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【特集】三菱ふそう「新型大型トラック 大型観光バスを同時発表」

TheTRUCK2017年6月号24
三菱ふそう
「新型大型トラック
大型観光バスを
同時発表」
レポート◇
岡雅夫
(本誌編集部アドバイザー)
新型車発表
新車発表会で挨拶するマーク・リストセーヤ三菱ふそトラック・バス㈱社長・CEO。

TheTRUCK2017年6月号25
 三菱ふそうトラック・バス株式会社は21年ぶり
にフルモデルチェンジした大型トラック「スーパー
グレート」及び大型観光バス「エアロクイーン・エア
ロエース」を2017年5月15日に同時発表した。
 発表は千葉県浦安市のヘリポートで行われた。今
回のモデルチェンジでは下記4点がポイントとなる。
CEOグレードは価格据え置き。PROグレードは56万円UP、PREMIUMグレードはPROに対し36万円UPとなる
経済性向上についての説明。15%の燃費向上は大きい。

TheTRUCK2017年6月号26
・日本市場において再度、市場をリードするメーカー
を目指す。
・新型スーパーグレート」と新型「エアロクイーン・
エアロエース」は全車AMTを標準装備し、優れ
た安全性・経済性・快適性/操作性を実現した。
・安全面、優れた燃費性能、最新鋭のコネクティビ
ティ技術でベンチマークになる。
・ディーラーの設備、営業・サービススタッフへの
教育に投資するとともに、最上のサービスをお客
様に提供する。
 発表会場で挨拶したマーク・リストセーヤ社長は
「今回の2車種の発表は、私たち三菱ふそうが日本
市場において再びリーダーシップを担うための試金
石になります。先進技術を採用したこれらフラッグ
シップ車両が、クラス最高の燃費性能と安全性能、
そして快適性を実現し、事業者の皆様そして運転手
の皆様に新たな価値を提供します。また同時に国内
のディーラーの設備、営業・サービススタッフへの
教育に投資するとともに、お客様がビジネスを成功
させるための最上のサービスを提供してまいりま
す。この変革により必ずやマーケットシェアを得ら
れると確信しております。」と語った。
新型車発表
新型スーパーグレートの前でポーズをとるリストセーヤ社長(右)

TheTRUCK2017年6月号27
スーパーグレートは1996年以来21年ぶり
にフルモデルチェンジが行われ内外装のデザインが
一新された。キャブの基本躯体は変更せずに刷新す
るモデルチェンジ手法は大型競合他社と同様であ
る。目玉の大きなものは新開発された2種のエン
ジンとAMTである。当然安全装備やテレマティク
ス機能の充実は盛り込まれている。なお、車両名称
は「スーパーグレートV」から「スーパーグレート」に
戻している。
 それでは詳細を紹介していきたい。
 開発コンセプトは「安全性」「経済性」「快適性」
「コネクティビティ」である。
 まずエンジンだが新型の直列6気筒10.7Lと
7.7Lのダウンサイジングエンジンを搭載してい
る。従来の12.8Lエンジン「6R10」の燃焼効率を
極限まで高め、同様の低速トルクを実現するととも
に約170㎏軽量化している。「6R20」型の出力/ト
ルクは360ps/204kgf・m、394ps/204㎏f・
迫力を増したスーパーグレートのフロントグリル周り。ミシュランのスーパーシングルタイヤはオプション設定。
4軸エグゼクティブパッケージ(オプション)車。

TheTRUCK2017年6月号28
m、428ps/214㎏f・mの3種が用意される。
 新しい「6S10」型は排気量で40%の小型軽量化
が行われ、過給システムは高過給の小型ターボと低
過給の大型ターボによる2ステージターボが採用
され、低速域での応答性能と高速域での力強さを両
立した。従来エンジンに対し約500㎏軽量化され
ている。出力/トルクは354ps/142㎏f・m、
381ps/142㎏f・mの2種類である。
 いずれもアイドリングストップ&スタートシステ
ムを採用している。
 次にトランスミッションだが、全車AMTが標準
化されマニュアル仕様はオプションでも用意されな
い。大型トラックの2ペダル化が飛躍的に向上す
ることになる。
新型車発表
 「ShiftPilot(シフトパイロット)と称する12速
機械式自動トランスミッションの狙いは優れた「経
済性」「安全性」「快適性」である。従来INOMAT−
Ⅱと呼ばれていたAMTが大幅に進化したものだ
が、前進12段、後退2段で構成され直結12速と
OD12速が用途によって組み合わされる。クリー
プ走行も可能となりプラットフォーム着けも容易
だ。
 シフトレバーは今回新たにステアリングコラムの
マルチファンクションレバー方式となった。ダイム
ラーと同じ方式である。従ってシフトレバーのあっ
たドライバー左手元はサイドブレーキレバーだけと
なった。マルチファンクションレバーの上下でシフ
トアップ・ダウンが行えるのでドライバーの意図に
4軸車はBSのミクスラジアルを装着していた。こちらはダンプのエグゼクティブパッケージ(オプション)車。
エグゼクティブパッケージ(オプション)車のレザードアリム。同インテリア。センターコンソールは木目調となる。

TheTRUCK2017年6月号29
合わせた変速操作ができる。クラッチは乾式単板式
で坂道発進も容易である。ギヤはメイン3段に2
つの副変速機、つまり3×2×2の12段であり
UDクオンのESCOTと同じ構造である。ブレーキ
ペダルを強く踏み込むことで坂道で停車状態を保持
する「EZGO」は継続採用され、さらにブレーキを弱
く踏んで停止した時に自動的にブレーキ力を保持す
る「ヒルホルダー機能」が追加された。そしてDレン
ジのまま車体の前後揺り戻しを発生させ泥濘地や雪
道、くぼみでの脱出力を高める「ロッキングフリー
モード」が追加されている。
 次は安全装備である。「AMBplus(エーエムビー
プラス)」と呼ぶ衝突被害軽減ブレーキは安全規制で
あるAEBSフェーズ2(衝突被害軽減ブレーキ第2
段階規制)の条件を満たす。これをさらに発展させ
た「ABA4(アクティブブレーキアシスト4)」は停車
車両に対してさらに高い性能を発揮し、歩行者との
衝突リスクを検出した場合も警告、表示、自動ブレー
キによる減速操作を行う。
 「アクティブ・アテンション・アシスト」は運転注
意力モニターで、新たにドライバーモニターカメラ
が採用された。ドライバーの顔の向きや動き、まぶ
たの動きを感知してドライバーに注意を促す。
 「アクティブ・サイドガード・アシスト」は左折時
の巻き込み事故を抑制する運転支援技術で、左折時
に死角となる車両左側部分を中心にドライバーに警
報を発することで歩行者、自転車、車両の存在を知
らせる。
コラム左のマルチファンクションレバーのシフトセレクター。ステアリングスイッチが配された新しいステアリングホイール。
新型7.7Lの「6S10」型エンジン。確かにコンパクトだ。新型12速AMT「シフト・パイロット」

TheTRUCK2017年6月号30
新型車発表
ヘッドライトは「LED」化され、さらにヘッドライ
トウオッシャーが加わった(ECOを除く)。
 運行管理システムではコネクティビティサービス
の「Truckonnect(トラックコネクト)が標準装備
され、初期導入費用、デジタルタコグラフ費用、サー
ビス通信費用など全て無償提供される。全車両の位
置情報がリアルタイム確認でき、燃料消費分析、安
全運転チェック、遠隔車両状態情報サポートなど最
新の運行管理が可能となる。
 快適性は、シートベルトを内蔵したエアサスシー
「ベルトインシートベルト」を全車に採用。「ステ
アリングスイッチ」も採用された。タッチパネルの
7インチモニターがセンターコンソールに装着され
た。アダプティブクルーズコントロールは「プロキ
シミティ・コントロール・アシスト」と改められ、
車間距離保持機能付オートクルーズに加え、サービ
スブレーキを併用しながら前走車に合わせて自動的
に停止状態まで追従する自動停止機能と、自車が停
止後2秒以内に前走車が発進した場合に自動的に
追従走行を開始する自動発進機能が追加された。こ
のオートクルーズの付加機能としてオプションで
「パワートレイン3D予測」が追加された。GPSと
3D地図情報によって道路勾配を予測し、最適な効
率で走行し燃費を向上させる機能である。この機能
を装備してさらに空力性能を高めることで燃費向上
を目指すパブコ完成車として「LIMITED WING 
ECO PLUS」車も用意されている。快適性の中で
カタログにも記載されていない項目として静粛性が
あるが、同じダイムラーグループのメリットとして
乗用車部門の協力も得ることで、今回のスーパーグ
レートの静粛性はダイムラーベンツの優等生「Cク
ラス」に匹敵するという。
 軽量化の一つの目玉として、車両重量低減を目的
に3軸車の後輪タイヤをこれまでのダブルタイヤか
らシングルタイヤへと変更する「スーパーシングル
タイヤ」を6×2車にオプション設定している。こ
れにより最大213㎏の軽量化を達成している。ミ
シュランのスーパーシングルタイヤはメンテナンス
性能を考慮し空気圧や温度を監視するタイヤプレッ
シャーモニターとセットでオプションとなる。な
お、8×4車の19.5インチでは理論上スーパーシ
ングル化は可能だが、タイヤ径が若干大きくなりダ
ブルタイヤのような低床化ができなくなるそうで、
現在は6×2だけの設定となっている。
 今回のモデルチェンジで最大800㎏の軽量化を
達成したという新型スーパーグレートだが、その内
訳はエンジンで500㎏、タイヤで200㎏、その他
100㎏となる。燃費は15%改善されているという。
 メンテナンスコスト低減は現行車に比べ10年間
で約200万円と大きく、業界トップクラスという
ことだ。車両のグレード構成は3つで、優れた基
本性能とシンプルな装備の「EcoLine」、充実した
安全装備と実用装備を兼ね備える「ProLine」、最先
端の先進安全技術と上質な車内空間を演出した最
上級モデル「PremiumLine」となる。さらにコンビ
ネーションレザーシートやメッキグリル・バンパー
などを装備した「Executive package」がオプ
ション設定される。
 これだけの充実装備満載のモデルチェンジで驚く
べきことは、「EcoLine」の価格が据え置きだという
ことである。環境性能、安全性能、さらに積載効率
をこれだけ高めて価格競争力も戦略的な新型スー
パーグレートがいよいよ日本を走り始める。
 同時に新型「エアロクイーン(スーパーハイデッ
カー観光バス)、エアロエース(ハイデッカー観光バ
ス)も外観は変更せずに10年ぶりの全面的なモデ
ルチェンジが行われ、「スーパーグレート」と共に発
表されたが、そちらもかなりダイナミックな変更が
行われた。最も大きな変更は全車AMT化されたこ
とで、マニュアルが主力の観光バスでしかもトッ
プシェアのふそうがリーダーシップを取って2ペ
ダル化を推進することだ。ふそうは路線バスでは
2010年からAT化しているが、プロ中のプロドラ
イバーの意見も踏まえて観光バスのAT化を行うこ
とになった。シフトによる注意力を無くしてより安
全に注力しようとする思考は歓迎すべきものであ
る。バスも新開発の7.7L(381ps)エンジンに置き
換えられ、AMTは8速が採用された。車内はフル
フラット化され床面を上昇させることでトランク容
量も拡大した。車両全体で最大540㎏軽量化され
ている。新たに任意の車速制限値をセットできるス
ピードリミッターが装着され、下り坂での安全走行
に役立つとともに最高速度も115㎞でリミッター
が効くようになった。
 なお、トラック、バスとも平成28年排出ガス規
制に適合している。

TheTRUCK2017年6月号31
新型バスシリーズもスーパーグレートと同じ3グレードが用意される。
スッキリとまとめられたエアロクイーンのコクピット。

TheTRUCK2017年6月号32
富士スピードウェイホームストレートを疾走するクオン
UD
新型クオンin
試乗レポート◇岡雅夫
(本誌編集部アドバイザー)
富士スピードウエイを貸し切り新型クオ

TheTRUCK2017年6月号33
パーフェクトクオン4軸低床ウイング車
広報部牧野氏国内プロモーション工藤氏
富士スピードウェイ」
ンの優れた機能を体感できる試乗会を開催
富士スピードウェイで初めて
実施する試乗会概要が
説明された
 UDトラックスは新型クオン発売に合わせてサーキットで
の試乗会を開催している。4年前にも茨城県の日本自動車
研究所テストコースで同様のイベントが行われたが、今回
は全国のサーキットで出前試乗会が開催される。九州は熊
本(HSR九州)、西日本は岡山(岡山国際サーキット)、首
都圏は富士、東北は仙台(スポーツランドSUGO)と渡り歩
き、1万人のお客様に新型車を体感してもらう計画である。
 2017年4月11日に埼玉のUD上尾本社で新車発表
が行われ、上尾工場テストコースでの試乗会が行われた
が、上尾では制限速度も60㎞に抑えられ、バンクでは30
㎞と物足りなかったのが本音だ。日を改め今回、大型連休
直前の4月27日に行われた御殿場の富士スピードウエイ
での試乗会はさすがにスケールも大きく、かなり満足度高く
新型車をテスト走行することが出来た。
 富士スピードウエイは国際レーシングコースなのでレーシ
ングカーは楽に時速300㎞を超えるスピードで走ることが
出来る国内屈指のサーキットである。しばらく前までF1レー
スも開催されていたが、F1は鈴鹿サーキットだけで開催す
ることになり、富士でのビッグレースはルマン24時
間レースのシリーズで今年はトヨタとポルシェの2大
ワークスチームが戦うWEC富士6時間耐久スポー
ツカーレースが有名だ。

TheTRUCK2017年6月号34
新型クオンの目玉の一つ、総輪ディスクブレーキ
う一つの目玉、ESCOTⅥ
 試乗会は午前中に50名のお客様試乗会、午後にメディ
ア向け試乗会が行われた。御殿場は雨の多い場所だが当
日は何とか曇り空で収まってくれた。コースは終日貸し切り
となっており、スピード無制限なので直線では最高速も体
感することが出来る。とはいっても大型トラックはスピード
リミッターが付いているので90㎞そこそこだが、高速安定
性はトラックでも非常に重要なファクターであり、それを体
感できるメリットは大きい。
 試乗は1回目が決められたメニューに従ってのドライブ。
スタートは「ECOモード」で発進しフルスロットルでのス
ムーズな加速感を体験する。以前のモデルで感じたモッタ
リ感は無くなり低回転から太いトルクでしっかり加速する。
やがて第1コーナーが迫り「ディスクブレーキ」で減速。ソ
トタッチだが効きは十分で滑るような感覚も皆無で、従来
のドラムブレーキとは異なる乗用車的なフィーリングで安心
して踏むことができる。
 コーナーを回って下り坂となるがここで「ブレーキ・ブレン
ディング」を試す。ブレーキペダルを踏んで排気ブレーキス
イッチを入れると、3割程度の割合でエキストラエンジンブ
レーキが追いかけてくることが解る。これによってメインの
ディスクブレーキの負担を軽減させてブレーキパッドの摩耗
や熱の発生も防ぐことが出来る優れものである。
 コースはその先もやや下り坂が続く。そこでアクセルを
離すとミッションは自動的に「N(ニュートラル)に入る。今
回改良されたESCOTⅥの特徴である自動「ESCOTロー
ル」機能が効力を発揮してスピードを落とし過ぎずに慣性力
で走行し燃費を向上させるクオン独自の取り組みである。
試乗レポート◇岡雅夫
(本誌編集部アドバイザー)

TheTRUCK2017年6月号35
ハイルーフの天井は手を伸ばしてようやく届く
4軸車のエアサスペンショ
ハイルーフダンプ・カスタム仕様車
展示車として用意された2台も
商品説明に役立っていた。
4軸エアサス車は後軸のみエアサス
だが今後総軸エアサスも
追加される
従来のモデルではわざわざESCOTロールのスイッチを作
動させなければならなかったが、新型ではコンピュータが自
動制御してくれる。
 その後排気ブレーキをこまめに使いながら100Rを曲が
り、アドバンコーナーと呼ばれるヘアピンカーブに入る。通
常はここの立ち上がりで全力加速するところだが、今回は
ゆっくり走ってその先の下り坂で一旦停止してストレートシフ
トパターンになったESCOTⅥのシフトレバーをR(リバー
ス)に入れ上り坂をバック走行する。いかにスムーズなクラッ
チミートでバックできるかがよくわかることと、バックもシフ
トの“+−”スイッチ操作でハイロー2速に切り替えること
もできる。“+”スイッチで高速でのバック、“−”スイッチ
では駆動力と低速重視のバックと2段階を使い分けること
が出来る。バックで気を遣う「プラットフォーム着け」も全く
ギクシャクせずに行えそうである。完全一方通行で広いサー
キットを占有しているのでどのような走行パターンも体験で
きるところがサーキット試乗会の利点である。

TheTRUCK2017年6月号36
試乗レポート◇岡雅夫
(本誌編集部アドバイザー)
 再び前進に戻りここから最終コーナーまで上り坂が続く。そ
こでステアリングにある「ECO・OFF」スイッチを押してパワー
モードにすることでやや燃費は低下するが力強い走りを得られ
る。しかし爆発的にパワーが出るわけではないのでこれだけ十
分なトルクのあるエンジンであればECOモードのままでも十分
ではないかと思われた。その先にダンロップコーナー、13コー
ナー、プリウスコーナー、パナソニックコーナー(最終コーナー)
と忙しくコーナーが続くが、シフトダウンして加速し、思い切っ
て最終コーナーを立ち上がるとあっという間に最高速リミッター
に到達する。直線では前を走行している試乗車が停止してい
るので衝突被害軽減ブレーキの実験も出来なくはないが、そこ
までは許してもらえなかった。
 1周目で習熟走行ができたところで2周目はフリー走行と
なる。折角のサーキットであるから思う存分楽しみたいところ
だが、そこは大型トラックなのでコーナーを攻め過ぎたりして
うっかり転倒でもしたら大変なのでそこそこのスピードで走った
が、やはり総重量20トンの重みは少なからず感じる。コーナ
リングでは車が重いというよりも荷物をしっかり積んでいる全体
の慣性力が働いてそれ以上は危ないですよと教えられている感
覚である。
 コーナリング中一つ気になったことはステアリングスイッチ
採用などで中心部分が大きくなったステアリングホイールが角
度によってメーターのシフト表示を隠してしまい(右ページ下写
真)、今何速で走っているか確認できなかったことである。通
常何速か確認する必要性はあまり無いが表示はいつも見えて
いた方がストレスにならないと思えるので将来的には改良しても
らいたい。贅沢を言えばヘッドアップディスプレイでスピードと
シフト位が解ると理想的なのだがコストを考えると難しいのだろ
うと考えてしまう。高速の安定感はさすがにしっかりしており長
距離走行を十分に考えられた設計であることが解る。
 今回試乗車として用意されたのは4軸低床車3台と3軸
車2台であった。何れも390PS、総重量20トン、全て
ESCOTⅥ車、タイヤはミックスラジアルであった。他に展示
車としてハイルーフダンプカスタム仕様車、4軸低床シャシー
が用意されていた。ハイルーフの天井は立って手を伸ばしてよ
うやく届くほど高く、豪華なカスタム仕様とも相まって個人ユー
ザーの心をくすぐらせる魅力に溢れていた。商品説明ステーショ
ンも上尾エクスペリエンスセンター同様のコーナーが設けられ
試乗の合間に説明が行われた。 
サーキットでの試乗は
やはり一味違う

TheTRUCK2017年6月号37
広いスピードウェイなのでコースをフルに使い操縦性を体感する

TheTRUCK2017年6月号38
モデルで大型トラックドライバーの渡辺かなえさん
渡辺かなえさんとクオンキャンペーンガール
試乗レポート◇岡雅夫
(本誌編集部アドバイザー)

TheTRUCK2017年6月号39
スピードウェイを1周ドライブしてポーズに応じる渡辺かなえさん
トークショーも行われた松尾泰造VP(ブランド&プロダクト商品企画)芝崎徹VP(国内車両営業本部)
 空いた時間にピットに置いてあった3トン車「KAZET」
試乗し、スタートからゴールまでいかに60秒間に近づけたタ
イムで走ることが出来るかのゲームも行われていた。筆者も
当然参加したが1回目は早着、2回目はやや遅刻で減点1
割以内だったからまあ満足しなくてはいけないだろう。やはり
大型車から乗り換えると小型トラックがいかに楽な気持ちで運
転できるかがわかる。これはクオンが乗りにくいという訳では
なくて、いかに広いサーキットコースとはいえ普段乗り慣れな
い大型トラックの運転はそれなりに緊張するものだという意味
である。
 一連の試乗が終了した後、現役トラックドライバーでモデル
の渡辺かなえさんが試乗車でコースを1周し、フォトセッショ
ンの後トークショーが行われた。そもそも実家が重機リース業
で18歳で4トン車に乗り、20歳で大型免許とけん引免許を
取り大型トラックに乗り続ける傍らモデル業も行う彼女は新型ク
オンについて、乗り心地の良さと乗用車のようなスムーズさ、
そしてESCOTⅥが印象に残ったようで、ATMの魅力が一般
化して乗って楽しいトラックが登場したと語った。
 最後にプレスブリーフィングも行われ、芝崎VPは「従来の
クオンも試乗会に力は入れていたが新型クオンでは今年中に
1万人を超えるお客様に試乗してもらい、特にESCOTⅥと
ディスクブレーキについて体感いただきシェアを伸ばしていき
たい。乗っていただくことによって良さがわかるのが新型クオ
ンだ」と語った。

TheTRUCK2017年6月号40
大型商用トラックから排出されているなどの課題が
残っている。トヨタとしては、FC技術応用を通じて
そのような課題を解決し、さらなる環境改善に貢献す
ることも目指していく計画だ。
 実証実験で使用するFC大型商用トラックは、
「MIRAI」のFCスタック(発電機)2基と12kWhの
駆動用バッテリーを搭載することで、約500kWの
出力と、約1,800N・mのトルク性能を確保し、貨
物を含めて総重量約36トンでの走行を可能にしてい
る。通常運行における推定航続距離は、満充填時で
約320㎞を見込んでいる。
 TMNAのBobCarter(ボブ・カーター)副社長
は、「FCは将来、パワートレーンの主流となる可能
性を秘めていると確信している。トヨタは、2014年
のMIRAI発売により世界で最初にFCVを市販して
から、日本でFCバスを導入するなど、水素社会の
実現を目指してFC技術の普及に取り組んできた。
今回、CO
を排出しないトラックがもたらす社会的メ
 トヨタ自動車㈱の北米事業体であるToyotaMotor
NorthAmerica,Inc.(TMNA)は、FC(燃料電池)
技術の大型商用車への応用可能性を検証するため、
今夏より米国カリフォルニア州ロサンゼルス港で、
FCシステムを搭載した大型商用トラックの実証実験
を開始すると発表。実証開始に先立ち、現地時間の
2017年4月19日、CARB(カリフォルニア州大
気資源局)やCEC(カリフォルニア州エネルギー委員
会)などの州政府関係者出席のもとロサンゼルス港で
開催したイベントで、開発したトヨタFC大型商用ト
ラックの実験車両を公開した。
 この実証実験は、FC技術の応用拡大に向けた取
り組みであるとともに、カリフォルニア州の港湾にお
ける環境対策への貢献の一環でもある。
 2006年に策定された「港湾大気浄化行動計画
(PortsCleanAirActionPlan)」を通じて、ロン
グビーチ港やロサンゼルス港は大気汚染物質の削減
に取り組んでいるが、今でも大気汚染物質の多くは
トラック最新技術
トヨタが
FC
大型トラックの実証

TheTRUCK2017年6月号41
実験を米国
LA
港で今夏より開始
港湾での大気汚染対策への貢献に加え
FC技術の大型商用車への応用を検証

実証実験のFC大型トラックは「MIRAI」のFCスタック2基により約500kWの出力を発生させている
TheTRUCK2017年6月号42
た。今回の港湾におけるFC大型商用トラックの実
証をきっかけに、他社による後続の取り組みを期待
したい。CARBは、貨物運送セクターの急速な変
化へのニーズを満たすべく、よりクリーンで燃費に
優れた大型トラックの拡充につながる最適な規制と
インセンティブを検討しており、今回の実証実験の
進捗に注目していく」と今回の実証実験への期待を
語った。
 また、CECのJaneaA.Scott(ジャネア・A・スコッ
ト)氏は、「カリフォルニア州が温室効果ガス削減、
大気改善、化石燃料依存低減に取り組むうえでFCV
が果たす役割は大きく、CECとしてもFCV普及を
後押しするインフラ拡充に取り組んでいる。CECは
この最先端技術を大型商用トラック実験車に応用する
リットの実証に携われることをうれしく思う」と語って
いる。
 ロサンゼルス港の港湾開発を担当するTonyGioiello
(トニー・ジォイエッロ)港湾局副局長は、「トヨタとと
もに港湾貨物輸送へのFC技術応用を検証すること
ができて、大変うれしく思う。これまでロサンゼルス
港は、産業関係者とともに、港湾関連業務における
大気汚染物質の削減を主導してきた。ゼロ・エミッショ
ン車であるFC大型商用トラックは、『港湾大気浄化
行動計画』の長期目標達成に向けたさらなる解決策と
なり得ると考えている」と述べた。
 さらに、CARBのMaryD.Nichols(メアリー・
D・ニコルス)局長は、「トヨタは、プリウスやMIRAI
の時のように、将来の技術に対して一歩を踏み出し
トラック最新技術

FC大型トラックのナンバープレートには水素社会実現に向けた取り組みを表現したロゴが表示されている
TheTRUCK2017年6月号43
トヨタの取り組みを称えたい。今回の実証実験を通じ
て、FC技術が大型商用トラック部門の燃費改善、ゼ
ロ・エミッション化への移行、競争力向上を促進する
ことが示されると考えている」と語った。
 トヨタはかねてより、水素を将来の有力なエネル
ギーと位置付け、水素社会実現に向けた取り組みを
続けてきた。米国カリフォルニア州においては、ファー
ストエレメント・フューエル(FirstElementFuel)社
のステーション運営を資金面で支援しているほか、
ロイヤル・ダッチ・シェル(RoyalDutchShell)
と水素ステーション網の拡充に向けた協力を進めて
いる。
 日本では、2017年2月に東京都で初めてFCバ
スの販売を開始し、今後は2020年の東京オリンピッ
ク・パラリンピックに向けて、東京都を中心に100
台以上のFCバス導入が予定されている。また、トヨ
タグループとしては、FCフォークリフトなど燃料電池
の幅広い応用を含めた技術開発・商品展開を推進し
ており、今後も水素社会の実現に向けてたさらなる取
り組みを進めていく考えである。
 ちなみに、港湾大気浄化行動計画(PortsClean
AirActionPlan)は、ロサンゼルス港およびロ
ングビーチ港の両港湾局が2006年に、港湾エリ
アの大気汚染物質排出削減に向けて、EPA(環境
保護局)やCARBらと共同で、港湾を使用する船
舶や車両などから排出される大気汚染物質の削減
目標や取り組み計画を策定したアクションプランで
ある。

世界のトラック販社研究
建坪48,000平方フィート、建設・設備費750万米ドルの新設トラックセンターは州際高速道路40号線から良く見える場所に建設された。ボルボトラッ
ク北米社の本社からも1マイル以内である。2015年、アドバンテージ・トラック・センターは個人資本の販社中、全米ベスト100拠点中の44位にラン
クされた
ボルボトラック
北米販社の事例
ボルボアメリカに
珠玉の新ディーラー網
文と写真・
スヴェ
エリクリンドスラン
(国際自動車記者)
訳・構成 
西襄二
TheTRUCK2017年6月号44

グリーンズボロ地域には現にボルボトラック保
有ユーザーは勿論、将来の顧客の為にも新
施設が必要であったし、ボルボのイメージに
そった施設が望まれていた
ボルボ・トラックの
北米における小史
 ボルボ・トラック社がアメリカのホワイト自動車のホ
ワイトトラック部門を買収したのは1981年のことで
あった。当時の組織でいえば、バージニア州ニューリ
バーヴァレイ(NRV)にあった製造工場を傘下に収め
たのである。新会社名はボルボ・ホワイト・トラック・
コーポレーションで、本社をノースカロライナ州グリー
ンズボロ市に置いた。その後、数年経過してゼネラ
ルモーターズとトラック部門で提携することになり、
社名がボルボGM大型トラック社となった。しかし、
1990年代の半ばにGMは大型トラック部門から完全
に撤退したことによりボルボ北米社が誕生したのであ
る。(訳者注:当時、ボルボは規模は兎も角として乗
用車を含めた総合自動車メーカーであった。トラック
部門ではM&Aを重ね複数ブランドを併存させる政策
をとった。これは今日に及んでいる。
来社客ひきもきらず
 ボルボ・トラックがノースカロライナ州グリーン
ズボロを北米における活動の本拠地として以来35
年、この間に多くの訪問客をこの地に迎えてきた。
しかし、今日まで当地にボルボ・トラックの販社が
無かったというのも事実であった。車両及び補給部
品の販売とサービス業務は、住民の居住地域である
カーナーズヴィルに立地して年期の入った古く狭い
拠点で何とか凌いできたのである。何より大型トラッ
クの乗り入れにも制約があった。しかし、これも昔の
こととなった。
 この度、ボルボトラックス北米社の専売販社がグ
リーンズボロに誕生し、最新設備を備えたトラックセ
ンターが開設さ
れたのである。
記者はここの
代表者であるテ
リーヤング(65)
の案内で取材の
機会を得た。
TheTRUCK2017年6月号45

世界のトラック販社研究
ヤング(右側)は、ノースキャロライナ州のシャーロットとヒッコリーのボル
ボ販社を買収する以前にはボルボトラック北米社の副社長の地位にあっ
た。左のターゲ・ベルッグレンは初代のボルボ北米社のCEOで現在
84歳。出身はスウエーデンで現在はアメリカ国籍を取得している。営
業要免許(日本の第二種免許に相当)を保持し、今でも車両回送業務
を行っている
ボルボトラック社の
全面支援を受けて
 テリー・ヤングは変わった経歴の持ち主だ。彼のボ
ルボでの経歴は40年に及ぶが、最初はボルボのメー
カーで経験と実績を積んだ。この期間はボルボがア
メリカ進出を果たして活動してきた期間に一致する。
メーカーから北米におけるボルボ商用車販売展開を行
うディストリビューター組織に移った時点で、彼は取
締役副社長の地位にあった。
 その後の1955年、彼はカロライナ地域のボルボ
&GMCトラックスの販社の一つを買収し、後にこの
会社はアドバンテージ・トラック・センターと改称され
るのである。テリー・ヤングはビジネスを拡大し、今
日、ボルボの販社をヒッコリー、ダーハム、ロッキー
マウント、更にセイントポウルなど広くノースカロライ
ナ州内にネットワークを広げた。これは英語で"the
icingofthecake"と表現する戦略だが、我々の言
葉にすれば”本拠地お膝元のトップシェアを不動のも
のとする戦略”といえよう。
 今回のグリーンズボロにおける拠点整備にあたり、
ダーハム、ロッキーマウント、セイントポールの3拠
点は売却している。
"FoundingFather"
生みの親として
 新販社アドバンテージの施設の取材に同行してくれ
たターゲ・バーグレン(1981年以来、グリーンズボ
ロでトラック販売に従事しているアメリカ国籍のスウ
エーデン出身者)は本年84歳になるが、なお壮健で
営業用運転免許(日本の大型第二種免許に相当)を保
有して車両回送など行っている。現役でCEOの地位
にあった当時、自宅と会社の間をボルボの大型トラッ
クで通勤していたことが今でも当地の語り草になって
いる。
 彼が社長を務めた10年間、ボルボ・ホワイト社と
ボルボGM大型トラック社の両社の販売実績は今日
のボルボ直営販社の充実した施設で確保しているシェ
アより高かったというのが彼の誇りとするところだ。
好立地条件
 この度開設されたアドバンテージ・トラックセンター
は敷地53300㎡を超え建設費750万米ドル(約7
億8500ドル)の新設本社社屋に併設されている。
州際高速道路40号線に沿ったトラックの通行に制約
の無い立地である。ボルボ・トラックス社の北米本拠
からも1マイル以内という場所だ。
「新拠点はトラックでのアクセスにも制約の無い、
好立地」とテリー・ヤングは言い「最新設備の整った
拠点でお客様の便益と共に従業員にとっても効率的な
運営が可能です」と述べている。
ボルボトラック専売
 テリー・ヤングはこの新拠点ではグループのマック・
ブランド車は扱わず、ボルボ専用で運営する決断をし
た。ただ、ボルボが保有しない中型車では日野車(北
米向け専用車)を、更に小型車ではいすゞ車を扱い顧
客の便益に寄与する。
万全の即応体制
 この新拠点のサービス工場には20ベイ(日本式
に言えば〝ストール〟が完備しており、200万米ド
(2億400万円相当)の補給部品を常時在庫し
てサービス態勢に万全を期している。工場にはエア
コンを備えて換気設備にも配慮を見せている。冬期
に気温が下がる当地の気象条件を十分考慮したも
のである。
 入庫車を運転してきたドライバーの待合室には大型
のプラズマ画面のTVを備え、リクライニングシート
で仮眠もOKだ。モバイルPCやスマホの充電や事
務処理に使用できるデスクも勿論完備している。近接
TheTRUCK2017年6月号46

ドバンテージ・トラク社がリース営業に供するボルボVN型車。ワイオング州アンティゴに本拠を置くカールズ・トランスポート社にリース方式で提供され
ている。グリーンズボロにも頻繁に運行してくる
日野車(中型北米専用車)も展示されている。他にいすのN系小型車も販売する
TheTRUCK2017年6月号
47

世界のトラック販社研究
ディーゼル車の粒子状物質フルターの清掃用に使われるクリーナー
当アドバンテージ社は200万ドル相当の部品在庫を備えている。部品担
当者は各自が担当する事務所を持ち、部品庫に通ずる専用ドアがある
サービス工場は20ベイ(ストール)を備え、定期整備と一般修理等に当
てている。2010年以来、ボルボトラック北米社は、傘下の販社全体で
4億米ドルに上る資金を設備及び人材に投じている。サービス工場の床
の綺麗なこと。設備は最新式だ
して洗濯やシャワーも使える一角を備え、軽食も可能
な設備が従業員にも好評だ。
有資格整備士が待機
 アドバンテージ・トラックセンターの従業員は全部で
70名。ここの整備士は〝マスターテック〟と呼ばれる
有資格整備士とその厳格な指導下にあるテクニシャン
達だ。アメリカではそれが当たり前だが、各自が自分
専用の工具を管理し、非番の間は施錠したロッカーに
保管される。
 会社は特殊工具と専用工具、及び〝電子測定分析
システム〟などを提供して管理をマスター・テックに委
ねている。部品担当者は各自専用のミニオフィスを持
ち、各々の背後のドアは部品庫に通じている。従業
員は労働組合に組織化されていない非組合員だ。
シャーロットにはボディ工場
 一般にトラックサービス工場では事故車も受け入れ
るものだが、ドバンテージトラックセンターの場合、
事故車の姿は見られない。何故なら、事故車は専門
の工場が150㎞程離れたシャーロットに設けられてお
り、外に板金・塗装工場がグリーンズボロ地域にある。
TheTRUCK2017年6月号48

ボルボVAH630型カーキャリヤは2015年始めに導入された。キャブには幅61インチ(≒1.5m)のベッドを備え、低床フロントアクスル、エアサス・リアア
クスルともにキャブでも車高を抑えている
20年稼働し続けているボルボWIA61T型車。アメカで最初に導入された空力特性を意識したデザインのヘッドライトが特徴。当時のホワイト車とホワイ
GM車のデザインに基づいている
トップ100社中44位
 トラック販売業界の各種指標を総合してランク付け
する独立した格付け機関であるグラント・ソーントン
LLPによれば、アドバンテージ・トラックセンターは
2015年に全米の上位100社中の44位にランクさ
れている。これは前年2014年の48位から4位上っ
たことを示している。
〝ここは個人オーナー経営によるトラック販売ビジネ
スでは、ノースカロナイナ州で屈指の規模と考えられ
る。これはひとえに220人の全従業員が高い目標に
向けて献身的に働いてくれているお陰だ。彼らが居な
ければこの20年間にこうした実績を挙げることはで
きなかったと思う。とテリー・ヤングは感慨深げに話
している。
TheTRUCK2017年6月号49

自動運転トラック研究
デモ車でもあるリース車と共に筆者
わが国では見かけない近距離回送を行う連結状態。2台目以降のドライ
ブシャトは外されている
納入待ちの顧客のトラックが展示されている。FedEx社のトラクタカプラー
JOST社製。Jostの第5輪は多くトラクターカーで標準仕様で採用されてい
る。ボルボ、マックに加え最大手のフレートライナー車でも採用されている
ボルボトラックスの北米販社ネットワーク
 ボルボトラックス北米社の小売販売会社はアメリカ
とカナダで合計360社を数えるが、2010年以降、
全販社の設備及び人的投資額は4億米ドルに上る。
内訳は整備士数をほぼ2倍とし、受け入れ能力を
75%増強したことになる。テリー・ヤングの会社の
拡大もこの内に含まれる。
TheTRUCK2017年6月号50

TheTRUCK2017年6月号51

TheTRUCK2017年6月号52
出典:cartivator.com
第8回 リスクマネーが供給され
ない日本では乗り物ベンチャー
は育たない
    
伊藤慎介の“T
󱤋󱥄󱣱
alkI
󱣥󱣽
sC
󱤄󱥄󱤚
heap”
〜起業家へと転身した元官僚のリアルな産業論 
×
共同企画
 5月14日㈰付の日本経済新聞の一面トップに
“「空飛ぶクルマ」離陸”という見出しで、トヨタ
自動車が「空飛ぶクルマ」のプロジェクトへの支援
を決定したことが報道された。
 この空飛ぶクルマは、トヨタ自動車に勤務す
る中村翼さん(32歳)が率いる“CARTIVATOR
(カーティーベーター)”というプロジェクトで、
中村氏が2012年に開催された社外のビジネス
コンテストで優勝したことをきっかけに発足した
「業務外」の有志団体が活動を行っている。
 2012年の発足以降、資金調達に苦戦してき
たようだが、5月14日にトヨタ自動車を含むトヨ
タグループ15社からの支援が決定したのだ。
 ところがその支援金額に驚いてしまった。なん
と3年間で総額4,250万円というのだ。
 CARTIVATORのプロジェクトが“業務外”の
活動であり、参加者全員が本業を抱えながらのプ
ロジェクトであることは考慮要因であるものの、
中村氏としては2020年の東京オリンピック・パ
ラリンピックの開会式において、空飛ぶクルマに
よる聖火点灯を目指すとしている。
 実際に“人を載せる”乗り物として2020年

TheTRUCK2017年6月号53
上:初代プロトタイプ 下:最新のModelC
出典:whill.jp
に実現するのであれば、今後3年間は本格的に
開発を進める必要があり、そのための資金として
4,250万円はあまりにも少なすぎると思う。
 空を飛ぶことがなく、スピードも出ない
rimOnOでさえも“人を載せる”乗り物として安
全性や信頼性を担保しなければならず、そのため
に数億円程度の開発費を必要としている。
 空飛ぶクルマの場合は、上空に飛んでいる状
態で不具合が発生すると最悪の場合に落下して
死に至る可能性のある乗り物であることから、数
千万円という桁ではなく、数十億あるいは数百億
円という桁の開発費が本来は必要なはずだ。
 トヨタ自動車として量産する可能性の低い「空
飛ぶクルマ」に膨大な開発費を捻出することが難
しいことは理解できる。
 しかし、同じ乗り物ベンチャーとして取り組ん
でいる立場からは、リスクマネーが供給されにく
い我が国のお寒い事情が改めて浮き彫りになった
事例と受け止めざるを得ない。
□新しいコンセプトの電動車イスベンチャー
 も資金調達のきっかけは海外から
 乗り物ベンチャーが直面する資金調達の問題
は空飛ぶクルマに始まった問題ではない。
 日産自動車、ソニー、オリンパスなどに勤務
する若手社員の業務外プロジェクトとして始まっ
たWhill(ウィル)
 電動車イスに乗っているとマイナスイメージを
持たれてしまう障害者や高齢者のために、乗っ
ていることがカッコイイと思われる革新的な電動
車イスを作ろうとのことで土日をつぶしてプロトタ
イプを製作し、クラウドファンディングで調達した
費用などを使って2011年12月の東京モーター
ショーに自前で出展し、プロトタイプを発表した。
 優れたデザイン性もさることながら、普通の車
イスに電動ユニットを装着することで“電動車イ
ス化”するというアイデアが斬新であり、多くの
メディアに取り上げられた。
 大きな反響があったことや製品化を求めること
が強かったことから、プロトタイプに関わったメン
バーが中心となり、2012年4月にWhill株式
会社が設立され、電動車イスの製品化に向けた
活動がスタートした。
 華々しいデビューを飾ったWhillであるが、そ
の後の資金調達に苦戦し、彼らは日本ではなくシ
リコンバレーで活動するという思い切った決断を
する。

TheTRUCK2017年6月号54
 結果、シリコンバレーのアクセラレーター(創
業時のベンチャー企業に対して資金面などで援助
を行う組織)である500Startupsから支援を受
けることとなり、翌2013年3月には米国法人
を設立し、日本企業ではなく米国企業として本格
的な活動を行うこととなったのである。
 米国での資金調達後は、官民ファンドの産業
革新機構など日系のベンチャーキャピタル数社か
ら投資を受けており、日経BP社が主催する日
本イノベーター大賞2014なども受賞している。
 しかし、日本発かつ若い日本人のチームが始
めたベンチャー企業が、日本での最初の投資を
受けることが出来ず、米国の投資家から出資を
受け、米国企業になってからようやく日本で評価
されるようになるというのは本当に残念であり、
皮肉な結果と思わざるを得ない。
□投資家との交渉が失敗に終わった
 rimOnOプロジェクト
 空飛ぶクルマのCARTIVATOR、電動車イス
のWhillの話は、決して他人事ではない。
 私が進めているrimOnOプロジェクトでも同じ
問題に直面している。
 昨年5月20日に発表したプロトタイプは自分
の退職金、経産省時代からお世話になっている
友人や先輩方がエンジェルとして出資して下さっ
た資金、私が会社でコンサルティングなどの副業
をやりながら稼いだ利益などを使って製作するこ
とができた。奥村の会社であるドリームスデザイ
ン社など、ものづくり企業が手弁当や原価スレス
レで協力してくれたことも手元予算で製作できた
大きな要因であった。
 プロトタイプを完成させ、多数のメディアなど
から取り上げて頂き、多くのユーザーから購入希
望の電話やメールを頂いたことから、量産化に向
けた資金は容易に調達できると完全に安心しきっ
ていたのであるが、そうは問屋が卸さなかった。
 発表会やテレビ放送の翌日には銀行、証券会
社の営業マンからたくさんの問い合わせや面会依
頼が来たが、“うちもベンチャー支援をいろいろ
やっています”というカタログ的資料の説明や、
うちの銀行に口座を開いて欲しいといった依頼ば
かりで、我々が困っている資金の話になると系列
のベンチャーキャピタルを紹介できるといった他
力本願な話しかなかった。
 そして肝心のベンチャーキャピタルであるが、
担当としては面白い・興味深いといった前向きな
コメントが出るのであるが、いざ投資となると“社
内を説得できない”との理由で断られてしまうの
である。
 理由を聞いていくと、前例となる電気自動車の
ベンチャー企業の多くが、膨大な開発費の割に
資金回収に時間がかかっていることを挙げる人が
多かった。あるベンチャーキャピタルに至っては、
ものづくりファンドを立ち上げたにもかかわらず3
年で投資回収できるものしか投資していないと驚
くべきことを言われた。
 インターネットやソフトウェア系のベンチャー企
業の場合は、クラウドのデータセンターなどが豊
富に提供されるようになったことから人件費以外
の初期投資は大きく抑えられるようになった。
 しかし、ものづくりの場合は同じようにはいか
ない。デザインや設計などに必要となる人件費だ
けでなく、プロモーションや評価のために必要と
なる試作品の製作費や量産を行うための生産投

TheTRUCK2017年6月号55
資も必要となる。実際に売り出すとなれば販売や
アフターサービスなどの体制作りのための費用も
必要なのだ。
 それだけの初期投資をすべて行った上で、3
年間で売上を計上し、全ての投資回収と投資家
に対するリターンの供給を実現できるベンチャー
企業など世界中にほとんど存在しないのではない
だろうか。
 こういう話からも“ものづくり”を語るベン
チャーキャピタルの担当がどれほど“ものづくり”
を理解していないかを思い知らされる。
 ここまで書くと、ベンチャーキャピタルだけに
問題があるように思えるが、投資してもらえない
背景として、国の制度整備が進まない現状も非
常に大きく影響している。
 以前にも述べた通り、rimOnOは“超小型モ
ビリティ”という二人乗りの簡易車両を目指して
スタートしたプロジェクトである。
 一人乗りであればすぐに市販することが出来る
が、一人乗りの場合は送迎に使えないという大
きなデメリットがある。送迎ができる二人乗りが
市販できれば、一人乗りと比べて圧倒的に大き
なマーケット規模が期待でき、比較的短期間で
の投資回収が期待できる。したがって、二人乗
りの市販化が認められなければ投資対象としての
魅力が十分に出ないのだ。
 このような理由からベンチャーキャピタルからの
資金調達の望みは絶たれ、rimOnOプロジェク
トは当初計画していた約1年後の市販化の目標
は棚上げとなり、全く先に進めない暗闇の中に置
かれてしまうこととなったのである。
□パルコからのお誘いで始めた
 クラウドファンディング
 資金調達の当てが完全に外れてしまい、路頭
に迷い始めたrimOnOプロジェクト。このままで
は前に進められないのでどうしようと困っていた
ところ、知り合いからパルコの方を紹介された。
 パルコというと大丸や松坂屋を傘下に有する
J.フロントリテイリング株式会社のグループ会社
であり、渋谷パルコ、池袋パルコに代表される
小売店である。
 そのパルコが2014年12月に始めたのがク
ラウドファンディング・サービスの「BOOSTER
(ブースター)である。
https://www.booster-parco.com/ 
 知り合いから紹介されたのはこのBOOSTERの
担当者であり、rimOnOプロジェクトが資金調達
に苦戦しているのであれば、クラウドファンディン
グに挑戦しないかとお誘いいただいたのである。
 クラウドファンディングとは2006年頃から台
頭してきたサービスで、不特定多数の人がイン
ターネット経由で他の人々や組織に資金の提供や
協力などを行うことを指す。(Wikipediaによる)
 クラウドファンディングで有名なのは、米国の
Kickstarter、IndieGoGoであり、日本では
ReadyForやCampfireなどがメジャーなクラウ
ドファンディング・サービスとして知られている。
 クラウドファンディングには①購入型、②投資
型、③寄付型の3種類がある。
 購入型は、商品の開発・製造資金を提供する
ことで最終的にその商品が完成した際に商品を
受け取る形をとる。通常の場合、新商品を作ろ

TheTRUCK2017年6月号56
うとすると、メーカーが企画し量産してから在庫
リスクを抱えて販売する形をとるが、購入型のク
ラウドファンディングの場合は購入したい消費者
から事前に代金を支払ってもらえるので在庫リス
クを抱えることなく商品開発ができるのだ。
 投資型は、シンプルに金融商品として支出し
た資金から一定のリターンを提供する形をとる。
投資信託などと似たようなものである。
 寄付型は、夢を実現するために寄付を募り、そ
の代わりに名誉や体験を提供する形をとる。無人の
宇宙船を打ち上げるために必要となる資金を提供す
る代わりに、打ち上げの瞬間に立ち会える、宇宙
船に寄付者の名前を刻むと言ったような具合だ。
 rimOnOプロジェクトの場合、クルマを開発す
るのに数億円の資金が必要であり、そのすべて
クラウドファンディングで賄うのは非現実的であ
ることから、購入型の形式をとることが出来ない。
 一方で、投資型の場合は事業として確実にリター
ンを生み出せる見通しがなければ会社が大きなリス
クを抱えることになることから現実的ではない。
 そこでBOOSTERでは、rimOnOの量産開
発を進めていく上で重要なマイルストーンとなる
「公道走行試験車」の開発資金を募ることとし、
購入型と寄付型のハイブリッドで資金を募集する
形をとることとなった。
 例えば、1万円を投資していただければ、Tシャ
ツ、ひのきスリッパ、イヤホンなどのオリジナル
グッズをリターンとして提供する代わりに、投資
金額の一部を公道走行試験車の開発資金に充当
させていただくといった具合だ。
 一方で、500万円という高額の投資をして
いただいた方にはデザイナーによるオリジナル
rimOnOのデザイン権、試乗会へのご案内、ファ
トリーツアーへのご案内など寄付型に限りなく
近い特典を用意させていただいた。

TheTRUCK2017年6月号57
仙台パルコ(4月23日)調布パルコ(5月12〜14日)
吉祥寺パルコ(4月28〜30日)
ひばりヶ丘パルコ(5月19〜21日)
 募集期間は4月19日から7月12日までの
約3か月とし、募集金額の4,000万円を達成
しなければ、投資していただいた全ての金額を
お返しする“オール・オア・ナシング”(Allor
Nothing)方式をとることとし、ここでもリスクを
取ってチャレンジすることにしたのである。
□店舗前での展示や説明の機会を
 提供してもらえるパルコのBOOSTER
 パルコのBOOSTERがReadyForやCamp
-fireなどのインターネット系のクラウドファンディ
ングと大きく異なるのは、パルコの実店舗を利用
させていただけるということだ。
 rimOnOのような車両の場合は、動画や写真
で見るだけではなかなかイメージがつかめず、実
際に触ったり乗り込んでいただいたりすることが
極めて重要である。
 過去にも、実際の車両に触れてみると車両の
小ささや可愛らしさにびっくりしたという声を数多
くいただいた。
 そこで、今回のクラウドファンディングでは、4
月23日の仙台パルコに始まり、吉祥寺パルコ、
調布パルコ、ひばりが丘パルコ、新所沢パルコ、
池袋パルコ、名古屋パルコ、浦和パルコと8店
舗を巡回展示させていただくこととなった。
 この原稿を執筆している時点ではひばりヶ丘パ
ルコまでの4店舗の巡回展示を体験したが、や
はり実際のお客さんに触れていただき感想を得る
ことはマーケティングの観点で非常に意味がある
ということを肌で感じた。
 説明したお客さんの中にはコンセプトに対して
否定的な方も一定数存在するが、可愛らしさにす
ごく共感して下さったり、高齢化社会に向けてこ
ういう車両が必要であることに賛同して下さった
りするお客さんも非常に多かった。

TheTRUCK2017年6月号58
著者紹介:
伊藤慎介−株式会社rimOnO代表取締役社長
1999年に旧通商産業省(経済産業省)に入省し、自動
車、IT、エレクトロニクス、航空機などの分野で複数の国
家プロジェクトに携わる。2014年に退官し、同年9月、
有限会社znugdesign(ツナグデザイン)代表の根津孝
太氏とともに、株式会社rimOnOを設立。
 会社に頂く問い合わせは年配の方が大半で
あったが、店舗で展示していると強い関心を持っ
ていただける若い方もいることが分かった。吉祥
寺パルコでは、23歳の若い女性がrimOnOの
ファンになって下さり、貯金をして必ず買います
という本当に嬉しい約束してくれたのだ。
 こういう経験をすると、生の声に触れることの
重要性をひしひしと感じる。
□乗り物ベンチャーが育たない現状を
 多くの方に理解していただきたい
 資金調達の壁にぶち当たって始めたクラウド
ファンディング。
 これが成功するのか失敗するのかは現時点で
は全く分からない。ただ、こういう取り組みを始
めたことでrimOnOプロジェクトが直面する課題
を多くの方に知っていただける機会を作ることが
出来たのではないかと考えている。
 戦後、日本はものづくり大国として高度成長を
謳歌し、自動車や家電などの分野から世界で活躍
する数多くの素晴らしいメーカーを輩出してきた。
 それに比べて現状の日本はどうか。
 戦後とは程遠い状況にあるというのが実感
だ。ものづくりベンチャーを支援する金融のエコ
システムは存在していない。乗り物ベンチャー
は、資金調達や規制が壁となって新しい乗り物を
なかなか世の中に送り出すことが出来ない。
 そうやって日本の乗り物ベンチャーが苦戦して
いる合間に、米国ではテスラやUBERのような
メガベンチャーが電気自動車や自動運転車を次々
と開発し、世に送り出している。
 中国でも限りない数の自動車メーカーや電気自
動車メーカーが誕生し、次々と新しいコンセプト
のクルマを市場に供給している。
 Whillが挑戦しているパーソナルモビリティの
世界でも、第1回に述べたような電動スケート
ボードを始め、様々なコンセプトの乗り物が提案
され、実際に公道走行も認められ始めている。
 rimOnOプロジェクトの中心は中年だが、
CARTIVATORやWhillは20代、30代の若
者が中心となって取り組んでいるプロジェクトであ
り、彼らのような若者が新しい乗り物に次々とチャ
レンジするようになれば、日本発の乗り物で世界
に対してインパクトを与えることも十分可能なは
ずだ。
 しかし、次のトヨタやホンダとなるかもしれない
若い乗り物ベンチャーが生まれ始めようとしてい
る時に、彼らが日本でのチャレンジをあきらめて
しまうような状況となっているのが日本の悲しい
実情なのだ。
 このような状況を我が国はいつまで放置し続
け、どこまで落ちぶれたときに気づくのだろうか。

永年培った車体技術で
不可能を可能にします
移動販売店舗車
 3トン車タイプ(拡幅式)
移動理美容車
 「イノベーション」3トン車タイプ(拡幅式13.2㎡)
■物流車
 電動式リフトウィング車
物流車水平脱着ボデー
物流車
   空ドラム缶運搬車
物流を創造する
オオシマからの提案
永年培った車体技術で
不可能を可能にします
オオシマ自工株式会社
〒742ー0023 山口県柳井市南浜4丁目3ー7 
TEL0820ー23ー3800 FAX0820ー23ー3801
http://truck.oshimajiko.co.jp/
エアーを抜いた状態
ゴムベルトの収縮によ
り、薄くなった状態
エアーにより膨らんだ
 状態
約5トンの圧力で固定
(エアーホース∅310㎜)

福島県二本松市にある新庄自動車の福島工場
TheTRUCK2017年6月号60
新シリーズ
時代語る
車体人
󱍁
創業60年を超える歴史ある企業
油圧屋が作るクレーン付原木運搬車
顧客が儲けられるための営業が基本
燃費3割削減可能を
実現するトラク開発
新庄自動車株式会社
(山形県新庄市)
代表取締役社長
佐藤啓
インタビュアー◇
於久田幸雄
(本誌編集長)
P054̲065̲車体人̲11̲新庄自動車

クレーン付原木運搬車を作らせたら天才的とも言える佐藤社長。木材輸送業界でもはや有名人である
TheTRUCK2017年6月号61
 ネットの中に新庄自動車に夏期休業中の長期インターンシップを経験した山形の
産業高等学校機械システム科3年生の感想を見つけた。その発表文の中の“企業
選定理由”に「社長さんは、はっきりものを言う人で、常に何かを考えていて、自
ら県外に営業に行ったり、自ら発明して特許をとったり、行動力あふれる人だという
点で会社に興味を持ち、インターンシップ先に決定しました」と書かれていた。6、
7年前にアップされた話だが、佐藤社長の行動は今でも殆ど変わっていない。今月
号は、クレーン付原木運搬車で日本のその業界で最も知られ、架装技術力に優れ
る新庄自動車を訪ねた。佐藤社長は今でも全国を飛び回っていて、なかなか捕まえ
るのが難しい人物だ。福島県二本松市にある福島工場にいるとの情報があり速攻で
駆け付けた。今から30年ほど前、銀座の弊社事務所に鞄ひとつ提げ山形弁で
熱心に技術話をする佐藤社長がはじめて訪ねてきたのを今でも忘れていない。細か
いことは何一つ言わずに東京トラックショーに出展してくれた。筆者と同い年なので
当時の佐藤社長は30代である。今回、久しぶりの佐藤節を約3時間にわたり聞く
ことができた。本記事の内容はその一部であることを書き添えておく。

フルトレタイプのクレーン付原木運搬車。新庄自動車はこの種の車両架装を得意としている
TheTRUCK2017年6月号62
新シリーズ
時代語る
車体人
󱍁
■自社でシャシを購入しニーズに応じて
 架装内製部品の使用で高い信頼感が…
◇於久田 1日1台販売しているというお話で
すが。
佐 藤 そういうイメージで引き合いが来て
いるということです。1日1台すべてが決まれ
ば365台になる。そうなったら大変なことになっ
ちゃう。勿論、そこまでにはならないけど感覚的
にはそんな感じで仕事してるという意味です。
◇於久田 新庄自動車は全国が販売エリアに
なってますが、営業対応というのは?
佐 藤 新庄自動車には営業マンは誰もい
ない、私だけ。「買いたいから説明に来てくれ」
とお客さんから連絡が来る。「全国育樹祭」
出展したり、テレビ取材を受けたりしてるから、
今では新庄自動車を知らない人がいなくなっ
た。先日も鹿児島の車検場で「新庄自動車さ
んですよね」と、知らない人から声をかけられ
ました。(笑)
◇於久田 クレーン付きの原木運搬車を作らせ
たら日本一の新庄自動車だから、その業界で知
らない人はいないわけだ。ユーザーニーズを取
り入れた車両を提供するのも新庄自動車ならで
はですよね。
ユーザーニーズを取り入れるための製造工夫を
教えてもらえますか?
佐 藤 殆どの場合、トラックは買い取り。
つまり、地元のディーラーから当社がシャシを購
入して、お客さんの要望通りに架装をやる。な
ので、ミッションはこれ、デフはこれ、リターダ
付けろ、ここはいらない、ということをカーディー
ラーに注文します。
 カーディーラーみたいに「期末だからクルマ
買ってくださいよ」という営業はしてません。お
客さんに儲けてもらえるための話に行く、それが
私の営業の基本なんです。
 でも、昔はお客さんに対して、3千万円・4
千万円を用意できるのか、というような営業をし
ていた時代もあった。その時には高級車に乗っ
て営業に行ってたけど、今では4トン車とランク
ルがオレの社長車。(笑)ランクルの後ろから工具

TheTRUCK2017年6月号63
とツナギ(服)を出して出先で修理することもある
んです。
◇於久田 ボデー部品のひとつひとつを内製し
ているということで、そうなると加工機械も必要
になりますよね。
佐 藤 先日、レザー加工機を発注したんで
す。いろいろな機械メーカーがあるけど値段とか
値引きとかじゃなくて、機械の性能が優れた内容
なので発注しました。どんな時も選ぶときは物の
価値を見ています。
 今までは部品ひとつ作るのに、シャーリングで
切って、ガスで切って、プラズマで切ったりして
加工してたから、4チーム必要だったんです。
部品ひとつ作るだけなのに、時間も人手も必要
になる。それがレザー加工機を入れれば2人ぐら
いで必要な部品をその都度専門に作れて、それ
ぞれのチーム、それぞれの工程にその部品を供
給して行けばいいわけです。
 当社はボデー部品を部品商社などから買って
ないんです。すべての部品、フェンダーや泥除
けなども自社で作ってます。なので、部品作り
が6割を占めている。これは格好がいいとか、
そういう意味ではなく、機能性を重視した考え
で、ボデーにマッチした部品をそれぞれ用意す
る、ということです。これも、お客さんのニー
ズに合わせて、ここの幅をちょっと広くすると
か、角度をこうした方がいいとか、そういうこと
に対応するためなんです。それに、自社で作っ
た物を使うことでわれわれ自身の信頼感も高くな
るからね。
■創業60年を超える歴史ある企業
 会社倒産の危機を救った4代目
◇於久田 新庄自動車は創業60年を超える歴
史ある企業ですよね。
佐 藤 新庄自動車としては昭和29年1月
9日の創業ですから、60年以上の歴史がある。
同族継承ではなく殆ど他人で4代続けてきてい
ます。
◇於久田 創業は佐藤社長が生まれてすぐの頃
ですね。
佐 藤 初代の社長は東北電力で新庄の所長
をしていた方だそうです。これからはクルマの時
代になるからということで有志が集まって始めた
と聞いています。でも、昭和29年にはまだク
ルマは走ってなく、近くにあった石炭鉱山の機械
の修理をしていたそうで、初代社長は3年ぐら
いで、役員だった人が2代目になったんです。
 昭和35年頃にいすゞ自動車が新庄に営業所
を出したんですが、その時に、新庄自動車の敷
地の中を貸してたとのことです。それで、販売
と部品はいすゞがやって修理を新庄自動車が担
当したんです。メーカーのサービス指定工場とし
て昭和47年までやって、その後、新庄いすゞ
㈱サービス工場として別の場所に移って行った
んです。その時に新庄自動車も誘われたんです
が、それを断った。それで、いすゞとの縁も切
れた。
 その後、昭和48年に2代目社長が亡くなっ
て、それで取り敢えずその奥さんが社長になっ
たんだけど80歳の高齢だったし、会社には出
て来ない。工場長が社長代行でやってたんです
が、昭和60年になって仕事もなく、資金も底
をついて、それで私に社長を継いでくれとなっ
たんです。
 10代に新庄自動車に見習いに行ってたんで
す。いすゞが最高に良い時代の昭和45年頃で、
TX、TDの全盛時代です。4×2が主流で、
6×2、6×4がまだ出てきてなかった時です。
そのころの経験があるから、今でもミッションで
もデフでも修理できますよ。
◇於久田 確か、佐藤社長は運送会社の出身で
すよね。
佐 藤 父親が運送屋(最上運輸)で、すべ
ての修理を新庄自動車に頼んでいたので2代目

クレーン付ダンプ。廃材輸送や産廃輸送など幅広く対応で
きる車両だ
木材破砕機を搭載したトレーラ。トラクタ側にクレーンが搭
載されている
TheTRUCK2017年6月号64
新シリーズ
時代語る
車体人
󱍁
の社長がよく集金に来ていたので、顔見知りで
した。その人が48年に亡くなって奥さんが継い
で12年間ほどやったけど、うまく行かなくなっ
て私が4代目として昭和61年に32歳で社長
になったんです。
 新庄自動車の中で働いている人達とも仲良し
だったし、会社が潰れたわけではないので何とか
立て直してくれないかと白羽の矢が立ったんです。
 先代には息子もいたんだけど農林省の偉い人
だったし、それを辞めて修理屋の社長にはなら
ないわけです。それで私の所に話が来たわけで
す。というか、その息子さんに頼まれたんです。
社長になってくれないか、と。
◇於久田 厳しい状態で社長を受けたわけだ。
佐 藤 明日には食いつぶす、という状況で
の社長交代で、税理士にもこの会社を立て直す
のは誰にもできないと言われたんです。でも、1
月に継いでその3月には黒字を出したんです。
その時は父親の後を継いで最上運輸の社長でも
あったんですが、それを辞めて新庄自動車の社
長になるんならいいけど、両方の社長をしていた
ら、新庄の赤字が最上運輸まで飛び火するぞ、
と税理士が言ってました。でも結果は、短期間
で黒字に持って行ったわけで、後で聞いた話だ
けど、反対していたその税理士が私の父親に、
「あなたの息子は何という凄い能力を持ってい
る人だ」と話したということです。
 一時期、最上運輸と新庄自動車とVクレーン
ジャパンの3社の社長をしてました。今は、最
上運輸もVクレーンジャパンも他の人に譲りまし
た。Vクレーンジャパンをつくったのは、新庄自
動車の案内書に東京都港区の住所を入れたかっ
ただけです。(笑)
 最上運輸は営林署の仕事が100%だったんで
す。お上の仕事をしていて、一般とは違うとい
うのがハッキリと色分けされてたので、地元の運
送会社とのトラブルもなかったわけです。でも、
営林署がなくなって(平成11年の組織改変で森
林管理署に改組)その時が潮時だと思ってスパッ
と最上運輸から身を引いたんです。この先、最
上運輸が一般運送の仕事もするようになれば、
新庄自動車のお客さんである運送会社の人たち
に申し訳が立たない。こっちで仕事をいただきな
がら、あっちでは競争してる、という縮図になり
ますからね。それで、新庄自動車一本でやって
いくことに決めたんです。
■クレーン取り付け技術を活かし
 ボデー架装に事業を方向転換
◇於久田 新庄自動車を継いだ時には自動車修
理会社でしたよね。それが今はボデーメーカー
になってる。
佐 藤 昭和61年1月に社長になって整

扱う車両の殆どがクレーン付になる。「うちは油圧屋」だと言うだけのことは
あってそのクレーン取付けの技術力は高い
TheTRUCK2017年6月号65
備の仕事がその年の6月まであった
けど、その後は何も仕事がない。会
社行っても社員が水まきしているだけ
だったんです。これはまずいと思っ
た。整備ではダメだと思った。
 最上運輸時代にHIABのクレーン
を扱ってたからその知識があったん
です。昭和50年代に最上運輸が
HIABからクレーンを買って自社でボ
デーを架装してクレーンの取り付けも
してたんです。運送屋の車庫でね。
だから、ボデー架装の知識も、クレー
ンの知識も持ってたんです。その内、
HIABの特約店になって、HIABにお
客の情報を流すとHIABがクレーンを
販売して最上運輸で取り付けていた。
でも、どこかの車体メーカーがボデー
を架装したクルマが最上運輸に来て、
それにクレーンを取付けてたわけで、
私はそれが気にくわなかったんです。
ボデーも作りたいと常に思ってました。
 そんな思いがあって、新庄自動車で
ボデー作りをしようと考えたところに、
鉄鋼屋や旋盤屋にいた人間が使ってく
れと集まってきた。
 あの頃、機械設備もなかったので、
その旋盤工と一緒に現金を持って東京
までトラックに乗って旋盤を買いに行っ
た。同時にその他の工具類も東京で
購入したんです。そんなとこから、当社のモノ
づくりがスタートしたんです。その内、プレスや
シャーリングも欲しくなったけど高いんですよ、
でもそれも買った。
 今では、鍛冶の上手い工員がいる、溶接が上
手い工員がいる、旋盤の上手い工員がいる、だ
からどんなボデーでも作れるんです。しかも、
他所のボデー屋とは違って、基本がクレーン屋
で油圧屋です。クレーンを買ってもらうためにボ
デーも作ってる、そんな感じです。
◇於久田 HIABクレーンの取り付けで培った技
術があるわけだからそれが強みになる。
佐 藤 今はHIABとの縁は切れて、今は
ヨーロッパからクレーンを直接買い付けていま
す。その時、一緒にスウェーデン鋼も買ってき
て、それを利用してます。原木車でスウェーデ
ン鋼を採用しているのはうちだけなんじゃないか
な。スクラップ運搬車には使われることもあるけ

10年ほど前からスロヴェニアのTAJFUN LIV社製クレー
ンを扱っている。メーカーから直接購入しているとのこと
バリアブルポンプの採用で、誰が操作してもスムーズに作動
するLIVクレーンは林業作業の強い味方だという
LIVクレーンは酷使に耐える油圧式林業用ローダークレーン
だ。フルトラクタ側に取付けられたタイプである
TheTRUCK2017年6月号66
新シリーズ
時代語る
車体人
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ど原木車だとスウェーデン鋼を使うケースはそん
なにはない。
 うちは、20トンでも25トンでも、27トンで
もとにかくコンテナ1本まとめて買うから、メー
カー側で2470㎜に切って納入してくれ、と言っ
てある。だから無駄がないんです。
 スウェーデン鋼を使うことで25トン車なら確
実に1トンは軽くなる。クレーン付けてボデー長
が8.3m8.4mのタイプも作れます。オフセッ
をできるだけ前に持って行きたいので、後ろにク
レーンを取付けたくないんです。一般的には12
mの中で8.2mが限界なんだけど、それより長
いタイプをうちなら作れます。クレーンとボデー
の間隔を300㎜空けてそれでボデー長を8.4m
にしてる。スウェーデン鋼を使うと同じ強度で鉄
板を薄くできるわけです。そのメリットを利用し
てボデー長を確保してるんです。
 新庄自動車のボデーは、柱をボデー内部まで
持って行って強度を上げている。だから、軽く
て、頑丈で、さらにボデー長を大きくとれる、と
いうことなんです。うちのボデーをみなさん鳥居
と言うけど、壁という発想なんです。丸太をガ
ンガン当ててもスウェーデン鋼はへこまない。
 クレーン付きのトラックを永年乗ってるお客さ
んが、新庄自動車の原木車は安心してカーブを
曲がれる、ということで2台目の注文を貰いまし

TheTRUCK2017年6月号67
た。サブフレームの剛性が高いんです。他の車
体メーカーは縦根太という考えだけど、当社で
はサブフレームとして扱ってます。縦根太に横根
太を入れてそこにボデーを載せるという考えでは
なく、サブフレームに載せるという考え方です。
ボデー作りの思想がまるで違う。当然、サブフ
レームだからシャシを補強するための構造として
作ってるわけで、走行中にクルマがねじれないわ
けです。
 そのお客さんは自分でもハンドル握ってる社長
だから見る目が厳しい。だけど、そういう人が評
価してくれるのは嬉しいです。今もそこの会社の
フルトレのセットを製作中です。
■バリアブルポンプ採用のクレーン
 ウォーキングフロアもオリジナル化
◇於久田 現在扱っているクレーンはどこの製
品なんですか?
佐 藤 スロヴェニアのTAJFUN LIV社
製クレーンを採用してます。もう十数年前から
扱ってます。LIVクレーンは、酷使に耐える油
圧式林業用ローダークレーンで、パワフルかつ
スピーディーな荷役作業を実現する高性能タイプ
です。次から次へと原木を積み上げるクレーン
作業のデモンストレーションを於久田さんがやっ
てた時代の東京トラックショーで毎回披露したか
ら覚えてますよね。
 スロヴェニアはイタリアの隣の国でLIV社の
工場からイタリアにあるエストニアの港まで40
分ぐらいだし、営業マンも殆どがイタリア人で
す。購入したクレーンはイタリアから釜山まで大
型コンテナ船で来て、そこで積み替えて酒田港
に上げてる。新庄自動車でバン出しもやってる。
社長がそこまでやってるんだから物流経費を安く
できる。ということは、会社の利益につながると
いうことです。大手メーカーだったら社長がそこ
までやらないだろうけどね。うちはそうやって何
とか利益を出してるわけです。(笑)
◇於久田 LIV社製ローダークレーンは作動が
スムーズだということですが。
佐 藤 去年から本格的にバリアブルポンプ
を採用してます。可変流量ポンプなのでレバー
から手を放しているニュートラル状態だとオイル
を5%しか汲んでこない。つまり、バルブに5%
のオイルが来ている状態でレバーを動かすとそ
の角度に応じてポンプが適量のオイルを流し始め
る。簡単に言うと、オートマチックのクルマと同
じで、クレーンを誰が操作しても常にスムーズな
操作が可能なんです。原木車にはそういう高性
能なクレーンを採用してます。
 毎年秋に開催される「全国育樹祭」に毎回出展
してますが、その時、LIVクレーンを来場した
お客さんに操作してもらうんだけど、そのスムー
ズな動きにみんなビックリします。スウェーデン
などではバリアブルポンプ搭載機種がすでに主
流になっています。
◇於久田 日本ではLIVクレーンのようなバリア
ブルポンプ搭載機種がなぜ伸びないんですか?
佐 藤 自動車メーカーによってそれぞれエ
ンジントルクが違うのがその大きな要因でしょう
ね。シャシによってポンプの組合せがそれぞれに
なるから対応するのが難しいんですよ。うちなら
シャシに応じてのポンプ設定ができるから、バリ
アブルポンプ搭載機種が扱えるわけよ。
◇於久田 工場内に米国KEITH社のウォーキ
ングフロアが置いてありましたが…。
佐 藤 ウォーキングフロアは昨年(2016
年)から扱ってます。当社では並行輸入で直接
KEITH社から買っています。ウォーキングフロ
アは、簡単だから日本でもいろいろなボデーメー
カーで扱っていますが、当社は元々が油圧屋で
すから、その点がちょっと他と違うんです。
 40ftみたいな長いタイプでは、ちょっとした
斜めの傾斜地だとフロアに掛かる荷重の問題で
作動しないこともある。その他にも、ウォーキン

東京トラックショーには毎回出展してくれていた。会場で披露する実演に来場者から拍手が出る場面もあった
TheTRUCK2017年6月号68
新シリーズ
時代語る
車体人
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発明賞を受賞した「HIRAKU式フルトレーラー装置」を操作す
る佐藤社長
「HIRAKU式フルトレーラー装置」はフルトレのバック走行を
容易にする佐藤社長が開発したオリジナル装置である
TheTRUCK2017年6月号69
グフロアには問題点がいろいろとある。
 当社のは自社で油圧システムを内製してい
て、シリンダーも大きいし油圧ポンプも大きいの
を搭載してるから力があるし、スピードがあるん
です。それに、400本以上の穴を空けてしっか
りフロア部を固定しています。通常は3本も留め
ればいいわけだけど、当社は見えないところに
手を加えている。だから、斜めの場所でも安定
した荷卸しが可能なんです。
 さらに、横根太を広くしてKEITH社が提供す
る60㎜幅のプラスチック材に対応させることで
装置自体のガタつきを防いでいる。留めるところ
はしっかり留めて、動くところはスムーズでスピー
ディーに動かす、そういう思想です。KEITH社
の部材が、なぜ60㎜なの?65㎜なの?と言った
ところで、それはそれでメーカー側もそれなりの
開発思想があってのことだから、そんな疑問は
持たずにそれに対応させることを優先させるのが
私の考え方です。
■燃費3割削減できるトラック開発
 ユーザー同士のネットワーク作り
◇於久田 フルトレーラのバック走行を容易にす
る画期的装置の“HIRAKU式フルトレーラー
置”で発明賞を受賞されていますよね。
佐 藤 HIRAKU式フルトレーラーは、ドー
リーに油圧操舵機構とロック機構を装着して、運
転席からリモコンで操作することによって、フルト
レでも容易なバック走行を可能にしたオリジナル
装置です。しかも、油圧シリンダがショックアブ

東京トラックショーに出展された「HIRAKU式フルトレーラー装置」付車両。実演走行に来場者がくぎ付けとなっていた
TheTRUCK2017年6月号70
新シリーズ
時代語る
車体人
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ソーバとして機能するため、高速安定性に優れ、
ジャックナイフ現象の発生も制御できます。
◇於久田 HIRAKU式は、トレーラ天国のヨー
ロッパでも見ることができない優れものですよ
ね。やはり、現場を知ってる佐藤社長だからこ
その開発発想ですね。
 現在、新しく考えている案はありますか?
佐 藤 今ね、燃費を3割削減できるエアー
式ハイブリッド装置を搭載したトラックを作ろうと
考えている。この話を日本のトラックメーカーに
持ち込んだとしても、そんなものは以前から開発
してるから、とあしらわれるだけでしょ。だから、
うちがお客さんに売ったトラックを改造させても
らって走らすようにしたいと思ってます。そうい
うことになれば、お客さんがディーラーに、町工
場でもこういう改造してくれるんだ、なぜメーカー
にはないのか、と言ってくれますからね。そうな
ると大騒ぎになる。これを実現させれば、必ず
それが次世代トラックになる。
◇於久田 佐藤社長は常に新しいものを考えて
おられますね。なぜそういった案を次々に考え付
くのですか?
佐 藤 今会社に問題があるわけではありま
せんが、万が一傾いたときに、次の一手を考え
ていなければ、人員削減するしかなくなる。そ
れは絶対にしたくないから、先を見据えた経営を
常に考えてます。
◇於久田 ユーザー側に立った製品開発が新庄
自動車の真骨頂だと思いますが、東京トラック
ショーに出展していただいた時に新庄自動車の
ブースにはユーザーが集まって和気あいあいな
雰囲気でした。ユーザーの意見を大切にしてい
るんだな、と感じました。
佐 藤 以前、お客さんを連れて世界林業
展 ELMIAWOODの視察にスウェーデン旅
行に行ったんです。その後に東北の大震災が
あってそれで木材の流通に支障を来したんで
す。でも、その旅行でできたネットワークを通

久しぶりの再会で話が弾み、3時間近くの取材時間となっ
しまった
お客さんが海外で買い付けてきた林業用のクローラ型トラッ
ク。その改造を任されたという
縦根太、横根太の考えではなシャシを補強するサブフレーム思想が同社のボデー作りの基本である。スウェーデン鋼を採用し
たサブフレームは車両の剛性を大幅に高める構造になっている
TheTRUCK2017年6月号71
じて石川県の材木問屋が全面受け入れすること
になったんです。新庄自動車を中心としたネッ
ワークがこういう時にも役に立った。他の林業
屋さんがお手上げ状況の中、問題なく商売がで
きた、あの時にスウェーデン旅行に行って良かっ
た、とそのお客さんの話を後で聞いて嬉しくな
りました。
◇於久田 ネットワーク作りは大切でしょうね。
それに最近、テレビによく出てるから有名人です
しね。
佐 藤 運輸支局の検査官にも「社長の背広姿
をテレビで初めて見たよ」と言われたりしてます。
◇於久田 かなり昔ですが、ボクも発明賞授賞
式の時に佐藤社長のスーツ姿をはじめて見たよ
うな気がします。これからの活躍にも期待してい
ます。本日はありがとうございました。 

TheTRUCK2017年6月号72
様々な特装車
̶
̶
第87回ジュネーブショーを描く
 自動車業界に春を告げる恒例の「ジュネーブ
ショー」が開催された。
 会場はジュネーブ中心駅よりバスで20分、列車
で10分ほどのジュネーブ空港に隣接する交通に便
利な国際展示場。
いつものショー展示車描画の前に一言!
 右の絵のように市交通局の3種類の交通機関が
ジュネーブの街や近郊を走り超便利である。
 種々のバス会社が入り乱れ、アジア系の暖色系カ
ラーでてんでんばらばらにカラーリングされ、こ汚
いラッピングバスもあるどこかの街と異なり、シンプ
ルなカラーリングは異なった車両群でも整然として
落ち着いて公共交通機関として大変わかり易い!
 グチャグチャ細かい案内看板等は少なく全て自己
責任が主役である。空港でも街でも過度な「おもて
なし?」は国際的にどうかといつも思う。

TheTRUCK2017年6月号73
石野 潔
「ジネーブショー」
 いつものように展示場の天井から無数のランプが煌めく星
のように降り注ぐジュネーブショー独特の雰囲気は魅力的な
最新の乗用車をより引き立てている。
 SUV(スポーツユティリティービークル)やHV、EVが主
役との予想だったが主役と人気はやはり「ジュネーブショー」
ならではのスポーティーセダンや高級スポーツカーである。
 一方今回入場者の目を引いたのはVWグループのイタリ
アカロッツエリア「イタルデザイン」「エアバス」社の協業
開発による大型ドローン+切り離し可能の2人乗り小型EV
のFlyingCarー「Pop-Up」であった。ドローンがEVキャ
ビンを吊り上げ、目的地まで自動操縦で運ぶ。
ジュネーブ駅周辺部の公共交通風景
・左が連接バス、・右が3連接トロリーバス、
・中央奥が長編成トラムの3種類が市内を縦横に
行き交う。

TheTRUCK2017年6月号74
様々な特装車
̶
̶
 M-BENZのハイパフォーマンスブランドである「AMG」
創立50周年記念モデル。
 将来のベンツセダンスタイルを提示するファーストバッ
クスタイルの4ドアスポーツクーペ。アルミやカーボンな
どの軽量化材を多量に使用、後輪モーターのハイブリッ
車。4L,V8ツインターボの600hp、モーター併用時は
800hp、0−100㎞/h加速は3秒以下。
 背景の「CASE…接続性,自律走行,共有とサービス電
動化」は2020年迄に達成目標の訴求フレーズ
Audi-「Q8・SportConcept」…下絵
 VWグループのハイパフォーマンス&スポーティーブラン
「Audi」の旗艦大型SUVコンセプトモデル。アウディー
の精悍な威信,高効率スポーツドライブコンセプトを目に見
える明確な先進技術として披露。全長5m、全幅2mの
マイルドハイブリッド、フルタイム4WD、8速AT、3L、
V6ツインターボとモーター併用で476hp、0ー100㎞/
h加速4.7秒、ドライビング性能と素晴らしい内外装品質
を誇らしく提示
Mercedes-「AMG・GTConcept」…右絵

TheTRUCK2017年6月号75
下絵…ALPINE「A110」
数々のレースで名を馳せて
いる伝説の「A110〜復活新モデル」、オールアルミ材
ボデーで車体重量は1080㎏、ミッドシップ252hp、
人気モデルである。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年6月号86
 日本トレクス㈱は、日本初の技術を導入した新タイプ
のパネルバンを発表した。
 新しく生まれ変わったトレクスのフラットパネルバン
は、オープンフォーミング工法によるウレタンサンド
イッチパネルを採用したもので、断熱性能の向上と軽量
化による積載量のアップを実現させている。
 断熱性能はこれまでのパネルバンに比べ20%アップ
させている。従来のステンレス材に比べ断熱性能に優れ
たウレタンフォーミング材を採用したことで、夏場の暑
い時期でも安定した庫内温度を維持する
ことを可能にしている。また、ボデー
全体の構造を見直すとともに、リヤドア
とサイドドアの気密性の向上も徹底して
行われている。断熱性能の向上により、
重量のあるサブエンジン式冷凍ユニット
の必要もなく、メインエンジン式冷凍ユ
ニットでも従来と同等の庫内温度管理を
可能にしている。これにより、燃費効率
をアップさせると同時に、運行コスト低
減を可能にできる。
 さらに、断熱性の向上を実現し
ながら、新開発の軽量断熱ドアの
採用やステンレス製リヤフレーム
の軽量化、新型ボデーレール採用
による軽量化など、ボデー構造を
見直すことでボデー全体の軽量化
を行い、積載量のアップも実現さ
せている。
 新しい冷蔵・冷凍輸送を提供で
きるトレクスの新パネルバンは、
定温輸送品質の向上に貢献し、こ
れからのコールドチェーン時代に
ふさわしいボデーだと言える。
パネルバン…日本トレクス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
断熱性能アップとボデー軽量化を実現させた
ウレタンフォーミング材採用の新パネルバン
断熱性能の向上と軽量化を実現させたトレクスの新パネルバン
トレクスの新パネルバンにはユーザーニーズに対応する豊富なオプションが用意されている

TheTRUCK2017年6月号87
 ㈱モリタホールディングスの連結子
会社である㈱モリタエコノスは、このたび
「2017NEW環境展」に出展した「より安
全に、使いやす。街にやさしい!」をコンセ
トに開発した新モデル「プレス式電動塵芥
収集車PressMasterE-SVN(プレスマス
ターイー・セブン)を2017年6月より販
売開始する。
 PressMasterE-SVNは、ゴミ収集の効
率化と負担軽減、安全性の改善を図ると共
に、地域社会の環境に配慮したプレス式
電動塵芥収集車で、独自のハイマウントリ
アパネルに灯火器などを集約し、後方から
の視認性を高め安全性を向上させたことに
加え、作業者の負担軽減を図るため、投
入口の高さを約700㎜以下に設計し作業
性を向上させている。また、ボディ容積はク
ラス最大の4.3リューベに拡大し基本性能
を高め、更に電動駆動モードでは排気ガス
ゼロ、連続作業回数はクラス最多の22サ
クルを実現し、騒音レベルは68dBに低
減させた。
 作業効率を向上させる機能と美しいデザ
ン、そして地域社会の環境に配慮した電
動駆動モードと安全性の向上は、様々な場
面で機能を発揮する。
 モリタエコノスは、今後もユーザーの声を
大切に「より安全に、使いやす。街にや
しい!」を追求して行くしている。
 プレス式電動塵芥収集車Press
MasterE-SVNの販売価格(標準仕様)
9,500,000円(税別)らで、オプシンと
て車両前後左右に設置したカメラで、通常
走行時、右左折時、後退時も車両の周囲
状況を広く見渡せる塵芥収集車では初採用
「全周囲立体モニターシステム(安全運転
支援システム)」などが用意されている。
電動塵芥車…モリタホールディングス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
電動駆動モードで排気ガスゼロの
プレス式電動塵芥収集車を発売
電動駆動モードで排気ガスゼロを
実現したプレス式電動塵芥収集車
「PressMasterE-SVN」

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年6月号88
 いすゞ自動車㈱は、大型トラッ「ギガ」および中型トラッ
「フォワード」を改良し、2017年4月27日より全国一斉に
発売した。
 いすゞの大型トラッ「ギガ」は、大型トラック最高峰の安全
性能、実運行に強い燃費性能、情報モニタリングによる遠
隔サポート、快適な運転環境、高積載の実現という5つの
長所を誇る「5ツ星トラック」して、輸送企業の経営者やドラ
イバーから高く評価されている。
 中型トラッ「フォワード」もまた、高い燃費性能や先進安全
装置の搭載、優れた積載性・架装性など、充実した機能で
高い評価を受けている。
 今回の改良により、「ギガ」「フォワード」はともに2017年9
月より適用される平成28年排出ガス規制に適合し、さらに
先進安全装置の性能向上も果たしている。また、「ギガ」「ス
ム―サーGx」搭載車型における道路勾配に応じたギヤ制御
機能の追加、「フォワード」はクラス初の燃費基準+10%を達
成し、さらにカーゴ系主要車型に安全装置を標準化するなど、
それぞれの商品力に一層磨きがかけられている。
■主な特長
【大型トラック「ギガ」中型トラック「フォワード」共通】
・最新の排出ガス規制への対応エンジンの改良と排出ガス後
処理装置の性能向上により、長所である優れた燃費性能は
そのままに、平成28年排出ガス規制に適合。
常に先を行く安全性能プリクラッシュブレーキのミリ波レーダー
およびカメラのターゲットロックオン性能を向上させ、減速効果
を高めた。これにより、2017年11月より適用される最新の
安全法規に対応。
【大型トラック「ギガ」
・地図情報を活用したギヤ制御機能「Smartグライド+g」
新規投入自動式変速トランスミション「スム―サーGx」搭載
車について、地図情報を活用したオートクルーズ機能を新た
に追加。地図情報とGPSにより先行道路の勾配を予測し、
適切なギヤ段を自動選択。燃料を節約し、より高いレベルの
省燃費クルーズを可能にする。「スム―サーGx」の設定は車
型により異なる。
・車型展開の拡大GVW20tクラスの6×4ミキサに、
6NX1エンジン搭載車を新たにラインアップ。軽量な6NX1
トラック改良…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
大型「ギガ」と中型「フォワード」を改良
平成28年排出ガス規制と燃費基準に対応
いすゞの大型トラック「ギガ」
大型トラック「ギガ」運転席

TheTRUCK2017年6月号89
エンジンを搭載することで、最大混合容量4.4リューベを実
現。また、発進駆動力にすぐれた9速ワイドレンジトランスミッ
ションを採用。
・全車でヘッドランプと室内灯をLED化し、長寿命化と省電
力化、そして視認性の向上を実現。メーター照明も常時点灯
化とし、視認性向上と安全運転に貢献。
・Gカーゴでは、LEDリヤコンビランプも標準装備。大型カー
ゴ完成車シリーズ「ギガ Gカーゴ」では、LEDリヤコンビラン
プも標準装備とした。従来のバルブ式に比べて発光面積が
大きく、瞬時に点灯し、後続車への迅速な意思伝達を実現。
追突事故抑制に貢献。
中型トラック「フォワード」
・優れた燃費性能がさらに進化。4HK1系エンジンのターボ
システム、燃料噴射、冷却に至るまで広範囲な見直しを実施
し、燃費性能を大幅に高めた。これにより、ecostop(エコ
トップ)付きGVW8t〜14.5tの4×2全車が中型クラス
では初となる燃費基準+10%を達成。
・先進安全装置のさらなる拡充。プリクラッシュブレーキ、ミ
リ波車間ウォーニング、車線逸脱警報(LDWS)、電子式車
両姿勢制御システム(IESC)を、全車に展開を拡大。さらに
GVW8t・11tのカーゴ系主力車型についてはプリクラッシュ
ブレーキをはじめとする先進安全装備を全て標準化、
GVW14.5t以上には電子式車両姿勢制御システム
(IESC)を標準化した。
■目標販売台数(国内)
・ギガシリーズ…10,000台/年
・フォワードシリーズ…18,000台/年
■東京地区希望小売価格
①◇車型:2PG-CYJ77C、◇主な仕様:平成28年
度排出ガス規制適合、平成27年度重量車燃費基準
+5%達成、Gカーゴ・GVW25t車、フルキャブ・エア
サスペンション、日本フルハーフ製ウイングバン完成車、
◇エンジン/ランスミッション:6UZ1-TCS279kW(380PS)
/12速Smoother-Gx…24,215,760円(消費税込)
②◇車型:2RG-FRR90S2、◇主な仕様:平成28年度
排出ガス規制適合、平成27年度重量車燃費基準+10%
達成、FカーゴGVW8t車、フルキャブ・リーフサスペンション、
日本フルハーフ製ウイングバン完成車、◇エンジン/ランスミッ
ション:4HK1-TCS154kW(210PS)/6速Smoother-
Fx…12,078,720円(消費税込)
 新明和工業㈱は、テールゲートリフタ「すいちょくゲー
ト」のリフト能力「600㎏」及び「800㎏」サイズの新モデ
ルを2017年5月1日に発売した。
 これまで断続溶接を行っていたテールゲートを、新モ
デルでは全てのサイズのテールゲートにおいて全溶接を
採用することで、防錆力を大幅に向上させている。また、
テールゲートの接地面に専用クッションゴムを設けるこ
とで、接地時の衝突音とテールゲートへの衝撃を低減さ
テールゲート…新明和工業
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ゲートの全溶接により防錆力を向上
「すいちょくゲート」の新モデルを発売
プリクラシュブレーキなどの性能向上により安全性能が一段と進化した
いすゞの中型トラック「フォワード」

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年6月号90
せた。このほか、これまでテールゲート本体から独立し
ていたパワーユニットを、クロスメンバーの中に収納し
たことで、空いたスペースへの工具箱やステップ等の取
付自由度が高まっている。
 テールゲートリフタのトップメーカーである同社は、
製品性能、品質の更なる向上及びニーズに適した製品ラ
インアップを図ることで、ユーザーにとってより価値の
ある製品の提供に努めて行くとしている。
 なお、リフト能力「1000kg」サイズの「かくのうゲー
ト」についても4月より新モデルを販売している。
■「すいちょくゲート」の特長
⑴テールゲートの防錆力の向上
  全てのサイズにおいて全溶接を採用。従来の断続
溶接では長期間の使用において溶接の間から錆汁が
発生することがあったが、全溶接では錆の発生が抑
えられるため長期間にわたり安心して利用できる。
  テールゲートの接地面に専用クッションゴムを採用
することでテールゲートの接地時の衝突音低減とと
もに、接地する側(道路,床等)を傷つけないように
配慮。また、テールゲート側も傷がつきにくくなる
ことから錆の発生が抑えられる。
⑵利便性の向上
  パワーユニットをクロスメンバーの中に入れたこ
とにより、これまでのパワーユニットの取付位置で
ある車両左舷側の後方にスペースが空き、ステップ
や工具箱等の追加取付が可能となった。
⑶架装性の向上
  パワーユニットをクロスメンバー内に収納したこと
で架装時にパワーユニットの取り付けを不要にした。
  テールランプの取り付けは、車体メーカー各社の
テールランプ用の部品を使ってボルトでの取り付け
が可能。このため、架装時に視認角等の法規を守り
ながら位置合わせをする作業を不要としている。
⑷メンテナンス性の向上
  クロスメンバー内に収納したパワーユニットはクロ
スメンバーから取り外すことなく簡単に引き出すこ
とができ、作動油交換やバルブ交換が容易に行える。
■主要諸元
・架装型式…RE06-1030/RE08-1030
・昇降能力…600㎏/800㎏
・適応シャシ…1.5〜4.5t級/2〜4.5t級
・適応床面地上高…690〜1200㎜
・ゲート長…830㎜(STD)/1000㎜(STD)
・ゲート幅…1580〜2370㎜
・ゲート材質…SS400(縞鋼板)
・昇降時間…5〜15秒
・昇降機構…油圧シリンダー+ワイヤー
・動力装置…パワーユニット+車両バッテリー
・電源電圧…DC12V、DC24V
■販売価格(シャシを除く完成車価格)
2t車級:本体、取付け費込み、税抜き
①RE06-1133(ゲートサイズ1580×830)…
 509千円〜
②RE08-1133(ゲートサイズ1580×1000)…
 669千円〜
■販売目標
3,200台(2017年度RE06及びRE08)
テールゲートリフタ「すいちょゲート」の新モデルパワーユニットがクロスメンバーの中に収納されている

TheTRUCK2017年6月号91
 いすゞ自動車㈱は、商用車テレマティクス「MIMAMORI」
の車載コントローラー及び専用WEB画面を全面刷新し、
2017年5月中旬より全国一斉に発売した。
 「MIMAMORI」は、データ通信とインターネットを活用し、
走行中の商用車と事務所を接続し、遠隔で車両の運行情報
(燃費、CO
・NOx・PMの排出量、車両現在位置情報、
ドライバーの運転操作情報など)を収集、解析するクラウドタ
イプの運行管理システムである。今回、「MIMAMORI」に「エ
ドライトレーニング」「ジオフェンス入出お知らせサービス」
などの新たな機能を追加すると共に、「車両位置AUTO連続
モード」「運行軌跡サービス」など動態管理機能を標準サー
ビス化し、商品力の向上を図った。
 いすゞは今後も商用車テレマティクス「MIMAMORI」を通
じ、安全と環境に配慮した輸送を支えるとしている。
■「MIMAMORI」の主な特長
⑴新MIMAMORIコントローラー(スイッチタイプデジタ
 コ国土交通省型式指定番号TDII-44)
 MIMAMORIコントローラーを10年ぶりにモデルチェンジ。
従来の使い勝手はそのままに、ディスプレイに有機ELを採
用。ドライバーシートからの視野角による見づらさを解消し、
視認性を向上。
 内蔵データ通信モジュールは、従来の3G方式からLTE
方式へ変更し、データ送信スピード向上。
⑵新お客様専用WEB画面
 アイコンからの直感的な操作を可能とした新しいデザインに
変更。画面遷移の階層を簡略化し、スムーズな作業性を実現。
⑶新規追加サービス・エコドライブ(トレーニング新型
 MIMAMORIコントローラー専用サービス)
ドライバーのエコドライブ習得をサポートする新サービス。エ
ドライブ定着を効率的かつ継続的に行えるようなメニューを
設定。
【主な指導サイクル】
①運転の改善ポイントを明確化…運行データをもと
に作られる「エコドライトレーニングレポート」が、運転
のクセや改善点を客観的に分かりやすく解説。
②運転中、その場でアドバイス…エコドライブが実
践できると、「アイドリングおさえていますね」など良かった
点を音声で伝える。また、実践できていない場合は「スピード出
しすぎですよ」などの音声と警告音によって運転改善を促す。
③エコドライブへの意欲を引き出す…運行形態を12のセグ
メントに分類し、セグメト別の全国ランキングや事業所内ラン
キングを提示。10段階のエコドライブ等級表示機能とあわせ
て、ドライバーのエコドライブに対する意識向上が期待できる。
⑷サービスメニューの追加・改良
・動態管理機能の拡充…従来オプションサービスで展開して
いた「車両位置お知らせAUTO連続サービス」「運行軌跡
サービス」を標準サービスに変更し、動態管理メニューの充実
を図った。
・車両位置お知らせサービス…選択した車両を地図上で自動
的に追尾する自動追従機能と、速度超過などの状況を地図
上のリスト部分にお知らせする機能を追加。
運行軌跡サービス…車両の運行軌跡を、運行中でもアニメ
ションで確認できるようになった。アイコン色の変化で、車両
の軌跡上の通過時間をわかりやすく表示。
※その他サービスメニューについても、WEB画面刷新に伴
い視認性と操作性を向上した。
■目標販売台数
◇10,000台/年(国内)
■販売価格(税込)
◇初期導入価格…110,970円/台
(取り付け、設定工賃は別途必要)
◇月額ご利用料金972円/台
◇オプションサービス
・インターネットデジタコ…798円/台
・温度お知らせ…540円/台
・指定位置外ドア開お知らせ…324円/台
・TDII-44デジタコ解析ソフト…10,285円/事業所
テレマティクス…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
商用車テレマティクス「MIMAMORI」が
フルモデルチェンジを実施
フルモデルチェンジされた商用車テレマティクス「MIMAMORI」のコントローラー

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年6月号92
 新明和工業㈱は、生ごみの臭いを一瞬でフルーティーな香
りに変える塵芥車用臭気対策剤「デオマジック香りdeまじっ
く」と、それを効率良く塵芥車の庫内に自動散布する噴霧装
置を2017年6月上旬に発売する。
 発売に先駆け、「デオマジック香りdeまじっく」と専用噴霧
装置付の塵芥車を、2017年5月23日から26日の間、
東京ビッグサイトで開催された「2017NEW環境展」の新明
和工業ブースで公開した。
 なお、新明和グループにおける特装車向け「デオマジック」
関連商品は、東邦車輛㈱が2016年に商品化した衛生車
向けの臭気対策潤滑油「デオマジックVC1オイル」に続く2
例目となり、「デオマジック」を用いた塵芥車用臭気対策剤と
ては日本初となる。
 塵芥車市場でトップシェアを誇る新明和工業はこれまで、
収集作業従事者の労働環境をより良くするため、生ごみの収
集過程で生じる臭気の改善に取り組んでいる。そした中、
シキボウ㈱(清原幹夫社長)と山本香料㈱(山本芳邦社長)
2011年に開発した消臭技術「デオマジック」の販売代理店
で、同技術の用途開発に積極的に取り組む凸版印刷㈱(金
子眞吾社長)から、新明和工業が「デオマジック」を活用した
課題解決の提案を受けたことから、4社による商品化プロジェ
トがスターした。
 生ごみは、その内容や気温によって「臭い」の質や程度が
著しく変化することから、「デオマジック」の効果に汎用性を持
たせるため、収集の現場に足を運び、実際の「臭い」を集め、
都度「デオマジック」の配合比率を変えて繰り返し検証を行っ
た。この検証結果をもとに生成した試作品を用いてアンケー
トを実施したところ、生ごみの臭いが「良い香りに変化した」
「91%」の人が回答するなど、一定の効果を確認した。さ
に、収集作業者の意見も反映したうえで最も効果的な配合
比率を編み出し、今般の塵芥車用臭気対策剤「デオマジック
香りdeまじっく」を完成させている。
 また、新明和工業では、「デオマジック香りdeまじっく」
効果的かつ効率良く噴霧できるよう、その量や位置、頻度を
検証し、塵芥車専用の噴霧装置を開発した。なお、この噴
霧装置は、新車販売時のオプションとして設定するほか、使
用中の塵芥車にも後付け搭載が可能となっている。
◇専用噴霧装置による噴霧
 専用噴霧装置に、ポリ缶タイプの濃縮液を水で20倍に
希釈して充填し使用。専用噴霧装置は、新車購入時にオプ
ションとして選択、および購入後の車両に後付けも可能。付
属タンクを満杯にした状態で、約4分30秒(およそ1日分
に相当)噴霧を繰り返すことができる。なお、販売目標は80
台(2018年度、新車購入時のオプション、購入後の車両
への後付けの合計)としている。
◇専用噴霧装置本体販売価格…135,000円(新車への装
 着時の標準価格、消費税別)
◇濃縮液…38,000円/缶(17㎏入りポリ缶詰め、消費税・
 送料別)
◇ハンドスプレーによる噴霧
 そのまま使用できるハンドスプレータイプ(480ml入り)で直
 接噴霧して使用。
◇ハンドスプレー販売価格…690円/本(480ml入り、販
 売単位:18本入り/箱、消費税・送料別)
臭気対策剤…新明和工業
話題のニュートラック新製品情報・新情報
生ごみ臭をフルーティーな香りに変化
塵芥車用臭気対策剤を発売
東邦車輛が商品化した臭気対策潤滑油「デオマジックVC1オイル」
案内パンフ
臭気対策剤を塵芥車庫内に自動散布する噴霧装置(左)とハンドスプレー(右)

TheTRUCK2017年6月号93
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、環境に優し
い電気小型トラック「eCanter」の量産開始を前に、川崎
工場内に充電インフラとして、日本初の電気トラック用急
速充電設備を開設し先日、政府関係者、川崎市など関
係者が招かれ記念式典が実施された。
 記念式典でMFTBCのマーク・リストセーヤ代表取締
役社長・CEOは、「私は、今後電気トラックが今後の都
市内の配送を担うと確信しています。2010年から電気
トラックの開発試験を行って参りましたが、今年9月に
“eCanter”を発表します。そして、三菱ふそうは、電気トラッ
ク分野におけるフロントランナーとなります。また、東京の
うな巨大都市において、このような充電設備は、電気トラッ
クの普及に欠かせないものとなります。当社は、日本政府、
充電設備の普及に協力いただけるパートナーの方々、そして
電気トラックを導入いただお客様ともに、地球環境の改善
に努めてまいりたいと思います」と述べた。
 現在、日本国内の電気自動車向け急速充電設備は、約
7000ヶ所(CHAdeMO協議会調べ、2017年1月11日
現在)設置されている。その多くは、乗用車向けとして、商業
施設、高速道路のサービスエリアなど幅広い場所に設置され
ており、乗用車のEV・PHVの普及に大きく貢献している。
MFTBCは、今後量産を予定している電気トラック「eCanter」
の販売を前に、日本国内で初めて電気トラック用の急速充電
設備を川崎工場内の2ヶ所に設け、電気トラックのユーザー
が利用できる環境を整えた。
 MFTBCの松永和夫代表取締役会長は、「私共は、物流
ビジネスにおいて、排出ガスゼロの物流を行う、電動トラック・
バスの開発を一つのゴールと定めております。都市をよりクリー
ンで、静かな空間にする為に、パリ議定書の合意においても、
政府行政関係、して物流関係のお客様に対して、電気トラッ
ク普及の為の充電設備の拡充へのご理解、ご支援を賜りた
いと考えております」と語っている。
 なお川崎工場には、最大出力680kW、面積5000㎡の
太陽光発電施設が導入されており、CO
ゼロの充電環境が
整っている。
 今回の式典に際し、経済産業省製造産業局の糟谷敏秀
局長は、「電気トラックは、排気ガスを排出しない、騒音が少
ないというメリットがあり、市街地での近距離配送など担う物
流企業での導入が期待されています。電気トラックの普及の
ためには、充電インフラがカギとなります。今後、充電インフ
ラ補助金の制度運用に当たっては、トラックも含め、幅広い
主体が利用できる充電インフラを全国に充実できるよう検討を
進めていきます」と述べた。
 また、川崎市の福田紀彦市長は、「私たちの生活になく
はならないトラックですが、地球温暖化対策や大気汚染対策
が世界的な時代の要請となる中で、今回、環境に優しい最
先端の電気トラックが「環境先進都市」を謳うこの川崎の地で
開発され、生産までされるということは、私たち行政のみなら
ず市民にとっても大変うれしいことと思っております。急速充
電設備の普及に向けては、両者で連携・協力して取り組んで
まいりたいと考えております」と祝辞を述べた。
■川崎工場電気トラック向け急速充電設備の概要
◇名称:EVPowerCharger(EVパワーチャージャー)
◇住所:川崎市中原区大倉町10(三菱ふそトラック・バス
 ㈱川崎工場内)2か所
◇稼働時間:24時間(予定)
◇充電器仕様:CHAdeMO方式(出力:50kW、直流50-
 500V、125A)7台、CHAdeMO/COMBO方式併用
 (出力:50kW、直流50-500V、125A)1台
◇充電スペース:小型トラック用4台×2か所
急速充電設備…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
日本初の電気トラック用急速充電設備開設
「eCanter」発表に向け充電インフラを川崎工場に
日本初の電気トラック用急速充電設備開設記念式典(左から、島国土交通省自動車局次
長、糟谷経済産業省製造産業局長、リストセーヤMFTBCCEO、松永MFTBC会長、
川崎市福田市長)
急速充電設備の
ロゴマーク

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年6月号94
トヨタ自動車㈱(豊田章男社長)、日産自動車㈱(西川廣
人社長)、本田技研工業㈱(八郷隆弘社長)、JXTGエネル
ギー㈱(杉森務社長)、出光興産㈱(月岡隆社長)、岩谷産
業㈱(谷本光博社長)、東京ガス㈱(広瀬道明社長)、東邦
ガス㈱(冨成義郎社長)、日本エア・リキード㈱(矢原史朗社
長)、豊田通商㈱(加留部淳社長)、㈱日本政策投資銀行(柳
正憲社長)の計11社は、このたび燃料電池自動車(FCV)
向け水素ステーションの本格整備に向けた協業の検討に関す
る覚書を締結した。
 今回の覚書は、水素・燃料電池戦略協議会「水素・燃
料電池戦略ロードマップ」(2016年3月22日付改訂)の官
民目標(2020年度までに水素ステーション160箇所の整
備、FCVの4万台普及など)を踏まえ、協業11社を中心
にオールジャパンでの協業によりFCV普及初期における水
素ステーションの本格整備の検討を加速させるべく、合意・
締結したもの。
 覚書の締結は、FCV普及初期における水素ステーショ
事業の諸課題を踏まえ、関係各社がそれぞれの役割(インフ
ラ事業者…水素ステーションの整備・運営、自動車メーカー
…FCVの普及拡大、普及初期の水素ステーションの運営支
援、金融機関等…ファイナンス等の支援)を果たし、協調す
ることで、FCV需要の最大化が狙える水素ステーションの戦
略的な整備と、それを踏まえた着実なFCVの普及を目指す
べき、との考えに基づくものである。
 協業の具体的な形態として、協業11社は2017年内の
新会社の設立を検討した上で、当該新会社による水素ステー
水素ステーション…協業各社
話題のニュートラック新製品情報・新情報
戦略的なステーション整備を目的とする
協業での新会社設立を検討
ションの整備・運営支援に関する新たな施策の実施による着
実な整備促進、規制見直しを含む整備コストの低減及び運
営の効率化への取組を通じ、FCVの普及拡大と水素ステー
ション事業の早期自立化、ひいては我が国の水素社会の実
現に貢献することを目指すことになる。
トヨタ自動車㈱は、固体酸化物形燃料電池(燃料電池
=SOFC:SolidOxideFuelCell)とマイクロガスタービン
(MGT:MicroGasTurbine)を組み合わせた加圧型複合
発電システム(ハイブリド発電システム)を、愛知県豊田市の
発電システム…トヨタ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
元町工場ハイブリッド発電システム実証開始
燃料電池とMGTで高い発電効率を達成
元町工場敷地内に設置し、実証運転を開始した。今回の実
証は、本システムを工場の自家発電設備として使用し、エネ
ルギー効率、運転性、耐久性を検証・評価することを目的と
している。
水素ステーションの本格整備で燃料電池自動車の普及が期待される

TheTRUCK2017年6月号95
 ハイブリド発電システムは、天然ガスを改質
して取り出した水素と一酸化炭素を使い、燃料
電池とマイクロガスタービンのそれぞれで発電する
二段階の発電機構を採用しており、定格出力は
250kWである。加えて、発電で生じる排熱を、
エネルギーとして活用するコージェネレーショ(熱
電併給)を採用している。
 二段階の発電により、高い発電効率(55%)
を達成するともに、コージェネレーションの採用
により、総合効率(65%)を高めており、低炭素
社会実現に向けた有効な技術と位置付けてい
る。なお、発電された電力と排熱は、元町工場内で使用される。
 今回導入したハイブリド発電システムは、国立研究開発
法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「円
筒形SOFC-マイクロガスタービンハイブリドシステムの市場
投入に向けた技術実証」の一環として実施するもので、トヨタ
およびトヨタ子会社である㈱トヨタタービンアンドシステムと三
菱日立パワーシステムズ㈱が共同開発している。
トヨタは、今回のハイブリド発電システムの導入と実証
結果などを踏まえ、工場内での効率的水素活用技術の開
発と導入を進め、2015年に発表した「トヨタ環境チャレンジ
2050」の一つである、「工場CO
ゼロチャレンジ」の実現に
向け、工場CO
排出量低減の取り組みを着実に進めていく
計画だ。
 いすゞ自動車㈱は、海外市場におけるアフターセールス
体制の強化、ユーザー満足度の向上を図ることを目的に、
TruckServiceFactory(トラック・サービス・ファクトリー=
TSF)を、イドシナ・メコン地域におけるクロスボーダー物流
の要衝であるラオス南部、サワナケット県に開設し、2017
年5月に営業を開始した。
 TSFが位置するサワナケットは、ャンマー、タイ、ラオス、
トナムを結ぶ東西経済回廊と中国、ラオス、カンボジアを
結ぶ中央経済回廊を利用するイドシナ・メコン地域における
クロスボーダー物流の最大結節点であり、日系を含む多くの
物流企業が越境輸送事業を展開している。
 TSFではいすゞ車に限らず、あらゆる商用車メーカーのアフ
サービス拠点…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
いすゞがインドシナ・メコン地域に
トラックサービス拠点“TruckServiceFactory”開設
ターサービスを行うとで、今後も増加が予想される越境物流に
おける「運ぶ」を、日本品質の高度なアフターサービスで支え、
商用車のアフターサービスを行う拠点をイドシナ・メコン地域にいすが開設
愛知県豊田市の元町工場敷地内に設置されたハイブリド発電システム
高い発電効率を達成するハイブリド発電システムの概要

The TRUCK News
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TheTRUCK2017年6月号96
インドシナ・メコン地域の経済発展に貢献して行くとになる。
 あわせて、アフターサービスを通じて把握する様々な情報を
通じ、現地での実際の商用車の使われ方を熟知することで、
ユーザーが満足する「ものづくり」「稼動サポート」体制の実
現を目指す考えだ。
■新会社概要
◇名称:ISUZUTruckServiceFactoryLaoCo.,Ltd.
(いすゞトラックサービスファクリーラオス)
◇所在地:ラオス人民民主共和国サワナケット県・Savan-
 SenoSEZZoneB1(サワン・セノ経済特区B1ゾーン)
◇代表者:樺山麻樹
◇事業内容:商業車の修理・点検・整備、補修用部品販売、
 市場情報の収集
◇資本金:860,000米ドル(約1億円)
◇設立年月:2015年12月
◇営業開始:2017年5月
◇出資比率:いすゞモーターズイドチャイナ(いすモーターズ
 アジア100%)80%、ISUZULAOVSA20%
 いすゞ自動車㈱とゼネラルモーターズ・カンパニー(GM)
は、いすゞが南アフリカ市場での商用車及びピックアップ
ラック事業の強化を図る目的でGMサウスアフリカ(General
MotorsSouthAfrica=GMSA)からいすトラックサウスアフ
リカ(IsuzuTruckSouthAfrica=ITSA)へピックアットラッ
ク事業を移管することで合意した。
 また、いすゞは、ピックアップトラック事業の移管に先駆
け、現在GMSAが株式の30%を保有する、いすゞの商用
車の組立・販売会社、ITSAを完全子会社化し、「ISUZU
MOTORSSOUTHAFRICA(仮)」に社名を変更する予定と
なっている。
 いすは、南アフリカ市場で長期的に成長するための基盤
を構築するため今後、更なる商用車及びピックアップトラッ
の販売、マーケティング、アフターサービスの強化を図って行
南アフリカ事業…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
いすゞトラックサウスアフリカ社の
完全子会社化とLCV事業の自社化
く計画だ。
■会社概要
◇会社名:いすゞモーターズサウスアフリカ(仮)【ISUZU
 MOTORSSOUTHAFRICA(仮)】
◇社名変更:2017年6月予定
◇所在地:南アフリカ共和国ヨハネスブルク市
◇代表者:菅原浩明
◇主な事業株主:いすゞ100%
◇事業内容:南アおよび周辺国向けのいすゞ商用車及びピッ
クアットラックの組立、販売、アフターサービス。
 ※ピックアットラックの組立、販売、アフターサービスは、
2018年1月以降を予定。
◇資本金:8,000万ランド(約6.5億円)
いすゞのピックアットラックは南アフリカ市場でも人気の車種となっている

TheTRUCK2017年6月号97
 ㈱タダノは、タイでのカーゴクレーンの販売強化を目指すた
め、タイの代理店であるItalthaiIndustrialCo.,Ltd.(イタル
タイ・インダストリアル=ITI社)との間で、合弁会社の設立
に合意した。
 タダノグループは長期目標として「LE世界No.1」(LE=
LiftingEquipment)を掲げており、海外事業の拡充とシェア
アップに取り組んでいる。特に、カーゴクレーンの海外展開
においては、タイを重点地域と位置づけ、2012年にカーゴ
クレーンの製造子会社であるTadanoThailandCo.,Ltd.(タ
ダノ・タイランド)を、翌2013年には販売・サービス会社で
あるTadanoThaiPartsandServiceCo.,Ltd.(タダノ・
タイ・パーツアンド・サービス=TPS)を、それぞれ設立した。
タイ販売会社…タダノ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
市場ニーズ対応とシェアアップを目指し
カーゴクレーン販売会社をタイに設立
 タイ市場におけるカーゴクレーンの更なるシェアアップを図る
ため、大型クレーンを中心にタダノの代理店を長く務めてきた
ITI社との間で、現地合弁会社の設立に合意。これにより
ダノのメーカーとしての製品ノウハウとITI社の販売ノウハウを
融合し、きめの細かい市場ニーズへの対応と、更なるシェアアッ
プを目指すとしている。
■新会社の概要
◇社名:TadanoItalthaiCo.,Ltd.(タダノ・イタルタイ)
 ※TPS社の社名をTadanoItalthaiCo.,Ltd.に変更し、
同社にタダノが増資し、ITI社が資本参加。
◇設立:2017年5月
◇所在地:Bangkok,Thailand(タイ王国バンコク都)
◇資本金:50,000千バーツ(約1.6億円:1バーツ=3.2
円で計算)
◇出資比率:タダノ49%、ITI社48%、MHCBConsulting
(Thailand)Co.,Ltd.3%
 ※MHCBConsulting(Thailand)Co.,Ltd.(MHCB社)
は、みずほ銀行系の現地コンサルティング会社。
◇事業内容:カーゴクレーンの販売
◇代表者:取締役社長・伊賀英俊
タイのカーゴクレーン販売強化を目的にした合弁会社設立の調印式が2017年4
月20日にタダノ本社で行われた
昨年パタヤのコンベンションホールで開催されたタダノ新型搭載クレーン発表会場
高機能を搭載したタイ市場向けの新型「TM-ZT500」

The TRUCK News
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TheTRUCK2017年6月号98
◇事業計画:2018年度…252,800千バーツ(約8.1億円)
■ITI社の概要
◇社名:ItalthaiIndustrialCo.,Ltd.
◇所在地:2013NewPetchburiRoad,Bangkapi,Huay
Kwang,Bangkok,10310Thailand(タイ王国バンコク都)
◇事業内容:建設機械の販売・アフターサービス
◇代表者:YuthachaiCharanachittaCEOItalthaiGroup
/AdisPeukpattanaruksCEOItalthaiIndustrial
Co.,Ltd.
◇従業員数:484名
◇売上高:2015年12月期…40.38億バーツ(約129.2
億円)
 いすゞ自動車㈱は、中古車の専業者であるアップルインター
ナショナル㈱(本社:三重県四日市市、久保和喜社長)の株
式9.9%を約4億円で取得し、国内、海外での戦略的な資
本業務提携を行うことでアップルインターナショナルとの間で
基本合意した。
 いすは、中期経営計画において、保有ビジネスの強化を目指
しているが、この一環として中古車事業への取組を行っている。
 アップルインターナシナルは、乗用車を中心に主に国内、タ
イにおいて中古車の流通を手掛け、充実したネトワークと豊富
なノウハウを有している会社であり、両社は、この協業によグロー
バルベースでの中古商用車ビジネス拡大を図ることになる。
 いすは、「運ぶを支える」企業理念に基づいて、顧客、社
会に貢献することを事業目的としているが、本提携によりいすゞ
の中古車の価値を高め、顧客に貢献すると同時に、商用車
メーカーとして中古車のグローバル流通に積極的に関与する
ことで、資源(中古商用車)の有効な活用を通じて地球環境
を含めた社会貢献を目指すとしている。
 経営理念として「FORWARDTHEFUTURE」を掲げる
アップルインターナショナルは、グローバルに自動車関連ビジ
ネスを展開しながら、社会生活の改善と向上に寄与すること
を使命としている。また、平成29年度よりグループスローガ
「ビジョナリーカンパニー」(多様な人材の力を成長エンジン
に)を掲げ、グループ会社とのシナジー効果を前提に、従来
の乗用車に加え商用車の中古車事業のグローバル化に積極
資本提携…いすゞ&アップル
話題のニュートラック新製品情報・新情報
いすゞとアップルが資本業務提携により
グローバルでの中古車事業の取組を強化
的に取り組む考えである。
 同社の主要マーケットであるタイをベースに、新興国への輸
出販売事業を積極的に展開している。タイで8年前にインター
ネットを利用した中古車オートオークション会社の「アップルオー
トオークショ(タイランド)を設立し、現在タイの中古車オー
トオークション業界で高いシェアを占め、年間7万台を取り扱
までに成長している。
 また、いすゞはタイの子会社でLCV(ピックアップトラック)
を年間20万台以上生産しており、タイでのLCV生産・販
売において高いシェアを占めている。アップルオートオークショ
ンでもいすゞの中古車取扱が近年増加傾向となっている。今
後、タイの景気回復に伴う新車販売台数の増加による中古
車流通量の拡大も見込まれている。
■アップルインターナショナル会社概要
◇会社名:アップルインターナショナル株式会社
◇所在地:三重県四日市市日永2-3-3
◇代表者:久保和喜
◇設立:1996年1月12日
◇事業内容:中古車輸出事業、中古車買取・販売事業
◇資本金:4,816百万円
中・大型車用10t吊り「TM-ZT1000」シリーズ

TheTRUCK2017年6月号99
 UDトラックス㈱を傘下に持つボルボ・グループと上智大学
(東京都千代田区/曄道佳明学長)は2017年4月20日、
2014年に締結した産学教育連携契約の更改に調印した。
 グローバル化牽引型大学として広く知られる上智大学は、
UDトラックスが所属する多国籍企業のボルボ・グループとの
こうした提携を通じて実践的な教育機会を創出し、グローバル
ビジネスの現場で活躍する人材の育成を目指す。一方、UD
トラックスは、志の高い学生に対し就業体験などを通して人
材育成機会を提供する。また同提携を通じて、くるまづくりの
楽しさや世界を舞台にした商用車メーカーの事業展開のダイナ
ミックさを伝えて行くしている。
 2014年度からスタートした3年間のプログラムでは、授業
科目を共同開発し開講。グローバル企業の経営戦略の策定
方法やこれに基づく組織の成り立ち、ビジネス現場での実践
例などを講義した。ボルボ・グループの国内外の拠点で1〜
3カ月間のインターンシッププログラムを提供し、さらに全学部
を対象とした奨学金制度も創設した。また、ボルボ・グルー
プが協賛した「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2015」
上智大学の学生を招待するなど、その内容は多岐に渡ってい
る。こうした一連の活動がUDトラックスおよび上智大学双
方に評価され今回の契約更改に至ったもの。新しいプログラ
ム期間も3年となる。
■過去3年間(2014〜2016)の主な実績
・共同開発講義を受講した上智大学の学生数(のべ人数)
657
・共同開発講義に講師として参加したボルボ・グループ従業
員数(のべ人数):33
・インターンシップに参加した学生数(日本国内拠点):15
・インターンシップに参加した学生数(アメリカ合衆国、フラン
ス):3
・奨学金を受けた学生数:15
 調印式に出席した上智大学の曄道佳明は学長は、「上智
大学ではグローバル社会への対応として、改革的な取り組み
を実施しています。学生に提供するものを学内の場に限定せ
ず、グローバル社会を展望するため、経済やビジネスについ
て学ぶ場を提供する必要性があります。この産学教育連携
契約はタイング・内容ともに、上智大学が望んでいたもので
産学教育連携…UDトラックス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ボルボ・グループが2014年締結の
上智大学との産学教育連携契約を更改
あり、この産学教育連携を通じた3年間でグローバルにチャ
レンジすることを奨励するような環境を提供して頂いておりま
す。今回契約を更新することは大変喜ばしいことであり、今
後も世界の中でユニークな人材開発の分野で連携していきた
いと考えています」と述べている。
 また、UDトラックスのヨアキム・ローゼンバーグ代表取締
役会長は、「私たちはUDトラックス従業員の持つ能力を高め
ることが最も重要な課題の1つであると思っています。前向
きで向上心のある人たちこそが、私たちが掲げる戦略目標を
実現させるのです。これまで、私たちは新オフィスや国内の
ディーラーネットワークの構築に多く投資してきましたが、一番
の投資は人材の育成でしたし、今後も継続的改善を図ってい
くつもりです。上智大学との教育連携は、この継続的改善を
らに向上させていく手助けになると信じています」と語った。
 さらに、UDトラックスのイルバ・シェール人事担当シニア・
バイスプレジデントは、「UDトラックスは、我々が重視する価値
と企業文化、そして従業員の意欲向上に焦点をあてていく
ともに、各人の自己開発や能力啓発、リーダーシップスキル
習得などにもにより一層力を入れていきます。上智大学と協
働して、人材がいかに会社そして社会にとって重要であるかと
いうことをさらに訴えていきます」と強調した。
 UDトラックスが所属するボルボ・グループでは、グローバ
ル人材の開拓・育成、および国際化を加速していく大学とグ
ローバル企業の新たな形での協力関係構築を目的として、こ
した産学教育連携を世界5カ国11校と提携している。最
近では2017年3月に、これまでの実績が評価され、スウェー
デンのショブデ大学との契約が更改されている。
ボルボ・グループと上智大学の産学教育連携契約の更改調印が埼玉県上尾市の
UDトラクス本社ビルで行われた

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年6月号100
 公益財団法人日野自動車グリーンファンドは、自然環境保
全活動を行う団体・グループ・個人を対象に、2017年度助
成事業の募集を2017年5月16日より開始した。
 日野グリーンファンドは、1991年に日野自動車㈱の出資に
より設立されて以来、26年にわたり“環境緑化活動の支援”
や“自然保護活動の普及”等の活動への支援を継続して行っ
ている。2017年度も、助成活動を通じて「社会環境との調和」
という財団設立の基本理念の実現に努めていくしている。
■応募要領
1.助成対象事業
 ⑴自然環境保全に資する樹木や草花の植樹の実施
 ⑵自然環境保全活動の実施
 ⑶自然環境保全に資する調査や研究の実施
 ⑷自然環境保全に資する教育や諸啓発活動の実施
【助成対象とならないもの】
 ⒜営利を目的とするもの、また営利につながる可能性の大
きいもの。
 ⒝集会の開催、海外への出張、機械・備品の購入のみ
を目的としたもの。
 ⒞活動推進者側の便利さのみを目的とした機械・備品な
どの購入・賃借。
 ⒟学位論文等、個人的研究に相当するもの。
 ⒠単なる趣味と判断されるもの。
 わが国の交通事故の発生件数の現状からすると、依然と
てその改善が求められる状況である。暴走行為や過積載等を
目的とした不正改造車は、安全を脅かし道路交通の秩序を乱
すとともに排出ガスによる大気汚染、騒音等の環境悪化の
要因のひとつにもなっている。
 このような状況を鑑み、国土交通省を中心とした「不正改
造車を排除する運動」が展開されている。(公社)全日本トラッ
ク協会(全ト協)しても、トラックに対象を絞り、全国的に不
助成事業…日野自動車
不正改造車排除…全ト協
話題のニュートラック新製品情報・新情報
話題のニュートラック新製品情報・新情報
2017年度日野自動車グリーンファンド
環境保全活動を行う団体の助成事業募集を開始
トラック運送業界での不正改造車排除運動
6月1日から30日の1ヶ月間重点実施
 ⒡申込みに
おいて、本応
募要領及び助
成金申請書の
規定に合致しな
いもの。
2.助成対象者
⑴前記に係わる活動・研究を行う団体・グループ・個人等
⑵申請者の条件
 ①活動の基盤が日本国内であること。
 ②団体については、原則として設立2年以上を経過して
おり、活動実績のあること。
 ③日本語での応募であること。
■助成金額:総額900万円(予定)
■助成対象期間:2017年11月1日〜2018年10月31日
■応募方法:ウェブサイト内にある申込用紙に必要事項を記
入の上、助成申込先まで郵送。
■募集期間:2017年5月16日〜2017年7月31日(当日消
印有効)
■助成申込先/問い合わせ先
 〒191-8660 東京都日野市日野台3ー1ー1
 公益財団法人日野自動車グリーンファンド事務局
 TEL042-586-5369 FAX042-586-4923
正改造車を排除するため、各都道府県トラック協会の協力を
得て、積極的な運動を展開することになった。
「不正改造車排除運動」は年間を通じた運動だが、「不正
改造車排除強化月間」して平成29年6月1日㈭から6月
30日㈮までの1ヶ月間、特に重点をおいた運動を実施する。
■重点とする不正改造項目
⑴前面ガラスならびに運転者席及び助手席の窓ガラスへ
の着色フィルム等の貼付(貼付状態で可視光線透過率

TheTRUCK2017年6月号101
70%未満)
⑵前面ガラスへの装飾板の装着
⑶直前直左の周辺状況を確認するための鏡、又はカメラ及
び画像表示装置の取外し
⑷灯光の色が不適切な灯火器及び回転灯等の取付け並び
に保安基準上、装備が義務化されている灯火器(例:側
面方向指示器)の取外し
⑸タイヤ及びホイール(回転部分)の車体外へのはみ出し
⑹騒音の増大を招くマフラーの切断・取外し及び騒音低減
機構を容易に取り外せる等の基準不適合マフラーの装着
⑺土砂等を運搬するダンプ車の荷台さし枠の取付け及びリア
バンパ(突入防止装置)の切断・取外し
⑻基準外のウイング(エア・スポイラ)の取付け
⑼不正な二次架装
⑽大型貨物自動車の速度抑制装置の取外し、解除又は不
正な改造、変更等
⑾ディーゼル黒煙を悪化させる燃料噴射ポンプの封印の取
外し
⑿不正軽油燃料の使用
トヨタ車体㈱は2017年4月10日、国内での自動車生
産累計台数3,000万台を達成した。
 これは、1945年8月にトヨタ自動車工業㈱(現トヨタ自動
車㈱)から分離独立して
以来、71年8ヵ月での
達成となる。
 同社は、トラクボデー
専門メーカーとして産声を
上げて以来、完成車両
メーカーとしての歩みを進
自動車生産…トヨタ車体
話題のニュートラック新製品情報・新情報
国内自動車生産累計台数3,000万台を達成
ユーザーの目線に立ったクルマづくりを継続
め、キャブのオールスチール化に成功した「BXトラク」や、量
産小型バスのトヨタライトバス(現コースター)」、モノコックボデー
を採用した商用車ハイエース、ハードトップの乗用車「コロナ」
トヨタ車体はトラクボデー専門メーカーとしての独立以降、各種の車両生産を行ってきている

The TRUCK News
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TheTRUCK2017年6月号102
 ㈱モリタホールディングスは、全国の小学生を対象とした「第
12回未来の消防車アイデアコンテスト」を開催。厳正なる審
査の結果、宮城県遠田郡在住の小学6年生(応募当時)
只埜空(ただのそら)さん、石川県加賀市在住の小学5年生
(応募当時)、大下瑠已(おおしたるい)さんの2作品
が最優秀賞に選ばれた。
 このコンテストは、全国の小学生を対象に夢のある「未
来の消防車」をテーマとした作品を募集するもの。「消防
車にこんな機能があったらいいのに」、「いざというときにこ
んな消防車があったらいいのに」等、小学生の豊かな想
像力で、アイデア豊富な「未来の消防車」を応募してもら
ものである。
 第12回目となる今回は、999作品の応募があり、
最優秀賞2名の他、23名の作品が入賞作品として選
ばれ、入賞者にはモリタオリジナルグッズがプレゼンされ
た。また、最優秀賞に選ばれた只埜さんと大下さんは、
日本最大級の消防車製造・メンテナンス工場であるモリ
タ三田工場(兵庫県三田市)へ招待され、国内の消防車
の過半数を生産する現場を見学した。
 ちなみに、兵庫県三田市テクノパーク内にあるモリタ
三田工場は、敷地面積5.7万㎡(東工場3.7万㎡・
西工場2.0万㎡)を誇る消防車製造工場で、ポンプ車
水槽車・化学車・原液搬送車・はしご車・高所放水車・
空港用化学車などの各種消防車を年間約700台生産
している。
 なお、最優秀賞の2人が“がんばって描いたところ”と
して、只埜さんは「①耐熱ボディ、②自由に方向を変え
れる4連装の高圧放水銃とフレキシブル送水管を10本
装備、③空気圧で自由に曲がり、伸縮するカテーテル型
救助スライダー、④集中治療室」、大下さんは「このコン
コンテスト…モリタホールディングス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
全国の小学生から999作品の応募
未来の消防車アイデアコンテストの結果を発表
テストには毎年出しているけど、前回の時は、少し現実ばなれ
していた消防車を描いていたけど、今回は近い内に、作れる
かもしれない消防車を描いてみました。こんな消防車があった
ら、いろいろな災害にも対応できると思います」と回答している。
など、いくつもの国産初の技術を成し遂げ、初代社長である
豊田喜一郎氏の掲げた『クルマづくを通して人々のくしを豊
かにしたい』という理念の実現に向けて取り組んできている。
 その後も、多様化するライフスタイルに応えるため、「ラン
クルーザー」や天才タマゴのキャッチコピーで親しまれた「エス
ティマ」、ならびに「ヴォクシー・ノア」や最上級ミニバン「アル
ファ―ド・ヴェルフィア」を世に送り出し、ユーザーに愛されな
がら生産台数を伸ばしてきた。
 そして2016年4月からは、トヨタ自動車の製品軸カンパ
ニーのひとつである、バントラック・ミニバン・SUVを担う「CV
Company」の中核として、世界中のユーザーの目線に立った
クルマづくを続けていくしている。
未来の消防車アイデアコンテストの最優秀賞に選ばれた、只埜(小学6年生)さん(上)と、大
(小学5年生)さん(下)の作品