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【新社長インタビュー】SGモータース株式会社 石部久康社長

TheTRUCK2016年6月号18
新社長インタビュー
新たに車体の開発部門を
設置して外販を強化
自動車整備は女性を
基軸に作業現場を見直し
わが国トラック輸送の最大手である佐川急便を傘下にもつSGホールディグス
(SGH)グループが使用するトラック車体を一手に手がけるSGモータース株式会社
の社長にこのほど、いすゞ自動車出身の石部久康氏が就任した。石部新社長は昭和
53年にいすゞ自動車に入社、製造だけでなくディーラーや保険会社経営から商社
への出向まで幅広い経験をお持ちで、2年前にSGモータースに移籍されている。
SGモータースは車体製作と自動車整備が事業の主な柱となっているが、約10数年
前にはいすゞ自動車のディーラー権を得て佐川急便へのトラック販売も行っている。
最大手ユーザーへのトラック販売から車体製作、整備まで一手に手がけるSGモー
タースは極めて恵まれた存在であるが、石部新社長はSGHグループ以外への事業
拡大(外販)を本格化させようとしている。とくに新たに設置した開発部門は、品質
保証も含めトラックメーカーと同様の視点で車体開発に取り組むもので、車体産業
の位置づけが大きく変わる可能性を秘めている。少子高齢化で人手不足も年々深刻
になっているが、女性労働力の活用を目的にあらゆる現場の見直しにも着手している。
石部新社長の熱い思いを伺った。
石部久康
SGモータース㈱
代表取締役社長
ゲス

TheTRUCK2016年6月号19
新たな視点で車体開発に取り組む石部久康社長
年間生産能力約1000台
 の余力を外販に
□秋林路 本日は社長にご就任
されたばかりで、ご多忙のところ
有難う御座います。SGモーター
スは巨大な物流グループ(SGH)
の一員ですが、車体製作と自動
車整備事業で独自路線を貫いて
おられますので注目しております。
石 部 これまでの歴代社長も
ご紹介頂いて有難う御座います。
□秋林路 いえ、良い勉強をさ
せて頂いております。石部社長は
永くいすゞ自動車にいらっしゃった
と伺っております。
石 部 はい、二年ほど前ま
ではいすゞ自動車に在籍しており
した。
□秋林路 いすゞ自動車ではどの
ような部門をご担当に?
石 部 昭和53年の入社で
すが、エンジンの取り扱いから販
売会社の社長、保険会社の社長
など色々…、商社への出向も経
験させて頂きした。SGモーター
スがいすゞ自動車のディーラー権
を得たのは10数年前ですが、そ
の時私はいすゞ自動車側に居たん
です。
□秋林路 そうでしたか。SG
モータースがいすゞ自動車の
ディーラー権を得たニュースを
聞いた時は非常にビックリしまし
た。車体メーカーがトラックメー
カーの傘下に入ることは珍しくな
いのですが、SGモータースは佐
川急便を傘下にもつSGHグルー
プですから、巨大なユーザーが
バックに居ます。一般的にはディー
ラーがユーザーと商談を進める
中で車体仕様が決まるので、SG
モータースは非常に有利な立場
になります。

TheTRUCK2016年6月号20
完成度の高いボトラーカー・FVV
新社長インタビュー
石 部 その通りです。当社
は約10年前に車体製作の佐川
車体と自動車整備の佐川自動車
工業が統合してSGモータース
になりましたが、いすゞ自動車の
ディーラー権を得たのはその約2
年前です。その時、私は「トップラ
ンナーの佐川急便さんがトラックの
ディーラー権を得ることで、様々な
展開が可能となりますよ。と申し
上げたのですが、今は逆の立場
です。(笑)
□秋林路 どんな構想をお考え
なのですか。
石 部 当社の製造部門は
元々佐川急便の車体製作を主な
業務として発足していますので、
現在でも全体の75%は佐川急便
向けの車体を製作しています。当
社の年間生産能力は2トン車に換
算して3200〜3300台ですが、
佐川急便に対しては年間約2000
台ですので、1000台強は能力的
に余っている状態です。当面はこ
の余剰能力を佐川急便以外、つま
り外販に向けたいと考えています。
□秋林路 2010年、SGモーター
スさんは温度管理機能を搭載し
たボトラーカー『FVV』を市場投
入されました。その時も外販強化
を目的のひとつに上げておられま
した。
石 部『FVV』は非常に優
れた商品で、お客様から高い評
価を頂いております。ただ、ボト
ラーカーの市場だけで、1000台
強の余剰能力を埋める事は出来
ません。
□秋林路 という事は、車体製
作で新しい展開をお考えですか。
石 部 現時点で『FVV』の
うな具体的な商品がある訳では
ないのですが、新たに車体の開
発部門を立ち上げます。従来の
開発部門は製造に付随した開発
ですが、新たに立ち上げる開発
部門は、品質保証も踏まえたメー
カー本来の組織になります。
□秋林路「メーカー本来の組
織」というところをもう少し詳しく教
えて下さい。

TheTRUCK2016年6月号21
石 部 トラックは品質保証が
伴いますので、開発には相当な
人材とコストを投入します。ところ
が、これまで車体については車体
メーカーに依存しているのが実情
ですね。しかし、この先ASEAN
などグローバル化が進む時には、
ちゃんとした品質保証のできる車
体製作が求められます。その為
にもちゃんとした開発部門が必要
なのです。
□秋林路 トラックメーカーの開
発はエンジンを始め、駆動系、キャ
ブ、シャシなど細分化されていて、
沢山の人材が居ます。しかし、
上物については担当者はいても開
発スタフは居ません。
石 部 これからは上物メー
カーも品質保証も含めて、しっか
した開発組織が必要になると思
います。
人を育成し技術を
 磨くことが企業の成長に
□秋林路 これまで商用車の開
発を沢山みてきましたが、多くの
場合、トラックディーラーの営業マ
ンがユーザーと商談する際に、
新しいニーズが出てくるので、こ
れを車体メーカーに相談する。そ
こで、車体メーカーは新しい材料
や機能を研究して車体を作りあげ
る。これは受注生産ですよね。
本来は車体メーカーが市場を調
査をして、ユーザーが要求する
車体機能を開発、提供するのが
本来の姿ではないかと思います。
石 部 これは日本独特のや
り方なんです。受注生産ですか
ら多種多様なトラックが出来た訳
です。
□秋林路 ウイングボデーとか各
種定温輸送車とか、荷役機能
も含めて日本のトラックはホントに
種類が多いのですが、車体メー
カーは常に縁の下の力持ち的存
在です。
石 部 車検制度もそうなの
ですが、これは日本の文化が背
景にあって、善し悪しは別にし
て、独自の自動車産業を形成し
たことは確かです。ただ、これか
ら先のグローバル化を考えると、
少し変わってくるのではないかと
思います。
□秋林路 欧米では車体メー
カーがシャシを選択していると聞き
した。
石 部 その通りです。トラッ
クで最も大事なのは荷物を積載
する荷台の部分ですから、この
車体に適合するシャシを上物メー
カーが選定する形です。
□秋林路 今度、SGモータース
が開発部門を組織して、車体開
発に乗り出すと、これまでとは少し
変わる事になりますか。
石 部 俄かには変わらない
かも知れませんが、この開発部門
が目指す方向はそういう事になり
ます。とに、当社の場合は、佐
川急便というップランナーのユー
ザーが控えているので、コストセ
ンターとしての役割もあります。幸
い佐川急便もSGモータースの物
づくりには協力的な姿勢を見せて
くれていますので、外販に対して
もベストパフォーマンスが取れるよ
うにしたいと考えています。
□秋林路 日本のトラックメーカー
も既にASEANを睨んだ市場戦
略に乗り出していますので、車体
産業も新しい時代に一歩を踏み
出す時期に来ているのかも知れま
せんね。
石 部 ASEANは今、タイ
を中心に動き始めているのです

TheTRUCK2016年6月号22
女性が活躍する整備部門
新社長インタビュー
が、タイでは既に一部の車種で上
物メーカーがイニシアティブを取っ
て市場構築が進んでいます。佐
川急便も既に海外に向けてハン
ルを切っていますので、我々グルー
プも追随することになりますが、こ
れからは日本の常識が海外でも通
用するとは限りませんので、車体
製作についてもグローバルな視点
に立つことになります。
□秋林路 私も日本の車体メー
カーが海外でも躍進することを
願っていますので、今日のお話し
には夢と希望が湧いてきます。新
しい開発部門はどんな組織になる
のでしうか。
石 部 全てこれからです
が、我々装置産業は人の成長が
企業の成長そのものです。です
から先ずは人が成長する企業環
境を整えることが先決で、方向性
をしっかりと定めて、人を育成し
技術を磨いていく。我々がやるべ
きことはこれに尽きるように思いま
す。将来という意味では「イトー
ヨーカドーに対するセブンイレブン
さんのように社会に大きく貢献す
る例もある。と大風呂敷を広げて
いるのですが、世代が移っても変
わらない原理原則はしっかり構築
しておきたいと考えています。
女性本位で自動車整備の
 現場を見直し
□秋林路 SGモータースは自動
車整備も大きな事業としてありま
すね。
石 部 はい、佐川急便が保
有する約2万台の内の1万台は
SGモータースが直接担当します
が、残り1万台は外部委託してい
ます。
□秋林路 トラック運送業界は最
近ドライバー不足が問題になって
いますが、自動車整備もメカニッ
クが集まらないと聞きした。
石 部 少子高齢化の時代
ですから、事情は同じです。外
部に委託している1万台につき
しても、後継者が見つからないと
か、メカニックが足りないとか、い
ろいろ問題が出始めています。
全体をしっかりと見直さなければな
らない時期に来ています。女性
に適した仕事もありますので、昨
年は一年間かけて工程の見直し
を行いました。
□秋林路 女性ならではの感性
もありますので、違う視点で見る
と意外に女性が活躍できる現場も
多いかも知れませんね。
石 部 そうなんですよ。我々
「わくわくウイメンズプロジェクト」
という女性従業員を軸にした活動
をクローズアプして、活性化を図
る取り組みを行っています。これ
は、佐川急便集配車の冷蔵冷凍
庫製作の工程を女性だけで行っ
ているのですが、家庭の事情な
ど女性ならではの問題もありまし
たが、ローテーションを上手に組
んで問題なく熟しています。やは
り精度を求められる工程は技術を
身につければ女性に向いているよ
うに思います。
□秋林路 整備も女性の現場が
あるのですか。
石 部 はい。メカニックはこ
れまで男性中心でしたが、現場
の仕事を請求に置き換える清算
業務は女性に変えています。女
性は仕事内容を細かくチェックす
るので請求漏れがなくなる成果も

TheTRUCK2016年6月号23
作業も丁寧な女性従業員(製造部門)
出ています。業務内容を細かく見
ていくと女性に適した仕事も沢山
あります。
□秋林路 女性を受け入れる為
には現場環境を変える必要も出て
来るのではないですか。
石 部 その点は少し違った
見方をしていまして、現場も女性
本位の仕事づくりがあるのではな
いかと思っています。例えば2ト
ン車を前にした時に、男性なら機
械なしでタイヤを脱着できるけれど
も女性ではキツイ。では、大型車
はどうか。大型のタイヤは男性で
もキツイので機械化している。そ
れなら2トン車も機械化すれば女
性も扱えるようになる。このように、
女性本位で現場を見直せば、整
備で女性が活躍できる現場は沢
山あると思います。
□秋林路 なるほど、これまで男
性を前提の工程だと気付づきにく
いところですね。
石 部 そうなんです。習慣
になっている事が必ずしも正しい
とは限らないという事です。
□秋林路 整備に使用する工具
とか機器類も時代と共に進化しま
すので、新しい道具を入れる事
で、女性が活躍できる現場も増え
るかも知れませんね。
石 部 実は自動車整備に関
する資格も、これまでは男性中心
になっているのですが、国も女性
進出を支援する施策を打ち出して
欲しいですね。
□秋林路 以前、女性だけの
整備工場を企画しておられました
が、その後の展開はどのようになっ
ているのですか。
石 部レディースショップ
ですね。乗用車も女性ドライバー
の多い時代ですので、女性が気
楽に入れるお店として企画しまし
た。準備から3年が経ち、いくつ
か課題が見えてきたので、現在
は1つ1つ対策を検討していると
ころです。
□秋林路 考え方として面白い
企画だと思いましたが、現実的に
は難しい問題もあるんですね。
石 部 女性だけの事業とし
て長く継続するためには、従業員
が結婚、妊娠、出産、子育ての
時期が訪れても、その人に代わる
人材の手当ても必要です。それで
も利益が出せる仕組みづくりを確
立しないと本格スタートは切れない
のですが、企業に課せられた課
題でもあると受け止めています。
□秋林路 これは企業の問題と
同時に国の問題でもありますね。
北欧の一部では、どんな状況で
も子供や女性、高齢者の人権を
国が守るけれども、税金はビックリ
するほど高い。善し悪しは別にし
て、そういう福祉社会であれば、
企業も取り組みやすいと思いま
す。
石 部 ASEANをはじめ、
これから日本は海外で戦う事にな
ますから、人材は女性労働力も
含めてとても大事なテーマです。
野球で培ったド根性と
 心を癒す渓流釣り
□秋林路 そうですね、我々世
代は女性は家庭を守り、男は外
で稼いで家を守るという習慣が染
みついているので、難しいのです
が、若い世代は子育ても一緒に
やっているようですから、この先
社会における男女の役割も少し変

TheTRUCK2016年6月号24
SGモータースの整備工場
対談する本誌・秋林路(左)
新社長インタビュー
わってくるかも知れません。
 ところで、少し個人的なことも伺
いますが、体格がしっかりして重
量感がありますが、何かスポーツ
をしておられるのですか。
石 部 中学、高校、大学を
経て、いすゞ自動車に入社してか
らも4年間は社会人野球に出てい
した。
□秋林路 確かにいすゞ自動車
も野球が強い時代がありました。
この体格からするとポジションは
キャッチャーですか。
石 部 いえ、ピッチャーで
す。今はこの体格ですが、当時
はスリム体形でした(笑)。年代的
には江川卓さんと同世代です。
□秋林路 そうですか。1978年
ドラフト会議前日にジャイアンツと
の電撃的な入団契約を結んで話
題になりました。野球全盛の良い
時代ですね。私は剣道でしたが、
若い時分にスポーツに打ち込んだ
人は、生活のリズムがスポーツ中
心ですから、社会人になっても一
本気な人が多いよに見受けます。
石 部 そうなんですよ。脳が
筋肉になっているので、苦労して
います。(笑)
□秋林路 それはご謙遜です。
ご趣味はいかがですか。
石 部 私は渓流釣りです。
生家が新潟と福島の県境当たり
ですので、若い時分は渓流で餌
をつけて釣っていましたが、後に
毛バリになって今は日本古来のテ
ンカラ釣りです。
□秋林路 それは随分凝ってお
られますね。
石 部 ある時期から釣り仲
間が出来まして、皆さんがテンカ
ラをやっていましたので私も転向
しました。源流志向で時々1泊2
日で出掛けます。
□秋林路 源流の沢を釣り登る
のは気持ち良いそうですね。
石 部 景色も素晴らしいし、
気分爽快です。ただ、雨に遭遇
すると釣りになりませんから天気予
報は要チェクです。
□秋林路 趣味があると仕事と
は別の人間関係も出来ますし、
気持ち的にもゆとりが出るように思
います。この先、日本のトラック産
業も大きく変わる予感がしますし、
SGモータースさんの役割も大き
なるように思います。どうか健康
に留意なさってご活躍頂きたいと
思います。本日は有難う御座いま
した。

輸送システム規格化研究
TheTRUCK2016年6月号26
わが国の先進的な物流システムを標準化し規格化して海外に広めようとす
る官民の動きが動き出した。モノの標準化・規格化はJIS規格などで馴染
んでいるが、コトの標準化・規格化については従
来、代表的なISO規格を専ら輸入導入する一方で
あった。今回の動きを皮切りとしてコトの規格化・
標準化は進むだろうか?
西襄二
ヤマト、保冷宅配システムを
国際規格化へ
 去る2016年3月25日、ヤマトホールディン
グスは1988年来自社の宅配事業部門で稼働中の
「クール宅急便」をPAS規格化して国際標準化する
動きに入ったと発表した。
 一般にビジネスのシステムを事業として展開する場
合、考案した企業は先ず社内規格を定め品質を保証
する。同種のビジネスを展開する企業が複数あって
業界を形成する場合、必要に応じて業界規格をつく
り利用者に対してビジネス品質を分かり易く表明する
ことも可能である。ここまでは社内或いは業界として
の内部の動きで、内規ベースのビジネス活動である
が、内部規格を広く公開して品質に関するコミットメン
(公約)を公開し、拘束力を高める所作もあり得る。
その延長線上には国家規格、地域規格、そして国際
規格(ISO)へと発展する視界がある(表1)
 宅配ビジネスは世界にいくつもの事例(ブランド:
UPS、DHL、飛脚便、ゆうパック、ペリカン便など)
があるが、貨物の品質保持の為に温度管理を行おう
とすると、ドライカーゴとは全く異なる品質保証の為
のシステム化が必要だ。これに対し、海外展開に際
してわが国内の運用をと等しい輸送品質を保証する
為に、敢えて国際規格を視野に入れた動きを展開す
るのが今回のヤマトホールディングスの活動といえる
だろう(表2)

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(表1)
(出典:ヤマトホールディングス)
(出典:ヤマトホールディングス)
TheTRUCK2016年6月号27
国土交通省のうごき
 一方、国土交通省では1997年以来、5年毎に「総
合物流施策大綱」を閣議決定の位置づけで公表して
きた。現在は第五次5カ年計画の後段に差し掛かっ
ている。一方、前節で述べた民間の先進的動きに呼
応した動きとも見られる。
 2016(平成28)年3月28日付けで「我が国物流
システムの規格化・国際化にむけて」と題する企画書
が公表された。その中の冒頭部分を引用すると(表3)
「物流システムの国際標
準化の推進に向けた取組」
として「物流部において
も、官民連携で物流シス
テムの国際標準化に取り
組む必要」に触れている。
 これは、〝日本発のサー
ビス・ノウハウ〟〝規格
化・国際標準化〟を目指
し、〝我が国物流事業者の
競争上の優位な地位を構
築〟することを目的としている。文面にあるとおり、
オールジャパンで日本の物流システムの国際標準化
に向けた取組を進めるために、物流事業者、豪快
団体、関係省庁等からなる検討会を設置するとある。
 こうした官側主管部署としての展望には大いに勇
気づけられる。実は、著者が3・11東日本大震災発
災直後に立ち上げた「大災害居対応するロジスティク
ス研究会」の活動の中に、災害用救援物資の県単位
の一次集積所のオペレーションの改善の切り札として
「色彩分別法」システム提案がある。詳しくは本誌
2014年4月号p.80〜を参照願いたいが、こうし

輸送システム規格化研究
ق&ك<DPDWR+ROGLQ
J

V&R/WG
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(表2)
(表3)
(出典:ヤマトホールディングス)
(出典:国土交通省)
TheTRUCK2016年6月号28
た差違が物流についてもここで触れている〝物流シス
テム]国際標準化の推進に向けた取組〟とは馴染む事
項として5月に再度プレゼンを行ったところである。
 かねて提唱してきたこの方面の活動についても、
規格化・標準化への動きを加速させて行きたいと考
えている。(了)

5台積󱜵車両運搬車
(扉󱞜󱝩車両、󱞝󱝍󱝰󱝓󱞣車対応OP装着車)
5台積󱜵車両運搬車
(扉󱞜󱝩、側方󱞅󱝖󱝍󱝝󱞚󱞅󱝸荷役対応低枠型)
小型󱞉󱝍󱝩軽自動車3台積󱜵車両運搬車
大型3台積󱜵車両運搬車
(󱞝󱝍󱝰󱝓󱞣車対応󱝡󱝍󱝸装着車)
4t、5.5t󱞉󱝍󱝩2台積󱜵車両運搬車
(󱝗󱞇󱝧󱞗󱞣装着車)
小型󱞉󱝍󱝩2台積󱜵運搬車
(後柱昇降式、WB延長改造車)
小型󱞉󱝍󱝩2台積󱜵運搬車
(󱝙󱝍󱞌󱝍󱝑OP)
5台積載車両運搬車
(F󱝨󱞓󱝳󱝛󱝏󱝳󱞇仕様OP装着車)
素早い対応 徹底追求
お客様の信頼のために最高の品質を
本   社 〒136ー0071 東京都江東区亀戸1丁目7番3号 パークノヴァ亀戸20
TEL03ー3683ー0391(代表)FAX03ー3636ー1105
八千代工場 〒276ー0004 千葉県八千代市島田台815番地
TEL047ー488ー2511(代表)FAX047ー488ー2514
http://www.hosoyashatai.co.jp/
詳しい情報はウエブで検索

TheTRUCK2016年6月号38
様々なショーに見るコンセプトトラック
̶
その④
̶
ョーのフードトラック
以前にも各種フードトラックを描いたが、ショーで活躍するフードトラックを再度描いてみ
た。まずは現状事例を下図にしてみた。
・バン型車で施工資材を運び現場で屋台を組み立てる各種催事場でおなじみの日本の一
般的なもの、(トレーラー形式は皆無)
・一方中国はフードトラックは無く、会場内の壁際で薄暗い店舗を構える事例
・欧州ではレストランの他、主としてトレーラータイプで会場で店舗設営する例がある(牽
引ヘッドは片付けて車輪付きの屋台もある)
・食品衛生管理や会場設置条件のほか、お国柄が見られる

TheTRUCK2016年6月号39
石野 潔
フードトラックコンセプト事例−1
 フードトラックは米国のビジネス街でのセミボン型車両が一般的だがここでは欧州でのフードトラックコン
セプト例を描いてみた。広場での市場に集う風景もあるが、各種ショーでのコンセプト案として・上の絵は
小洒落た「バル&カフェ」、当然コーヒの香りでイカ焼きや焼きそばの臭いはない。・下の絵は建築家が描
いた未来のフードトラックで7〜8mボデーで伸縮構造設備を持つ。食事やエンターテイメントが用意され
立体的な新しい構想のフードトラックである。

TheTRUCK2016年6月号40
フードトラックコンセプト事例−2「プジョービストロデュライオン」
 トレーラータイプの魅力的なコンセプト。
様々なショーに見るコンセプトトラック
̶
その④
̶

TheTRUCK2016年6月号41
コーヒーマシン、グリルプレート、バーナー、揚げ物鍋などを持つモバイルキッチン。
床下には100ガロンの冷蔵庫、90ガロンの2次ドリンク冷蔵庫を設置。数十人用
テーブルやDJエンタテーメントブースも備える。料理の様子やエンターテイメント
が観れる46インチモニターがある。
ジュネーブショーでデビューした「プジョートラベラー」ベースのフードトレーラーのコンセプトモデル。
モダンな外観を誇示し、ポップアップレストランに変身する。

TheTRUCK2016年6月号42
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌶
日本のコールドチェーン時代を見据えての設立
開発を主軸にした
輸送用冷凍ユニットの技術集団
移動販売車とワンボックスの
架装がメインに
ニッチな部分で業績を伸ばす
エンジニアリング企業
㈱東光冷熱エンジニアリング
(神奈川県厚木市)

他が扱わない商品が当社の得意分野です、と宮田社長
TheTRUCK2016年6月号43
東光冷熱エンジニアリング
先進的な優れた技術力とその独自性で
日本のコールドチェーンを築いた企業
 今月号は、日本でコールドチェーンが動き
始めた時代に設立された老舗冷凍機メーカー
の㈱東光冷熱エンジニアリングを訪問した。
 同社が設立したのは冷凍車による定温輸送
がまだ完全には定着していない1969年(昭
和44年)である。当時、家庭向けのブラウン
管テレビを個人で製造販売していた坂入博氏
が、これから到来するであろうコールドチェー
ン時代を見据え、輸送用冷凍ユニットの製造
とその販売を行う会社を設立したのがその始
まりである。
 筆者が同社をはじめて訪ねたのは昭和50
年頃だと記憶している。すでに45年ほどの
お付き合いになる。創業者で社長を務めてい
た坂入氏、そして当時同社の専務だった坂入
夫人は、これから到来するであろうコールド
チェーン時代に向け、輸送用冷凍ユニットの
開発から製造販売までを手掛ける会社経営に
力を注いでいた。同社は時代の波に乗り、そ
の業績を順調に伸ばして行った。坂入ご夫妻
は貧乏出版社の若手記者だった筆者をいつも
大切にしてくれた。コールドチェーンの中で
冷凍機の役割とは、これからの時代に冷凍機
がどう進化するか、という話を坂入氏は筆者
にも分かりやすく説明してくれた。それから
すでに40年以上が過ぎた。懐かしい思い出
である。
 技術集団でもある同社は、2コンプレッサ
式ユニット、軽自動車用ユニット、エバポレー
タとコンデンサを一体化させ庫内突起をなく
した「グランデ」という名称が付いたユニッ
トなど、冷凍車市場に革命を起こす装置をこ
れまでに数多く開発している。冷蔵と温蔵を
同時に実現できる装置を開発したので見に来
い、という電話をもらったこともある。社名
の通りエンジニアリングを基本理念にするユ
ニークな企業である。
 久しぶりに同社を訪ねると工場内は小型の
車両で埋め尽くされていた。以前のように2

大手コンビニ向けの軽四輪ベースの移動販売車。東光冷
熱でボデー架装から冷凍装置の取り付けまですべてを担当
する
同社オリジナル架装の軽四輪をベースにしたパン・乳製品
向け移動販売車。細かなユーザーニーズが随所に取り入れ
られている
TheTRUCK2016年6月号44
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌶
トン車や中型車はまったくない。特に、軽四
輪ベースの移動販売車とワンボックスタイプ
の車両が目立つ。さっそく本社2階の事務所
に現社長の宮田存康氏を訪ねた。宮田社長は
同社の古株社員の一人で、今から14年ほど
前に坂入ご夫妻が相次いで病気となり入院し
たことから、営業実績と経営的センスを持つ
宮田氏が同社を受け継ぐ形でオーナー社長と
なったのである。
 それでは宮田社長に同社の近況も交えお話
を聞くことにする。
細かなニーズを盛り込んでの架装
冷凍機メーカーがつくる移動販売車
於久田 かなり忙しそうですね。工場が小
型車でいっぱいです。ワンボックスや移動販
売車もありましたが…。
◆宮 田 このところ移動販売車が多くなっ
てます。高齢化社会が到来して、近くにコン
ビニがあってもおっくうがって行かない人が
増えてます。そんな関係もあって移動販売車
が増加しているんです。忙しいのはありがた
いけど、けっこう仕事が集中しているので、
経営面で結果いいのかどうかは分かりません
けどね。
於久田 先月号の札幌ボデー堀田社長も高
齢化の波を受けて移動販売車がこのところ特
に伸びていると言っていました。買い物弱者
への対策ということになるんでしょうね。
◆宮 田 当社は移動販売車なども含めた特
殊ものや特種ものが多いんです。冷凍車だと、
小さいのが主流です。以前は2トン車以上の
冷凍車を多くやってましたが、今は1トン以
下から軽四クラスが中心です。中型車や大型
車は他社も扱ってますから、うちの独自性と
いうものが出しづらいんです。コスト的にも
かないませんからね。
 当社が生きる道は、他社が大量に扱ってい
ない、メーカー設定にならないような特殊も
の。例えば、2コンプだったり、ちょっと技
術のいる改造ものだったり、そういう分野し
かないんです。ですので、他社が扱っていな
いものを中心に、全国からオーダーをいただ
いてます。
 タウンエーストラックの2コンプはたぶん
当社しかやっていないと思うので、北海道か
ら九州まで全国からその話が来ます。ボデー
が架装されたものに冷凍機を付けたり、ボデー
架装も含めて扱ったりと仕事のパターンはい
ろいろです。もちろん2コンプは膨大な台数
ではないんですが、コンスタントに仕事が入っ

ワンボックスの冷凍車。同社でボデー改造から冷凍装置の
取り付けまでを一貫して行っている
空調装置付きの実験動物運搬用。細かな室温調整が可
能なこともありこの分野で同社は高いシェアを持っている
TheTRUCK2016年6月号45
東光冷熱エンジニアリング
てきます。
於久田 工場を見るとワンボックスもけっ
こう多い感じですが…。
◆宮 田ハイエース、ボンゴなどワンボッ
クスの冷凍車は数が多いですね。ハムや薬品、
その他にも宅配便用などいろいろあります
が、配送用ワンボックスは量的に多いですね。
特殊なものでは、高額なものを運ぶタイプで
電磁ロックを取り付けるものもあります。ウ
インドウ部をブラインドにして、ボデー内に
断熱を入れて、看板を入れて、冷凍機や後方
確認カメラを付けて、電磁ロックまで取り付
ける、こういう一連の作業を1社ですべてや
りますから、ユーザーから重宝がられている
面は確かにありますね。
 冷凍機メーカーから逸脱してますけど、基
本はこれまで蓄積してきた冷凍・冷蔵の技術
がベースになります。このワンボックス架装
も坂入会長が残してくれたもので、当社オリ
ジナルの商品です。今それがあるから関連の
仕事も増加していると思ってます。
於久田 移動販売車も多くなっているとの
ことですが、ニーズに応じて架装しなければ
ならない車種ですから苦労もあるでしょうね。
◆宮 田 移動販売車は毎月コンスタントに
仕事がきてます。以前はボデーは別の会社が
担当して冷凍機だけを当社で取り付ける仕事
がほとんどでしたが、今はボデー架装から冷
凍・冷蔵ユニットなど移動販売車のすべてを
製造しています。逆に冷凍装置だけを取り付
ける仕事は減ってます。ユーザーのニーズに
応じる移動販売車を提供するには1社ですべ
てを扱う方法が一番いいんです。だから、仕
様に応じて部品加工だけを専門の会社に頼ん
で、当社ですべてをゼロから組み上げて架装
してます。軽から1トン車以下はすべて社内
で完成車にします。ただ、1トン車以上の大
きな移動販売車になるとボデーは他で架装す
るという形で、当社がそこに冷凍機を取り付
けるという従来のスタイルです。
於久田 仕様が1台1台バラバラでしょう
から設計も大変なんじゃないですか。
◆宮 田 設計担当も何人かいますが、どれ
も一品料理的な車両だから、まず営業がお客
さんのところに行って細かなニーズを聞いて
ポンチ絵を描くんです。そういう絵が描けな
いとうちの営業は務まりません。それと、保
健所の規定も知ってなければならないし、音
響装置や照明から手洗い装置など、移動販売

コンプタイプまで扱う同社は軽四冷凍車の冷凍装置でも大きな実績を持っている
TheTRUCK2016年6月号46
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌶
車のすべてについても分かってないとダメな
んです。それでも、完成してからお客さんが
考えていたイメージとは違う、というケース
もたまにはあります。
 移動販売車は同じ仕様がほとんどないの
で、月に2桁の台数をこなすのは難しいです
ね。当然その他に普通の冷凍車の仕事もある
わけですから…。
 それと、移動販売車でも将来的に電気を使
うニーズが出てくるはずなので、現在開発を
進めている電気式タイプのユニットも本格的
に考える必要があると思ってます。電気なら
現場で電源をどこからか引っ張ってくればい
いわけで、エンジンを駆動させながらコンプ
レッサを回さなければ、という話にはならな
い。コンビニさんからも引き合いがありま
すが、現状はまだ電気でやってくれと言われ
ることはないんですが、そういう需要はこの
先必ず出てくるでしょうね。コンビニさんの
ニーズは、冷凍と冷蔵、温めるのも欲しい、
さらにコーヒーをやって、冬場はおでんもや
る、という話もあります。それは軽では無理
です。そういう場合にも電気式は必要かもし
れません。
 何十台も持ってる大手のコンビニさんは、
上手く行かない販売店の販売車を本部に引き
上げて別の店に回すという方法で全国展開さ
れてます。なかなか良い方法だと思いますね。
オーバーフロー状態の受注量
人材不足解決がひとつの課題に
於久田 ワンボックスもかなりの台数をこ
なしているようですが、納期的にはどうなん
でしょうか。
◆宮 田 飽和状態というか、こういう状況
なものだから、最大で1ヶ月のワンボックス
の納期も今は2ヶ月以上もらう状況になって
ます。今注文されても8月です9月です、っ
ていう話になります。そんなことで大丈夫
かなとも思いますが、他にこの種の架装を扱
うところがないからお客さんもしょうがなく
待ってくれるんです。他のボデーメーカーさ
んに聞いても4ヶ月、5ヶ月、ダンプなんか
は1年とか言ってますからね、こういう状況
がいつまで続くんだろうか、といつも考えて
ます。
 その中で、ひとつネックなの
が人が入ってこないんです。明
らかに人材不足です。以前は募
集をかけると10人から20人
ぐらいは応募に来たんですが、
それが昨年からパタッと来なく
なったんです。
 たぶん、アベノミックスで景
気が回復して大手が人材を要求
しているのと、人に使われるの
が嫌だと思うフリーター的な人
達が増えたことが要因だと思い
ます。職場を替えようと一番動
くのは30代前後で、家庭を持っ

各種検診車用空調装置の取り付けも同社は数多く担当している
輸送用冷凍機の実績をベースに開発された空調装置は安定した能力を発揮す
るため馬匹運搬用車両にも採用されている
TheTRUCK2016年6月号47
東光冷熱エンジニアリング
ていて、すこしでもいい仕事を探しているよ
うな人なんですが、そういう人もまず最初に
大手を狙いますからね。そんなことでなかな
か人が集まらない。
於久田 経営者としての大きな悩みのひと
つでしょうね。東光冷熱のような技術優先企
業の仕事は楽しいと思いますけど…。
◆宮 田 募集時には「プロフェッショナルな
職場です」とは言ってはいるんですが、それで
も集まらない。これがもっかの悩みですね。
自分の能力を活かせる職場だし、給料や昇給
も他に負けない筈なんですが…。
 人材としては20代が欲しいけど、それが
今や30代、40代、ひょっとすると50代になっ
ちゃってますからね。
於久田 昔は社数も多かった冷凍機メー
カーさんもだいぶ少なくなりま
したよね。
◆宮 田 空調工業会(日本冷凍
空調工業会)の輸送用冷凍ユニッ
トのメンバーとして以前は10社
ほどあったけど、今は半分ほどに
なってますね。社数が多かった
時代には会合で価格がどうの技
術がどうのとぶつかったりもし
ましたが、少なくなった今では、
ぶつかることもなく、うちにこ
んな仕事が来てるけどこの分野
は東光さんが得意だからお願い
しますよ、という話が出たりし
てます。言ってみれば、上手く
棲み分けができたのかもしれま
せん。なので、取り合いがない、
ガツガツしたところもない。特に
当社は大手企業じゃないし、他
がやらない特殊な分野なので、
みなさんの目の上のタンコブに
すらなってないんでしょうね。
当社にとってはありがたい話ですけど…。
於久田 それも、独自の技術をベースにし
てこれまでニッチな部分でやってきたエンジ
ニアリング企業だからだと思いますね。
◆宮 田 確かにそうかもしれません。狭い
部分ではありますが、エンジニアメーカーと
して技術を活かした製品を市場に送り出して
行けば、この先も生き残れると思ってます。
 軽でも他にない2コンプをやってたりし
ますし、他でやってない製品と技術を持っ
ているんだからもっと仕事が取れるんだ
ろ、と営業会議で言ったりしますけど、現
状の納期なんかを考えるとそれもどうなん
だと思います。
 それと、地球の気温も全世界的に上昇して
いるので、冷凍機の能力アップが必要になる

空港内リムジンバスのバス用冷房装置も扱っている。構内走行用の幅広バス
なので工場に入れるのが一苦労である
TheTRUCK2016年6月号48
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌶
時代が来るだろうし、移動販売と宅配を兼ね
たビジネスは5年、10年先にはもっともっと
伸びると思ってます。それも、社内の会議で
もよく出る話なんです。
於久田 他ではやらない独自の技術をベー
スにする、という生き残り策は非常に大切な
ことです。技術と実績がない企業ではできま
せんからね。それで、そういう中からさらに
新しい技術が生まれる。大切なことです。東
光冷熱の強みはそこにあると思います。
◆宮 田 当社開発の電気式冷蔵・冷凍ボッ
クスも本腰を入れて商品化しなきゃいけない
んですが、現状は目先の仕事をこなすのが精
いっぱいの状況なんです。その他、新製品も
どんどん出していかなければならないと常に
思ってますが、現状そっちになかなか手が回
らないのが正直なところです。
 もうひとつ特長的なのが空調・冷房関係に
なります。例えば、東京空港公団のリムジン
バスの空調装置も当社が担当してます。羽田
と成田で飛行場内の旅客輸送用に使わる幅の
広いバスですが、6月、7月にかけて毎年10
台前後扱ってます。この工場にリムジンバス
を入れるんですが大物なので大変です。夜中
に先導車を付けて陸送してくるんですが、工
場の中に入れるのにまた一苦労なんです。工
場に入れて、当社で冷房ユニットを改造して
能力アップなどを施す形になります。
 それと献血用のバスの冷房装置も毎年10
台前後扱います。その他、会長(坂入博氏)
代から扱ってますが、馬匹車の冷房も10台
前後毎年コンスタントに来ます。特殊分野だ
し、台数がそんなに多くないので、他ではな
かなか扱わない。そういうのが当社に来るん
です。
地獄の日々を送った新社長の1年間
手形取引を一切排除した経営方針
於久田 宮田社長のお生まれは何年なんで
すか?
◆宮 田 昭和29年1月で今年62才になり
ました。大学を出てすぐ、22才でこの会社に
入りましたから、もう40年間この会社にい
るんです。大卒は初めてだと言われて入社し
たのが昭和51年で、当初は経理をやりなが
らサービスもやってて、当時は冷凍機につい
て何にもわからなかったんですけど、少しづ
つ業界も分かってきてサービス
が面白くなりはじめた頃に、本
社に戻って業務と検査を担当し
ろとなったんです、それが24才
ぐらいだったかな。その後、26
才から営業です。当時はマツダ
の仕事を当社がやってて、営業
でマツダ担当になりました。関
東を中心に全国をいろいろと走
り回ってた時代です。ミスター
マツダなんて言われてました
ね。(笑)当時マツダにはボンゴと
ポーターキャブがあって、この
車種については完璧に熟知して

東光冷熱の本社工場。冷凍機だけでなボデー架装も担当しているため現在フ
ル稼働中となっている
TheTRUCK2016年6月号49
東光冷熱エンジニアリング
ました。
於久田 社長を引き継いだのはいつなんで
すか?
◆宮 田 私が48才のときだから、平成13
年です。創業者の坂入夫妻が体調を崩して2
人とも相次いで入院しちゃったことで、いき
なり社長やれ、となったんです。まだ営業部
長の頃です。社長なんて務まらないとは思い
ましたけど、社内でもお前が社長をやれとい
う話になってそれで社長を受けたんです。と
ころが、ここからが大変で、景気も良くない
し平成13年の1年間はどうにもならない状況
でした。さらに、運悪く関係先の不渡りをしょ
い込んだりで、その1年間は経営的にもどん
底で、私は1年間給料も取れませんでした。
支払いは膨れるし、手もとの手形は増えるし、
当然銀行も金を貸してくれない、そういう状
況が続いたんです。地獄の日々でしたね。土
地を売ってもバブルはじけてるので負債をカ
バーできるものでもないし、税金も納めなけ
ればならない。私の身内から資金を調達した
りして繋いでたような状態でした。
 そんな時、石原都知事のディーゼル車乗り
入れ規制が発表されて、それで
平成14年から15年かけて、乗
せ換え需要を中心としたいろい
ろな仕事が増えてきたんです。
於久田 東京都が従来の「公害
防止条例」を全面改正して、「都民
の健康と安全な環境の確保に関
する条例」を制定した時ですね。
東京都独自の排出ガス基準が設
定され、基準を満たさないディー
ゼル車は走行を禁止するという
画期的なものでしたね。平成13
年4月に施行され、平成15年
10月から排ガス規制により、基
準を満たさないディーゼル車は
都内を走ることができなくなる。これによっ
て、トラックの乗せ換え需要が急増しました
よね。
◆宮 田 他社さんも忙しくなって当社にも
仕事が来る。とにかく売上を上げてお金を回
していかなければならないわけで、これぞチャ
ンスだと思い懸命に頑張りました。そんなこ
ともあって不渡りも出さずになんとか会社を
継続することができたんです。
 その時に考えたんです。手形で商売してい
たら当社のような会社は間違いなく潰れるな
と思い、徐々に手形を止めて現金商売に切り
替えて行ったんです。幸いにも大手銀行が資
金を融資してくれたりで、最終的には手形を
一切なくしたんです。
 手形をゼロにしたことと、それまでの仕入
れも徹底的に見直したことで、平成20年頃
から若干ではありましたが利益が出るように
なったんです。それからは社員の待遇も良く
してます。
於久田 最悪の状況で経営権も含めて社長
を引き受けた。正直、騙されたと思ったんじゃ
ないですか?

すぐ近くにあるボデー架装専門会社。この工場は以前東光冷熱の本社工場だった
冷凍機取り付けも含めたワンボックス改造のすべてをワンストップで対応している
TheTRUCK2016年6月号50
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌶
◆宮 田 そんなことはありません、という
と嘘になります。社長を受けたときにはとん
でもない状況だったのは事実でしたから、頭
にカチンときた時期もありました。でも今は、
これだけのものを残してくれたと坂入会長に
は感謝しています。坂入会長は現在84才で、
足が悪くなったので完全リタイヤで自宅にお
られますが、80才まで
毎日会社に出てきてまし
たからまだまだお元気で
すよ。
於久田 大学は技術
系、それとも経営学と
か?
◆宮 田 商科大で簿記
を勉強してました。頭は
それほど良くないけど暗
算が得意なので、銀行や
リース会社と話している
ときでも大雑把な計算を
先に頭の中でしちゃうん
です。先の先を読みなが
らいろいろと取引してるんです。
於久田 そういうのが頭が良いと言うんで
す。でも、それはすごい。経営者というのは
そういうところがもっとも重要ですからね。
◆宮 田 社長になってから14年を過ぎま
したけど、経験上、会社というのは出て行く
金はキッチリ期日通り、でも入って来る金は
ほとんどが遅れる。社長
になってそういうことが
よく分かりました。なの
で、常に余裕を見ての経
営を心掛ける必要がある
な、と思ってます。
於久田 現在の従業員
数は…?
◆宮 田 製造、サービ
ス、営業など全部入れて
約20人です。社内外注
先が4社あってそこには
合わせて14人ほどいま
す。別会社ですが当社
100%の外注先になり
ます。以前当社の本社が

ワンボックス専門に扱う会社の工場も東光冷熱のすぐ近くにある
TheTRUCK2016年6月号51
東光冷熱エンジニアリング
あったすぐ近くの旧工場
にボデー架装専門にやっ
てる会社があって、その
また近くにワンボックス
専門にやってる会社があ
ります。半径50mほど
の場所に主要外注先があ
るんです。
 ワンボックス専門工場
は4人ほどやってますか
ら、月に20〜25台ぐ
らいが限度です。それ以
上の注文をいただくんで
すが、なかなか応じられ
ないのが現状です。ワン
ボックスの冷凍車は月に10台はないかな、
断熱材を取り付けた保冷車の方が多いと思い
ます。その他、窓をブラインドにする板張り
とかもそこでやってます。
 その他、ワンボックス用リフトの取り付け
を月に5〜10台ぐらい扱ってます。ワンボッ
クス架装はそれ以外にも細かい仕事が結構あ
りますね。
 本来、冷凍機屋のやるような仕事ではない
かもしれませんが、お陰様でそういう仕事も
いただけるのでありがたいと思ってます。そ
ういう仕事もちゃんとしてればその流れで冷
凍車の仕事も来るだろうと考えてやってます。
 ニッチな仕事は、いつどこから声がかかる
かわからないので、いろいろな技術とその対
応力を持っていなければなりません。例えば、
2コンプだって、当社でブラケットを作って
取り付けているわけだし、そういうものをこ
れからも継続して行かないとならないと思っ
てます。
於久田 最後に社長の趣味は何ですか?
◆宮 田 スポーツかな。ゴルフは最近やら
なくなってますが、日曜日はテニスを2時間、
土曜日には体育館でソフトバレーボールを2
時間、これが毎週欠かさない趣味です。この
年になるとテニスは結構ハードだけど、60才
過ぎても常に身体を動かしてないとね。
於久田 本日は多忙極まりないところ時間
を割いていただきありがとうございました。
他でできない仕事をその技術力で対応するエ
ンジニアリング企業、今回の取材で東光冷熱
を再認識しました。
訪問企業データ
○会社名:株式会社東光冷熱エンジニアリング
○本社所在地:〒243-0206
 神奈川県厚木市下川入832-4
 TEL:046
245
1734
 FAX:046
245
0783
 URL:http://www.coldstar.co.jp/
営業品目:コールドスター輸送用冷凍機の設計製
作販売(トラック、トレーラー、コンテナ用)、移
動販売車ボデー架装、ワンボックス・特殊車体架
装、移動販売用冷蔵冷凍装置、バス・特殊車用(検
診車、実験動物、馬匹輸送車等)空調装置、理化学
機器用クーラー&ヒーター・空気清浄装置、給食
カート用冷温蔵機、アルミ・FRP冷凍冷蔵ボデー
架装

移動販売車(軽トラック)移動販売車“ひまわり号”(2トン車)
中売りタイプの移動販売車(2トン車)
2トン車ベースの移動調理加工販売車
実験動物運搬車用空調装置
大手スーパー向け移動販売車(4トン車)
TheTRUCK2016年6月号52
新シリーズ
時代語る
車体人
󱌶
東光冷熱エンジニアリング
製品写真グラフ

ダブルキャブタイプの美術品運搬車用空調装置
トントラック用冷凍装置
野良犬運搬車用空調装置
馬匹運搬車用空調装置
トントラック用冷凍装置
美術品運搬車用空調装置
空港コンテナ用空調装置
4トン車ベースの移動調理加工販売車
TheTRUCK2016年6月号53
東光冷熱エンジニアリング

TheTRUCK2016年6月号54
ゴミのリサイクル
ビジネス
澤田征二
☆ゴミの収集・運搬・処理
 20年近く前、東京都庁に出かけた時に清掃局の
前の廊下に昭和30年代(?)の東京都でのゴミ収集作
業現場の写真が掲示してあったのを覚えている。 そ
こには、竹で編んだ籠にゴミを入れて大八車に積み、
運んでいる場面や川沿いのゴミ処理場から船に乗せて
「夢の島」に運ぶ様子等が写っていた。
 これらの写真が写されたすぐ後に、1964年(昭和
39年)の第一次東京オリンピックの開催が決まった。
 昭和31年(?)に「もはや戦後ではない」と言う経済
白書の言葉が背中を押して、先進国を目指して高度
経済成長の段階にあった多くの人々にとっては、来日
する外国人が見る日本にとって相応しくない景色を改
善すべく、ゴミを「見せない・臭いも閉じ込める」密閉
容器に詰め込んで運ぶ事を選択する。塵芥収集車、
一般的に「パッカー車」と呼ばれる車両の開発がスター
トする。欧米では既に製品化していた車両で、
 ・飛行機・自動車メーカの富士重工(スバル)
 ・消防ポンプ・バキューム車メーカの森田ポンプ
 ・ダンプメーカの新明和工業
 ・鉄道車両、橋梁メーカの富士車両
 ・新明和工業の弟分だった極東開発はちょっと遅
れて・・製品開発の競争がスタートする。
 行政の仕事には、国防といった主要な仕事の他に
も保健、衛生と言った国民の生命、安全を守る義務
もある。
 この施策の具体的な実施は地方自治体が責任を
持って行うので、自治体個々の状況に合わせて行わ
れる。
 この当時「お役所仕事」と言う言葉があって、地方
公務員の仕事ぶりについて、住民からは『遅れず、休
まず、仕事せず!』との悪口が聞かれたことも。
 現在のようにアルファベットやカタカナ名の仕事/
会社が沢山あって選択によって高給を手にする機会が
有るのと違い、就職先について、公務員は給料もそ
こそこで首を切られることもない、憧れの職場と見ら
れていた。
 ここで、役所に責任があるという事は公務員がゴミ
の発生から最終の処理まで手掛けるものとの意識が有
るから、収集・処理のスピードはゴミの仕事に振り当
てる公務員の数とやる気にかかってきて、その仕事ぶ
りについてのお上(行政)と下(住民)の間の感覚のズ
レがどうしても表に出る。
 このことは、徐々に住民の不満を呼び、改善の為
に責任は自治体にあるが実務の自由度については民
間の清掃事業者に委託する自治体が出てくる。 
 この件で大阪市の例を挙げる。
 関西の工場に勤めていた1970年頃、ダイハツの
軽トラダンプの注文が沢山入ってきた。構造は深アオ
リの箱でボディーのダンプヒンジが高い所にある。
 ゴミ集めの仕事を受託した業者が大量に注文したよ
うで、朝早く表に出されているゴミを集めて、広い道
で待っているパッカー車の投入口にダンプして移し替
えるという。
 このパッカー車の後部投入口の高さまでダンプボ
ディー後端位置を高く持ち上げるように設計されてい
たのだ。
 今考えても、なかなか洒落たシステムだと思って
いる。
 パッカー車と小型ダンプの両方を製品化している極
東開発にとってはジョイントビジネスとして有難い仕事
である。 
 軽トラを使うのは道路事情の良くなかった当時の狭
い道でも入っていける為。現在は住民の殆どはパッ
カー車が横付けできるそれなりに広い道路にあるゴミ
ステーションへのゴミの持ち込みを義務付けされてい
るが、そのようなシステムは企画・検討・予算付け・
ゴミのリサイクルビジネス

TheTRUCK2016年6月号55
見渡す限り埋立地。白く見えるのは所謂ビニール類。写真では見分けられないが地
平線に数本のパイプが立っている。地中のメタンガスを抜くためのもの。何度かこ
のガスに引火して火事になった。
ステーション位置・・と言った具体的な項目が住民と
自治体の間の話し合いで納得を得て実施されるまでに
は結構な時間がかかる。
 最近、自治会の当番が廻ってきて、いわゆる「住民
エゴ」の意見を聞く事もあってこの事の難しさを痛感し
ている。(俺の家の前にゴミステーションを置いてくれ
るな!) 
 この当時は、大阪市も場当たり的な対応でスタート
したようだが、公務員が働かない早朝から働き出し、
住民が勤めに出る頃には綺麗になっていて評価された
と聞いている。
 何処かの国のように、独裁者/宗教/思想主義党
が専制政治をする国ではない日本は時間がかかったが
徐々に国民/住民の納得できるシステムで政治が運
営されるようになって来ていると思える。
 このゴミのビジネスの「昔/今」「大都市/小都
市」について展開してみよう。
☆26年前(1989年)東京都の粗大ごみ
 日本のバブル経済がピークであった1989年の
秋、東京都の粗大ゴミ処理/埋立地(中央防波堤埋
立処分場)を取材している。(1990年1月号に記事
掲載)
 この年の夏にこの埋立地でハエが大量発生して、
大型タンクローリで薬剤散布をする等大きな問題と
なった。
 私の取材中にもNHKの取材班と出会っている。
 東京都清掃局は『今考えたい東京のゴミ・・・』のス
ローガンのもとに「TOKYOSLIMTʻ89」のタイトル
でゴミ減量のキャンペーンを打っていた。
 そのキャンペーンキャラクタがイラストの『ゴミラ』
ある。ゴミを気味悪い悪者に見立て、「こいつを退治
しよう!」という事を言いたいのだったろう、ゴミを現在
のようにリサイクル/リユース/燃料化などによる「資
源」との意識は全くなかったようだ。
 今、振り返って見てみると、住民が「ゴミ」という鬱
陶しく思っているものを、大金持ちのお役所が大金を
投じて解決するという「パフォーマ
ンス」と感じてしまうのは、「失わ
れた20年」後の冷たい空気の所
為だろうか? 
「可燃ごみ」は燃やし、粗大ご
(燃えないゴミ)は埋め立てて
目の前から消してしまうというい
かにも、バブル的発想と行政の
「腕力」のイメージが感じられる。
 付け加えると、東京都はこの処
理場が稼働を始めた時に姉妹都
市の北京市衛生局の担当者を呼
んで見学会を行っている。(相互に
行っている)
 この北京市衛生局の担当者は
『これらの設備は、我々の参考に

TheTRUCK2016年6月号56
ここは破砕機前のスペース。まだまだ使える机と椅子が運び込まれてきた。写真右端にバケットローダ
のアームが見える
放棄されているマットレス類。これらは破砕機にかからず人が刃物でバラさなくてはならない。なお、
スプリングの入ったものは現在処理料として数千円から1万円以上が必要。
なりません。中国の人は、とてもこのようなものをゴ
ミとして捨てるほど豊かではありません。普通、この
ような招待を受けた時は否定的な発言を控えるものだ
が、中国人の「足」と言えば自転車であった頃、まだ
まだ使える自転車が無造作に捨てられ、埋め立てられ
るのを見て目を丸くしていたのだろう。(今はどうだろ
う・・・・?)
 取材時の写真にコメントを着けて並べてみる。当時
の雰囲気を感じてもらいたい。
ゴミのリサイクルビジネス

TheTRUCK2016年6月号57
Noプレートの付いてないこの埋立地内専用オフロードダンプ、これら以外にも多くの種類が走っている。自動車税は払わなくても良いが
特殊で数の少ない物なので開発費が掛り結構高価なものである。
バケットローダが落とし込んでいる先は破砕機へ送り込むコンベア。このゴミの中には開発中のコン
ピュータや家電品の試作品も紛れ込んでいると、その道の人が言っていたのを思い出す。競合他社に
見つからない、安い処分方法だから。
☆2016年 綾瀬市リサイクル協同組合
 東京都は日本最大の都市で、行政の中心というメ
ンツと大企業の本社を抱えての潤沢な税金を使える
が、地方都市はそうはいかない。
(現在、東京都の予算はスウェーデンの国家予算と
同じ)
 私の住んでいる綾瀬市には市が運営する「リサイク
ルセンター」があるが、リサイクル資源を扱う卸売企
(問屋)数社が集まって運営する「綾瀬市リサイクル
協同組合」もある。
 この組合は、今から30年も前、1985年、市内
に1万㎡の敷地を借用して設立された神奈川県では
第一号となる「資源分別回収組合」である。
 綾瀬市は、バブル景気の成長期にリサイクルと言う

TheTRUCK2016年6月号58
処理委託量は入口にあるトラックスケールの計測で行う。
アルミ缶を集めている籠。アルミキャップや缶詰のアルミ蓋はア
ルミ中心の材料だが機能(裂ける)の為に他の金属が含まれてい
てアルミ缶の再生に障害が有るとの事。
解体・分別にかかる作業コストは「資源ごみ」を出す住民の意識
によって大きく変わる。ゴミを出す時の「ひと手間」のお願いが
大切な仕事。例えば大量に出てくるPETボトルは小学校やスー
パーマーケットに頼んでキャップを集めてもらいキャップなし本体
で出してもらうシステムが中心。その他、住民説明会を自治会
役員に行う。
手段で環境に取り組もうとした事が評価されて「環境
リーディングシティ」の称号をもらっている。
 ビジネスのシステムは「ヤード方式」と呼ばれるもの
で、市内の組合企業が回収したリサイクル資源全て
をここに集めて(年間取扱数量:約6,300トン)、鉄・
非鉄金属・プラスティック・ガラス・紙 等のセクショ
ンに解体・選別された後、納品先の企業の要望を加
味して寸法/重量/荷姿(バラ・コンテナ等)といった
諸元にまとめて納品される。
 この時の解体/分別/混雑物のない精度といった
項目の品質が納入先で評価されているとの事。
また、従業員の仕事は解体や選別と言った単純で力
の要らない繰り返し作業が主なので、知的障害者や
高齢者など数名を雇用し出来る範囲の業務を担当して
もらっている。
 この組合の事務局に長年勤めておられる方の、話
ゴミのリサイクルビジネス

TheTRUCK2016年6月号59
リサイクルアルミ缶を扱う卸売企業は自社のコンテナを置いて、
満杯になると引き取るシステムとしている。脱着荷台車の基本
活用法。
この頃は個人情報保護などの影響でシュレッダーを持っている家
庭が増えてきた。そこで紙ごみが2種類になり再生紙にする工
程も異なるので、別々に出荷する。
使用済みのプラゴミは、燃やすと発熱量が大きいので燃えにくい
生ゴミなどを焼却炉等で燃やす時の助燃材として用いられる。セ
メントメーカも石灰石を焼成するキルンに投入していると聞いた
ことが有る。石炭などを使っていた一部をこれに代えると、ごみ
処理費用として補助金がもらえるからコストダウンになるのだとい
う。いろいろなところで使われるから寸法に規定が有る。
家電製品はリサイクル費用を払い済みなので、家電量販店など
で引き取ってくれるが、ついでに引き取ってくることもある。そ
の場合は分解の手間をかけてモーターなどを取り出して売り上げ
にする。
が面白かった。
 ある時、廃棄物として大量に集められていた掃除
機が全て盗まれたが、数日後に戻ってきた。 点検
してみるとモーターが全て抜き取られている。
 ひとつ・ふたつの中古モーター等 誰も買ってくれ
ないが、ある程度集まると結構「金」になるということ
を教えられたという。 
 ゴミ処理の手伝いをして、自治体から補助金を貰う
のではなく、鉄板やアルミ板からトラックボディーを造
るように、ゴミからお金になるリサイクル品を「作り出
す」と言うビジネスをバブル成長期である30年前に
実行したというのは素晴らしい。
 この協同組合の現場を見学する機会が有ったので
スナップ写真にコメントを付けてならべる。
 今後、ゴミを捨てる時の参考になれば・・・。

総会はYoo会長の挨拶からはじまった
TheTRUCK2016年6月号60
タイ国際トラックショーの主催者も
ゲストで参加
 昨年9月にタイ・バンコクで初開催した「2015タ
イ国際トラックショー」は、タイの運輸省、工業省、
TCEBなどの政府機関をはじめ、自動車関連団体、
陸運連盟などの各協会からも高く評価された展示会
となった。中でも、トラックユーザーの総合団体組織
のLTFT(TheLandTransportationFederation
ofThailand)は開催にあたって全面的に協力してく
れた。会期中にLTFT主催による“AECLogistics
Summit”が会場内で開催され、ASEAN各国の輸送
関係の協会代表が集まり、ATF(ASEANTrucking
Federation)が新たに組織されるなど、ASEANの
トラック物流にとって革命的とも思える大きな成果を
生む結果を残した。
 先日、バンコクのバンナー・ソイ・ラーザンにある
セントラルポイント・スタジオを会場にLTFTの年次
海外トピックス
タイ国陸運連盟のLTFTが年次総会を開催
新会長に輸出入運送協会会長を
務めた実績を評価し
物流会社社長
ThongyuKonkan氏を選出

LTFTの新たな執行部。所信を述べるKonkan新会長(中央)
事務局長のChumpolSaichuer氏(左)と経理委員長のSirapob
Pichairattanapong氏(右)
会長を退任するYoo氏にはLTFTに加盟する協会の会長からそ
れぞれ感謝を込めたプレゼントが贈られた
Yoo前会長と握手を交わすKonkan新会長。周りを囲むのは
LTFT加盟の各協会代表者たち
Yoo会長に感謝の花束を贈呈するタイ国際トラックショーの芝本
委員長(右)と於久田事務局長(左)
LTFT加盟協会の会長らと壇上で記念撮影する芝本委員長と於
久田事務局長。2人ともタイのトラック運送業界ではかなり知られ
た存在となっている
TheTRUCK2016年6月号61
総会が開催され、約200名の会員が参加した。また、
タイ国際トラックショー実行委員会の責任者もゲスト
で参加した。
 総会は、LTFTの顔として知られるYoo会長の挨
拶からはじまり、2015年度の活動状況とその報告、
2016年度の目標などが説明された。今回の大きな
目的のひとつは会長の改選である。Yoo会長に代
わって、Imports-ExportsTransportAssociation
(輸出入運送協会)の会長経験のあるThongyu
Konkan氏が新会長として満場一致で選ばれた。
 議事終了後に、タイ国際トラックショーの主催者で
ある芝本和宜実行委員長(西尾レントオール)と於久
田幸雄事務局長(パラボックス)が登壇し、今回の展
示会成功のキーマンでもあるYoo前会長に感謝を込
めて花束を贈呈した。また、Konkan新会長にも今
後の活躍を期待して同様に花束を贈呈した。

会場の両サイドにはスポンサードしたトラックメーカーのブースがあ
る。トラックに囲まれての総会パーティーはけっこういい雰囲気だ
食べきれないほどテーブルいっぱいに運ばれてくる料理。今回は
中華となったようだ
TheTRUCK2016年6月号62
 総会が終了するとスポンサードした各トラックメー
カーの企業プレゼンテーションがあり、ステージ上
で繰り広げられるダンス歌謡ショーを見ながらのパー
ティーへと流れて行った。
 総会の会場となったセントラルポイント・スタジオは
一流ホテルに直結した大型スタジオで、会場内には
スポンサーとなったトラックメーカーの車両が両側に
展示されていた。スポンサーフィーは1社10万バー
(約33万円)で、この資金をベースにLTFTの総
会は行われていた。パーティー中はLTFTに所属す
る各協会長らがスポンサーとなったトラックメーカー
のブースを回り、展示車両の前で写真撮影を行って
いた。
 LTFTはタイ国内のトラック輸送、貿易、物流関連
の協会が集まり組織されている連盟で、現在9つの
協会が加盟している。
 加盟する協会は、①NortheasternTransport
Association(東北部運送協会)、②ThaiTransp
ortationandLogisticsAssociation(タイ運
輸・物流協会)、③Imports-ExportsTransport
Association(輸出入運送協会)、④Eastern
TransportationAssociation(東部運輸協会)
⑤AssociationofSouthernLogisticsandTrans
portation(南部運輸物流協会)、⑥Leamchabang
-ChonburiTranportationAssociation(レムチャ
バン・チョンブリ運輸協会)、⑦Professional
CraneAssociation(プロフェッショナルクレー
ン協会)、⑧ThaiTransportationOperators
Association(タイ運送操縦者協会)、⑨The
WesternTruckAssociationofThailand(タイ
西部トラック協会)、となっている。
◇LTFT新会長の主なプロフィール
Dr.ThongyuKonkan(トンユーコンカン)
1958年11月26日生まれ。[学歴]Ph.D.(博
士):FacultyofEngineer,Logistics(エンジニ
ア学部物流専攻)、MasterDegree(大学院)、
タイ国立開発行政研究院(NIDA=NationalIns
tituteofDevelopmentAdministration,
GraduateSchoolofPublicAdministration)
行政管理(MPA)学部、ランシット大学(Rangsit
University,GraduateSchoolofArtsProgram
inLeadershipinSociety,Businessand
Politics)・M.A.リーダーシッププログラム(M.A.
Leadership)、KingPrajadhipok'sInstitute,
TheCollegeofPoliticsandGovernance,
AdvancedCertificateCourseinPublic
EconomicsManagementforExecutives、
BechelorDegree(大学)、RamkhamhaengUni
versity,Facultyoflaw(ラムカムヘン大学・法
学部)、KasembanditUniversity,FacultyofBu
siness,Management(カセンバンディット大学・
経営学部マネジメント専攻)[職歴]1996〜
1977:TipcoGroup役員、2008〜2005:Im
ports-ExportsTransportAssociation (輸出入
運送協会)会長。[現在]スコータイタンマティラー
ト大学エンジニア学部教授、タイ商工会議所大学
非常勤講師、T.K.LogisticsandSupplyChain
(Thailand)Co.,Ltd.andT.K.Group取締役社長、
PrakobkitTransportandShippingCo.,Ltd.社
長、LTFT会長。
海外トピックス

細かな工夫で展示トラックを目立たせていた日野ブース
FUSOが展示したトラックはマーキングが派手だが結構お洒落である
スポンサーの各出展ブースを回る会長たち。いすゞのブースでの記念撮影
TheTRUCK2016年6月号63

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年6月号76
燃費性能とインテリアデザインを改良した新型小型トラック「キャンター」
2016年モデル
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、省燃費性能を高
め、インテリアデザインなどを改良した新型小型トラッ「キャン
ター」2016年モデルを、2016年4月26日より全国の三菱
ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門から発売した。
 2010年にデビューした「キャンター」初のモデルチェンジとな
る2016年モデルは、国内トップレベルの燃費性能の実現と、
ドライバーの快適性向上というユーザーからの強い要望に応え
開発したもの。
 燃費性能はランニングコストに直結し、運送事業の経営に
大きく影響を与えるため、エンジンのリファインを実施し、国内トッ
プレベルの省燃費を追求した。また、プロドライバーは待機時
間を含めた長時間を運転席で過ごすため、室内をブラックと
ルバーを基調とした色調とし、落ち着きのある快適な居住環境
へと一新した。
 MFTBC副社長の三輪為夫セールスジャパン本部長は、「こ
の新型キャンターは、ハイグレードなインテリア、疲れにくく快
適性を高めた新型シートなど、居心地の良い居住空間を実現
しました。このキャンターに乗りたい、乗ることでステイタスを得
られる、そう感じていただける商品に仕上がったと自負していま
す。他方、事業者様にとって重要な燃費の面においても、ク
ラストップの低燃費を実現し、燃料コスト削減に貢献できる自
信作です。三菱ふそうは、お客様が弊社製品を所有すること、
乗ることに誇りを持てると同時に、省燃費技術による生涯保
有コスを低減できる商品を、今後も開発・提供して参ります」
と述べている。
 なお、東京地区販売価格は、車型TRG-FEA50、4P10
(T4)110KW(150PS)エンジン搭載、6速DUONIC2.0
トランスミションのアイドリングストップ&スタート付きキャブ付き
シャシー、ヒルスタートアシスト機能付きで4,299.48千円(消
費税含む)となっている。
■商品特長
⑴国内トップレベルの省燃費を実現(小型ディーゼルトラック)
 新型「キャンター」は、省燃費性能に定評のある4P10型エ
ンジンのポテンシャルをらに引き出すため、エンジンのみなら
ず車両トータルとしてのチューニングを施し、燃費効率を向上さ
せ、国内トップレベル(国土交通省審査値・重量車モード燃
費値)の省燃費を実現。
 ISS(アイドリングストップ&スタート)付き車のほとんどで、
平成27年度重量車燃費基準+10%を達成(エンジン出力
129kW、最大積載量3.5t超〜7.5t以下の車両を除く)
その他、車両も全車で平成27年度重量車燃費基準+5%
を達成させている。これにより、自動車重量税と自動車取得
税が、それぞれ減税となる。ちなみに減税実施時期は、自動
車取得税が平成29年3月31日までの登録車、自動車重量
税が平成29年4月30日までの登録車となる。
⑵スタイリッシュで機能的なインテリアを採用
 室内はブラックとシルバーを基調とする、ラグジュアリーな内
装へ一新。ハイグレードな室内はドライバーの疲労を軽減し、
運転にゆとをもたらす。運転席シートにはサイドサポートを採
用し、ホールド性を向上するとともに、座面クッションを拡大し、
疲れにくく快適な運転環境を提供している。
⑶室内収納スペースを拡大し居住性を向上
 オーバーヘッドシェルフやフロアコンソール、センタートレイ
マガジンラックなど、従来はCUSTOM仕様に装備されていた
収納を標準装備とした。収納スペースが拡大し、室内の作業
性を向上させ、使い勝手の良い居住空間を実現。
⑷ヒルスタートアシスト機能を搭載(DUONIC2.0搭載車)
2016年モデル…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
国内トップレベルの省燃費を実現した
新型小型トラック「キャンター」2016年モデル登場

TheTRUCK2016年6月号77
エコイメージを強調するフロントグリルのブルーライ
ホールド性を向上させたサイドサポートを採
用の運転席シー
燃費性能を追求した総排
気量2,998㏄の4P10
型エンジン(直4インター
クーラーターボ)
スタイリッシュで機能的なインテリアを採用
タダノが誇る世界最大級の145t吊り
ラフテレーンクレーン「GR-1450EX」
 DUONIC2.0搭載
車には、坂道発進時
のずり下がりを抑える
「ヒルスタートアシス
機能」を標準搭載。ブ
レーキペダルから足を
離しアクセルペダルを
踏むまでの間、一時
的にブレーキ力を保持する。
⑸デュアルクラッチ式AMT(AutomatedManualTr
ansmission)「DUONIC2.0」
 2015年9月よりDUONIC2.0にバージョンアップ。デュア
ルクラッチの改良などを行い、信頼性・快適性・操作性を向
上させさせた。シフトショクを大幅に低減し、スムーズな走り
を追求。
 DUONIC2.0は、2つのクラッチを瞬時に切り
替えることで動力の伝達効率を最大限に高め、
優れた省燃費と乗用車感覚の走りを実現する。
⑹CUSTOM仕様の外装をさらにグレード
アップ
 新たにメッキコーナーパネルとフォグランプを
CUSTOM仕様に追加。
⑺フロントグリルにエコブルーをデザイン
 FUSOトラクのアイデ
ンティティー統一を図るた
め、フロントグリルにエコ
イメージのブルーラインを
配した。
(税別)、販売見込台数は年間10台としている。
「GR-1450EX」の主な特長
⑴世界最大級のラフテレーンクレーン
 日本市場向け同社ラフテレーンクレーンの最大吊上げ能力
は70tだが、これを大幅に上回る、世界最大級145t吊りの
ラフテレーンクレーンを日本市場に投入。
 ㈱タダノは、このたび世界最大級の145t吊りラフテレーン
クレーン(RoughTerrainCrane)「GR-1450EX」を日本市場
向けに新発売した。
 この「GR-1450EX」は、海外の資源開発等の大型プラン
ト建設や、メンテナンスに必要な移動式クレーンの大型化・
長尺化と共に、狭所への進入性に優れた大型クレーンの要
望に応えるものとして、2013年8月に世界最
大級のラフテレーンクレーンとして海外市場向
けに発売されたもの。国内では、公道を走行
する車両としての条件を満たしていないため車
両登録及び公道走行はできないが、港湾や
プラント構内で使用される大型移動式クレーン
のニーズがあることから今回日本市場でも発売
するもの。
 なお、標準仕様の価格は1億6,500万円
ラフテレーンクレーン…タダノ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
世界最大級ラフテレーンクレーン
「GRー1450EX」を日本市場向けに新発売

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年6月号78
タダノが誇る世界最大級の145t吊りラフテレーンクレーン「GR-1450EX」
⑸環境への配慮
「燃料消費モニタ(クレーンの作業時や走行時の燃料消
費情報を常時表示)」や「エコ・モー(エンジン最高回転数
の制限により燃料消費量を削減する機能)、ならびに「ポ
ジティブ・コントロール(油圧ポンプの吐出量制御により燃料
消費量を削減)といった、環境に配慮した機能を搭載。ま
た、ディーゼル特殊自動車2014年排出ガス規制にも適合
している。
⑹テレマティクスWeb情報サービス「HELLO‐NET」
を装備
 携帯通信によるクレーンの稼働状況の掌握と、GPSによ
る位置情報確認、さらに保守管理のための情報をウェブサイ
でサポート。使用されている製品の情報をユーザーと共有し、
一歩進んだサポート・サービスを提供。
「GR-1450EX」の主要諸元
①クレーン諸元…◇最大クレーン容量:145t×2.5m、◇
最大地上揚程:ブーム60.0m・ジブ78.2m、◇最大作業
半径:ブーム54.0m・ジブ60.3m、◇ブーム長さ:13.1m
〜61.0m、◇ジブ長さ:10.3m、18.0m。
②キャリヤ諸元…◇エンジン名称:カミンズ(QSB6.7+
SCRTier4F)、◇エンジン最大出力:201kW{270PS}
2,000min-1{rpm}◇エンジン最大トルク990N・m{101kgf
m}/1,500min-1{rpm}◇全長16,190㎜、◇全幅3,315
㎜、◇全高:3,785㎜、◇車両総重量:91,200㎏。
 同機は、ラフテレーンクレーンで初の「シングル伸縮シリンダ
機構」を採用。ブームはこのクラス最長の61.0mの高強度ラ
ウンドブームで、さらに油圧でジブのチルト角が自在に操作可
能な2段バイフォールドパワーチルトジブ装着時には、最大地
上揚程78.2mを実現。
 なお、「シングル伸縮シリンダ機構」は、内蔵された1本の油
圧シリンダがブーム内でスライし、各段をブーム固定ピンで連
結しながら、順次送り出していく伸縮システム。
⑵3軸キャリヤ採用による狭所進入性の向上
 ラフテレーンクレーンならではの小回り性を活かすコンパクトな
3軸キャリヤは、狭所への進入性や機動性に優れる。また、
カウンタウエイト装着状態での構内移動も実現。
⑶分解搬送システムの採用
 カウンタウエイトや、アウトリガの自力着脱可能な、分解搬
送システムを実現。
⑷キャブチルト機構搭載
 クレーン作業時にキャブ(運転席)を最大15度傾けられる
キャブチルト機構を、ラフテレーンクレーンで初採用。高揚
程作業における視認性や作業性を大幅に
向上。

TheTRUCK2016年6月号79
KATOの新型50t吊りラフター「SL-500RfPREMIUM」
 ㈱加藤製作所は、新型50t吊りラフター「SL-500Rf
PREMIUM」を2016年7月より全国一斉に発売する。
 新発売のSL-500RfPREMIUMは、平成26年ディー
ゼル特殊自動車排出ガス規制適合エンジンと5段スーパー
ブームを搭載した安全と環境に優しいラフテレーンクレーンで
ある。価格は7,700万円(税別)で、目標販売台数は年間
300台となっている。
「SL-500RfPREMIUM」主な特長
◇車幅2.75m…クラス最小幅を実現し、道路走行時の
負担を軽減。
◇5段高剛性スーパーブーム…ブーム最長40mで作業
領域を拡大。前方領域最大作業半径は37m。《ブーム
吊上げ能力》最大吊上げ能力50t×3.0m、ブーム長さ
10.1m〜40m、最大地上揚程41.1m、ブーム起伏角度
〜84°
◇E-JIBSL仕様…①ジブ装着格納作業の容易化:ジブ
装着格納時の運転席からの乗降回数は各々2回のみで運
転者の負担を軽減しジブ振出の所要時間も短縮、②ジブ装
着格納の省スペース化:ブーム最縮小時の前方スペースで
ジブの装着格納が可能。《ジブ吊上げ能力》最大吊上げ能
力4.2t×75°、ジブ長さ9.4m〜13.7m、最大地上揚程
54.8m、ジブオフセット5°〜60°
◇環境にやさしい平成26年ディーゼル特殊自動車排出
ガス規制適合エンジン搭載…①低騒音型建設機械の指
定を取得、②最大出力:254kW/2000min-1、③最大
トルク:1400N・m/1200-1600min-1。
◇ICカードシステム「KIC・S」①盗難防止機能:エン
ジン始動にはCカードによる認証が必要、②クレーンデータ
管理:クレーン作業データや車両の走行データをCカードに
記録保管しパソコンに入力することが可能(パソコン用カー
リーダとデータ管理用ソフトウエアはオプション)、③車両状
態管理:車両の走行データや各部の稼働時間など作業履
歴を管理出来るため点検整備に活用可能。
◇タッチパネル式CORインフォメーションディスプレイ…
①クレーン作業時や走行時の燃料消費量をリアルタイムで
表示することにより省エネ運転を手助け、②「ecoスイッチ」
搭載によりクレーン作業中のエンジン最高回転数を制限し燃
費削減と騒音を低減。
◇クレーン作業時の省エネ化機能「オートミニマムコント
ロール」アイドリング待機時には油圧の流れを最小限に
制御する「オートミニマムコントロール」が作動し燃料消費量
を制御。
◇キャブ内居住性の向上…①新規ファブリック採用サス
ペンション付シート、②任意位置固定式新型サンシェイド採
用、③視界向上大型天井ガラス&大型ループワイパー採用。
◇液晶クラスターメーター車両情報のメッセージを表示
する視認性の良い液晶カラーディスプレイ採用。
◇電子式水準器(新規採用)機体水平補助機能により
機体の水平設置作業を容易化。
◇キャブ内空調システム…新型エアコン採用し、エンジン
停止時に暖房できる燃焼式エアヒータをオプション設定。
◇LED式灯火器採用…①高輝度のLED作業灯および
室内灯を標準装備、②LED式新型ACS外部表示装置
を採用、③LED式新型リヤコンビネーションランプを採用。
◇多彩なオプション設定…左折&後退音声警報、無線
式後方確認カメラ、燃焼式エアヒータ、地上デジタル対応
テレビ放送受信装置、風速計、ドアバイザ、ブームミラー、
路肩灯、サイドマーカーランプ、電動格納サイドミラーヒータ
装置。
新型ラフテレーン…加藤製作所
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ディーゼル排出ガス規制適合エンジン搭載の
新型50t吊りラフテレーンクレーン新発売

The TRUCK News
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TheTRUCK2016年6月号80
FUSOの小型バスローザ
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は小型バスローザ
をベトナム市場に初投入し、小型バスの現地での様々なニー
ズに対応。また、現地顧客に車両を迅速に納入するため、
トナム・ホーチミン市郊外にある専用工場でローザ初の
現地生産を開始した。経済成長著しいベトナム市場で、小
型バスから大型トラックまで幅広いラインアップを提供し、市場
プレゼンスを高めるとしている。
■成長市場であるベトナム小型バス市場の様々なニー
ズに対応
 ベトナムは2015〜2017年の4年間の実質平均予測
GDP成長率が約6.8%と、2010〜2014年実績と比べ
て約1%増加しており、東南アジアの中でもフィピンと並び
最も高い成長率を示している。
 こした状況の中、学校・幼稚園、ホテルやオフィス・工
場、また、旅行者増に伴う観光地などへの送迎のための小
型バスの需要が急速に高まりつつある。FUSOは今回、こう
した様々なニーズに対応するため4車型を投入。顧客の用途
に応じ様々な配列が可能なシートや、バス専用に設計された
シャシーなど、ベトナムの小型バス市場ではこれまでなかった
タイプの車両を「ローザ」により実現させている。さらに、新興
国市場での耐久性を保証するため、ベトナム全土で2万㎞に
わたる走行試験を実施している。
「ローザ」初の現地生産を開始
 現地顧客に商品を迅速に納入するため、ベトナム・ホーチ
ン郊外にある専用工場で「ローザ」初の現地生産を開
始した。
 MFTBCの川崎工場から基幹部品を輸出し、サイゴ
ン交通運輸機械総公社(SAMCO)でノクダウン生産を
実施している。同工場は2015年3月に完成、約4万
㎡の敷地を有し、年間生産能力は約1000台となって
いる。
■高品質な製品・サービスの提供により、顧客か
ら高い期待
 販売は親会社であるダイムラー社の100%子会社メル
セデス・ベンツ・ベトナム社(MBV)を通して行ない、約
1000台の年間販売台数を目指す。また、全国17ヵ
所にある販売・整備拠点で高品質なサービスを提供する
ことになっている。
 MFTBC取締役副社長兼セールス・カスタマーサービス本
部長のミヒャエル・カンパー氏は、「ローザは1960年の生産
開始以来、品質の高さから海外でも高い評価を得ています。
今回、初の現地生産を開始することにより、現地のお客様
へ製品を迅速に提供できるともに、日本の高い生産技術と
サービスの提供を通して、ベトナムの自動車産業に貢献して
いきます」と述べている。
 2016年5月11日にホーチミン市郊外で開催された「ロー
ザ」の発表イベントでMBV社長・CEOのミヒャエル・ベーレ
ンス氏は、「ベトナムのお客様に安全性、快適性、経済性、
機能性を備えた日本製の小型バスを導入することを嬉しく思い
ます。すでに100台の大口受注を獲得するなど、お客様の
期待の高さが伺えます」と語った。
■世界で活躍する「ローザ」
 小型バス「ローザ」は1960年の日本国内での発売以来、
主に送迎、幼稚園バス、福祉車両、キャンピングカーなどで
使われている。現在、国内外含めFUSOのバスラインアッ
プで最も販売されているモデルで、世界約40ヵ国に輸出さ
れており、累計生産台数は1997年に10万台、2015年
には20万台を達成させている。
■ベトナムにおけるFUSOブランド
 FUSOは東南アジアでも特に成長著しいベトナムを戦略市
場と位置付け、同国での事業を強化すべく、2014年7月よ
小型バス…三菱ふそ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
「ローザ」がベトナムの小型バス市場に初参入
FUSO初の小型バス現地生産を開始

TheTRUCK2016年6月号81
いすモーターズインディアのLCV生産工場
タイで生産されているISUZU「MU-7」
トナムでの「ローザ」発表イベント
インドで販売が開始されるいすゞの人気ピックアップ「D-MAX」
 いすゞ自動車㈱のインドにおけ
る生産販売子会社であるいすゞ
モーターズインディアは、2016
年4月27日、建設を進めていた
LCVの生産工場(イド南部アン
ドラ・プラディシュ州)の開所式
を実施した。
 開所式には、いすから片山社
長、イド政府からはアンドラプラディシュ州チャンドラバブ
ナイドゥ首相、在インド平松賢司大使等、約300名が出席
した。
 片山社長は同セレモニーでの挨拶において、「イドは、い
ゞの成長戦略を支える市場のひとつであり、イドでの生産
事業の開始により、いすは“'MakeinIndia”に貢献していく」
と語った。
 いすモーターズインディアは、急成長するイド市場で新
たにLCV事業を展開することを目的に、2012年8月に会社
りMBVを通じて小・中・大型トラックの現地組み立て及び
販売を行っている。また、小型のみだった製品ラインアップを
2014年からは中・大型まで拡大、2015年は大型トラック
の新モデルを導入し、小型から大型まで幅広い選択肢を提供
している。
 2015年の販売台数は前年比で約30%増加しており、
今回、小型バスがラインアップに追加されることで、顧客基
盤をらに強化し、シェア拡大が見込まれている。
を設立、2013年3月にはピックアップトラック(D-MAX)及び
派生車(MU-7)の完成車輸入販売を開始。今回、生産工
場の完成を機に同社は更なる販売ネットワークの拡充・現地
生産体制の構築を図り、インド事業の本格展開を進めると
ている。
 ちなみに、“MakeinIndia”とは国内外の企業からの投資
を促進し、イドを世界の魅力的な製造ハブに発展させること
で、イドの高い経済成長率と雇用創出を目指すために簡易
的で効率的な行政を実現することを目的とした政策である。
インド工場…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
いすゞモーターズ・インディアの工場開所式を実施
インド市場で新たにLCV事業を展開

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年6月号82
革新的生産技術を導入した工場(写真はイドネシアのカラワンエンジン工場)
 インドの自動車市場は、同国の順調な経済発展により、
昨年は約360万台規模へ成長しており、中でもいすゞLCV
のコア商品であるピックアップトラックのセグメトは約20万
台規模へと急速に拡大している。今後いすは、市場ニーズ
に適した商品開発・販売ネットワークの拡充・現地生産体制
の構築により、事業規模の拡大を目指すことになる。
■IMIの概要
◇会社名称…いすゞモーターズインディア(IsuzuMotors
IndiaPrivateLimited)、◇所在地…インド共和国タミルナ
ドゥ州チェンナイ市、◇代表者…山口真宏、◇事業内容…
LCV輸入・組立卸売、◇設立年月…2012年8月21日、
◇資本金…200億インドルピー(約350億円)◇出資比
率…いすゞ18.6%、いすゞモーターズアジア43.4%、三菱
商事38%。
トヨタ自動車㈱のブラジルにおける製造・販売会社であ
るToyotadoBrazilLTDA(ブラジルトヨタ=TDB)は、
2016年2月より稼働を開始した中南米地域で初となるエ
ンジン工場の開所式を5月10日(現地時間)に実施した。
同工場は、同じサンパウロ州で車両を生産するインダイア
ツーバ工場とソロカバ工場の中間地点にあるポルトフェリス
市に位置し、生産能力は年産10.8万基、従業員数は約
320名で、投資額は5.8億レアル(約180億円)、排気
量1.3Lと1.5Lの「エティオス」搭載用のNRエンジンを
生産する。
トヨタは「持続的に成長し続ける企業」を目指し、「量を求め
た工場づくり」から発想を大きく転換し、「競争力のある新しい
工場づくり」に取り組んでいる。ポルトフェリスエンジン工場
においても、今年3月に開所式を行ったTMMIN(インドネ
シアでの製造会社)のカラワンエンジン工場と同様に、「シン
プル&スリム」「フレキシブル」をキーワードに、日本の工場で
も導入を進めている革新的生産技術を導入。その結果、エ
ンジン工場の主要工程(鋳造・機械加工・組み付け)をひと
つの建屋に集約し、コンパクトで需要変動に強い工場となっ
ている。工場設備の初期投資部分についても、2008年
と比較して約40%低減を達成させている。
 式典でトヨタのセント・アンジェロ専務役員は、「トヨタは
持続的に成長し続ける企業を目指している。今回のエンジ
ン工場での生産開始は、アルゼンチン、ベネズエラ、およ
びブラジルでの車両生産とともに、中南米地域の今後の
更なる発展に貢献し、トヨタの長期戦略の礎となるだろう」
と述べた。
 トヨタは1958年、海外生産の先駆けとしてブラジルに生
産事業体であるTDBを設立。それ以降、ブラジルのユーザー
に愛されるクルマづくりを目指し、1959年から2001年まで
の約40年間で10万台以上の「バンデランテ(ランドクルー
ザーFJ25Lのブラジル仕様車)」を生産・販売している。また、
1998年にインダイアツーバ工場を立ち上げ「カローラ」の生
産を、2012年にはソロカバ工場の稼働を開始し「エティオス」
を生産するなど、ブラジル市場の成長ともに歩んでいる。
 また、社会貢献活動や環境対策として、マナティーの生
息環境保護への支援や、世界最大級の湿原であるパンタ
ナール湿地帯でのスミレコンゴウインコの保護活動に加え、
サンパウロ州の環境保護エリアに24万5千本の植樹を実
施。新工場の周辺にも新たに3万5千本の植樹を行うなど、
地域に根差した企業市民として積極的な活動にも取り組ん
でいる。
 今後も、トヨタは「クルマづくを通じて地域社会に貢献す
る」という創業以来の理念のもと、ブラジルにおける自動車
産業の発展に向け尽力するとともに、ブラジルのユーザーが
満足する商品を展開していくしている。
中南米展開…トヨタ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
トヨタが中南米初のエンジン工場をブラジルで稼働開始
持続的成長を支える「競争力ある工場づくり」を推進

TheTRUCK2016年6月号83
バスを縁石に隙間なく横付けする実証実験の様子バリアフリー縁石とタイヤの接触部
軽乗用車「ピクシスメガ」Gターボ・レジャーエディション“SAⅡ”
ラゲージスペース使用例(レジャーエディション
“SAⅡ”)
 TOYOTAは、軽乗用車「ピクシスメガ」を一部改良すると
もに新たにレジャーエディション“SAⅡ”を設定し、全国の
ヨタカローラ店、ネッツ店および、軽自動車市場比率の高い
地域で取扱希望のあった一部のトヨタ店、トヨペット店を通じ
て、2016年5月17日に発売した。
 今回の一部改良では、街乗りでの事故被害の軽減を主眼
した衝突回避支援システム「スマートアシスト」を標準装備と
することで、衝突回避支援ブレーキ機能における作動速度域
を拡大するとともに、衝突警報機能に歩行者検知と車線逸
脱警報機能を追加するなどドライバーをサポートする。
 さらに、エクステリアのフードガーニッシュを意匠変更したほ
か、上り坂発進時に車の後退を防ぐヒルホールドシステムと、
車線変更時などに方向指示レバーを途中まで動かし手を離す
と方向指示灯が3回点滅するワンタッチターンシグナル機能付
方向指示スイッチを全車に採用した。
 外板色には新色フレッシュグリーンメタリック、ミトブルーマ
イカメタリックを含む9色の設定とあわせ、ホワイトルーフとのツー
トーンカラー(オプション)5色設定し、多彩なバリエーショ
した。また、レジャーエディション“SAⅡ”は、汚れた荷物
を気軽に置ける防水素材のイージーケアフロアや荷物の運搬
に便利な固定フック
を備えるなど利便性
を高めている。
 メーカー希望小売
価格(消費税込み)
は、1,350,000円
〜1,841,400円と
なっている。
一部改良…TOYOTA
話題のニュートラック新製品情報・新情報
進化した衝突回避支援システムを設定するなど
軽乗用車「ピクシスメガ」の一部を改良
 横浜ゴム㈱は、2016年1月20日〜29日に新潟市で行わ
れたバス停のバリアフリー縁石の実証実験に協力した。実証
実験は、(公社)日本交通計画協会が主催し、新潟
市、新潟交通㈱の協力を得て実施された。また実
験には横浜ゴムのほかに、㈱アドヴァンス、日本道
路㈱、三井物産プランシステム㈱が協力した。
 従来のバス停はバスの車体と縁石を密着させる
ことが難しく、乗降口と歩道の間に生まれる隙間
が高齢者や車椅子、ベビーカー使用者が乗降す
る際の大きな負担となっている。バリアフリー縁石
はこした隙間を解消する効果がある。
 実験には既に欧州市場で実用化されている縁石(欧州製)
バリアフリー…横浜ゴム
話題のニュートラック新製品情報・新情報
バス停での乗降をスムーズにする
バリアフリー縁石の実証実験に横浜ゴムが協力

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年6月号84
ユニキャリアの絵になる機械「FOZE×みなとみらい」
と、日本国内で開発中の縁石の計2種類のバリアフリー縁石
が使用された。これらの縁石は、車道に面した側面が内側に
カーブを描くうに加工されている特殊なもので、タイヤのショ
ルダー部をカーブに沿ううに接触させながら停車することで縁
石側面がタイヤのガイドとなるため、車体を正確に縁石側まで
寄せることが可能となる。
 バリアフリー縁石の使用では、縁石に接触するタイヤショ
ルダー部の耐久性が重視される。横浜ゴムはタイヤの耐久
性に関する検討やシミュレーションなども含め実証実験に協
力。実験には夏タイヤ「MY777」とスタッドレスタイヤ「ZEN
903ZW」を使用し、タイヤ形状の違いによる車両停車時の
正着し易さ、耐久性への影響などを確認した。
 バリアフリー縁石はこれまで国内での導入事例はないもの
の、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け
て導入が予定されている東京臨海部BRTシステムをはじめ、
全国各地において導入検討の動きがはじまっている。
 フォークリフトメーカーのユニキャリ
ア㈱は、販促企画として現代アートの
第一人者でイラストレーターの鈴木英
人氏(鈴木エイジン本舗)とコラボレー
ションを行い、2016年4月1日にそ
の第一弾となる書き下ろしイラストを発
表した。
 第一弾のイラスト背景には、歴史
ある国内三大貿易港のひとつで、人
気観光スポットでもある横浜「みなとみ
らい」が選ばれた。また2014年10
月に発売を開始し、トップクラスの環
境性能を誇る弊社の次世代フォークリ
フト『FOZE』を組み合わせることで、
「過去、現在、そして未来へ」の新
たな物流の夜明けを演出するイラス
 横浜ゴム㈱の米国バージニア州セーラムにあるタイヤ生
産販売子会社ヨコハマタイヤ・マニュファクチャング・バー
ジニア(YTMV)は、同州の環境NPOバージニア・ウォー
ター・エンバイアラメンタル・アソシエーショ(VWEA)が選ぶ
「EnvironmentalExcellenceGoldAward(エンバイアラ
に仕上げられている。独創的な夜明
けの光がみなとみらいの景色と融合し
『FOZE』を美しく表現。この世界観
をイラストという新しい形、「絵になる
機械」を通じて、人々の暮らしに新たな
「喜びと感動を」届けるため、今後は
同社の様々な場面で展開していく予定
となっている。
 見る人全てを魅了させる鈴木氏と
のコラボレーションは、期間限定で第
三弾までが予定されている。これは、
「モノが動くところに、喜びと感動を」
届けるというユニキャリアの挑戦の一
環で、今後も物流を通じてフォークリ
トをより多くの人に知ってもらえるように
努めて行くしている。
ンタル・エクセレンス・ゴールド・アワード)を受賞。また、
同州レキシントンでの第27回エンバイアラメント・バージニア
シンポジウムで「GovernorʼsEnvironmentalExcellence
Award(ガバナーズエンバイアラメンタルエクセレンスアワー
ド)を受賞した。
イラスト…ユニキャリア
環境賞…横浜ゴム
話題のニュートラック新製品情報・新情報
話題のニュートラック新製品情報・新情報
「絵になる機械」初のイラストコラボレーションに
現代アートの第一人者、鈴木英人氏を起用
横浜ゴムの米国子会社が2つの環境賞を受賞
エネルギー効率化や従業員の環境意識向上などを実施

TheTRUCK2016年6月号85
「Governor'sEnvironmentalExcellenceAward」で記念撮影するYTMV村上徹郎社長
(右から3人目)
 VWEAはバージニア州の水資源保護を目的に1947年
に設立された団体で、市民や環境学者、州政府職員など
によって構成されている。YTMVは、昨年3月に同団体
が選ぶ「2015年産業廃棄物及び前処理環境優秀賞」
環境改善が顕著な企業などに与えられる「Environmental
WarriorAward(エンバイアラメンタル・ウォリア・アワード)
を受賞。今回の受賞は廃棄物削減により2015
年9月に埋立て処分量をゼロにした完全ゼロエミ
ション達成や、工業用水前処理の基準を長年に
渡りしっかりと順守してきたことが評価されたもの。
「GovernorʼsEnvironmentalExcellence
Award」は持続可能性、環境保護計画、土地
の保全、屋外レクリエーションやオープンスペー
スの開発などのバージニア州の総合計画「バージ
ニア・アウドア・プラン」の実行の4つのカテゴ
リーに重要な貢献があった企業・団体に贈られ
る。今回の受賞は完全ゼロエミッション達成が高
く評価されたことによる。
 YTMVは2014年に米国子会社ヨコハマ
タイヤ・コーポレーションのセーラム工場を分離独立させ
て設立した乗用車・SUV用タイヤの生産販売会社で、
2014年にバージニア州環境優秀プログラムの最高レベ
「E4」を導入し、エネルギー使用の効率化、水資源管
理、化学物質管理、従業員の環境意識向上などに取り
組んでいる。

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2016年6月号86
ゲンケートジャパンコンサルティング
井上元
(元日本フルハーフ㈱)
美しく荘厳なハノーヴァ市庁舎
 ヨーロッパでは輸送機器に関して広く興味がある
ことや、社会で輸送の重要性が強く認識されている
ことから、大きな商用車ショーがフランスのリヨン
とドイツのハノーヴァで隔年に開催されている。第
1回のIAAショーは1897年に始まり、2014年は9
月25日から8日間、ハノーヴァで開催された。
 安全性の追求、排気ガスによる環境破壊への対
応、燃費性能の改善による資源保護、運転手の労働
環境改善、運転手不足などの輸送を取り巻く諸問題
の改善、解決に向けて輸送機器メーカー、整備業、
部品業などの輸送関連企業が協力し、老いも、若き
も、男女を問わずにたくさんの来場者が巨大な展示
場に足を運んでいた。
 ハノーヴァ駅前は路線バスが路面電車の軌道内
を走行し、バス停留所と路面電車の停車駅が共用
で使用されて狭い駅前広場を有効に利用してい
る。地下鉄駅の目印である“U”マークを見つけて
地下鉄に乗車し、およそ30分でIAA会場(メッセ)
駅に到着する。
久しぶりのドイツ商用車展示会
“IAA国際モーターショー”見学
 およそ30年前、イラクのバグダッドへ出張の途中、飛行機のトランジット(乗り
換え)時間を利用してフランクフルトで開催されていたIAA国際モーターショーを
見学したことがある。当時のIAAショーは乗用車と商用車が同時に開催されてい
た。まだ海外の旅に慣れていなかった自分
は、会場内でホットドッグとビールを買い、
一人寂しくベンチに座って食べたことが
懐かしく感じられる。あれから30年。
以前に開催されていたフランクフルトか
ら移転して国際博覧会都市として有名な、
ハノーヴァで開催された第65回IAA
国際商用車ショーを久しぶりに見学した。
“元さんの従心こばなし”

TheTRUCK2016年6月号87
駅頭に設置された切符販売機。
乗車時に打刻器で切符に打刻をす
る。打刻記録がないと罰金が課せら
れる
IAAモーターショーの玄関口、ハノーヴァ中央駅
路線バスが路面電車の軌道内を走り、駅前広場を有効に利
用する。路線バスと路面電車が共用で停留所を使用するハ
ノーヴァ駅前
“U”マークが地下鉄駅の目印。地下鉄は郊外では地上を
走行する
巨大な展示スペースのIAA会場。場内ではハイブリト、電
気駆動の大型バス、トラク、小型商用車の試乗会を実施
 国内のように乗
車時に改札口が設
置されていないド
イツでは、地下鉄
や路面電車を利用
する時にはプラッ
トフォーム上で乗
車券を購入し、打
刻器を見つけて切
符に打刻する。
車内での検札時
に打刻の無いこ
とが判ると罰金
が課せられるの
で旅行者には注
意が求められる。
1.展示を楽しむIAA商用車ショー
第65回IAAショーは“Drivingthefuture”(未来
を運転する)をテーマに開催され、接続性(Connec
tivity)、効率性(Efficiency)、柔軟性(Flexibility)
が展示会のテーマとなっていた。
 ハノーヴァ郊外にあるIAA会場は26万5千平方
メートルの広い面積があり、大きな展示場には世界
45か国から2,066社が出展した。海外からも多くの
出展があり、中国からは200社を超える企業の出展
があった。

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2016年6月号88
国内と異なり多くの乗用車メーカーが出展して人気の小型集配車の展示
自動幌開閉装置を取り付けたダンプトラック
セメントミキサー用トラクの展示
IAA会場入り口。入場券はウェブでの事前購入がお奨め
ダイムラー社が2025年の実現を予定するトラクタのコンセプ
トモデル 
電気自動車を含めて街中用集配車の展示に力が入る“日産” 
タンクトラクの展示。後軸はリトアクスルを採用
 展示期間中には25万人を超える来場者が訪れ、
そのうちアジアからの来場者の約30%は中国から
の訪問者で、アジアからの来場者の中では中国人が
最も多く入場した。
 展示会場内では高い安全性や経済性の追求に加
え、運転中のドライバーのストレスを軽減する商用
車の自動運転などの先進技術を、10年後の実用化
を目指してお互いのメーカーが競い合う様子を肌で
感じる。 
 過去には海外から人気を得て大量に輸出された日
本製の大型トラック、バスなどの展示は残念ながら
ダイムラーグループのキャンター車、ブリジストン
社が展示するタイヤ製品を除き、今回のショーでは
展示を見ることができなかった。中国、韓国のメー
カーを含めて海外の輸送関連機器メーカーの元気な
展示を見ると、部品を含めてIAAショーへの参加
がない国内ではトラック、トラクタ、トレーラ、バ
スなど大型車両の技術、デザイン、価格面でのガラ
パゴス化がさらに進行することを危惧する。

TheTRUCK2016年6月号89
ダイムラーグループが展示するキャンター車
空気抵抗を減らして燃費を改善するティドロッ(涙)形状の単車トラック
輸送効率の改善に国内で普及が期待されるスワップボデー
中国トラクメーカの出展。日本のトラクメーカの展示はない
ヨーロッパでは珍しいウィングレーラの展示
ブリジストン社のタイヤ展示中国トラクメーカは鉄製バンボデーを架装して堂々の展示

ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2016年6月号90
中国からの出店が200社を超えた部品展示場
トルコなど中東国の部品展示
整備機器、整備工具も数多く展示
大型車両用洗車機、洗剤の展示
国内では見学の機会がないバスの展示
バスの運転席や客用座席も出展されている 
 会場内には大型バスの展示もされている。製品だ
けでなく運転席シートや乗客用座席の展示も見るこ
とができる。ヨーロッパ製のお洒落で恰好の良いデ
 部品展示場には中国から200社以上の展示がされ
ていた。近年の円安効果で輸出が容易になった経済
状況でも品質の良い、信頼性に富んだ国内製の商用
ザインを見ると、日頃、国内で目にするバスがブサ
イクに感じてしまう。
車、架装・艤装部品が海外に全く進出、紹介されな
い現実に暗澹とした気持ちにさせられる。

TheTRUCK2016年6月号91
ラッシングワイヤー用手巻きウィンチ
トレーラ用アクスルの展示
前後に自動開閉(左:スライド時、右:開放時)左右に自動開閉
日本で装着が見られない自動幌開閉装置
大型車両にもLED灯火器が装着コンテナヤードで使用されるストラドルキャリアの展示
ダンプ車両の床面損傷、摩耗を
軽減する”オクスライド”床ライナー
材。排出時、ボデー内面と荷物
の固着を軽減する
ようである。
 欧州の最新の商用車製品や新技術が近隣国ではど
んどん紹介され使用されている。国内では人口減少
による経済の衰退傾向に加え、輸送に関する技術革
新が遅れることで隣国との輸送効率に差が生じるこ
とを危惧する。30年前にフランクフルトで見学し
たIAA国際モーターショーでは全く見ることのな
かったIT関連機器を含めた商用車や周辺機器の進
歩に、強く時代変化の速さを感じた。
(以下、次号に続く)
 GPS(全地球測位システム:GlobalPositioning
System)システムの普及から、サテライトを利用し
た車両の安全ナビゲーションシステムに興味が集
まっていた。日本では電波法の関係から未だ利用で
きないことを伝えると、運転手の生命、安全の確保
に役立つのに“すぐに認可がされない”ことがドイ
ツ人には理解できないようである。近隣の中国や韓
国では欧州の新しい製品や技術の変化に素早く対応
して採用する実情から、日本は閉ざされた国、保守
的な国、商売の相手にならない国と評価されている