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【対談】全ト協・山本青年部会長

TheTRUCK2017年2月号20
NHKの“朝ドラ”は15分ほどの短い時間であるが、見応えのある内容を
半年かけて放送するので、毎回高い視聴率をキープしている。この“朝ドラ”
が一貫してテーマに掲げているのが「家族のあり方」である。かつて一般
的であった親子三世代が同居する家族も、嫁と姑の問題やプライベートの
確保など問題は沢山あったし、現在の核家族になれば、親子の断絶、
高齢者の孤立が問題になる。NHKの“朝ドラ”はそういう時代変化を上手
ドラマに取り込んで制作している点が高く評価される。家族もある意味
では組織であるが、会社や業界も組織で成り立っている。今のトラック運送
業界が形成されたのは戦後なので、それ程古い業界ではないが、経営者
は3代目〜4代目に引き継がれようとしている。このトラック運送業界で
青年部会が全日本トラック協会で全国一本化されたのは4年前であるが、
部会長は3代目の山本明徹氏(大昌運輸社長=東京・足立区)に引き継が
れている。全国約5300社を抱える青年部会は決して小さくない組織で
あるが、業界全体(6万3000業者)では1割である。若い世代が育って、
やがて業界の中枢となるのは何時の時代も変わらない。山本明徹青年部
会長は勉強熱心で、トラック業界を広く見据えて、青年部活動に取り組ん
でおられる。正月4日、今年最初の取材を受けて頂いた。
特別対談
統一テーマは
『共に歩もう新しい未来へ』
青年部会の活動を通して
ヒューマンネットワーク構築を
公益社団法人全日本トラック協会
青年部会部会長
山本明徹氏
(東京・足立区、大昌運輸社長)
ゲスト

TheTRUCK2017年2月号21
溌溂とした山本明徹青年部会長
建設業界の営業を経験して
トラック運送業界に
秋林路 この辺り(東京・足立区、大昌運輸本
社)は、トラック運送事業者さんが多い地域です
ね。
山 本 そうですね。東西に環状7号線、南
北には国道4号線(日光街道)などがあって交通
の便が良いし、都心に近い割にまだ広い土地も
沢山あるので物流業者には便利な地域です。
秋林路 新年早々ですが、今日は青年部会長
のお立場と大昌運輸社長としてのお話しを伺い
たいと思います。青年部会には何時頃から関わっ
ておられるのですか。
山 本 約4年ほど前からです。最初は支部
活動に関わっていたのですが、その内に東京都
トラック協会の本部会議にも出席するようにな
り、すぐに副本部長を仰せつかり、昨年6月に
笠原史久さんの後を継いで全日本トラック協会
の青年部会長に就任しています。
秋林路 大昌運輸さんはもう半世紀を超える
老舗なんですね。
山 本 はい、昨年創立50周年を迎えました。
この会社は、大手紡績会社に勤めていた祖父が
退職するときに、調達の運送をやらないか、と
声がかかりましたので、お受けしたのですが、
実際には父がサラリーマンを辞めて昭和41年に
有限会社山本運送店として創業しています。昭

特別対談
TheTRUCK2017年2月号22
大昌運輸50周年の記念集合写真
和45年には大昌運輸に名称変更していますが、
暫くは大手紡績会社が主な荷主でした。ところ
が、大手紡績会社が工場移転し、売り上げが激減
して経営が難しくなり、父も大病を患ったもので
すから、私が後継することになり、約10年前に
前職を辞めて入社することになった次第です。
秋林路 前職はどんなお仕事だったのですか。
山 本 建設関係の営業でしたが、内容は主
にコンサルタント的な業務でした。
秋林路 トラック運送とはかなり違う分野で
すが、お客様対応は慣れておられますね。
山 本 そうですね。この業界に来ても、荷
主さんとお話しする事は苦になりませんでした
ね。
秋林路 異業種を経験してご入社ですか、当
時はこの業界をどのようにご覧になりましたか。
山 本 私が勤務しておりました建設業界
は、ひとつの案件の売上額が非常に大きい業界
です。ですから、入社してこの会社の決算書を
見ました時に、一年間の売り上げが、私ひとり
の前職の売上額の半分以下であることに困惑し
ました。この売上で何十人もの社員の給料が果
たして払えるのだろうか、率直に疑問が湧いて
きましたね。
秋林路 紡績会社が工場移転した直
後だったので、売上も最悪だったかも
知れません。ほかにお気づきになった
事は?
山 本 当時は運送業界のことを殆
ど知りませんでしたので、ドライバー
の出勤がバラバラなので、全員を集め
て話をする機会がないことや、挨拶な
どマナーにも問題があると思いました。
秋林路 異業種を経験された事は、
トラック運送経営でプラスになってい
ますか。
山 本 それは良かったと思いま
す。入社して暫くは荷主開拓に専念して、売上
げも入社当時の3倍位にアップしました。しか
し、利益がそれに比例して伸びているかという
とそうではないんです。利益が出せる会社にす
るためには、輸送品質を上げて荷主の信頼を得
なければならないのですが、その為にはトップ
である自分が勉強することが先決ですので、物
流経営士の資格を取得したり、講習会にも積極
的に出るようになりました。トラック協会の支
部に出掛けるようになったのも、勉強したいと
いう想いがあったからです。
適正運賃の収受が大きな課題
秋林路 素晴らしいですね。勉強したいとい
う思いはあっても行動に移す人は少ないです。
全ト協の青年部会長の役が回ってくるのも、皆
さんにそういう信頼があるからだと思います。
最近のトラック業界で大きな課題はドライバー
不足ですが、やはり切実な問題でしょうか。
山 本 そうですね。トラック事業者さんで
困っておられるところは多いです。
秋林路 ドライバー不足は少子高齢化が背景

TheTRUCK2017年2月号23
大昌運輸の小型トラッ
にありますが、直接的には待遇の問題です。国
は物価抑制の狙いで物流二法を施行しました
が、自由化で競争が激化すれば、運賃は叩き合
いになります。その結果、ドライバーの待遇も
悪化するので人が集まりにくくなっています。
基本は運賃問題です。
山 本 最近、バスについては、運賃の値下
げがドライバーの就労にも影響して、事故原因
になっているとして、最低運賃のようなものを
国が示しています。確かにバスは沢山の人を乗
せていますので、事故が発生すると大変な事に
なります。トラックも積載しているのは荷主か
らお預かりしている荷物ですが、トラックの車
両台数はバスに比べれば圧倒的多数だと思いま
すから、事故の危険性は同じです。道路を使っ
て“運ぶ”という点では同じことですから、原価
計算で自社のコストを正確に把握した上で、荷
主の理解を得ながら、適正運賃の収受に努めて
いかなければなりません。
秋林路 まったく同感です。本誌は最近地方
トラック協会や運送事業者を取材することも多
くなりましたが、ドライバーの安全教育に対し
てはどちらさんも非常に熱心に取り組んでおら
れます。トラックは車両台数が多い割に、社会
問題になるほど大きな事故を起
こさないのは、その活動成果だ
と思いますね。
山 本 運賃交渉はトラック
事業者が襟を正さなければなら
ない点もありますが、今のまま
では、力のない事業者は違法就
労してでも運賃を稼ぐことに走
りかねないので、事故の危険性
が高まります。
秋林路 運賃については荷主
の理解を得ることとは難しい状
況でしょうか。
山 本 最近、運賃交渉は以前より通りやす
くなったし、燃料価格も安定していますので、
トラック事業者の収益は良くなっていると思い
ます。ただ、すべての事業者が適正運賃を収受
できている訳ではないので、時代の変化で弱い
立場にあるトラック事業者にしわ寄せが来るこ
とは避けられません。
秋林路 要は、トラック運送が経済活動の中
でどれ程重要な役割を担っているかを、広く認
識して頂く必要があります。トラックが止まる
と食材も家庭に届かなくなるので、パニックが
起きかねません。国土交通省がドライバー不足
に危機感を抱いてトラガールのホームページを
立ち上げたり、ドライバーがとんぼ返りできる
乗り継ぎ輸送を進めたり、大量輸送のトレーラ
化も同じです。トラックが止まって物流パニッ
クが起きることを恐れているけれども、運賃問
題は物流二法があるので扱いにくいというのが
ホンネだと思います。
山 本 運賃が安定することはトラック業界
共通の願望だと思いますが、我々青年部会とし
ては、親会(トラック協会の幹部会)に成果を上
げて頂くために、実体情報を集約して上申する
ことではないかと思います。

特別対談
TheTRUCK2017年2月号24
学校への整備実習用トラックの寄贈
車両の納期遅延は
トラック運送に大きく影響
秋林路 そうですね。青年部が親会の立場を
超えて活動すると、業界が分裂する元にもなり
かねません。ところで、最近の課題のひとつに
車両納期の遅延があると思います。車種によっ
ては発注して1年半以上も車両が届かないとい
う事ですが、この点はいかがですか。
山 本 やはり車両は運送事業には絶対不可
欠ですので、納車が延々遅れますと、荷主の要
望にも応えられなくなります。
秋林路 これまでも法令改正などで急にト
ラックの需要が出て、生産が間に合わなくなる
ことはありましたが、今回ほど長くなったこと
はないですね。
山 本 車体の製作が間に合わないようです
ね。
秋林路 これまでも車体産業は需要変動に悩
まされて来た業界ですが、2008年に自動車産業
を直撃したリーマンショックは影響が深刻で、
工場を閉鎖したり大幅なリストラも行って生産
能力が大きく低下しました。ところが、ここに
来て震災復興や代替えサイクルに入ったこと、
政権が自民党に戻って景気刺激策を打ち出した
上に、2020年の東京オリンピックも決まって、
ムードが好転した事などが、ここ2〜3年のト
ラック需要に結び付いています。
山 本 車体は主に受注生産ですから、製作
に時間がかかると聞いています。
秋林路 そういう事ですが、車体産業界も生
産能力がダウンしているので、急には増産は出
来ない。更に、労働力の確保も難しいのが実情
です。
山 本 色々事情はあると思いますが、トラッ
クを発注して一年以上も納車を待たされるのは
常識を逸脱していると思います。
秋林路 トラックはこれまで、資本力のある
トラックメーカーが販売の全国ネットワークを
形成して、受給バランスを取っていたのですが、
メーカーの影響力も以前より小さくなっていま
す。本来なら、車体の生産まで含めて、市場を
コントロールする役割がトラックメーカーには
課せられていると思いますが、その点はユーザー
ニーズに応える事が出来ないのが実情です。
山 本 我々運送事業者はトラックディー
ラーを窓口にして車両を買い入れますので、メー
カーとの交流が希薄です。一部、
車体メーカーさんと直接取り引
きしている事業者もあるようで
すが、やはり我々の窓口はディー
ラーになります。
秋林路 ディーラーは地域を
限定したトラックの商社ですか
ら、産業界全体の問題は、やは
りトラックメーカーとの対話が
必要だと思います。こういう問
題は個々の事業者では難しいか
も知れません。全ト協の青年部
会として対話を呼びかけるの

TheTRUCK2017年2月号25
災害復興支援活動
は、いかがでしょうか。
山 本 そうですね。青年
部会は全国で約5300社の会
員が居ますので、活動テーマ
のひとつとして考えてみま
す。私がディーラーから得て
いる情報では、納期の遅延は
その内落ち着くと聞いている
のですが…。
秋林路 トラックは排ガス
の問題もあっていすゞ自動車
が一昨年新型車を発売しまし
た。今年は残り3社が新型を
発売の予定です。ですから、
今年は各社とも販売促進に力を入れますので、
納期の遅延は今年がピークになるのではないか
と思います。
山 本 我々事業者は荷主ニーズに応えなけ
ればならないので、必要な時にトラックがなく
ては仕事になりません。
秋林路 車両の納期遅延は今後も繰り返され
る可能性があります。欧州は国際間での車両売
買が活発ですので、このような問題は発生しま
せん。日本も外国製ボデーの導入を視野にいれ
る時期に来ているのかも知れません。
山 本 こういう事も、問題提起は青年部会
が行うとしても、活動は親会の方が効果的では
ないかと思います。
秋林路 そうですね。最近、高速道路の通行
料金の優遇など、親会の活動も好結果が出てい
ますので、全ト協にメーカーとの交流の場があ
れば良いと思います。
山 本 そうですね。今年からスタートする
準中型免許も全ト協の活動が実を結んでいま
す。トラック業界全体の問題として取り扱えば
改善されるかも知れません。
実態を把握するアンケートを実施
秋林路 青年部会としては、今年どんなこと
を活動テーマとして掲げておられるのですか。
山 本 具体的には昨年6月からスタートし
ているのですが、テーマとしては『共に歩もう新
しい未来へ』を掲げています。青年部会は全国を
一本化して4年目になるのですが、毎年テーマ
を決めて、未来に繋がる活動をしています。
秋林路 具体的には?
山 本 実は私が部会長に就任する直前に熊
本地震が発生(2016年4月)しましたので、昨年
は8月に義援金を呼びかけ、復興イベントを行
いました。それで、今年1月には残った義援金
で現地2町村の子供を対象に湯たんぽと交通安
全グッツを寄贈しました。青年部会としては、
こういう活動を通して、ヒューマンネットワー
クを広げていきたいと考えています。
秋林路 素晴らしい活動です。今後も継続さ
れるのですか。
山 本 災害は發生しない事を願いますが、
自然現象ですから避けられません。ただそう言

特別対談
TheTRUCK2017年2月号26
大昌運輸の大型トラッ
う時のトラックの役割は非常に大きいと思いま
すので、青年部会としても全国のネットワーク
を常に保ちながら、我々ができる事に対処して
いきたいと思っています。ただ常日頃は、いま
社会に何が起きているのかを勉強して、それに
対してどんな声を上げていかなければいけない
のか、それが明るい未来にどのように繋がるの
か、その基本を学習することが一番大切だと思
います。
秋林路 全国5300社のグループはけっして小
さくないので、まとまれば非常に大きな力にな
ります。
山 本 そうですね。我々の業界は商品販売
と違って同業者はライバルというよりも、仲間
としてお互いの利益を追求する事が出来ます。
例えば、地域が離れていたり分野の違う荷物で
あってもお願いすれば運んで頂けます。これも
青年部活動を通してできるヒューマンネット
ワークが基本です。やはり、常日頃から安全や
環境の教育などで繋がりを強化できる活動を継
続することが大切だと思います。それが、個々
の事業の強化になるし、業界の発展にも貢献す
ると思います。
秋林路 青年部会の皆さんが期待するのは、
経営の向上に役立つ活動ではな
いかと思います。
山 本 所謂、ホンネの部分
ですが、我々は全国の都道府県
代表が集まって年3回会議を開
催することになっています。
昨年11月に開催した2回目で
は、女性の雇用についてグルー
プディスカッションしたのです
が、その時の活動を元にして現
在アンケート作成中です。これ
を5300社の青年部会全員に配布
し、我々実務を担当する人間が
ブロック毎にまとめて、その結果を親会に提言
しようと考えています。これによって現場の実
情が正しく見えて来るので、業界共通の利益に
貢献することになるのではないかと思います。
秋林路 現場の実情を正しく伝えるという意
味では非常に重要な活動ですね。
山 本 この業界は物流の中で非常に大きな
役割を果しているのに、国に対して意見が通り
にくいのは、個々の事業の内容が、消費者物流
もあれば原料輸送もある、地域もバラバラと
いった具合でまとまりが弱い。それだけに、こ
のアンケートによって得た共通課題をひとつひ
とつクリアしていかなければならないと考えて
います。
秋林路 青年部会として、とても良い活動だ
と思います。親会は政界にも通じる強いネット
ワークがありますが、必ずしも現場の実情を全
て把握しているとは限りません。その意味では、
青年部会の活動が大いに役立つのではないかと
思います。
山 本 表現は悪いかも知れませんが、我々
としては力のある親会を利用して業界の発展に
繋げたい。その為には、まず親会に期待される
活動をしなければなりません。

TheTRUCK2017年2月号27
正月4日の対談(右・秋林路)
二年前からフルマラソンに挑戦
秋林路 そうですね。出しゃばり過ぎも問題
ですが、何もしないのでは全国を一本化した意
味がないので、親と子の役割を自覚することは
大切です。
 トラック輸送は海外も同じ課題を抱えていま
すが、海外事業者との交流はどのようにお考え
ですか。
山 本 実は、国際物流も盛んになっていま
すし、荷主さんとの関係で海外展開が必要な事
業者もあります。それで、海外を勉強する目的
で東ト協青年部では隔年で海外研修を行ってい
ます。前回は米国ネバダ州を訪ねて、現地のト
ラック協会の皆さんと交流させて頂きました。
米国はひとり親方のような業者も多いし、何日
もかけて運ぶ長距離もあって、日本とは事情が
異なりますが、自動化運転などは進んでいるよ
うに思いました。日本との共通点、相違点を知
るだけでも勉強になります。
秋林路 国際物流で大きな役割を果たしてい
るのが国際コンテナですが、これは国際間のユ
ニットロードですから、日本だけがシャットア
ウトすることは出来ません。日本もトレーラ化
を進める過程で45フィートの大型コンテナを
内陸輸送出来るようになりましたが、欧米では
ずっと前から実施しています。こういう事も海
外の実態に目を向ければ、日本がいま何をしな
ければならないか見えてきます。
山 本 その通りですね。ただ海外研修の問題
点は、経営者が長期間会社を空ける事が難しいの
と、コストもそれなりにかかるという事です。
秋林路 そうですね。ホントは青年部会の皆
さんが自分の目と足で研修することが良いのだ
と思いますが、代理の視察団を結成する方法も
あるかも知れません。
山 本 やはり継続することが大切です。
秋林路 これら青年部会の活動を広く知らせ
ることも大切だと思いますが、独自に会報を発
行する計画はないのですか。
山 本 現在のところ、青年部会の活動を全
ト協の広報紙やホームページに掲載しています
が、独自の会報はありません。
秋林路 インターネットの時代ですから、青
年部会のホームページを立ち上げて、地方活動
も自由に書き込みが出来るようにすると、良い
かもしれませんね。全ト協や地方ト協のホーム
ページにリンクすれば、見る人も多くなると思
います。
山 本 確かにそれも良い考えだと思いま
す。現在、全ト協のホームページの中で青年部
会の活動を配信頂いていますが、今後、SNS
などを通じて会員の皆さんに活動内容を伝えて
行くことも大切だと思っています。
秋林路 SNSは親会には苦手な人が多いの
で、青年部会らしい活動になると思います。
 少し個人的なことも伺います。スリム体系で
すが何かスポーツを?
山 本 小さい頃から学生時代まで空手を
やっていました。その後、水泳やダイビング、
冬はスキー、スノボー、最近はお付き合いもあ
るのでゴルフもやります。どちらかというとア
ウトドア志向です。10年前にこの会社に入って

特別対談
TheTRUCK2017年2月号28
新社屋をバックに社員の明るい笑顔
身体を動かすことが少なくなって、体重が増え
て来ましたので、2年前から東京マラソンに参
加させて頂くことになり、日頃から走る練習を
しますので、体形も元にもどってきました。
秋林路 最近はマラソン人口が増えているそ
うですが、健康のためには最高です。ご趣味は
いがですか。
山 本 小さい頃は将棋やチェスもやりまし
たし、大学では麻雀のお付き合いもしました
が、最近は時間の制約があって遠のいていま
す。ただ、旅行は好きなので、今でもよく出掛
けます。
秋林路 今後、時間ができたらやってみたい
事、何かありますか。
山 本 願望は「世界一周船の旅」です。学生
時代にユーラシア大陸を旅する計画を立てたの
ですが、実現しなかったので、形を変えて船旅
が出来れば最高です。(笑)
秋林路 船の世界一周は3ヵ月位かかるので
はないかと思いますが、今のお立場だと時間を
つくるのは大変かも知れません。でも夢を持ち
続ければいつか実現すると思います。旅行が好
きですと写真も?
山 本 写真も撮りますが、整理するのが面倒
なので、そういう事は妻にお願いしています。(笑)
秋林路 奥様もこの会社でご一緒なのですか。
山 本 いえ、妻とは前職で知り合って、こ
の会社に来てから結婚したのですが、そのまま
前の会社でお世話になっています。
秋林路 会社も半世紀を超えて新たな段階を
迎えていますが、青年部会の活動もけっして会社
経営と無縁ではないし、今後何らかの形で経験が
役立つと思います。ご活躍を祈っております。本
日はお忙しいところを有難う御座いました。

永年培った車体技術で
不可能を可能にします
移動販売店舗車
 3トン車タイプ(拡幅式)
移動理美容車
 「イノベーション」3トン車タイプ(拡幅式13.2㎡)
■物流車
 電動式リフトウィング車
物流車水平脱着ボデー
物流車
   空ドラム缶運搬車
物流を創造する
オオシマからの提案
永年培った車体技術で
不可能を可能にします
オオシマ自工株式会社
〒742ー0023 山口県柳井市南浜4丁目3ー7 
TEL0820ー23ー3800 FAX0820ー23ー3801
http://truck.oshimajiko.co.jp/
エアーを抜いた状態
ゴムベルトの収縮によ
り、薄くなった状態
エアーにより膨らんだ
 状態
約5トンの圧力で固定
(エアーホース∅310㎜)

TheTRUCK2017年2月号30
会場東入り口広場に設けられたEV試乗車の乗降場所。バスは会場
外の一般道路で走行した
日産のリーフベースのライトバンEV。わが国では見られないモデルだ
CANTERのeMotionは実用試験を重ねて市販準備が整った(本文中
[表6]参照)
66
IAA
商用車展
2016
その4
(最終回)
トラックは変わる・・
ビジネスモデルのフュージョン
既存の常識からの飛躍、それと・・
このシリーズ最終の今回は、新技術開発に基づく新製品の
誕生や、従来の製品系列を超えた製品の誕生を目指した
フュージョン(融合)による新ビジネスモデルの胎動などを採り
上げる。無から有を生み出すモデルもあれば、しっかりした
企業基盤の拡大を目指すものもある。
西 襄二
世界のトラック研究
EV及びEV関連機器の出展
 主催者のVDA(ドイツ自動車産業協会)は、通算
第67回目となる今回から、出展品目のリスト分類に
「電動車とその関連システム製品」という項目を追加
した(表6)。詳細は本連載の第1回で掲載した(表
3、4、5)で詳しいが、この中に掲載したEVも上記
の今回の(表6)中に再録されている。改めてEV及
びEV関連システムに限った出展状況を見ると、全
掲載品目41点中、28品目が世界初公開展示WPで
あった。
 これらに共通するのは、今後普及が拡大・加速す
ると予測される電動・EV車がキーとなるビジネス環
境の変化に対応する企業の〝変化/対応〟の姿勢だ。
 以下、筆者が特に注目した代表的出展についてリ
ポートする。

TheTRUCK2017年2月号31
(表6)=WP:世界初出展=EV及びEV関連製品
出典:VDA発行 出展品目ガイドブック より世界初公開品目を抜粋
No.
出展社名 製品名称 製品概要・特徴 摘  要
AKASOLGMBH AKASystemRack
19 チ幅を基準システLi-Ion 電池に空冷
又は液冷機能搭載輸送注温度管理を継続
ALOISKOBERGMBH eCAB
トラックの E V 化しキャブャシ ィは よって
如何様に架装可能。ベース車 VW Transporter、自社製小
径タイヤタンデムアクスルを組けた
本文中、ALKO
の項参照。
APPARATEBAU
KIRCHEN-TECKGMBH
HighCurrent
Connecter
高圧電気系統の接続用差込式ー。低抵抗、安全。銅及
Al 電線に適応。
ARADEXAG
ExpertMotors
VECTOMOTORVM600m- 駆動車に直結でる同期型高出
力モー群。最高 320kW でカバー。
ExpertInverters
VECTPOWERVP60018Wxxx-
インーター。 ター 734kVA
800VDC 能。. 1,560kVA/1,000V
DC 対応モデル
BPWBERGISCHEACHSEN
KOMMANDITGESELLSCHAFT
ePower
レーラの車軸ハブ部に発電機能み込み制動時にルギ
電力て回収する蓄電してラ部に付加れる電装品
の電源する可能。
eTransport
都市内配送車のハ発電機能を組み込み、制動時にルギ
回収を行て蓄電し、電動スグの電源等に活用す
DAIMLERAG FUSOeCanter
50,000㎞の実用試験経て市販準備が整た。モーー出力は
185kW 380Nm。 車両総重量 7.49t 1
100㎞。
本シーズ
1 回本文参照。
EATON
Transmissionfor
electricdrivetrain.
EV 車用 2 速又は 4 速型の変速機。、こ採用ー直
方式比較て大重い車に対小型モーで対応可能
なる。
10
KAMAG
TRANSPORTTECHNIK
GMBH&CO.KG
E-Wiesel
世界初の電動ーゼル(雪上砂地沼地走行)車。1 充電で 9
時間稼働可能。
11
AutomaticGuided
Vehicl(AGV)
全自動電動台車でト等を搭 載して テムによ
1 台、グルプ単位で走行制御可能。
12
KEB-KARLE.BRINKMANN
GMBH
KEBCOMBIVERTT6
APD
高電圧対応のラーンバーー。6 台迄のモーー接続が
可能。
13
KRESSFAHRZEUGBAU
GMBH
18-tontruck-fully
electric
MAN18トントラックシャシ CEEKon emoss
Bombaldier 載して EV 化。 ディ
KRESS CoolerBox2.0Maxi 温度管理型。
容量は 240kWh 250㎞走行可能。
14
MAGNAINTERNATIONAL
EUROPEGMBH
MAGNAlightweight
frameforelectric
drive.
極めて高い捻剛性で且つ軽量な大型電動ク向け新設計
1 充電 500㎞程度まで可能大容量バーも
搭載可能。
本文中、MAGNA
の項参照。
15
MANTRUCK&BUSAG MAN電動路線バス
市街地路線用バスの本格電動車。充電方式は様々方式に対
を提案。
16
MERCEDES-BENZ
Mercedes-Benz
UrbaneTruck
を駆動軸内に組み高圧バ都市内
用EV1充は200
機能式を採用。 150kw。
17
MICROVASTGMBH
LpTDCell
10 分で充電完了る新方式 Li-Ion 電池。2 万回の充放電サ
ルに耐え実用温度環境が高範囲。
18
StandardBattery
System
以下の特徴を持つ標準的バーの提案 1)パッケージ
が簡略 2)搭載車の条件に適合せやすい 3)搭載車の形状
分散配置に対応
19
ORTENFAHRZEUGBAU
GMBH
ORTENE75TL
MANTGL 車をスに自に EV 化した車。
7.49ton。SafeserverUltralightCurteinsider架装。
20
ORTENET30V
VWT5Callvelle 車を EV て出展。 期中、VIP
イ2ルバスて会場内運行に供用。
筆者複数回利用。
21
ROBERTBOSCHGMBH
BOSCH"BRS"
制動時のルギー改正「48-Ventrylevel
hybrid:BoostrecuperationsystemBRS」を提 既存
ハイド化の一手段して応用範囲は広い。
22
BOSCH "VisionX"
ショー トラック隊列走行ー。
機能を分か来場者に体験た。
トラックガドブック 
2017 巻頭文参照
23
SIGRATECHNOLOGIES
GMBH
EV 用駆動系 制御シ
テム
出展れた ECU EV の駆動系の制御包括的適用す
車のに応マイ柔軟に対応可能。
24
SOLARISBUS&COACH
S.A.
SOLARIS 路線用 12
Hybrid バス
米国 BAE 社のシステムを搭載したシリーズハイブリッド式路
線用バス。
25
SORTIMO
INTERNATIONALGMBH
ProCargoCT1
都市内配送に供するボックスコンテナなどをハンドリングする
電動システム。混雑した路上での操作も可能。
26
VDLBUS&COACHBV VDLMidBasicElectric
狭い地域社会の として想定した乗員1名+乗客8名乗車
可能なミッドサイズバス。
27
WEBASTOTHERMO&
COMFORTSE
High-VoltageHeater
熱出力 10kW ののヒーター。従来の内燃機関の冷却水余熱利用
のヒーターに代わる EV 用ヒーター。
28
ZFFRIEDRICHSHAFENAG
トラック&バス用 電動
駆動軸
AVE130 電動駆動軸としてバス及びトラックの EV 化に欠かせ
ない電動駆動軸を提案・供給。

TheTRUCK2017年2月号32
トラック、トラクタ、バス用など大型車向け燃料タンク
コーチ、路線バス用シート
大型トラクタなどでも電動化の動きは今後加速することを展望し、革新的
なフレーム構造を提案した。一見巨大な外観ながら、部材を思い切って
軽量化して車両重量の増大を抑制する
MAGNAグループのオーストリアに本拠を置くMAGNAInternational
社は、自動車用各種製品を量産完成車メーカーに供給するTier1サプ
ライヤーである。在来の製品は(手前から)各種ボディ用樹脂部材、高
圧ガス燃料タンク(ここではCHG用)軽油等の在来燃料タンク、など
広範囲にわたる
MAGNA社から大胆な提案
大型トラクタのフレーム構造
 このシリーズリポートの第2回で、大型トラクタに
も電動化の動きが見られたことを採り上げた。MAN
車の例では、既存のディーゼル車を電動(EV)化した
関係で、フレーム構造や駆動系主要コンポーネントは
従来のものが流用されていた。
 電動化の動きは、都市内配送用途で必ず増えると
の見方は今後支配的になるだろう。こうした動きを読
み込んで、大胆な提案を行ったのはMAGNA社だ。
 MAGNAは自動車メーカーに対するコンポーネン
ト・部品類の一次供給者(Tier1)で、ボッシュ、デン
ソー、に次ぐ規模ともいわれている。
 MAGNA社のルーツはカナダ南部のオンタリオ州
に誕生した町工場に遡ることができる。1957年のこ
ととされている。当初は、米GM製乗用車向けにサ
ンバイザーの形状を形成する鋼板プレス部品の供給
を手初めに自動車業界との取引を始め、1962年に
世界のトラック研究
株式を上場(トロント市場)している。1972年にはア
メリカ国内に最初の工場を稼働させている。その後、
次第に業態をシステムサプライヤーへと変革する一方
で、M&Aによる業容拡大を経て多国籍企業に発展し
た歴史がある。
 IAA商用車展2016への出展は、オーストリーに
籍を置くMAGNAInternational社であった。当社
の稼ぐ部門は自動車用シートや樹脂パネル部品などの
量産組み立て部品であるが、今回の展示で先ず目を
引いたのは大型トラクタ向けを想定したフレーム構造
の提案である。
 一見して従来のコ型断面の平行梯子型構造と異な
るのは、在来方式では鋼板部材の板厚が4.5〜6.0
㎜の単材か複合材で高さは最大で300㎜程度である
のに対し、コ型断面高さが600㎜程度と大幅に拡大
されている一方、使用部材の板厚は最小で1.5㎜か
ら最大でも4.0㎜と薄いことである。
 展示品はEVトラクタを想定して、深いフレーム間
の懐に各種電装ユニットを搭載し得ることを例示して
いた。また、サスペンションは前輪に独立懸架、後

TheTRUCK2017年2月号33
2連モーターを装填したリヤアクスルを完成品コンポーネントとして供給す
ることも提案している
このEV用コーポネントの製造者はKREISEL社。MAGNA社の提携
先の一つでオーストリーに本拠を置き、EV化設計、エンジニアリングを
通じてバッテリーパックなどEVの中枢コンポーネントを供給する。自社ブ
ランドでEV化した乗用車、RVなどもてがけている
簡単で軽量なブラケットを併用すれば、EV化
に必要な各種コンポーネントが懐の深いフレー
ム間に収まる
軽合金製ダブルウィシュボーン型独立懸架の前輪サスは、軽量化と共
にフレーム間のスペースを多目的に利用可能とする
後軸はEVを想定して2連のモーターによるリジッド構造としてエアサス
を採用。展示車はダブルタイヤ1軸だったが、シングルタイヤ軸の増設
が可能なスペースを確保している
ホィールベース間で大胆な組幅拡大の形状を採用し、新しい各種のコン
ポーネントの搭載を“内側”に可能としている
後部から前部を見渡す。後軸に電動モーターを直結しダブルタイヤ+エ
アサスとして展示しているが、その前方はシングルタイヤの後軸も搭載可
能なスペースが確保されたフレーム形状だ
輪はリジッドでどちらもエアサスを採用していた。コ
型断面フレームにおいては、板厚が薄くても断面高さ
を高くすることで断面係数を効果的に稼ぎ、大きな負
荷にも十分な強度で対応する考え方だ。その結果、
フレーム重量は在来方式と比較して(具体的な数値
は発表されていないが)大幅に軽量化が可能となり、
EV化に伴う各種電装機器による重量増加を考慮して
徹底的な設計合
理化が図られて
いる。在来のフ
レーム構造なら
堅固なブラケッ
トを併用しなけ
ればならない各
種電装ユニット
も、深い懐に簡
単に収まるなど
説得性の高いコ
ンセプトの展示
である。

TheTRUCK2017年2月号34
こちらは燃料電池FCV車の提案例。ベース車はメルセデス・ベンツ車
と思われるが、ルーフの上部に見える〝Transformability(改造がし易
い)の表示でコンポーネントのコンパクトさ、など完成度の高さを訴求し
ている。フロント・ドライヴ、リヤ・ドライヴ、(勿論AWDにも)いずれに
も対応可能としてある
ワゴン車でも高圧水素タンクは床下に収まる
燃料電池本体はベース車のエンジンルームにコンパクトに納められている
フロント左ドア後部に高圧水素ガスの充填
口を設けている
フレームを構成する部材の板厚は従来の常識を大きく破る“薄手”が採
用されている
システムの全体像から、核心となるコンポーネントを全て供給する姿勢で
あることが分かる
小型ワゴン車のHEV化
 こちらはMAGNA社が提案するもう一つのゼロエ
ミッション車の例だ。
 高圧水素を補給燃料とする燃料電池車HEVで、
主要コンポーネントをコンパクトにまとめて小型ワゴン
車の改造にも適応することを訴求している。
 展示車のベースはメルセデス・ベンツ車のようだ
が、外観からみて無理の無い改造で仕上がっているこ
とが分かる。MAGNA社は、試作改造に全て対応で
きる自社工場を有する。これは、こうした新基軸シス
テムの提案には欠かせない機能だろう。
世界のトラック研究

TheTRUCK2017年2月号35
StreetScooter社のドイツ郵便向け仕様車。ヘッドマークもドイツポストの喇叭〟が取りつけ
られている。〝WORK〟はモデル名
樹脂複合材パネルによるボックス。ボディ。シンプルな引き戸が左右に大
く開口する。リヤは跳ね上げドア。認定機関TUFの認証付のボディ
シンプルなコックピット。右ハンドル仕様も検討中という。ドアは分厚く重
うに見えるが実は・・
ユーザーがメーカー機能も取り込み
 ドイツ国内で新たな四輪車メーカーが誕生した
のは僅か7年弱前の2010年6月のことだ。大
聖堂で名高いケルン市から65㎞程西のドイツ最西
部、フランスと国境を接する地方にアーヘン市があ
る。ここのアーヘン大学の学内で、持続可能なシス
テム開発を目的に誕生したのがヴェンチャー企業の
StreetScooter社である。研究の一環で先ず手掛
けたのが小型4輪電動トラックであった。具体的な
用途として郵便集配を想定したところに、ユーザー
であるドイツ郵便DeutschePostはすぐに反応して
このベンチャー企業を2014年に買収し、グループ
企業に組み入れたのである。そして、2016年4月
にはその年(つまりIAA商用車2016展の開催年)
の暮れまでに2000台の電動郵便車を製造すること
を表明し実行に移した。筆者が延べ二日にわたって
StreetScooter社のスタンドに足を運び取材したの
は、業態の枠に捕らわれずに時代を生き抜く路を切り
拓こうとする姿勢に強く惹かれたからである。
 ドイツ郵便は、郵便集配・輸送用に7万台規模とい
われるトラックを運用している大ユーザーである。又、
世界規模のロジスティクス・ビジネスを展開するドイツ
郵便DHLグループとしてみれば、更に多
くのトラックが支配下にあるわけで、この
業容拡大は既存の自動車メーカーにも影響
してゆくことが予想される。
 さて、StreetScooter社が製造する同
名のStreetScooter車はシンプルなボン
ネット形小型トラックで全てEVである。
EVは構造がシンプルでその意味では新味
は少ない。ところが、製品コンセプトはあ
くまでもユーザーの目線とアイディアに基
づいており、細かな部分にもその思想が反
映されている。
(表7)StreetScooterN1型 主要諸元
項 目
諸 元
寸法(㎜)
車両全長 4,710
車両全幅 2,080
車両全高 2,039
重量(㎏)
車両総重量 2,080
荷室
内容積(㎥) 4.3
駆動系
モーター 全閉式永久磁石同期型
減速機 1段 差動機付
駆動方式 前軸駆動
出力 最高/定格 48kW/38kW
許容最大速度 120㎞/h(電動系耐用上)
バッテリー
型式 / 総容量 Li-Ion20.4kWh
充電入力 230V最大16A
充電所要時間
4.5hrs.(0%-80%)
7.0hrs.(0%-100%)
1充電航続距離 80㎞
出典:当該車会場掲示諸元表

TheTRUCK2017年2月号36
リヤドアはシンプルなヒンジで上開き。広報モニターカメラはしっかり装備
されている
・・外板は樹脂製パネルで容易に凹むが直ぐに復元する軽量構造だ
ドライバーズシートは高さ調整式で、シート座面は頻繁な乗降でもおしりが
引っかからない平面形状に仕上げられている
充電ソケットは運転席側に。この赤いモデルは自治体の道路等施設管
理部初向けを想定した三転ダンプ架装としてある
ヴェッセルはアルミ合金製。油圧パッケージは当然ながら電動式だ
 郵便を代表例として、集配業務に従事するドライ
バーは1日に何百回と乗降する。その挙動を解析し
て最適な高さに設定できるシート座面、おしりがスッ
と通過できる座面端部形状、長期間破れたり綻んだ
りしない表皮、などシートの商品性には大いに拘っ
た。展示車のステアリングはLHD左ハンドル(ドライ
ヴ)だが、(右側通行の彼の地で歩道寄りの)右ハン
ドル車は考えていないのか」、との筆者の質問に〝考
えている〟(ミルツ氏:9月26日)との答であった。
 ドアは一見重たそうに見えるが、外板は樹脂製で障
害物に当たっても大抵の場合は変形して外力を受け流
し、外力が無くなれば復元する。余計な板金仕事の
発生を抑制する設計と造りであり、傷も付き難い。
世界のトラック研究
地域の自治体などの保守作業にも
 当面の出荷先はドイツ郵便の郵便車向けだが、別
の用途として道路維持作業車も想定されており、三
転ダンプ架装のモデルが展示されていた。こちらは、
StreetScooter社の独自モデルとして自治体やその
傘下にある事業者向けに販路拡大を目指す。

TheTRUCK2017年2月号37
こちらはALKO社のEV改造車。VWのキャブシャシを電動化し、後部
は当社お手の物の車載車架装を想定した小径2軸化してある
エンジンルームにコンパクトに収まったインバーター及びモーター類
前輪は差動機付減速ギヤを介してモーターで駆動される
亜鉛メッキフレームにエアサス!2軸を組み付け低床仕様としてある。コ
ンプレッサーは当然電動式
改造EV・ALーKO車の場合
 当社の正式社名はアロイスコーバーALOIS
KOBERGMBHだが、商品名はこれを短縮して4
文字ALKOで表記している。社名として用いられる
こととも多い。
 当社の主製品は小型バン型車派生のキャブシャシを
利用したモーターホーム架装用シャシ、乗用車や小
型バンで牽引するキャンピング及び一般貨物用トレー
ラのほか、小型エンジン発電機などである。
 今回のIAA商用車2016展にはVWのTransp-
orter車のキャブシャシを改造してEV化、得意の後
部シャシとリヤアクスルを自社製品で仕上げたサンプ
ル車を出展した(世界初公開WP)。
小型キャブシャシの応用車
 欧州では、小型バンの派生キャブシャシ利用の特
装車は架装メーカーも多く、その用途と種類も多岐に
亘っている。AL-KO社もその内の大手の一角を占め
ているが、他の事例を少し見てみよう。ここでは車載
車の場合でわが国では見られない商品例がある。
 Algema社はドイツの架装メーカーだが、小型の
車載車として量産キャブシャシを利用して自社製リヤ
フレームと車軸を組み付けて、小回りの効く車載搬送
車を手掛けている。因みに、前輪しか無いキャブシャ
シの出荷形態は、2台のキャブシャシの切断されたフ
レームを互いに結合して自立できる4輪車の姿にして
搬送するという。フォークリフト荷役も可能な無駄の
無い知恵といえる。

TheTRUCK2017年2月号38
Algema社はキャブシャシ(この場合はオペル車)と自社製後部フレームの接続部
にヒンジ構造を採用し、車載シャシに求められる傾斜搭載機能を作り込んでいる。
BlitzladerRと命名されたこのティルトシャシ方式では、荷台の複雑なスライディ
グ機構などではなくとも搭載作業性を格段に改善出来る好例を示している
MANの市内EV路線バス。燃料電池を搭載した意欲的な設計。車庫では商用電源からの充電も可能としている。
VOLVOの市内EV路線バス。給電は運行中も要所に設置したステー
ションでも行える。寒冷地で積雪、路面凍結を考慮してルーフ上の接
触式を採用している
キャブシャシの搬送姿(イージ)
世界のトラック研究
電動バスについて
 電動車EVの普及がトラックより先行しているのは
バスの世界だ。世界の都市内路線用途車で加速する
ことは確実になりつつある。出展されたEVバスの代
表例を写真で紹介しておこう。わが国の場合は一部
に先端的動きは見られるが、相対的には中国を含む
世界の先進都市と比較して数年は遅れていると見な
ければならない。関係者の奮闘を期待したい。

TheTRUCK2017年2月号39
トヨタ自動車のスタンド。C-HRは商用車か、との分類には異論もあろ
が新型車としての訴求に力が入っていた
ダイムラーの将来型バス。動力は(EVではない)従来のエンジン方式
だから、ここに掲載すべきではないかも知れないが、オランダの公道で
20kmのルート(スキポール空港から市内中央駅迄)を全自動運転で見
事走行した実績を買ってご紹介した
ポーランドのSOLARISのEVバス。路線バスはEVの比重を高めている
中国のBYD社のEVバス。ご存知の通り、同社は自動車製造に進出
するに当たって製品の全てをEVとして発足したことで注目されている
トルコのKARSANカルサン自動車はアジア側最西部、ボスポラス海峡
の南側に位置するブルサに本拠工場がある。CRR型EVバスはここで
生産。当社は1966年から自動車製造に参入、主としてバスを手掛け
て同国で有力企業に成長しているが、近年は韓国・現代自動車向けに
同社の小トラの受託生産も行っている
トヨタ車でも日本では見られない車種は欧州向けの専用車だ
日本企業の出展
 日本車の出展では、本リポートシリーズ第1回で
採り上げたDaimlerグループのFUSO小トラが規
模の点で最大であった。その他に、日産自動車、い
すゞ自動車、トヨタ自動車などがあり、コンポーネン
ト・部品関係ではSANDEN、三菱重工(冷凍機)
DENSOなどが現地販売窓口の名義で参加していた。
いすゞ自動車はトルコで永く合弁でバス製造工場を
運営しているが、今回は意欲的な展示を行なった。リ
ヤエンジン車を含め車種も充実し、仕上げ品質も格

TheTRUCK2017年2月号40
いす自動車がトルコで合弁運営しているAnadoluIsuzu社のバススタ
ンド
韓国・現代自動車は前回よスタドを拡張してより充実した展示を行った
小型バン型車は今回が世界初公開WPであった小トラはMIGHTYのネーミングで展示されていた
燃料電池車FCVの展示には驚かされた。詳細仕様は明らかではない
前回(IAA商用車2014展)より車種構成も充実し、品質も格段に改
良された
世界のトラック研究
段に向上したことが明らかであった。なお、小型トラッ
クは販売会社のコーナーに展示されていた。
 トヨタ自動車は小型VANなどを展示した。日本で
は見られないタイプも見られた。
 日産自動車は独自のスタンドを確保して意欲的に小
トラの展示を行った。ルノーとの協業で小トラをスペ
インで生産しており、その一部が出展されていた。
韓国、中国企業の出展
 現代自動車が、前回に引き続き比較的広いスタン
を確保して展示を行っていた。
 中国のバスメーカーについては前述のように意欲的
な展示であった。トラックについては1社のみ展示が
あった。部品については数十社が複数のパビリオンを
構えて大々的な参加があったが、紙幅の都合でここ
では省略する。ご了承頂きたい。

TheTRUCK2017年2月号41
オランダ・ブロシュイスBROSHUIS社の重量低床セミトレーラ。大型
重機や洗車などの輸送に供するトレーラの中で総輪独立懸架というのは
他に例を見ない構造だ
サスペンションは油圧式で最低地上高はこのクラスの重量低床トレーラ
では大きく確保され、かつ荷台床面地上高は79㎝と低い
総輪ステアの構造がよく分かる。親切にリトアップさせここまで見せるのは工業所有権とノウハウで守られている自信に基づく
展示態度だ。
2016年9月30日現在
の独フランクフルト市内の
燃料価格例。1リットル当
たりのユーロ価格はこの表
示の100分の1。トラック
(LKW)ユーザーは若干割
安。(SuperE10の表示は
誤表示とみた・・)
わが国では決して見られない
迫力満点の低床重量トレーラ
 最後に、屋外展示場で筆者が釘付けにされた迫力
満点の製品を紹介しておこう。それは、左右7輪計
14輪が全て独立懸架方式の低床重量トレーラだ。
 オランダに本拠のあるBROSHUIS社の出展だが、
当社は1885年にアムステルダムで創業した重量物
搬送用トレーラを始めとする輸送用車両機器メーカー
である。ここに紹介する全輪独立懸架式のトレーラの
原形は2011年に余に出て、改良を重ねて2016年
にこのSL2型を発表している。サスペンションは油圧
式。1軸(左右輪)で12tonを許容し、この種の重量
トレーラとしては最小級の79㎝荷台地上高である。
 路面が平滑性を欠いている場合も、極端な集中輪
荷重を避けて安定した走行が可能だ。
世界最大級の商用車ショー
引き続き注目
 ドイツ自動車産業協会VDAが主催する「IAA商用
車2016展」のハイライト前後4回に亘ってリポートし
た。このショーは、商用車に関わるヨーロッパを中心
に世界の有力企業が広範囲に参加する世界最大級の
ショーであり、この種のショーの中で最も重要である
ことは間違いない。
 次回は2018年9月27日に開幕し10月4日ま
で、今回と同じく独ハノーバー市国際展示場を会場に
開催される。(了)

TheTRUCK2017年2月号42
車両制限令等の改正に伴う
大型車両の規制状況と
今後の影響について
1.はじめに
 平成26年5月9日に国土交通省より「道路の老朽
化対策に向けた大型車両の通行の適正化方針」が発表
2.適正化方針と具体的な取組内容について
 適正化方針の具体的な取組内容としては、規制緩
され、関係者による様々な検討が行われ、予定通り
2年間で全ての項目について取組が実施されました。
本説明では、実施後の状況と本改正が今後の大型車
両及び特殊車両に与えるであろう影響を考えたいと
思います。
和に関する4つの項目と規制強化に関する3つの
項目に分けられ、従来の改正は道路法(車両制限令)
のみに係わる改正が主体でしたが、今回の改正の特
徴は道路3法に係わる全ての関係機関が連携して
特別レポート
公益社団法人
全日本トラック協会
輸送事業部長
礎司郎
図−1
道路の老朽化対策に向けた適正化方針のポイント

TheTRUCK2017年2月号43
取組む内容になっているのが特徴となっています。
 基本的な考え方としては、適正な利用者に対して
は通行許可の簡素化や車両の大型化を含む大幅な緩
和を実施する一方、道路に悪影響を及ぼす重量超過
車両や無許可及び条件違反等、違法な輸送に対して
は罰則の強化はもとより、関係機関が連携して取締
りを行える仕組み作りが盛り込まれる内容となって
います。
 また、この他道路を賢く使う取り組みと生産性の
向上を目的に、様々な規制緩和についても検討が行
われ、最近ではITを活用した賢い物流管理の取組
みとしてETC2.0の活用が検討され進められてい
ます。
2−1.車両に係わる規制緩和について
 平成27年5月1日付けで車両の保安基準の緩
和が実施され、平成15年にバラ積みの緩和が許可
された特例8車種のトレーラ等に対して、総重量、
軸重、長さの見直しが行われ、基準緩和車両の制限
値が最大28tから36tへ引き上げられる大幅な改
正が行われました(図−2参照)
 特例8車種のトレーラと国際海上コンテナに係
わる変更点は以下の3項目となります。
①牽引するエアサス付駆動1軸トラクタの駆動軸重
を10トンから11.5トンへ、また輪荷重を5
トンから5.75トンに緩和し基準内車両とする。
②トレーラの車両総重量の上限を最遠軸距離に関係
なく36トンへ緩和し、基準内車両とする。
③トレーラの長さ(キングピンから車両後端までの
長さ)を12mから13mに緩和する。
 従来、国際海上コンテナトレーラについても適
用されていた車両総重量及びトラクタの駆動軸重
が緩和されるとともに長さも緩和されたため、国
際海上コンテナトレーラについては45ftトレーラ
の製作が容易になり、また特例8車種のトレーラ
については車両総重量が36t、トレーラ長さ13
mとなったため、車種によっては30t積み、荷台
長14m超の車両も基準内車両として製作が可能
となりました。
 ただし、道路の通行許可の問題があるため、経路
によっては減トンしての輸送となる場合があるので
注意が必要です。
図−2
保安基準改正概要図

TheTRUCK2017年2月号44
2−2.特車車両通行許可に関する
規制緩和について
2−2−1.特例8車種及び国際海上コンテナ
車両の制限値の見直し
 平成27年6月1日付けで同年5月に保安基準
が緩和された車両に対する通行許可の制限値に関す
る見直しが行われました。
 長さについては従来、トレーラ連結時のセミト
レーラの長さは17m、車両総重量は国際海上コン
テナトレーラは44t、その他のトレーラは41t程
度となっておりましたが、今回の改正により特例8
車種のトレーラについても連結全長18m、連結車
両総重量44tまでの通行許可の申請ができるよう
になりました。
 17mを超える車両の長さについては①リヤオー
バーハング②交差点の交差角、という2つの審査
条件が追加され、両方をクリアした場合のみ申請す
ることができます(図−3参照)
 これらの改正に伴い、トレーラ後軸がリフトアッ
プする3軸車両では、従来最後端の軸を残しリフ
トアップしていた形態から、真ん中の軸を残しリフ
トアップする形態に変更する車両が増えています。
 重量については従来、国際海上コンテナトレーラ
のみに認められていた、
 エアサス駆動1軸トレーラの軸重緩和(11.5t)
びトリプル軸を有するトレーラの軸重緩和(国際海上
コンテナ用橋梁照査式の適用)が特例8車種のトレー
ラにも認められるようになり、最大連結総重量44t
までの申請ができるようになりました(図−4参照)
 現在、トラック事業者では積載効率の向上、運転
手不足の一対策として車両の大型化が検討、進めら
れており、44t車、及び18m車両の導入も増えて
きています。
 フルトレーラについては平成25年11月に長さ
の緩和が行われており、従来の連結全長19mから
21mとなっていたため、最近になり21m車両の
導入も増えてきています。
 現在政府では来年度予算として「新しい日本のた
めの優先課題推進枠」として費用が各省庁から示さ
れ、効率的な物流ネットワークの強化として2,974
億円を要求し、大型車に関してはダブル連結トラッ
特別レポート
図−3
特例8車種の長さに関する緩和

TheTRUCK2017年2月号45
クの実験、特車通行許可に対する自動審査システム
強化、自動重量計測装置の増設、物流モーダルコネ
クトの強化、45feetを含む国際海上コンテナ用マ
ルチトレーラ等を予定しています。ダブル連結ト
ラックの実験としては、新東名道路を活用した25
m車両の実証実験も行われる予定で平成29年度か
らの本格導入を目指しています(図−5参照)
2−2−2.ITSを活用した通行許可の
簡素化(特車ゴールド制度)
 平成25年1月25日にITSを活用した通行許
可の簡素化として業務支援型ETC2.0を装着した
対象となる特殊車両について、最低1経路の申請
等の条件付きで経路選択の自由化、更新の自動化が
実施されました。
 経路選択の自由化については大型車誘導区間(※
注1参照)内のみという条件が付きますが、特殊車
両の自由走行が認められるようになったことと、違
反がない場合には2年毎の更新が自動化されると
いう内容は、車両制限令制度創設以来の初めての大
幅な緩和となります。
 特車ゴールドの対象となる車両は新規格車、特例
8車種のトレーラ、フルトレーラ、ダブルス、そ
の他諸元(連結長さ17m、幅2.5m、連結総重量
44t)を満たすセミトレーラ、ポールトレーラとなっ
ており、平成26年10月に始まった大型車誘導区
間で審査期間の特例(審査期間短縮20日→3日)
が認められている対象車種と同じとなっています。
 また、普通申請の場合は実車と空車は別々の申請
となりますが、特車ゴールド申請の場合は実車と空
車の審査が同時に行われるため、空車時に特車許可
の不要となる新規格車などは、普通申請と同様に自
重と積載重量を分けて申請を行うと、審査対象外と
なってしまうため、自重に積載重量を加えて申請す
る等の普通申請とはことなる対応が必要となります。
 本制度は始まって約1年が立ちますがなかなか
利用が進んでいない現状があります。理由として
は開始が発表された昨年1月の時点では対象とな
図−4
特例8車種の軸重に関する緩和

TheTRUCK2017年2月号46
る業務支援型ETC2.0車載器の発売が1社のみで
あったことや、NEXCOやトラック協会等の助成
金が発表されていなかったことと、ETC2.0の特性
に係わる風評が広がったためでした。
 助成金については昨年3月以降NEXCO、トラッ
ク協会、組合等から発表が行われ、4月以降6社
のメーカーから機器の発売が開始されましたが、
ETC2.0については走行履歴を行政に把握され、許
可をとっていない経路を走ると取締りの対象になる
というような風評が昨年9月くらいまでは払拭され
ておらず、取付に二の足を踏む事業者が多い状況と
なっていましたが、10月以降取付を行う事業者が
増えてきました。
 ETC2.0で取得したデータの活用については「車
載器のID付きプローブ情報の利用及び取扱い方針」
で示されており、その中には取締り等や、違反通行
情報を第三者(管轄道路管理者等)に提供することが
現状できないことが明記されているため、車載器を
取り付けただけで取締りに合うことは現状ではあり
ません。
 また、大型車誘導区間については経路選択が自由
となるが、誘導車の配置等条件が付く箇所について
は条件に従わなくてはならないことと、通行する
ルートに係わる経路地図と条件が記載されている出
力帳票を全て携帯することが義務づけられていま
す。全国の経路を自由に走行するためには約1,000
枚の出力帳票を携帯するのも現実的ではないので、
タブレットやスマホ等携帯端末での電子データによ
る携行の実現が早期に望まれるところです。
※注1 大型車誘導区間
 平成26年10月27日より運用が開始された制
度である。道路の老朽化対策として大型車両の通行
を望ましい経路へ誘導することにより、適正な道路
利用を促進するため、道路法の一部を改正し施行さ
れました。特例8車種のトレーラ等総重量44t未
満のバラ積みの緩和が行われている対象車両につい
て、あらかじめ国土交通大臣が指定した「大型車誘
導区間」のみを通行する場合、個別の道路管理者へ
の協議が不要となり、国が一元的に審査し認可さ
れ、通常平均20日かかる審査が3日程度に短縮
されます。
 誘導区間の指定は増えており、ラスト1マイルの
追加が進められており、平成28年4月には主要な
港湾につながる道路が全て指定され、今後も大型車
特別レポート
図−5
ダブル連結トラックによる省人化

TheTRUCK2017年2月号47
両の運行状況、物流事業者の意見を踏まえながら、
必要に応じ追加指定が実施される予定です。
2−2−3.許可までの短縮について
 許可までの短縮についての取組は平成26年10
月に始まった大型車誘導区間制度、申請窓口の集約
化、オンライン申請システムの改正など様々な取組
が行われているが、現状では規制強化による申請件
数の増加とそれに対する行政の対応が間に合わない
状況で、許可までの期間については伸びる傾向と
なっています。
 適正化方針の発表前までは平均18日となってい
た許可日数が、昨年末では28日となっており、
27年度は窓口の集約による混乱が許可日数を増や
す要因となっていました。28年度になり一部地域
では落ち着いてきてますが、窓口の集約がさらに進
められている地域では、今後も混乱が予想されるた
め、早めの申請対応等が必要となっています。
 このような状況を受け、国土交通省では2020
年までに許可日数を平均10日までに短縮する目標
を掲げ、未収録道路の収録やIT車両を利用した道
路形状の把握等の改善に取り組んでいます。
2−3.特車車両通行許可に関する
規制強化について
2−3−1.違法に通行する大型車両の取締りの徹底
 平成25年3月に実施された大型車両に対する
指導取り締まり要領の強化により、国道で自動取締
り機による取締りが開始されるとともに、警告書の
発出基準、事業者名の公表、許可の取り消しや告発
に関する見直しが行われました。
 また、同年以降取締回数の増加や高速道路と一般
道路の同時取締り等関係機関が連携しての取締りも
等も強化されています。
 自動重量計測装置を使った取締りについては、昨
年4月に発表された内容では計測装置の増設、精
度向上と軸重違反の細分化が示され、今後高速道路
会社も含め、自動計測装置による自動取締りの強化
が発表されています(図−6参照)
 トリプル軸のトレーラの軸重計測では、タイヤの
摩耗や空気圧等の関係で、3軸均等に重量が分散さ
れない場合も多々見られ、そのために違反となる恐
れもあるため、均等に軸重が配分されるような車両
の要望が増えそうです。
2−3−2.違反者に対する指導等の強化
 平成27年2月23日に悪質な重量制限違反者へ
の告発(レッドカード)制度が開始され、昨年11末
までの間に27件が適用、告発されました。
 当初はNEXCO3社のみの告発となっていまし
た、今後は高速道路会社6社、及び一般道での積
極的に実施していくとの発表がされています。
 また平成26年5月の道路法の改正により、違
反を繰り返す悪質な事業者には監督強化として立入
検査ができるようになりました。
2−3−3.関係機関との連携の強化
 平成27年3月1日に貨物自動車運送事業輸送
安全規則の一部が改正され、車両制限令違反を繰り
返した場合、運輸支局が車両停止を含む行政処分が
実施することができるようになりました(図−7参
照)。また、同取組みの中で荷主の改善も必要と判
断された場合には荷主勧告もできるようになりまし
た。
 実際の適用はこれからで、昨年秋より実施に向け
た荷主情報の聴取等が始められています。また、昨
年10月からは従来NEXCO3社だけに適用してい
たETCコーポレートカードの罰則を高速道路会社
6社で取締りの基準が統一され、罰則の共通化も図
られました。
 契約者が協同組合である場合、一部の事業者の「割
引停止」又は「利用停止」のペナルティ措置が契約者
全体に及ぶ場合があり、組合に加入している事業者
が2年間で3回警告を受けると契約者全体に「割引
停止」のペナルティ装置が行われますので注意が必
要となります。
 さらに、平成29年4月からは規制が強化され、
違反累積期間の延長(3ヶ月→2年間)、違反内容
の見直し(警告書、軸重違反の追加等)が実施される
予定であり、ますます車両制限令違反に対する取締
りが厳しくなります。
 メーカー等の荷主側でもこれらの規制強化に向け

TheTRUCK2017年2月号48
対策に取り組んでおり、一部の鉄鋼メーカーなどで
は、従来車検証に記載されている積載重量により積
み込みを行っていたものを、特車許可重量への変
更、また軸重違反とならない積載方法も考慮するよ
うな仕組みに変更するようにしています。
 今後このような対応が増えることが予想され車両
メーカーにも最大積載量ではなく、通行時に違反と
ならない最大の積載許可がとれる車両の開発が望ま
れます。
3.これからの影響について
 大型車に係わる適正化方針では運転手不足や車
両の効率化を図るため、バラ積みが緩和されてい
る車両等について重量や長さの制限値が緩和され
ましたが、道路の老朽化対策が急務ということで、
これまでに記述したとおり、制限値を超える車両
についての取締りや指導は従来に増して厳しく
なっており、今後ますます強化することが発表さ
れています。
 長さに関する車両及び通行許可の緩和は平成26
年6月に特例8車種と国際海上コンテナセミトレー
ラでは17mから18mへ、またフルトレーラにつ
いては平成25年11月に19mから21mへ緩和
され、今後さらに25mに緩和することが発表さ
れ、試験運用の検討が進められています。
 一方重量については、一部車種については総重量
と軸重の緩和がありましたが、平成25年3月に
は指導取締要領の改正にともなう国道における自動
取締りが開始され、重量違反による行政処分等発出
基準の制定及び許可の取消、平成27年2月には
基準の2倍以上の重量超過の悪質な重量制限違反
者への告発(レッドカード)制度が制定されました。
また、自動車局との連携により車両制限令違反事業
者に対する運輸局の監査や荷主勧告が行える貨物自
動車運送業輸送安全規則の一部改正が実施され、平
成28年10月には高速道路会社6社の車両制限令
違反の取締基準の統一が行われました。
 平成29年4月からはETCコーポレートカード
による大口多頻度割引の利用者に対する割引内容が
特別レポート
図−6
自動重量計測装置(WIM)の増設と取締基準の見直し

TheTRUCK2017年2月号49
総重量や軸重違反の重量違反を主に、大幅な罰則規
定の見直しが行われることも発表されています。
 従来重量違反への取組としては過積載の取組が主
であったため、荷主及び事業者とも車検証の積載重
量を超えない範囲での積み込みを行うよう仕組み作
りを行ってきましたが、今後は車両総重量と軸重が
制限値を超えないような取組が荷主及び事業者へ求
められることとなります。
 具体的には積載重量以内の貨物であっても、偏荷
重による軸重違反、またシート、固縛機器、タイヤ
チェーン等による補助具の積載により総重量違反と
なる恐れがあるので、大型車については特車許可重
量を超えない積載方法の見直しが必要となります。
 多くの荷主ではまだまだ特車制度の認識は少な
く、過積載にならなければ良いという考え方で車両
の積み込みを行って居る状況ですので、出荷システ
ムの見直しを含め、緊急の対応が必要な状況となっ
ています。
 総重量については車両重量と積載貨物等の重量か
ら推測し防止することができますが、軸重について
は国際海上コンテナ等中身の確認ができない車両
や、貨物の積み込み位置により偏荷重となる車両に
ついては、都度の計測確認ができないため、基準を
守りたくても守れない状況も発生することが予想さ
れるため荷主の協力も不可欠となってきます。
 重量の測定については荷物積載時に積載地で測定
を行うことが理想なのですが、一部の重量物を扱っ
ているメーカーを除き現実的には難しい状況となっ
ています。そうした場合、将来的には軸重が簡単に
把握できる車両が出来れば違反も防げるので、安価
な軸重計測装置の開発が望まれます。
 また、今後は単車も含め総重量が20tを超える
車両については特殊車両の通行許可が必要不可欠と
なります。このような状況から申請者も増加するこ
とが予想されますが、申請諸元が分からず自己申請
を断念する事業者も多々います。現在、本年3月
を目途にトラック協会と行政で分かりやすい申請マ
ニュアルを作成すべく準備を進めておりますが、車
体メーカー等へも特殊車両の通行許可の取得が容易
となるよう、マニュアルに沿った特車申請諸元一覧
表の作成等、事業者が許可を取得し易い書類の整備
等協力をお願いすることを考えています。
図−7
車両制限令違反に係わる運輸局への通知と荷主勧告(案)の概要

TheTRUCK2017年2月号50
出展:http://diamond.jp/articles/-/70504
第4回 起業未経験者が
ベンチャー起業をあおるのは
どうなのか?
    
伊藤慎介の“T
󱤋󱥄󱣱
alkI
󱣥󱣽
sC
󱤄󱥄󱤚
heap”
〜起業家へと転身した元官僚のリアルな産業論 
×
共同企画
 起業直後のことである。それまでにお付き合
いのあったダイヤモンド社からの依頼を受け、ダ
イヤモンド・オンラインに「元経産官僚・伊藤慎
介の“天落”奮闘記」という連載を担当させてい
ただいた。起業から3カ月後の2014年12月
に掲載が始まり、最終回である第10回が掲載
されたのは起業から半年後の2015年4月22
日である。
 今になってその最終回である第10回を振り返
ると、そのタイトルは「起業で仕事は100倍楽し
くなるリスクを恐れず未来を創ろう」となってお
り、何となく起業することをお勧めするような内
容となっている。
 起業してから2年4か月が経過したが、こ
の短い間でもこれまでの経験はスリル満点であ
り、相当な凸凹道であった。そして今も様々
な不透明感がある中で会社の経営に携わってお
り、一つの判断ミスが会社全体の存否につなが
る緊張感のある毎日を送っている。

TheTRUCK2017年2月号51
NEDOが開催しているピッチイベントのTCP
 そういう経験を積み重ねていくと、安定した職
業である公務員の人たちや様々なセーフティー
ネットが用意されている大企業の人たちに対し
て、安易に起業をお勧めしてはならないと思い始
めており、過去に書いた自らの連載の主張に対し
て否定的になりつつある。
 しかし、世の中は依然として“起業をあおる”
雰囲気が蔓延しているように感じる。
□やたらと開かれているベンチャーの
 ピッチイベント
 起業してインキュベーションオフィスに入ってい
ると、やたらと“ピッチイベント”なるものへのお
誘いが来るようになる。ベンチャー企業が50社
〜100社程度集められ、ベンチャーキャピタル、
銀行、大企業などの前で2分〜5分程度の短い
プレゼンテーションを行うイベントのことだ。ピッ
チイベントの中には選考の上で優秀と認められた
ベンチャーを表彰し、資金提供などの特典を与え
るものも多い。
 最近のベンチャーブームを受けて、メディア
系、銀行系、証券系、政府系など様々な機関が
主催し、数多くのピッチイベントが日本各地で開
催されている。
 そういう私もインキュベーションオフィスに入居
していた際には、経済産業省系の政府関係機関
であるNEDOが開催するTechnologyComm-
ercializationProgram(TCP)というピッチイ
ベントに参加し、優勝特典であるシリコンバレー
派遣を夢見てプレゼンテーションをした経験があ
る。結果は第一次選考通過、第二次選考落選と
いう惨めな顛末だったのであるが。
 ところが最近になって聞いて驚いたのは、ベン
チャー企業のアイデアを“盗む”ためにピッチイ
ベントに来ている大企業が少なからずいるという
ことだ。
 今になって振り返れば、ピッチイベントという
構造自体がベンチャー企業を小ばかにしていると
思わざるを得ない。ヒト・モノ・カネがなく吹けば
飛ぶようなベンチャー企業に対して、忙しい大企
業の社員が“わざわざ来て”話を聞いてやるのだ
から、短い時間で簡潔に説明するのが当然だろ
うという立てつけになっていること自体がそうだ。
 まさに“美人コンテスト”のような形で比較さ
れるわけだが、その結果として“スター”を確実
に生み出していくなら理解できるものの、真剣に
準備をして簡潔にまとめたベンチャー企業のプレ
ゼンテーションを聞いて自社の新規事業のネタに
しようと企む大企業が聴衆にいるとすると、これ
ほどの差別はないだろう。
 ベンチャー企業と言っても、株式会社である限
りはどんなに資本金・売り上げ・社員数が少なか
ろうとちゃんとした“法人”なのである。法人とい
う資格がある限り、規模の差があったとしても法
人同士の関係は対等でなければならないと思う。
そうであれば、ベンチャーだけがプレゼンテーショ
ンを行うのではなく、大企業とベンチャーの双方

TheTRUCK2017年2月号52
出典:http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2016/
seicho̲senryaku/venture̲challenge2020.pdf
一次選考で落選した「研究開発型ベンチャー支援事業」
通知書
がプレゼンテーションをし、関心のあう会社同士
が個別に話し合うというスタイルを取るべきでは
ないだろうか。
 主催している大企業や参加している大企業が
本気でベンチャー企業と組もうと思っていない限
り、ピッチイベントの大半はベンチャー企業にとっ
て時間と労力の無駄遣いを強要し、彼らのアイ
デアを食い物にする活動だと言わざるを得ない。
□拡大する中央省庁のベンチャー振興策
 政府や自治体のベンチャー振興策も拡大傾向
にある。
 代表格というべき政策が、一次選考で私が落
選した「研究開発型ベンチャー支援事業」であ
る。前述のNEDOが実施している事業であり、
大企業や大学などに勤務する「起業家候補」を対
象に、選定されると年間で650万円/人の給与
と1500万円/チームの活動費が支払われると
いう破格の支援を受けることが出来る。
 また、文部科学省では、「大学発」ベンチャー
を積極的に推進しており、大学と民間人材のマッ
チングによる大学発ベンチャーの創出を支援す
るSTARTプログラムを始め、東京大学、京都
大学、大阪大学、東北大学の4大学へのベン
チャーキャピタル創設、JSTによる研究開発型
ベンチャーへの出資など、大学の研究成果をシー
ズとして起業することをあらゆる角度から推進し
ている。
 昨年4月に取りまとめられた「ベンチャー・チャ
レンジ2020」には、2022年までに開業率を倍
増するとともに、ベンチャー企業へのVC投資額
を倍増するとある。
 その上で、前述した政策を含め、政府が充実
させようとしているあらゆるベンチャー支援策に
ついて網羅されている。
 バブル崩壊以降、約30年に渡って低成長を
続けている我が国を尻目に、世界ではグーグル、
アップル、アマゾン、フェイスブック、アリババ
などベンチャー企業から立ち上がった企業が時価
総額上位を占める大企業に成長している。
 一方で、我が国では日本経済を支える2本柱
の一つであった電機産業が苦戦し、それに代わ

TheTRUCK2017年2月号53
る新しい産業を生み出せないまま、もう一つの柱
である自動車産業が一本足打法で日本経済を支
える状態となってしまっている。
 このような事実を目の当たりにし、政府として
「次の大企業」となるベンチャー企業を生み出
さなければ高い経済成長を期待できないという気
持ちになったのだろう。
 そして、起業を積極的に推進している中央政
府に倣って地方自治体でも同様の政策が打ち出
されており、日本各地で起業家向けのセミナーが
開催されたり、ベンチャー企業のためのインキュ
ベーションオフィスが開設されたりしている。
 しかし、起業すること、ベンチャー企業を経営
することの難しさを肌で理解していない役人が起
業をあおることは甚だ無責任ではないかと思って
しまう。
□仕事をもらえそうな人から仕事を
 もらえないという現実
 経済産業省を辞めて一番ショックだったこと
は、経済産業省時代に付き合っていた人の中
で、自分が辞めたら仕事をくれるのではないかと
予想していた人からは一切仕事をもらえなかった
という事実だ。
 役所の内と外の境界をうろうろとしていた自分
としては、外の世界を見せてくれる人であれば自
分が飛び出した際に協力してくれるだろうと勝手
に思い込んでいた。ところが、そういう人にとっ
て私は“外の世界について理解のある”役人に
過ぎず、結局役所から出てしまうと価値がなくなっ
てしまったのだろう。前回のオープンイノベーショ
ンの議論とも通ずる話である。
 実際に私に仕事を下さっているのは、今現在
も含め、大半は全く想定していなかった人たちな
のである。
 車両の開発に膨大な費用がかかっている当社
では、開発費と会社の経費を支払ってしまうと役
員に報酬を支払う余裕がないことから、約1年
近く役員報酬が払えない状況が続いている。し
たがって、自分自身の生計は別の会社から頂く顧
問料で立てている。更に、創業時に調達した開
発費はプロトタイプを作るために全て使い果たし
てしまったため、現在発生している開発費と経費
は、私自身がコンサルティングや講演などで売上
を立てることで賄っている。
 そして、実際に顧問料、コンサルティング費、
講演料などのお仕事を下さっているのは、大半
が起業後に出会った人たちなのである。
 このような経験から分かったことは、自分がや
りたいことでお金を稼ぐのは簡単ではなく、誰か
の役に立たなければお金を稼ぐことが出来ないと
いう事実である。そして、自分がどういうことで
誰かの役に立てるかどうかは、独立して色々と挑
戦してみない限りなかなか見えてこないのが現実
であるということなのだ。
 起業前の私は、今のような形で仕事をしている
自分を全く想像することが出来なかった。という
ことは、今現在において大企業、大学、官庁な
ど大きな組織で働いている人が仮に起業して独
立した場合、実際にしっかりと生計を立てられる
かどうかは全く想像が出来ない。
 したがって、お金を稼いで生計を立てるという
一点だけを見ても、「起業した方が良いのではな
いか」とは簡単に勧められないというのが正直な
気持ちなのである。
□給与振込、登記、税金など面倒な
 手続きが満載
 起業して株式会社を設立すると、お金を稼ぐ
大変さに加え、サラリーマン時代には想像してい
ないような面倒な手続きに追われることになる。
 当たり前のように毎月振り込まれていた給与

TheTRUCK2017年2月号54
毎年提出を求められる税務書類 
は、自ら振り込まなければならなくなる。毎月の
給料日に自動的に給与が振り込まれるようにする
ためには銀行に膨大な手数料を支払う必要があ
ることから、自らATMに並んで機械を操作しな
がら振り込むのである。オンラインで振り込めば
随分と楽になるのだが、法人の場合はオンライン
だと手数料が108円余分にかかるので、ATM
に並ぶ方が安上がりなのだ。
 したがって、給料日として一般的である毎月
25日には数多くの中小企業の給与担当がATM
で給与振込を行うためとんでもなくATMが混雑
する。そんなことを全く知らなかった私は25日
を給料日としていたのであるが、ATMに並ぶ時
間の無駄を知って途中から20日に変更した。
 こういう経験をすると毎月同じ日にちゃんと給
料が振り込まれていることが、どれほどすごいこ
とでありがたいことであったかを身に染みて知る
のである。
 給与に続いて面倒なのが登記である。
 株式会社を設立するためには、法務局に登記
する必要があるのだが、そのためには書類を作
成し、資本金を振り込んだことを証明するコピー
を取り、創業メンバーが捺印し、公証人役場に
おいて公証人のチェックと証明を受ける必要があ
る。そして、最終的には法務局での書類審査を
受けた後に正式に届出が受理されるというプロセ
スを経る。
 この法務局への登記は、設立時だけでなく、
本社移転(本店移転という)、追加出資(第三者
割当増資という)、取締役追加などの度に行う必
要があり、その度に書類審査と届出内容に応じ
て設定された手数料(1万円〜)の支払いが発生
するのである。
 中でも重要なのは法務局で届出を受理してもら
う前の書類審査である。担当の法務局まで出向
き、「相談窓口」と書かれたブースで担当官に書
類をチェックしてもらい、不備がないことが確認
できない限り受理してもらえないのである。
 法務局のホームページに掲載されている
フォーマットになるべく忠実に従えば書類審査は
通過しやすいのであるが、会社の状況などによっ
て使うべきフォーマットの種類や用意すべき書類
が異なるため、なかなか手間のかかる作業なの
である。
 官庁における事務手続きについては相場観が
ある元役人の私であっても間違いを指摘された
り、書類の不備があり出直さなければならなかっ
たりするのであるから、役所での経験が全くない
起業家が対応するのはなかなか大変だろうと想像
してしまう。
 事務手続きで最も大変なのが税務である。
 国税と地方税の二種類があるため、届出や書
類提出の度にそれぞれの税金事務所に足を運ば
なければならない。そして、源泉徴収、年末調整
(法定調書)、法人税確定申告、固定資産税な
ど、毎年いくつもの書類作成と提出を求められる。
 顧問税理士を雇えばよいのだろうが、そのた
めに毎月3万円程度の固定費と決算期の20万

TheTRUCK2017年2月号55
著者紹介:
伊藤慎介−株式会社rimOnO代表取締役社長
1999年に旧通商産業省(経済産業省)に入省し、自動
車、IT、エレクトロニクス、航空機などの分野で複数の国
家プロジェクトに携わる。2014年に退官し、同年9月、
有限会社znugdesign(ツナグデザイン)代表の根津孝太
氏とともに、株式会社rimOnOを設立。
円程度の手数料を支払うのも売り上げの少ないベ
ンチャー企業にとっては大きな負担となる。そも
そも、税金を払うために税理士に費用を払わざ
るを得ない仕組み自体が大きな問題であり、ベン
チャー企業や零細企業の場合は誰でも簡単に税
務書類を作成できる仕組みにすべきではないかと
思ってしまう。
 起業経験のない役人やサラリーマンは、起業
するとこれほどの面倒な手続きが発生すること
を十分に理解していないはずである。私のよう
に数多くの行政手続きを経験してきた元役人で
あっても大変だと思うのであるから、研究者、
エンジニア、学生といった人たちが起業した場
合にはどれほど苦労するだろうかと気の毒になっ
てしまう。
□起業をあおるよりも起業家が
 生きていきやすい社会にすべき
 ここまで書くと起業を考えている人は二の足を
踏んでしまうだろう。
 私の場合、電気自動車やそれを取り巻く新し
い世界を創りたいという強い気持ちがあり、その
ために役所を辞めて新しいことにチャレンジした
いという気持ちと、何となく起業に対するあこが
れは持っていた。だが、起業することがどれほ
ど大変なのか、特にお金を稼いだり集めたりする
ことの大変さについては十分な事前検証を行わ
ないまま踏み出したというのが実情である。
 今回のコラムでは会社経営のための収入確保
や事務手続きに焦点を当てたが、起業するメン
バーとの関係性、資金調達に関するベンチャー
キャピタルやエンジェルとの関係性など、ここで
は取り上げていない多種多様な苦労があることも
付け加えておきたい。
 つまり、本当に起業するのであれば、世の中
を変える素晴らしいアイデアだけでは不十分なの
だ。一緒に苦難を乗り越えてくれる仲間、そして
どんなに大変なことも何とかして乗り越えようと
する覚悟と責任感が必要不可欠なのである。
 ピッチイベントの開催、起業時の資金補助な
どによって無責任に起業をあおるよりも、起業し
て収入に困っているベンチャーに対して受注を出
す、自らの組織が持っているリソースをベンチャー
企業に対して提供する(モノ、ヒト、カネ、場所、
情報など)、ベンチャーキャピタルからの資金調
達がしやすいよう会社としての協力姿勢を明確化
するなど、起業家が少しでも夢を追い求めやす
いような協力をすることの方がよっぽど意味があ
ると思う。
 今の日本は起業家にとってまだまだ生きづらい
社会なのだ。アメリカのようにベンチャー企業が
大企業として成長できる社会にしていきたいので
あれば、起業家が生きていきやすい社会にしな
ければならない。そういう社会の実現のために多
くの社会人が本気で協力すれば、世の中を変え
たいという意思のある起業家は自然と増えていく
だろう。

TheTRUCK2017年2月号56
様々な特装車
̶
̶
本年のトラック・特装車展に
合わせ様々な特装車を描く!
「宣伝カー」‥‥
「明治屋 麒麟麦酒宣伝カー」
 近年は上物架装専用車種名称が明確になり、
ʻ特装車ʼのイメージは弱くなってきたが、かつて
の特装らしい「宣伝カー」を描いてみた。
 誰もが一度は写真を見たことがある有名な日本
初の本格的宣伝カー。
 輸入総合食品販売会社の明治屋が1909年ス
コットランドから輸入したトラックにビール瓶形状
ボデーを架装。麒麟麦酒の配送を兼ねた宣伝カー
とした。警視庁登録番号「1」を取得し、人気と
注目を集めた。
(左絵)
明治屋初期の麦酒配送荷車
(右絵)
1912年にはビール瓶型
ボデーを幌型ボデーに載せ換
え東北地方へ持込み青森〜秋
田〜山形〜宮城と南下し宣伝に
寄与した。
上記ビール瓶型車と併せ広告
〜宣伝カーの歴史に残る快挙
を達成した。

TheTRUCK2017年2月号57
石野 潔
「ウイスキー樽型宣伝カー」
当時の洋酒メーカ「サントリー」が1955年に洋酒の拡販キャラ
バン用に制作。屋外テイスティングなどができる
トヨペットRKショート&ロング車に尾張車体が架装した。

TheTRUCK2017年2月号58
様々な特装車
̶
̶
「昔の自動車メーカ設定の宣伝カー」(右絵) 
「現代の宣伝カー(?)」(下絵)
 1950〜70年代は前頁や右絵のような特装宣伝カーの全盛時代であった。自
動車メーカが小型トラックシャシーを車体メーカに提供し、標準車型として販路を
拡大した。
 右絵は1950年代、栄養価のある魚肉ソーセージの宣伝と料理講習会全国巡
回用に使用した「大洋漁業(当時)の宣伝カー。トヨペットRKロング車ベースに
岐阜車体が架装した。下の「どんがら」広告ツールと異なり特装車造り職人の熱意
が伝わって来る。
 大都会や繁華街を走り回る現代ではおなじみの「どんがら/ハリボテ」宣伝トラッ
ク。印刷された大判ラッピングシートを多用し、夜間照明〜サウンドでより顧客ア
ピールを狙っている。クライアント業種により効率的?であるがなんとも味気ない
広告ツールと思う。

TheTRUCK2017年2月号59

花見台自動車
本社敷地内に完成した新工場。側面にショトブラスト回収装置が見える。
TheTRUCK2017年2月号
60
 トラックの代替えサイクルがピークを迎えたこと
や、アベノミクスによって景気回復機運が高まった
事などから、リーマンショック以来低迷していた
ラック需要がここに来て一気に高まったことから、
トラックの納期遅延が問題になっている。この主
な原因が車体産業界の生産能力低下である。
 主に受注生産の車体産業界は、これまでも大き
く変動するトラック需要に悩まされて来た業界であ
るが、2008年に発生したリーマンショックは過去
最大とも言える打撃をくらい、工場閉鎖や大幅な
リストラを余儀なくされた苦い経緯がある。
 今回、トラック需要が回復に向かったのは3〜
4年前からであるが、この苦い経験のある車体産
業界は、増産体制を躊躇した形跡がみられる。
いわき市の本社工場内に新工場を建設
ショットブラスト装置の
導入で塗装前処理工程が
40%以上も向上
スライド傾斜式車両運搬車の開発メーカーとして知られる株式会社花見台
自動車(能條健二社長、福島県いわき市)は、このほど本社敷地内に
新工場を建設、ショットブラスト装置の導入で、塗装前処理工程の生産性
を40%以上も向上させている。

効率的に作業ができる天井走行クレーン。
主力商品のダンプローダ
TheTRUCK2017年2月号
61
工場増設や人員増加を図っても、次に需要が低
下した時に同じような痛手を被ることを危惧した訳
である。
 ところが、東日本大震災の復興や、大津波に
対する地方自治体の対応、2020年東京オリンピッ
ク決定などの要因が重なって、トラック需要は好
調に推移、車体の生産が間に合わない状況が続
いているのである。
 この状況をいち早く察知した花見台自動車は、
敷地の増設と同時に新工場建設を計画、このほ
ど延べ床面積約800㎡、鉄筋平屋建て、天井
走行クレーン3基を備えた新工場が完成した(投
資額約2億5000万円)また、この新工場はショ
トブラスト装置を導入、塗装前処理工程の生産
性を40%以上も向上させるという。
 同社はスライド傾斜式車両運搬車「セフテー
ローダ」をはじめ各種トレーラも生産しているが、
これまで人手により作業していた塗装の前処理
を機械化することによって生産効率が向上するた
め、納期を大幅に短縮できる。

花見台自動車
単車と同等の全長で大量輸送を実現するダンプトレーラ
TheTRUCK2017年2月号
62
 ショトブラスト装置は、直径0.3㎜ほどの鉄球
を荷台など塗装対象部位に吹き付けて錆びや汚れ
を効率よく完璧に落とし、ハイレベルの塗装を可
能とするもので、吹き付ける小さな鉄球は回収し
て再利用する。
 花見台自動車は、昭和40年4月に自動車修
理鈑金業として横浜市保土ケ谷区花見台に有限会
社花見台自動車を設立しているが、車体製作を
開始したのは昭和49年からで、地元の建設機
械リース会社から6トン車のセフテーローダを受注
している。その後は、開発型の特装・トレーラメー
カーとして順調に業績を伸ばし、工場の移転、
増設を推進、平成2年12月には広大な敷地を
確保して本社工場を現在のいわき市好間工業団に
建設している。
 しかし、リーマンショックによる車体需要の後退
に加えて、社運をかけて開発したコンテナ用レー
ラが予想外の障害に阻まれて難航、経営破綻に
追い込まれる。
 大幅なリストラなどを実施した同社は、能條社
長の懸命な努力で短期間で危機を脱し、再建に
成功する。そして、トラック需要の回復で、納期
遅延を予想した同社は、敷地を拡大して車両置き
場を確保する一方、新工場を建設して増産に踏
み切ることを決意する。
 同社は、これまで工場を新設した時などは、
関係先へのお披露目を行なって来たが、今回の
新工場建設では一切行なっていない。納期遅延
はユーザーなど関係先に多大な迷惑がかかるの
で、生産能力増強は車体メーカーの使命と考え
ているが、お披露目は「祝いごとにもなるので今
回は控える。という。現在では経営破綻による諸
問題は全て解決しているのであるが、祝いごとを
控え、物づくりに専念する姿勢は能條社長の見識
を示すものとも言える。
(秋林路)

スライドボデーの新時代をリードする
株式会社花見台自動車




http://www.hanamidai.co.jp/

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年2月号72
 古河ユニック㈱(松戸茂夫社長)は、国内実績ナ
ンバーワンを誇る車載専用型ユニックキャリア「Neo
α+(ネオアルファプラス)にクレーンを搭載したモ
デル『UC-01NEXKRS』を2016年12月に発売
した。
 最高度の完成域に到達したフラットタイプキャリア
「Neoα+(ネオアルファプラス)に、ユーザーのニー
ズに応えパワフルな赤いクレーンを搭載し、1台2
役の優れたパフォーマンスを実現。自走できない事
故車や運びにくい故障車などの輸送の省力化を可
能にしている。
 その主な特長は、①全行程シリンダによる、スー
パースムース・スライド、②フレーム強度アップで荷
台ブレ、ジャックナイフ現象を抑制する新設計の「ブ
レガード+」搭載、③きめ細やかに応える4段階アイ
ドルアップ機能付き6chラジコンを標準装備、④
約2.7°~10.5°の快適フリーアングルと、クラスナ
ンバーワンの省スペースな作業長(全スライド時約
14,050㎜)、⑤夜間作業を安全にするLEDラン
プ、⑥後方視認性に優れたリヤゲート、などとなっ
ている。
 ちなみに、ユニックキャリアの累計販売台数は
約40,000台(2016年9月現在)となる。
クレーン付きキャリア…ユニック
話題のニュートラック新製品情報・新情報
クレーン搭載で優れたパフォーマンスを実現
新設計ブレガード採用のクレーン搭載型「Neoα+」登場
日本フルハーフ㈱は、大型冷凍車「ザ☆冷凍車」バントレー
ラ(ドライ、冷凍)及びコンテナ(内陸用、鉄道用)の生産能
力を増強した。
 国内のカーゴ系大型トラックの需要は排出ガス規制対応車
への代替、車両大型化などにより堅調に伸びている。同社
も現在多くの受注を受けており、納期も長期化している。中
でも「ザ☆冷凍車」「バントレーラ」は納車までの期間が2年
余りという状況となっている。この状況を改善するため、当該
生産能力増強…日本フルハーフ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
大型冷凍車、バントレーラ等の生産能力を増強
新ラインを厚木本社工場外に設置
ユニックキャリア「Neoα+」にクレーンを搭載
クレーンを搭載したモデル『UC-01NEXKRS』主要諸元

TheTRUCK2017年2月号73
商品の生産工程の一部を本社厚木工場外に移転し能力を増
強することになった。
 本社工場近隣の土地・建物約1千坪に、本社工場ライ
ンで混流生産していた当該商品の重負荷工程を新ラインに
移転し専用ラインとすることで、これらの生産能力を従来能力
の倍増、納期の約1年前倒しを目指すとしている。新ライ
の本格稼動は2017年3月を予定している。
 新ライン対象の主な商品は次の通りとなる。
【ザ☆冷凍車】
 外板はアルミコルゲートパネル、内板はリブ付きステンレス
パネル、断熱材はポリスチレンフォームとポリウレタンフォーム
の注入発泡を使用し、断熱性に優れた主力冷凍ボデー。
【バントレーラ】
 アルミパネルによる軽量モノコックボデー。冷凍仕様もライ
ンアップしている。
【コンテナ】
 同社の海上コンテナ技術を継承した内陸用コンテナと鉄道
用コンテナ。
 TOYOTAは、コースターをフルモデルチェンジし、全国の
トヨタ店(大阪地区は、大阪トヨペット)を通じて、2017年1
月23日に発売した。月販目標台数は160台を見
込んでいる。
 今回のフルモデルチェンジでは、環状骨格によ
るボディ剛性の向上、車両安定制御システムVSC
(VehicleStabilityControl)を日本でクラス初採
用、さらに運転席と助手席に乗員保護補助装置の
SRS(SupplementalRestraintSystem)エアバッ
を標準装備するなど、優れた安全性を確保した他、
室内高と室内幅の拡大、静粛性の向上、フラッ
な乗り心地で、乗客がゆったり過ごせる快適な室内
空間を実現。また、シンプルでスクエアなキャビンと
力強いアンダーボデーとの組み合わせにより、モダ
ンかつ様々な環境で使用できるタフなイメージを予感させるスタ
イルを実現している。
小型バス…TOYOTA
話題のニュートラック新製品情報・新情報
コースターを24年ぶりにフルモデルチェンジ
優れた安全性の確保と広いキャビンを実現
ザ☆冷凍車
バンレーラ
冷凍バンレーラ
コースターEX(ロングボディ・29人乗り・6AT)

The TRUCK News
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TheTRUCK2017年2月号74
 コースターは、25人程度の乗員が快適に乗ることができる
小型バス需要の高まりを受け、1963年にライトバスとして誕
生。1969年のモデルチェンジを機にコースターと改称し、
50年以上乗り継がれている。世界の様々な地域で人の移動
を支え、現在では110以上の国や地域で販売し、累計販
売台数は55万台以上となっている。日本でも、飲食店やホ
テル、幼稚園の送迎など様々なシーンで活躍している。
 1993年発売の従来型モデル(3代目)は、高い信頼性で
評価される一方で、新しいデザイン、安全装備の充実などが
求められてきた。また、観光ビジネスの活性化などで小型バス
需要の伸びも見込まれることから、今回のフルモデルチェンジ
では、これからも長く愛され、乗り続けられるクルマを目指し「安
全機能の充実」「快適性向上」「次世代の小型バスに相応し
いデザイン」「信頼性の高いクルマ」の観点で、大幅に磨きが
かけられている。
 また、コースターは、2016年4月に発足した商用車の
開発から生産を一貫して行う「CV(CommercialVehicle)
Company」が担当する初のフルモデルチェンジ車となる。CV
Companyは、こうした「世界各地の生活を支え続けるクルマ」
を担当する社内カンパニーで、今後も「もっといいCVづくり」
に取り組んでいくしている。
■車両概要
⑴ボディの高剛性化、安全装備の充実
▽ボディは、ルーフ、側面、フロアの骨格を繋ぎ一体化した
環状骨格を採用。また、高張力剛板の採用なども行い、
バスにおけるボディ強度の世界的な安全評価基準である「
ECE基準R-66(ロールオーバー性能)に適合した高剛
性ボディを導入。
▽VSCを日本でクラス初採用(全車標準装備)。コーナリ
グ時の横滑りなどを抑制し、車両走行時の安定性を確保。
▽運転席と助手席にSRSエアバッグを標準装備。また、万
が一の際、瞬時にシートベルトを巻き取り早期に乗員を拘
束するプリテンショナー機構や、胸部に加わる力を低減す
るフォースリッター機構を採用するなど、乗員の安全・安
心をサポート。
⑵「Function&Hospitality」広く上質な室内空間
▽運転席エリアは、フロントガラスの開口部を広げ視界を拡大
したほか、機能スイッチや運転席周りの物入れを最適配置
することで、視線の動きを最小限にし、ドライバーが運転
に集中しやすいコックピットを実現。
▽客室エリアは、室内高を60㎜高くし、窓側は肘が置ける
程度(約40㎜)外側へ拡大。また、サイドウインドゥの上
コースターEX(ロングボディ・冷蔵庫付28人乗り・6AT)
コースターEX(6AT)の運転席
コースターEX(冷蔵庫付28人乗り・6AT)の室内
コースターの環状骨格

TheTRUCK2017年2月号75
下高を50㎜広げるなど、開放感と快適な乗員スペースを
提供。
ドアステップの奥行きを65㎜拡大し、乗降性を向上。
▽ルームラックは、室内天井面とラックとの高さを60㎜拡大
し、収納性を向上するとともに、140㎜外側へ
配置移動したことで、乗客の着座性を改善。
▽UVカットガラスの採用により、より快適な空間を
提供。
「EX」のシートは、合成皮革とファブリックを組み
合わせたシート表皮にダブルステッチをあしらい高
級感を演出。また、クッション材に低反発ウレタ
ンを採用し、着座時のフィット感を向上。
⑶静かな室内と、フラットで快適な乗り心地
▽環状骨格化によるボディ剛性の向上、エンジンカ
バーの構造変更、ボディシール構造の強化、防
音材を最適配置するなど、静粛性を改善。
▽足回りには、スタビライザーをフロントとリヤに装
備するともに、ショクアブソーバーの減衰力を
最適化。ボディ剛性の向上とあいまって、フラッ
トな乗り心地を実現
⑷「Modern&Tough」目を引く外装デザイン
▽ルーフサイドに面取りを効かせ、シンプルでありな
がら目を引くモダンなデザイン。
▽スクエアなボディシルエットで室内の広さを表現。
▽サイドを上下分割したキャラクターラインとタイヤ周
を強調したアンダーボディで、キャビンをしっかり支える頑
丈なボディを表現。
▽外板色は、ベージュメタリク、ホワイトを含む、全6色を
設定。
 横浜ゴム㈱は2017年に創業100周年を迎え
るにあたり、100周年記念ロゴマークを制作した。
2017年1月から12月まで様々なアイテムに使用
し、国内外の多くの人々に100年を迎えた感謝の
意を表すとともに、100年の歴史を誇る企業である
ことを周知していく。今後は展示会などでの歴史紹
介コーナーの設置や100周年記念サイトの開設な
ど横浜ゴムの100年の軌跡を知っていただく活動を
順次拡大していく予定だ。
 横浜ゴムは1917年10月13日、日本の近代
化に不可欠なゴム製品の国産を目的に横浜で創業し
た。その後、関東大震災、第二次世界大戦、40
年不況、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショッ
創業100周年…横浜ゴム
話題のニュートラック新製品情報・新情報
創業100周年記念ロゴマークを制作
100年の情熱を表現したテレビCMも放映
横浜ゴム創業100周年のロゴ

The TRUCK News
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TheTRUCK2017年2月号76
クなど社会情勢の変化を乗り越え、グローバル企業として成
長してきた。100周年を迎える2017年10月13日には新
たなビジョンを掲げる予定で、世界の人々の豊かさに貢献でき
る企業として更なる成長を遂げる次の100年をスタートするこ
とになる。
 100周年記念ロゴマークはYOKOHAMAのアイデ
ンティティでもある「5本の赤いライン」をモチーフに、
100周年のさらに先の未来に向けて力強く進んでいく
情熱を表現しいる。また、100の「00」の重なりは、
顧客に必要とされるタイヤ・ゴムメーカーであり続けるた
めに人々ともに次の100年を作り上げる姿勢が表現
されている。
■100年の情熱を表現したテレビCMを放映
 横浜ゴム創業100周年を迎えるにあたり、100年
の情熱を表現した企業テレビCMシリーズの第一弾と
なる「原点」篇を2017年1月5日から全国で放映して
いる。創業時から一貫して流れるモノづくりへの情熱や
先駆ける姿勢を伝えるとともに、100年で培った高い
技術力や信頼を誇る企業であることを広く周知してもらう
ことになる。なお、同様のコンセプトに基づいて製作し
たラジオCMやグラフィック広告なども順次展開していく
計画である。
 第一弾の「原点」篇では1921年に発売した日本初
のコードタイヤ「ハマタウン」の開発に懸けた情熱を皮切
りに、情熱のギアが100年に渡って繋がり、今も全ての事
業において横浜ゴムを突き動かしているイメージを表現してい
る。CMソングには社歌の「気だかく(作曲:山田耕筰)」を
現代風にアレンジし採用されている。
 住友ゴム工業㈱は、ライフ性能を1.4倍以
上(「エナセーブSPLT38」との比較)に伸ば
した小型トラック・小型バス用低燃費タイヤ、
DUNLOP「エナセーブSPLT50」を2017年
3月から順次発売する。発売サイズは13サイズ
で、価格はオープン価格となっている。
 「エナセーブSPLT50」は、ユーザーが求める
ライフ性能を高めるともに、優れた低燃費性能
を有することで、環境性と経済性を高い次元で
両立した小型トラック・小型バス用低燃費タイヤ
となる。
 新アクティブカーボンと耐摩耗性ポリマーを採
用した新コンパウンドと、トレッ(タイヤが路面と
接触する部分)幅及びランド比(路面と接触する
部分がトレッド全体のうちのどれだけを占めるかを
表す数値)を増やした専用パターンの採用によ
り、ライフ性能を1.4倍以上に向上させている。
「エナセーブ」は、燃料消費を削減する「エ
ナジーセーブ」と自然環境保護を実践する「ネイ
チャーセーブ」の想いを込めたDUNLOPの低燃
費タイヤのブランド。乗用車用タイヤをはじめ、
ラック・バス用タイヤ、バン用タイヤ、モーターサ
クル用タイヤまで、幅広いラインアップで展開し
ている。
低燃費タイヤ…住友ゴム
話題のニュートラック新製品情報・新情報
小型トラック・小型バス用低燃費タイヤ
DUNLOP「エナセーブSPLT50」新発売
横浜ゴム100年の情熱を表現した企業テレビCM
住友ゴムの小型トラク・小型バ
ス用低燃費タイヤDUNLOP「エ
ナセーブSPLT50」

TheTRUCK2017年2月号77
■SPLT50の特長
◇ライフ性能を1.4倍以上に向上
 新アクティブカーボンの採用により、新開発の耐
摩耗性ポリマーとの結びつきが強化されることで、
摩耗を抑制。さらに、トレッド幅を広げた専用パター
ンにより、ライフ性能が1.4倍以上に向上。
◇優れた低燃費性能
 新アクティブカーボンにより、ポリマーとカーボン
の接触界面を補強することで、走行時の不要な発
熱を抑制し耐摩耗性能を高め、同社汎用品「SP
LT33」と比べ転がり抵抗を9%低減。(従来品「エナ
セーブSPLT38」との比較では転がり抵抗は増加)
■発売サイズ(チューブレスタイプ)
195/75R15109/107N、185/75R15
106/104N、175/75R15103/101N、
205/65R16109/107N、205/70R16
111/109N、225/70R16117/115N、
205/75R16113/111N、185/85R16
111/109N、195/85R16114/112N、
205/85R16117/115N、205/70R17.5
115/113L、215/70R17.5118/116L、
205/80R17.5120/118L
 ㈱ブリヂストンは、低床路線バス向けリブラグタイヤ「G623
(ジーロクニーサン)を2017年3月1日より順次発売する。
発売サイズは2サイズで、価格はオープン価格
となっている。
「G623」は、多くのユーザーから高い評価
がある従来品「G622」の優れた摩耗ライフ性
能、WET性能を維持しながら、耐偏摩耗性
能を大幅「G622」対比、ブロック間段差発生
量50%低減)に向上させた省メンテナンスタイ
ヤとなっている。これによりタイヤローテーショ
の頻度低減を図り、バス運行会社が抱える課
題である整備効率化(整備時間の短縮化)の解
決に貢献できる。
 また、従来品「G622」と同様に高い台耐久
性を保持しているため、一次摩耗終了後のリトレッド用台タイ
ヤとしても使用可能となっている。
 同社は今後もユーザーニーズに応える新製
品を提供するとともに、新品とトレッドを組み
合わせたソリューションを提案することで、ユー
ザーの安全運行、環境経営、経費削減に貢
献していくしている。
■商品概要と特長
 路線バス特有のタイヤ負荷に適応した新
レッドパタンを採用することで、接地形状を最
適化し、「初期の偏摩耗(核)の発生」「偏摩
耗の進展」を抑制。従来品「G622」対比で耐
偏摩耗性能を大幅に向上。これによりタイヤ
ローテーションの頻度低減を図り、バス運行会
リブラグタイヤ…ブリヂストン
話題のニュートラック新製品情報・新情報
低床路線バス向けリブラグタイヤ「G623」発売
安全運行と経費削減に貢献
ブリヂストンの低床路線バス向け
ブラグタイヤ「G623」

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年2月号78
 日野自動車㈱は、2017年1月13日より3日間、千葉
県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2017」に、日
野プロフィアおよび日野デュトロをカスタマイズした車両を出展
した。
 今回の出展コンセプトは「COOLTRANSPORTATION
(運ぶをクールに)。生活の中でスマートなトラックがスマー
にモノを運ぶ、物流のイメージをブース内を移動するLEDの
光で表現。LEDの光の移動と照明を連動させ、運びの現場
をイメージしたダンスパフォーマンスを展開した。日野ブースで
は、日野ならではの魅力的なパフォーマンスも実施した。
■出展車の概要
⑴FusioncustomTruck(日野プロフィアカーゴ
参考出品)
◇ベース車:日野プロフィア(FR1EXBG)
 物流の中心を担うトラック。ダークカラーでたくましさと信頼
感を、赤のアクセントカラーで働く意欲と都市の活気を表現。
⑵Friendlycargo(日野デュトロハイブリッドカーゴ
参考出品)
◇ベース車:日野デュトロハイブリッド(XKC605M-
TQUMC)
 街を軽やかに駆けぬけ、幸せを運ぶ。軽快でやさしいフレン
ドリーグリーンと、強くらめく情熱のレッド。充実した安全装
備で、人と街に幸せを届ける。
⑶Joyfulldump(日野デュトロダンプ・参考出品)
◇ベース車:日野デュトロ(XZC630T-TMMMB)
 働き者の強い味方。たくましく輝くプライドレッドと、さわやか
な空をイメージしたフレッシュブルーにより、力強さと高い安全
性による優しさの融合を表現。
オートサロン…日野自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
「COOLTRANSPORTATION」がコンセプト
東京オートサロンに日野プロフィアと日野デュトロを出展
社の整備効率化(整備時間短縮化)に貢献。
◇商品名…V-STEELRIBRUG「G623(ジーロク
 ニーサン)
◇推奨車種…低床路線バス
◇サイズ…275/70R22.5148/145J/
 245/70R19.5136/134J
日野デュトロJoyfulldump
東京オートサロンの日野ブース
日野プロフィアFusioncustomTruck
日野デュトロ+ハイブリドFriendlycargo

TheTRUCK2017年2月号79
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、新たなディーラー
コンセプトに基づき、国内サービス拠点である南関東ふそう成
田支店(千葉県成田市)の全面リニューアルが完了し、オー
プニングイベントを2016年12月26日に実施した。
 2016年4月から「LighthouseProject(ライトハウス プ
ロジェト)と称した部門横断チームを発足させ、拠点リニュー
アルに向け進めていた。「LighthouseProject」とは、“灯台”
の意味を持ち、今後、三菱ふそうのロールモデルとなる象徴
的な拠点をノベーショし、ユーザーと従業員にとってより良
い環境を作り出すことを目的としている。
具体的には、①会社・ブランドイメージを統一した内外装へ
刷新、②顧客満足度向上に向けた設備に更新、③高品質・
作業効率化に向けた最新設備・機器を導入、④質の高いサー
ビス提供に向けた体系化した教育・資格制度の導入、のコ
ンセプトに基づきプロジェクトを推進している。
 また、具体的な取り組みとしては、①会社・ブランドイメー
ジを統一した内外装へ刷新(FUSOの標準デザインに基づい
た外観の改装)②顧客満足度向上に向けた設備に更新(ラ
ウンジをイメージしたお客様待合室、マルチモニターを設置
し、作業状況を見える化)、③高品質・作業効率化に向け
た最新設備機器を導入(クリーンな内外装に変更、整備ツー
ルBoxや車両リフターの導入、タブレット端末・「F-Count」
採用による作業効率化、「スマートグラス」採用による品質向
上・作業効率化)、④質の高いサービス提供に向けた体系
化した教育・資格制度の導入(営業・メカニックへの体系化
したトレーニング・資
格制度を追加、メカ
ニックのユニホーム
を一新)、などとなっ
ている。
 このたび、第1
弾としてリニューアル
した南関東ふそう成
田支店は、東関東
自動車道の成田ICからのアクセスが良好で、成田国際空港
に隣接していることもあり、近隣の物流を支える重要な拠点と
なっている。整備工場は、整備ライン(大中小整備ストール・
検査場)を合計15ストール設けるともに、最新式の車両リ
フトを導入している。
 今回、業界初となる、「スマートグラス」を整備現場に採用し
ている。メカニックの目線と同じ位置にカメラが装着されてお
り、修理のポイントや不具合の状況をリアルタイムで映像・
音声を共有することが可能となる。このシステムは、川崎の
本社にある品質保証部門のテクニカルインフォメーションセン
ターと連携することができ、適切な整備についてのアドバイス
を行い、ユーザーの車両の整備を迅速に対応することが可能
となる。
 MFTBCの三輪為夫副社長・三菱ふそうセールスジャパン
本部長は「これまでの商用車ディーラーのイメージを一新する
拠点を開設できたことを嬉しく思います。車両の整備が高度
化する中、お客様の物流(ビジネス)を止めない拠点として、
サービス拠点…三菱ふそ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ユーザーに最高のサービスを提供する
国内サービス拠点の大規模リニューアルを実施
南関東ふそう成田支店の外観イージ南関東ふそう成田支店オープニングセレモニー
ラウンジをイージしたお客様待合室初導入した「スマートグラス」スマートグラスを利用したシステムイージ

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TheTRUCK2017年2月号80
高い技術を持つメカニックによる迅速かつ高品質なサービスを
提供するともに、お客様にご満足いただける空間に仕上げ
した。三菱ふそうの旗艦店として、この成田支店が、文字
通り当社の行く先を示す“灯台”となることを願っております。
今後全国規模で整備拠点のリニューアルを展開する計画で
す」と語っている。
 今後、「LighthouseProject」のコンセプトに基づき、福岡
支店(九州ふそう)、津支店(仮称)(東海ふそう)、仙台支店
(東北ふそう)の3拠点を、2017年前半までにリニューアル
する計画となっている。
■南関東ふそう「成田支店」概要
・名称…南関東ふそう成田支店
・住所…千葉県成田市新泉11-3
・電話番号…0476-36-2200
・営業時間…8:30〜19:00
・定休日…日曜・祝日
・業務内容…三菱ふそう製トラック・バスの販売、並びに
各種製品に伴う整備および部用品販売、中古車販売、保
険商品販売
 いすゞ自動車㈱は、創立80周年記
念事業の一環として、同社が建設を進
めていたいすゞプラザ』がこの度完成
し、2016年12月20日に竣工式を
執り行った。
『いすゞプラザ』は、商用車の役割
や運ぶを支えるものづくり、いすゞの
歴史を紹介するミュージアムエリアと、
ものづくり教室などを開催するコミュニ
ティーエリアとからなり、地域への貢献
といすを身近に感じて頂くための施設
して2017年4月の開館を目指して
いる。
■施設の概要
◇名称:いすゞプラザ
◇所在地:藤沢市土棚8番地
◇建物:3階建5,630㎡
◇開館予定日:2017年4月11日㈫
◇運営について
 ・開館日平日(予約制)、土曜/祝日(予約不要)
 ・休館日日曜/GW・夏季・冬季連休
 ・入館無料
 ・2017年2月中旬よりいすゞプラザホームページを
  開設、
  予約受付開始。
いすゞプラザ…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
藤沢工場隣接地に「いすゞプラザ」が竣工
商用車の役割やものづくりといすゞの歴史を紹介
竣工した「いすプラザ」の建物外観
いすプラザの展示イージ

TheTRUCK2017年2月号81
 ㈱アイチコーポレーショ(本社:埼玉県上尾市/三浦治
社長)は、主力商品である高所作業車などの生産性と品質の
向上を実現するため、㈱富士通マーケティング(本社:東京都
港区/藤田正美社長)の支援のもと、タブレット端末を利用し
た製造現場IoTソリューショ「作業ナビゲーションシステム」
を製造現場で構築し、2016年9月末に本格運用を開始した。
 アイチコーポレーションは、多品種少量生産の現場におい
て、それまで課題となっていた膨大な紙の図面や作業指示書
を必要とする作業工程に、タブレット端末上で図面や作業指
示の確認、作業記録の入力などを行う無線型IoTツールであ
「作業ナビゲーションシステム」を導入。ボルトの締まり具合
を送信する無線通信モジュールを備えたトルクレンチなども連
携させることにより、製造現場のIoT化に取り組んでいる。さ
らに、収集した実績情報をもとに作業工程を見直し平準化す
ることで、生産性向上を実現させている。
 アイチコーポレーションは、高所作業車や穴掘建柱車など
の機械化車両の製造、販売だけではなく、その導入から運
用、サービス、教育研修とすべて一貫で事業展開を
しており、高所作業車においては国内トップクラスの
シェアを誇っている。
 高所作業車を生産するため、製造機種ごとに作業
内容を図版などで示した作業指示書や作業要領書を
用意していた。そのため本システム導入前は、作業
員は工程ごとに作業要領書などを保管棚へ取りに行
く必要に加えて、1台あたりファイル数冊分の帳票
が発生しており、それらの帳票を印刷、配付、回収、保管す
るといった作業も発生していた。また、作業日報を表計算ソフ
トで管理していたが、機種特有の異常工数も含めて計上され
るなど、工程ごとの負荷状況のばらつきを正確に把握すること
が紙や表計算ソフトだけでは困難だった。
 これらの課題を解決するため、アイチコーポレーションは、
作業指示書や作業要領書をタブレット端末上で確認し、作業
記録を入力可能な仕組みの構築に着手。作業工程の見える
化とペーパーレス化による作業の効率化を図るため、富士通
マーケティングが提案する、スーパーコンピュータ「京」を製造
するために活用された「作業ナビゲーションシステム」の採用を
検討。アイチコーポレーションが持つデータベースとの連携が
可能であったことやタブレット端末により工程ごとの工数を集
計でき、作業指示も可能な仕組みであり、さらに投資コストを
抑制しながら、段階的に「作業ナビゲーションシステム」の適
用業務を拡張し構築するロードマップを富士通マーケティング
が提案したことなどを評価し、導入を決定したもの。
IoT…アイチコーポレーション
話題のニュートラック新製品情報・新情報
富士通の「作業ナビゲーションシステム」を採用
工程の実績収集と平準化を推進し作業効率と品質向上を実現
 いす自動車㈱は、2016年12月9日に環境マネジメント
システムの国際規格である「ISO14001:2015」の統合認証
を取得した。いすは、これまで事業所単位で取り組んできた
環境マネジメトシステムを2016年度から全社で統合し、規
格改訂された「ISO14001:2015」の認証を取得したもの。
ISO14001…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
環境マネジメントシステムの国際規格
「ISO14001:2015年版」の全社統合認証を取得
 昨今の環境活動では原材料調達から、製造、物流、販
売、消費、廃棄、リサイクルに至る製品のライフサイクル視
点での取り組みが求められ、事業場個別の活動から全社レベ
ルの取り組みによる事業活動と一体となった環境経営が強く
求められている。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2017年2月号82
 いすゞは1999年9月に藤沢工場を皮切りに栃木工場、
開発部門でISO14001認証を取得し、環境活動を展開して
きたが、こうした状況を鑑み、事業場単位で取り組んできた
環境マネジメトシステムを統合し、より効率的で実効性の高
いシステムに移行いたしました。また、全社的な環境上のガ
バナンスを持つより有効な環境マネジメトシステムを目指し、
全社的なマネジメトシステムに環境マネジメトを取り込み、
事業プロセスとの整合を図る事でISO14001:2015に対応
したシステムを再構築し、認証を取得した。
 今後は全社一体となり、CVとディーゼルエンジン事業のプ
ロフェショナルとしてより効率的で有効な環境経営を推進し
て行くしている。
■認証概要
◇認証取得日…2016年12月9日
◇適用企画…ISO14001:2015/JISQ14001:2015
◇登録範囲…CV、ディーゼルエンジン及び関連機器の研究
開発、製造、販売
◇登録範囲の詳細…本社、いすゞ病院 事業管理部門、
藤沢工場、いすものづくりサービストレーニングセンター、湘
南開発センター、栃木工場
◇登録番号…JAER01186.認証機関一般財団法人日本自
動車研究所
※ISO14001:2015は、1996年に発行された環境マネジ
メントの国際規格ISO14001の最新版の規格で、2015年
9月に改訂され、ISO14001:2015として発効されている。
 日通商事㈱は、2017年1月から同社のマーケティングシ
ンボル(イメージ戦略の旗印)である“ALOZ(アロッズ)”に“A
toZLogisticsSolutions”というメッセージを追加し、リニュー
アルした。
 ALOZは、「あらゆる」「全て」を表す「A〜Z」とロジスティ
スの頭文字「LO」を組み合わせた造語で、「LO」「A〜Z」
の間に配置することによって、物流
に関する未来のあらゆる可能性を探
り、様々な商品やサービスを提供す
る企業姿勢を表すもので、2000年
1月から事業拠点や会社案内、名
刺などに表示し、浸透を図ってきてい
る。
マーケティングシンボル…日通商事
話題のニュートラック新製品情報・新情報
マーケティングシンボルをリニューアル
企業姿勢を直接的かつ明確に表現
 ALOZをシンボル化し17年が経過したが、このたび、同
社の企業姿勢を直接的かつ明確に伝えたいとの想いから“A
toZLogisticsSolutions”というメッセージを付け加えた。
 デザインは、誠実で堅実さを感じさせる青を基本色に、赤を
ポイトとして躍動感とアグレッシブに未来に向かっていく姿勢
を表している。
 日通商事は、“ALOZ”と“AtoZ
LogisticsSolutions”を組み合わせ
たマーケティングシンボルを通じて、
物流に関するあらゆるシーンにおい
て、同社の多様な専門性や機能を
つなぐことで、課題解決を支える企
業であり続けたいとしている。
いす自動車本社
いす自動車藤沢工場
日通商事の新マーケティングシンボル「ALOZ」ロゴ

TheTRUCK2017年2月号83
 一般社団法人日本IR協議会(隅修三会長東京海上ホー
ルディングス㈱取締役会長)は、このほど2016年度IR優良
企業賞受賞企業を決定した。
 コマツ(大橋徹二社長)は、今回「IR優良企業賞」に選ば
れた。今年度は、同協議会の会員企業から258社の応募
があり、IR優良企業賞に9社(うちIR優良企業大賞2社
を含む)が選定され、コマツはそのうちの1社として、2007
年、2008年、2010年、2013年度に続き、5度目の受
賞となった。
「IR優良企業賞」(北川哲雄審査委員長:青山学院大学大学
院国際マネジメト研究科教授)は、IRの趣旨を深く理解し、積
極的に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成
果を挙げた企業を選び表彰することを目的としており、今年で21
回目を迎ている。今年の受賞企業の特長としては、①経営トップ
が積極的にIR活動に関与し、経営層の理解や関係部門の協
力体制も整えて、たとえ業績が跛行局面に入っていても質が高く
安定感のあるIR活動を続けている、②投資家との対話を経営
戦略の策定などに活かした上で、資本生産性や効率性に関わる
長期目標を明示するとともに当該企業の経営ステージに即した説
得性のある企業価値向上プロセスを説明して
いる、③経営の監督なコーポレートガバナン
ス全体の考え方、枠組みを策定した上でIR
活動において公表し、ESG(環境・社会・
ガバナンス)情報など非財務情報の発信も工
夫して、個人を含めた株主・投資家の理解
IR優良企業賞…コマツ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
投資家への情報改善を続けたことが評価され
コマツが2016年の「IR優良企業賞」を受賞
を深めようとしている、などとなっている。
 北川審査委員長は、「コーポレートガバナンス・コードが導入
されて1年半が経ち、今回IR優良企業に選ばれた企業はいず
れも資本市場との対話をらに充実させている。またESGなど
の非財務情報を活用して企業価値の創造ストーリーを市場に
説明するよう努め、市場からの高評価を得た。自ら考え抜いた
ガバナンスポリシーを作成し公表している企業も多い。奨励賞
受賞企業のIR姿勢も高く評価されている」と語っている。
 審査対象は、日本IR協議会の会員企業のうち株式を公開
している企業で、2016年の受賞企業としては、IR優良企業
大賞2社、IR優良企業賞7社、IR優良企業特別賞3社、
IR優良企業奨励賞2社の合計14社となった。
 IR優良企業に選ばれたコマツ(小松製作所)の主な選定理
由は次の通りである。
「広くステークホルダーと対話し重視する姿勢は、持続的な成
長という観点で投資家が高く評価している。IR部門は、投資家
が求める情報をわかりやすタイムーに示すための改善を続けて
おり、取り組みには定評がある。特に事業環境が厳しい中、経
営トップによる中長期戦略の丁寧な説明や、工場見学、事業説
明会を開催したことへの評価が高い。2010
年の大賞受賞後の2回目の優良企業賞であ
り、レベルの高いIR活動を続けている。
 またコマツの受賞歴は、2010年IR優良
企業大賞、2013年・2008年・2007年
IR優良企業賞となっている。
「IR優良企業賞」のロゴマーク

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2017年2月号92
ゲンケートジャパンコンサルティング
井上元
2016ハノーヴァ国際(IAA)商用車展示会
『
新しい輸送技術の到来を知り、
ヴンテージ商用車両に往事を想う』
(Part2)
2016IAAハノーヴァ国際商用車ショーでは運転手不足の解消、輸送の最適化、
輸送コストの低減などを追求するAI(人工知能)やIOT(モノのインターネット)
など革新技術の展示に、輸送の世界での新しい時代の到来を感じる。一方でIAA
展示場では数十年も前に製造されたクラシックなトラックやトレーラなどの商用
車が復元されて展示されている。遠路を出かけることで旧き良き時代、旧き良き
想い出を追想する時間を過ごした。
“元さんの従心こばなし”

TheTRUCK2017年2月号93
小石や砂などの飛散防止にヨーロッパではすべてのダンプ車両に天井カバーの取付けが義務付けられている
自動幌システムや種々の幌装置を紹介するクラマロ社(伊)
種々の色柄で高温アスファルトやチップ輸送用ネト幌(右下)
など輸送に対応したキンバス布の選択が可能(クラマロ社)
4.周辺機器、架装・艤装部品
 女性の社会進出が進む欧米の輸送業界、それに合
わせて作業の容易性、安全性を求めた製品や周辺機
器の展示が目についた。
 会場内には単車ダンプトラックやトレーラの展示
が多く見られる。国内のダンプ車両ではアルミ製の
ボデーが未だ生産されず、鉄製ボデーを使用し、世
界の主流となっている軽量で損傷の少ないテレス
コープ(筍)型油圧シリンダーの採用も無く、本来オ
フロード仕様の鋏
󱢰󱢖
み(マレル式、シザース式)方式の
ダンプ車両が、路面舗装率世界一となった日本で使
 ヨーロッパでは一般雑貨輸送用トレーラの側部に
は幌布(キャンバス)が使用されていることが理由か
らか、ボデーを覆うキャンバス材には高温の200度
のアスファルト熱にも使用が可能なシートや、チッ
プ輸送に使用するネット、耐久性に優れた特殊キャ
ンバスなど、顧客が種々のキャンバス材の選択が可
能なことにも驚かされる。
用されていることに欧州の輸送関係者は驚く。
 筆者はレンタカーを借用したとき、高速道路で前
方のダンプ車から飛散した小石がフロントガラスに
当たり、窓ガラスを傷つけて高額を支払った こと
がある。そのような事故を避けるため欧州のダンプ
車両では、積載している小石や砂などの飛散による
後続車両への損傷防止に、ボデーに積荷を覆う飛散
防止幌装置の取付けが義務付けられている。天井部
に取り付けられた幌は手動、電動、油圧などの操作
で地上からの開閉が可能になっている。国内で積荷
の上部を覆うことなしに走行するダンプ車両に不思
議さを感じてしまう。  

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2017年2月号94
ベナルー製オールアルミレーラに取り付けられた飛散防止マッ
ドフラップ(仏ベナルー社)
オクスライド床ライニンング装着でボデー内での積荷の固着を減
らす。左:オクスライド床材 右:アルミ床材(オクレン社)
レーラの自走を可能にする駆動装置付きアクスル(SAF社)
一般雑貨レーラでの鉄コイル輸送
中国からは多くの部品メーカーが出展
 国内の車輛全高の基準は3.8mである。冬季に車
両天井部での幌掛け作業では寒冷化での高所作業の
厳しさや、足を滑らして転落し、大怪我や作業者が
死亡するなどの事故も発生している。運転手不足の
問題から高齢運転手や女性ドイライバーが増加する
今日、体力的に劣る運転手らに作業の容易性や安全
性を確保する周辺機器、部品の装着が国内では急務
の課題と感じる。
 ダンプ車両では積荷がボデー内部に固着するので
何度もボデーを上下させたり、運転手がスコップや
󱢼󱢅󱢍
を使用して荷卸したりする光景をよく見かける。
寒冷地では水分のある積荷が凍結して運転手が荷卸
しに難儀をしている。そのような荷卸し時の作業軽
減にダンプ車両のボデー内部に取り付けて荷物の固
着(ケーキング:Caking)し難
󱢬󱢏
くする、表面摩擦の
少ないプラスティック床材の展示に多くの来場者が
興味を持って見学していた。
 鉄のフライパンで目玉焼きを焼くと鍋に焦げ付い
てしまう。目玉焼きが焦げ付かないように最近では
鍋の内部にテフロン樹脂を塗(コーティング)った
商品が普及している理由から、ボデー内部に積荷が
固着しないように鉄やアルミ製ダンプボデーの床面
にステンレス板よりも軽量で安価なプラステックス
床材を貼ることは至極、当然と思われた。
 会場内にはコンテナ輸送用トレーラ(コンテナ
シャシ)もたくさん展示されている。国内では雨

TheTRUCK2017年2月号95
朽ち果てた商用車を運転可能な状態に修復する
復元されたダイムラー社製小型バス
ダイムラーベンツ製ダンプトラック
中を走行する空コンテナシャシが数メートルも水
󱢘󱢷󱢍
沫を巻き上げで走行している。後続車は前方の
視界不良のなか、ワイパーも効かず、危険な運転
を強
󱢘
いられている。欧州では法律上、すべてのコ
ンテナシャシにはフェンダーの装着が義務付けら
れ、巻き上げた飛
󱢘󱢷󱢍
沫の飛散を防止する飛散防止型
マッドフラップや、車両全幅をカバーするマッド
フラップなど、安全に寄与する艤装部品が数多く
取付けけられている。
 子供の頃、“他
󱢳󱢩
人に迷惑を掛けるな!”と教わっ
たが、国内の輸送機器では日本人が心
󱢔󱢔󱣎
の忘れ物をし
ているように感じてしまう。
 単車トラックに比べて耐用年数の長いトレーラで
は、新規に開発された安全性や経済性に寄与する
周辺機器や架装・艤装部品の既使用車両への装着
は、積載量表示のない欧州を見習い、GVW(Gross
VehicleWeight:車両総重量)規制内での柔軟な装
着への対応が求められる。
5.懐かしさに触れる
 クラシック商用車展示場
 国内でも時折、年代物の乗用車、ヴィンテージー
カー(VintageCar)が展示され人気を得ている。
IAA商用車展示会では数十年前に使用されていた
クラシックなトラックやトレーラが数多く展示さ
れ、国内で観ることのできないクラシック商用車両
の見学もIAA展示会を訪問の楽しみになっている。
 ボロボロに朽ち果てた車両が綺麗に修復され、走
行が可能な状態にまで復元する修復技術にも驚きを
感じる。
 数十年前に活躍していたクラシックなトラック、
トレーラ、バス、冷凍車、ダンプ、タンク車などの
車両が復元され、現在でも走行が可能な状態になっ
て展示されている。
 欧米では古くからダブルス(2両連結トレーラ)
レーラやトリプルス(3両連結トレーラ)が利用され
ていたことにも驚かされる。
 80年以上も前に米国で製造されたリベット構造
のトレーラが展示されていた。国内では現在でも同
様のリベット工法で生産された車両が販売、使用さ
れている現実に、国内商用車のガラパゴス化を知
り、忸
󱢙󱢏󱢙
怩たる思いを感じる。
 クラシックなヴィンテージ商用車を見学する来場
者が多いことからも、乗用車のみならず商用車を含

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2017年2月号96
ボルボ製冷凍レーラ(1976年製330馬力)
FAUN製幌トラック(1955年製)
Krupp(1961年製200馬力)
ビュイック(米)製多目的バス(1927年製70馬力4180CC)
Magirus製平ボデートラク 
Bussing-Nac製バン型フルレーラ

TheTRUCK2017年2月号97
Bussiing-Nac製キャブオーバー型トラック
ラジエターグリルの美しいHensche製タンクレーラ(1961年製192馬力)
Skoda(1964年製192馬力)
WEB-IFA(1988年製1180馬力)
メルセデスベンツ幌トラック(1936年製112馬力)。車幅棒
が懐かしい

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2017年2月号98
Hanomag製(1947年製100馬力)。ユーモアのあるラジエターグリルが恰好いい
Faun製ボンネト型ダンプトラック
ボンネット内も完全に修復して走行が可能な状態に復元
KruppMustang(1957年製186PS)

TheTRUCK2017年2月号99
アメカンドリームを感じるInternational製トラクタ“Lonestar”(米国)&セミレーラ
Peterbilt(米国)製カーテンスライダーフルレーラ
Bussiing-Nac製幌フルレーラ

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2017年2月号100
ドイツ女性に見送られ会場を後にする
BristolCommercialMotor製ロンドン2階建てバス
“Lodekka”(1955年製98馬力)
最新の2階建てロンドンバス
Kenworth製アメカントラクター
めてドイツ人の車好きが感じられる。
 スポンサー不足による資金不足が理由からか展
示車両数に比べて展示スペースが小さく、たくさ
6.エピローグ(後章)
 ハノーヴァからの帰路はロンドンへ寄り道をして
みた。現役時代の出張では国内、海外を問わず出張
先での仕事が済んだらすぐに職場に戻っていたが、
従心世代の旅は現役時代にできなかった“寄り道”
も楽しみなっている。
 ロンドンでは小学1、2年生の時、2年間だけク
ラスで一緒だった女性と50年以上ぶりに再会。出
発前にクラス会名簿に載っている彼女のアドレスに
メールをすると、「是非、お会いしましょう!」の快
い(?)返事を受けて彼女と再会をする。
 ロンドンに40年以上も居住する彼女は、小学校
んのクラシック車
両の多くはぴった
りと並べて展示さ
れている。次回に
はゆったりとした
展示場でクラシッ
クな商用車を見学
し、幼少の頃のト
ラックに想いを寄
せ、過ぎた時代に
ノスタルジアを感じてみたい。
 旧いヴィンテージ商用車の見学は従心の世代に
心休まる素晴らしい時間を感じさせてくれた。
時代は成績が良く、可愛くてマドンナのような目立
つ存在だった。従心の世代になった彼女は小学校時
代のマドンナを彷
󱢼󱢅󱢶󱢥
彿させる品の良い素敵な女性に成
長していた。初めて会話をするマドンナの君と最
近、移民の増加が理由からか美味しくなったと評判
なロンドンの食事をし、フォートナムメーソンでお
茶を飲み、あっという間の8時間を過ごした。
 AI(人工知能)やIOT(モノのインターネット)
技術や、新しいものや若いことばかりが脚光を浴び
てしまう今日だが、旧いクラシックな商用トラック
やトレーラに往時を想い、懐かしさや旧い思い出と
触れ合って、“旧い物の良さや旧い友の大切さ”を
従心の世代に教えてくれた2016年IAA商用車展示
会だった。(完)

5台積󱜵車両運搬車
(扉󱞜󱝩車両、󱞝󱝍󱝰󱝓󱞣車対応OP装着車)
5台積󱜵車両運搬車
(扉󱞜󱝩、側方󱞅󱝖󱝍󱝝󱞚󱞅󱝸荷役対応低枠型)
小型󱞉󱝍󱝩軽自動車3台積󱜵車両運搬車
大型3台積󱜵車両運搬車
(󱞝󱝍󱝰󱝓󱞣車対応󱝡󱝍󱝸装着車)
4t、5.5t󱞉󱝍󱝩2台積󱜵車両運搬車
(󱝗󱞇󱝧󱞗󱞣装着車)
小型󱞉󱝍󱝩2台積󱜵運搬車
(後柱昇降式、WB延長改造車)
小型󱞉󱝍󱝩2台積󱜵運搬車
(󱝙󱝍󱞌󱝍󱝑OP)
5台積載車両運搬車
(F󱝨󱞓󱝳󱝛󱝏󱝳󱞇仕様OP装着車)
素早い対応 徹底追求
お客様の信頼のために最高の品質を
本   社 〒136ー0071 東京都江東区亀戸1丁目7番3号 パークノヴァ亀戸20
TEL03ー3683ー0391(代表)FAX03ー3636ー1105
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TEL047ー488ー2511(代表)FAX047ー488ー2514
http://www.hosoyashatai.co.jp/
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