日立製作所グループという表現は使わない立場を
とっている。見方を変えれば、荷主を更に広げる新た
な発展期に入ったということもできよう。
(本稿おわり)
TheTRUCK2018年8月号43

トラック新情報
日野プロフィアハイブリッド。左は遠藤真取締役・副社長、右は山口公一参与。
TheTRUCK2018年8月号44
日野自動車がプロフィ
来年発売のプロフィアハイブリッドの環境技術説明会と
 2018年7月17日、日野自動車羽村工場テスト
コースにおいて、来年発売される日野プロフィアの
ハイブリッド車が報道関係者に公開され、同乗形式
の試乗会が行われた。
 試乗に先立ち、日野自動車の環境への取り組みに
ついてプレゼンテーションが行われた。
 日野自動車のスローガンは「もっと、はたらくト
ラック・バス」であり、その具体的方向性を示す3
つの指針については、車両を中心としたこれまでの
領域2点と、ネットワークでお客様と社会をつな
ぐ新領域である「新たな領域へのチャレンジ」という
1点に分けられる。これまでの領域というのは「安
全・環境技術を追求した適格商品」と「最高にカスタ
マイズされたトータルサポート」の2つのポイント
となる。
 これまでの取り組みとしてはハイブリッド商用車
のパイオニアとして常に業界をリードしてきたが、
その歴史は1991年に世界初のハイブリッド路線
バスを発売し、2003年にこれまた世界初のハイブ
リッド小型トラックを発売して以降右肩上がりでハ
イブリッド車の販売を伸ばし、今年3月時点で累
計約16,000台を販売している。ハイブリッドシ
ステムは現在第5世代に入っており、第4世代比
30%の燃費改善を達成している。
 さらにその技術を生かしたEV・PHVはバスと
小型トラックで限定販売され既に10万㎞以上の

ブルーのフロントグリルとハイブリドエンブレム。
フレーム後方、リヤオーバーハング部に取り付けられたリチウ
ムイオンバッテリー。
TheTRUCK2018年8月号45
アハイブリッド車を公開
試乗会を羽村工場テストコースで報道関係者を集め開催
実績をもっている。昨年からはトヨタブランドの
FCVバスも運行を開始している。そうした電動化
技術をベースに「日野環境チャレンジ2050」を立ち
上げ、政府の目指す温暖化対策、すなわち2013
年度比で2030年▲26%、2050年度▲80%と
いう目標の達成を目指すべく電動化の普及を推進し
ていく。具体的には次世代の車づくり及び既存技
術の向上により車両全体としてCO
排出を80%
削減し、物流全体の効率化で10%削減、合わせて
90%削減しようとする試みである。
 そして2019年以降、第6世代のハイブリッド
技術を実用化した大型トラックを発売し、さらに
中型トラックなどバリエーションも拡大する計画

トラック新情報
エンジン部だけを見てもハイブリドとの相違は素人目には変化はない。
TheTRUCK2018年8月号46
である。
 そのベースとなるのが「電動化プラットフォー
ム」の開発であり、バッテリー、インバータ、モー
ター/ジェネレータ、T/Mという共通構成を作
り、そこにEVであれば外部充電器を組み合わせ、
PHVであればエンジンと燃料タンクを組み合わせ
る。さらにFCVであればFCスタックと水素タン
クを組み合わせることで開発の効率化を狙うものと
なる。
 こうした電動化によりイメージとしては2050
年には電動車の販売比率を限りなく100%にする
計画である。そうした開発の効率化のため、日野自
動車はトヨタグループだけでなく、いすゞ自動車と
連接ハイブリッドバスの共同開発や、フォルクス
ワーゲントラック・バスとの戦略的協力関係などを
進めていく。
 そして来年、世界初の大型ハイブリッドトラック
の販売が開始されるわけだが、都市内走行が主の小
型トラックに比べ高速走行が多い大型トラックのハ
イブリッド化は大きなメリットが得られにくいこと
からこれまで世の中に登場することはなかった。
しかし、今後商用車全体で2030年までに年間
2210万トン削減しなくてはならないという背景が
あり、商用車全体の約60%を占める多くの燃料を
消費する大型トラックはさらなる低燃費が求められ
ることとなる。
 そもそもハイブリッド車は発進停止・加減速が多
い都市内走行に向いたシステムである。これを大型
トラックに採用するためには、高速道路で効果が発
揮できる新たなハイブリッドシステムの開発が必要
となる。そして2014年から本格開発に着手し、
2015年の東京モーターショーには大型冷凍バンと
して試作車を展示した。
 大型トラックは小型トラックと比較して発進加速
では17倍、減速では10倍の走行エネルギーが発
生する。そして下り勾配走行では大容量の回生エネ
ルギーを得られることが判明し、国内の高速道路の
最大勾配比率を見るとほぼフラットな新東名高速で
は約2%だが、その他の高速道路では5〜6%と
いう勾配比率となっていた。そこで下り勾配ではエ

プロフィアハイブリッドのリヤビュー。新意匠のテールランプ。
TheTRUCK2018年8月号47
ネルギー回生を行い、フラットな場所での再加速に
はモーター走行を使う。上り坂など高負荷時にはエ
ンジンをモーターでアシストするという基本的な考
え方で、走行用途により自動切替する制御を開発し
た。エンジンは380psと大型車では標準的な出力
の仕様で、モーターとジェネレータは90KWとし
ている。バッテリーは冷却機能を施したリチウムイ
オンバッテリーを搭載している。トランスミッショ
ンは従来型同様の12速AMTだが、モーターアシ
ストを追加しているために新たにシンクロ機構を廃
止して軽量化と耐久性向上を図っている。そしてド
ライバーの運転の仕方、癖や道路の状況、渋滞など
を判定するハイブリッド制御ECUにAI(人工知能)
を組み込み、燃費低減に最適な出力制御を行う。従っ
てドライバーが落ち着いた運転をしている状態では
AIが積極制御を行い、急いで走行するなどと判断
すれば積極介入を行わないように考えられている。
 勾配の検知は100㎞先までの道路標高情報をも
とにバッテリー使用の概略シナリオを作成し、10
㎞ごとの勾配情報により細かいトルク配分シナリ
オを作成する。ロケーター活用のハイブリッド制
御は世界初で、GPS、ジャイロセンサ、車速セン
サから自車位置を特定し、内臓地図情報から標高、
勾配、位置を出力する。ブレーキを踏んでもエネ
ルギー回生が優先され、さらに必要な場合ブレー
キ力を高める。
 バッテリーは完全密封で安全性の高いチタン酸リ
チウムイオンバッテリーを採用し、シャシフレーム

トラック新情報
試乗車は3軸車と4軸低床車が用意された。
テストコースを走行するプロフィアハイブリド。
TheTRUCK2018年8月号48
後方に配置される。バッテリーの重さは大型トラッ
クで最も重要な積載量の減少に影響するため機能を
満足させながら極力コンパクトにまとめられてい
る。最も軽量な架装状態で14.5tの積載量が確保
されるとしているが、一般的なウイング架装をする
と13tを切る場合が多いと考えられる。
 燃費について日野社内の実測評価では、年間12
万㎞走行した場合、4700リットル燃費削減でき、
従来車と比べ15%向上している。
 外観上はブルーをあしらったフロントグリルと、
フロント及びドアに配されたハイブリッドのエンブ
レム位しか変わらず控えめな変化にとどめられてい
る。テールランプが変っているがこれは架装メー
カー仕様の可能性もあるためハイブリッド専用とは
言い切れない。車内もメーターパネルはハイブリッ
ド用モニターが配されるが基本は変更していない。
 商品説明の後、テストコースに用意された4台
の試乗車により1周2㎞のコースを3周同乗試乗
した。コースではエンジン走行、EV走行、アシス
ト走行、回生走行の4種類を体感したが、発売ま
でまだ1年あることが信じられないほど完成度が
高く、気になるショックなどは全く感じられなかっ
た。アクセルの踏み加減により自動的にEV走行に
移行するが、EV走行になってもエンジンはアイド
リング状態で回っているので特に静かになるという
ことはない。アイドリング状態であるならエンジン
を停止させてもよさそうなものだが、回っていても
リッター当たり40㎞程度の燃料しか消費しないこ
とや、エアコン、パワステ、ブレーキ圧などの確保
にも必要だということであえて停めないということ
だ。この辺りはハイブリッド乗用車と違うところだ
が、気筒休止なども採り入れているエンジンがある
中で今後の課題になるのかもしれない。ゆったり

多くの質問に応えられた遠藤副社長。
人とるまのテクノロジー展にも出展された小型低床EVトラッ
クモデル。
試乗車は合計4台が用意された。
TheTRUCK2018年8月号49
と加速していくと2速から3、4、5速と順番にシ
フトアップしていき飛びシフトは行われなかった。
70㎞でEV走行している時はミッションは11速
を示していた。回生走行時に排気ブレーキを作動し
てもらったが、回生とは別に働くので通常の排気ブ
レーキとして作動し、積極的な減速ができる機能と
しては変更はない。ハイブリッドだからと言ってド
ライバーが意識することなく自動的にAIが最適な
エコドライブ制御をしてくれる新しい走行感覚を発
売前に一足早く体験することができ、その完成度の
高さ故、来年の夏と言わずもっと早く発売してほし
いと切に感じた瞬間であった。あとは価格がどうな
るかだが、現時点では明確な回答は得られなかっ
た。より普及を促進するための戦略的な価格設定が
されるかどうかが焦点となるであろう。
 国内大型競合社が一気に電動化としてEVを進め
ようとする動きがある中で、日野自動車はダウンサ
イジングや低フリクション高効率のディーゼルをメ
インとして、ハイブリッドのパイオニアとしてはこ
こしばらくはハイブリッドの時代が続くと考え、そ
の後にEV、PHV、FCVの時代に移行していくと
の戦略を明らかにして、業界をリードしていく姿勢
を表している。

TheTRUCK2018年8月号50
隊列走行トラックと長大トラック‥‥
「CASE=(接続性、自動運転、共有、電動化)」は「ダイムラー」が2016年のパリショー(乗用車)で発表
した将来のモビリティーの技術コンセプトであり、現在ではダイムラーに限らず、車の未来のキーワードとし
て一般化し使われている。トラックでも同年のIAAハノーバーショーでBENZがその一端を提示した。以後
各社で接続性,電動化、自動運転等「CASE」の一部を具体化したものが試運行として発表されている。
 特にトラックならではの関連したものとして「隊列走行」があり、日本,欧米で盛んに実用化に向けて“動き”
を加速させている。日本では欧州に先駆けいち早く2010年に「NEDO」産業技術総合開発機構が「省エネ
ITS推進プロジェクト」の自動運転、隊列走行を実施、公開し我国初の成果が発表された。
日本ではNEDOの試験に続き日野を始め大型4社や豊田通商、関連サプライヤー
が隊列走行実用化に向け技術連携し開発を進めている。

TheTRUCK2018年8月号51
石野 潔
 直近の18年1月より経産省、国交省の関連局主導の元、自動運転技術やCACC(協調型
車間距離維持支援システム)を活用し、新東名高速道静岡管内で隊列走行を実証実験した。
当面は有人だが2020年度に無人の隊列を実現させ2022年度には商業化を目指す排ガ
ス、燃費低減、安全効率化等の目的の他日本では深刻なドライバー不足への対応がある。関
連規制の緩和とインフラ整備、運送会社の協力、一般ドライバーの理解が不可欠である。
 欧州では「BENZ」等各メーカーが個別に試験走行を実施しているが最近では
2016/4月DAF,MAN,SCANIA,VOLVO,IVECO,BENZ6社が共同で
「EuropeTruckPlatooningChallenge2016」という隊列公道走行デモに
参画、中には2000㎞を走破したメーカーもあり、
排出ガス削減・燃費−10%低減・安全効率化を競い
終結地点のロッテルダムに各社2台
づつの隊列走行で帰還した。

TheTRUCK2018年8月号52
長大化トラック(ダブル連結車?)‥‥25mフルトレーラトラック
 ダブル連結車という長大化トラックの呼び名は?如何も馴染めない! ダブルストレーラーやフルトレーラ
トラック名称が普通では‥‥。長大化トラックは今から半世紀前の1968年に自工会、日ト協、海コン協、
車工会4団体での連結車両連絡懇談会が発足。愛知陸運他ヤマト、日本運送でダブルストレーラの試作運
行実施、累計1000万㎞走行実績を持って自然消滅した。50年後の現在ではドライバー不足と輸送効率
化が逼迫しておりで長大化ニーズが高まり連結車両全長規制緩和のもと、大手運送業者が23〜25mの
長大フルトレーラーを試験や実運行させている。拠点間貨物輸送距離の中間地でのドライバーとトレーラー
の相互乗換え、切離しを行っているかっこいいトレーラーを新東名高速道でボチボチ観れるようになった。
 欧州ではEC指令で1996年に輸送効率とコスト削減目的で長大化構想が示され、2000年代に「Euro
Combi」として各種連結車両モジュールが設定された(25.25m、Gcw60t)。
欧州域内では運行規制要件整備も異なり、又取り回しにくさもあり北欧以外、大陸では走行状態をあまり見
ない。
福山通運 いすゞギガ
25mドーリー式2軸フルトレ
西濃運輸 日野プロフィアFW
25mドーリー式3軸フルトレ

TheTRUCK2018年8月号53
「EuroCombi」ドイツ・「ヘルマン」社で試運行された
「MAN脱着ボデー・フルトレ=A-Train」
 今春、国交省の「ダブル連結トラック実験」に参加した「西濃ドーリー式フルトレ」
愛知〜静岡間をフルトレで走行し、以後後輪2軸トレーラーを切離しセミトレーラー
しても運行できるように効率化したセット輸送を組み立てている。今更だがわが国初
のフルトレ方式とのこと。

TheTRUCK2018年8月号54
「企業は人なり」
㈱日本ヴューテックの川出隆常務に聞く
まず組織力強化を目的に
社内体制の確立に取り組む
次代のニーズを見据えて商品
バリエーションを充実
「企業は人なり」…会社経営の永遠の課題である。主にトラックのバックアイ
モニター『ナイスヴューモニター』で知られる㈱日本ヴューテックの松波登社長
は東海大学の同窓で年齢が近いこともあって、公私に渡って親しく交流させて
頂いている。その松波社長が常日頃から口にしているのが“人材”で、中小企業
の悩みの種ともなっている。松波社長は日本ヴューテックの他にも先代から引き
継いだ㈱東科精機と環境貢献を目的に立ち上げた電気三輪車の㈱日本エレクト
ライクの3社を経営している。この内、日本エレクトライクは本誌2月号で既報
の通り、優秀な人材を得たこともあって社長をご子息の松波太郎氏に引き継いで
いる。3社の内で経営が最も好調に推移しているのが日本ヴューテックである
が、最近になって「俺も人材に恵まれてきた」と暗に優秀な人を採用したことを
仄めかしていた。7月某日のこと、松波社長が川出隆常務を伴って本誌を訪ねて
見えた。筆者も即座に松波社長の真意が理解できたので、早速インタビューを
開始した。川出常務にとっては予定外であったかも知れないが、対談は和やかに
進めることができた。          (秋林路)
社内改革に取り組んだ
 この一年
□秋林路 松波社長との出会い
は?
川 出 私は新卒で放送局の
映像機器を取り扱う商社に入社し
て17年に渡り営業を担当し、そ
の後、映像系人材派遣会社に8
年間携わった後、2010年にトラッ
ク向けのカメラ業界に足を踏み込
みました。そこで紆余曲折あり、
2016年の5月にトラック業界に映
像機器を通じて社会貢献する事
業で独立を考え始めました。その
情報がたまたま松波社長の耳に
入り、2016年11月に初めてお目
にかかることになります。その時に
「独立は今でなくても何時でも出
来る。当社で2〜3年勉強しては
どうか。一人で出来ることと、組
織で出来ることとはスケールが全
く違う。その上で独 立したかった
ら、その時は当社で支援するか

TheTRUCK2018年8月号55
未来を睨んで改革に取り組む川出隆常務取締役
ら…。とお誘いを受けました。
 そのお誘いで、この会社で思
う存分働いてみようと決心しまし
た。それが翌月の12月で、正式
には2017年2月に入社しました。
□秋林路 日本ヴューテッという
会社を外からはどのように見てお
られたのですか。
川 出 実は2013年のトラッ
クショーでは出展場所が近くで、
当時ライバル企業として日本ヴュー
テックを見ていたのですが、商品
のラインナップが少ないのに、何
であんなに売れるのかと不思議
に思っていました。以前の会社は
とにかくマンパワーが足りなく、全
国の部品商・ディーラー・ユー ザ ー
へ1年間に6万㎞を移動しながら
営業・アフターサービスと休みなく
全国を走りまわっていました。です
から日本ヴューテックはきちんと組
織化されていて、お客様を大切
にする良い会社という…。ただ、
考え方が固いかなというイメージ
を持っていました。
□秋林路 品質が良いので商品
が宣伝の役割を果たしていた点も
あるように 思います。
川 出 私の入社は、ちょう
どセキュリティカメラの販売がス
タートするタイミングだったのです
が、新事業なのでまだ体制が確
立されていないのに、営業は案
件を受注して来るんです。取付
工事の方法も分かっていないの
に売って来る訳ですから、とんで
もない事なのですが、それを何と
かやってのけるところが、ある意
味スゴい会社なのです。これは
根本的に組織を作り直さないとい
けないなと思うようになりました。
それが入社してから2ヶ月間位
の印象です。
□秋林路 セキュリティカメラ
は、具体的にはどんな商品なん
ですか。
川 出 高精度のライブ映像
を会社のパソコンでもスマホでも

TheTRUCK2018年8月号56
ブランドアピールを強調した今年のトラックショー
「企業は人なり」
見られるようになっているので、 普
通の監視カメラという概念だけで
はなく、あらゆる現場の状況をライ
ブ映像・過去の映像を問わず即
座に見ることが可能です。これは
現場の改善や、クレームの原因
究明にも大変役に立ちます。
□秋林路 画像認識は技術が飛
躍的に向上していまから、色々な
用途が考えられますね。
川 出 当社は元々運送業
界にパイプが太い会社ですが、
お客様は車庫の敷地が広大な
ので、どうしても目が行き届かず
トラックやトレーラが盗難に遭うこ
ともあります。そこで、運送業界
に新しいビジネスを展開するため
に、このセキュリティ課を立ち上
げました。
□秋林路 ナイスヴューモニター
もまだ根強い需要がありますが、
この先を考えますと、セキュリティ
カメラは新たな市場開拓になるの
で期待できますね。
川 出 ただ、このまま
では正直言って、先々行
き詰まる危機感がありまし
たので、入社翌月には社
内勉強会を実施してみま
した。
□秋林路 内容はどんな
勉強ですか。
川 出 ナイスヴューモ
ニターはお客様に認知さ
れているけど、最近ではカ
メラの切り替え一つにして
も、多彩なコントロール技
術が市場からは要求され
ています。また、単品と単品を上
手に組み合わせたシステマティック
な製品への関心や要求が高くなっ
て来ている実感がありました。幸
いそういう知識は放送機器の営
業など通して経験していたので、
そういう事を話しました。
□秋林路 という事は日本ヴュー
テックは遅れていた?
川 出 商品が良いので、あ
えて新しい技術を取り入れなくても
売れていたという事だと思います。
ブラント力強化が課題
□秋林路 なるほど、それは社
内改革はグッドタイミングだったと
思います。現在は常務取締役の
肩書ですが、何時から役員に?
川 出 実は、昨年3月に大
阪の出張先に松波社長から電話
が入って、「大事な話があるから、
予定を変更して至急戻って来なさ
い。という指示がありました。 何
事か、と思いましたら「4月から役
員をやってくれないか。という話で
した。確かに社内ではオッサンの
部類ですが、入社して間もなかっ
たので、正に青天の霹靂でした。
□秋林路 それは松波社長とし
ては、相当な思い入れで、川出
さん入社を機に大規模な社内改
革に踏み切ったのだと思います。
川 出 でも条件として示され
したのが断髪とヒゲの剃り落と
でした。(笑)当時、私は髪を肩ま
で伸ばしていましたし、髭も蓄え
ていましたから、まるで別人です。
松波社長としてはその風貌で日本
ヴューテックの役員を名乗られた
のでは、会社のイメージダウンに
なると思ったのだと思います。
□秋林路 本来は、髭もヘアー
スタイルも個人の自由ですが、ど
んな感じでしたか。
川 出 髭を剃り髪を短くした
のは7〜8年振りでしたが、本人
も鏡を見て別人のように見えました
(笑)。社員の皆さんからも「若く
みえる」と好評でしたので、このス
タイルでいくことにしました。
□秋林路 豊富な経験をもって日
本ヴューテックにご入社された訳
ですから、日が浅くて役員に抜擢
されても不思議ではないのです
が、どのように受け止められたの
ですか。
川 出 正直ビックリしました。
それと同時に、自分に対してこれ
ほど期待を寄せて貰っているとい
う気持ちが嬉しかったですね。た
だ、人間関係がありますので、社

TheTRUCK2018年8月号57
斬髪して若返った?入社までのヘアースタイル
内の体制が固まるまで
には少し時間が必要で
した。
□秋林路 首脳人事
は経営者の想いが強く
反映されますが、その
期待に川出さんはどの
ように 応えて 来られ た
のですか。
川 出 当社は7
月が決算なので、31
期がスタートする8月ま
で約4ヶ月ほど準備期間があった
点は本当にありがたかったです。
この一年間は色々チャレンジさせ
て頂きました。その結果も少しず
つ出てきたように思います。
□秋林路 具体的にはどんな?
川 出 実は、意外と基本的
なことが出来ていなかった事もあり
ました 。仲がよすぎるん で す ね 、
学生のサークル活動みたいなノ
もあったりして…。人が動くことで
結果もきちんと出せるのですが、
どこかが曖昧。そこで、先ずしっ
かりした組織を作り上げて、ひと
一人の役割を認識して頂くことか
ら始めました。
 商品に関しては、しっかりとし
たブランドとして確立したいので、
“ブランド・アイデンティティ戦 略”
を推進しています。意識を持って
“VIEWTEC”ブランドを前面に押
し出したい。そこで今年のトラック
ショーでは、会社名の表記は小
さくして“VIEWTEC”のロゴがど
こからでも見えるように、レイアウ
し、ノベルティからも社名を消して
VIEWTECロゴのみを表記するよ
うに変 更しました。
□秋林路 ブランドは信頼に繋が
ますので、普及することによって
企業も繁栄します。
川 出 そうなんですね。お客
様にプライドをもって“VIEWTEC”
をお使い頂けるところまで、ブラン
ド力を高めたいですね。
□秋林路 ブラントを確立す るた
めには地道な努力も必要です。
川 出 その通りです。です
から今期からは車体メーカーさん
へお願いにあがり、トラックのボ
デーに“VIEWTEC”のロゴを貼っ
て頂けるよう、お願いに上がること
も考えています。
功を奏してきた社員の育成
□秋林路 ブランド力を上げる必
要性は誰もが感じていると思うの
ですが、商品力が伴っていない
と、逆にイメージダウンになる危険
性があります。しかし、商品力が
あるのにブランドが認知されない
のは悲しい事です。何が必要な
のでしうね。
川 出 現場に赴くスタッフの
コミュニケーションスキルを引き上
げる事が大切だと思います。お
客様が何を求めているのか、先
ずはそれを正確に知ることが大切
ですから、営業はお客様の声に
真摯に耳を傾ける。そのニーズに
合った商品をなるべく早く高品質
で提供する。お客様に「これを待っ
ていた」と言っていただく。こういっ
たことの繰り返しでブランド力が上
がってくと思うんです。
□秋林路 そうですよね。営業
が動くことによって、お客様の声
がフィードバックされますから、
メーカーとユーザーの情報交換
が密になります。ただ、お客様
が求める商品はひとつではない
ですよね。
川 出 そうなんです。この一
年、お客様の声に従って、毎月
新商品の開発に取り組んでいるの
ですが、現在約30種類の新商品
を検討しています。

TheTRUCK2018年8月号58
『ナイスヴューモニター』業界最高水準の映像品質5chドラコレ映像
「企業は人なり」
□秋林路 ずいぶん多いです
ね。具体的にはどんな商品で
すか。
川 出 まだ全てを公開する
段階ではありませんが…。例えば
アラウンドビューシステム(全方位
映像)の商品化といった事が挙げ
られますが、お客様からのニーズ
があれば、カメラ以外でもなんで
もいい訳です。
□秋林路 なるほど、トラックとい
うカテゴリに 絞り込めば、同じ お
客様でも色々な商品ニーズがある
と思います。
川 出 そうなんですよ。例
えば、大型低床トレーラのアラウ
ドビューをやろうとすると水平視
野角が140度、160度、180度
といった歪みの少ないカメラライン
ナップが必要になってきます。ま
た、高級乗用車に採用されてい
るeミラーシステムにもトラック事業
者さんからの関心が非常に高い
ので、随時商品化する考えです。
今回のトラックショーでは、従来品
以外に9種類の開発中商品を展
示しましたが、おかげさまで非常
に大きな反響がありました。
□秋林路 社内の組織を確立し
たり、お客様ニーズに合った商 品
のラインナップを進めたり、役員
になってこの一年間は日本ヴュー
テック始まって以来の大改革に取
り組んで来られた訳ですが、そ
の中で最も大切な事は“社員の
質”、つまり社員教育になるので
はないかと思います。
川 出 実は、最近大きなトラ
ブルが発生して、お客様に迷惑
をお掛けしてしまったのですが、
これを解決するにあたり、担当
者だけに任せる訳にはいきませ
んので、私や中間管理職のス
タッフも一緒に出かけ、そ こでや
り取りした内容については、経過
も含め社内で情報を共有しまし
た。そういう負の情報も含めて皆
で考えることが、結果としてスキ
ル向上や社員教育に繋がると考
えています。加えて、社内コミ
ニケーションも大切と考え、一人
一時間かけて全社員の個人面
談を年二回実施しています。こ
れは想像以上に大きな効果があ
ました。
□秋林路 全社員に年2回、
一時間掛けての面談は結構なボ
ュームです。
川 出 はい、でもこれは社員
の考え方や特性が情報として蓄積
されていくので、
経営戦略を考える
上で大きな武器に
なります。それと、
面白い試みとして
は、毎日の朝礼の
時に順番で短いス
ピーチをして頂く
うにした事です。内容は私的なこ
とでも会社のこと、お客様のこと、
何でもいいんです。始めた当初は
慣れていないので、なかなか上手
に喋れなかったのですが、現在
は皆さん実にトークが上手くなり
した。人前で話が出来ないのは、
個人としても会社としてもマイナス
なので、話すことに慣れてほしい
という願いもあって始めたのです
が、これも大きな効果がありした
し、おかげで社内も明るなりまし
た。
□秋林路 仲間意識も強くなり
すね。
川 出 そうなんです。その
後、マーケティング課の社員から
の提案で、この内容を弊社ホーム
ページ「社員ブログコーナー」に3
月から掲載を始めたのですが、こ
れが好評を博しているんです。
□秋林路 良いお話ですね。
川 出 実は、今年から新卒
者の採用を準備しているのです
が、この社員ブログを読んで、「こ
ういう会社に入りたかったんです」
と応募してくださる学生もいるんで
す。また、弊社は来客に対して、
大きな声で挨拶するようにしている
のですが、こういう社風がいいと

TheTRUCK2018年8月号59
喜んで下さる学生さんも居て嬉し
い限りです。
追い風の予感がする
 未来の市場
□秋林路 今年8月からは32期
が始まっている訳ですが、役員2
年目はどんな事をお考えですか。
川 出 概ね組織も出来て、
新商品への取り組みも活発になっ
てきしたので、新しい考え方と
てこのほど「頼る課」を発足させま
した。困った時のお役立ち課です。
□秋林路 お役所の“すぐやる
課”と同じですね。
川 出 そうです、同じ発想
です。中はカスタマーサポートグ
ループとセールスサポーグループ
があります。カスタマーサポートは
主にアフターサービスが中心となり
ますが、お客様からの要望にい
ち早く応えられるようにする。セー
ルスサポートは女性スタフも営 業
スタッフと同等レベルまで商品知識
を身に着け、お客様からのどんな
質問にも回答できるようにする。こ
れで営業はより一層お客様への
営業活動に集中することが出来る
のではと考えています。
 また、社内の基幹システムも8
月からCRM(顧客管理システム)
を導入し、事務処理を極力ペー
パーレス化、出荷業務に関しても
QRコードを使用し、ミスを少なく
しながら効率を飛躍的に高めるこ
とを目標としています。考えている
事は色々ありますが、32期は実
効性のある活動を推進したいと考
えています。
□秋林路 商品としては、これ
までは映像が主ですが、通信環
境も大きく変わっているし、 新しい
マーケッも期待できるのではない
ですか。
川 出 実は、通信に関わる
ビジネスにつきしても非常に実現
性の高いプランを進めておりまし
て、日本ヴューテックもこれによっ
て大きく変わる可能性、追い風の
予感がしているところです。
□秋林路 なんだか期待が高ま
ますね。企業は中・長期計画を
立てて事業を推進しますが、最
近は技術の高度化が急速ですか
ら、10年先は読めないと言われ
ています。今後の計画としてはど
んな事を?
川 出 弊社の売り上げは、
システム営業部の車載機器課が
中心になっていて、その向け先は
トラックが主 なんで すが、必ずし
トラックに 拘らなくて 良い の で は
ないか例えば建設機械や船舶
を始めとする様々な分野に於いて
も弊社の商品は必要とされるので
はないか?と考えています。まだ
マーケティングが終わっていないの
で断言は出来ないのですが、映
像機器と通信環境が融合したシス
テムは、売り先がトラックだけでは
もったいないという事になると思い
ます。
 従いまして、マーケティングも含
めて人材がもう少し欲しいな、と
考えています。将来について言え
ば、暫くは人に投資したいと思い
ます。
□秋林路 なるほど、企業の元
は人ですから、長期計画も人材
育成が先ですね。
川 出 トラックに限って申しま
すと、当社が狙うのはやはりスペッ
クインです。例えば20年前の乗
用車を思い浮かべた時、ドアがリ
モコンで開閉する機能など想像も
できなかったのに、今ではどの車
にも装備されています。同様に、
トラックもリアヴュー モニター の搭
載が標準化していった場合、後
付けの市場は激減しますので、ス
ペックインを獲得することはとても
重要なことかと思われます。
□秋林路 トラックも無人運転が
テスされる時代ですから、カメラ
と通信を絡めたIoT(モノインター
ネット)はどんどん進化すると思い
ます。単品機器ではお客様が満
足しない時代です。
川 出 当社はタンクローリの
お客様も多いのですが、安全確
保の意味もあってこの分野は非
常に管理が厳しくなっています。
車輛の運行管理からドライバーさ
ん、積載物まで一貫して管理され
る時代になると思いますので、そ
ういった機器の開発にも着手して
います。
□秋林路 確かに、商品アイテ
ムを増やし、市場も広げれば、未
知の分野へのチャレンジになりま
すので、人材の拡充は必要不可
欠ですね。益々のご活躍を期待
しております。本日は有難う御座
いました。

TheTRUCK2018年8月号60
 Hondaは、新型軽バン「N-VAN(エヌバン)を2018
年7月13日に発売した。ユニークなボディ構造を有し
たN-VANは、運送業での集配作業をはじめ、移動販売
車などへの活用も期待できることから本号ではその魅力
を詳しく紹介することにした。
 新型N-VANは、働く人々の生活を見つめ、さまざま
な仕事での使いやすさや優れた走行性能、安全性能を追
求し、軽バンの新基準となることを目指して開発されて
いる。
 軽バンとしての機能性を追求した「G」「L」に加え、質
ユニークな新型「N-VAN」登場
軽バン初のセンターピラーレス仕様で荷物の積載効率を大幅に向上
新型車情報

エンジンと燃料タンクのレイアウトを工夫し、荷室の床をとことん低くしたことで、タテに広がる大空間を実現。軽バン初のピラーレス仕様の採用により助
手席側に大きな開口部を確保。荷物の積み降ろしを大幅に向上させている
TheTRUCK2018年8月号61
感の高いインテリアや便利な装備、充実したカラーライ
ンアップで個性を際立たせた「+STYLE」のタイプを設
定。商用ニーズのみならず幅広い用途に利用できる車両
となっている。
 N-VANは、「N-BOX(エヌボックス)のプラット
フォームを最大限に活用しながら、軽バンに求められる
広い積載スペースと積載作業の効率性を追求。燃料タン
クを前席の下に収めるHonda独創のセンタータンクレ
イアウト採用により荷室を低床化し、高さのある荷物の
積載にも対応できる荷室空間としている。また、リアシー
トに加え、助手席にもダイブダウン機構を採用すること
で、助手席からリアシート、テールゲートまでフラット
な空間を実現。さらに、軽バン初のセンターピラーレス
仕様により、助手席側(左サイド)に大きな開口部を設定
し、後部ゲートと使い分けることで、さまざまなシーン
で荷物の積載作業をさらに効率よく、スムーズに行うこ
とを可能にしている。
 長時間移動での快適性を追求したスムーズな加速や振
動を抑えた乗り心地と、商用ユースに合わせて効率性を
高めたエンジンと車両の軽量化により、クラストップレ

店舗に導入予定のアイテム「リユース蓄電池」
①天候によって発電量が左右される太陽光発電の電力を安定的に利用。②店舗の電力需要に対して発電量が余剰している場合は充電、不足してい
る場合は放電することで、店舗での再生可能エネルギー使用比率を高める。③ハイブリッド車の使用済みバッテリーを再利用する。
快適なドライバーズ空間の確保で集配作業の効率もアップできる
低い床の採用で、スムーズな乗り降りが可能。フロントタイヤの位置を
前方に設定し、運転席の足元スペースのゆとりを確保している
大開口の助手席側、後部、右サイドからの積み降ろし作業が行える。「ど
れだけ積めるか」だけでな「どう積むか」の動線が考慮されている
TheTRUCK2018年8月号62
ベルの低燃費を両立。さらに、ドライバーズシートは長
時間の運転と頻繁な乗り降りに配慮するため、腰へのサ
ポート強化と乗用車同等サイズのシートフレームを採
用。ドライバーへの身体への負担軽減に貢献する。
 さらに、Hondaの軽バンとしては初となる、先進の
新型車情報

乗車人数や荷物の量などでシートのレイアウトが変更可能だ。(上)1名乗
車時(助手席&荷室フラットモード)/1名乗車時(助手席テーブルモード)
(中)/2名乗車時(助手席&荷室フラットモード)(下)
助手席の足元と後方に2個ずつ、荷室フロアに4個、合計8個のフッ
を装備。ラッシングベルトや紐などで荷物を固定できる
荷室の左右壁面とテールゲートの内側に、合計28個のユーティリティ
ナットを装備。キャップを外すと M6サイズのネジ穴として使用でき、パイ
プや棚、金具などを取り付けて空間を自由にアレンジできる
TheTRUCK2018年8月号63
安全運転支援システム「HondaSENSING(ホンダセ
ンシング)」を全タイプに標準装備とした。
 また、軽量かつ高強度な素材を各所に配置することで
衝突安全性能に貢献するとともに、助手席ドアと左側ス
ライドドアには、センターピラーの機能を内蔵したドア
インピラー構造を採用し、ドアオープン時には、大口の
開口部を実現しながらもドアクローズ時はピラー構造と
同等の衝突安全性能を確保している。
 なお、メーカー希望小売価格は1,267,920円〜
1,799,280円(税込)。月間販売計画台数は3,000台
となっている。
■新型N-VANの主な特長
⑴利便性
◇FFプラットフォームの低床フロアと助手席ダイブダ
ウンで、大空間の荷室を実現
・N-BOXで新規開発したプラットフォームをベースと
し、商用向けに専用設計。FFと特許技術「センタータン
クレイアウト」による低床化で、高さのある荷物も積載
可能な大空間の荷室を実現。
・助手席スペースにも荷物が積めるよう、リアシートに
加え、助手席シートにもダイブダウン機構を採用。ダイ
ブダウンした助手席からリアシート、テールゲートにか
けてフラットにつながる広々とした空間を実現し、長尺
物の積載も可能。
◇助手席側ピラーレス採用による「ダブルビッグ大開口」
で、積み下ろし効率を向上

アイディアを投稿すると選考によりカスタマイズしたN-VANが1名にプレゼントされるキャンペーンが実施されている。左側大開口のN-VANは移動店
舗のベース車としての利用価値も高い
TheTRUCK2018年8月号64
・助手席側からのスムーズな積み下ろしを可能にするた
め、軽バンとして初めてセンターピラーレスを採用。長
尺物などの積み下ろし作業における使い勝手を向上。荷
室スペースを活用し、アイデア次第で移動店舗などの新
しい用途の可能性を広げる。
・荷室には広い開口幅と低床設計によって大開口を実現
したテールゲートと、センターピラーレスとした助手席
側のワイドな開口の2つの大開口からアクセスが可能。
交通量の多い場所や狭い場所などの作業域が限られた
シーンや、複数人での積み降ろしなど、さまざまな環境
下で作業の効率性を高めることができる。
⑵走行性能
◇荷物を積載した状態でもストレスなく移動できる、優
れた走行性能と乗り心地、低燃費を実現
新型車情報

TheTRUCK2018年8月号65
・商用貨物車特有の積載負荷や使われ方に配慮し、
N-BOXで採用した高効率エンジンをベースにN-VAN
向けに最適化。低速から高トルクを発生するとともに優
れた燃費性能を達成。
・トランスミッションにはCVTと6MTを設定。スムー
ズな走りと静粛性を実現。
⑶安全性能
◇HondaSENSINGを全タイプに標準装備
・Hondaの軽バンに初採用となる先進の安全運転支援
システムHondaSENSINGは、8つの機能に加え、後
方誤発進抑制機能ならびにオートハイビームも搭載。
◇高水準の衝突安全設計ボディー
・助手席側センターピラーレスを実現するため、助手席
ドアと左側スライドドアには、ピラー相当の強度を持た
せたドアインピラー構造を採用。ドアクローズ時はピ
ラー構造と同等の衝突安全性能を確保。
⑷快適性能
◇長時間の運転と頻繁な乗り降りに配慮したドライバー
ズシート
・繰り返しの乗り降りに対する身体への負担を軽減する
ため、低床設計を採用し足の運びをスムーズにするとと
もに、腰の上下運動を最小限とする位置にシート座面高
を設定。また、腰をしっかりとサポートすることで、長
時間の着座でも疲れにくい姿勢を保持。
・繰り返しの乗り降りによるシートクッション生地の破
れを抑えるため、クッション生地をサイドから下にまで
一枚生地で張り込み、縫裁ラインを解消。摩耗のきっか
けを最小限とすることで破れにくいシートを実現。
■「あなただけのN-VAN」募集企画
 今回のN-VAN発売に合わせて、2018年7月12日
〜8月8日の期間、N-VANをフル活用したアイデア
を募集する企画「#NVAN̲Dreamあなたの夢をツイー
トして世界に一台のN-VANをつくろう!」が行われて
いる。詳しくは専用HP《http://www.honda.co.jp/
N-VAN/dream/》にアクセスしていただきたい。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号86
 いす自動車株㈱は、大型トラッ「ギガトラクタを改良し、
2018年6月22日より全国一斉に発売した。
 今回の改良では、本年9月より施行される平成28年排
出ガス規制に対応しつつ、省燃費性能を実現。また、車型
ラインアップをらに充実させ、運行中の利便性も向上させて
いる。
「ギガトラクタ主な特長
【排出ガス規制への対応と燃費を両立】
・エンジンについて冷却系を中心に性能を向上させることに
より、平成28年排出ガス規制への対応と主力馬力帯でそ
れぞれ平成27年度燃費基準+5%達成。さらに、スム―
サーGxについては地図情報を活用したオートクルーズ機能
「Smartグライド+g」を新たに採用。道路状況から最適なギ
ヤ段を自動選択し、さらなる省燃費に貢献。
 なお、車両総重量20トン以下で、460PS車はecostop
付、420PS車はスムーサーGx車(ecostop付)が平成27
年度燃費基準+5%達成の条件となる。400PS車は全車で
平成27年度燃費基準+5%を達成している。
【車型ラインアップの充実】
・スムーサーGx専用に、クラス最大のトルク
値となる420PS/トルク230㎏・mエンジン
を新たに展開。低回転域で最大トルクに到達
し、460PS同等のトルクカーブを有すること
で高GCWニーズにも対応した性能を実現。
積載重量と容積を最大限にした新規格トレー
ラ(トレーラ前回り2m級) に対応するため、4×2 エアサス
セミトラクタ(EXD)にホイールベースG(3830㎜)の第5輪
荷重11.5トン車を新規設定。
・第5輪荷重11.5トン車には、カプラオフセットの変更が可
能なスライドカプラを展開。これにより1 台のトラクタでキング
ピン荷重や前回り/すそ回り半径が違う複数のトレーラに対
応が可能となる。
【運行中の利便性向上】
・ETC2.0を全車に標準設定し、運行中の利便性向上に貢
献。また、ヘッドランプおよび室内灯のLED化とメーター
明の常時点灯化を実施することにより視認性を向上している。
■東京地区希望小売価格(消費税込み)
 ギガトラクタ(2PG-EXD52CD)のフルキャブエアサス
ンション、エンジン6WG1-TCN309kW(420PS)、12速
AMTで19,492,000円。
 年間販売目標台数は、10,000台(ギガシリーズ全体)と
ている。
トラクタ…いすゞ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
大型トラック「ギガトラクタ」を改良して発売
平成28年排出ガス規制と平成27年度燃費基準に対応
 マツダ㈱は、実用性に優れた商用車、新型「マツダファ
リアバン」を全国のマツダ販売店を通じて2018年6月21日
に発売した。
 新型ファリアバンは、「プリクラッシュセーフティシステム」
「レーンディパーチャーアラー(車線逸脱警報)」、「オー
マチックハイビーム」等の安全技術を全車に標準装備してお
り、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進する「安
全運転サポート車」の“サポカー”に該当している。サポカー
は、高齢運転者を含めたすべての自動車運転者による交通
事故の発生防止・被害軽減対策の一環として、自動ブレー
新型車…マツダ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
燃費と環境性能に優れ、先進安全技術を標準装備した
新型「ファミリアバン」発売
いすゞ大型トラッ「ギガトラクタ」

TheTRUCK2018年8月号87
キなどの先進安全技術を活用した一定の運転支援機能を備
えた車の略称である。
 また2WD車は、アイドリングスップ機能の採用などにより
19.6㎞/L(国土交通省審査値JC08モード走行燃費に基
づく)の燃費を実現。エコカー減税の減免対象となる。
 さらに、最適なドライビングポジションをサポートするフロン
シート、多彩かつ機能的な収納スペース、荷物の積み降ろ
が容易な荷室など、日常の使い勝手に配慮した機能・装備
を搭載している。
■新型「ファミリアバン」商品概要
⑴日常の使い勝手に配慮した室内空間・荷室
・運転席と助手席のシート構造を最適化する事で、長距離で
の身体への負担を軽減。
・乗り降りのしやすさに加え良好な視界を確保しやすい高さ
に、ヒプポイントを最適化。
・運転席にシートリフターを標準装備し、最適なドライビングポ
ジションを調整可能。
・A4サイズのノートPC等が置けるインパネテーブルをはじめ、
多彩な収納スペースを設定。
・フロアの低床設計、ホイールの張り出しを抑えた内装トリム、
雨天時の積荷作業やドアの開閉のしやすさに配慮したリア
ゲートのデザインなどにより、効率のよい積載性を実現。2名
乗車時には1,810㎜の荷室長を実現することでA4コピー用
紙箱89個分、最大400㎏(2WD車)の積載が可能となり、
幅広い用途に適合。
⑵優れた燃費・環境性能
・1.5LガソリンエンジンとCVTの組み合わせにより、2WD車
は旧型車の17.4㎞/Lから19.6㎞/Lに、4WD車は旧型
車の13.0㎞/Lから15.8㎞/Lに燃費を向上。(JC08モード)
・2WD車にはアイドリングスップ機能を設定し、「平成27年
度燃費基準+20%」を達成し、また「平成17年排出ガス基
準75%低減レベル(SU-LEV)」にも認定され、エコカー減税
対象車に該当。車両購入時における取得税が80%、重量
税が75%、減税となる。
⑶安心・安全な運転をサポートする、充実した安全装備
「衝突回避支援パッケージ」して、衝突被害軽減ブレーキ
「プリクラッシュセーフティシステム(レーザーレーダー+単眼
カメラ方式)」、「レーンディパーチャーアラー(車線逸脱警
報)、ヘッドライト点灯時にハイビームとロービームを自動で切
り替える「オートマチックハイビーム」を全車に標準装備。
⑷ボディカラー
「ホワイト」「シルバーマイカメタリック」の全2色を設定。
■メーカー希望小売価格(消費税込)
 1,500㏄DOHC・CVTのDX・2WD(FF)が1,593,000
円、4WDが1,777,680円。VE・2WD(FF)が1,664,280
円、4WDが1,834,920円。GX・2WD(FF)が1,702,080
円、4WDが1,872,720円。
先進安全技術を標準装備した新型「マツダファリアバン」
機能性重視のファリアバンの運転席回り
積載性に優れるファリアバン

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号88
 UDトラックス㈱が新興国で販売する大型トラック「クエス
ター」の世界累計販売台数が1万台を突破した。
「クエスター」は、UDトラックスが初めて新興国向けに特化
して開発した大型トラックで、UDトラックスの長年にわたり培っ
てきた大型トラックの技術と経験を活かし、各国の市場ニーズ
に合った大型トラックを提供するというコンセプトで開発されて
いる。また、耐久性の高いシャシー、高出力と燃費性能を両
立したエンジン、そして操縦性に優れるトランスミションが採
用されている。長距離輸送のみならず都市間輸送、建設現
場、鉱山開発など、幅広い分野に対応できる豊富な車型が
用意されており、様々なユーザーニーズにきめ細かく応える
ラックとなっている。
 2013年8月のタイでの世界発表・発売を皮切りにインド
ネシアやマレーシアといった東南アジア市場、2015年には
1万台突破…UDトラックス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
日本品質の新興国向け大型トラック「クエスター」
世界累計販売台数1万台を突破
中東とアフリカ、そして2017年には中南米市場に導入し、
現在では日本を除く世界24ヵ国で販売されている。
 新興国向け商品戦略担当の小田原俊彦バイスプレジデン
トは記録達成について、「『クエスター』は、UDトラックスにとっ
て初の新興国専用モデルということもあり、数多くの試行錯
誤がありましたが、ASEAN市場を中心に大きな成功を収め
る事ができました。各国のニーズを迅速に商品に反映させて
いく改善活動に加え、各国の販売パートナーのサポートと努
力、して様々なイベント等を通じてお客様とのコミュニケーショ
ン活動を積極的に行ってきたことが原動力となり、徐々にお
客様に認めて頂けるようになりした」と述べた。
 UDトラックスは、「クエスター」のさらなる販売拡大をめざし、
ユーザーの幅広いニーズに応えるために商品力の強化を継
続的に行っている。加えて、全車に標準装備しているテレマ
ティクスを活用し、運行管理を円滑にするこ
とで、稼働率の向上にも取り組んでいる。こ
れについて小田原バイスプレジデントは、「近
年、物流業界、建設業界の競争は益々厳
しくなっています。また、ドライバー不足や燃
料費の高騰といった課題も深刻です。お客
様の成功を目標として掲げるUDトラックス
は、各国のニーズやトレンドを商品・サービス
に反映することで、お客様をサポーしてまい
ます」と語っている。
世界累計販売台数1万台
を突破した新興国向け大型
ラック「クエスター」

TheTRUCK2018年8月号89
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、2018年7月6
日にポルトガル政府代表者と海外高官が出席した譲渡式にお
いて、リスボン市当局に10台の電気小型トラッ「eCanter」
を納入した。
 譲渡式でMFTBCの松永和夫取締役会長は、「eCanter
は、地域の行政府にとって、都市部の騒音と排ガス汚染を
緩和する、従来型トラックに代わる持続可能な製品です。
eCanterの開発と実用供試に際しては、ポルトガル政府から
素晴らしいご支援をいただきました。私たちは本日、リスボン市
に最初のeCanterを納入できることを大変うれしく思うと同時
に、とても誇らく感じます」と語った。
 リスボン市は
「eCanter」を
導入すること
で、都市部に
おける従来型
車両に起因す
る騒音や排ガ
ス汚染問題の
緩和を目指す。納入車両は、リスボン市役所が選出した10
の行政区において、主に行政による造園や廃棄物処理作業
で使用される。選出された10の行政区は、アロイオス、ア
ベニダス・ノバス、ベレン、エストレラ、ミセリ・コルディア、
パルケ・ダス・ナソンイス、ペーニャ・デ・フランカ、サンタ・
マリアマイオール、サンタアントニオ、サンヴィセンテとなる。
 2014年から2017年まで、ポルトガルとドイツで広範囲に行
われた「eCanter」試験車両の実用供試では、リスボン、シン
ラ、ポルトの各都市で日常の輸送業務で車両を活用している。
 三菱ふそうは、ダイムラー・トラック・アジアの傘下の組織
であり、商用車の電動化におけるパイオニアとして広く知られ
電気小型トラック…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ポルトガルのトラマガル工場で生産される
量産電気小型トラック「eCanter」をリスボン市に納入
ている。2005年以降、ハイブリド車である「キャンターエコ
ハイブリド」を含む代替ドライトレインの開発に定評があり、
2010年にはドイツで開催された国際モーターショー(IAA)
電気車両の「CanterE-CELL」を出展するなど、世界中の顧
客に持続可能なソリューションを届けるトップランナーとなってい
る。量産電気小型トラックの「eCanter」は、2017年に世界
規模でユーザーへの展開をはじめ、現在、世界の6つの大
都市(東京、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、アムステルダ
ム、リスボン)で稼働中となっている。
 欧州市場および米国市場向けの「eCanter」は、ポルトガル
トラマガル工場で生産されている。同工場では、「eCanter」
の製造を、ダイムラーの商用車ラインナップで最も販売実績の
あるトラクのひとつである従来型のディーゼル車の小型トラック
「キャンター」と同一の製造ラインに完全統合している。
 1980年以来、20万台以上の「キャンター」を製造
し、50年以上の実績があるトラマガル工場は、ポル
ガル経済にとって重要な存在であるとともに、日本の
川崎にある姉妹工場とも密接な協力を図るなど、ダイム
ラー・トラックの世界戦略における優れたモデルにもなっ
ている。
ポルトガル向けの「eCanter」
量産電気小型トラクの「eCanter」
「eCanter」は世界の数多くの国で稼働している

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号90
 UDトラックス㈱は、パキスタンで新興国市場向けの大型
ラック「クエスター(Quester)」の販売を開始した。さらなる輸
送需要の拡大が見込まれると共に、近代的な輸送方式への
転換期を迎えているパキスタン市場に高い品質と性能を備え
「クエスター」を導入することで、販売の拡大を目指すことに
なる。
 2億人以上の人口と豊富な若年層を有し、経済的な潜在
性が高いとされるパキスタンは、中国が一帯一路政策の要と
して推進している中国・パキスタン経済回廊(CPEC)プロジェ
トに伴う内需拡大とインフラ整備により、さらなる輸送需要
の拡大が見込まれている。また、インフラ整備や外資系企業
の参入により、輸送方式は低速度で大量の貨物を運搬する
従来の方式から、高速かつ効率的に、そして安全に輸送す
る近代的な方式へと転換が進んでいる。それに伴いトラック
に対する市場のニーズも変化しており、耐久性能や積載性
能に加え、燃費性能や動力性能そして安全性能が求められ
ている。
 パキスタンの商用車市場は日本車のブランドが大きな占有
率を占めており、UDトラックスも50年以上にわたり、同国
のユーザーにトラックを届けている。高品質で耐久性に優れる
と共に、ユーザーの細かなニーズに合わせてカスタマイズでき
る点が評価され、建設業や物流業を中心としたユーザーから
高い評価を得ている。
 今回、UDトラックスがパキスタンに導入する「クエスター」
は、高馬力車の需要が見込まれる石油製品輸送を手掛ける
海外投入…UDトラックス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
パキスタンで大型トラック「クエスター」の導入開始
活性化するパキスタンの輸送需要に対応
顧客をターゲットに、6×4トラクター(後輪2軸駆動)、6
×2トラクター(後輪1軸駆動)、6×4リジッ(単車)の3
モデルを投入。優れた安全性能に加え、GH11エンジンの
搭載により370馬力という高出力を実現。パキスタンのユー
ザーニーズに応えると共に、同国におけるエネルギー輸送需
要の獲得を目指すものである。
「クエスター」のパキスタン導入に際し、UDトラックス中東
北東部アフカ地域担当の横藤田宏セールスダイレクターは、
「パキスタンでは、低出力車で多くの荷物を積み込み、長時
間かけて運搬する従来の輸送方式から、燃費の良い高出力
の大型車による効率性・生産性を重視した輸送方式へと移
行してきています。今回、導入される『クエスター』はまさに新
しい輸送方式にフィトするトラックです。エネルギー輸送に
限らず近代的な輸送を目指すお客様のニーズに幅広く対応し
たいと考えており、同国の旺盛な建設需要を見据え、今後6
×4、8×4ダンプを導入する予定です」と述べている。
「クエスター」は、タイ・バンコクにあるUDトラックス
の工場で生産され、新たに契約を結んだVPL社(VPL
Limited)が輸入・卸売りを担い、同社が有するカラチ、イ
スラマバード、ラホールの3つの販売・サービス拠点などを通
じて販売し、今後、順次販売・サービス網を拡大していく予
定となっている。
 なお、「クエスター」の発表イベントは2018年6月29日に
カラチでVPL社(VPLLimited)が開催し、約300人の顧
客や、現地パートナー、報道関係者が集まった。
パキスタンに投入された大型車「クエスター」タイの展示会に出品された「クエスター」。生産はタイで行われている

TheTRUCK2018年8月号91
 日野自動車の大型観光バス「セレガ」といす自動車の大型
観光バス「ガーラ」が、ドライバー異常時対応システム(EDSS)
を採用するなど安全性を向上させ、相次いで改良し発売した。
ドライバー異常時対応システム(EDSS)は、急病等でドライ
バーが運転操作の継続が困難となった場合に、ドライバー自
身や添乗員が運転席の非常ブレーキスイッチを押すか、もしく
は乗客が客席上部に設置されたスイッチを押すことで、制動を
開始し、徐々に速度を落とし停止させ、車内では非常ブザー
が鳴るともに赤色フラッシャーの点滅により緊急停止すること
を乗客に伝達し、周囲に対してはホーンを鳴らし、ストップラン
プとハザードランプを点滅させ異常を知らせるシステムである。
■日野自動車・大型観光バス「日野セレガ」を改良
 日野自動車㈱は、大型観光バス「日野セレガ」を改良
し、商用車で世界初となる「ドライバー異常時対応システム
(EDSS:EmergencyDrivingStopSystem)」を標準装
備するなどの安全性を向上させるともに、ロングボデー車に
AMT(機械式自動変速機)搭載車型を設定して2018年7
月2日に発売した。
「日野セレガ」の主な改良点
ドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency
DrivingStopSystem)を標準装備…ドライバーに急
病などの異常が発生した際、乗客や乗務員が非常ブレーキ
スイッチを押すことで、減速して停止。またシステム作動時に
は、ユーザー向けICTサービス「HINOCONNECT」を通じ
大型観光バス…日野・いすゞ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
大型観光バス「日野セレガ」と「いすゞガーラ」が
世界初のドライバー異常時対応システムを搭載し発売
て、ユーザーが設
定した登録メール
ドレスに対象車
両・作動時刻・
位置情報が通知
される。万一の際
の迅速な対応をサ
ポートすることで、
より安心・安全な
運行に貢献。
・可変式スピー
ドリミッターを標
準搭載…35〜
110㎞/hの範
囲で、最高速度
を設定することが
可能。エコで安全な運行をサポートする。
・全客席に点式シートベルトとシートベルト警告灯を新採
用…新たに全客席ELR付3点式シートベルトをオプション設
定。また、客席シートベル警告灯を前席のシー
客席(左右の最前列上部)に設置された非常ブレーキ
スイッチ
EDSSの作動を乗客に伝達する赤色フラシャー
日野の大型観光バス「セレガ」
客席のシートベル
全客席に設定されたELR付3点式シートベル

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号92
トバックに設置。メータークラスターに設けた運転席スイッチ
を押すと警告灯が起動し、シートベルト未着用の場合には、
確実な着用を促す。
・ロングボデー車にAMT搭載車型を追加設定…ロングボ
デー車は、変速機にAMT(機械式自動変速機)「ProShift」
(プロシフト)を追加。ダイヤル式シフトレバーをインパネに、
変速モードの変更やマニュアルシフト操作ができるシーケンシャ
ルレバーをステアリングコラムに設置して変速時の負担軽減を
図っている。
▼代表車型の東京地区希望小売価格(消費税込み)
・日野セレガスーパーハイデッカ一般観光/11列(2RG-
RU1ESDA)、331kW(450PS)E13C-AEエンジン、6速
AMT(ProShift6)…49,048,200円
・日野セレガハイデッカ一般観光/12列(2TG-RU1ASD
A)、265kW(360PS)A09C-UVエンジン、7速AMT
(ProShift7)…42,432,120円
・日野セレガハイデッカショート2列サロン観光/7列(2KG-
RU2AHDA)、191kW(260PS)A05C-TCエンジン、7速
AMT(ProShift7)…34,705,800円
 なお、年間販売目標台数は日野セレガシリーズ全体で
1,000台としている。
■いすゞ・大型観光バス「ガーラ」を改良
 いすゞ自動車㈱は、大型観光バス「ガーラ」を改良し、
2018年7月6日に全国一斉に発売した。大型観光バス「ガー
ラ」は、今回の改良でドライバー異常時対応システム(EDSS:
EmergencyDrivingStopSystem)を全車標準装備すると
ともに、全長12m車にAMT搭載車型を追加した。
▼大型観光バス「ガーラ」の主な特長
・ドライバー異常時対応システム(EDSS)を全車標準装
備…ドライバーに急病などの異常が発生した際、ドライバー
自身や乗客が非常ブレーキスイッチを押すことにより減速・停
止する。作動時、車内では非常ブザーが鳴るとともにスイ
チ内蔵ランプが点灯し、赤色フラッシャーが点滅。また周囲
(車外)にはホーンを鳴らし、ストップランプとハザードランプを
点滅させることに
より、異常を知ら
せる。
・可変式スピー
ドリミッターを
全車標準搭載…
35〜110㎞/h
の範囲内で、任
意の制限速度設
定が可能。不要
な速度超過を抑
制し、安全でエ
コな運行をアシス
トする。
・3点式シート
ベルトを全客席
に設定…ELR3点式シートベルトを全客席にオプション設
定。また、客席向けシートベルトリマインダー(警告灯)もあ
わせてオプション設定し、乗客にシートベルトの確実な装着を
促す。
・AMTを全長12m車に新規展開…クラッチ操作が不要
なAMT(機械式自動変速機)を全車型で選択できる。ギヤ
段を自動的に選択するオートマチックモードと、走行状況に応
じて手もとのギヤセレクターで自在に変速を切り替えられるマ
ニュアルモードを選択可能。運転負担の軽減に貢献し、燃
費効率の良い走行を実現する。
▼代表車型の東京地区希望小売価格(消費税込み)
・大型観光バスガーラHD貸切11列(2TG-RU1ASDJ)
12m、エンジンA09-UV〈AT-VⅢ〉265KW(360PS)、7
速AMT…42,393,240円
・大型観光バスガーラ9HD貸切7列サロン1列(2KG-
RU2AHDJ)9m、エンジンA05C〈A5-Ⅲ〉191KW(260PS)
7速AMT…34,779,240円
 なお、年間販売目標台数はガーラシリーズ全体で800台と
している。
客席シートベルト警告灯の運転席スイッチ
いすゞ「ガーラ」貸切バス12m車フラグシップモデル
運転席の非常ブレーキスイッチ

TheTRUCK2018年8月号93
 横浜ゴム㈱は、SUV・ピックアップトラック用タイヤブラン
「GEOLANDAR(ジオランダー)のマッドテレーンの新商品
「GEOLANDARX-MT(ジオランダー・エックスエムティー)
を2018年秋より日本で発売する。発売サイズは35×
12.50R17LT121Q、37×13.50R17LT121Q、40
×13.50R17LT121Qの3サイズ。同商品は日本発売に
先行して、SUV、ピックアップトラックの人気が高い北米地
域で販売しており好評を得ている。
「GEOLANDARX-MT」は2017年8月
発売の「GEOLANDARM/TG003」よりも
さらに趣味性を高めたマッドテレーンタイヤで、
オフロード走行、ロックトレイルを楽しむユー
ザー向けに開発したもの。タイヤデザインには
自然界の岩をイメージした「ロックコンセプト」
採用。同コンセプトから生まれた「ロックコンセ
プトトレッド」や大型のサイドブロック、ブランド
ロゴが車両のオフロードイメージをより強く演出
している。性能面では「GEOLANDARM/
TG003」を超えるオフロード性能を追求。溝
面積を大きくとった「ワイドラググルーブ・パター
マッドテレーンタイヤ…横浜ゴム
話題のニュートラック新製品情報・新情報
趣味性を高めたSUV・ピックアップトラック向け
マッドテレーンタイヤ「GEOLANDARX-MT」を日本で発売
ン」が様々な路面で確実なトラクション性能を発揮すると
ともに、大型サイドブロックが悪路での走行性能の向上
に貢献する。一方でオフロード性能向上に伴うノイズの
悪化は最小限に抑えている。「GEOLANDARX-MT」
はオフロード走行性能へのさらなるユーザーニーズに応
える商品であり、ユーザーから選ばれる高付加価値タイ
ヤブランドの「GEOLANDAR」を牽引する商品となる。
 「GEOLANDAR」は横浜ゴムがグローバルで展開してい
るSUV、ピックアップトラック向けタイヤブラン
で、近年、世界中でSUV、ピックアップトラッ
クの人気が高まる中、「GEOLANDAR」シリー
ズの新商品投入を加速化させている。新商品の
「GEOLANDARX-MT」「GEOLANDARM/
TG003」に加え、「GEOLANDAR」ブランドと
てはすでにオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR
A/TG015」、中・大型SUV向けのハイ
ウェイテレーンタイヤ「GEOLANDARH/T
G056」、都市型クロスオーバー/中・小型
SUV向けの「GEOLANDARSUV」を販売して
いる。
 通信とIoT環境を提供する㈱J.C.O.S(本社:東京都港区
/松本健社長)と物流IoTサービスを提供するユーピーアール
㈱(本社:東京都千代田区/酒田義矢社長)は、920MHz
帯アクティブRF-IDタグを活用したクラウド型レンタル用車両
管理システムを開発し、1,200台のレンタル用車両のリアルタ
イム管理サービスを2018年7月1日より開始した。
 ユーピーアールは、物流業界における倉庫管理コストの課
題を解決するため、入出荷時間や正確な在庫データをリアル
タイムに把握できる、クラウド型パレット管理サービス「スマー
トパレット」を、920MHz帯アクティブRFIDタグ(920MHz
管理サービス…J.C.O.S・upr
話題のニュートラック新製品情報・新情報
1000台以上のレンタル用車両の管理業務を大幅軽減化する
クラウド型レンタル用車両管理システムの提供を開始
帯アクテイブRF-IDタグとリーダ)を活用したサービスとして既
に実用化し、2017年2月に世界で初めて国内の大手企業
に提供を開始し、現在20社以上に導入されている。
 今回は、スマートパレットで既に多くの導入実績のあるアクティ
ブRF-IDリーダ・タグ技術を活用し、新たに㈱A-TRUCK(本
社:千葉県船橋市/守屋慶隆社長)が保有する1,200台の
レンタル用車両の入出庫管理をリアルタイムで実現するもの。
 また、これに合わせ、J.C.O.Sは、無電源の場所でRF-ID
リーダを駆動させるための遠隔監視ソーラー発電システムを構
築さている。
SUV・ピックアットラク向け
マッドテレーンタイヤ

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号94
 具体的には、A-TRUCKがレンタル用車両を
保管している全国12ヵ所のヤードにRF-IDリー
ダを設置、レンタル用車両に搭載したアクティ
ブRF-IDタグ端末を活用して、毎日のレンタル
用車両の出入り監視や在庫管理、ヤード内で
の位置の把握を行い、これらの情報を各ヤード
の管理者の保有するコンピュータやスマートフォ
ン上にリアルタイムに表示する。これにより、
従来人手で管理していたレンタル用車両の管理
業務が大幅に軽減できる。
 システムの導入についてA-TRUCKの担当
者は、「これまで、GPS等のモバイル技術を活
用したトラックの入出庫管理ソリューションを長
年検討してきたが、バッテリー時間や通信コス
が課題となり導入を決断できずにいました。今回のソリューショ
ンは、端末のバッテリーが10年間利用できるという革新的な
技術が、極めて低コストに導入可能であり、これまで人手に
頼っていた毎日の車両管理業務を大幅に低減することが出来
した」と述べている。
 今後についてJ.C.O.Sとユーピーアールは、アクティ
RF-IDタグ技術を活用して、今回のレンタル車両の監視サー
ビスのみならず、様々な領域において、物流とIoTを融合す
ることで、物流分野の労働力不足を解消する方策のひとつで
ある「Logistics4.0」の実現を目指すとしている。
 なお、㈱J.C.O.Sは、2005年の設立で現在の従業員数
は100人、物流事業、情報通信事業、IoT企画開発・販
売事業、人材開発事業などを行っている。また、ユーピーアー
ル㈱は、1979年に設立したパレット・物流機器のレンタル・
販売事業、IoTサービス事業、カーシェアリング事業を行う従
業員数190人の企業である。
クラウド型レンタル用車両管理システムの概念図

TheTRUCK2018年8月号95
 日産自動車の関連会社である㈱オーテックジャパンは、
2018年7月20日と21日の2日間、パシフィコ横浜で開
催された、社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団主
催の「ヨコハマヒューマン&テクノランド2018(ヨッテク)に、
ライフケアビークル(福祉車両)を3台出展した。
 日産自動車グループでは、ユーザーの生活のいろいろなシー
ンで役に立ちたいとの意味合いから、福祉車両を「ライフケア
ビークル」(LV=LifeCareVehicles)と呼称し、個人ユー
スから施設での利用まで対応する、幅広いラインナップを取り
揃えている。
 今回はそのラインアップの中から、車いすのまま乗車できる
「セレナ チェアキャブスロープタイプ」、「NV100クリッパー
リオチェアキャブ、電動の昇降シートにより乗り降りをサポー
福祉車両出展…オーテック
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド2018に
福祉車両のライフケアビークル3台を出展
トする「日産デイズルークス助手席スライドアップシート」の計
3台をヨッテク展に出展した。
 特に、「セレナチェアキャブスロープタイプ」は、日産ライ
ケアビークルの「出かける喜びを、一人でも多くの方へ」という
思いに、アウドアアクティビティの楽しさをプラスした、セレナ
チェアキャブのコンセプトモデル「AdventureLogCabin(ア
ベンチャーログ
キャビン)であ
る。これまで、
さまざまな展示
会に出展し、
多くの来場者か
ら好評を得たモ
デルとなる。
 極東開発工業㈱は、北陸重機工業㈱の全株式を2018
年5月25日付で取得しグループ化(完全子会社化)した。
 北陸重機工業は、製鉄所など構内や臨海鉄道等で牽引
用に使用されるディーゼル機関車、鉄道各社で保線作業用
に使用される軌道モーターカー等の鉄道車両、ならびに、橋
梁やトンネルの維持管理に使用される橋梁点検車・水噴霧
測定車等の特装車の製造を行っている会社で、1965年に
設立されて以来50年以上の豊富な実績により、多様なニー
ズに応える製品ラインナップと技術力を有している。
 鉄道関連市場は、アジア・アフリカ等の発展途上国の都
市部における急速な人口増・渋滞問題、日本政府のインフラ
システム輸出戦略の推進等を背景に、パッケージ型のプロジェ
ト案件を中心に大幅な需要拡大が見込まれており、北陸重
機工業においても、その豊富な国外納入実績を強みに、海
外向けの受注・引合いが急増している。
 極東開発グループは、今回の北陸重機工業のグループ化
子会社化…極東開発工業
話題のニュートラック新製品情報・新情報
鉄道車両メーカー北陸重機工業の全株式を取得
さらなる“ものづくり”に関するシナジーを創出
セレナチェアキャブスロープタイプ車NV100クッパーチェアキャ(2WD)
日産デイズルークス助手席スライドアップシー

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号96
 ルノー・日産自動車・三菱自動車は2018
年7月9日、オーストラリアのメルボルン郊外に
開設した自動車部品およびアクセサリー用の共
同物流倉庫「アライアンス・ナショナル・ディスト
ビューション・センター」が稼働を開始したと発
表した。
 2017年度に1,060万台の車両をグローバ
ルで販売したアライアンスにとって、3社共同で
利用する部品・アクセサリー倉庫はこれが世界
初となる。アライアンス・ナショナル・ディトリ
ビューション・センターは、受注処理プロセスに
おける生産性と正確性を最大化するよう設計さ
れており、アライアンス3社が豪州全国の販売
物流倉庫…ルノー・日産・三菱自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
世界初のアライアンス3社による共同物流倉庫が
豪州メルボルン郊外で稼働開始
により、鉄道車両及び特装車の設計・製造に共通する“も
のづくり”に関するシナジーを創出しつつ、今後さらに同社の
事業を拡大・発展させていく方針だ。
■北陸重機工業概要
・本店所在地:新潟市東区山木戸七丁目
・代表者:代表取締役霜鳥雅徳
・事業内容:鉄道車両、特装車、荷役産業機械、設備省
力機械の設計・製作・販売
豪州メルボルン郊外のアライアンス・ナショナル・ディストリビューション・センター
北陸重機工業の主要製品。ディーゼル機関車(上左)、軌道モーターカー(上右)、橋梁橋梁点検車(下左)、水噴霧測定車(下右)

TheTRUCK2018年8月号97
ネットワーク向けに提供する物流サービスの品質向上を目指す
施設となる。
 アライアンスナショナルディストリビューション・センターは、
ルノー、日産、三菱自動車の豪州国内物流ネットワークの中
心として、ルノー、ニッサン、三菱自動車、インフィニティブラ
ンドの自動車部品・アクセサリーの収納・配送を行う。
 メルボルン市から西に30分ほどのトゥルーガニーナ市に所
在するアライアンス・ナショナル・ディストリビューション・セン
ターは、床面積が37,000㎡以上で、物流大手のCEVA
Logistics(シーバロジスティクス)が運営している。同センター
はCEVA Logisticsが運営する南半球最大の物流サイトの
中に所在しており、メルボルンの港湾コンテナターミナルと空
港の中間に位置し、州間高速道路にもアクセスが良い立地
となっている。
 アライアンスのアフターセールス担当グローバル・シニア・
バイス・プレジデントのケントオハラ氏は、「本日のグランドオー
プンは、アライアンスにとっての大きな節目です。この共同倉
庫は、メンバー各社、お客さま、株主の皆さまのためにシナジー
を創出する新しい取り組みの一つとなります。と述べている。
 アライアンス・ナショナル・ディストリビューション・センター
には9万点以上の部品を収納予定で、航空貨物・陸送貨物
に加え、1日あたり海運コンテナ11台分の取り扱いが可能
となっている。また、1日あたり約2,500点の部品の入荷が
可能で、トラック運送業者8社が豪州全国の販売店舗に向け
て約8,500点の部品を出荷することを可能にしている。
 また、同センターは24時間稼働しており、庫内スペースに
は約10万点以上の部品が収納可能なほか、液体物を収納
する677㎡のスペースにはパレット約700台が設置できる。
90人以上のスタッフが勤務できる同センターでは、業界トップ
レベルの技術やプロセスで、自動車部品およびアクセサリー
の迅速で効率的な輸送を実現する予定となっている。
 さらに、同センターは、豪州グリーン・ビルディング・カウン
シルから持続可能な建築設計として最高レベルの6つ星認定
を最初に受けた施設のひとつで、太陽光発電システム、日照
人感センサーつきの高天井用LED照明、雨水利用システム
などを利用している。
■ルノー・日産自動車・三菱自動車について
 ルノーグループ、日産自動車、三菱自動車は世界最大の
自動車パートナーシップを結んでおり、多文化にまたがるパー
トナーシップとして、自動車業界の中で最長の継続期間と最
高の生産性を誇っている。2017年には、パートナー各社合
計で、世界の200ヵ国近くで1,060万台以上の車両を販
売しており、3社は競争力強化のため、協業とシナジー最大
化に注力している。また、3社はドイツのダイムラー、中国の
東風汽車などの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結んで
いる。この戦略的アライアンスは、ゼロ・エミション車にお
ける業界リーダーであり、最新の先進技術を開発しながら、
自動運転およびコネクティビティの機能やサービスを、手頃な
価格の幅広い車種で提供していく予定となっている。
アライアンス・ナショナル・ディストリビューション・センター内部

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号98
 国土交通省と経済産業省資源エネルギー庁との連携事業
である平成 30 年度トラック輸送における省エネ化推進事業
(車両動態管理システムの導入支援による実証)の事業概
要が7月2日に公表された。
 運輸部門におけるエネルギー消費量の約3割を占めるトラッ
ク輸送において、省エネの
取組を行うとは重要だが、
トラック事業者が単独でそ
の取組を行うには限界があ
るため、トラック事業者と荷
主が連携して物流全体の
効率化を図り、省エネ化を
推進していく必要がある。
そこで、トラック輸送におけ
る省エネ化推進事業(車両
動態管理システムの導入支
援による実証)を実施し、
トラック輸送における省エネ
化を推進することになった。
トラク事業者と荷主が連
携して物流全体の効率化を
図ることで、トラック輸送の
省エネ化を推進するため、
ラック事業者に対して車両
動態管理システム等の導入を支援する資源エネルギー庁との
連携事業の申請受付が7月23日に開始された。
⑴事業内容
 荷主との連携を要件に、トラック事業者の車両動態管理シ
ステム等の導入に要する経費(設備費)の一部を補助し、当
該システムを活用したトラッ
ク事業者と荷主との共同に
よる輸送の効率化を実証す
る事業。平成30年度事
業では、新たに予約受付シ
ステムを対象機器に追加さ
れた。補助事業の執行団
体はパシフィクコンサルタン
ツ㈱になる。
⑵申請受付期間
 平成30年7月23日㈪〜
平成30年8月24日㈮消印
有効。
 なお、事業の詳細、申
請方法等はパシフィックコン
サルタンツの HP(http://
www.pacific-hojo.jp/)を参
照いただきたい。
省エネ化推進事業…国土交通省
話題のニュートラック新製品情報・新情報
平成30年度トラック輸送における
省エネ化推進事業のシステムの導入支援を開始
 全日本トラック協会提供のラジオ番組ドライバーズ・リクエ
ト」(TBSラジオ系列全国33局ネット)の2018年6月29
日放送に、物流経営士として活躍する佐藤淳子氏(㈱サン
コー人材部部長/栃木県日光市)が出演し、トラック運送事
業の健全な発展のため、事業に関する知識や技能の向上と、
トラック運送事業経営に携わる人の資質の向上を図ることを
目的とする物流経営士認定制度について説明した。
 物流経営士は、全日本トラック協会が認定するもので、現
在1,800名以上の物流経営士が全国で活躍している。放
送では、物流経営士認定制度の概要のほか、佐藤氏の受
講のきっかけや感想、業務で活かせた点などについて紹介さ
れた。
物流経営士…全ト協
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ラジオ番組「ドライバーズ・リクエスト」
物流経営士のサンコー佐藤人材部長が出演

TheTRUCK2018年8月号99
 平成10年に創設された物流経営士資格認定制度の概要
は、①全日本トラック協会は「物流経営士資格認定講座実
施規程」(講座の実施運営方法)及び「標準カリキュラム」
(講座において最低限履修が必要な必須科目)を定め公表、
②資格認定講座を実施しようとする都道府県トラック協会等
の団体は、全日本トラック協会が定める「物流経営士資格認
定講座実施規程」及び「標準カリキュラム」に準拠した「講座
実施規程」及び「講習カリキュラム」を策定し、「物流経営士
資格認定講座実施機関」して全日本トラック協会の承認を
受ける、③「物流経営士」の資格を取得しよとする人は、前
記②の承認を受けた資格認定講座実施機関で物流経営士
資格認定講座を受講し、試験を受験、④前記②で承認を受
けた団体は物流経営士資格認定講座受講修了者を対象に
試験を実施し、その合格者名を全日本トラック協会に通知、
⑤全日本トラック協会会長は、通知を受けた試験合格者に対
し「物流経営士」の資格を付与する、となっている。
 なお、全日本トラック協会の承認を受けた「物流経営士資
格認定講座実施機関」は、現在、一般社団法人東京都トラッ
ク協会と一般社団法人愛知県トラック協会中部トラック総合
研修センターの2団体となっている。
 住友重機械工業㈱は、新日鉄住金エンジニアリング㈱と
共同企業体を設立し、苅田バイオマスエナジー㈱より、福岡
県京都郡苅田町に建設するバイオマス発電設備(出力:約
75,000kW)を受注した。
 この設備は、木質ペレットを主燃料とし、再熱方式を採用
した高効率なバイオマス専焼発電設備であり、再生可能エネ
ルギー普及拡大の一翼を担うことになる。ちなみに、再熱方
式は、蒸気タービンにて膨張した蒸気を再度ボイラヘ送り、
再加熱後に再び蒸気タービンへと送り込むことで
高効率発電を可能とする技術のこと。
 今回の発電設備は、同社グループが国内外で
490缶以上の実績を持つ「循環流動層(CFB)
ボイラ」を採用している。同社のCFBボイラは、
幅広い燃料に対応可能で、特にバイオマス発電
の分野においてその優位性を発揮し、高いシェア
を有している。この実績が評価され今回の採用
に至ったものである。同社グループ実績は、住
友重機械工業㈱および子会社SumitomoSHI
FW(SFW)。本実績は、同社グループのCFB
技術供与先(ライセンシー)を含む。
 同社は、バイオマス燃料や低品位燃料を安定燃焼させるこ
とで顧客の発電コストの削減に貢献し、持続可能なエネルギー
ソリューションを提供していくものである。
■設備概要
・ボイラ形式:循環流動層(CFB)ボイラ(再熱方式)
・発電端出力:約75,000kW
・燃料種別:木質ペレット等
・発電方式:蒸気タービン式
・運転開始予定:2021年6月
発電設備…住友重機
話題のニュートラック新製品情報・新情報
75MW級バイオマス専焼発電設備を受注
持続可能なエネルギーソリューションを提供
ドライバーズ・リクエストに出演した物流経営士として活躍する㈱サンコー佐藤淳子
人材部部長(左)
住友重機のバイオマス専焼発電設備完成予想図

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2018年8月号100
 ㈱ブリヂストンは、2019年10月13日〜20日にオース
トラリアで開催される世界最高峰の南オーストラリア州政府
観光局が主催するソーラーカーレース「2019Bridgestone
WorldSolarChallenge(ブリヂストンワールドソーラーチャ
レンジ)をタイトルスポンサーとして協賛する。
 BridgestoneWorldSolarChallenge(スタート:ダーウィ
ン、ゴール:アデレード)は、オーストラリア北部のダーウィ
から南部のアデレードまでの約3,000㎞を約5日間かけて
走破する世界最高峰のソーラーカーレースで、1987年か
ら30年以上にわたって開催されている。2017年に行わ
れた前回大会では、19の国と地域から大学生を中心とす
る38チームが出場した。
 同社は、2013年からタイトルスポンサーとして同レースを
協賛するともに、出場チームへのソーラーカー用タイヤの供
給を継続している。これらの活動を通じて、持続可能なモビリ
ティ社会の実現に向けた環境技術開発を促進するともに、
将来を担う若きエンジニア達の挑戦を応援している。
ソーラーカーレース…ブリヂストン
話題のニュートラック新製品情報・新情報
世界最高峰のソーラーカーレース
「2019BridgestoneWorldSolarChallenge」にブリヂストンが協賛
ブリヂストン-ソーラーカーレース(2017年大会)

仕様
項目
チップセッ
センサーデバイス
画角
ディスプレイ
供給電圧
動作温度範囲
記憶ディバイス
記録フレーム
カメラモード
記録内容
記録形式
マイク
時刻設定
加速度センサー
質量
内容
AmbarellaH.264画像圧縮チップ
フルHD5MCMOSセンサー
約105度
LCD3インチ4:3モニター
DC10-30V
−10℃-+70℃
SanDiskSDカードClass10以上
読み書き速度15MB/s以上推奨
(最小容量:4G、最大容量:32G)
1920×1080(フルHD1080P/30F)
1280×720(HD720P/30F)
システム起動時に自動録画
解像度:3M、5M、8M
手動写真撮影、加速度センサー、セルフタイマー
日付、時刻、画像、加速度、GPSデータ(速度含む)
専用プレイヤー用独自フォーマット(記録モード)
内蔵デュアル高感度マイク
GPS信号による自動設定
GPSが無効の場合、内蔵時計を使用
内蔵
本体:192g、シガー電源アダプター:112g
これは凄い!
製造販売元:株式会社日本ヴューテック http://www.nvt.co.jp/
営業本部:〒211ー0066川崎市中原区今井西町93ー3 TEL.044ー722ー2211(代) FAX.044ー722ー8488
本社:〒211ー0063川崎市中原区小杉町3ー239ー2 【サポート:TEL.044ー722ー2211】
常時録画
エンジン連動録画
イベント録画
センサー検知時録画
GPS搭載
Googleマップ連動
日付、時刻、速度を記録
音声録画
車内の音声を記録
VFーDVRー001
FULLHD5メガピクセル
ドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
VIEWTECのドライブレコーダーVIEWTECのドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
こんな使いかたも
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