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【シリーズ】『トラガール』訪問記 Vol.1 佐川急便㈱ 鈴木直美さん

TheTRUCK2016年7月号18
“荷物に触らない”のが、
最終目標。
スワップボディ車で負担が
軽減、女性でも効率よく
仕事ができます。
長く働ける職場だから、
 と思い切って飛び込むことに
 ドライバー職で入社し、今年で9年目を迎えた鈴
木さん。ドライバーを目指したきっかけは?との問
いに「ドライバーという職種に魅せられたというよ
り、そもそもはうちの会社が勤務時間や社会保険な
どの福利厚生がしっかり整っている企業であるとい
う点に魅せられたことがきっかけです」。
 長期で働けることを望んでいたため、パートや契
約社員ではなく、最終的に正社員として働けること
を就職の第一条件としていた鈴木さん。「当時は子供
がまだ小さくて手がかかり、働ける時間が限られて
いたので、そこは絶対に譲れませんでした。その点
でも、勤務時間が明確で、それがきちんと守られて
いるこの会社は魅力でしたね」
 とはいえ、この業界への知識もあまりなく、単純
に“運送業だから職種はドライバー”と考え、ちょ
うど中型車まで運転できる免許を所有していたので
活用できる、と応募したのです。
勤務時間はそのままに、
 大型車、そしてスワップボディ車へ
 勤務時間の制約があったために、仕事は大型
ショッピングモール内の館内配送を担当。徐々に仕
事の面白さもわかり、4年ほどたったある日、勤務
時間は変えなくてもよいから大型車を運転してみな
いかと、会社から打診があったといいます。実は、
担当していた配送ルートがもともと大型車のコース
シリーズ『トラガール』訪問記 Vol.
物流業界のリーディングカンパニーとして常に業界の先頭を走り、先駆的な
試みにも果敢にチャレンジしてきた佐川急便株式会社。同社では、女性が
活躍する重要性をいちはやく認識して女性の登用促進にも取り組んでおり、
大型車輸送の分野でも一部の営業所にスワップボディ車両を導入。女性
トラックドライバーの積極的な登用を推進しています。そんなドライバーの
一人が、今回紹介する鈴木直美さん。彼女が勤務する久喜営業所では、彼女
を含めて現在3名の女性がスワップボディ車を運転し、活躍しています。

「大型車のドライバーになれた喜びと誇りを感じています。多くの女性に、後に続いてほしいですね」と、
鈴木さん。
TheTRUCK2016年7月号
19
だったとあって、「当然ながら大型車のほうが量も多
く運べて効率がよく、スムーズに仕事が進められる」
と、鈴木さんは大型免許を取得しました。「今までど
おりの勤務時間なら家事や子育てにも影響はなく、
問題はなし。普通ではなかなか乗れない車両に乗れ
る、という点も魅力的でした。せっかく会社が後押
ししてくれるのですから、断る理由はありませんで
したね」
 運転基礎研修や先輩の同乗実習などでスキルを着
実に身につけていき、2年ほど前の導入に伴ってス
ワップボディ車への運転に移行、現在はドライバー
の傍ら係長としての仕事もこなしています。
 ドライバーになったことといい、大型車、スワッ
プボディ車への運転移行といい、未知の世界への
チャレンジを恐れず意欲的に臨んできた鈴木さん
「チャレンジ精神というより好奇心が旺盛なんで
しょうね。見てないものを見てみたい、体験したこ
とのないことを体験したい、という」。目の前のこ
とをコツコツと確実にこなしていくと、結果として
次の新たな刺激や世界が現れてくるのだ、と教えて
くれました。
荷役作業との分業で、
 負担軽減&効率アップ
 とはいえ、好奇心だけで仕事ができるものでもな
く。男性に比べて華奢な女性にとっては、体力面に
不安があるのも事実です。小・中学時代は駅伝、高
校ではバレーボールをしていたという鈴木さん。そ
うした運動で鍛えてきたという体力があってこそ、
10トン車を扱えるのでは?と聞けば、「いえいえ、
ちっとも…。だからこそのスワップボディ車なんで
す」との弾んだ声で返事が返ってきました。
 シャシから荷箱を分離・脱着させるスワップボ
ディ車では、ドライバーは必要に応じて荷箱を配送
&回収するようになっています。分離させた荷箱か

荷箱脱着作業を開始。レバーを下げ、荷箱の下に格納されていた支持脚を地面に降ろす。「支持脚は少し重いけれど、もう慣れました」
脱着後の荷箱を安定させるため、支持脚の下に板をかませてセット。
TheTRUCK2016年7月号
20
ら荷物を降ろしたり、反対に荷物を荷箱に積み込ん
だりするといった荷役作業を専用のスタッフが別途
行う分業体制をとれば、ドライバーの作業負担は大
幅に軽減。体力消耗も防げ、より運転に集中できる
というわけです。これなら女性でも体力的なハン
ディキャップを負うことはありません。女性ドライ
バーの提案でスワップボディ車の導入実現がなっ
た、というのも頷けますね。
女性チームで、
 グループ内アワードを受賞
 現在、スワップボディ車での輸送をより円滑に行
うために、フィールド職と呼ばれる荷役作業専門
のスタッフがいますが、久喜営業所では、その多
くが女性です。特に、大口顧客先やショッピング
モールに配置されているのは、全員が女性なのだそ
う。実は、久喜営業所ではスワップボディ車の活用
とフィールド職スタッフが連携し、導入した2014
年に女性チームによる効率的な輸送を実現。この成
果により、ビジネスに女性の感性を活かした取り組
みに対して表彰を行う社内制度である「わくわくア
ワード」で、昨年みごと敢闘賞を受賞しているので
す。
 スワップボディ車導入の最終理想形は“ドライ
バーが荷物に触らずにすむこと”。
 ただ、現実には状況によっては荷物に触らざるを
シリーズ『トラガール』訪問記 Vol.

荷箱の脱着に際し、シャシの抜き差しのタイミング合わせが一番難しいところ。ツイストロックの位置をピタリと合わせるところに、高い運転技術が求められる。
TheTRUCK2016年7月号21
得ないこともあり、今後の課題として、さらなる取
り組みを進めているところです。
手慣れた作業に、 熟練スキルが光る
 鈴木さんが運んでいるのは、主にスポーツ用品や
家具、アパレル品。毎朝8時に出社し、午後7時
の退社まで、午前中に積み込み
済みの荷箱を配達後、数か所の
定期出荷顧客の所に運び、午後
にはそれを回収するというサイ
クルで働いています。(表参照)
 実際に荷箱を外す作業の様子
を見せていただきました。「支持
脚は重量も嵩もありますが、慣
れれば1分程度で設置できます
よ」との言葉どおり、鈴木さんは
荷箱の下に折り畳んで収納され
ている状態の支持脚6本を、慣
れた手つきで次々と伸ばし、地
面に立てていきます。「本当に難しいのは、これより
もツイストロックなんですね」。走行中の安定を図
るために、シャシと荷箱を固定するシステムのこと
で、荷箱の底にある凹みにシャシから伸びている棒
状の突起をはめ、ひねることでロックされる仕組み
になっています。この位置が正確に合わないと、荷
箱が固定できないばかりか荷箱自体が損傷してしま
うことも。そのため、高度な運転技術が要求される
鈴木さんの一日のスケジュール
800 出社
830 出発準備乗務前点呼出庫
9:00
ースの配達顧客積込み済みのスプの箱を持ち回
930 1200 定期出荷先(数か所)へスプの箱を持ち回
1200 1300 営業所へ戻昼休み
1300 1800 定期出荷先へプの回収
1800 1830 営業所へ戻発送
1830 1900 乗務後点呼事務処理
1900 退社

シャシから分離され自立した荷箱。回収時にはこの荷箱の下にシシを入れ、荷箱の積載作業を行う。
注意深く後方確認、固定された荷箱の間に車両をバックさせていく。
TheTRUCK2016年7月号
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のですが、鈴木さんは難なくこなし
ていました。
女性仕様の車両は必要?
 それとも…
 ところで、男性と同じ仕様のトラッ
ク乗車は、体の小さい女性にとって
不便はないものなのでしょうか?
「確かに多少、ステップの上り下り
がしづらいかな。でも、慣れてしま
えば特に不便ということはありませ
ん。しいて言えば、運転席がもう少
し前に出るような仕様になるといい
ですね。私は身長が158㎝と、女性
としては小さいほうではありません
が、たまに脚を伸ばしてもクラッチまで届かないこ
とがあるので。そんな時はシートの後ろにクッショ
ン等を置いて工夫していますけれど。私は自分を車
に合わせていくタイプですね」
 では、乗用車のようにデザインや色などにこだ
わった女性仕様車というのはどうでしょう?
「う〜ん……個人的には必要ないかな。車両やユ
ニフォームが目印になって端から女性だとわかって
しまうと、いろいろと都合の悪いこともありますか
ら。たとえば弊社ではドライバーのネームプレート
はフルネームでの表記なのですが、女性は苗字だけ
になっているんです」。女性ならではのおしゃれな
色やデザインの車なら、乗っていても気分がよく、
周囲の空気もやわらいでいいのでは、と思っていた
ので少々拍子抜けしましたが、通り魔やらストー
カーやら何かと物騒なことが起きるこのご時世、不
要なトラブルを回避するために用心するにこしたこ
とはない、と得心がいきました。
後進の女性へ――
 やりがいと誇りが待っています
 きびきびと働く仕事ぶりと同様に、的確な言葉
を探して真剣に答えてくれる鈴木さん。最後に、
後に続かんとする女性トラックドライ
バーに向けてのエールをお願いすると
「営業所の枠を超えて、やる気のある女
性に後に続いてほしいです。専門性も
高く誇りの持てる仕事ですし、スワッ
プボディ車の浸透に伴って、体力負担
の軽減化、ドライビングへの集中化、
仕事の効率化が図れるのですから、チャ
ンスと捉えてほしいですね。会社には
ドライバー育成のためのいろいろな研
修制度が充実しフォロー体制も整備さ
れていて、しっかり後押しをしてくれ
ます。ですから、安心してぜひトライ
してください。待っています!」。温か
な笑顔で締め括ってくれました。
シリーズ『トラガール』訪問記 Vol.

上司の神村浩之営業課課長さんと。職場の風通しの良さ、コミュニケーションの円滑さが窺える。
TheTRUCK2016年7月号
23
鈴木さんへ6つの質問
Q1:仕事をするうえで、大事にしていること
 日々の業務では、目の前にある仕事をとにかくコツコ
ツやり遂げること。結果、気づかない間に自分の力に
なっていることが多々ありした。また、荷物をお預か
りする際に心がけているのは、1個の荷物を大事に
すること。少量出荷のお客様にも大口のお客様にも、
1個の荷物を大切にすることで、必ずご信頼頂けると
思います。
Q2:トラックドライバーになっていなかった
ら、何をしていた
 主婦のかたわら、何かしら仕事をしていたと思い
す。ただ、佐川急便に入社するまではここまで夢中
になれる仕事には出会えなかったので、職を転々と変
えていたかもしれません。
Q3:トラックに必ず持ち込むもの3つ
キャビンにはあまり私物は持ち込みませんが、携帯の
充電器は必須。あとはタオルと着替えくらいです。
Q4:理想の休日の過ごし方
 一泊二日の温泉旅行や、食い倒れの旅、海外旅
行!!!
Q5:現実の休日の過ごし方
 だらだらと寝坊し(笑)、家事。お料理が大好きな
ので、どこにも出かけない日は一日の大半はキッチン
にいます。今日は何で晩酌しよと考えています。夕
飯をお庭で食べるのが我が家のブームですが、夏は
さすがに……。秋までお預けなのが残念です。
Q6:言われて嬉しかった褒め言葉や感謝
の言葉
「ひまわりのような笑顔ですね鈴木さんがいると
パッと明るくなります」と、お客様から言って頂いたこと。

コモンアーキテクチャ研究
ダイムラートラック部門はマルチブランド戦略が特色
左からWedternStar、FUSO、BHARATBENZ、MercedesBenz、Freightliner、ThomasBuiltBus
TheTRUCK2016年7月号24
・拡大する高機能プラットフォームとモジュール化で駆動系は更に先へ
・地域とブランド間で推進する電装品システムの標準化、先端製品導入早まる
・共通化電装品システムがコネクテットラックの心臓部へ
西襄二

TheTRUCK2016年7月号25
 シュッツガルト6月3日発―ダイムラーはトラック
部門でも世界をリードするメーカーだが、現在、更に
その基盤を強化する動きに入っている。一例を挙げる
と、当社は高度先端技術に基づくプラットフォーム(共
通基盤)とモデル間で共用できる部品モジュールを拡
充する戦略的組織活動の強化に乗り出している。
 ダイムラーのトラック部門は地域とブランド間で緊密
な連携をとっており、顧客の要求する最適仕様車の
提供に向けて実績有る技術と新開発技術を組み合わ
せて市場実績を積み上げている。この共通基盤プラッ
トフォーム戦略に加え、過去3年間、他社を凌駕す
る技術開発により世界市場でのプレゼンスの拡大とい
う柱も継続的に太くしてきた。
 ダイムラー社の取締役会メンバーでトラック及びバ
ス部門統括責任者のウォルフガンク・ベルンハルト
博士は「我々は多くのブランド間でエンジンとトランス
ミッションの共通プラットフォームを展開し、他社の追
従を許さない収益性を確保している。今回、更にシャ
シと電装品分野で次世代コンポーネントの展開に挑戦
している」と述べている。
「課題の大きい分野で特に当社の価値は確実に高
まっている」とベルンハルトは強調している。「ダイム
ラーのトラック部門では我々の戦略は確実に機能して
おり、全ての戦略事項は着実に実績を挙げている。
こうしたことが効率的な駆動方式に結実して、コネク
テッ(インターネットで外部と交信できること)で自律
運転車の開発で成果を上げる原動力になっている。
今日既に、わが社は全世界で他社を凌駕する地歩を
固めている。各地域に設置した新たな業務センターで
は一層顧客に密着した活動を行っており、今後更に
高機能プラットフォームの拡充を見れば他社の追従を
許さない筈だ」
ダイムラー社トラック部門、高機能
プラットフォーム戦略の拡充に注力
 世界に展開する多くの中・大型車で、ダイムラー
はブランド間に共通するエンジン及び自動化変速機
(AMT)を展開して市場での成功を収めている。こう
したコンポーネントはトラックの付加価値のほぼ50%
を占める。ダイムラーのトラック部門ではマルチブラ
ンドに展開できる部品モジュールを更に拡大して波及
(シナジー)効果を一層実のあるものに育ててゆく。
これにより、電装品分野でも設計思想を進化させ、
シャシやキャブについても商品開発が効率的に進展す
る筈だ。ブランド間で共同開発を進めれば、顧客が
気付かないところでも共通プラットフォームによる信頼
性を高めることが出来る。
 こうした手法により、既に世界最大のトラックメー
カーであるダイムラーグループのトラック部門は、特
色有る技術に裏付けられて不同の地位を今後も確実
なものとすることが出来る。「全世界の顧客の皆様は
標準化された部品類を短時間で供給されることが保
証され、稼働率の極大化が享受出来ることになる。
これがわが社に一層の技術革新効果をもたらすことに
も繋がる」とベルンハルトは指摘している。
事例:電装品の設計思想を標準化すると
どの様な波及効果が期待出来るか
 将来、ダイムラーのトラック部門では共通設計思想
により標準化された電装品システムを全世界に展開
する地域ブランド車に搭載することになる。これは、
世界のどの地域の顧客もいち早く最新技術を手にする
ことが出来ることを意味する。共通化のスピードが早
いことは、インターネットでつながる機能を搭載する
ラックには特に重要なことである。
 全世界でダイムラーの36万5千台に上るトラック
は既にインターネットで外部に繋がっており、これら
に最新の標準化された機器が採用されている。ハー
ドウエアとしてはDINA5規格のサイズでコンパク
に統一され、運転者の手の届く位置に装備されてい
る。リアルタイムに各種運行情報が処理されてコント
ロールセンターに送信されている。この〝モバイルルー
ター〟が将来のロジスティクスシステムの継続的効率
化を保証する基本機能を担っている。
 実際にどの様に機能しているかというと、このモ
ジュールは絶え間なくトラックの〝鼓動〟をチェックして
いる。各部に搭載されたセンサーやカメラからの情報
を吸い上げ各種のアプリで運行情報として加工され
る。加えて、このモジュールは外部との交信の中継
装置として機能する。あたかも普及著しいスマホと同
様にブルートゥースを介してWi-Fiや4G、GPSとも
繋がってリアルタイムに情報交換が出来る。相手は運

コモンアーキテクチャ研究
新たにコモンアーキテクチャを展開する電装品の代表製品・メータークラスタ
TheTRUCK2016年7月号26
行管理者であったり荷主であったり、必要に応じて幅
広い対象が選択可能である。将来、こうしたアプリは
更に拡大するだろう。
2017年の早い時期にも
〝つながる〟新機種投入
 最大限に標準化された電装品システムは受容性も
最高レベルのものとなる。ソフトウエアとアプリの切
り替えで稼働地の言語やニーズにも対応できる。こ
うした新型モジュールは現行のダイムラーのトラック
部門向けに提供されているフリートボードとかデトロイ
ト・コネクトといった「テレマティクスつながるソリュー
ション」にも対応できる。ダイムラー製ではないトラッ
クに搭載して利用することも可能だ。ダイムラー製
トラックには2017年からクラウド対応機能が搭載
される計画で、欧州で納車される大型トラックには
この新型モジュールが標準装備で搭載されることに
なっている。その他の地域でもこれにならって標準
装備が拡大される計画だ。2017年半ばにはボリュー
ムゾーンの中型車にも同じコンポーネントで展開が拡
大されることになっている。
マルチブランド戦略に欠かせない、異なる
デザインのメータークラスタにも順応可能
電装品の統一設計思想はマルチブランド戦略でデザイ
ンの異なるメータークラスタにも順応可能である。
 システム的設計展開は更なるメリットをもたらすこと
が出来る。プラットフォームを共通化すると、外観デ
ザインの異なるブランド車でも同じE/E(電気電子)
設計思想に基づき異なるデザインのメータークラスタ
にも同じ機能を搭載することが可能となる。各地域毎
に強みを発揮しているブランド、即ち、欧州を中心と
する「メルセデス・ベンツ」、北米を中心に展開する
「フレートライナー」、アジアで強い「FUSO」などの
各ブランドは独自の伝統に基づくメータークラスタデザ
インが親しまれているから、これらを踏襲しつつ内部
の機能と組み付け規格は共通化することが出来るわけ
だ。結果、地域毎に強みのあるブランド車の展開によっ
てダイムラーグループ全体として総体ボリュームを拡
大して量産メリットが高まる。

Ferightliner車のメータークラスタ(現行車)
FUSOCANTER車のメータークラスタ(現行車欧州モデル)
MERCEDESBENZActros車のメーター
クラスタ(現行車)
Actros車の駆動系。エンジン、AMT、アクスルなどモジュール
化が進む例
TheTRUCK2016年7月号27

コモンアーキテクチャ研究
リヤ駆動軸の例(Detroit製)
アメリカでも普及が始まった自動化変速機(AMT:Detroit製)
TheTRUCK2016年7月号28
2020年を目指し総販売台数は
野心的目標へ
「我々の高度に機能化された最新の共通プラッ
フォームは、短期的な需要変動を甘受しつつも長期
的には事業拡大計画を達成できるだろう。ヴォルフガ
ンク・ベルンハルトがこう結んでいる「大型車分野で
2020年に年間販売を70万台まで拡大する計画は
続行する。これにより業界№1の地位は不動のものと
なるだろう。
世界全域で展開する
ダイムラートラックス
 2015年のダイムラー社の決算報告書によれば、ト
ラック部門の業績を三本柱で象徴している。即ち、
1本目は自動運転(AutonomousDriving)に象徴
される先進技術開発力、二本目は全世界での販売展
開、そして3本目は高度先進設計基板(コモンアーキ
テクチャとそこから生まれるプラットフォーム)によるモ
ジュール化に支えられたマルチブランド戦略である。

TheTRUCK2016年7月号29
 年間販売規模は完全支配下のグループ企業全体で
年間50万台強、中国の合弁企業分を合算すると全
世界で57万台強(表1)を数える世界最大級のトラッ
クメーカーである。
 当然、売上げ規模も4兆5000億円超(除く中国
合弁企業分/1ユーロ=120円換算)と巨額で売上
利益率は6.9%であったという。上記の3本目の柱
であるモジュール化による量産効果が進めば利益率は
厚みを増す筈で、手強い企業といえよう。
以上
 (表1)2015年Daimlerトラック部門販売実績
2015 2014
販売台数(単位:千台)
全世界合計 502 496 1
西ヨーッパ 65 57 13
内  32 29 10
  イ 9812
   7626
北南米州 192 161 19
内  167 142 18
  ンア(除 31 47 35
  ジル 167 32 49
アジア 148 167 12
 日本 46 44 4
  イシア 32 58 45
(参考)
中国 BFDA(AumanTrucks) 69 89 30
合計(含 AumanTrucks) 572 595 4
金額(単位100 Euro)
売上利益高 2,576 1,878 37
売上高 37,578 32,389 16
売上利益率(%) 6.9 5.8
設備投資高 1,110 788 41
研究開発費 1,293 1,188 9
内 資本金繰入 26 34 24
生産台数 506,663 497,710 2
販売台数 502,478 495,668 16
従業員数(2015 12月末現在) 86,391 87,628 1
注:本表に含まれるトラック・ブラン
  MercedesBenz/FREIGHTLINER/WedternStar/FUSO/BHARATBENZ
  (各ブランドには車種毎に多数の車名があるがここでは省略)

外観を白く塗った第一工場
TheTRUCK2016年7月号30
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌸
“夢を運ぶ車づくり”を
目指し生産体制の充実
オンリーワンの
ボデー開発企業に発展
オオシマ自工㈱
(山口県柳井市南浜)

秋元徹郎社長
TheTRUCK2016年7月号31
ユーザーの発想から開発された
電動式ホロウイング
 オオシマ自工は昭和59年9月に大島貨物㈱
の子会社として、電動式ホロウイングの製造に
始まる。筆者が最初に秋元社長とお会いしたの
は創業間もなくなので、ほぼ30年前になる。
親しくしていた日野自動車の特装担当者から、
「山口に面白い側面開放車を開発した車体メー
カーがある」と紹介を受けたのであるが、早朝、
筆者の自宅に電話があり「いま、晴海展示会場
の入り口にいる。是非、電動式ホロウイングを
見て欲しい。」という依頼。
 当時はまだマイカーが無かったので一番電車
とタクシーを乗り継いで晴海に駆けつけると、
外観はホロ車に見える中型トラックが1台停
まっていた。運転席から降りて来られた秋元社
長が、山口から夜通し走り続けて早朝東京に到
着したことを説明される。当時、秋元社長は
大島貨物の専務を兼任しておられたので、ト
ラックの運転は慣れていたかも知れないが、約
1000キロ近い道のりを電動式ホロウイング宣
伝の為に走破して来られた熱意には頭が下がっ
たものである。
 当時のトラックは、平ボデーにシート掛けか
ら、幌掛けやアルミドライバンに移行する時代
で、荷台を密閉することで輸送品質は向上する
ものの、積載物の荷役作業が課題となり、側方
荷役を可能とするワンタッチ幌やウイングボ
デーが開発された時代でもある。
 オオシマ自工の電動式ホロウイングは、幌車
の側面を折りたたみながら上方に開放するもの
で、側方にゆとりの無い狭い場所でも開閉でき
るところが特長である。
 この電動式ホロウイングは、一定の評価を得
たのであるが、ルーフ(天井)が固定であるため

架装車両が並ぶ第一工場
TheTRUCK2016年7月号32
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌸
に、貨物を積載した際に荷室上部にデットス
ペースが出来るし、背高の貨物も積載しにくい
難点があつた。そこで、この電動式ホロウイン
グをベースに開発したのが天井昇降装置(800
〜900㎜)による電動式リフトウイングであ
る。センタービームのない電動式ホロウイング
は荷室内高が2760㎜確保できるので、家具な
ど背高貨物の輸送に大活躍することになる。
 電動式ホロウイングに始まるオオシマ自工の
開発製品は、その後、水平脱着ボデー、空ドラ
ム缶運搬車、電動式フルオープン車(自動シー
ト掛け装置)など多くのヒット商品へと繋がる
ことになる。
最新鋭の生産体制
 本誌が第1回目のトラックショーを開催し
たのは1984年なので、オオシマ自工が初期
の電動式ホロウイングを開発した時期とほぼ同
じである。トラック運送事業者を対象にしたト
ラックショーは、同社が開発する各種の物流車
両を展示する場としても最適で、当初から出展
参加頂いていたが、暫くして「福祉移動拡幅理
美容車を開発(1998年)した。という連絡を頂
いた。この車両は、高齢者などの福祉施設に出
向いて理美容を行うもので、物流車両とは全く
異なる分野の商品である。運送事業の大島貨物
の子会社としてスタートしたオオシマ自工は、
当初は物流車両の開発を目的としていたが、こ
の時点で同社は大きく路線変更し、それが今日
の事業発展へと繋がることになる。
 前日、電車を乗り間違えてオオシマ自工のあ
る柳井到着が大幅に遅れてしまったので、取材
は翌朝。午前6時前、秋元社長に迎えに来て
頂いて会社に向かう。オオシマ自工はJR山陽
本線の柳井駅からやや南に下がった位置にある
が、工場建屋の外観が真っ白に塗られている。
この塗料は断熱効果に優れて、真夏でも室内温
度が数度も違うので、作業環境が改善されると
同時に空調代が節約出来るという。工場の中は
現場事務所を整えると同時に、最新鋭の工作機

第一工場の内部
各種の工作機械で部品を製造
TheTRUCK2016年7月号33
械(トルンプ製レーザー加工機)も増設して、品
質と生産能力の向上を図っている。
 工場の中には生産途中の移動拡幅車が数台並
んでおり、完成間近の一台を秋元社長が実際に
動かして説明して下さる。
 まず、リモコンで後部の扉を跳ね上げるとそ
の内側に折りたたんだ階段が格納されており自
動的に降りてくる。同時に折りたたんだ階段の
ステップもリンク機構によって開かれる。そし
て、車体の下には、自動で伸縮する支持脚(ア
ウトリガ)が取り付けられており、ボタン操作
で下がってくる。次に、拡幅機構を操作すると
二重構造になっている内側の室内が側方にせ
り出して室内スペース約1.5倍
に広がる。荷室が側方にせり出
しても、車体下は支持脚で支え
られているので床は水平を保つ
事が出来るのである。また、同
社の拡幅車で特長的なのは、拡
幅部分を操作すると二重に折り
たたまれた室内の床部分も連動
して開くようになっていること
だ。このように、室内を広くす
ることで、車両の空間を活用し
た各種業務は大幅に向上させる
ことが出来る。
 同社では、顧客のニーズに
会わせて各種の車両を開発して
いるが、その為には様々な形状
の部品が必要で、最近導入した
TRUMPFレーザ加工機はデー
ターを入力するだけで短時間で
製作できる。
 この第一工場の二階部分が
本社事務所であるが、最近は
需要が増大して生産が追いつ
かない状況が続いており、中
庭を挟んだ第二工場もフル稼
働となっている。
◎第一工場
 敷地約=4,000㎡(1,200坪)
 工場建坪=1,800㎡(545坪)
◎第二工場
 敷地約=6,600㎡(2,000坪)
 工場建坪=3,300㎡(1,000坪)
◎合計総面積
 土地=10,600㎡(3,200坪)
 建物=5,100㎡(1,545坪)

第二工場外観(工場の広さは第一工場の約2倍)
ドイツのトルンプ製最新鋭レーザー加工機導入
TheTRUCK2016年7月号34
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌸
独自の開発力で新分野を開拓
 同社のホームページを開くと、最初に“夢を
運ぶ車づくり”と題して「お店がまるごと来て
くれたらいいな。もっとたくさん安全に運べな
いだろうか。どんなに便利な社会になっても人
の夢が果てることはありませ
ん。オオシマ自工は“夢を運
ぶ車づくり”をしています。
と書かれている。
 また会社案内の最初のと
ころでは、「オンリーワンの
ボデー開発で、移動店舗・
物流業界に貢献します。と題
して、秋元社長が次のように
述べている。「“他社が手がけ
ていない高品質なモノづくり
と技術開発”を企業理念に、
四半世紀にわたり、輸送用ト
ラックボデー及び特装ボデーの開発をしてきま
した。ユーザー様からのご要望を実現するた
め、ユーザー様と共に調査・研究を重ね、当社
技術を結集して作り上げた各種車両。これら自
社開発商品によって、オンリーワンの地位獲得
を目指しています。これからも、より複雑・多
様化するニーズに応え、研究開発型企業として
さまざまな業界への貢献を果たす所存です。」

拡幅すると床が折りたたみ式となりバリアフリーとなる
荷台下には拡幅の際に車両を安定させる支持脚が取り付けられている
TheTRUCK2016年7月号35
 約30年前、運送事業を営む傍らで着想した
荷役作業の効率化を目的にした電動式ホロウイ
ングの開発は、時代と共にバリエーションを広
げ、“オンリーワンのボデー開発企業”に発展
している。
 しかし、ここに至る道のりは決して平坦では
無くて、お目にかかるたび秋元社長は「この先
車体メーカーはどうなるのでしようか」と不安
を口にしておられたものである。現実に、全国
に数多くあった車体メーカーも幾
多の動乱の中で半減している。
 既に創業100年を超えるメー
カーが存在する車体業界で、オオ
シマ自工の歴史はけっして古いと
は言えず、しかも同業他社がどん
どん淘汰される中で業績を伸ばし
て来たことは目を見張るものがあ
る。その最も大きな要因となった
のは、物流車両だけに拘るのでは
なく、車両の持つ“荷室空間”を
活用した用途開発に積極的にチャ
レンジした事にある。
 自動車の歴史は、1769年にフ
ランスのニコラ・ジョセフ・キュ
ニョーが発明した蒸気自動車に始
まると伝えられているので、僅か
250年に満たない。とくに日本の
モータリゼーションは戦後である
から産業として本格化したのは半
世紀そこそこである。
 自動車産業の特長的なところは
“量産化”によってコストを下げ、
大衆化を図ったことにある。これ
が人々の暮らしに浸透し、社会を
大きく変えたことは間違いない。
しかし、トラックをベースとする
商用車は用途が多種多様なので、
“量産化”が難しい分野である。
 そこで、オオシマ自工が目指したのが“オン
リーワンのボデー開発企業”である。世の中に
1台しかなくても、その車両が存在する価値が
あれば、コストを掛けて開発しても評価され
る。この発想は自動車産業界の“量産化”とは
真逆であるが、車体産業では希少価値となった
のである。
 ただ、中小企業がこの“オンリーワンのボ
デー開発”を貫く為には、資本力に加えて人材

後部扉を跳ね上げて格納されていたスデップをセットするところ
ステップもリンク機構で自動的に開閉する
TheTRUCK2016年7月号36
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌸
の壁がある。つまり、ユーザーが希望する機能
を開発するエンジニアが必要となる。
 秋元社長と懇談すると必ず口にするのが「藤
谷(誠)専務が居なかったら今日のオオシマ自工
はなかった。」の言葉である。
 物づくりにはアイディアが必要である。その
アイディアは顧客の希望も含めて秋元社長が考
え、それを藤谷専務がカタチにする。それらを
つくる事の出来る藤谷専務には、独創的な技術
開発能力があり、この点では天才的である。
 これまでの同社の商品開発の技術は殆ど藤谷
専務が考案したもので、多品種(多くのバリエー
ション)少量生産に徹して数多くの特許を取得
している。
 同社では、産業車両の業界で経験を積んだ秋
元社長のご子息、秋元大介氏が経営に参画し
て、次代の準備に入っているが、“オンリーワ
ンのボデー開発企業”は連綿として継続される
に違いない。
(秋林路)

荷室内高2760㎜の電動リトウイング車
空ドラム缶運搬車
エアサスを使用する自動水平脱着ボデー
拡幅式移動理美容車(3トン車タイプ)
取り外した状態
TheTRUCK2016年7月号37

展示会◆レポート
TheTRUCK2016年7月号38
運輸事故ゼロを目指し開催!
安全運行を考える運輸関連
事業者必見の展示会
レポート◇
岡雅夫

TheTRUCK2016年7月号39
4展合同での開催となった
会場入り口前のエントランスに登録待ちの長い行列ができるほど盛況であった
運輸の安全をテーマとした会場内には来場者があふれていた
今話題となっているテーマでセミナーは常に満席状態だっセミナー会場前のスケジュール表示看板

展示会◆レポート
TheTRUCK2016年7月号40
「クラリオン」ブースは明るく清潔感がある運用コストとCO
排出量の低減を提案した「NTTデータ」ブース
「クラリオン」が近日発売予定のコンパクトなデジタコ
 毎年恒例となった運輸システムEXPOが今年も5
月25日㈬〜27日㈮まで東京ビッグサイトで開催
された。今年は運輸システムに交通が加わり名称が
『運輸・交通システムEXPO』となり、併催されるワ
イヤレスジャパンとの一体感が強まっている。ブー
ス配置もワイヤレスジャパンに囲まれる形で、ます
ます運輸・交通に関わるITの重要性が感じられる
ようになった。主催は運輸システムEXPO実行委
員会で、事務局運営を日本イージェイケイ㈱とパラ
ボックス㈱が担当した。
 今回は共同出展含め37社が参加して昨年以上
の賑わいを見せていた。これは前述したブース配
置の良さも少なからず影響しているものと思われ
る。昨年の運輸システムの開催された場所には初
参加の「ドローンソリューション&技術展」が配置
されていた。
 また、毎回注目されている会場内の無料セミナー
は、「今の時代に驚くほどドライバーが集まる求人
募集の秘密大公開!」「労働法専門の社労士法人が
考えた、運輸業の残業代対策はこれだ!」「ドライ
バーのモチベーションをアップしながら、プロドラ
イバーに育成する給与システム」など話題性の強い
テーマとしたことから、どのセミナーもほぼ満席状
態となっていた。
 それでは今回の出展各社のPRポイントを紹介し
て行こう。昨年の運輸システム展特集記事では一部
の出展社しか紹介できなかったが、今回は気合を入
れて全社紹介していく。なお、会社名はブース名表
記の略称とさせていただいたことをお断りしてお
く。
 先ずは【クラリオン】である。眩しい位に広く明
るく華やかなブースは多くの商談対応が行われてい
た。今回の目玉は低価格、軽量コンパクトで8トン
車クラスをターゲットとして機能を絞った新型デジ
タコで来月には発売されるようだ。もちろん様々な
追加機能との接続が可能な拡張性は確保している。
約5万円という価格が想定され、国土交通省の補助
金30%を利用すれば中型トラック用としてはリー
ズナブルである。
 隣は【NTTデータ管理システム/NECソリュー
ションイノベータ/ネットロック】である。NTT
データは数理システムによるロジスティックソ

TheTRUCK2016年7月号41
「東芝情報システム」は日常健康見守りサービスを提案
グーグルマップ活用の配送支援などを開発する「ゴーガ」
「マイクロテクノロジー」は低コストの車両一括管理システムを提案
過去の計測データとの比較で疲労度評価を提供する「フリッカーヘルス
マネージメト」
リューション最適化が運輸システムとの関わりを提
案しているが内容はまさにワイヤレスジャパンの方
に相応しいと思われた。NECソリューションは具体
的に配送計画支援システムを提案し、運用コストと
CO
排出量の低減を目指す。さらに積付オプション
では空き容積率を改善し、コンテナ・パレット・ト
ラック等で最大20%減の効果が得られるという。
【東芝情報システム】は運輸事業者向けの日常健
康見守りサービスを提案した。ドライバーのバイタ
ルデータを自動でクラウドに登録し、国土交通省が
発行している運転者の健康管理マニュアルに沿った
健康チェック項目に基づいたチェック項目をサポー
トする。
 4社が一小間づつ特徴ある展示を行ったブースも
紹介しよう。
 先ず【ゴーガ】はグーグルマップを活用して配送
支援やエリアマーケティングを行うシステム開発企
業である。次は【マイクロテクノロジー】である。
低コストでの車両一括管理システムで、故障診断用
接続端末に挿すだけの簡単操作で取り付け工事の必
要もないのが特徴だ。次は【フリッカーヘルスマネ
ジメント/トライプロ】である。パソコンを利用し
て約50秒でフリッカー値を計測し、ドライバーの
過去の計測データと比較して疲労度を評価、表示す

展示会◆レポート
TheTRUCK2016年7月号42
「システム計画研究所」は車両稼働状況を把握できる車両管理システム
を提案
「ユニオンツール」ドライバーの体調異変を把握できる安全確保機器を
出展
自律神経の動きを感知して眠気を警告する装置を出展した「JUKI」
運送業支援システムを提案した「日立物流ソフトウエア」ブース
るものだ。4番目は【システム計画研究所/ISP】
である。車両の稼働状況を的確に把握し、監査にも
簡単に対応できる車両管理システムの提案である。
【ユニオンツール】はウエアラブル心拍センサと
眠気通知器を展示している。これらはセットで使
用することで、心拍周期計測から運転中の眠気を
事前に検知してアラームで通知する。心拍周期と
は心臓の興奮から生じた電気信号を取得して正確
な心拍周期を検出するものだ。全身の動脈に生じ
る拍動回数に対して、心臓が全身に血液を出す際
の拍動間隔が心拍周期である。ドライバーの突然
の体調異変による事故が増える中での安全確保機
器として期待される。
【JUKI/デルタツーリング】は前回同様疲労状態
チェック機器を車のシートに取り付け実演してい
た。こちらもセンサーから得られる生体信号により
自律神経の動きを感知して眠気を警告するものだ。
【日立物流ソフトウエア】は運送業支援システム
「ONEsLOGI」を提案している。特長としては「運行
収益把握」「営業所担当者業務削減」「請求支払業務軽
減」の3点である。管理用データと会計システムに
つながるところがポイントと思われる。

TheTRUCK2016年7月号43
「ポート・ア・クールジャパン」は倉庫などで使用する水冷式扇風機を4
台展示
点呼の完全デジタル化を提案する「テレニシ」とアルコールチェカーを出
展した「フィガロ技研」
スマートデバイスと連携した運行管理支援システムを提案する「データプ
ラス」ブース
初出展の「日本トラッドライバー育成機構」は昨年7月から業務を開始
した新しい機構だ
【ポート・ア・クールジャパン】は主に倉庫などで
使用する水冷式の巨大な扇風機を4台展示。アメリ
カ製で大風量の冷風を低コストで提供する。使用電
力はエアコンの約3分の1と経済的で身体にも優し
い風である。かなり大きな機械のため相当高価に見
えるが、見た目よりは安く、約40万円から80万
円と導入コストも経済的である。
【テレニシ/フィガロ技研】は「IT点呼キーパー」
により全点呼の完全デジタル化を提案している。パ
ソコンやスマホを利用して遠隔地でも点呼ができる
仕組みである。フィガロ技研はアルコールチェッ
カーを出展している。
【データプラス】はカーナビ感覚で運行指示書を
簡単に作成できる「指示らくネット」を展示。さらに
上位版の「プレミアム」はドライバー用スマートデバ
イスと連携した運行管理支援システムとなり、受
注、積載量、位置、安全などの情報を双方向、リア
ルタイムで共有できる仕組みだ。
【日本トラックドライバー育成機構エムイーシー】
は今回が初出展で昨年7月から業務を開始した名古
屋に拠点を持つ新しい機構である。全国ドライバー
コンテスト優勝者が講師となり、初任運転者指導(法
定4項目)を網羅して実技を含む6時間のカリキュ
ラムを行う。また女性のマナー講師がプロドライ
バーとして必要なマナー・モラルの講義も行う。

展示会◆レポート
TheTRUCK2016年7月号44
運行指示もできるT点呼システムを提案した「ボルテックスセイグン」ブース
「データテック」はセイフティレコーダによる安全運転無料診断を行って
いる
クラウド型の本格的運送管理システムを出展した「テンツ・オフス」ブース
【ボルテックスセイグン/フェアマインド】は運
行指示もできるIT点呼システムを提案している。
ポイントは静脈認証で簡単にログインできアルコー
ルチェッカーや血圧計と連動しドライバーの健康管
理にも役立つ仕組みである。もう一つはパソコンだ
けでなくタブレット端末からのタッチパネル操作に
対応しており、ITに不慣れなドライバーにも使いや
すいことだ。運行指示事項を点呼時にドライバーに
確認させながら徹底できるシステムである。
【テンツオフィス】は「快走韋駄天」の名称でクラ
ウド型の本格的運送管理システムを出展した。配車
請求入金管理まで一貫しているところが特徴であ
る。パソコンとスマホさえあれば簡単に導入できる
ことも特徴だ。一見1年前に出展していたシステム
と全く同じに見えるが年に数回以上システムをバー
ジョンアップしているとのことで常に進化を続ける
システムである。
【データテック】はセイフティレコーダによる安
全運転無料診断を行っており、運転挙動の良し悪し
がよくわかると好評だ。さらにフォークリフトにも
導入している。同社は日本通運の運行管理高度化に
も貢献する実績を持つ。
【ナビタイムジャパン】はスマートフォンを活用
した動態管理・ナビゲーション機能を持つクラウド
型運行管理サービスを提供している。パソコンから
配車計画の転送や車両位置情報把握などを支援する
ことができる。

TheTRUCK2016年7月号45
スマートフォン活用のクラウド型運行管理サービスを提供する「ナビタイム
ジャパン」
「パナソニックカーエレクトロニクス」はカーナビ利用の業務用運行管理シ
ステムを展示
「システムギヤソフテック」は運輸・倉庫向け入出荷検品システムなど
を提案
様々な物流ソリューションを紹介する「協栄産業」ブース
【パナソニックカーエレクトロニクス】はカーナ
ビを使っての業務用運行管理システムを展示。大型
トラックなどの本格的な運行管理ではなく、小型ト
ラックやバンが主流の都市内配送をターゲットとし
てカーナビの簡単な操作で出来る運行管理システ
ムである。多拠点を一括管理するクラウドサービス
「DRIVEBOSS」が今回のポイントである。
【協栄産業】は様々な物流ソリューションを紹介
しているが、「配送ルート計画立案サービス」は配送
情報・実績などを元に配送条件のヒアリングを行い
ルートの提案を行うもので、システムの初期構築費
用が一切かからないことが特徴である。他にも煩雑
な運賃計算作業を簡略化できる運賃計算システムも
多くの実績を持つ。
【システムギアソフテック】は運輸・倉庫向け入
出荷検品システムの提案と、今回は危険物の防爆シ
ステムを紹介している。

展示会◆レポート
TheTRUCK2016年7月号46
最新のデジタコを展示した「矢崎エナジーシステム」ブース物流業界で実績のあるメディア「物流ウイークリー」ブース
デジタコにシステムを追加することで安全運転支援機能を高める機器を
出展した「あきば商会」
車両手配の手間を省く配車システムを提案する「ルーフー」ブース
【ルーフィー】は4月1日から緊急配車サービス
「ハコブリッジ」の運用を開始している。従来電話や
FAXで行っていた車両手配の手間を省くために荷
主はネットで注文し、運送会社は専用アプリで即時
受信する新システムである。各運送会社の空車情報
をシステム管理することで注文内容に合った車両を
GPS検索し最短10分でマッチングさせることがで
きる。また24時間体制のコールセンターでオペレー
タが電話対応も行うのでサポートも安心なシステム
といえる。
【矢崎エナジーシステム】は最新のデジタコを展
示していた。安全運転支援を意識したドライブレ
コーダ一体式の機種も用意し、車線逸脱警報や車間
距離警報の機能も取り入れている。
【あきば商会】はデジタコに「アースドライブ」
いう付加システムを低価格で追加することにより安
全運転支援機能を高める提案を行っている。
【物流ウイークリー】は物流に関する情報紙とし
て実績あるメディアである。

TheTRUCK2016年7月号47
安全運転分析支援サービスを提供する「トータルフリートサービス」ブース
「ヤマトオートワークス」はうっかりミスを事前に抑止するための安全運転
機器を展示
次世代ハイブリドデジタコを展示した「NPシステム開発」ブース
「ロジテル」は空車率軽減と車両手配時間短縮を実現するシステムを提案
【ロジテル】は「ロジテルネット」で荷物を探して
いる運送会社には空車率軽減を提案し、空車を探し
ている運送会社には車両手配時間短縮を提案してい
る。すでに多くの実績を積み重ねてきており、今後
は同業他社がさらにシステムバージョンアップを進
める中での競争の段階に入っていくことから、次回
にはさらに新たな提案が期待される。
【トータルフリートサービス/リサーチアンドソ
リューション】は「車録(シャーロック)と呼ぶ安全
運転分析支援サービスを提供する。ドライブレコー
ダを活用して車両運行データを見える化する仕組み
で、運行データの分析安全運転教育のコンサルティ
ングサービスを行う。
【NPシステム開発】は次世代ハイブリッドデジ
タコ「e-Tacho」を展示している。その機器構成は幅
広く、GPS、Gセンサ、カメラ、温度センサ、通信
モジュール、ETC、冷凍機連動、アルコール測定器
連動、WI−HI、キーパッドなど実に多くの機能を
カバーでき、自動的にクラウドシステムで解析する
ことができる。
【ヤマトオートワークス】は「自走事故抑止システ
ム」が新たに提案された。これからほぼ全ての自社
車両に装着されるというが、ドライバーのうっかり
ミスを事前に抑止するための安全運転機器である。

展示会◆レポート
TheTRUCK2016年7月号48
「インバイト」ドライブレコーダーの韓国メーカーで、大型トラクの全周囲
カメラを提案していた
「日新」のブースでは今年10月に幕張メッセで開催するNIPPOトラッ
ショーをPR
「タイムマシーン」のクラウド型温室度位置情報モニターサービス“e-meshmoderno”
内容はギヤの抜き忘れ防止、サイドブレーキ引き忘
れ防止、エンジンスイッチ切り忘れ防止の3点を中
心に警報を出すものである。意外に単純なことであ
るが車を駐車させた時に勝手に動き出してしまう事
故はゼロではないという。
 各社のポイントは以上であるが、会場内ではセミ
ナーも行われ今回は8本15回行われた。
 その他、ワイヤレスジャパンブースの中でも運
輸・交通に関する機器が展示されていたところを一
部ピックアップする。
【タイムマシーン】はクラウド型温室度位置情報
モニターサービスを紹介している。リニアテクノロ
ジーブースに展示されていたもので、冷凍/冷蔵コ
ンテナを搭載したトラック等の移動体の位置情報、
温湿度をモニターする機能を持つ。
【インバイト】はドライブレコーダーを中心に展
示している韓国メーカーだが、大型トラックの全
周囲カメラを提案している。モニターでは常時ア
ラウンドビューを表示することができ、巻き込み
事故や直前を横切る人を素早く感知して警報も出
すから大型車には標準装備してほしいような機器
だが、現在のところ20万円というコストがやや
ネックだそうだ。
 月刊誌「ザ・トラック」を発行する日新も、この秋
に幕張メッセで開催する「NIPPONトラックショー」
のPRブースを設け、案内パンフ
レットを配布したがおかげさまで全
て配布して最後若干不足する状況で
あった。
 今年のワイヤレスジャパンならび
に運輸・交通システムEXPOは会
場入り口の来場登録エントランスに
多くの来場者が列を作るほど盛況で
あった。これも毎年本展示会が新た
な提案が集約して見応えがあるこ
と、商談につながることを表してい
ることで大変喜ばしいことである。
1年後の新技術を期待しながら会場
を後にした。

仕様
項目
チップセッ
センサーデバイス
画角
ディスプレイ
供給電圧
動作温度範囲
記憶ディバイス
記録フレーム
カメラモード
記録内容
記録形式
マイク
時刻設定
加速度センサー
質量
内容
AmbarellaH.264画像圧縮チップ
フルHD5MCMOSセンサー
約105度
LCD3インチ4:3モニター
DC10-30V
−10℃-+70℃
SanDiskSDカードClass10以上
読み書き速度15MB/s以上推奨
(最小容量:4G、最大容量:32G)
1920×1080(フルHD1080P/30F)
1280×720(HD720P/30F)
システム起動時に自動録画
解像度:3M、5M、8M
手動写真撮影、加速度センサー、セルフタイマー
日付、時刻、画像、加速度、GPSデータ(速度含む)
専用プレイヤー用独自フォーマット(記録モード)
内蔵デュアル高感度マイク
GPS信号による自動設定
GPSが無効の場合、内蔵時計を使用
内蔵
本体:192g、シガー電源アダプター:112g
これは凄い!
製造販売元:株式会社日本ヴューテック http://www.nvt.co.jp/
営業本部:〒211ー0066川崎市中原区今井西町93ー3 TEL.044ー722ー2211(代) FAX.044ー722ー8488
本社:〒211ー0063川崎市中原区小杉町3ー239ー2 【サポート:TEL.044ー722ー2211】
常時録画
エンジン連動録画
イベント録画
センサー検知時録画
GPS搭載
Googleマップ連動
日付、時刻、速度を記録
音声録画
車内の音声を記録
VFーDVRー001
FULLHD5メガピクセル
ドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
VIEWTECのドライブレコーダーVIEWTECのドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
こんな使いかたも
自分の運転をチェック
旅行の想い出に
レース走行を記録

TheTRUCK2016年7月号50
様々なショーに見るコンセプトトラック
̶
その⑤
̶
 アメリカに続く自動車大国・中国で北京国際自動車ショーが開催された。当ショーのみ
いつものように商用車はメインゲート前の屋外で展示された。
「中国一汽」「東風商用車」「北京福田」「江准」等常連の他、当ショーには初めて「東風
柳汽」「徐工」が新型車を持込み参加した。その一部をスケッチ点描した。
 2015年の「上海ショー」や「武漢商用車展」からの変化したトレンドは下記!(大型車)
1.パワートレインの進化‥国産エンジンを主に400〜500ps前後の高出力化。
国産「FAST:法士特」のAMT多段ギアボックス搭載増加。
2.エアサス採用増加‥6×4、6×2Rや2軸トラクタへの採用増加。
3.キャブのハイエンド一般化‥欧州車並みの室内、キャブサス、インパネにディスプレイ
設置とインテリジェントネットワークシステム構築姿勢。
4.北米スーパートラック省エネ省力化課題を参考にしたロードマップ提示(北京福田)
5.連結車全長緩和‥セミトレ18.1m、フルトレ(車載車)22m、センターデフトレーラ。
初参加「東風柳汽-乗龍汽車」のブース
     長頭(ボンネット)車、2〜3軸の
      トラクターやダンプ車を展示
長頭車「T7」
長頭車全長緩和対応の
6×4モデルチェンジ車:
 ・GCW49ton
 ・東風カミンズ
  13L、520ps、
 ・法士特12速MTM

TheTRUCK2016年7月号51
北京国際汽車展2016AutoChina商用車展スケッチ点描
石野 潔
「乗龍H7シリーズ」上絵:ハイエンドトラクタ、下絵:土砂ダンプ
            絵の他に前輪2軸及び4×2のキャブ付きシャシー車展示。いずれもキャブ(旧
ルノープレミアムを流用)は共通でフロント周りを一新、差別化してシリーズ揃
えを訴求している。イタリアカロッツエリアのデザイン開発により内外装品質は
かなり良い。
乗龍H76×4トラクタ:
迫力ある洗練された外観の旗艦。
(ʼ15年上海ショーで初披露)GCW40ton(GVW25ton)
エンジンはWeichai、Yuchai、Cummins搭載、
 絵はWeichai13L480ps、T/Mは法士特12速ATM、
            後輪エアサス、燃タン800L。
乗龍H76×4土砂ダンプ車
当北京展でデビュー。GVW25ton、箱側壁高1.2m(天蓋巻取シート付)
エンジンYuchai、Weichi310ps、マルチリーフサス、ダンプ専用フロントグリルを持つ。

TheTRUCK2016年7月号52
展示ハイエンドトラクターの仕様の一部を描画。
ハイエンドトラクタの代表的なインパネ。
(絵は乗龍H7トラクタ)
操作性、視認性考慮のラウンディッシュな形態。
・大型ディスプレイモニター・トレーラブレーキレバー・
カップホルダーをビルトイン。
・ステアリングにはライトなどのリモコンスイッチ。
・D席はリジットが多くエアサスは無い。
法士特(FAST)全自動トランス
(16JZS200)
・かつてはZF製が多かったが最近は国
内製が多い。
・パーキングブレーキレバー、カップホ
ルダーと一体のコンパクトな始末。
大型車主要エンジン
・ベンツやカミンズ搭載がまだある
が最近は国産2大メーカーの搭載
が増加。(Weichai、Yuchai)
・主流は400〜500ps。
北京福田「FOTON」はベンツ、カミンズと技術
提携。絵はBenzーOM457、(360〜450ps)
独本国ではOM471に代わっている。
6×4、6×2R、4×2に搭載増加のエアサス。4バッ
グエアサスはなく、1軸2バッグが主流。
(ヘンドリクソンタイプ?)リフトアクスル仕様あり。
様々なショーに見るコンセプトトラック
̶
その⑤
̶

TheTRUCK2016年7月号53
北京福田〜FOTONDAIMLER「欧蔓EST(EfficientSuperTruck)6×4エアサス車
2010年にベンツと技術提携しその後合弁会社を立ち上げた。一方、高出力車にはカミンズーISGエンジンも搭載
併売している。ショーではʻ25年迄に燃費30%削減、輸送効率70%化の達成ロードマップを提示、新エネルギー
効率、ITネットワーク運用、安全で高効率の物流の3点を訴求した。
その第一弾として4×2(ベンツOM457430ps)6×2R、6×4の3種の「ESTスーパートラック」を展示。絵
は旗艦のカミンズISG460ps搭載の6×4エアサス車、T/MはZF12速AMT。マイナーチェンジしたフロントは
ベンツ「アクトロス」相当のグリルを採用。
上汽紅岩イベコフルトレーラ車載車(自動車船)ヘッ
トレーラ全長&重量緩和(GB1589通達)が予告され、センターデフフルトレ
22m対応の車載車を展示。キャリアベッドは欧州製。エンジンはイベコ
    9L、290ps、ギアは10速MTM、絵は2軸GCW18ton、
        キャリアベッド長8.7m。ヘッド全長は12m迄可能。

TheTRUCK2016年7月号54
説明は福島委員長
ロータストラックネッ
第13回定時総会
澤田征二
☆第一部 定時総会
 団体の「定時総会」はこの組織の前年度の事業・決
算・監査について報告し、今年度の事業・予算の計
画を開示して出席者からの承認を得るセレモニー。そ
こで、この項では本誌との関係が大きく、興味ある
活動に関する部分を中心に解説しておく。
*営業開発委員会
・ヤマトオートワークスとの関係構築
 取引希望する会員数:35社43拠点
・㈱花見台自動車の指定サービス工場契約が完了
 指定工場数:64社
・ヒュンダイジャパン㈱の指定工場を再募集
 新しく5社がエントリーし、85社に。
*整備受託プロジェクト
・Kプロジェクト&Iプロジェク
 近物レックス(K)・茨城県貨物自動車運送(I)との
整備受託について合同意見交換会を開催。整備受託
企業17社が参加。
*特命プロジェクト
 『人材雇用についての調査・研究』
◎外国人採用の調査・研究
 ・人材採用に関する情報交換会
  GIA 大橋校長 出席
 ・特命プロジェクト会議 GIA 大橋校長 同席
 ・ベトナム視察打合せ・・・・の後
 ・2015年12月6日〜12日 ベトナム訪問視察
  特命プロジェクトリーダ:9名 添乗1名
○IBCベトナム訪問 最近のベトナム事情について
○共産党本部・ダナン人民委員会 表敬訪問
○㈱ITM日本語センター視察
○ハノイ工科大学・ダナン工科大学・ホ−チミン工
業大学・北カンナム職業訓練学校などの教育機関
視察
○在ベトナム日本国大使館・JETRO事務所 表敬
訪問    
○ロジテムベトナムNo2・日産工場・日野自動車サー
ビスセンターなど日本企業の視察
 ・以上、けっこうレベルの高い内容
 平成27年度『訪越団 視察報告書』配布済み。
ロータストラックネッ

TheTRUCK2016年7月号55
◎ロータストラックネット奨学制度を創設。
 新潟国際自動車大学校の学生に対する奨学制度
☆第2部 基調講演
『次世代自動車と環境行政に係
る取組』
京都大学 教授 塩路昌宏 
*目次
 この講演は原本で60ページ
にも及ぶ資料を用いた非常にア
カデミックなもので、この紙面で
はとてもすべてを解説すること
が出来ない。(32ページの資料
配布)
*日本のモータリゼーションと環境問題
 カーブは日本の経済発展を表していて、それに伴
 基本的なデータ・条件・技術・規制値・資源・コスト・
そして招来の動力源予想についての項目をピックアッ
プして、皆さんのビジネスに役立ててもらいたいと考
えます。
う環境変化に対しての規制対応を頭に入れておく必要
がある。

TheTRUCK2016年7月号56
ディーゼル重量車規制値と軽油中硫黄分の変遷
 運輸部門の中心となる
ディーゼルエンジンを積
んだ重量車の規制値につ
いてはエンジンだけでな
く燃料の「軽油」にも規制
を掛けなくては前に進ま
ない。発展途上国で、
最新規制対応の車両を輸
入したが軽油のことまで
知識がまわらずエンジン
を壊したことも報告され
ている。
 石原元東京都知事が黒
煙の入ったペットボトルを
振り回したインパクトが絶
大だったことは規制値の
推移(10年で十分の1)
*日本の運輸部門のCO
排出量(2011年度)
 日本国内全体のCO
排出量に占める運輸部門とそ
が示している。
の中のトラック関係の比率もチェックする。
ロータストラックネッ

TheTRUCK2016年7月号57
ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置
 ディーゼルエンジンの排ガス浄化のターゲットは2
つあって、「黒煙粒子」と「NOX」。そしてこの2つは
トレードオフの関係にあらから、1つの対策で両方を
クリアすることが出来ない。また、運行コストの面か
燃費もおろそかにできない。そこでこのような前
工程・後工程に装置を取り付け、燃焼に関しても超高
圧噴射と燃焼制御の為の燃焼室の形状や超高速噴射
制御など、高度な技術が投入されている。
*資源と埋蔵量、コスト
 一時、石油枯渇論が流布された。
しかし、最近の石油探査や掘削技術
の進化で石油埋蔵量は結構ある事が
判ってきた。深海や北極圏などにあ
るし現在は放棄されている重質油や
オイルシェールからも石油は取り出
せる。そして、石炭、ガス等に手を
加えて「石油」と同等なものを造る事
も出来る(2次エネルギー)。グラフ
はそれらの埋蔵量と「石油」に加工し
た時のコストを表している。
 つまり、今ある内燃機関(ガソリ
ン・ディーゼルエンジン)を使い続け
る事は出来るがその燃料価格は数倍
になる事を覚悟しなければならない
という事。

TheTRUCK2016年7月号58
ロータストラックネッ
*輸送部門におけるCO
低減対策
 現在、世界中で年間65
00万台近くの車が販売
されているがその内訳は
大雑把に、ガソリン車」
5000万台、ディーゼル車
1500万台。これから、
ディーゼルも含めハイブリッ
ド・プラグインハイブリッ
システムの車両がそのシェ
アを広げるだろう、また燃
料が異なるCNGを使うも
の、駆動を電気エネルギー
で行う電気自動車・燃料電
池車が出てくるだろうが、
その時期と台数比率を推計
したのがこのグラフ。
(先生は「このグラフの信
頼性にあまり自信が有りま
☆第3部 懇親会
*開会の挨拶は阿部副代表(経営強化担当)
せん」とのコメントが有りました)
 全国展開する同業社組織にとって、会員同士は
基本的にコンペティターである。しかし、全国を走り
回る物流車両にとっては何処で故障しても、地元で
世話になっている整備企業の「仲間」が対応してくれ
るのは心強い事になる。その
為、このような全国の会員が
集まる会合で一番大事なセレ
モニーは、この懇親会である。
自社の抱える主要な運送企業
が活動する範囲の会員企業と
のコミュニケーションは欠かせ
ない。
*この度の熊本地震の被害を受
けた、会員:松尾自動車 松尾
社長からの状況報告。この後
カンパの実施。
 大変大きな被害を出した「熊
本地震」への関心は高く、熊本
県で営業する松尾自動車から
状況説明があり、皆が耳を傾
けた。たまたま、司会の阿部

TheTRUCK2016年7月号59
さんは東北大地震の経験者でも
あり、この場でカンパを募るこ
とになった。
*懇親会風景
 先に述べたように、懇親会
は自分のお腹(食べ物・酒)
為にあるのではなく、大事な
自社のビジネスパフォーマン
スであるから会員の皆さんは
次々とグループを造り、バラし
て出来るだけ多くの会員とのコ
ミュニケーション作りに励んで
いた。

TheTRUCK2016年7月号60
 アジア最大級の環境ビジネス展示会『2016
NEW環境展(N-EXPO2016TOKYO)』が、
2016年5月24日〜27日の4日間、東京ビッ
グサイトで開催された。今回のテーマは「環境ビ
ジネスの展開」で、同展と同時に『2016地球温
暖化防止展』も開催された。主催は日報ビジネス
㈱で、4日間の来場者は約15万8千人となった。
 同展は1992年に「廃棄物処理展」として開催
され、2000年からは出展分野の拡充により名
称を「NEW環境展」と改称し、今回の2016年
で第25回を迎えている。国内外からの出展者、
来場者はアジア最大級となる。今回は昨年を上
回る、2016NEW環境展で507社1953小
間、2016地球温暖化防止展が125社295
小間の規模となった。
 企業の社会的責任が問われる時代に入り、環
境との共生を無視しては企業の存続すら危ぶま
れる時代になったことが同展が拡大する要因と
考えられる。また、持続可能な循環型社会の構
築にむけての環境汚染問題や地球温暖化問題
の解決も避けて通れない課題となっており、と
りわけ資源有効利用や多様な新エネルギーの活
用は、環境対策にとって最重要の取り組みであ
る。そうした背景の中、各種課題に対応する様々
な環境技術・サービスを一堂に展示情報発信す
る事で環境保全への啓発を行い、国民生活の
安定と環境関連産業の発展を目的として開催さ
れている。
 CO
の削減や、廃棄物の適正処理・リサイク
ル、バイオマス利活用、排水処理や水資源確
保、大気汚染、土壌汚染などに対応する多様な
技術とそのイノベーションは世界から求められて
いる。一方、日本国内では環境保全や資源循環
事業は、東京五輪を機にした経済再生や“地方
創生”のための新たな産業として大きな期待が寄
せられている。
 環境保全の分野では、ダンプやパッカー車な
ど数多くの特装車両が活躍している。同展でも
その種の車両展示も多く、最新技術を取り入れ
た各種の車両が展示されていた。今月号では、
ちょっと気になる「NEW環境展」出展物を写真グ
ラフで紹介していく。
アジア最大級の環境ビジネス展
『2016NEW環境展』に見る
環境保全分野で活躍する
注目の車両たち

TheTRUCK2016年7月号61
■富士車輌《チッピングロータリープレス車》
 パッカー車の開発製造で実績を持つ富士車輌㈱は、樹木の剪定現場に最適な粉砕機搭載型塵芥車『チッピングロータリープ
レス車』を展示した。同車両は、富士車輌のロータリープレス車の後部に、廃棄物処理技術を応用した一軸式高性能粉砕機を
搭載することで、樹木の剪定現場で粉砕し、減容運搬と緑のリサイクル化に貢献できる、科学技術庁長官賞受賞の車両である。
主な特長として、①枝払いやトラック積込み作業が不要、②現場で直接、高速粉砕処理、③減容運搬2トントラック約3台
分に相当)、④粉砕物形状からリサイクル利用に最適、などがある。
■日本エレクトライク
《電気三輪自動車ElecTrike》
 富山県に本社のある破砕機や選別機で知ら
れる㈱リョーシンのブースに、㈱日本エレクトラ
クが製造販売する環境に優しい電気三輪自動車
『ElecTrike(エレクトライク)が展示されてい
た。エレクトライクは、電気で駆動し走行でき
る自動車で、走行中に排出ガスやCO
をまっ
たく排出しない。家庭用のコンセントから充電
可能で、電気だけで荷物を運ぶことができるた
め、究極の環境対応車だと言える。また、低
重心設計に加え、左右駆動輪それぞれのモー
ターを個別に制御(アクティブホイールコント
ロール)することで、三輪車最大の欠点でもあ
る転倒への不安を解消し、安定したコーナリン
グを実現させている。

TheTRUCK2016年7月号62
■上陣《Langendorf社製ダンプボデー》
 愛媛県松山市に本社を持つ㈱上陣は、ドイツの老舗ボデーメー
カーLangendorf社製ダンプボデーを架装した船型ベッセル構
造の大型ダンプトラックを展示した。50年間、日本のダンプ荷台
の形が変わっていないという不思議を払拭する“ダンプの新しい
カタチ”を提案したのがLangendorfダンプ「LK-10α」である。
大きな三角形構造により横揺れを押さえ、ダンプ時の安定性を確
保。耐摩耗性に優れるスウェーデン鋼採用の船型ベッセルは土砂
の付着がほとんどなく排出性能に優れている。また、泥落としの
必要がない前方へ15度傾斜させた油圧跳ね上げ式リヤゲート構
造、優れた水密性シールにより水分の多い汚泥でも水漏れなく輸
送ができる、などLangendorfダンプには日本製ダンプにはない
大きな特長がある。上陣とLangendorf社は長年の取引関係に
あり、ダンプトレーラの輸入販売では大きな実績を持っている。
ドイツのワルトロップに本社のあるLangendorf社は、100年
以上前の馬車時代から続くトレーラ専門メーカーで、特にダンプト
レーラーに関する蓄積された経験と技術は世界的に評価されてい
る。その堅牢性と機能性は日本のメーカーを遥かに凌ぐものがあ
る。日本にはないダンプということもあり、今回の展示会での注
目度も非常に高く、常に来場者が数多く集まっていた。

TheTRUCK2016年7月号63
■丸和《ウォーキングフロアーシステム・車両型》
 富山県に本社がある製材機械を中心に扱っている㈱丸和は、米国
KEITH社の『ウォーキングフロアーシステム』をブース紹介していた。実
機展示はなかったが、ブースではウォーキングフロアーシステムの優れた
特長を細かく紹介していた。ウォーキングフロアーはダンプ傾斜なしで土
砂、産廃、チップ、廃木などの積荷を簡単に排出できるシステムである。
ウォーキングフロアーは、今から30年ほど前にパブコが米国から輸入し、
トラックフロアーに架装した状態で晴海時代の東京トラックショーに出展し
たことがある。アルミ押し出し材のフロアーの前後動により、排出、また
逆の作動を行えば積込みにも対応するユニークなシステムで、パレット貨
物にも対応できることから日本市場でも大きく伸びるものと期待されたが
台数は増えなかった。今後の丸和の販売戦略に大いに期待したい。

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年7月号82
新時代の小型トラックとして登場の「kazet」
街中を颯爽と走る「kazet」のフロントマスク
ドライバーの疲労軽減と作業効率に貢献するキャブ内
燃費性に優れる高性能
3Lエンジン4P10を搭載
 UDトラックス㈱は、優れた環境・燃費性能と操作性、幅
広いラインナップで好評の小型トラック『カゼットSK/SF』、及
び小型の経済性・操作性はそのままに、“積める”トラクと
て新たなカテゴリーを切り開いた『カゼットRK』の2016年モデ
ルを発売した。
「カゼット」の商品特長
①さらなる省燃費
 ディーゼルエンジンをクリーンかつ高効率に使用するための
環境技術「尿素SCRシステム」を全車に搭載することで定評の
ある環境・燃費性能にさらに磨きを掛けた。ISS(アイドリングス
ップ&スタートシステム)付きモデルで、平成27年度重量車
燃費基準+10%達成車を拡大展開すると共に、全モデルで
平成27年度重量車燃費基準+%を達成させている。
②インテリアの質感・使い勝手の向上
 インテリア色を黒を基調とした落ち着いた色合いに変更し、
内装全体に統一感を持たせている。シートも同じく黒を基調と
し、高級感のあるレザー調素材とのツートーンとした。運転席は、
シートバックの形状変更・サイドサポートの追加・座面クショ
の延長などにより、より疲れにく快適な運転環境を提供する。
 また、オーバーヘッドコンソール・フロアコンソール・マガジ
ンラック・サンバイザーポケットなどを標準装備(一部モデルを
除く)し、室内の収納力を強化している。これらの変更により、
より快適で使いやすいだけでなく、乗るよろこび・運転するよ
ろこびを感じることができる空間を実現させている。
③ヒルスタートアシスト機能を標準装備(デュアルクラッチ
式AMT搭載車)
 坂道の停車状態から車両を発進する際、ブレーキペダルか
ら足を離しアクセルペダルを踏み込むまでの間、一時的にブ
レーキ力を保持するヒルスタートアシスト機能を、デュアルクラ
チ式AMT搭載車に標準装備。
④多彩なバリエーション
 新たにキャブバッククレーン仕様の専用パッケージオプショ
化、24Vバッテリー仕様のオプション化などにより架装の柔軟
性を高め、今まで以上に多様なニーズに対応できるラインアッ
プを実現させた。
小型トラック…UDトラックス
話題のニュートラック新製品情報・新情報
優れた燃費性能と操作性を実現させた新小型トラック
「カゼット」の2016年モデルを発売

TheTRUCK2016年7月号83
優れた機能を取り入れたデュアルクラッチ式AMT「kazet」の高床パートタイム4WD車
脱着ボデートラッアームロールの新モデル
きる。また、排出作業時にコンテナを一度後退させる「バック・
チルト」機能も標準装備し、3種類どのコンテナにおいても最
適な運用が可能となる。
⑶高い走行安定性
 長さの異なるコンテナを最適なポジションに自動格納するこ
で、コンテナ内法長違いによる走行時のアンバランスを低減。
らに、独自の2段スライド式アーム構造は、どのアーム位置
においてもコンテナをしっかり2点サポートするため、ガタツキ
が少なく、安心してコンテナ運搬を行うとができる。
■主要諸元
◇適用シャシ…GVW25t車級
◇ホイールベース長…約7.0m
◇コンテナ脱着時間…約85秒(離脱)・約73秒(装着)
◇引上時コンテナ角度…約22°〜33°
◇チルト時間…約75秒(上げ)・約54秒(下げ)
◇チルト角度…47°
◇作業時全高…コンテナ引上時:約4,870㎜
チルト時:約6,440㎜〜8,250㎜
◇コンテナ離脱時全長…約17.7m〜20.3m
 なお、シャシを除く販売価格(標準仕様、消費税込)は9,450
千円、販売目標は50台(2017年度)している。
 脱着ボデートラックの国内トップメーカーの新明和工
業株㈱(大西良弘社長)は、脱着ボデートラッ『アー
ムロール』の車両総重量25トン車級の新モデルを
2016年5月24日に発売した。
 脱着ボデートラクは、一般貨物のほか、廃棄物な
を効率的に収集・運搬するため、荷台であるコンテナ
の脱着機能と積載物の排出機能を備えた車両になる。
 新モデルは、架装物の全長を従来同等に収めつ
つ、アーム構造の最適化を行うことで、搭載できるコンテナ内
法長を、従来の「5,900㎜」「8,000㎜」に加え、「8,500㎜」
も対応可能とし、らなる大量輸送に貢献できるようになった。
 また、従来モデルでも評価の高かった同社独自の「コンテナ
内法長自動判別システム」は、新たに対応可能とした内法長
「8,500㎜」コンテナも含め、搭載可能な3種類のコンテナサ
イズを自動判別し、各々最適な搭載位置に自動格納できるほ
か、「バック・チルト」機能により、バンパー上面への排出物の
堆積を軽減できる。
 同社では、独自の技術により、新たな機能を付加した新モ
デルを市場投入することで、市場シェアのさらなる向上を目指
すとしている。
■新モデルの特長
⑴内法の長さが異なる3種類のコンテナが搭載可能
 アーム構造の最適化により、従来から搭載可能の内法長
「5,900㎜」「8,000㎜」のコンテナに加え、新たに「8,500
㎜」コンテナの搭載も可能にした。
⑵独自の「コンテナ内法長自動判別システム」採用
 内法の長さが異なる3種類のコンテナを自動判別すること
で、各コンテナに最適なポジションへ自動で搭載することがで
脱着ボデー…新明和
話題のニュートラック新製品情報・新情報
脱着ボデートラックの新モデルを発売
内法長8,500㎜コンテナも搭載可能で大量輸送に貢献

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年7月号84
スカイマスターTZシリーズ「TZ12CRR」
ハイエースワゴンGL(2WD・2700ガソリン)
 ㈱アイチコーポレーショ(本社
埼玉県上尾市、三矢金平社長)
は、道路構造物メンテナンス現場
で好評の高所作業車『TZシリー
ズ』をモデルチェンジし、2016年
月に発売した。
 今回のモデルチェンジでは、上
部操作レバーの配置を見直し、垂
直・水平操作レバーを中心に配置
することで、連続作業に適した操
作性を追求した。
■主な製品特長
⑴使いやすさを追求した操作装置
 従来のプラトフォーム操作切替スイッチ
を無くし、上部操作レバーを2本へ変更し
た。これにより、単独操作や垂直・水平
 TOYOTAは、ハイエース(バン・ワゴン・コミューター)
レジアスエース(バン)を一部改良し、ハイエースは全国のトヨ
ペット店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット、大阪地
区は大阪トヨタ)、レジアスエースは全国のネッツ店を通じて、
2016年6月11日に発売した。
 今回の一部改良では、車両の安定性を確保するVSC
(VehicleStabilityControl)&TRC(TractionControl)
や急な坂道での発進時に車両のずり落ちを一定時間抑え
るヒルスタートアシストコントロール、急ブレーキ時にハザー
ドランプを点滅させ後続車に注意を促す緊急ブレーキシグ
ナルをハイエースのワゴンとコミューターに標準装備するな
ど、より安全性に配慮した。そのほか、アクセサリーソケッ
(DC12V・120W)を全車に標準装備した。
 また今回、ウェルキャ(メーカー完成特装車)について
操作を切替せずに行うことが可
能となった。また、切替操作
忘れによる誤操作防止にも貢
献する。
⑵ブーム構造を改良
 よりスムーズなブーム作動の
追求により、ブーム構造を変更
し、操作フィーリングを高めて
いる。また、故障の原因となる
ブーム先端部への異物侵入を
軽減するため、ブームヘッド構造を変更した。
は、ベース車と同様の改良を施すともに、車いす仕様車で
は、大型車いす2台乗車を可能にした“Aタイプ”の改良に加
え、格納シートによりフレキシブルな配席アレンジが可能な“AS
タイプ”、標準ボディサイズで車いす利用者が最大4人乗車
可能な“Fタイプ”を新たに設定した。
高所作業車…アイチコーポレーション
ワゴン車など改良…TOYOTA
話題のニュートラック新製品情報・新情報
話題のニュートラック新製品情報・新情報
スカイマスターTZシリーズをモデルチェンジ
使いやすさを向上させ、ブーム構造も変更
高齢者人口増加にともなう利用シーン拡大を見据え
車いす仕様車に配席アレンジ可能なタイプを新設定
■主要諸元と標準価格

TheTRUCK2016年7月号85
「ハイエースウェルキャブ」車いす仕様車“Aタイプ”
ルーフサイドウインドウ装着車(2WD・2000ガソリン)
移乗しやすい専用シート採用の車いす仕様車“Fタイプ”
 これは、高齢者人口の増加にともない、通
所施設の利用者が増加し、その送迎が主とな
る福祉車両を取り巻く環境変化を見据えた施
策であり、車いすの大型化への対応や車いす
利用者の増加に応じた配席のアレンジ性の向
上などさまざまなニーズに対応している。
〈ウェルキャブ車いす仕様車の主な改良点〉
◇“Aタイプ”[2016年9月発売予定]
従来、標準的な車いすの利用者2人が乗
車可能だったが、車内レイアウトの見直しによ
り、大型サイズの車いすやリクライニング機能
付の特殊車いす利用者の2人乗車も可能とした。
◇“ASタイプ”[2016年9月発売予定]Aタイプに
格納可能な2人掛けのスペースアップシートを採用したタイプを
新規設定。シートをはね上げた状態で大型車いす利用者2人
が乗車可能。シートをセットすると歩行可能な2人と大型車い
す利用者1人が乗車可能となるなど、使用状況に応じたフレキ
シブルな配席アレンジを可能とした。
◇“Fタイプ”…標準ボディ(ロングタイプ)サイズに車いす利
用者最大4人乗車を可能にしたタイプを新規設定。車いす利
用者2人がシートへ移乗することで、車いす利用者が2人から
最大4人まで乗車可能となり、2台分の車いす収納装置も装
備。専用シートやシートバックグリプなどでスムーズな移乗をサ
ポートするとともに、長時間の移動も快適に過ごすことができる。
 そのほか、車いす仕様車のリヤシートに撥水機能にあわせ
消臭機能を追加、身長差に合わせてシートベルトの高さ調整
を可能としたシートベルリルータを設定するなどした。また、車
いすリトの改良や乗り降りしやすい可倒式手すり(オプション)
を採用するなど、快適性や利便性を向上させた。
 また、TECS(メーカー完成特装車)については、ベース車
と同様の改良を実施。さらに幼児バスには、ベース車同様に
VSC&TRCなどが標準装備され、安全への配慮を一段と高
めている。
 そのほか、プライベートユースが多いリト付バンにはベース
車同様の外板色5色を設定した。
 住友重機械工業の関係会社である住友ナコフォークリフト
(本社:愛知県大府市、加藤成社長)は、長時間稼働を
実現し、旋回速度制御システムを新搭載したバッテリーフォー
クリトの新型『QuaPro-B』を2016年6月1日に発売した。
「QuaPro-B」の特長
⑴業界トップクラスの長時間稼働
 徹底した省エネにより、標準モードで8.5時間稼働を実現。
らに新搭載のECOモードを選択することで、最大9.5時
間の稼働が可能にる。クラストップの稼働時間で作業量の多
い日も安心して使用できる。
⑵旋回時の荷崩れ減少
 旋回速度制御システムSTC(SafetyTurnControl)を新
搭載。車速、タイヤ切れ角に応じて旋回時の速度・トルク
を自動で制御、従来車と比べ旋回時の荷物のズレ量を1/4
新型フォーク…住友ナコ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
長時間稼働実現と旋回速度制御システム新搭載の
バッテリーフォークリフト「QuaPro-B」を発売

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年7月号86
「e-BioFuel-Cell」の発電・駆動の仕組み
バッテリーフォークリフト「QuaPro-B」
(同社指定の試験パターンによる)まで抑えることが可能になっ
た。さらに、ハイマウントリヤア
クスル、ロングホイールベース
の採用により旋回時の安定性
を大幅に向上させている。
⑶優れた安全性
 危険な急操作時にブザーを
鳴らし、オペレータと周囲に知
らせる「危険運転警報」、シー
トベルトをしていないと走行・
荷役の作動ができない「シー
ベルトインターロック」を新設定
し、いざという時の安全を確
保。その他にも旋回中や下り坂での急激な加速を抑制、坂
道発進の後退防止、オペレータ不在時の
作動ロックなど、さまざまな安全装置を用意
している。
「QuaPro-B」の仕様
◇定格荷重…0.9〜3.5トン
◇走行モータ…ACインダクションモータ
◇荷役モータ…ACインダクションモータ
◇バッテリー…鉛バッテリー
◇電圧…48V及び72V
 なお、希望小売価格(税抜)は318万円
(1.5トン標準タイプ、機種:41FB15PXIII)と
なっている。
 日産自動車㈱は2016年6月14日、バイオエタノールか
ら発電した電気で走行する新しい燃料電池システム「e-Bio
Fuel-Cell」の技術を発表した。「e-BioFuel-Cell」は、エタノー
ルの他にも天然ガス等の多様な燃料と酸素との反応を利用し
て高効率に発電する固体酸化物形燃料電池(SOFC)を発
電装置としたシステムで、今回が自動車の動力源として世界
で初めて車両に搭載する試みとなる。
「e-BioFuel-Cell」の特長
 「e-BioFuel-Cell」は、車両の
タンクに補給されたバイオエタノール
(100%エタノールまたはエタノール混
合水)から、SOFCによって発電した
電力を車載バッテリーへ供給し、モー
ターで駆動する仕組みである。SOFC
は、高い発電効率を有しており、ガソ
リン車並みの航続距離(600㎞以上)
の実現が可能になる。また、電動駆
動ならではの静粛性や、リニアな発
進、加速など、電気自動車(EV)と同
等のドライビングプレジャーを享受する
ことができる。
「100%エタノール」を燃料とした
「e-BioFuel-Cell」の市場価値
 SOFCは、酸素と反応する燃料であれば発電が可能なた
め、燃料の多様性が特長となっている。特に、さとうきびや
とうもろこしなどを原料にしたバイオエタノールは、北南米、ア
ジアなど世界の多くの国で実用化され、広く流通している。
こうした国々において、バイオエタノールを燃料とする「e-Bio
Fuel-Cell」は、地域のエネルギーと既存インフラの活用が可
能となる。更にブラジルなど、ガソリンスタンドで100%エタノー
ルの供給インフラ環境が整っている国において「e-BioFuel-
新燃料電池…日産自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
バイオエタノールから発電した電気で走行する
新しい燃料電池システム「e-BioFuel-Cell」技術を発表

TheTRUCK2016年7月号87
電動駆動車の構成図
電動駆動をコア技術とした車両展開
FUSOブランドの大型トラッ「FJ」
Cell」は大きな将来性を秘めている。走行
時に排出されるCO2が、バイオエタノール
の原料となるさとうきびの成長過程で吸収す
るCO
2
と相殺されることにより、大気中の
CO
2
の増加をゼロに近づけることが出来る
「カーボン・ニュートラル・サイクル」を実現
できることになる。
「エタノール混合水」を燃料とした
「e-BioFuel-Cell」の将来性
 「e-BioFuelCell」は、扱いやすくインフ
ラへの大きな投資を必要としないエタノール
混合水を燃料に使用することにより、市場
を拡大する可能性を有している。また、EV
並みの安価なランニングコストを実現し、さ
らに「e-BioFuel-Cell」は商用との相性も良
く、電動駆動車ならではの静粛性と、ガソ
リン車並みの短いエネルギー充填時間によ
り、24時間フル稼働させることが可能となっ
ている。また、長時間安定的に発電できる
ため、冷凍便など幅広い配送に対応した電
源供給が可能で、大きなベネフィットを創出する。
■ゼロ・エミッション社会へ向けて
 日産は、ゼロ・フェイタリティ、ゼロ・エミションの実現を
目指し、クルマの知能化、電動化を推進している。さらに将
来に向け、ワクワクしたモビリティを実現するために、「ニッサン
インテリジェントモビリティ」の取り組みを進めている。このた
びの「e-BioFuel-Cell」は、「日産リーフ」や「日産e-NV200」
といったバッテリーEVや、大容量モーターと発電専用のエン
ジンを搭載した「e-Power」と共に、クルマの更なる効率化と
電動化による走りの楽しさを追求する「ニッサンインテリジェ
トパワー」を具現化するものである。日産は、各国のエネル
ギー供給インフラの状況に応じて、様々な燃料から電気エネ
ルギーを取り出すことが出来るシステムを採用することで、より
多くのユーザーにその価値を提供していくしている。
 三菱ふそうトラッ・バス㈱(MFTBC)は、ダイムラー・トラッ
ク・アジア(DTA)として協業するDaimlerIndiaCommerci
alVehiclesPvt.Ltd(DICV社)のオラガダム工場で生産し
たFUSOブランドの中・大型トラックの販売をペルーで開始し
た。今回のペルーへの投入にあたり2016年5月24日、首
都リマで発表会を開催し、中型トラッ「FA」「FI」、そして大
トラッ「FJ」を披露した。
 アンデス山脈が縦走するペルーは起伏に富み、海抜
4,000メートル級の山岳地帯が数多い。南北に長い国土を
ペルー…三菱ふそ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ふそうの中大型トラックを中南米最大市場のペルーに投入
過酷な走行環境での要件を満たす車両に高い期待が

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年7月号88
FUSOブランドの中型トラック「FA」
ペルーで開催されたふそうトラックの発表会
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、ダイムラー
トラック・アジア(DTA)して協業するDaimlerIndia
CommercialVehiclesPvt.Ltd(DICV社)のオラガ
ダム工場で生産したFUSOブランドの中型トラック「FA」
「FI」、大型トラック「FJ」のクウェート市場への投入を
開始した。
 新型FUSOのラインアップは中東地域では
UAE(アラブ首長国連邦)に2015年11月
に投入したのを皮切りに、カタール、サウジア
ラビアなどに順次投入しており、耐久性と燃
費性能で高い評価を得ている。クウェートでは
現在、石油依存から脱却し産業多角化が推
進されており、またインフラ更新も進められてい
る。MFTBCは、積載量3〜18トンの荷台
付トラックから総重量40〜49トンまでのトラ
クターと幅広いラインアップの提供で、顧客層
を拡大し産業発展に貢献している。またクウェー
トのユーザーは日本同様、トラックに経済性や
操作性、安全性を求めており、1977年の参
入以来、FUSOの車両に現地顧客からの高い信頼が
置かれている。
 同ラインアップは現地販売会社であるMaseelah
TradingCompanyを通じて販売する。クウェートは小
国ではあるが、きめ細かく配置した16カ所のサービス拠
クウェート…三菱ふそ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ふそうが強固な基盤を持つ中東クウェートに新型車投入
幅広いラインアップで顧客基盤を拡大を目指す
長距離輸送し、走行環境が過酷で険しい山岳地帯を登坂す
トラックには優れたエンジン耐久性能が求められる。新型ふ
うのラインアップではエンジン性能、燃費、エアロダイナミ
クス、長距離輸送に最適な居住性、操作性などが高く評価
されている。
 MFTBCのミヒャエル・カンパー取締役副社長兼セールス・
カスタマーサービス本部長は、「大型FJは2013年の販売開
始以来、こうした最も厳しい要件を満たす車両として投入国で
すでに認知されており、ペルーでも大規模輸送会社から新興
企業まで幅広い顧客層から期待が高まっています」と述べた。
 ペルーの現地販売店MCAutosdelPeru社のJorge
Gonzalez社長はペルー市場への投入にあたり、「高い品質
力や機能性と効率性に優れたデザインに加えて、充分な在庫
を持つ補用部品、そして全国30カ所以上にある拠点で提
供するカスタマーサービスに強みがあります。今回新たな車両
を投入することで、現在のマーケットシェアを2桁までに拡大す
ることを目指します」と抱負を述べている。
 MFTBCは1980年代以来、ペルーに大・中・小型トラッ
クと小型バスを投入しており、欧州ブランドを含めた商用車市
場の中で最大のマーケットシェアを維持している。特に小型
ラッ「キャンター」と小型バスローザはエンジン性能と車両
の耐久性能で高く評価されている。今回の新中・大型車両
の導入により、ユーザーの選択肢を広げ更なる販売拡大と新
規顧客獲得を目指すことになる。

TheTRUCK2016年7月号89
クウェートで開催されたふそトラックの発表会
 いすゞ自動車㈱(片山正則社長)と日野自動車㈱(市橋保
彦社長)は、安心・安全な交通社会の実現に向けた高度運
転支援に関わるITS技術を共同開発することにつき、2016
年5月27日、正式に合意した。
 いすと日野は、これまでそれぞれの商品であるトラッ
クとバスに、運転支援技術を積極的に搭載するなど
それぞれが安全技術の普及に努めてきたが、今般の
合意に基づき、自動運転システムの実用化に向けて
のベース技術となるITS(路車間・車車間通信)シス
テムや高度運転支援(自動操舵・隊列走行)技術に
ついて、両社が共同で開発することになる。共同で
取り組むことにより、開発の効率化を図る考えだ。
 いすと日野はこれまでにも、環境技術では2008
年から後処理装置で協業した他、2004年からはバ
ス事業で協業しており、両社が出資した「ジェイ・バ
ス㈱」が、いすと日野のバスを生産供給行っている。
点で、稼働率を高める質の高いサービスを提
供するとしている。
 中東地域では2015年11月、ダイム
ラーの商用車部門が中東・北アフリカ地域
(MENA)のマーケットの販売・カスタマーサー
ビスを支援するリージョナル・センター(RC)
UAEのドバイに開設している。クウェートは同
RCが管轄する19カ国の1つで、販売台数
は近年2ケタ成長を続けている。今回の新中・
大型車両の導入により、ユーザーの選択肢を
広げることで更なる販売拡大と新規顧客獲得
を目指すことになる。
 いすと日野は、共同開発したITS技術・高度運転支援
技術を、将来はそれぞれのトラックやバスといった製品に搭載
し、普及に努めることで、安心・安全な交通社会の実現に
貢献するとしている。
共同開発…いすゞ&日野
話題のニュートラック新製品情報・新情報
いすゞと日野がトラック・バスの高度運転支援に向けた
ITS技術の共同開発で合意

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年7月号90
「ヒト・ものハコぶエコロジーバス」のラピングが施された客貨混載バス客貨混載バスの路線図
 宮交ホールディングス傘下の宮崎交通㈱(菊池克社長)
ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸㈱(長尾裕社長)は、
関係地方自治体(宮崎県、延岡市、高千穂町、日之影町、
諸塚村、日向市、美郷町)と連携し、2016年6月日より、
過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバス路線網の維
持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的
して、宮崎県の県北に位置する延岡市〜高千穂町、諸塚
村〜日向市を結ぶ2路線で「客貨混載」を開始した。
 昨年、2015年10月に宮崎交通とヤマト運輸は、西都
市〜西米良村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混
載」を開始し、過疎化や高齢化が進む中山間地域におけるバ
ス路線網の維持と物流の効率化による地域住民の生活サー
ビス向上に取り組んできた。中山間地域のバス路線網が維
持されると共に、ヤマト運輸のセールスドライバー(SD)が地
域に滞在する時間が増え、集荷締め切り時間が延長したこと
で、地域の利用者から好評となっている。そした中、宮崎
県の県北に位置する延岡市・高千穂町・日之影町・諸塚村・
日向市・美郷町でも過疎化や高齢化が進み、西都市・西米
良村と同様にバス路線網の維持と物流の効率化による地域
住民への生活サービス向上が課題となっていた。
 このたび、宮崎交通とヤマト運輸は、地域住民の生活サー
ビス向上を目的として延岡市〜高千穂町、諸塚村〜日向市
を結ぶ2路線で新たに「客貨混載」を開始。今回の取り組み
により、バス路線網の維持と高千穂町から県内への当日便を
開始するなど、地域住民の生活サービス向上を実現するもの。
■取り組みの内容
⑴座席の一部を荷台スペースにした路線バスを4台導入
 宅急便を積載するため、中央部に荷台スペースを確保した
路線バスを計4台(2路線で2台ずつ)導入した。また、客貨
混載専用のバスと分るように「ヒト・ものハコぶエコロジーバス」
と銘打ったラッピングを施している。
⑵延岡市〜高千穂町を結ぶ路線バスで宅急便を輸送
 高千穂町で9時15分までに預かった宅急便を県内全域
へ、また延岡市で11時30分までに預かった宅急便を高千
穂町に当日中に届ける、高千穂町発着の当日便を開始。
⑶諸塚村〜日向市を結ぶ路線バスの回送便で宅急便を輸送
 諸塚村〜日向市を結ぶ路線バスの回送便でヤマト運輸の
SDが諸塚村と美郷町で集荷した宅急便を輸送することで、
両地域を担当するヤマト運輸のSDが東郷美郷センター(日
向市)に戻る必要がなくなるため、地域に滞在する時間が増
え、当日発送の集荷締め切り時間を15時から17時まで2
時間延長できるようになった。
「客貨混載」によるメリット
⑴地域の利用者
 地域のバス路線網が維持され、安定的に路線バスを利用
できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスで
き、生活基盤の維持・向上につながる。
 また、高千穂町から県内全域、延岡市から高千穂町へ宅
急便を当日中に送ることができるようになる。さらにヤマト運輸
のSDが諸塚村と美郷町に滞在できる時間が増えるため、当
日発送の集荷締め切り時間が15時から17時まで延長され
るなど、宅急便のサービスをより便利に利用できる。
⑵宮崎交通
 路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス
路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながる新た
な収入源を確保するこ
とができる。
⑶ヤマト運輸
 延岡市から高千穂
町まで約50㎞かけて
輸送していたトラックの
走行距離が10分の1
(5㎞)になり、CO
2
排出量の削減にもつ
ながる。また、諸塚村
路線バスが宅急便…ヤマト運輸
話題のニュートラック新製品情報・新情報
路線バスが宅急便を輸送する「客貨混載」の路線拡大
地域住民の生活サービス向上を実現

TheTRUCK2016年7月号91
座席の一部に荷台スペースがある(縦197㎝×横80㎝×高さ70㎝)
延岡駅前バスセンターで行われた出発式
と美郷町を担当するSDが地域に滞在する時間が
増えるため、利用者の要望に対して柔軟に対応で
きるようになる。