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【新春対談】宮内秀樹 衆議院議員 国土交通大臣政務官

TheTRUCK2016年1月号20
新春対談
ドライバー不足に伴う
トラック運送業界の改革
取引環境・労働時間改善
協議会に期待
本誌は一昨年、自民党のトラック輸送振興議員連盟に所属する政治家を
中心に8名の議員と対談した。物流二法による規制緩和は、結果として
物価抑制には大きく貢献したものの、トラック運送業界には同業者間の
競争を助長して、適正運賃収受が難しい構造を創出してしまった。その
結果、最近になって顕著に表面化したのがドライバー不足である。この
ドライバー不足は少子高齢化だけでなく、ドライバーへの待遇や業界
イメージの問題など根が深いので、何とか政治を動かせないかと考えた
のである。筆者は政治家との対談で多くを学ぶことが出来たが、中でも
2014年8月号で対談した宮内秀樹議員は、具体的に「運送事業許可の
更新制とアウトサイダーの排除」を提唱した。運送事業許可を更新制に
する為には、事業者は定期的に事業内容などのチェックを受けることに
なるので“痛み”が伴うことは間違いない。筆者も宮内議員の提唱に
賛同し、昨年のトラック協会長との対談で意見具申した。その宮内議員が
第三次安倍内閣で国土交通大臣政務官に就任した。トラック輸送業界の改
革が求められるこの時期としては絶妙のタイミングである。公務多忙な中、
時間を割いて頂いた。(秋林路)
宮内秀樹衆議院議員国土交通大臣政務官
聞き手:秋林路篤文(本誌)

TheTRUCK2016年1月号21
宮内秀樹 衆議院議員 国土交通大臣政務官
先ず、トラック運送事業
 者自身から行動開始を
秋林路 先日の『宮内秀樹君を
激励する会』(24P参照)は、昨年
を大きく上回る支持者が駆けつけ
て大いに賑わいました。また、今
回は国土交通大臣政務官にご就任
されましたこと、私も嬉しく受け
止めております。
宮 内 有難う御座います。
私も当選2回でこのポストに就
かせて頂いたことに感謝してお
ります。
秋林路 宮内さんの政治に対す
る取り組みに好感が持たれ、その
評価が自然発生的に伝播している
のだと思います。
宮 内 私の政治信条は即戦
力ですので、評価は別にしても、
何事につけ一所懸命取り組んでい
きたいと思っています。
秋林路 評価がなければこの
重要なポストに任命されること
はないと思います。真面目で一
所懸命な姿は好感が持てます
し、落研で鍛えたキャラクター
も爽やかです。
宮 内 有難い事です。即戦
力がモットーですので、そのよ
うに映るのかも知れません。
秋林路 宮内議員が国交省の
大臣政務官に就かれて喜んでいる
支持者は多いと思いますが、実は
私もそのひとりです。と申します
のも、前回の対談(2014年8月号)
で、トラック運送業界を改革する
ためには「トラック運送事業許可
を更新制にして、事業内容をしっ
かりチェックし、違反するアウト
サイダーは即排除する時期に来て

TheTRUCK2016年1月号22
新春対談
いる。」と発言されました。トラッ
ク運送業界のドライバー不足は、
少子高齢化だけでなく、若者の自
動車離れや業界のイメージ、社会
的地位の問題もあって根が深いん
です。しかし、このまま放置して
おくと、物流マヒの引き金になる
し、日本経済にも大きな影響を及
ぼしかねない。業界のリーダー的
立場にいる人は大きな危機感を
もっているし、改革断行は待った
なしの所に来ていると感じていま
す。大きな改革を行う時は官と政
治の力が不可欠です。その意味で
はグッドタイミングで宮内さん
が、このポストに就かれたと歓迎
しているのです。
宮 内 トラック運送事業許
可の更新制、アウトサイダーの
排除は、私の地元(福岡)の事業
者さんからも伺っています。ト
ラック運送事業者さんのドライ
バー不足や運賃問題は切実です
から、確かに待ったなしだと思
います。ただ、改革には痛み
が伴いますから、事業者さんに
もその覚悟が必要です。
秋林路 明治維新は江戸城の
無血開城に象徴されるように、
歴史的にも希に見る流血の少な
い革命でした。それでも崇高な
志をもつ若者が数多く亡くなっ
ています。
 このトラック運送業界の改革
痛みを覚悟で立ち上がる人
が居ないと一歩も前に進みませ
ん。私は報道の立場でその一翼
を担いたいと考えていますが、
政治では是非宮内さんにその一
翼を担って頂きたいと期待して
いるのです。
宮 内 改革を推進する際に
は、政治がやるべき事、官が動く
べき事がありますが、先ず求めら
れるのは業界自らの行動です。ト
ラック運送業界に改革のニーズが
高まっていないのに、政治や官が
介入しても実態は動きません。ア
ウトサイダーの存在が運賃問題や
業界の社会的地位とも深く関わっ
ている事は明らかですから、その
排除に向けての行動指針をまとめ
るとか、許可の更新制かそれに近
いことを実施するためのプランと
その効果を業界で議論するとか、
先ずは事業者さん自身が行動を起
こすことが大切です。
秋林路 明治維新は殿様のいる
藩体制を変える活動ですから、改
革は死を覚悟の活動です。トラッ
ク運送業界の改革はそれほど大げ
さなものではないけれども、荷主
に対して直言する勇気は必要だ
し、理論武装の為には学識経験者
の力も必要です。
宮 内 そうですね。トラック
運送業界にその機運が高まれば政
治も官も一緒に考えていくことに
なるでしょう。
原価計算に基づく
 運賃を尊重する取引へ
秋林路 以前、トラック運送事
業の若手経営者の全国大会でアン
ケートしたら「自分の運送会社を
息子には継がせたくない。」という
回答が9割を占めたという話しを
当時の青年部長さんから聞きまし
た。社会的地位も低いし、荷主に
頭を押さえられて何時までも卯
󱢅󱢡󱢥
が上がらない。こんな惨めな想い
を息子に味合わせたくない、とい
う訳です。この話しを聞いたとき
に、この業界が若い人にとって夢
も希望もなくなってしまった事を
痛感しました。
 その要因は平成2年に施行され
た物流二法(貨物自動車運送事業
法と貨物運送取扱事業法)に遡り
ます。この物流二法は規制緩和を
柱とするもので、物価抑制など非
常に効果の大きい法律でした。し
かし、規制緩和によって自由度は
高まったものの、競争原理によっ
て弱者にしわ寄せが来る結果にな
りました。先月号で対談した静岡
県トラック協会の大須賀正孝会長

TheTRUCK2016年1月号23
(ハマキョウレックス会長)は、「保
有台数5台では会社の体裁を成さ
ないし、安全管理も出来ない。最
低でも保有台数が20台以上にな
るように行政指導して欲しい。」と
述べておられます。
宮 内 確かに実態の実感はそ
うかも知れませんね。しかし、こ
の規制緩和の時代に官が介入して
規制を強化出来るか、それは大変
難しい事だし、時代に逆行する事
にもなります。ただ、そこに秩序
の重要性とか、アウトサイダー排
除の必要性が社会認識されれば、
官としての方針も打ち出せるので
はないかと思います。
秋林路 先般、藤井直樹自動
車局長さんとも対談させて頂き
ましたが「トラック運送業界は全
日本トラック協会をはじめ都道
府県別に団体が組織され、非常
にまとまりの良い業界なので、
要望をどんどん出して欲しい。
と、官としても業界のニーズに
積極対応のお考えです。やはり、
先ずはトラック運送業界が行動
を興すべきですね。
宮 内 ドライバー不足で物流
が滞って困るのは荷主も同じです
から、業界の実情を虚心坦懐に訴
えるべきだと思います。
秋林路 私は昨年一年間、毎
月関東のトラック協会長さんを
訪ねて地方トラック協会の実情
と課題を伺って来ました。その
結果、全てのトラック協会長が
トラック運送の現状に非常に大
きな危機感を抱いていることが
判りました。現在、表面化して
いるのはドライバー不足で物が
運べなくなるという危機感です
が、その背景には若者が憧れる
夢のある業界を創りにくいとい
う問題があります。その根本原
因は荷主と事業者の立場の違い
です。規制緩和によってこの25
年間でトラック運送事業者の数
は約4万から6万3000に膨れ上
がっています。新参者の事業者
は生き残りをかけて荷主に立ち
向かいますから、運賃は言いな
りです。歴史を重ねた真面目な
事業者も荷主から値下げを要請
されれば、アウトサイダーの存
在があるのでイヤと言えない構
造です。
 物流二法は規制緩和によって競
争力を高め、良品質のものを安く
市場に供給する狙いがありますか
ら、物流では荷主同士も競争関係
にあります。企業の経営方針が物
流のコストダウンにあれば、その
担当者は出入り業者との取引価格
をいかに引き下げるかが使命だし
会社貢献です。この構図がトラッ
ク輸送業者にしわ寄せが来る根本
原因です。
宮 内 その通りだと思いま
す。そこで私は大改革の為に、ト
ラック運送事業者が痛みを伴う
としても襟を正すことの出来ない
アウトサイダーは排除するべきだ
と考えているのです。
秋林路 要は、何時どのように
実施するかという点です。もう
待ったなしのところに来ているこ
とは業界のリーダーは判っている
と思います。
宮 内 私は今、全国で始まっ
ているトラック輸送における取引
環境・労働時間改善協議会などに
期待を寄せています。この協議会
は荷主も参画する会議ですから、
ここで少子高齢化の影響、労働環
境の実態、若者の自動車離れなど
を丁寧に説明して、原価計算に基
づく運賃を尊重するよう訴えるべ
きです。その結果、ドライバーの
待遇が改善され、夢のある職場実
現への道筋が見えてくると思いま
す。その代わりに、健全な業界体
質の構築に努めるべきです。ここ
で、荷主と事業者の信頼関係が構

TheTRUCK2016年1月号24
2011年東京トラックショー展示風景
新春対談
築出来ればアウトサイダーが入り
込む余地は無くなるのではないで
しょうか。
秋林路 私も取引環境・労働
時間改善協議会には期待を寄せ
ています。ただ、このような場
であっても荷主と事業者の立場
は歴然としています。やはり事
業者の立場でものが言える論客
が必要です。
宮 内 確かに簡単ではないと
思います。しかし、事態は背に腹
はかえられない処まで来ているの
ですから、トラック事業者さんは
勇気を持って一歩を踏み出して欲
しいと思います。
原2016NIPPON
 トラックショー開催に賛美
秋林路 取引環境・労働時間
改善協議会は進行中ですので、
その結果を待ちたいと思います
が、この構造的問題は議論を尽
くすだけでは改善されないと思
います。
 私は、このドライバー不足に
対して、当社で出
来ることは何かを
模索して来まし
た。その一つが本
誌による取り組み
ですが、この2年
間で一定の成果は
あったと感じてい
ます。二つ目が30
余年の経験がある
トラックショーの
活用です。
 実は、昨年対談
した全てのトラッ
ク協会が来年10
月、トラックの日
から開催する『20
16NIPPONトラッ
クショー』への協賛
を表明してくれま
した。私はこの『2016NIPPONト
ラックショー』の中で、荷主、ト
ラック事業者そして官や政治を
含めたシンポジウムや討論会、
講演会の開催を計画していま
す。勿論、マスコミへの参画も
要請して世論の構築も目指しま
す。
 他方ではこどもトラック
ショーも開催します。地方トラッ
ク協会には区域を分けて支部があ
りトラック事業者はそこに所属
しています。1支部で運送経営に
関係する子供20名を集めれば、
保護者の親御さんを合わせ40名
になるので、バス1台を仕立てる
事が出来ます。一つの協会で平均
10支部あるとして、関東だけで
も80支部ですから、80台のバス
で運送経営者の子供と保護者(ト
ラックユーザー)3200名が集結
することになります。
宮 内 面白いこと考えていま
すね。子供はトラックが好きです
から喜ぶでしょう。今年、地元福
岡での同じ試みに私も参加しまし
たよ。
秋林路 ただ子供を集めるだけ
ではないんです。来場するバスの
中でDVDなどで運送事業が社会
性の高い職業であることを学んで

TheTRUCK2016年1月号25
宮内秀樹国土交通大臣政務官(右)と対談する本誌・秋林路
頂き、会場では色々な種類のト
ラックの説明を親子で聞き、後
日、写真や絵画、作文を募集して
審査・表彰します。優秀作品はト
ラックにデザインしたり新聞に掲
載して頂くことも励みになると
思います。このこどもトラック
ショーは、親子で見学すること
で、親の仕事を子供に伝えるよい
機会になるし、親もプライド意識
が高まります。また、トラック
ショーに出展する企業もユーザー
の生の声を聞く良い機会になる
し、ビジネスチャンスにも繋がり
ます。
宮 内 それは素晴らしい企画
です。こどもトラックショー
必ず大きな成果を生むと思いま
す。私も『2016NIPPONトラック
ショー』の会場に駆けつけますよ
(笑)。
秋林路 有り難う御座います。
オープニングセレモニーで励まし
の言葉など頂ければより一層盛り
上がること間違いなしです。
宮 内 私のキャッチフレーズ
の即戦力とは、自分に出来る事
を即やるという事です。トラック
運送業界の改革も待ったなしとい
う事ですから、即行動に移して欲
しいと思います。
秋林路 幸い安倍政権の活躍も
あって、日本は2020年のオリン
ピック・パラリンピックが大きな
目標になっています。このトラッ
クショーは隔年開催ですから、
2020年は開催年に当たります。
『2016NIPPONトラックショー』
のイニシャルに日の丸を入れたの
も、それを意識したものですが、
このトラック運送業界の改革もそ
の頃には道筋がついている事を
願っています。
宮 内 5年の歳月は長いよう
でも短いですから、一日一日の
活動が大切です。私もトラック
運送業界の為に全力を尽くす覚
悟です。
秋林路 力強いお言葉です。
私はある意味自由な立場ですか
ら、明治維新に置き換えれば坂
本龍馬の役割を果たしたいです
(笑)
宮 内 そうですか。では私は
大久保利通か勝海舟といったとこ
ろでしょうか(笑)。
秋林路 いえ、宮内さんは政治
家ですから、初代総理大臣の伊藤
博文でしょう。
 最後はトラックショーの宣伝に
なってしまいましたが、2016年
の新年号に相応しい内容になりま
した。公務ご多忙のところ、時間
を割いて下さり感謝しておりま
す。有り難う御座いました。

TheTRUCK2016年1月号26
塩崎恭久厚生労働大臣河村建夫衆議院予算委員長石井啓一国土交通大臣
 11月26日、国会議事堂に近い都市センターホール・
コスモスホールは、衆議院議員の宮内秀樹氏を支援す
る関係者で膨れ上がった。
 宮内議員は、自由民主党所属の衆議院議員(2期)
で第3次安倍改造内閣で国土交通大臣政務官に就
任。生まれは愛媛県。1981年に松山東高校卒業後、
青山学院大学経営学部入学。元大蔵官僚の衆議院議
員塩崎潤氏の書生となり、1996年渡辺具能衆議院議
員政策秘書を経て、2011年12月には自民党衆議院福
岡4区支部長となり、2012年、第46回衆議院議員総
選挙に自民党公認で福岡4区から出馬し初当選。また、
2014年、第47回衆議院議員総選挙に自民党公認で
福岡4区から出馬して再選されている。
 中学・高校時代は野球部に所属し、県大会ではベス
ト8、秘書時代は自民党秘書会の野球部監督も経験。
また、青山学院大学では落語研究会に所属、小気味よ
い会話が爽やかイメージを演出している。
 現在、国土交通大臣政務官、自民党ITS推進・道
路調査会無電柱化小委員会事務局長、港湾議員連盟
事務局次長、トラック議員連盟事務局次長の要職にある。
宮内秀樹議員を励ます会
菅義偉官房長官を始め
錚々たるメンバーが出席
“即戦力”をキャッチフレーズの
政治活動に好感

TheTRUCK2016年1月号27
菅義偉内閣官房長官甘利明内閣府特命担当大臣(経済財政政策)
挨拶する島田隆士後援会会長発起人は元内閣府特命担当大臣の泉信也氏、梅崎壽東京地下鉄㈱相談役、
川嶋康宏日本港湾空港建設協会連合会会長、宮内秀樹後援会会長の島田
隆士氏㈱福岡運輸ホールディングス代表取締役会長、元防衛副大臣の武田
良太氏
挨拶する山本順三副大臣地元福岡4区の皆さん

開催趣旨を説明する横路社長企画説明会に約60社が出席
TheTRUCK2016年1月号28
企画説明会で開催趣旨、
開催概要を発表
年末、クリスマスイブにも
拘わらず約60社が出席
 本誌は2014年12月に一般社団法人国際物流
総合研究所との間でトラックショー開催について話し
合った結果、一旦は国際総合輸送展(仮称)と同時開
催する方向で話しが固まったため、2015年2月号に
『2016東京トラックショー』を開催すると発表した。
ところが、4月になって国際物流総合研究所は単独
でジャパントラックショー開催に向けて動き始めたこと
から、2016年秋には幕張メッセとパシフィコ横浜の
二会場でトラックショーが開催されることになった。
 トラック産業界に大きな動揺が走ったのは当然で、
当事者である筆者には、その経緯を説明する義務が
あるが、その要点は12月号の“論説”で明らかにし
たので、今回の説明会ではトラックショーの歴史、混
乱を招いた背景、新たにトラックショー立ち上げる意
義などについて延べた。以下はその要旨である。
※  ※  ※  ※  ※
 もともと本誌は日本自動車車体工業会の特装会員
の有志が出資して創刊した“特装車”に始まるが、間
もなく広告代理業をしていた増田周作氏(故人)に引
き継がれ“特装車とトレーラ”に誌名変更、約4年後
本誌は2016年10月9日(トラックの日)に合わせて2016NIPPONトラックショーと
2016NIPPON次世代ビークルショーを開催の予定であるが、12月24日には、東
京都トラック会館で企画説明会を開催、出展企業など約60社が出席、本格的準
備に入った。この説明会は過去にも東京都トラック会館で開催しているので、今回
もこの会場で開催したいと考えていたが、会場の都合で年末クリスマスイブのタイ
ングになってしまった。
2016NIPPONトラックショー
2016NIPPON次世代ビークルショー

TheTRUCK2016年1月号29
の昭和48年に筆者が編集参加することになる。
 この年に本誌が企画提案して日本自動車車体工業
会が神宮外苑の絵画館広場で開催したのが“第一回
冷蔵・冷凍車ショー”で、3回まで関わっている。そ
の後、米国自動車産業視察会(呉越会セミナー)で見
学したアメリカトラッキングショーに強烈なインパクトを
受ける。
 当時、日本の展示会は東京モーターショーが代表
的であったが、トラックは脇役的存在でしかなかった。
欧米ではトラック専門の大規模な展示会が開催されて
いた。日本もアジアを代表するトラックの国際展示会
が必要であることは参加者(約50名)の全員が感じ
た筈である。
 本誌は帰国後間もなくトラックショーの開催に向け
て準備を開始、1980年にはトラック産業界に広く呼
びかけて第一回トラックショーを起案するが、準備段
階で頓挫、失敗に終わる。しかし、4年後の1984
年には車体産業の活性化を目的に晴海の国際貿易セ
ンターで開催、出展企業50社の小規模なものであっ
たが、第一回トラックショーが成立、第五回から東
京ビッグサイトに会場を移し、地方トラックショーも開
催したことから、名称も2003年には『東京トラック
ショー』に変更する。その後、2007年まで東京トラッ
クショーは隔年開催で順調に拡大し、展示会の中で
も大きな存在となる。
 しかし、2008年暮れに起きたリーマンショック
によってトラックショーは大打撃を受ける。2007年
の東京トラックショーが好調であったことから、次の
2009年は大幅に規模を拡大して、欧米並みの大規
模化を目ざし、東京ビックサイトを大きく仮押さえし、
銀行からも多額の融資を受けた。トラックショーは隔
年開催していたので、トラックショーのない年には大
きく売上げが落ち込むので、銀行の借り入れで賄い、
トラックショー売上げで返済することを繰り返してい
た。ところが、2009年のトラックショーは、大型ト
ラックメーカー4社がモーターショーへの出展も取り
やめ、トラックショーにも参加しないことになった。当
然、車体関係への影響も甚大で、2009東京トラッ
クショーは成立の見込みが立たなくなってしまった。ま
だ“中止”が出来る段階であったが、当時のオーナー
であった増田周作社長は「こういう時期だからこそト
ラックショーはやらなくてはいけない。と強行路線を
選択した。しかし、現実は惨憺たる状況で、筆者の
日新企画(現在の日新)は多額の負債を抱えることに
なってしまった。
 翌2010年には社員全員を解雇して原点回帰を図
るが、間もなくオーナーの増田周作社長に膵臓癌が
発覚、手術して体力も気力も減退して、業務にも支

TheTRUCK2016年1月号30
障を来すことになる。原点回帰で二人きりになった相
棒が足を引っ張る状態では、会社の再建は不可能で
ある。しかも日新企画には多額の負債がある。
 2011年はトラックショー開催年である。社員はひ
とりも居ないし、相棒は病院から取材に出掛ける始
末なので頼りにならない。しかし、多額の負債を返す
為には、出版だけでは不可能である。トラックショー
が継続出来れば、その可能性はある。かくして、
2011年にはトラックショー、電気自動車産業展、
リニューアルトラックフェアの3つの展示会を同時開
催、曲がりなりにも予定していた会場は埋まり、負債
の約3分の2を返済することが出来た。
 2012年になると増田社長の体調は更に悪化、体
力も大きく減退して業務にも支障が出てきた。このま
までは、二つの会社を継続することは難しいので、
意を決して増田社長に印籠を渡す言葉を吐いたが86
歳にして現役に拘るので、筆者との仲は険悪となる。
約3ヶ月間の睨み合いの末、筆者は事務所を出て単
独で月刊誌(TRUCK-X)を発行することになり、一旦
トラックショーとは無縁の関係になる。
 しかし、事態は思わぬ方向に展開する。2013年
増田社長は元全日本トラック協会専務理事の豊田榮
次氏に日新出版の経営を託し、間もなく他界する。
 新社長となった豊田氏は、筆者が同じ読者を対象
にTRUCK-Xを発行していたこともあり、間もなく
出版事業から撤退、月刊NewTRUCKを休刊し、
2013東京トラックショーを開催する。この段階で、
出版は筆者、トラックショーは豊田氏が継続する形に
なったのであるが、2013東京トラックショー開催直
後に、日新出版の休業を発表してご自身も社長の職
を引いて、翌2014年早春には新たな会社を立ち上
げて“2015国際トラックショー”を8月に開催すると
発表、増田家との確執が勃発する。
 背景にどのような経緯があったか判らないが、豊田
氏は過激な文面をトラックショー出展企業に送りつけ
て、“2015国際トラックショー”の開催中止を発表
する。
 この年、筆者はトライバー不足を招いているトラッ
ク運送業界の活性化を目標に掲げて、自由民主党の
トラック輸送振興連盟に所属する政治家へのインタ
ビューをほぼ毎号展開していた。物流二法による規制
緩和が、トラック運送業界の競争激化を招き、運賃
の低迷を招いていることが、ドライバー不足の最大原
因。物流二法は政治家がつくった法律なので、この
責任の一端は政治家にあると詰め寄ったのである。
 この年の秋、国際物流総合研究所の岩崎主任研
究員から日本ヴューテックの松波登社長を通じて、
2016年にトラックショーを開催する話しが持ち込まれ
るのであるが、その後経緯については本誌12月号の
『論説』で述べているので重複を避ける。
※  ※  ※  ※  ※
 凡そ以上の内容を前置きして、2016NIPPONト
ラックショー開催に向けた現在の取り組みを述べたの
であるが、筆者がとくに強調したのは、地方トラック
協会へのアプローチである。
 本誌は今年3月号から毎月関東圏の各トラック協会
長にインタビューを続けて来た。各県のトラック協会の
安全や環境への取り組み、協会長の人物紹介などが
主な内容であるが、筆者にはもう一つの狙いがあった。
 過去のデータでは、トラックショー来場者の約7割
は関東圏のユーザーで占められている。従って、関
東圏のトラックユーザーに2016NIPPONトラック
ショーのPRが浸透すれば、来場者誘致に大きな希
望が見えてくる。
 そこで、対談の中で提唱したのが、『こどもトラック
ショー』である。この催しは2016NIPPONトラック
ショーのジョイントイベントであるが、トラックに関係す
る子供達を親御さん共々主催者が招待するというもの。
 子供達に親が働くトラック運送の世界を正しく知って
貰うのが主な目的で、トラック運送の社会的役割を知
ることで、親の職業を理解すると同時に、自分の将来
トラック運送と深く関係していることも知って貰う。
 具体的にはトラック協会の支部単位で子供20名を
参加募集、保護者として親御さんに同行頂く(親御さ
んはユーザー)ので、こども20名 親御さん20名
で合計40名、バス1台の人数となる。1トラック協
会に15支部あるとして、関東8協会だけで120支
部となるので、120支部×40名=4800名のユー
ザー親子が来場することになる。勿論、こどもトラッ
クョーは全国のトラック協会に呼びかけるので、更に
増大する可能性もある。こどもトラックショーに参加す
る子供達は、バスの中でもDVDを見て予備勉強し、
到着してからは、親子で見学、後日、写真、絵画、
作文のコンテストに応募頂いて、優秀作品を表彰し、
マスコミでも報道して貰う。
 この“こどもトラックショー”には、対談した全て

電気自動車普及協会について説明する椎木衛事務局長
開催概要を説明する於久田事務局長
TheTRUCK2016年1月号31
のトラック協会長が賛同し、2016NIPPONトラック
ショーへの協賛を取り付けることが出来た。
 このこどもトラックショーは、前述の目的であるが、
公募は幅広く展開するので、2016NIPPONトラック
ショーPRの役割も果たすことになる。
 展示会は出展企業だけ集めても成立しない。トラッ
クショーの場合は顧客となる運送事業者をどれだけ集
客できるかが、大きなカギとなる。今回の説明会で
は、そのユーザーの集客方法を具体的に示し、出展
のメリットを強調した。
 これによって2016NIPPONトラックショーに対す
る主催者の取り組みは詳しく伝わった筈である。
2016NIPPON次世代ビークルショー
への期待を表明
 2016NIPPONトラックショーと同時開催する
2016NIPPON次世代ビークルショーは、前回の電
気自動車産業展を名称変更し、一般社団法人電気自
動車普及協会と協同開催するもの。
 もともと電気自動車産業展は、CO
削減を目的と
した車両やバッテリー、充電器などを展示し、この分
野の産業振興を図ることを目的としているが、最近で
は水素を使用した燃料電池自動車も登場しているほ
か、自動運転など先端技術が大きく進化している。そ
こで、この展示会は電気自動車に限らす対象を大きく
拡大することにしたもの。
 今回は電気自動車普及協会から事務局長の椎木
衛氏が出席、共催の立場から協会の活動や会員の
状況などお話し頂き、筆者からこの2016NIPPON
次世代ビークルショーへの期待を述べた。(113
ページ参照)
於久田事務局長から開催概要説明
 前述の通り、2011年と2013年のトラックショー
はややイレギュラー的な開催となったが、2016年か
らは再度パラボックス㈱の於久田幸雄社長に事務局
長に就任頂いている。
 於久田事務局長からは幕張メッセ会場の特長や
出展料金や特別割引などについて説明したあと、
2016NIPPONトラックショーへの出展効果などにつ
いても具体的に説明した。
 一通り説明を終えたあとの質疑応答では二つの質
問があった。その一つはパシフィコ横浜で開催する
ジャパントラックショーとの一本化に向けた意向打診
である。この点については、国際物流総合研究所と
の間で話し合いを持った経緯がある。一旦合意した
結論を無視して単独開催に向けて動き出した経緯を
かいつまんで説明し「相手が話し合いに応じる意思が
あるのであれば、当方は拒否する考えはない。と回
答した。
 また、出展者としては費用対効果の大きい方に出
展したいと思うが、トラックメーカー4社や大手車体
メーカーの出展の見込みはあるのか、という質問。こ
れに対しては、「現状まだ募集を開始していないが、
水面下ではユーザーなど関係先に協力頂いて、出展
誘致に向けた活動を展開している。」と回答。
 最後に、この説明会に合わせてリニューアルした本
誌のホームページ『TRUCK−X』を簡単に紹介し、ト
ラックショーの資料がダウンロード出来るほか、Eメー
ルでの質問もできることも紹介して終了した。
(横路)

アメカでトラックのテスドライブをする於久田
TheTRUCK2016年1月号32
 日本でトラックショーを開催する切っ掛けとなったの
はアメリカで開催されていたトラックの商談型展示会
「InternationalTruckingShow(ITS)」である。当時、
トラック雑誌の記者として何度かアメリカへの取材を展開
していた於久田(筆者)は、サンフランシスコ、アナハイ
ム、ラスベガスなど西海岸エリアの都市で開催されてい
たITSに魅せられていった。その頃はまだ展示会の素人
だったが、トラックは生産財で、日本でもB2B型の展示
会は絶対に必要だと感じ、所属していた会社に企画書を
提出し、その後GOサインが出て具体化させたのがトラッ
クショーのはじまりである。今月号では、トラックショーの
過去を紹介する特集を組んだ。印刷物から取り込んだ資
料も多く、若干見づらいのはご了承いただきたい。
トラックショーを語る
《晴海会場時代編》
素人が始めたB2B型展示会が10年で3倍超の規模に

【写真上】'84トラックショー・ガイドブックの表紙を飾ったのはスウェーデ
ンのHIABクレーン。HIABがクレーンのイージカラーを黒にした初期の
ころで当時注目を集めた。【写真右】トラックショーの記念展示物のクラ
シック消防車の会場搬入に活躍する花見台自動車のセフテーローダ・ヒッ
プリフター。ボデーがスライしないタイプで貴重な消防車の安全で確実
な輸送に貢献した。ヒップリフターを所有する明神運輸も記念展示物輸
送に全面協力してれた
TheTRUCK2016年1月号33
【第1回】'84トラックショー
だ。一般客を大勢集めても意味がない」と説明を受け
た。その頃の於久田には話の内容が分からなかった。
展示会は、企業の技術をPRする場で、広く一般の
人々に近未来の製品を紹介するのが基本ではないの
か、と思ったからである。
 トラックB2B展を開催する価値があると判断し、
会場探しから入った。都内にある会場となりうる場所
を毎日のように歩き回ったが、トラックは重量がある
ので入れない、ひどい場合にはトラックのような汚い
ものには貸せない、とほぼすべてに断られた。当時
は東京ビッグサイトもなく、東京モーターショーをはじ
めとする有名展示会は晴海見本市会場を利用してい
た。断られ続けたこともあり、日本を代表する展示会
場が貸してくれるはずがないと思い込んでいたがもは
や残すは晴海しかない。アポなしで、晴海会場を管
理する晴海貿易センターに飛び込みで話に行き、会
場を借りに来た、と話すと、応接に通され予定表を広
げて希望日を聞いてきた。「貸してくれるんですか?」
と聞くと「うちは貸すのが商売です。あなたは一体何
しに来たんですか?」と逆に質問されてしまった。その
時に対応してくれたM氏やS氏とは今でも親しくお付
き合いさせていただいている。
 もっとも思入れのあるトラックショーは?と聞かれた
ら、間違いなく初回の「'84トラックショー」だと答え
るだろう。とにかく、展示会運営のド素人だった於久
田が、それこそ開催することが天から与えられた使命
だ、ぐらいの勢いではじめたのだから初回は忘れるこ
とは絶対にできない。
 アメリカのトラック展示会ITSの主催者に、「当然、
日本でもトラックのB2B展示会はあるでしょ」と言わ
れ、思いついた東京モーターショーを話した。すると、
「あれはB2Cが基本で、それとは違う。つまり、ト
ラックを作って販売する側が出展者で、それを買い求
めるのが来場者になる。ITSはその場を提供するもの
トラックショーを語る
1984(昭和59)年11月15日㈭〜17日㈯・3日間
東京・晴海国際見本市会場/南館&屋外展示場
出展者数:50社(屋内22社・屋外28社)

晴海で一番小さな南館の1階部分だけを借り、その他は屋外の中庭部分を利用。脱着ボディーや倉庫などの低天井での側面開放を可能にした車両、
軽量タイプのウイング車、高性能断熱の冷凍車など、最新の車両が出展。八王子の小林車体は特種車の芸術品、リンカーンベースの霊柩車を出展。
居眠り防止装置が出展していたのも現在の安全運行システムにつながる展示物だ。アルミ押し出し形材を利用したブロック煽りや鍛造でのアルミホイールな
ど当時の先進的な製品も数多く出展した
TheTRUCK2016年1月号34
トラックショーを語る

活魚輸送車で四国宇和島からタイを運び、来場者に抽選でタイを配るという話題のイベントも行った。ブラザー製品をPRするために名自車体が製作したカ
プセルスライドタイプの製品展示車が来場者の目を引いていた。カラーでないのが残念だが、車体色はピンク色である。まだあまり知られていなかったボディ
がスライド接地する花見台自動車のセフテーローダはトラクショー出展を切っ掛けに全国的に広まっていった。実際に会場で商談があり、何台か販売につ
ながったと話していた
TheTRUCK2016年1月号35

南館は天井高が低いため部品類や小型車の展示しかできないため、出展者は少ないだろとみていたが、その1階部分はほぼ満杯になった。当時、
SORDというコンピューターカーがあり、そこがピップスという表計算ソフを出展していた。まだ、エクセルなどは産声も上げていない時代である。もともと
SE(システムエンジニア)の於久田はピップスの先生もやっていた。その関係での出展だが、来場者の評価は高かった
管轄の消防署を展示会素人の於久田が怒らせてしまったことから、何とかしよと東京消防庁に駆け込み、クラシック消防車の記念展示に結び付いた。
結果は、各方面から高い評価をいただき、管轄消防署からも許してもらえた
TheTRUCK2016年1月号36
トラックショーを語る

TheTRUCK2016年1月号37
【第2回】'86トラックショー
1986(昭和61)年11月11日㈫〜13日㈭・3日間
東京・晴海国際見本市会場/南館&屋外展示場
出展者数:83社(屋内36社・屋外47社)
聞くと、「装置とソフトのセットだとかなり高価なものに
なるので販売までにはなかなか結び付きませんが、来
場者の意見やニーズはこれからの開発ヒントになりま
した」と話していたのが印象的だった。これぞ、B2B
展の基本のひとつである。今では、低価格のパソコ
ンと共通で使える汎用ソフトが一般的だが、そのよう
な現在の形を築き上げて来た中で、トラックショーは
貢献している筈である。
 '86トラックショーで注目を集めたのが「第1回・商
業車デザインコンテスト」の実施である。これも、こ
れからの時代を考えての主催者イベント企画だった。
このデザコンを実施したことで一般紙やTVなどのマス
コミもトラックショーに注目するようになった。次ペー
ジで初回のデザコンにページを割くことにする。
 開催2回目ということでまったく実績がなかった初
回とは違い、展示会の内容も来場者の動向も出展営
業で説明することができた。それもあり、出展者は初
回の50社から30社以上増え、83社となった。
 展示車両台数も79台となり、その多くがウイング
車をはじめとする側面開放車となった。それまでの後
部荷役だけしかできなかったバン型車とは違い、両側
面が開閉するボディーはフォークリフトによるパレッ
貨物の横取りが可能で、荷役時間を短縮でき、結果
として輸送効率をアップできる。トラックショーでは、
いろいろな方式の側面開放車が比べられるとして、
来場者の多くが側面開放車を目的に来場した。辛口
の専門誌から「あれはウイングショーだ」と揶
󱣅󱣇
揄された
が、当時としてはこれからの先進ボディーが側面開放
車だったわけで、その意味では間違った方向ではな
かった。B2B展は、来場者が求めるその時代のトレ
ドが基本なのである。
 部品や用品類の出展も充実し始めてきた。その中
で、大手コンピュータメーカーが運送事業者向けの運
行管理システムを展示し、これからの運送業にはコン
ピュータが必要だとPR展開を行っていた。この時代
はまだパソコンというものが一般的ではなく、かなり
高価な中・小型コンピュータとそれ専用のソフトが展
示されていた。出展者のコンピュータメーカーに話を

TheTRUCK2016年1月号38
トラックショーを語る
商業車デザインコンテスト'86(第1回)
 トラック運送事業のイメージアップを目的に企画した
のが「商業車デザインコンテスト」である。当初、海
外のタイヤメーカーと共同で開催することになってい
たが、本国の本社から予算がカットされたので中止し
てほしいという話になった。すでに、会場のスペース
も用意し、審査委員の先生方にも話をしてしまってい
た。後戻りするわけにはいかないが実施するためには
かなりの費用がかかる。泣く泣く断念しなければなら
ないと思っていた時に、住友スリーエムのデコラティ
ブ・グフィックス営業部から「口は出さないが、費用は
出す」というありがたい話が飛び込んできた。目的に
向かって邁進していると救いの手が出てくるものであ
る。とは言っても、住友3Mには今でも感謝している。
 審査委員も超一流でなければ意味がないと思い、
日大芸術学部の中井幸一名誉教授を会長に、日本デ
ザインセンターの梶祐輔最高顧問、アイデックスの深
見幸男社長などデザイン業界でかなり名の知れた方々
に審査委員をお願いした。しかも、縁遠い世界でもあっ
たのですべて飛び込みで頭を下げに行った。後に、
「あの時の於久田さんは真剣だった。その迫力に押
されたよ」と中井先生に言われた言葉を今でも覚えて
いる。その第2回目の審査委員最高顧問として東京
芸大の小池岩太郎名誉教授にお願いした時にも飛び
込みだった。気が付くと、中井先生、小池先生のご
自宅にお邪魔してご馳走になるまでになっていた。

キリンビールがデザコンのために自社保有のビール缶型ステージ車を提供してれた。実は、トラックショーの会場でキリン一番搾りの発売開始
イベントがこのステージ車を利用して開催された。デザコン表彰式は、BMWのウイング式ステージ車を利用した。それぞれがコンテスト参加車
両だが、優勝はサッポロビールとなった
デザコンへの参加依頼に出向くと必ずと言っていいほど「大型車が1日使えないといくら損するかわかっているか」と怒られた。それでも、何台も
のマーキング車両が参加してれた。左下の東信化学製FRPローリーは於久田デザインだ。リトマス紙の反応を表すカラーリングと細かいとこ
ろに安全を優先するマーキングを施している
TheTRUCK2016年1月号39

TheTRUCK2016年1月号40
トラックショーを語る
【第3回】'88トラックショー
1988(昭和63)年11月14日㈪〜16日㈬・3日間
東京・晴海国際見本市会場/南館&屋外展示場
出展者数:86社(屋内42社・屋外44社)
 トラックショーも第3回目を迎えた。何かショーの目玉にな
るビッグな記念展示物はないものか、と考えていた時、米国
のフルハーフが未来のコンビネーション(トラクタ+トレーラ)
「FEV2000」を開発したとのニュースが入ってきた。さっそ
く日本フルハーフにアメリカに連絡を取ってもらい、貸してく
れないか、とアメリカまでお願いに飛んだ。米国フルハーフ
では、アメリカの各地で開催されているトラック展示会の自
社ブースに展示しているが、日本で記念展示してくれるなら
貸すよ、と一発回答だった。日本フルハーフの協力もあり、
無償で借りることができた。
 それからが大変で、現物は大黒ふ頭に到着したが、当時
の運輸省も建設省も晴海まで運ぶ許可を出さない。毎日の
ように運輸、建設を回るが、両省のたらいまわし状態になっ
てしまう。運送会社に相談しても、船で運ぶ、台車に載せ
て運ぶ、という回答しか出てこない。その輸送費用はわれ
われ事務局持ちとなる。そんな莫大な費用は捻出できない。
米国フルハーフに問い合わせると、日本の道路を走行する
許可書は入れてある、というので、運転席内を調べるとそ
れらしき書類が置いてあったが超難解な英文書類なので殆ど
判読は不可能だった。その書類を脇に抱え、神奈川県警と
警視庁に相談に行った。結果、深夜で先導車を付ければナ
ンバーなしでOKだと言う。国道15号を走り、晴海会場
まで自走できたが、トラックショーが始まる直前だった。これ
は、今だから話せる本当の話である。当時としては空力特
性に優れ、数々の先進機構が搭載されていたFEV2000を
一目見ようと集まってきた来場者の姿が今も目に浮かぶ。

全長20m超、全高約4.3m
のFEV2000の会場搬入には
苦労させられた。デザコン会場
のバッドロップにFEV2000を
利用するという破天荒な於久田
のアイディアは、結果的に成果
を上げた
TheTRUCK2016年1月号41

TheTRUCK2016年1月号42
トラックショーを語る

TheTRUCK2016年1月号43

TheTRUCK2016年1月号44
トラックショーを語る
【第4回】'90トラックショー
1990(平成2)年11月5日㈪〜7日㈬・3日間
東京・晴海国際見本市会場/東館・南館&屋外展示場
出展者数:108社(屋内77社・屋外31社)
 第4回目のトラックショーから晴海会場で最大の東
館が加わった。その分、出展者も増加した。展示会
主催者の難しさは先を読まなければならないというこ
とである。出展者を募集する前に会場を押さえなけれ
ばならないのである。円形ドーム形状の東館はそれま
での南館より規模も大きく、他の有名展示会のメイン
会場となる館である。それを前もって押さえることは
一種の賭けでもある。しかし、出展者の数や、出展
者が利用するスペースも順調に伸び、結果として東
館、南館、屋外展示場のすべてが埋まった。
 今回の記念展示物はアメリカのボンネットラック(ト
ラクタ)となった。前回のFEV2000とは違い、車両
寸法も灯火類も日本の枠に入るので、港からは陸送会
社にお願いできた。ただ問題は東館内の記念展示コー
ナーへの車両引き込みである。すべての展示設営終
了後の夜中に入れ込もうとの計画だった。於久田がハ
ドルを握り、待機場から東館の搬入口までは順調だっ
た。問題は、館内に入ってから発生した。小回り性が
最悪で何十回となく切り返すも所定のスペースに入れ
ない。仕方なく、すでに完成した出展者のブースを一
旦崩し、そこに頭を突っ込んで切り返すことで何とか
収めることができた。今度は壊したブースの原状復帰
である。出展者がやってくる翌朝までには何とかしなく
てはならない。事務局スタッフ全員での突貫工事の結
果、出展者にはバレることなく明け方までには何事も
なかったように復帰できた。
 商業車デザインコンテストも3回目を迎え、マスコ
ミからも注目される存在になってきた。当初の目的通
り、トラック運送事業のレベル向上に貢献できたと思っ
ている。街で見かけるトラックも以前と違って綺麗に
なった気もする。B2B展はただ単に人を大勢集める
のではなく、展示会自体もそうだがそのジョイントイベ
トにも確りとした目的がなければならないのである。

TheTRUCK2016年1月号45

記念展示のアメカのボンネットトラク。ホイールベースが長く、小回
りがまったく効かない。大陸をほぼまっすく走行する車両なので当然だ
うが、会場搬入には想像を絶する作業が伴った。さすがの於久田
も、もう二度とアメカのトラクは運転したないと思ったほどだ
TheTRUCK2016年1月号46
トラックショーを語る

TheTRUCK2016年1月号47

TheTRUCK2016年1月号48
トラックショーを語る

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TheTRUCK2016年1月号50
トラックショーを語る
【第5回】'92トラックショー
1992(平成4)年11月17日㈬〜19日㈭・3日間
東京・晴海国際見本市会場/東館・A館・南館&屋外展示場
出展者数:141社(屋内113社・屋外28社)
 トラックショーは、東館、南館と屋外展示場の前回
規模にA館が加わり、規模がさらに拡大した。事前
に行った出展者アンケートで、次回はさらにスペース
を拡大したい、という意見が多かったことを受けての
拡大である。ただ、A館は他の主催者が押さえてい
た関係でその時点での展示スペースの拡大は不可能
だった。ところが、於久田が出張中の調整会議(同時
期開催の主催者間の会議)で、その主催者が出展者
の増加が望めないとの理由でA館を手放した。代理
で出席していた横路氏(本誌の秋林路社長)は、その
話が出たとたんに手を挙げA館を速攻で確保した。
当時の晴海会場は稼働率が高く、館を獲得するのが
至難の業だった。その件は一旦持ち帰って検討する、
では間に合わないのだ。A館獲得の情報を電話でも
らった於久田は新幹線の中でひとりバンザイをしたの
を覚えている。
 記念展示としては、T型フォードをはじめとするクラ
シックトラックを一堂に集めた。それもあってか、フ
ジTVが開催初日に生中継を入れたいと言ってきた。
しかも、東館のてっぺんにパラボラアンテナを設置
し電波を飛ばす方法でその日のすべての天気予報の
バックにリアルタイムで映像を流し、さらに、オーブ
ニンクでのクラシック車パレード、商業車デザインコ
ンテストなども報道してくれた。これで、トラックショー
は一般の人たちにも知れ渡ったようだ。

TheTRUCK2016年1月号51

トラックショーを語る

TheTRUCK2016年1月号54
トラックショーを語る

TheTRUCK2016年1月号55

TheTRUCK2016年1月号56
トラックショーを語る
【第6回】'94トラックショー
1994(平成6)年10月31日㈪〜11月2日㈬・3日間
東京・晴海国際見本市会場/東館・D館・南館&屋外展示場
出展者数:160社(屋内119社・屋外41社)
 第6回を迎えた'94トラックショーは、A館に替わ
りやや広めのD館を加え、東館、南館、D館そして
屋外展示場となり、晴海会場のちょうど半分を利用す
るまでに拡大した。出展者も160社となり、初回の
3倍以上に増加した。「みち・トラック新時代」をテー
マに掲げ、日本経済を物流面から支えるトラック輸送
の将来像とその重要性を展示会を通じてアピールする
形をとった。
 出展者も展示物も幅広くなってきた。もはや「ウイ
ング車ショー」などと表現する業界紙・誌はなくなって
いた。自動車メーカーからの本格的な出展はまだない
ものの、VOLVOが最新のFHトラックを参考出品し
てくれた。この年にスウェーデンのVOLVO本社を
於久田が取材訪問した折に、これから日本市場を狙う
ならトラックショーに出展してみてはどうか、と話した
ことが出展につながっている。
 初回は来場者は果たして来てくれるのだろうか、と
心配していたが、この6回目では溢れる来場者をど
うやって誘導すればいいのか、という事に頭を巡らせ
ていた。素人、しかもドが付く素人だった於久田事務
局長も10年も経つともはやベテランの域に達してお
り、日本展示会協会の役員にもなっていた。展示会
は、その主催者が利益を上げるだけでは成り立つもの
ではない。その展示会が果たす経済波及効果まで主
催者は考えなければならない。そうでなければ単なる
興行屋である。これまで、ただ自分の思いだけで突っ
走ってきたが、これからは展示会産業をもっと発展さ
せなければなせないと思い始めたのがこの頃である。
 このトラックショーから来場者アンケートをきっちり
まとめることにした。それによると、運送事業者、荷
主、物流事業者の来場が最も多く、次いでトラック
メーカー、車体メー
カー、トラック販売店
が続いていた。B2B
型展示会の基本は、
作る側と売る側が出
展者で、それを利用
するユーザーやバイ
ヤーが来場者でなけ
ればならない。その意味ではトラックショーは本格的
なB2B展だと言える。
 第7回目からのトラックショーは東京ビッグサイトを
会場に開催されることになる。

TheTRUCK2016年1月号57

TheTRUCK2016年1月号58
トラックショーを語る

TheTRUCK2016年1月号59

TiT会場内で行われたATFのMOU調印式制定されたATFのロゴマーク(左上)
TheTRUCK2016年1月号60
 AEC(ASEAN経済統合)が動きだしたこともあ
り、その経済圏の中心となるタイ国のトラック業界も
活気を帯びてきた。今月もタイ国でのトラック物流の
情報をお届けする。
 タイ国の物流連ともいえるタイ国陸運連盟、LTFT
(TheLandTransportationFederationof
Thailand)に加盟する各地区のトラック協会がそれ
ぞれ年次総会を実施し、それに合わせてトラックの
展示会が開催される。今回は、2015年10月31
日に行われたETA(EasternTransportationAs
sociation=東部運送協会)と、11月28日に行わ
れたNTA(NortheasternTransportAssociat
ion=東北地区運送協会)の総会に連動して開催さ
れたトラック展示会を写真でレポートするが、その前
に、LTFTの活動に関する最新情報も入手したので
紹介しておく。
■ATF設立でAEC物流の活性化を狙う
 まず、2015年9月に開催した「2015タイ国際
トラックショー(ThailandInternationalTRUCK
Show2015=TiT2015)会場で、LTFT主催
により実施された“AECLogisticsSummit”のそ
海外レポート◇タイ国陸運業界
イ国ラック輸送業界の動き
ETA、NTA、GMSの各協会がトラック展示会をそれぞれ開催
TiT2015会場で設立したATFがスピーディーな活動を展開

コンケーンで開催されたGMSモーターショーの案内チラシ
TheTRUCK2016年1月号61
やGPS利用の運行管理システム関連メーカーなど
である。また今回、KOMATSUが建機を展示して
いた。
 記念パーティーのセレモニーでは、来賓として開
催地のコンケーン県知事や、LTFTのYoo会長、
東北部運送組合会長の他、メコン川流域4ヵ国の領
事館代表(ラオス、カンボジア、ベトナム、中国)
ども参加した。また、「この地域で交流・協力・発展
を目指して行こう」という内容でのMOU調印式も行
われた。
 4月に設立したGMS貿易協会は、もともと
LTFT加盟の東北部運送組合内にあったコンケー
ン地区の運送業者の集まりが巨大化し独立したもの
で、LTFTに加盟するかは今後の検討課題となって
いる。ただ、今回の創立記念パーティーに東北部運
送組合会長やLTFTのYoo会長が来賓として出席
していることから、タイ国陸運連盟のLTFTに加盟
することは確実であろう。
 夕刻より開催された屋外パーティーでは、来賓を
はじめ、組合関係者や出展社など約300名が出席
した。
の後の活動である。
 その初会合では、8ヶ国の代表(ブルネイ・カンボ
ジア・インドネシア・ラオス・ミャンマー・シンガポー
ル・タイ・ベトナム)がMOUに調印を行い、ASEAN
のトラック物流業界を横断的に統括する組織としてア
セアントラック輸送連盟(ATF)が設立した。AEC実
現時にトラック輸送が一本化されていれば、物流が作
り上げる経済効果は計り知れないものがある。それを
目標に掲てのATFの設立には大きな意義がある。
 2015年10月6日、タイ国内でATFとしての
第一回目の会議が行われ、①ATFロゴの策定と各
国メンバーによるATFのPR方法、②ATFデータ
ベース(ASEANトラック輸送&物流に関するデータ)
作成、③各国メンバーの協力体制と情報のまとめ方
(言語の統一化等)、④各国メンバーとの交流を目
的とした訪問日程、などが話し合われた。
 結果、10月30日にATFのロゴが決定。11月
3日にATFのFacebookを作成。11月10日に
ATF委員が正式に任命された。また、11月12日
にはATFデータベース作成のために各国がトラック
輸送と物流についてのデータ作成の作業に入り、11
月13日にATF案内書の作成も行っている。
 さらに、11月19日にタイ国運輸省の事務次官
(Mr.ChartchaiTipsunave)と陸運局長(Mr.
SanitPromwong)に対してATF設立についての
正式報告も行われた。
 このスピーディーな動きは、LTFTのYoo会長の
努力のたまものである。筆者、於久田もATFの活動
に対して側面的な協力をYoo会長に約束している。
■GMS物流協会が創立記念パーティー実施
 2015年11月14日にタイ東北部最大の都市コ
ンケーンで「THAIGMSMOTORSHOW2015」
が初開催された。
 このイベントは2015年4月に発足した「Thai
LogisticsforGreaterMekongSubregion
TradeAssociation」(GMS貿易協会)創立記念
パーティーの併催イベントとして開催されたもの。
このトラック展示会は、LTFT加盟協会の年次総
会と同じような規模と内容で実施されている。参
加出展社は、HINO、ISUZU、VOLVO・UD、
SCANIA、FUSO、CTV、その他タイヤメーカー

GMS物流協会の創立記念パーティーには開催地のコンケーン県知事や、LTFT会長、東北部運送組合会長、メコン川流域のラオス、カンボジア、
ベトナム、中国の領事館代表など多数が来賓として参加した
タイ日野はこのエリアで需要の高い農業用ダンプを出展した
タイFUSOはインドで架装したミキサ車とダンプを展示
タイいすはシェアの高い人気のピックアップも展示した
GMSMotorShowの会場入口ゲート
タイヤ、オイル、部品などの展示コーナー
空港作業車を展示したCTV-DOLL社
KOMATSUは建設機械を紹介していた
CTV-DOLL社はバスの架装も扱うようだ
TheTRUCK2016年1月号62
海外レポート◇タイ国陸運業界

UDはタイで生産するクエスターをVOLVOは新型FH、その向こうには
FUSOのトラックが見える
このところ総会のトラック展示会にはデコトラが登場するケースが多くなっている。実際に運行しているデコトラが展示されていた。ここまで飾りつけをしたら
到底日本では走れない
ETA総会のメインスポンサーはHINOとなった。日野ウイング車をステージ
したオープニングセレモニー
ISUZUはトラックの他、ピックアップも展示。シェアNO.1をイメージしたブー
スになっていた
オープニングセレモニーが行われた大型テント。メインスポンサーのHINO
ブースの隣に設営された
TheTRUCK2016年1月号63
ETA(東部運送協会)総会&展示会
タイ国ラヨーンのホテルで会合を行い、そのホテルが保有する敷地を利用してトラック展示
会が開催された。ETA総会のメインスポンサーは今回HINOとなった。屋外で行われたト
ラック展示会には、スポンサーのHINOをはじめ、ISUZU、FUSO、IVECO、VOLVO、
UD、MCCが大きなブースで出展した。その他、世界最大のコンテナメーカーとして知られ
るCIMC(本社・中国)がバラセメント運搬車などの車両を展示していた。VIPとしては、タ
イHINOの中村社長、ラヨーン県知事、LTFTに加盟する各協会の会長らが出席した。会
場ではデザイントラックコンテストも実施され、来場者の目を引き付けていた。来場者は300
人前後で、その多くはETA会員の運送会社の従業員とその家族だという。

オープニングセレモニーが行われたISUZUロゴ入りのテント。かな目立つデザインだ
ウイング車を舞台に挨拶が行われた。NTA総会のメンスポンサーはISUZUだ
屋内展示場の正面入り口。TiTのバナーが一番前に置かれていた。よく見ると、筆者(於
久田)の顔写真も載っている
NTAの総会と連動して開催されたトラック展示会。多くの来場者がトラック見学に来る。その殆どが協会に加盟する運送会社の社員や家族である
屋内にはブース展示の他、ピックアップも展示されていた
TheTRUCK2016年1月号64
海外レポート◇タイ国陸運業界
NTA(東北運送協会)総会&展示会
タイ東北部の都市ナコンラチャシーマ(通称、コラート)の大学敷地内(昨
年と同会場)を利用して開催された。今年はNTA発足15周年というこ
ともあり、展示会の規模も前回に比べてかなり大きくなった。今回のメイ
ンスポンサーはISUZUで、日系トラックメーカーや中国、ヨーロッパのメー
カーも出展した。今回、タイ新明和が初めてブース出展を行った。

このすべてが全灯したら大変なことになるのが想像できる
これで前方視界は大丈夫だろうかちょっと心配だ
ボンネット部にLED電球が張り巡らされていた
TOYOTAのボンネットトラック。実際にレッカー業を行っているとのこと
ISUZUの重機運搬用ボンネットトラック。これで本当に走れるのだろうか
ずらと並んだタイのデコトラ。趣味の問題もあるだろうが、どれもそれぞれのトラックオーナーたちの自慢の1台である
TheTRUCK2016年1月号65

TheTRUCK2016年1月号66
東名高速道路
綾瀬スマートインター
チェンジ
澤田征二
 東名高速道路の厚木インターチェンジと横浜・町
田インターチェンジの間に、綾瀬スマートインター
チェンジ(以下ICで表示)が2017年度末(2018
年3月末)に完成する。
 まず、「スマートインターチェンジ」という言葉に
ついて、公的なパンフレットにあるその定義を示し
ておくと共に、書かれているパース図と位置図を掲
示しておく。 
 この綾瀬市に住むようになって30年を過ぎ、少
しは周辺の事情も判ってきたこともあって、産業や
物流を中心にこの件を解説してみたいと思う。
☆「綾瀬」?
「瀬」と言う字は速い流れを表していて、「綾」は複
雑な模様の事で特に斜めの線が入ったものを言う、
とある。
 台地が小さな(流れが速い)川によって複雑な模様
に削られていると解釈すれば、綾瀬とは市の地形そ
のものを表現したものといえる。
 故に、平地が少なく水田や広い工場に適した土地
や、幅の有る真直ぐな道路等が少ない事もあり、目
立った工業や有名企業の進出も少なくて人の印象に
残ることが少ない。人気の神奈川県にあってもその
知名度は低いようだ。
 そのこともあってか、市制を敷いた日本の都市で
市の中に鉄道の駅と国道が通っていないのは日本に
2つだけで、綾瀬がその1つだという。
 周辺の地名をあげると、東に大和市、西が海老名
市、北に座間市、南は藤沢市。その外には横浜、相
模原、厚木、平塚、茅ケ崎と更に大きく有名な名前
が連なる。
☆綾瀬市が期待する効果
 綾瀬市役所のロビーにこのスマートICの模型と
神奈川県・中日本高速道路㈱・綾瀬市3者の署名
の入ったパンフレットが置いてあって、そこにこの
ICの解説が有った。その中から必要な部分をピッ
クアップしてみる。
1.広域アクセスの向上/企業活動の活性化
 綾瀬市が市内の製造業に対して行ったアンケート
調査によると、「綾瀬市内に於いて事業を行う場合の
デメリット」の第一は「交通の便が悪い」で、55%を
占めた。
 また、経済産業省の工場立地動向調査によると、
「全国の新規工場の内、約5割はICから5㎞以内
AyaseSmartinterchange

TheTRUCK2016年1月号67
接続道路は県道42号線のみ
に立地している」とある。
やはり、最近は物流に便
利であることが企業活動
の重要な条件なのだろう。
 神奈川県内の地図でIC
から5㎞(道路上で)以内
を塗りつぶすと、座間市
の南・綾瀬市の大半そし
て藤沢市の北に空白部が
生まれる。そこで、綾瀬
市は市内にICを設けて新
規工場の誘致に乗り出し
たい。 
元々、日産自動車の座間
工場(サニーを造ってい
た)、いすゞ自動車の藤沢工場に挟まれたエリアで
自動車関連の工場も多くあったのだが、地形的に大
手メーカの進出が少なく製品の高度化に追い付いて
行けず、現在は数が多いが零細なメーカだけが残っ
ている感じだという。
2.既存IC周辺の交通の負担軽減
 大都市の横浜と町田へ向かって直角に交わる国道
16号線への接点、また並行して東京へ向かう国道
246号線とも接する横浜町田IC。 
 相模原/八王子と平塚へ向かってこれも直角に
交わる国道129号線、そして小田原厚木道路と沼
津、御殿場から来る国道246号線と接している厚
木IC。
 共に東海道方面から日本最大の経済圏、関東への
手前の入口。経済の発展と共に混雑が進んできてお
り、この2つのICの間に新しい窓口を設けること

TheTRUCK2016年1月号68
ICのすぐ横に綾瀬郵便局、向かって右にGLPの建物。GLPの入口。一番上の日本ロジテムの名前だけが企業ロ
ゴで大きい
によって負担(交通渋滞)を軽くすることが期待され
る。
3.大規模災害時の防災力の向上
 大和市との間に米軍厚木基地を抱えており緊急時
に幹線輸送道路となる東名高速道路への近い窓口が
必要。
4.救命救急センターへの早い到着
 直近の救命救急センター(東海大学医学部付属病
院)は伊勢原市にあって東名高速道路に直結してお
り、綾瀬市から出来るだけ早い高速道路へのアクセ
スが重要。このICにより所要時間が30分→15
分に短縮される。
☆物流
 第二次世界大戦後、日本の国家経済発展はまず重
工業を中心とした工業の発展に力を入れて来た。
工業を支える為には重厚
長大なものの生産/輸送
それと部品生産/組み立
て、それに量産化が必要
になってくるから、工業
地帯・コンビナートと言っ
た国民生活から切り離さ
れた地域を造って効率化
を図る政策が進められて
きた。物流の為に、そこ
へ向かっての交通インフ
ラが整備されてくる。
 最近、東南アジアで隣接
する国家の重要な産業拠
点を結ぶ高速道路が多く
計画されているのを見ると、日本の高度成長期に北
九州・瀬戸内海・関西・中部・京浜と言った工業地
帯の出現とそれを繋ぐ高速道路や立派な橋やトンネ
ルが整備された事が思い起される。先に説明した、
東名高速道路の厚木ICや横浜町田ICはその分野に
貢献してきたたと言えるだろう。
 しかし、物流に関しては、新しい波ともいえる「宅
配」ビジネスが押し寄せてきている。通信/ITの発
展に伴い必要なものを手に入れる手段として、買い
物籠〜市場→車〜スーパーマーケット→インター
ネット〜宅配へと進化してきている。こうなると、
品物を届ける先は一気に、全国至る所に広がって行
き、ドローンの活用まで手段が広がってきている。
 勿論、個人消費アイテムだけでなく企業や事務
所、大小の商店にもJIT(ジャストインタイム)
送が要求されるようになってきたことから、できる
事なら遠くのICを降りて下道を長く走るよりお客
AyaseSmartinterchange

TheTRUCK2016年1月号69
小さな物流施設/倉庫がこの他にも数多くある
さんの近くにICがある事が望ましい。
 先日、TVで「都心の倉庫が事務所やレストラン
/居酒屋に変わって行っている」と言うレポートを
流していた。倉庫のオーナーへのインタビューで
は、「最近は荷物を預かる仕事が減ってきて、ここ数
年空っぽのまま・・・」と答えておられた。
 『そうは問屋が卸さない』というフレーズは、多く
のメーカと管理している多くの顧客の間に入り、価
格・納期・品質に目を配り、売れ残りの始末や時に
はファイナンスまで面倒を見ていたのが問屋。その
手数料が高いから問屋を外そうとしたら、問屋はそ
の商流/物流を止めてしまえるだけの腕力があった
ということを示している。
 これは、通信手段や銀行などの金融システムが今
のように整っていないから生じていたことで、現在
のように細部にまで法律が整備されて責任範囲が明
確になり、ITと呼ばれる高度なコントロールシス
テムと保険やセキュリティーシステムが確立して来
ると、物流/運送/配送と言ったハード部分が成立
すれば、途中に倉庫と言う緩衝装置(バッファー)の
出番は減ってくるようになる。
☆綾瀬スマートIC周辺の状況
 *パース図の左側に3つの大きな物流施設があっ
て既に稼働中である。日本通運の倉庫は図の下方の
工業団地の端にあって、一時メーカから故障したパ
ソコンの引き取り/修理作業/配送を請け負ってい
たことが有る。綾瀬郵便局は5年近く前に完成、
写真を添付するが、いわゆる町の郵便局ではなく大
型物流施設で一階にはトラック用の22個のドック
を持っている。勿論、一階入り口付近には郵便物の
取り扱い/預貯金窓口/保険の取り扱いカウンター
が並んでいるが、その事務エリアの壁の向こうは4
階建の物流施設。
 郵便局の隣は今年の夏に開業したGLPの物流施
設で入居企業名看板の一番上に、日本ロジテムの名
前が見える。
 *綾瀬市内ではないが、パース図に見える高速
出口となる県道42号を藤沢の方に向かって5㎞程
行った所(藤沢市内)に、今年隣接して福山通運とハ
マキョウレックスの大型物流施設が完成している。
 *高速出口から県道42号を座間に向かうとすぐ
に県道40号(旧国道246号)に出るが、さすがに
元国道であっただけにこの周辺には一昔前の物流施
設ともいえる小規模な倉庫がたくさん存在する。
看板が「〇〇倉庫」であるもの、「〇〇ロジスティッ
ク」「〇〇運送綾瀬倉庫」、また、いかにも問屋風の
「㈱〇〇」のものなどその施設の所有に色々な状態が
ある事が判る。ほんの数㎞の範囲内に、今年1年だ
けで3軒もの大型物流施設が出来たことによってこ
れらの倉庫はどうなるのか気になるところである。
 もう一つ考えさせられたのは、間口15m位の事
務所付の小さな自社物流施設を持っていた磁気絆創
膏メーカが上に述べたGLPにもスペースを確保し
ていた事。 
 ここ10数年で「雨後の竹の子」のように建設され
てきた巨大物流施設はメーカにもそれなりにメリッ
トを生むのだろう。トラック屋もこのトレンドを気
にかけておく必要があるようだ。
 また、ICからの接続道路が貧弱で市内に大きな
産業や流通企業も少ないのに大手運送企業や物流
施設ができる理由もじっくり勉強しておきたいと
思う。

2015年9月にバンコクで開催しASEANトラック物流業界で大
きな話題となったTiT
フィピンロードショーの参加メンバー。左から5人目の女性が、
TCEB展示会チームのジャルワン本部長
TheTRUCK2016年1月号74
 タイ政府直轄のMICE関連組織TCEB(THAILA
NDCONVENTION&EXHIBITIONBUREAU)
主催するロードショー「EXTRAEXHIBITIONS:
EXPANDBUSINESSOPPORTUNITIESIN
ASEAN」が2015年12月8日〜10日、フィリ
ピンの首都マニラにあるMAKILANDDIAMOND
RESIDENCESで開催され、TiTのタイ国スタッフ
2名が展示会主催者として参加した。
 目的は、次回TiTの海外来場者誘致とフィリピ
ンのトラックボディーメーカーに対しての出展営業
で、ビジネスマッチングではフィリピンの物流会
社、COLTRANSCOMPOUNDや日系の自動車部
品メーカーなどと商談を行った。
 また、元在日タイ大使の在フィリピンタイ大使
館大使は、現在も日本企業とのつながりが強く。
TiTを通じての日・タイ・フィリピン3ヵ国にま
たがる活動を支援すると約束してくれた。
 フィリピン・ロードショーでは、ビジネスマッチ
ングの他、報道関係者約20名を集めてのプレスカ
ンファレンス、フィリピン関係団体の代表らを含め
てのパネルディスカッション、懇親を深めるための
ネットワーキングディナーなどが行われた。
 フィリピンは小さな島が集まってできている国
で、幹線での物流はどうしても飛行機とフェリーが
中心となる。そのため、天候の影響を受けやすく、
国内郵便でも1週間かかる場合もある。さらに、橋
や道路のインフラ整備が遅れている関係で、トラッ
クによる長距離輸送はまだ少ないのが現状である。
ただ、集配送はトラックが主体で、その関連のトラッ
クを中心とした展示会の開催は可能だとTiT側で
は判断している。
 今回のロードショーではフィリピン最大手のト
ラックボディーメーカーとの縁もできており、今
後、TiTを主催する西尾レントオール㈱とパラボッ
クス㈱は、フィリピン開催に向けての調査を前向き
に行う予定となっている。
 また、タイ国での第2回目となる「タイ国際ト
ラックショー(TiT)は2017年の開催を予定して
いる。現在、関係各所との調整作業中で、開催月
の発表は2016年3月頃になる見込みだ。次回の
TiTは規模を拡大し、ASEANトラック物流発展
のためのセミナーや会合も強化する計画となって
いる。
TCEBフリピンロードショーに参加
TiT来場者誘致と
出展営業を展開
タイ国際トラックショー(TiT)関連情報

5台積󱜵車両運搬車
(扉󱞜󱝩車両、󱞝󱝍󱝰󱝓󱞣車対応OP装着車)
5台積󱜵車両運搬車
(扉󱞜󱝩、側方󱞅󱝖󱝍󱝝󱞚󱞅󱝸荷役対応低枠型)
小型󱞉󱝍󱝩軽自動車3台積󱜵車両運搬車
大型3台積󱜵車両運搬車
(󱞝󱝍󱝰󱝓󱞣車対応󱝡󱝍󱝸装着車)
4t、5.5t󱞉󱝍󱝩2台積󱜵車両運搬車
(󱝗󱞇󱝧󱞗󱞣装着車)
小型󱞉󱝍󱝩2台積󱜵運搬車
(後柱昇降式、WB延長改造車)
小型󱞉󱝍󱝩2台積󱜵運搬車
(󱝙󱝍󱞌󱝍󱝑OP)
5台積載車両運搬車
(F󱝨󱞓󱝳󱝛󱝏󱝳󱞇仕様OP装着車)
素早い対応 徹底追求
お客様の信頼のために最高の品質を
本   社 〒136ー0071 東京都江東区亀戸1丁目7番3号 パークノヴァ亀戸20
TEL03ー3683ー0391(代表)FAX03ー3636ー1105
八千代工場 〒276ー0004 千葉県八千代市島田台815番地
TEL047ー488ー2511(代表)FAX047ー488ー2514
http://www.hosoyashatai.co.jp/
詳しい情報はウエブで検索

TheTRUCK2016年1月号72
出展ブースで「2016NIPPONトラックショー」をPR
NIPPONトラックショーの会場となる幕張メッセのブース
展示会ニュース
 展示会業界最大の団体である(一社)日本展示会協
(日展協)は、2015年12月9日㈬、東京ビッ
グサイトにおいて「JAPANEXHIBITIONFORUM
2015」を開催した。日展協会員の㈱日新(本誌)
もパラボックス㈱の協力を得て同Forumに出展
し、2016年10月に開催する「NIPPONトラック
ショー」の紹介を行った。なお、経済産業省、日本
コングレス・コンベンション・ビューロー、日本貿
易振興機構(ジェトロ)が同Forumに後援した。
 展示会産業のための展示会として開催された同
Forumは、展示会産業を活性化させると同時に、
展示会産業の重要性を国内外に広く発信するために
日展協が主催したもの。日本国内で展示会を主催す
る企業・団体にとって、このForumに出展する価
値は非常に高い。
 当日の朝から行われた基調講演では、自由民主党
展示会産業議員連盟会長の木村太郎衆議院議員が展
示会産業発展のために今回のフォーラムは大きな価
値を生むと挨拶し、続いて日展協の石積忠夫会長が
「展示会の意義は巨大!オリンピックの時も展示会
の継続を」をテーマに講演を行った。
 また、アメリカの展示会協会であるIAEE(Inter
nationalAssociationofExhibitionsand
Events)President&CEOのDavidDuBois氏
「世界最大の展示会大国アメリカにおける展示会
トレンド」について語り、アジア展示会協会である
AFECA(TheAsianFederationofExhibition
andConventionAssociations)会長のWalterM.
S.Yeh氏が「急速に成長するアジアの展示会市場」
についてそれぞれ講演を行った。
 午後の部では、展示会マネジメントのプロフェッ
ショナルに与える認証であるCEM(TheCertified
展示会産業のさらなる発展を目的に開催された
「JAPANEXHIBITIONFORUM2015」
10月開催の「NIPPONトラックショー」が出展

TheTRUCK2016年1月号73
世界的に知られるStevenHacker氏と於久田代表は10年来の
知り合いだ
アメリカの展示会トレンドについて話すIAEEのDavidDuBois
会長
成長するアジアの展示会について語るAFECAのWalterM.S.
Yeh会長
inExhibitionManagement)になるためのラーニ
ングプログラムから「イベントマーケティング」
テーマにした特別講演をStevenHacker氏が4
時間にわたり行った。同氏は、世界中のショーオー
ガナイザーや業界団体に対するビジネス戦略やマー
ケティング等のコンサルティングを行うBravo
ManagementGroupの代表で、20年間IAEE
の会長を務め、ベルギー、シンガポール、中国の
IAEEオフィスを設立するなどその国際化にも貢献
し、過去に「イベント産業において最も影響力のあ
る25人」に9回選出された人物である。
 Hacker氏を知るパラボックスの於久田代表(本
誌編集長)は、「本国アメリカでのHacker氏のセミ
ナーには何度か参加させてもらっているが、展示
会を主催運営する立場であれば彼の話は絶対に聞
くべきです。今回、NIPPONトラックショーの事
務局運営を担当させていただくことでもあり、そ
の展示会の価値をさらにアップさせるために私ど
ものスタッフをHacker氏の講演に参加させまし
た」と述べている。
 展示会は、出展社に販売拡大と技術革新のチャン
スをもたらし、来場者には自由な製品比較と購入先
選定の機会を与えるなど、各産業を大きく活性化さ
せる力がある。さらに、開催都市や国には、宿泊、
飲食、交通など巨大な経済効果をもたらすことにな
る。そのため、世界各国・各都市は展示会を重要な
経済政策に掲げ、展示会場の増設や新設を強力に推
進している。世界から大きく遅れていた日本の展示
会産業も今回のForumを機に、ようやく前進し始
めたと言える。
 今回、トラック業界の発展に貢献する「NIPPON
トラックショー」の本来の目的が同フォーラムを通
じて展示会関係者に広く伝わったと言える。

トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
TheTRUCK2016年1月号74
ETC2.0のイメージ図
 国土交通省が渋滞回避や安全運
転支援などのサービスに加え、新た
な拡充の可能性も期待する次世代型
「自動料金収受システム(ETC)
2.0」(新ETC)サービス。高速
道路料金の大口・多頻度割引最大
50%の継続を求めるトラック業界に
対し、継続条件として新ETC対応
機器の装着が示された。デジタルタ
コグラフ、ドライブレコーダといった
安全・環境に役立つ機器に次々と費
用を投入してきた業界に、さらなる
投資が求められる。
 新ETCは自動料金収受に加え、
道路に設置された高度道路交通シ
ステム(ITS)スポットとの高速・大容
量、双方向通信が行える。これによ
り、渋滞中の場所を迂回するルート
を提案したり、事故や渋滞時には一
般道へ一旦下りて再び高速道路へと
誘導するルートを機械が提案できるよ
うになる。
 交通が特定の時間や場所に集中す
るのを減らしたり、特殊車両・大型
車両の通行許可経路と連動させて道
路の劣化も緩和させることや、営業
車向けには走行経路や急ブレーキ、
急ハンドルの情報を会社に提供し、
運行や配送管理といった支援サービ
スまでの拡張が構想に含まれている。
 本紙11月10日号で特車通行許
可までの期間が長期化している点を
指摘したが、同25日に国土交通省
は新ETC装着車への「特車通行許
可の簡素化」制度(特車ゴールド)
導入すると発表。業務支援型の新
ETC車載器(特殊用途用GPS付発
話型車載器)を装着し、事前に情報
を登録した車両は、大型車誘導区間
への経路選択が原則自由となる。
 また、新ETC装着車両の「運行
管理支援サービス」に関する社会実
験も実施される。新ETCのビッグデー
タを活用し、正確な到着時間予測に
よる荷待ち時間短縮や、危険箇所の
特定によるドライバーの安全確保な
ど、ドライバー不足が深刻化するト
ラック輸送で改善効果を狙う。
 しかし、トラック、バス、タクシー
各業界では、交通事故防止や燃費
改善、ひいては環境にやさしい運転
をさせるための機器としてデジタルタ
コグラフの装着が始まり、リース期
間が残っている中でドライブレコーダ
が発売された。国や運輸事業振興
助成交付金から補助は出ているもの
の、自ら費用負担をして次々と装着
してきた。
 未経験のドライバーを採用した運
送業者では、カーナビゲーション装
着の投資までしているところもいる。
新ETCの機能の
一部を先取りして搭
載している機種もあ
り、デジタコやドラ
レコと併用すれば国
交省が考えるものに
近い構成が出来上が
りそうだ。
 そこに出てきたの
が、高速道路料金
の大口・多頻度割引
最大50%の継続条件とし
て新ETC対応機器の装
着だ。
 新ETCの利用に限り、
2016年度の最大割引率
を制度上の4割から5割
に拡大する方針。デジタ
コ、ドラレコ同様に、これも国や運
輸事業振興助成交付金から補助が出
るだろうが、従来のETC機器が車
両に標準装備されるようになり、デジ
タコやドラレコのデータをクラウド管
理するサービスに飛びついている運
送業者もいる。新ETCを新たに搭
載することによって、従来の運行管
理データの管理方法を変更しなけれ
ばならなくなることも考えられる。
 ことば悪くいえば“機械屋”の販
売戦略に振り回されているともいえよ
う。自動運転車の開発が進められ、
乗用車では自動ブレーキや車庫入れ
機能が実用化されてきている。トラッ
クメーカーでも2020年に自動運転
トラックの発売を目指すという、従来
の車が大きく変わろうとしている時期
だ。
 当面の高速道路料金の大口・多頻
度割引は大事だが、車の機能が大き
く変わっても、これ一つ載せ替えれ
ば間に合うというオールインワン機器
の開発を求める声を、業界として上
げていくべきではないだろうか。

提供:運輸新聞
TheTRUCK2016年1月号75
関東運輸局
 関東運輸局の濱勝俊局長は16
日の定例会見で7月1日付けで新
設された交通政策部の施策につい
て、過疎地における物流ネットワー
ク構築の具体例として多摩ニュー
タウンでの生活支援サービスを挙
げた。高齢化、過疎化が進む地域
で集配拠点を設け、共同物流など
物流の高付加価値化を通して生活
支援サービスを実施しようという試
み。結果をみて、さらに横展開した
い考えだ。
 第2回「トラック輸送における取引
環境・労働時間改善地方協議会」
管内での開催状況については、既
に7カ所が終わり、今月中にすべて
終える。第2回の狙いは、来年度
労働時間の抑制を具体的にするた
めの実証事業、その方向性を今年
中に詰めること。「トラック事業の先
進的な取り組みを紹介、その情報を
共有して、自分の県や荷主など特
性に応じて横展開してもらう。その
きっけをつかんでもらうことが大事」
と指摘。
 女性ドライバー活用プロジェクトに
ついては、管内の女性ドライバーに
インタビューし、ホームページに掲
載、その魅力を広く発信した。さら
に、若年層に関心を持ってもらいた
め、管内での広告や約80の高校
訪問などを各支局レベルで行った。
次年度も中身を工夫して継続する。
 また、6月から45フィートコンテ
ナ積載トレーラの長さ制限が緩和さ
れたことについて触れ、プラスチッ
クの輸送など荷物によっては容積が
増え効率化のメリットを享受している
が、重量が変わっていないことから、
「新たなインフラの整備が必要で、
普及方策を具体的に検討していかな
ければならない」とした。
過疎地で物流サービスを
先進事例の共有と横展開
 社会資本整備審議会道路分科会
基本政策部会と交通政策審議会物
流部会は14日、「今後の物流政策
の基本的な方向性」の最終答申案
を概ね了承した。現在のトラック運
転者の約4割の退職が見込まれる
2030年までに物流の目指すべき
将来像を実現するため、先進的な取
り組み事例を20年度までに少なく
とも100は生み出すとしている。
新たな連携、新たな枠組み
 答申案は、これまでの物流政策の
総括としてモーダルシフト、トラック
規制緩和に言及。
 モーダルシフトは、内航
海運は増加傾向がみられる
が、鉄道は十分に効果を発
現しているとはいえないと
指摘。より実務的な課題解
決にあたり、国がリスク分
担を関係者間に働きかける
ことが不可欠とした。トラッ
ク規制緩和は市場の活性化
に効果は
あったが、
競争激化に
より経営環境は悪化してお
り、引き続き不適正事業者

トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
TheTRUCK2016年1月号76
の排除、荷主・元請けとの適正取引
推進を加速していく必要性を挙げた。
 物流の目指すべき将来像は「物流業
が一つの独立した産業として社会の期
待に応え、本業を通じた社会貢献によ
り存在価値を向上させる」。実現のた
め、「生産性の高い物流」「魅力的な
物流」の2つの視点を設定。
 生産性向上には省力化とさらなる
効率化、新市場の開拓を、魅力的な
物流には就業環境の整備と社会への
貢献を挙げ、それぞれの取り組み内
容と施策を示した(表参照)。
 取り組みを進めるためのキーワード
として新たな連携、新たな制度的枠
組み、物流に対する理解と協力、先
進技術の活用を挙げた。制度的枠組
みとは、多様な関係者が計画的に取
り組めるよう整備するもので、大規
模物流センターの拠点機能とそれに
つながる輸送など空間的な広がりを
持つ面的なネットワーク全体の高度化
を例示した。
 今後、施策目標の設定を議論する
ことが期待されるが、その1つとし
て過疎地の物流ネットワーク構築、
物流を配慮した建築物の設計・運用
といった先進的な取り組み事例を、
新たな制度的枠組みを活用しつつ
20年度までに少なくとも100事例
生み出すことが重要と結んでいる。
 なお、答申のサブタイトルは14日
の段階で決着しなかった。
 全日本トラック協会は、制度2年
目となる「引越事業者優良認定制度」
(引越安心マーク)の認定事業者とし
て65社(160事業所)を認定した。
 昨年認定した事業者と合わせて
362社(1846事業所)が認定を受
け、車両のステッカーや宣伝媒体な
どに引越安心マークを使用することが
できる。認定事業者は、すべての顧
客からの相談を受け付ける窓口を設
置する必要があり、来年1月20日
から2月25日に全ト協が開催するお
客様対応責任者研究会議への出席が
義務づけられる。
 今年7月に申請した72事業者
(サービス名称)から、約款の遵守、
責任の所在が明確
化、適切な従業員教
育、適正な広告表
示、適正な廃棄物処
理、適切な個人情報
取り扱いなどを評価し、65社を認定
した。
このうち、事業所数が多いのは九
州西濃運輸、アート引越センター大
分、東北西濃運輸、ハート引越セン
ターなど。
 引越優良事業者の有効期間は3
年間。
 全日本トラック協会は、今年度安全
性優良事業所(Gマーク)として8140
事業所を認定した。内訳は、新規申
請2142事業所、初回更新1596
事業所、2回目更新2114事業所、
3回目更新1111事業所、4回目更
新1177事業所。
 これにより、12・13・14年度に認
定した事業所と合わせて2万2372
事業所となり、全国のトラック運送事
業所数8万3789事業所(12月時点)
の26.7%に相当し、全事業所の4分
の1以上がGマーク付与となった。
 認定事業所の車両数は58万726
台で、全車両に占める割合は42.0%
となる。
 Gマークは、交通安全対策に一定
基準をクリアした事業所を認定するも
ので、今年7月に申請受付
していた。①安全性に対す
る法令の遵守状況(40点、
適正化実施機関の巡回指導
結果や運輸安全マネジメン
の取り組み実績)、②事故
や違反の状況(40点、国土
交通省の事故・行政処分実
績)③安全性に対する取り組みの積極
(20点)を評価し、合計80点以上
であることなどが条件。
 認定取得率を都道府県別にみる
と、新潟が560事業所で41.5%と
最も高く、長野、鳥取、秋田、富山、
愛知、滋賀、山形、山梨、福井、静岡、
山口、徳島、福岡、佐賀の合わせて
15県で30%を超えている。
Gマーク取得率27%
保有車両数では42%に
全ト協
65社を新たに認定
2年目の引越安心マーク
全ト協

提供:運輸新聞
TheTRUCK2016年1月号77
経済産業大臣表彰国土交通大臣表彰
 鴻池運輸は来年1月10日㈰、
大阪市のグランフロント大阪北館の
ナレッジキャピタル2階ACTIVE
Studioで、小学生(新1年生を含む)
とその保護者を対象とした「第5回
KOKOIKEキッズワークショップ『こ
どもの足測定会〜みんなで楽しく健
康になろう!!〜』を開催する。主催
は同社鴻池技術研究所。
 SGホールディングスグループの
SGエキスパート(本社=東京)は、
長崎市に長崎ビジネスサポートセン
ターを開設し来年3月に事業を開始
する。同社はグループの間接部門を
担い、総務人事経理にかかわるシェ
 第14回グリーン物流パートナー
シップ会議が15日に開かれ、今年
度の優良事業の表彰と事例紹介が行
われた。
 杉山武彦世話人(運輸政策研究所
長)は、2005年の発足から11年
目に突入し、今年度からCO
排出
削減だけでなく環境負荷軽減に役立
つもの、荷主と物流事業者の連携だ
けでなく荷主同士、物流事業者同士
の連携なども表彰の対象にしたと説
明。「今後も物流の解決すべき課題に
 4割のこどもに問題があると言われ
ている「こどもの足の健康」をテーマ
に、「足の健康」研究の第一人者であ
る東京医療保健大学の山下和彦教授
らを招き、「足指力」「膝間力」など足
の機能測定と日常生活における改善
方法の講演を行う。
 参加は無料(要予約)、限定60組
(先着順)。時間は1回目が午後
アードサービスを提供、業務プロセス
の抜本的な見直しや管理機能の向上
をサポートしている。
 今回開設するセンターは全国で6カ
所目の事業所。新設の目的の1つは
BCP対策で、拠点の分散化や自然
対応して活動を広げたい」と述べた。
 会議には石井啓一国土交通大臣も
出席し、「戦略的モーダルシフト」
1時〜2時35分まで、2回目が午
後3時30分〜5時5分まで。応
募は「ワークショップ参加」の件名で
gijutsukenkyusho@jpa.konoike.
net宛に「氏名、よみがな、性別、
学年、保護者の氏名、連絡先、1
回目・2回目どちらへの参加か」を記
載しメールで申し込むこと。
災害発生リスクを総合的に判断したも
の。もう1つの目的は安定的な人材確
保で、長崎における雇用機会を増やす
とともに安定的な人材確保を行うこと
により、業務品質の維持・向上を目指
す。採用予定人数は3年間で150人。
神戸モーダルシフト協
議会、ネスレ日本、
JR貨物、全国通運
を表彰。経済産業大
臣表彰は、住田孝之
商務流通保安審議官が
「専用列車を運行」したイオングロー
バルSCM、JR貨物、全国通運を
表彰した。
1月10日に大阪で
キッズワークシップ開催
長崎ビジネスサポートセンター開設
鴻池運輸
SG
エキスパート
グリーン物流パートナーシップ会議
11年目に突入

トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
TheTRUCK2016年1月号78
 全日本トラック事業政治連盟(坂
本克己会長)は3日、都内で冬季
の懇親会を開催、各県トラック協
会長や国会議員など多数が出席し
た。
 あいさつに立った坂本会長は「高
速道路料金などの要望を出した
が、早々に応えていただいており、
感謝している。最後まで、期待し
ているので頑張ってもらいたい。ま
た、荷主から適正な料金をもらえる
よう、国土交通省、厚生労働省、
経済産業省が一緒になって政治主
導で行政を巻き込んで取り組んで
いる。来年が正念場。我われも国
民生活のインフラとして気持ちを引
き締める覚悟」と述べた。
 自由民主党トラック輸送振興議
員連盟の細田博之会長は「税制調
査会で最後の詰めを行っている。
皆さんに変に増税にならないよう
に考えている。軽油価格は下がっ
てきているが、物流は柱であり、
高速道路料金について税制措置を
引き続き実施し皆さんの事業の振
興、物流合理化に役立つようしっ
かり取り組みたい」と話した。
 公明党トラック問題議員懇話会
の北側一雄会長は「物流の担い手
の中心はトラック。だが、中小事
業者が圧倒的に多く、経済的に弱
い。要望を真摯に受け止め、実現
に全力を挙げる決意」
 ネスレ日本、川崎近海汽船、日本
気象協会の3社は、気象予報を活用
した海運へのモーダルシフトを推進
することに合意した。長期気象予測
と最適航路選定システムにより、在
庫レベル圧縮や欠品のゼロ化、食品
鮮度向上や食品ロスの削減につなげ
ていく。
在庫圧縮、食品ロス削減へ
 ネスレ日本は、気温変動が特にペッ
トボトルコーヒーの出荷量に影響を及
ぼすことから、日本気象協会からの
最新の気象予測を製品の補充や日程
の調整に活用している。
 輸送は今年から、生産拠点から距
離のある北海道・九州方面への出荷
に内航船を利用している。
 川崎近海汽船は、大型RORO船
による無人航走を推進。日本気象協
会が提供する内航船向け最適航海計
画システム「ECoPO」を利用し、定
時運航を保ちつつ燃料消費量の削減
に役立てている。
 日本気象協会は、経済産業省の昨
年度次世代物流シス
テム構築事業の対象
となり、気象庁の予
測に加え、欧州・中期予報センター
の予測を利用した気象予測精度の向
上に成功。2週間先の気象予測情報
を開発した。
今回、日本気象協会はネスレ日本
に各地の2週間気象予測情報を、
川崎近海汽船には最適航路計画や気
象・海象予測(海上風・波
浪・海潮流)を提供する。
 3社の取り組みにより、
ネスレ日本は台風などによ
る内航船の遅延や欠航の
予測を取り入れることで、
北海道・九州方面への内
航船輸送を拡大するとともに、気象
予報を活用した製造計画や製品の補
充計画を立て、鮮度向上などにつな
げる。
 川崎近海汽船は、モーダルシフト
という事業モデルを確立するととも
に、北関東〜北海道で成功している
20時間航海サービスを清水〜大分で
も展開していく。
 新たな物流体系を構築することで
省エネルギーに役立てる次世代物流
システム構築事業(補助率2分の1)
に、今年度も採択された。
 なお、ネスレ日本は輸送距離に応
じて船・鉄道・トラックを使い分ける
戦略的モーダルシフトとして、今年度
グリーン物流パートナーシップ国土交
通大臣表彰を受ける。
荷主協議
来年が正念場
冬季懇親会を開く
全ト政連

提供:運輸新聞
TheTRUCK2016年1月号79
細田会長坂本会長
 ほかにも「課題が多いが一歩一
歩前進しつつある。来年こそ荷主
から適正運賃をもらえるようにしな
ければ」(野田毅氏)「適正な運賃
が皆さんの事業の根幹。荷主の
収益が上がっており、政労使の協
議の場で実態に合った議論が大
切。強力に推進したい」(山口那
津男公明党代表)などのあいさつ
があった。
 国土交通省は、今年3月末現在
の貨物自動車運送事業種数を公表。
特積みは4社増の280社、一般は
222社減の5万7217社、特定は
47社減の483社となり、霊柩を含
めた合計は268社減の6万2637
社となった。
 一般トラック事業者は836社が新
規参入したものの、1058社が撤退
したため、3年連続の減少となり、3
年間で最も減少数が大きい。
 一般事業者を保有車両数別にみ
ると、10台以下が367社減って
3万389社(構成比53.1%)
 国土交通省は、今年3月末現在
の貨物自動車運送事業種数を公表。
特積みは4社増の280社、一般は
222社減の5万7217社、特定は
47社減の483社となり、霊柩を含
めた合計は268社減の6万2637
社となった。
11台〜20台は90社増の1万
3035社(同22.8%)だったが、21
〜30台は50社減の5807社(同
10.1%)、31〜50台が14社減
の4326社(同7.6%)。一方、50
台以上は119社増えて3660社と
なり、構成比は6.16%から6.40%
へと上昇した。
 事業者数を都府県別(運輸局支局
別)にみると、埼玉が4社増、茨城
が7社増、兵庫が21社増、千葉が
18社増だったが、多くの各都道府県
が減少、東京は43社減、大阪は2
社減、愛知は9社減、静岡が25社
 一般トラック事業者は836社が新
規参入したものの、1058社が撤退
したため、3年連続の減少となり、3
年間で最も減少数が大きい。
 一般事業者を保有車両数別にみる
と、10台以下が367社減って3
万389社(構成比53.1%)。11台
減、札幌が29社減。
 千葉が18社増だったため、福岡
と順位が入れ替わり8番目の多さと
なった。1千社以上の都道府県は京
都が27社減の974社となり、1県
減って17都府県となった。
 事業者数減の一方、車両数は
9127台増えて132万6678台。
特に埼玉1824台増、千葉840台
増、鹿児島877台増、茨城623
台増、愛知557台増、大阪506
台増が目立つ。東京と神奈川は微減。
〜20台は90社増の1
万3035社(同22.8%)
だったが、21〜30台は
50社減の5807社(同
10.1%)、31〜50台が
14社減の4326社(同7.6%)
一方、50台以上は119社増えて
3660社となり、構成比は6.16%
から6.40%へと上昇した。
 事業者数を都府県別(運輸局支局
別)にみると、埼玉が4社増、茨城
が7社増、兵庫が21社増、千葉が
 
3年連続の減少
車両数増でやや規模拡大
本物の美味しさ体験を
VBファーム
1月にオープン
トラック
事業者数
レボグループ
一般

トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
TheTRUCK2016年1月号80
自然の一部と感じられるツリーハウス
東松山SRC
8棟のいちご狩り用ハウス
18社増だったが、多くの各都道府県
が減少、東京は43社減、大阪は2
社減、愛知は9社減、静岡が25社
減、札幌が29社減。
 千葉が18社増だったため、福岡
と順位が入れ替わり8番
目の多さとなった。1千
社以上の都道府県は京都
が27社減の974社とな
り、1県減って17都府
県となった。
 事業者数減の一方、
車両数は9127台増えて
132万6678台。特に埼玉1824
台増、千葉840台増、鹿児島877
台増、茨城623台増、愛知557
台増、大阪506台増が目立つ。東
京と神奈川は微減。
 パリで発生した連続テロ事件を踏
まえ、国土交通省は全日本トラック協
会に対し、海外勤務者などの安全確
保、交通機関および交通関係施設、
人出が予想される施設などを中心に
テロ対策の徹底を図るよう要請した。
 各事業共通の取り組みは、海外勤
 佐川グローバルロジスティクス
は、11月24日に稼働した埼玉県
東松山市の「東松山SRC(佐川流通
センター)内で、マルチテナント型
物流センターの運営を12月1日か
ら開始した。倉庫面積は3万599
平方メートル。
東松山SRCは、関越自動車道東
松山ICから約2キロメートルの好立
地。1階はSGホールディングスグ
ループの佐川急便の中継センターが
務者・海外出張者へのテロ関連情報
の積極的提供。
 トラック事業に対しては、①営業
所・車庫内外の巡回②終業後のドア
ロックの徹底③車両・身分証明書・
制服などの管理、および盗難・紛失
時の警察への連絡徹底
あり、物流センターの入る2・3階か
ら直接コンベアで1階に荷物を搬送
できるため、入出荷のリード
タイム短縮や出荷締切時間の
延長など入居企業の物流効率
化をサポートする。
 また、24時間稼働が可能
なため、医療機器や保守パー
ツなどの緊急配送にも対応で
きる。
 なお、同社は4月21日
 ④荷送人に覚えがないなど、不審
な荷物の連絡があった場合には、荷
物に触れないよう注意喚起するととも
に、荷物の状態に応じた速やかな引
き取り、警察への連絡
 ⑤営業所などで不審な荷物を発見
したときは、触れないようにするとと
もに、荷物の状態に応じ警察への連
絡など適切に対応する
 ⑥放射性物質など危険物輸送の安
全管理徹底⑦テロ発生時の通報・連
絡・指示体制整備──の7項目。
から千葉県に「成
田芝山営業所」
(9160.12平方メー
トル)を開設してお
り、今回の新拠点開
設により国内58拠点で31万坪の
物流センターを展開することになる。
発生時の体制整備を
国交省全ト協に
テロ対策徹底を要請
東松山SRCでMT
型物流Cの運営開始
佐川
グローバル
ロジ

提供:運輸新聞
TheTRUCK2016年1月号81
施設全景
起工式の様子
完成予想図
 千趣会は、岐阜県美濃加茂市に通
信販売事業の新たな物流拠点「千趣
会 美濃加茂ディストリビューション
センター(美濃加茂DC)を開設し、
7日から稼働した。運営は子会社の
ベルメゾンロジスコが担当する。
 美濃加茂DCは、これまで分散し
た物流拠点で保管・在庫管理してい
た取扱商品の集約・統合と近隣の可
児ディストリビューションセンター(可
児DC、旧:中部物流センター)との
連携により、顧客からの注文を一度に
まとめ、迅速に配達。
 運送事業者との連携による配達先
地域別の時差出荷により、輸送途上
にとどまる商品を減らし顧客に早く商
品を届ける。
 また、効果的にマテハンを導入し、
人的なオペレーショ
ン管理においても作
業標準化のための手
法を組み入れること
で、生産性の高い施
設となっている。
 美濃加茂DCは、
敷地面積5万5365
平方㍍、地上3階建
て・延べ床面積5万
1426平方メー
トル。稼働予
定日は土日祝日
を含む毎日、
取扱品番数(常
時)約15万、1日あたり入荷品番
数約5000、1日の出荷処理能力は
件数で1万5000件、点数で2万
5000点。
取扱商品を集約・統合
美濃加茂DCが稼働
千趣会
 ヤマトホールディングスは2017
年11月、大阪府茨木市に、関西
圏ではヤマトグループ最大級の総合
物流ターミナルとなる「関西ゲート
ウェイ」(関西GW)を稼働する。大
和ハウス工業が建設する新物流施設
を賃貸借するもの。
 着工にあたり11日、ヤマトHD
の大谷友樹上席執行役員、ヤマト運
輸の森日出男代表取締役常務執行
役員らが出席し、起工式を行った。
 ヤマトグループは、主要都市圏(関
東・中部・関西)の玄関口に総合物
流ターミナル「ゲートウェイ」の建設
を進めており、厚木GWは2013
年8月稼働、中部GWは16年
10月の稼働を予定している。
 関西GWでは、厚木・中部と同
様に最新の仕分け機器による24時
間発着同時仕分けを行い、2つの
GWとの多頻度幹線輸送によ
り配達リードタイムを短縮し、
主要都市間の宅急便当日配達
を実現する。
 関西GWは、鉄骨造6階
建て(倉庫4階、事務所5
階)・延べ床面積約9万486
平方メートル規模。ヤマト運
輸、ヤマトロジスティクスなど
グループ12社が入居する。
 名神高速道路茨木ICから
至近であることに加え、大阪
国際空港(伊丹空港)・関西国
際空港・大阪港・神戸港など
あらゆる輸送モードに対応でき
る立地にある。
 機械化による省力化・省人化、走
行距離の短縮など輸送効率の向上に
より、コスト構造を改革する。
関西GWが着工

17年11月稼働
主要都市間の当日配送実現
ヤマトHD

トラックユーザーNews
トラックユーザーNews
TheTRUCK2016年1月号82
志村副会長㊨と山本副大臣
 環境保全活動に顕著な功績のあっ
た交通関係環境保全優良事業者の国
土交通大臣表彰が9日、同省で行
われ、グリーン・エコプロジェクトを
中心にCO
排出量削減に取り組む
東京都トラック協会が表彰された。
表彰式で志村正之副会長(環境委員
長)「これを機会に、一層取り組み
を強めていきたい」と語った。
グリーン・エコPJを評価
グリーン・エコプロジェクトは、東ト協
が2006年から開始。
 走行管理表に毎月の給油量と走行
距離を車両ごとに書き込み、データ
ベース化を構築。ドライバーは燃費
 今年のグリーン物流優良事業者の
経済産業大臣表彰にイオングローバ
ルSCM、JR貨物、全国通運によ
「イオン鉄道研究会専用列車によ
る環境負荷低減の取り組み」が決定
した。15日に開催される第14回
グリーン物流パートナーシップ会議
で表彰式が行われる。
15日

パートナーシップ会議で表彰式
「イオン号」は、日曜日に運休とな
るダイヤを活用して、臨時列車を運行
することにより、イオンをはじめとする
記入することで自分の燃費を把握する
ようになり、継続的なエコドライブ活
動を実施できる。
 地球温暖化防止だけでなく、コス
削減、交通事故減少、社内環境の改
善、さらには正確なデータを得ること
により経営改善にも役立つ。
 参加企業は639社(11月末現在)
に達し、滋賀県、千葉県、愛知県、
大阪府、群馬県の各トラック協会でも
順次取り組みを開始している。
 09年12月にコペンハーゲンで開催
されたCOP15で紹介され、昨年10
月には国連エコドライブカンファレンス
で取り組み内容を発表するなど、国際
的にも取り組みの輪が広がっている。
異業種の荷主の鉄
道モーダルシフトを
推進し、CO
排出
削減や繁忙期の輸
送力向上を実現した
ことが評価された。
昨年末繁忙期か
ら、イオン、ネスレ
日本、アサヒ
ビール、花王、江崎グリコの貨物が
24両(600トン)編成で東京タ〜百
済間でスタートした(写真)。
 折しも、京都議定書に続く新たな枠
組みを決めるCOP21がパリで開催さ
れており、表彰式で山本順三副大臣
「次世代に向け、今後も強力に進め
て欲しい」と要請。
 志村副会長は「協会としてプロジェク
トを進めてきた成果であり、うれしい
が大臣表彰は重く、これを機会に一か
ら出直すつもりで取り組む。また、東
ト協だけでなく他県にも広めていきた
い」と語った。
 東ト協以外にも受賞する神戸モーダ
ルシフト推進協議会、ネスレ日本、全
国通運、JR貨物はグリーン物流パー
トナーシップ会議の場で表彰される。
 今年4月には味の素、サッポロビー
ル、P&Gが加わっている。また、
11月にはサッポロビールの貨物は北
長野〜隅田川間で実現している。
 これらの取り組みにより、物流連の
今年度物流環境大賞の物流環境特別
賞にも選ばれた。
 このほか、経済産業省商務流通保
安審議官表彰にはTOTO、クリナッ
プなどによる協同配送の実現が選ば

提供:運輸新聞
TheTRUCK2016年1月号83
松田社長㊧と大谷社長
れた。
 配送時間指定や車種指定を緩和す
るなど既存の商習慣を変えることに
より、クリナップの配送網にTOTO
の商品を取り込む形の協同配送を行
い、トラックの車両台数削減、積載
率向上を実現した。
 グリーン物流パートナーシップ会議
特別賞には出光興産と旭タンカーに
よる「内航タンカーの内外航兼用化に
よる船舶稼働の繁閑格差減少」の取
り組みに決まった。
 ニチレイグループ(ニチレイ・ニチ
レイフーズ・ニチレイフレッシュ・ニチ
レイロジグループ本社)の各社長が記
者会見し、中期経営計画ライジング
2015の進捗状況などを説明した。
 ニチレイの大谷邦夫社長は、加
工食品と低温物流の設備投資が奏功
し、特に低温物流は人手不足や車
両調達コストの増加はあるが、計画
達成あるいは上回る見込みであると
した。TPPに関して「基本は低生産
性分野に競争原理が入る」としつつ、
「関税の撤廃時期もあり、時間軸を
意識しながら食のSCMというビジネ
 国土交通省がまとめた9月分のト
ラック輸送情報によると、特別積み
合わせ(調査対象24社)の輸送量は
516万7866トン(前年同月比2.0%
減)と4カ月ぶりに減少に転じ、一般
トラックの輸送量は同2.5%減と、特
積み・一般ともに減少に転じた。
 特積みの平均稼働日数は22.8日
(前年同月より0.7日減)。稼働1
日当たり輸送量は22万6661トン
(同1.0%増)と、稼働1日当たりで
みると3カ月ぶりに増加に転じた。
 品目別には、金属製品(中国)、機
(東京・中部)、化学工業品、日用
スチャンスを取り込みたい」と述べた。
 ニチレイロジグループ本社の松田
浩社長は、船橋物流センターの増設
部分が1日から稼働し、収容能力9
万7000トンの最大規模となり「付加
価値物流を提供していく」とした。
 労働力不足に対応するた
め専任部署を立ち上げ、現
在ロードマップを作成中と説
明。「当面は料金見直しで要
員を確保し、賃金上積みと拘
束時間改善で乗り切る。中
長期的にはICTの活用やマ
テハンの導入を進める。高齢
(関東)で減少の報告が多い。
 9月の宅配貨物取扱個数(調査
対象14社)は2億8759万個(同
2.2%増)と堅調で、4月以降6カ月
連続の増加となった。
 一般トラックは中部・
四国で前年同月を上
回ったが、関東(4.1%
減)、北陸信越(5.6%
減)、中国(6.9%減)
近畿(3.7%減)、中
(6.9%減)、九州
(4.1%減)では減少幅
が大きかった。
者や女性、外国人と多様化を確保し
ていくがドライバーはそれができない
ので、モーダルシフトなど運送の多様
化を図る」と述べた。
 同社の今期予想は売上高1820億
円、営業利益100億円を見込む。
 2015年度上期(4〜9月)
の輸送量は、特積みが3112
万トン(前年同期比0.1%増)
ほぼ横ばい。4〜6月は前年
同期比0.4%増だったが、7〜9月
は同0.1%減(表参照)。宅配は17
億8364万個(同3.2%増)と堅調さ
が続いている。
雇用・運送を多様化
労働力対策ロードマップ作成へ
特積みは上期横ばい
9月は一般ともに減少
ニチレイ
トラック

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年1月号84
車幅や全高がコンパクトな3t車クラスだが作業範囲は従来機より拡大した環境性能向上とランニングコストの低減を実現した新型「スカイボーイ」
 ㈱タダノは、このたび高所作業車“スカイボーイ”「AT-
170TG」(バスケット最大地上高17.2m)「AT-220TG」(バ
スケット最大地上高22.4m)の2機種をモデルチェンジし、
2015年11月25日より販売を開始した。
 スカイボーイAT-170TG、AT-220TGは、作業範囲拡大
による作業効率のアップ、安全性・快適性・利便性の追求、
して環境性能向上とランニングコストの低減を開発コンセプ
にモデルチェンジされている。
 3t車ベースのコンパクトな車体を採用しながら、クラス最大
の作業範囲を実現させている。また、安全作業の拡充のため、
新型AMC(過負荷防止装置:モーメト制御)を開発し、先
進の機能と制御を支えている。さらに、クラス初のアイドリング
ストップ機能を標準装備にするなど、作業時のCO
排出や燃
料消費、騒音の低減など、環境性能もプラスしている。
 なお、標準仕様の価格(税別、シャーシ価格含む)は、
AT-170TGが1,200万円、AT-220TGが1,450万円。
また、年間販売見込台数は、2機種合わせて150台と
ている。
■主な特長
⑴ダントツの作業範囲を実現[AT-170TG]
 中型免許(限定)枠の直伸ブームタイプとして、最大作業半
径を誇る。また作業範囲は、AWL制御(作業範囲制御装置)
から積載荷重に応じた作業範囲規制が可能となるAML制御
(過負荷防止装置:モーメト制御)への変更などで、従来の
17mクラス機に対して飛躍的に拡がった。
⑵車両のコンパクト化とクラス最大の作業範囲を実現
[AT-220TG]
 架装対象車両が3.5t車から3t車クラスとなり、車幅や全
高がコンパクトになったが、作業範囲は従来機より拡大し、地
上高さ19m以下では、27mクラスと同等の作業範囲を確保
している。
⑶環境にも配慮したアイドリング・ストップ機能とアクセル
無段階制御を標準装備[2機種共通]
 操作に応じてエンジンが自動停止、スムーズに再始動。
CO
排出や燃料消費削減、アイドリング騒音の低減を実現。
また、バッテリ上がり回避のため、車両バッテリの電圧監視
機能(バッテリモニタ)を装備。さらに、アクセル無段階制御に
より、ムダなエンジン回転の上昇を抑えて、作業時の燃料消
費を改善した。
⑷緩起動・緩停止機能の向上[2機種共通]
 旋回や起伏操作の緩起動・緩停止機能が向上。急操作
高所作業車…タダノ
話題のニュートラック新製品情報・新情報
作業範囲拡大による作業効率のアップを目的に
高所作業車“スカイボーイ”2機種をモデルチェンジ

TheTRUCK2016年1月号85
バイオジェト・ディーゼル燃料製造実証プラントの完成イメージ図
実用化計画の参画企業
テレマティクスWEB情報サービス「HELLO-NET」
 いすゞ自動車㈱は、2015年12月1日、㈱ユー
グレナ(本社:東京都港区、出雲充社長)と2020
年に向けた国産バイオジェト・ディーゼル燃料の製
造に関する合同記者会見を行った。
 ミドリムシ由来の軽油燃料の共同開発を進めてい
るユーグレナ社は2016年夏より横浜市の「環境・
エネルギー分野の拠点形成」である京浜臨海部の神
奈川県横浜市の旭硝子㈱工場内で日本初のバイオジェト・
ディーゼル燃料製造実証プラントの建設を開始し、2017年
内の着工と2018年の稼働開始を目指すことを発表した。
や急停止した場合でも、従来機に比べてブームの揺れが抑え
られ、安全性を高めている。
⑸テレマティクスWEB情報サービス「HELLO-NET」
[2機種共通]
 大型クレーンで運用中の「テレマティクス」を標準装備。車
両故障時における迅速なアフターサービス等に効果を発揮す
る。また、「HELLO-NET」で車両の稼働状況や
位置情報・保守管理をインターネットでサポートで
きる。
■主要諸元
・バスケット積載荷重…200kgまたは2名(AT-
170TG・AT-220TG)・バスケット最大地上高…
 合同記者会見には、いすとユーグレナ社のほか、横浜
市の林文子市長、千代田化工建設㈱澁谷省吾代表取締
役社長、伊藤忠エネクス㈱長尾達之介取締役兼専務執行
役員、全日本空輸㈱殿元清司専務取締
役執行役員が参加した。いすゞの細井会
長は会見の挨拶で「石油代替燃料の確保
は日本にとって重要な課題です。次世代
DeuSELの実用化に向け、実用試験など
で引き続き協力していきます」と述べた。
 ちなみに、DeuSEL(デューゼル)とは、
DIESEL(ディーゼルとeuglena(ユーグ
レナ)を組み合わせた造語で、ユーグレナ
(和名:ドリムシ)からつくったバイオディ
ゼル燃料を表すいすとユーグレナ社の共
同で取得した商標である。
いすゞは、2020年の次世代DeuSEL
実用化を目指すユーグレナ社の計画におけ
17.2m(AT-170TG)/22.4m(AT-220TG)・バスケッ
最大作業半径…15.9m(AT-170TG)/15.2m(AT-220TG)
/・ブーム長さ…6.20m〜15.40m(AT-170TG)/6.85m
〜20.65m(AT-220TG)・ブーム起伏角度…−16°〜80°
(AT-170TG)/−16°〜80°(AT-220TG)・架装対象車
…3.0トン車クラス(AT-170TG・AT-220TG)
バイオ燃料…いすゞ自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の
製造実証プラント実用化計画が始動

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年1月号86
供給部品の製造を担当する三菱ふその川崎工場部品初供給のセレモニーが行われた
 三菱ふそトラック・バス㈱(MFTBC)は、2015年12月
26日、MFTBCの川崎工場から北米のダイムラー商用車ブ
ランドである「フレートライナー」向けアクスル部品の初供給を
開始した。
 川崎工場が生産するのは、アクスル部品の一部でファイナ
ドライブ部分を構成するギアセッ(リングギアピニオンギア
で、現在、同部品はダイムラーの独カッセル工場とブラジルの
サンベルナルド工場、またダイムラーのグループ会社でエンジ
ン・アクスルトランスミッション製造メーカーの米デトロイト・ディ
ゼルの工場で製造されている。今回、ダイムラー商用車部門
の北米事業の好調による需要増に対応するため、川崎工場で
もギアセットの機械加工を行ない、北米の同工場でアクスルに
る共同研究パートナーとして、車両での実証走行・性能試験
等を引続き行っていくことになる。
■バイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの概要
◇予定地…神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1(旭硝
組立て、フレートライナーの工場で車両に組付けることになる。
なお、川崎工場での年間生産量は6,000セッとなっている。
 MFTBCは川崎工場の生産能力を有効活用し、ダイムラー
のグループ内の部品供給の安定化に貢献していくしている。
 川崎工場で2015年12月11日に、初出荷を記念する
セレモニーが実施された。セレモニーで元山義郎MFTBC取
締役副社長兼生産本部長は、「ギアセットの生産には高い機
械加工・研磨技術が必要とされます。川崎工場での“ものづ
り”が、ダイムラーグループで評価された結果です。今後も
メイド・イン・川崎の高品質な製品でグループに貢献していき
たいと思います」と語り、プロジェクトを支えた従業員と共に供
給開始を祝った。
子株式会社 京浜工場内)、◇敷地面積…約9,000㎡、
◇着工予定…2016年夏、◇竣工予定…2017年冬、
◇稼働予定…2018年前半、◇生産品目…バイオケロシン
(ジェット燃料)、バイオディーゼル、バイオナフサ。
北米向け部品…三菱ふそう
話題のニュートラック新製品情報・新情報
ふそう川崎工場がダイムラー北米ブランド向け部品を初供給
「フレートライナー」北米事業好調による需要増に対応

TheTRUCK2016年1月号87
総合的なトラック運行技術を競い合う「UDトラックスエクスラマイルチレンジ」
力向上、そして自信の強化へとつなげていく狙いもある。
 イベントの参加者は、「常に運転技量の向上に関する社内
研修は実施していますが、収益、燃費効率、稼動率および
ンテナンスコスト、そして安全運転と、多角的な視点で審査
するイベントは初めてでしたので、非常に刺激を受けました」
述べている。
 UDトラクスの岸伸彦ブランド&プロダクトラインバイスプレ
ジデントは、「エクストラマイルチャレンジは、お客さまの仕事の”
現場”をより良くしたいという、UDトラクスの想いを具現化し
たイベントです。これからも、お客様のビジネスをらに一歩先
へ導く、UDトラクスの取り組みにご期待下さい」と語った。
 UDトラックスは、燃費効率、稼働時間、そして運転技術
の向上を通して、ユーザーのビジネスを成功に導く、持続可
能で安全且つ効率的な輸送ソリューションを提供するスマー
ロジスティクスの実現に向けて取り組んでいくしている。
して、日野製品のライフサイクル全般において環境との調和
をさらに進めていく。具体的には、①低炭素社会の構築、②
循環型社会の構築、③環境保全と自然共生社会の構築、④
環境経営、の4つの主要課題で計19項目の目標を設定し、
 UDトラックス㈱は、2015年11月9日、「UDトラックス
エクストラマイルチャレンジ2015」ファイナルを開催した。
2015年5月に竣工したUDエクスペリエンスセンターと隣接
するテストコースで開かれたこのイベントには、世界各国の予
選を勝ち抜いた、南アフリカ、オーストラリア、および日本のチー
ムが参加し、総合的なトラック運行技術を競い合った。
 南アフリカ、オーストラリア、して日本の各参加チームは、
効率の良い輸送の実現に向けて、業界が直面する数々の課
題にチャレンジする競技に取り組んだ。このイベントでは、収
益、燃費効率、稼働率&ンテナンスコスト、安全運転を採
点基準に、①始業点検、②運転技量、③輸送、に関わる
3つの競技を実施。競技終了後、結果発表と授賞式が行わ
れ、オーストラリアチームが総合優勝に輝いた。オーストラリ
アチームはその他、「最優秀始業点検賞」も受賞し、南アフリ
カチームが、「最優秀燃費効率賞」、日本チームは、「最優秀
運転技量賞」をそれぞれ受賞している。
 このUDトラクスのエクストラマイルチャレンジは、UDトラ
クスが掲げる「GoingtheExtraMile〜その一歩先へ〜」とい
ブランドプロミスに基づき、燃費効率、稼働時間および運
転技術の改善を通じて、ユーザーにUDトラクスの製品とサー
ビスを最もバランス良く活用する方法を体感してもらうもの。
 ドライバーと運行管理者がペアを組み、集配から納品まで、
実際の輸送サイクルを再現した競技で技術を競い、最も利益
を上げたチームが優勝となる。UDトラックスは、このエクス
ラマイルチャレンジを通して、ユーザーのビジネスの成功に貢
献するのみならず、安全な運転を実現する、ドライバーの能
 日野自動車㈱は、2016年度から2020年度までの環境へ
の取り組み実行計画として、「2020年環境取り組みプラン」
策定した。2015年度までの実行計画である「2015年環境
取り組みプラン」の主要課題を引き継いだ上で、商用車メーカー
チャレンジ…UDトラックス
環境への取り組み…日野自動車
話題のニュートラック新製品情報・新情報
話題のニュートラック新製品情報・新情報
海外チームも参加のエクストラマイルチャレンジを開催
オーストラリアチームが総合優勝を飾る
社会の持続的発展に貢献できる企業を目指して
日野自動車が「2020年環境取り組みプラン」を策定

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年1月号88
デュトロハイブリド。日野は世界で最も早くトラックにハイブリドシステムを採用し
ている
低燃費と環境クリーン化を実現する日野ブルーリボン・ハイブリッド
ExtraMileStoriesのロゴマーク
活動を推進していくとになる。
■主要課題の概要
⑴低炭素社会の構築
 日野は、トラック・バスの燃費性能の向上および次世代車
の開発・普及を通じて、低炭素社会の構築に貢献していく。
また、生産・物流段階では、COP(気候変動枠組条約締約
国会議)など国際的議論の本格化を背景に、「環境にやさく生
産し、効率よく運ぶ」とで生産CO
、物流CO
低減に努め
る。加えて、販売分野でも、ユーザーに環境にやさく製品を使っ
てもらうことを目指し、エコドライブ支援を推進する。
⑵循環型社会の構築
 日野は、製品の設計・開発段階から資源の有効利用に配
慮し、リサイクル設計をらに推進する。また、生産から廃車
に至る全ての段階において排出物を低減し、再資源化を推進
していく。また、各国の自動車リサイクルに係わる法規に確実
適切に対応する。
⑶環境保全と自然共生社会の構築
 日野は、各国・各地域の大気環境の改善に貢献するため、
低排出ガス車を積極的に市場投入する。また、各事業所にお
いても、周辺の生態系と共生しながら事業を継続していくことを
目指し、生物多様性への配慮に関わる取り組みを推進する。
取り組みにあたっては、周辺に住む人々と一体となった活動を
展開するなどして、地域と共に自然共生社会を目指していく。
⑷環境経営
 上記の取り組みをグローバルに展開し、確実に推進していく
ために、日野単独ではなく、国内外のグループ会社と連携して
環境経営を推進。国内外のグループ会社それぞれが、取り組
みプランを策定し、具体的な目標をもって活動を推進していく。
また、従業員への環境教育や講演会、その他環境イベントを
通じて環境意識向上を図るともに、同社ウェブサイトやCSR
レポート等を通じて、積極的な情報公開に努める。
 なお、日野自動車「2020年環境取り組みプラン」の詳細は
ホームページのリンク先を参照していただきたい。
・和文:http://www.hino.co.jp/csr/environment/mana
gement/2020plan.html
・英文:http://www.hino-global.com/csr/environment/
management/2020plan.html
 UDトラックス㈱は2015年11月17日より、エクスト
ラ・マイル・ストーリー・キャンペーン(EMSC=ExtraMile
StoriesCampaign)を開始した。
 これは、UDトラックス創立80周年にまつわるアクティビ
ティーのひとつとして、UDトラックスのウェブサイト上にユー
ザーの声を集めたキャンペーン特設サイト(www.udtrucks.
com/ja-jp/news-and-media/extra-mile-stories)を開設し
たもの。
UD…キャンペーン
話題のニュートラック新製品情報・新情報
エクストラマイルストーリーキャンペーンを開始
実例から紐解くUDトラックスの魅力を紹介

TheTRUCK2016年1月号89
中型トラック「コンドル」も人気車種だ
心が休まるコンドルの運転席内
ExtraMileStoriesの特設ホームページ
UDの技術が結集された大型トラック「クオン」
 EMSCは、ユーザーをはじめ輸送ビジネスに従事し、省燃
費や稼働率、排出ガス規制、安全性、ドライバーの減少等
の問題に直面する全ての人々に有益な情報をシリーズで紹
介。厳しい状況のなかで輸送業界の経営者やドライバーがど
のようにして「一歩先へ進むための努力、工夫」しているかと
いう声を紹介すると同時に、UDトラックスの商品、サービス、
従業員がユーザーの「その一歩先へ」をサポートするための取
り組みを解説している。
 EMSCのロゴは「お客さまのニーズを商品・サービスに反
映する」ことを象徴してつくられている。
 今回、EMSCの第一弾として、【コンドル】…「コン
ドルが、安全で快適な4つの理由」というテーマでユーザー
が輸送ビジネスにおける課題や中型トラック「コンドル」によっ
て、安全性や快適性向上を実感したユーザー体験談と、そ
れを可能としたUDトラックスの技術と工夫を開発担当者が
解説、【クオン】「クオンが、完璧な4つの理由」とい
うテーマで、完璧を追及した大型トラック「クオン」によって、
経営と燃費の双方が改善したと語るユーザー体験談と、それ
を可能としたUDトラックスの技術と工夫を技術担当者が解
説、の2つのテーマを用意。さらに現在、第二弾として「燃
費効率の向上」「エスコット-ファイブ」などのテーマを準備
中だ。今後はキャンペーンを海外のマーケットでも実施する予
定となっている。
 UDトラックス村上吉弘代表取締役社長は、「エクストラ・マ
イル・ストーリー・キャンペーンを通して、UDトラックスの魅力
を知っていただき、お客さをはじめ輸送ビジネスに携わるすべ
ての方々のビジネスシーンで、身近で今まで以上に信頼される
ブランドになることを期待しています。さらにキャンペーンを通し
て、客観的な立場に立って見直すことで、より一層、お客さ

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年1月号90
技能をサポーしてれる「クオン」は救世主、と言
うヤマトマルチチャーター
目的地へ行く気持ちにさせてれるのがコンドル、
と言う宇和島自動車運送
インドネシアのロジスティクスセンターのエントランス
 日通商事㈱は、イドネシア西ジャワ州カラワン県のミトラカ
ラワン工業団地内に、現地で2番目となる「カラワンロジスティ
クス・サポートセンター」を2015年11月25日に開設、営
業を開始した。
 同センターは、48,000㎡の敷地に延床面積27,200㎡の
高床式建屋(中央車路、事務所等含む)の規模で、多種多
様な部品の梱包・配膳作業に適した45×50m幅の作業場
と両側接車を実現させ、合計31基のドックレベラーを装備し、
さまざまな車種・車両の搬入や搬出が可能となっており、自
動車部品物流に最適な施設となっている。
 また、施設の中央部には幅35mの総屋根を配した、作
業保管場を兼ねた車路を設け、スコール等の荒天候時にも
安全かつスムーズな荷役作業を可能としている。
 さらに施設内はLEDのほか、天井から外光を取り入れるトッ
プライトを、作業場はもとより車路にも積極的に取り入れ、日
中の照明を省電力化し、環境にも配慮した作りとなっている。
 ミトラカラワン工業団地周辺は、インドネシア最大の主要
貿易港であるジャカルタ・タンジュンプリオク港から東に約70
㎞、自動車及び自動車関連メーカーが集積している西ジャワ
地区に位置し、多くの工業団地と幹線道路で結ばれ、インド
ネシア国内における物流の一大拠点となっている。ミトラカラ
ワン工業団地周辺は、今後一層の発展が期待されるエリア
でもある。
 日通商事は、アジア地区において自動車産業の多種・多
様化ニーズに応えるため、今後も作業品質を高め、事業を展
開して行くしている。
海外センター…日通商事
話題のニュートラック新製品情報・新情報
インドネシアに自動車部品物流に最適な
カラワンロジスティクス・サポートセンターを開設
まからの期待に応える商品やサービスを提供していくことができ
ると考えています」と述べている。
 創業者の安達堅造には、ひとつのビジョンがあった。それ
「時代が求めるトラックをつくる」こと。創立80周年を迎え
る今年は、新UDエクスペリエンス・センターのオープンに
加えて、2015年7月には新社屋が竣工。UDトラックスは
EMSCを通し、現在
のUDトラックスのビ
ジョンである「スマー
ロジスティクス」の実現
に向けて、輸送業界
の課題に対してソリュー
ションを提供し続けるこ
とで、さらに一歩先の
未来へ走り続ける、と
している。
 EMSCでのユーザー
の声として、ヤマトマルチチャーター㈱丸山明取締役は、ドラ
イバーの技能を少しでもサポーしてくれる、そういう意味では
新しい『クオン』は救世主のひとつ」「もしも我々が停まってしま
うと1000人のお客さまとの約束をたがえてしまう、車が走り
続けられる、そして、もしものときにすぐに対応してもらえる、
これはとんでもなく大事なこと」、また宇和島自動車運送㈱和
田祥孝社長は、「作業
が終わった、車にまた
乗り込んだ、その時に
どれだけ心が安らぐかと
いうことはコンドルに認
められるところ」「コン
ルは車の中で、次の
目的地へ行くぞという
ライバーに対してそうい
う気持ちにさせてくれる
車」と語っている。

TheTRUCK2016年1月号91
鉄道輸送を利用した新しい輸送モー(イージ図)
環境を意識した事業活動「ネコロジー」の特設サイ
インドネシアのロジスティクスセンターの鳥瞰図
■サポートセンターの概要
◇所在地…イドネシア・西ジャワ州カラワン県ミトラカラワン
工業団地内(ジャカルタから東に約60㎞・タンジュンプリオク
港から約70㎞)/◇主要業務…輸出入付帯業務全般(量
産梱包・一般梱包・保管・入出庫)/◇作業保管面積
…24,800㎡(中央車路6,300㎡含む)/◇延床面積…
27,200㎡の高床式建屋(中央車路、事務所等含む)/◇
敷地面積…48,000㎡
 ヤマトホールディングス傘
下のヤマト運輸㈱(長尾裕
社長)は、(一社)日本物流団
体連合会(物流連)主催「第
13回モーダルシフト取り組
み優良事業者公表・表彰
制度」において、九州発関
東行き荷物のモーダルシフ
拡大の取り組みが評価され、
「モーダルシフト最優良事業
者賞(大賞)を受賞した。
 この「モーダルシフト取り組
み優良事業者公表・表彰
制度」は、物流連がモーダル
シフト促進に関し、物流事
業者の自主的な取り組みの推奨や意識の高揚
を図るため、広く社会に発信していくことを目指
し、モーダルシフトを積極的に推進している物
流事業者を表彰する制度である。
 ヤマトグループは、「ネコロジー」を合言葉に
環境を意識した事業活動に取り組んでおり、
特にCO
削減の取り組みとして、幹線輸送
に鉄道などを利用するモーダルシフトを全社で
推進している。
 九州発関東行きの荷物の幹線輸送はトラッ
クが主体で、鉄道輸送はJR貨物駅に近接し
た福岡ベース(福岡県の西部を担当する物流
ターミナル)でのみ実施していたが、鉄道輸送
モーダルシフト賞…ヤマト運輸
話題のニュートラック新製品情報・新情報
モーダルシフト取り組み事業者として
ヤマト運輸がモーダルシフト最優良事業者賞を受賞

The TRUCK News
Now
TheTRUCK2016年1月号92
2015年2月26日に東京新宿の京王プラザホテルで開催された前回の「平
成26年度青年部全国大会」。全国から若手経営者ら655人が参加した
ヤマトグループは環境への取り組みをHPで詳しく説明している
トラックにAED搭載のステッカーを掲示することで通行者の目
にも触れやすくした」の内容が高く評価されたもの。
 全日本トラック協会が実施する「青年経営者等による先進
的な事業取組に対する顕彰」の平成27年度の概要は次の
通りとなる。
①事業の主旨…都道府県トラック協会の青年組織に所属す
る経営者等が実施した、または今後実施する先進的で創意
工夫等のある取組により、他のものの模範となりえるような事
業に対して顕彰を行う。
②主な顕彰候補対象事業…次に掲げる顕彰候補対象事業
を拡大するため、佐賀ベース(佐賀県全域)と北九州ベース
(福岡県東部)から関東への荷物を福岡ベースに集約させ、
これまで各ベースで関東の1都7県ごとに行っていた仕分け
も、鉄道ダイヤに合わせるため関東行きにまとめ、九州での
作業時間を短縮し、荷物の仕分け作業を到着側の羽田空
港に隣接する国内最大級の24時間稼動の物流施設「羽田
クロノゲート」で行う新しい輸送スキームを構築した。
 今回、佐賀ベース、北九州ベース発関東行きの荷物を福
岡ベースへ集約し鉄道利用を拡大したことで、年間延べ約
2,300台のトラックを削減でき、約1,800トンのCO
削減
を実現させている。
 表彰式は、2015年11月18日に霞が関コモンゲー
西館の霞山会館「祥鶴」で行われた。この受賞を機に、ヤマ
トグループでは今後も、モーダルシフトをはじめとした「ネコロ
ジー」の取り組みを推進して行くしている。
(公社)全日本トラック協会は、都道府県の青年組織に所
属する経営者等を対象にした「青年経営者等による先進的な
事業取組に対する顕彰」を実施ている。
 今回、平成27年度の顕彰候補者は11者(申請者数)
で、2015年12月2日に実施された顕彰審査委員会で、
青森県・丸憲運輸㈲と東京都・㈱藤倉運輸の2者が受賞
事業者に決定された。その後、2016年2月12日に開催
される「全日本トラック協会青年部会全国大会」で表彰式と事
業発表会が行われることになっている。受賞した各者には顕
彰規定に基づき顕金100万円が(目録)交付される。
 受賞理由は、青森県の丸憲運輸が「収益性向上」で、事
業の概要としては「ウイング車用原木輸送システムの“しみ”
を開発し、特殊車両が必要な原木輸送をウイング車を活用し
て行うことで往復積載輸送を可能とし、トラックの効率化を実
現させた。トラクの効率的な運用により、収益性向上と環境
負荷の軽減、ドライバーの拘束負担軽減、林業荷主販路拡
大、新たな荷物の獲得等の効果等が得られた」となった。ま
た、東京都の藤倉運輸は、「社会貢献」で、事業の概要は「AED
(自動体外式除細器)搭載事業用トラックを導入し、救急命
受講ドライバーを乗務させることにより、緊急時に蘇生開始ま
での時間を短縮させ、生存率を高めるこを可能とした。さらに
先進的事業顕彰…全日本トラック協会
話題のニュートラック新製品情報・新情報
平成27年度の青年経営者による先進事業顕彰で、
青森の丸憲運輸と東京の藤倉運輸の2者が受賞

TheTRUCK2016年1月号93
全日本トラック協会青年部会の笠原史久部会長
例等に該当する事業。⑴収益向上事業、⑵安全対策事業、
⑶環境対策事業、⑷社会貢献事業、⑸その他(特に本目的
に沿った事業)。以上、⑴〜⑸の事業については、既に実
施したもののほか、今後実施予定のアイデア、企画等でも
申請できる。
③顕彰対象者等…⑴事業実施主体が都道府県トラック協会
の青年組織に所属する会員事業者で、貨物自動車運送事
業法等の悪質違反がない者、⑵顕彰候補者が申請する事
業は、トラック協会以外の助成金等を受けない事業。
④顕彰金額・総額…1事業に対する顕彰金は100万円と
し、5事業を対象として顕彰総額500万円とする。
⑤申請受付期間…平成27年6月1日〜平成27年10月
31日。
⑥申請手続き…都道府県トラック協会あてに顕彰に係る申
請書及び添付書類を送付。
⑦顕彰の決定…事業内容が本顕彰の趣旨に合致したものに
ついて、審査し決定する。
⑧結果の公表…顕彰認定事業の内容については「青年部会
全国大会」等で発
表する。
 なお、審査委
員会委員として
は、委員長の杉
山雅洋早稲田大
学名誉教授をは
じめ、須藤弘三
カネフジ運輸㈱
会長(全ト協副会
長、経営改善・
情報化委員会委
員長/宮城県ト
ラック協会会長)、長井純一長井運送㈱社長(東京都トラッ
ク協会副会長/全ト協経営改善・情報化委員会副委員長
/元全国物流青年経営者中央研修会・代表幹事)、椎名
幸子中央運送㈱社長(全ト協「鈴木賞」運営委員会委員)
して全ト協の細野高弘専務理事となっている。
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ボデー架装業、整備業、部品販売業と運送業へのアーカイブ
TheTRUCK2016年1月号94
ゲンケートジャパンコンサルティング
井上元
(元日本フルハーフ㈱)
“店長の朝礼”(川内正巳著)
 多くの国内企業で実施されるのに、海外では行われ
ていない活動はたくさんあるが、“ラジオ体操”や“朝礼”
はその代表として挙げられる。
 ラジオ体操は国内では健康増進・衛生思想の啓蒙を
はかる目的として、1928年にNHKでラジオ放送が始まっ
た。現在でも多くの国内企業で実施され、欧米を除い
て海外へ進出した日本企業ではたくさんの企業で実施さ
れている。現在、国内では約3000万人がラジオ体操
を実施している。始業前にラジオ体操を実施している企
業では、就業前に体を動かすことで身体が柔軟になり、
勤務時間中の事故や怪我の予防に役立っている。
 学校が夏休みに入
り、近所の公園で行
われる朝のラジオ体
操は、日本の夏の風
物詩にもなっていて、
日頃、ラジオ体操を目
にすることのない日本
を旅行する外国人に
は、規律正しく行われ
る体操の様子が、珍
しい光景に写っている
 会社の方針や、上司としての想いや気持ちを部下に理解してもらうには、日頃から部
下との良いコミュニケーシンを取り合い、優しく部下の気持ち(マイド)をコントロールす
ることが上司に求めらている。
 支店長職としてどのようにしたら良いか悩んでいた時、阪急百貨店の店長をされてい
た川内正巳氏が書かれた“店長の朝礼”を読む機会があった。読書後、ISO活動のひ
とつの理念である文章化をしてメモ化し、朝礼を実施してみた。
 朝礼をすることで、部下は上司の期待する行動様式や方針を知り、職場環境も少しは
改善できたように思う。また、継続的に人前でスピーチすることで、話下手でも自分の意
見を論理的に述べられるように多少、成長したように感じる。
 上司がパソコンを利用して部下に指示する機会が多くなった今日でも、実践的にスピー
チをする教育訓練の最前線の場として、朝礼が広く実施されている所以のようである。
うである。
 ラジオ体操と並んで日本企業の代表的な活動に“朝
礼”が挙げられる。朝礼をすることで、商品知識や売り
方を教える前に、組織の基本的な考え方や部門の方向
性を部下に伝えることができ、企業や部門の意識、目標
を所員全員で共有することができるようになる。部下と
の想いを共有した組織では、企業として良い結果を残
す組織に成長しているようである。
 ドッグイヤーと呼ばれる変化のスピードが速い時代の
上司には、部下に企業理念や経営目的を理解させ、企
業や自部門の目指す方向性や指示を簡潔、明瞭に部
下に伝達することが求められている。
 部下の心(マインド)を目標達成に向けて動機づけ
し、指示を受け止める部下の心の環境(マインドコン
ロール)を形成する機会としても朝礼は有効である。
 コンプライアンス(法令遵守)が社員の行動に求められ
る今日、儒学や論語の心を引用した“職場の教養”(社
団法人倫理研究所)などの刊行物を利用して内容を唱
和し、社員の公徳心や道徳心の向上を目的とした朝礼
も、多くの企業で実施されている。 
 朝礼では説教強盗のよな訓示調、命令調でな、上
『朝礼のすすめ』
“元さんの従心こばなし”

TheTRUCK2016年1月号95
“職場の教養”(発行:倫理研究社)
“パワー”(村田宏雄著)
“カーネギー話し方教室”(D.カーネギー著)
司からユーモアのセンスに溢れたスピーチを聞きくことで、
社内でのコュニケーションも円滑となり、職場内でのチ−
ムワークも良くなる。
 グローバルな時代に変化して、海外とのビジネス交
流、交渉の機会も増えた。海外では大勢の出席者の前
での講演や発表を依頼されたり、ビジネス相手に自分の
意見を論理的にはっ
と述べることが求め
られる。大きな声で論
理的な意見やスピー
チの発言を可能にす
る教育訓練の最前線
の場としても、朝礼が
広く実施されている所
以のようである。
  
 在職中、上司にス
ピーチの上手なH氏
がいた。H氏は朝礼や部下の結婚式ではいつでもユー
モアのある、TPO(時:Time場所:Place場に適し
た:Occasion)を弁えた、素晴らしいスピーチを毎回、話
された。
 人見知りして、他人と話すことが苦手な自分には、い
つの日か上司のようなスピーチ上手になりたいと尊敬の
念を持って接していたが、ある日、“原稿の用意もな
しに上手に話をすることができ羨ましいです”と話す
と、“原稿は頭の中に書いて毎回、用意をしている。
誰でも人前で話をするのは苦手なものだ!”と言われ
た。「筋書きのないドラマは無いし、ストーリーのない
開発もない。ましては論理的な戦略、戦術がないビ
ジネスの成功はない。スピーチのたびに原稿を用意
し、作成したスピーチ原稿の“引出し”が増えてい
けばスピーチは上手になる」“と説諭された。
 若い頃には人と話すことが苦手で、会議や人前
で話すときには言葉がうわずってしまい、なにを話し
ているのか自分でも判らなくなることをしばしば経験して
きた。会議や結婚式で司会をするときには、”エーと!“の
息継ぎまでも原稿に記していて皆に笑われていた。 
 上手に話ができるようになりたい一心から“デールカー
ネギーの話し方教室”、“人を制する名文句”、“パワー”
などの話すことに関する“Howto(いかにすべきか)
本を必死になって読んだが、あまり効果はなかった。
 スピーチ原稿を手元に用意して話をすると安心感から
か筋書通りに、少し落ち着いて話をすることができた。
年齢を重ねるごとに朝礼や結婚式など人前で話をする
機会を経験して、女性を含めて少しずつ他人と冗談を
語ることもできるようになった。
“ 論語”で孔子が言われた有名な一節、“七十従心所
欲、不踰矩(七十にして心の欲する所に従えども、矩
󱢯󱣋
󱢔
えず)”の70歳の年齢を過ぎて、国内外のビジネス、
旅行でも、食事や懇親パーテなどで他人との会話が楽
しめむことができるようになって、日本の代表的な文化の
ひとつである”朝礼“に感謝をしなければと感じる。
 従心世代の語り部心として、老若男女を含めて人前で
話をするこを不得手とする方には、身近にある朝礼を簡
易なスピーチ訓練の場として利用されるこも一考と思う。
 筆者は団塊世代なので同世代は殆どが定年している。大きな会社で責任あるポストに就いていた人でも、定年して
“毎日が日曜日”になると、半年もしない内に覇気のない腑抜け状態に陥る人が多い。
 元さん(井上元氏、も日本フルハーフ)は、筆者よも少々年齢が上であるが、会社を退職した後も物事への探求
心が旺盛で、社会との関わりを保ち続けている数少ない先輩である。その元さんが、編集会議などで時々話してく
るのが、在職中の国内外での体験・経験談である。社員やユーザーとの接し方、気配りや酒、食べ物の話など、年
長者の話すその内容は多岐にわたる。
 今回、新スタートするコラムのタイトルを、元さんの年齢も考えて『従心こばなし』してみた。これから暫く元さんの“こ
ばなし”を、従心世代から若者へのアーカイブ(伝文)としてお楽しみ頂きたい。(秋林路)

TheTRUCK2016年1月号96
 昭和の時代は2つの全く違った世相をもった。1
つは太平洋戦争を挟んで前期ともう1つは後期で
ある。平成27年に至り、後期つまり戦後70年を
節目とする戦後を語る、多くの著作が出た。さらに
細目的には、昭和の時代が語られて、昭和とはなん
だったかを検証する企画モノが多数でた。
 私も昭和生まれで、その人生の盛んな時を昭和の
時代に生き、トラック運送業界に関連する職業に携
わってきた。トラック運送の発展する姿を肌身に感
じつつ碌を食んだ。トラック運送業界は、まさしく
息苦しくもあり、時には姑息な手段にはしり、相手
をないがしろにしたり、蹴落としたり、とにかく生
き残りをかけた熾烈な競争社会を展開した。それを
目にした。そして、その業界にどっぷりつかって生
きて来た。なにもその状況はトラック運送業界に
限ったことではなく、わが国の全ての産業界がそう
であった。生きるため、成長するために必死であっ
たのだ。
 しかし、今となっては、だからこそ愛着もあり、
戦後の昭和時代を何か書き残したいと思うように
なった。幸い、本誌の好意に甘え、書く場を与えて
もらったので、知る限り、見る限りのトラック運送
業界の実像を残してみたいと思い、これまで綴って
来た。もう少し、好意に甘えたい。迷惑を承知しつつ。
 さて、そこで、やはり混沌極まりない状況からの
多少の変化は、日本経済の成長に符号していた。か
の有名な「もはや戦後ではない」の名セリフのでた昭
和31年頃からトラック運送業界の変化も見えつつ
あった。日本トラック協会の「20年史」には次のよ
うに記されている。
近代経営のあり方へ
経済成長の中での模索
トラック運送事業で綴る激動の昭和戦後史 󱅖
「経営改善への新しい姿勢─近代経営のあり方を
求める姿勢が、いつ頃からどのような形でトラック
業界に見られるようになったかを見定めることは難
しい。しかし、昭和31年度以降の日本経済の急速
な成長の中で、トラック事業の大手ないし中企業は
これまた急速な事業の拡大を遂げるが、その拡大に
伴って従来のいわゆる大福帳的な、といわれる経営
管理技術から脱皮せざるをえず、なんらかの近代的
経営管理技術を求めなくてはならなかったといえる
し、労使関係においては、いわゆる家内工業的な関
係から近代的な人間関係のあり方へと移らざるをえ
なかったものと考えられる。
 その転機をどこに求めるかは容易ではないが、一
つの目安として昭和33年のいわゆる神風タクシー
問題があげられよう。国会で問題がとりあげられた
のを機会にこの年、朝日新聞をはじめとする各日刊
紙は、漸く増大してきた交通事故防止のためのキャ
ンペーンを行い、これに刺激されて政府でもその緊
急対策を検討するに至ったが、自動車運送事業者に
は、労働条件の改善、すなわち賃金制度、労働時間、
厚生施設などの改善が特に望まれたのであった。
 これによっていや応なく労務管理の適正化、運行
管理の適正化を各企業とも考えざるをえなくなった
のであり、この問題がトラック業界における経営へ
のあり方に大きな影響を与えたのは否めない事実で
あろう。
 各企業の内部で新しい経営のあり方を求める条
件が形成されつつある時、それに応えるものとし
て、昭和35年に3つの事柄が集中してあらわれ
大西徳
(フリーライター)

田口利八氏
道路輸送専門視察団の一行
TheTRUCK2016年1月号97
トラック運送で綴る激動の昭和戦後史 󱅕
ている。日本生産性本部道路輸送専
門視察団のアメリカ訪問、静岡県ト
ラック協会の企業診断の実施、トラッ
ク業界を対象としたセミナーの初開
催、の3つである。この頃からトラッ
ク業界に経営近代化の機運が漸く醸
成されてきた、とみていいのではな
かろうか。
 西濃運輸社長田口利八氏を団長と
し団員11名からなる道路輸送専門
視察団は、35年2月18日羽田発、
以後、サンフランシスコ、ロスアン
ゼルス、フェニックス、ダラス、シ
カゴ、デトロイト、ニューヨーク、
ワシントンを歴訪、この間、アメリ
カトラック事業の発達と将来、その
現勢、行政機構と法規制、運賃制度、労働関係の諸
問題、交通安全、トラックターミナル、車両、道路、
トラック協会の活動、産業協同などについて調査研
究しており、その成果は『アメリカトラック事業の
全貌』(同視察団報告書、昭和36年7月、日ト協
刊行)に明らかにされている。
 特に、直接アメリカにおけるトラック事業の隆盛
を見、そこに日本のトラック事業の明日を見て、日
本の経営者たちが大きな意欲を抱いたことは無形の
ものであるが、看過できない影響であろう。
 日ト協による海外との交流はすでに昭和33年5
月28日から31日までウイーンで開かれたI・R・
U(国際道路運送連盟)の第6回総会に天坊日ト協
会長、服部相談役が出席して以来、35年から36
年にかけて、短期間のうちに6組約60名の欧米
トラック事業の視察団が海を渡り、新しい見聞を開
いて行った。
 一方、同じ頃、アメリカにおける経営管理の新し
い理念が経営学ブームという形でわが国に導入され
始めていたが、トラック業界においてもセミナー開
催を通じてその導入されるようになった。昭和35
年7月18日から21日の4日間にわたって、自
動車運送事業体質改善セミナーがトラック業界を対
象に開かれた。以降、この種セミナー、あるいは講
習会は全国的規模のみならず地方的規模においても
頻繁に開かれるようになって、次第に企業経営のあ
り方に影響を与えて行く。そして初めは原理的で
あったセミナーのテーマも段々と実務に即したもの
にかわっていったのである。
 そうしたセミナーなどとともに、新しい経営理念
をトラック業界に導入しようとした試みとして、静
岡県トラック協会が昭和35年に行った企業診断が
あげられる。これは、公認会計士の薄衣佐吉氏に依
頼して、県下の路線、区域、小型3業種からそれぞ
れモデル事業体を選んで診断を行った。その結果は
『貨物自動車運送事業綜合経営診断書』としてまとめ
られた。それはトラック事業に即して新しい経営の
あり方を展開したものであった。『トラック事業その
ものずばりの唯一の業界のテキスト』と評価され、

アメカ・トラック事業視察の折の写真
TheTRUCK2016年1月号98
広く影響を与えた。
 これら各種試み、外部からの要請もあって、トラッ
ク業界にも徐々に経営改善の機運が高まってきた
が、それがそのまま、大きな成果につながったとは
いえないだろう。しかし、かなりの企業において職
員教育が熱心に行われるようになり、社長室あるい
は企画室などのスタッフ部門の強化が行われ、経営
管理、運行管理、労務管理、車両管理など各方面で、
各企業なりにそれぞれの合理化と取組んでいったこ
とは、やはり軽視できない業界内部の変化であった。
 そして、その合理化の傾向を一層推し進めたの
は、人件費の増大と運転者を中心とする人手不足で
あった。トラック業界における賃金の上昇率は昭
和35年以降、一般産業に比べてはるかにに高く、
しかも同じ頃から、わが国経済において一般化して
きた人手不足、特に技術者不足は、その上昇傾向に
拍車をかけ、企業内部から合理化を迫る強い圧力と
なったのであった。」
 以上のような、こうした動向がある一方、中小企
業の多い業界内部は企業同士の共同化事業の推進の
試みもみられた。
「昭和20年代後期のトラック事業の経営の危機
の原因を、何よりまず自家用車の増大と営業行為に
見、それを法規制によって除去することに打開の道
を見出そうと試みが挫折を迎えなければならなかっ
た過程で、経営危機の打開を経営の合理化という業
界内部の努力によって行う空気がトラック業界に少
しづつ醸成されてきた。昭和30年代のトラック業
界の大きな特徴の一つは、事業合理化への姿勢が積
極的に認められるようになったことであろう。
 しかし、昭和30年代初期においては、合理化と
いう言葉は、経営の科学的管理、労務管理の改善な
どを意味していたわけでなく、むしろ共同化を意味
したといえる。しかも、それは直接には過当競争か
らくる運賃ダンピングの防止を目的としていたので
あった。
 昭和30年10月20日の日ト協経営合理化推進
中央連絡協議会は、「トラック・ターミナル組織化推
進の構想」を決定、各地方ごとに推進することとし
た。その構想とは、次のようなものであった。
『企業を対象として、しかも同一地域においては1
本化を目標とするが、現状から一挙にこれを解決す
ることは困難なので、各地区ごとに協調し得る事業
者を中心に漸進的に、逐次具体化する。
1、運輸協定による設備の共同使用
対象としては、ローカル線、同一資本系統等の
連繋可能なものが、営業所、荷扱所を一本化す
る。またはグループを作り施設を単一化する。
2、ターミナル施設
⑴形としては、都市、町ごとにその地域に出入
りする各方面別路線の営業所が参加する地区
ターミナルと路線別にその免許業者が参加し、
その両端と中間営業所のある各都市と町各都市

TheTRUCK2016年1月号99
トラック運送で綴る激動の昭和戦後史 󱅕
ごとに1店を原則としておく路線ターミナルと
の2つがあげられ、その事業としては、つぎの
7項目がかかげられる。
 イ、地区内の有機的集配作業及び一元的集金
 ロ、路線運行車に対する運行調整及び積載効率の
向上
 ハ、運賃料金の交互計算
 ニ、連絡運輸の締結
 ホ、従業員の宿泊休養施設
 ヘ、修理施設の共同化と合理化
⑵ターミナル会社の設立=会社組織によるター
ミナルの運営
3、ターミナル協同組合の設置
西独におけるが如き協同組合によるターミナル
の運営
 この構想は明らかに共同化による合理化を図った
ものだが、その線に沿って生まれた主なものに、昭
和31年4月5日に愛知県蒲郡地区の9社が共同
して発足させたターミナル会社、蒲郡合同運送、昭
和31年5月に契約された高知県高幡地区の4業
者間の共同集配、共同集金、昭和32年1月1日
に発足した5社の参加による協同組合組織である
下関トラックセンターがあげられる。いずれも共同
集配、共同集金を実施することによって運賃ダンピ
ングを防止し、運賃定額を維し、企業の健全経営を
維持しようとするものであった。」
 これらはトラック運送業界の、昭和戦後の黎明期
の試行錯誤の努力とでもいえようか。しかし、この
混迷は続く。
(以下、次号)
年次別輸送分担率(トン数)の推移
年 度
トラック
営業用 家用
S25 19.1 39.2 59.1
30 19.2 50.0 69.2
35 25.3 51.6 76.9
40 25.3 58.2 83.5
45 21.2 66.8 88.0
50 24.9 62.5 87.4
55 27.8 61.1 89.0
60 33.8 56.4 90.2
61 35.1 55.3 90.4
62 34.5 56.0 90.5
63 34.9 55.8 90.7
H元 35.2 55.3 90.5
2 35.8 54.4 90.2
3 37.2 53.3 90.5
4 37.4 53.3 90.7
5 38.7 51.8 90.5
6 39.1 51.1 90.2
7 39.9 50.7 90.6

TheTRUCK2016年1月号100
(49)GHQと運送事業
〈物資の欠乏で苦汁〉
 物資の欠乏は、敗戦直後のこととてわが国全体
のことであったが、昭和20年8月以降は混乱の
中で支離滅裂な状況から、再スタートをきったの
であった。
 トラック運送事業は戦中から厳しい物価統制のも
とで、事業を進めて来たのであるが、敗戦の混乱の
中で、その状況は暗澹たるものであった。戦中は企
業統合で事業所の集約、働き手は戦地へと赴き、事
業は政府の統制で軍需物資の輸送が大半という中
で、終戦を迎えた。
 さて、GHQについては、本連載3回目で触れた。
しかし、簡単かつ皮相的であるため、GHQと運送
業との関係の核心に迫るまでに至っていないため、
もう一度触れておく。
 GHQとは、日本を管理し直接実施する機関とし
て、実質米国が組織する「連合軍総司令部」のことで
ある。様々な対日占領政策が打ち出された。民主化
政策、農地改革、労働改革、財閥解体、女性解放な
ど従来制度を抜本的に変革する政策が断行された。
交通分野では、GHQの下部機関ながら、独立した
権限をもつCTS(民事運輸局)がすべてを取り仕
切った。トラック運送事業もCTSの許可なくして
動くことはできなかった。
 このCTSには5つの部が設けられ、自動車に関
しては「道路運送部」が所管した。初代部長の名はパ
ウエル。特に最初は運輸行政機構の変革から着手し
た。つまり、陸運監督庁をはっきりさせるべく現業
部門の鉄道事業を分離し、運輸行政に特化させた。
 トラック運送事業者は、統計的には昭和21年8
月からの数字になるが、340業者、車両数・普通
―運送事業の史論―
車3万5165台、小型車7048台(いずれも日本
自動車年鑑)となっている。戦後の混乱時期はまさ
に半身不随であって、ガソリン、タイヤ、部品など
ばかりでなく、代用燃料すら手に入らなった。
 そこで、戦災復興、民生安定が早急に求められた。
自動車輸送力の回復は、占領軍自体も必要とした。
運輸省はGHQに対して「復興計画」を提出した。
①トラック=民生安定、経済復興等のため、昭和
20年下期分として6350万トン、同21年度1億
3377万トンの輸送を必要とする。そのためには、
国内車両生産能力とも勘案して3万1937台を補
充する。②バス、③乗用車=略。④老朽車代替=ト
ラック2万台。
 これに対して、GHQは大要を認めるものの乗用
車は贅沢品として認められず、バス輸送にすべきと
して拒否された。トラックについては、旧軍用の
もの1万余台をうけ、さらに21年夏にはトラッ
ク8518台(うち民間事業者2994台)、トレーラ
9344台(うち民間事業者4112台)の占領軍用車
の払下げを受けた、という記録がある。
 以下、「大和運輸五十年史」(昭和46年3月刊)
ら引用する。
「燃料事情もきわめて窮状にあった。昭和20年
度は主として旧軍部保有ガソリン4万4745klの
配給があったものの、これはわずか6700台を
年間稼働せしめうる程度の数量にすぎなかった。
21年にはGHQの好意により、割り当て12万
6236kl(現物化11万6550kl)までえられるよう
になり、さらに22年には23万klまで輸入を許
可されることとなり、ようやく惨状から脱出できる
見込みがたってきた。」
 このように、占領下のわが国はGHQの采配下に
おかれ、指図された。まさに死命を制せられたので
ある。
本誌・編集スタッフ昭和戦後のことば󰶴

TheTRUCK2016年1月号101
連合国軍の日本統治組織
極東委員会
FEC
米・英・中・ソ・仏・カナ
ダ・オーストラリアインド
オランダ・ニュージーラン
ド・フィリピン。のちにビ
ルマ・パキスタン参加
米・英・中・ソ
本部 ワシントン
本部 東京
議長 アメリカ
議長 アメリカ
構成 11カ国
構成 4カ国
アメリカ政府
対日理事会
ACJ
日本政府
日本国民
連合国最高司令官
SCAP
連合国最高司令官
総司令部 GHQ
基本方針
東久邇宮稔彦王
(諮問)
厚木飛行場に到着したマッカーサー元帥
(PHP研究所「昭和史」より)
指令
指令・勧告
実施(ポツダム勅令:旧憲法下)
  (ポツダム政令:新憲法下)
〈自家用車とのトラブル〉
 だが、輸送需要は復興が進むとともに大きくなり、
自家用トラックの増大も目を見張るほどの大きさに
なってきた。自家用トラックの方が多く存在し、「輸
送復興への貢献度は極めて大きかった」(上記・資料)
のである。このため、自家用トラックの台数は増え
続けた。この結果、違法行為の増大を招いた。
「自家用車の進展は、一方の営業用の供給能力の
不足と相まって必然的に営業類似行為を多発し、両
者間の紛争が絶えなかった。それに加え法制上から
も、営業用車と自家用車と包括する規律がなく、ま
た自家用トラックの営業類似行為を判然と取締る体
制もできていなかった。ようやく道路運送法の第1
次制定で、自家用車の適正使用を企図したものの、
これは方便的な感があり、問題の根本解決にはなら
なかった。」
「昭和23年9月、運輸省は『貨物自動車余剰輸
送力活用方策』をきめ、これを施行した。この方策
の骨子は、自家用車の片道輸送の空車を営業者の責
任において、貨物輸送を行わせるもので、営業者
と自家用使用者との契
約により実施させるも
のである。これは、営
業用車と自家用車の総
合輸送力発揮を目的に
したものであった。し
かし、遺憾ながら実績
は芳しくなかった。こ
の奨励策は26年の道
路運送法の大改正によ
り、消滅したものの、
その影響は逆に自家用
車の営業行為を安易に
した、といえる。(上
記・資料より)。 
〈行政機構の変化〉
 終戦は、わが国のあ
り方を根本から変革
するものであった。
GHQはそのために、
あらゆる方策を講じ
た。「日本トラック二十
年史」(昭和42年2月
刊)は、優れた業界史
であり、戦後初めての
業界歴史書の傑作であ
る。同書より終戦直後
からの業界を取り巻く
行政等の動きをみるこ
とにする。

TheTRUCK2016年1月号102
トラック輸送量の推移
営業用
自家用
単位:億トン
昭和
年度
112025303540
56
180
123
158
381
15
104
205
411
776
1,529
トラック保有台数の推移
営業用
自家用
単位:千台
昭和
年度
12222526303540
43
8
71
44
63
84
151
264
42
33
216
527
1,021
2,245
「終戦は、自動車行政の面においては、まず機構
の変化をもたらした。昭和20年6月には自動車
運輸行政、自動車ならびに同部品の整備を含む自動
車行政の統合が行われ、統合された行政権は、陸軍
省陸運部として運営されていたが、帝国陸軍の武装
解除に伴って、昭和20年8月31日、また内閣に
移管されることになって、自動車行政はもとに復帰
した。陸上運輸行政は運輸省が以前のように主管す
ることになり、自動車行政は運輸省の手によって行
われることとなったのである。
 終戦直後の混乱を脱して、わが国の行政能力が逐
次回復を見せるのは、昭和20年10月頃からであっ
たといわれるが、自動車行政の重点は、占領軍の軍
施設工事用、軍用物資輸送等の輸送要請を充足する
こと、戦災復興輸送、民生安定に必要な各種輸送、
輸入食糧品輸送等を円滑に処理すること、それらに
よって連合国側の信頼を得るようにするとともに、
国内においては一日も早く民生の安定と国家の再建
に資するよう輸送を指導することにおかれていたの
である。
 そのような輸送を確保するために、トラック運送
事業の事業形態はどのようなものが適当なのか、こ
れが当面自動車行政の直面する問題となった。とい
うのは、終戦によって、自動車運送事業は自由営業
となったという受け取り方をするものも現れ、また
終戦に伴って復員軍人などが新たに免許を受けて、
自動車運送事業を経営しようとする申請がかなりで
てきたためであり、また、一方戦時政策の一環とし
てすすめられた企業合同による統合体をそのままに
維持せしめるかどうかも問題となったからである。
 この問題に対して運輸省は新規免許抑制、統合体
解体抑制の方針を明らかにする。これはひとまず既
存業者を安んじて主要輸送に専念できるようとの措
置であった。運輸省はこの時、どのような形でも新
規免許は認めないこと、統合体の解体は抑制するこ
と、自家用の無免許営業は厳重に取り締まることの
方針を示した。
 しかし、戦前から続いた自動車交通事業法は昭和
21年8月に改定を予定したもののGHQのCTS
からのクレームで廃止が決まり、アメリカの制度に
ならった新法が検討され、第1次道路運送法が誕
生することとなり、自家用問題も新な局面を迎え
ることになるのである。第1次の道路運送法は、
運輸省とCTSとの「密接な連絡のもとに検討が進

TheTRUCK2016年1月号103
められ」(20年史)、昭和22年12月16日公布、
23年1月1日施行となったのである。
〈第1次道路運送法の成立〉
 この法律は、いかにもアメリカ的出現状に適さな
いという観点から、26年に廃止、同年に新しい改
正道路運送法として生まれ変わるのである。それで
も、自動車交通事業法に代わる見主的事業法の誕生
は、戦後の新しい1ページを開いた記念すべき法律
であった。同法の特長は概ね次の通りである。
 第1は、行政権行使を民主化したことである。
行政官庁は免許等に関する処分中、重要なもの
は、必ず道路運送委員会の意見を徴し、その意
見を尊重して処分を行わねばならないことが義
務付けられた。又道路運送委員会の民主的運営
を保証するため、同委員会は議案のうち内部関
係事項を除き、他はすべて公聴会を開いて関係
者の意見をきいて、その上で決定すべきことが
政令で定められたのである。道路運送委員会は
中央及び地方に設置されたが、これは諮問機関
ではなく、運輸大臣の権限行使を拘束する性格
をもったものであった。
 第2は、自動車運送事業組合及び全国連合
会に関する規定を削除して、業者の組織は業者
の自由にまかせ、新法は全くこれに関与しない
ことになった。(自交法の昭和18年の改正で統
制団体となった、自動車運送事業組合などの事
業者団体は、解散して民主的な事業者団体とし
て再出発することとなった。)
 第3は、運送契約に関し、一般荷主、旅客
に対して契約内容をよく知らせるため運送約
款、運賃、料金その他の運送条件を定め、運輸
大臣の認可を受け、それを一般に公示すべきこ
とを定めた。これは利用公衆の保護を図り、事
業者の恣意を防ぐ意味のものである。
 第4は、特定自動車運送事業と自家用自動
車に関する規定が設けられ、輸送秩序を確立さ
せようとした。終戦後、旅客・貨物運送とも特
定事業が多くなったので、一般運送事業とは別
に特定自動車運送事業についての規定が設けら
れ、自家用自動車については、一章が割かれて
有償運送の禁止及び賃貸の制限、使用の制限が
規定されたが、輸送秩序確立のためには十分なもの
ではなかった。
 第5は、車両の検査、車両の整備及び自動車の
登録等について1章が設けられた。
 第6は、新しい道路運送の監理機構が決まり地
方行政庁としては、新たに運送行政の専門官庁とし
て都道府県所在地及び北海道の数市におかれる道路
運送監理事務所が設けられ、また交通経済上一つの
圏をなすと認められる全国の9地区圏内を統括す
る特定道路運送監理事務所が併設されたのである。
(以下、略)
(以下、次号)

TheTRUCK2016年1月号104
第一回トラクショー開会式テープカット
中央増田周作トラクショー会長 向かって左前田源吾全ト協副会長
(ニュートラク平成10年5月号記事中より)
 10月にトラックショー開催の方向で関係者
が動き始めた・・喜ばしい限りである。
 筆者もずっとこのコラムを書いていなが
ら、最も気になっていたのはトラックショー
の行方であった。
 旧日新出版が第一回目のトラックショーを
立ち上げたのが昭和59年(1984)である。そ
れより以前昭和53年(1978)呉越会がアメ
リカのトラッキングショー見学を目玉に開催
され、日本でもこのようなトラック(商業車)
だけのショーが出来ないものかとの関係者の
思いが動機となって、昭和55年(1980)
ラック関連団体が運営母体となってトラック
ショー開催を企図したが、モーターショーを
主催する自動車工業会などとの調整が上手く
行かず開催出来なかったと云う経緯がある。
 普通ならここでトラックショー開催の機運
はポシャってしまっても不思議ではないので
あろうが、当時の日新出版の社長増田さんは
「よし、それなら俺がやる!」と云う意気込み
で、愛知陸運の前田源吾氏(同社専務取締役・
全ト協副会長・車両資材委員長=いずれも当
時・以下同じ)の友情的援護を受けて開会に漕
ぎつけた。友情的援護と云うのは、経済的・
物質的な援助ではなく、自工会の反対を受け
て萎えそうになっているのを、トラックのユー
ザー団体の重鎮の支えを受けて精神的に萎え
なかったと云う事であろうと思う。
最初のトラックショー(昭和59年・1984)
(増田周作氏の述懐)
「孤立無援に見えたトラックショーに、最
初に手を差し伸べたのは、トラック業界の全
国団体である(社)全日本トラック協会(全ト
協)だった。月刊誌の対談記事の第一番目に登
橋爪 晃
2016NIPPON
トラックショーへの思い

TheTRUCK2016年1月号105
場した全ト協副会長で、車両資材委員会委員
長の前田源吾さんとは肝胆相照らす仲であっ
て、第一回から開場式にも、非公式であって
も全ト協副会長の資格で出席、祝辞を述べ、
テープカットして頂いた。
 前田さんとしては、何時まで続くか判らな
いが、立ち上げた以上、応援してやらねばと
いう気持ちであったと思うが、第2回以降、
どんどん拡大して行くのを肌身で感じたと見
えて、第4回の時に、全ト協後援のお膳立て
を整えて下さった。単独開催に踏み切った以
上、初志貫徹の覚悟であったが、前田さんの
ご厚意を無視する事もできず、受託して、現
在に至っている。
(ニューとらっく平成16年11月号より、原
文のまま)
 筆者はこれ以前から前田源吾氏(当時専務)
と面識があった。昭和35年の東京モーター
ショーの日野自動車ブースに出展されていた
日野TC前輪2軸車に架装されたアルミバ
ン・・これ以前にアルミ製バンの記録が無く、
我が国に於けるアルミバンの初号車であるの
は間違いない。この車両はショーが終わって
から、愛知日野自動車から愛知陸運に納入さ
れ、側面一杯に黄色の★マークが描かれて同
社のフラッグシップ車として使われたが、ボ
デーの構造が軟弱であったため、バンの内部
に鉄骨で補強したりで、あまり実用的なかっ
たという事で、この時以来前田氏の頭の中に
アルミボデー化消極派と云うよりボデーのア
ルミ化忌避の念が根付いたのではないか・・。
この初号車の設計には筆者は全くかかわりが
無かったが、その年の12月から本格的なオー
ルアルミボデーの設計に掛かり、翌36年4
月に1号車が完成し、新日本運輸に納入され
た。これがボデー歴史上の「我が国初・・」
いう事になっている。初号車は朝日車両の社
史にも載っていないし、前田源吾氏の回顧録
(輸送に生きた55年・昭和53年・輸送経済
新聞社刊)等にも記述が無く、ボデー開発の歴
史の表舞台から消された様になってしまった。
 日ト協(当時は4団体統合合併前で日本ト
ラック協会であった)でも軽量化推進派の新日
本運輸の森弘義社長とその部下の上田氏(同社
車両課長)などとのゲストとして車両資材委
員会に同席した時、前田源吾氏とも挨拶を交
わし、その後も何度かお目に掛かったが、特
に親しくさせて頂いたと云うほどではなかっ
た。当時筆者が相前後してお会いした田口利
(西濃運輸)大橋実次(日本運送)渋谷昇(福山
通運)等々トラック運送業界の重鎮と云われる
各社の社長のお歴々の中でもなぜか近寄りが
たい雰囲気を感じた人であった。
(本誌27.12月号に「トラック運送事業で綴る
激動の昭和戦後史62(114ページ)に前田源
吾氏の紹介記事あり・参照されたし)
お家騒動でトラックショー開催断絶の危機
 筆者の知る限り、トラックショーを立ち上
げ運営して来たのは㈱日新出版で、増田周作
氏・横路美亀雄氏そして於久田幸雄氏の三氏
であるのは間違いない。その後何人か社員が
増えてそれぞれの役割を果たしたのであろう
が最後に残ったのもこの3氏であった。他の
人は印象が薄いので記憶は薄い。最後と云っ
たのは平成24年(2012)7月前後の日新出
版の内紛劇辺りの時点で月日までの詳細は覚
えていない。病床にあって余命僅かと宣告さ
れた増田氏が日新出版と云う企業の存続よ
り、自分個人の我によって子飼いの社員の首
を切って最後には会社も霧消させてしまうよ
うな事になってしまった事を最後と云った訳
で、その後出版は横路氏によりトラックエッ
クスとして存続、翌年ザ・トラックと改名し

TheTRUCK2016年1月号106
2007トラクショーの開会式 テープカット
向かって左から 中田信哉教授(本誌バーズアイの世界でおなじみ)
3人目 増田会長 4人目徳川恒孝氏。
代々トラクショーが開催された東京ビッグサイト。今回は幕張メッセに。
て現在まで約3年継続している。そして漸く
ここに正統派トラックショー「2016NIPPON
トラックショー」が開催される運びとなったの
である。
お家騒動は犬も食わない
 関係者にはそれぞれの言い分があるのであ
ろう。筆者、以前は増田さんや横路さんとも
相応の付き合いがあったが、現役引退後は北
陸の片田舎に住んで居て顔を合す事も稀で、
唯一「凝らぬ・懲りぬ・コラム」の記事執筆で
のやりとり程度であったので、内紛の詳細ま
では判らないが、岡目八目的に見たところ、
増田さんが不治の病に侵されて余命僅か秒読
みの宣告を受けている時点であるにも拘わら
ず、後継者の選定もせず、横路さんが
後継者であるのは衆目の一致するとこ
ろであったが、それを良しとせず、ピッ
チャー増田が当然キャッチャー横路に
投げると思われていたボールを結局何
処へも投げずにあの世へ旅立ってし
まったようで、混乱だけが残った恰好
になった。
 この時おざなりに会社の後継者と云
われたT氏は何も出来ないまま食い逃
げの様に逃げ出してしまっているし、
親族的後継者のH女子は某家具メー
カーの親子対決程の気概も無く、横路氏やそ
れに組する者を敵対視するだけであった。死
者に鞭打つ気など毛頭ないが、増田氏に自分
が死んでも企業は継続すると云う企業経営者
としての矜持があれば起きない内紛劇、犬も
食わない「お家騒動」であったと筆者は思って
いる。
 本誌先月(12)号の論説に見られる通りもう
一つのトラックショーが行われようとしてお
り、出展関係者に与える混乱・迷惑は計り知
れない。この問題はいずれすっきりした形で
解決されなければならないが、問題の発端は
先のお家騒動にあることは言を待たない。今
となっては10月の「2016NIPPONトラック
ショー」が順調に開催の運びとなる事を切に願
うのみである。それが1984年の第一回トラッ
クショー立ち上げの理念に合致する唯一の道
であると思う。
2007トラックショーの思い出
 筆者トラックショーには第一回から今日ま
で様々な形で携わって来た。それぞれに思い
出す事はあるが、個人的にはやはり会社を定
年卒業した10年後の2007トラックショー
の思い出が一番色濃く残っている。トラック

TheTRUCK2016年1月号107
2007トラクショーの出展車の一部
2007トラクショーのオープニングで「祝い太鼓」を演奏する筆者。
兼六園の紅葉(昨年11月撮影)
ショーの開催も既に10回以上、毎回安定的に
開催されていた。過去のトラックショーの中
ではこの辺りが満開期であったような気がす
る。
 この年のトラックショーの開会式には特別
ゲストとして徳川家康から数えて第18代の当
主徳川恒孝氏がテープカットに参加され錦上
華を添えられた開会式であったが、そのテー
プカットの前のオープニングアトラクション
で筆者が和太鼓で「祝い太鼓」の演奏をしたこ
とである。子供の頃祭り太鼓が好きでリズム
感はあったと自覚していた。長じてもいつか
は本格的な太鼓を習いたいと云う願望を持ち
続け、定年後に余暇を利用し
て太鼓教室に通い、一通りの
事を習い覚え、全日本のシニ
ア大会にも出場したりしてい
たが、たまたまショーのオー
プニングに和太鼓を打つこと
で長年お世話になった業界へ
少しでも恩返しを!との気持
ちで力を込めて演奏した事は
自分の中では永遠に残る思い
出である。

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VWゴルフR。バランスのとれたコンパクトス
ポーツハッチバック。
ふそうスーパーグレー
ブガッティ・シロン(プロトタイプ)。世界一の
実用的スポーツカーとなる。
日野プロフィア
年末ジャンボ宝くじ
メルセデスベンツA45・AMG。コンパクトスー
パースポーツハッチバック。
アストンマーチンDB10、世界に2台のスーパー
カー。
ブガッティ・ヴェイロン。世界450台の限定
車。購入には厳正な審査が必要。
TheTRUCK2016年1月号108
「2015→2016」
 明けましておめでとうございます。本
年もトラック業界にとって良い年になり
すように。
 昨年の流行語大賞は「爆買い」だっ
たが、一つ心配な事があった。年末ジャ
ンボ宝くじをもしや爆買いされて、10億
円もの賞金が大陸に流出してしまったら
日本の国益に少なからず影響するので
はないかと余計な心配をしてしまった。
筆者も全く当る気配すらないジャンボく
じをほぼ毎年買い続けているが、誰で
も自由に買える訳なので人種、民族に
連載コラム
クルマ人生
その󱍚
岡 雅夫
(フリーライター)

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日野レンジャー
ルート66
現代大型観光バス・ユニバース
TheTRUCK2016年1月号109
関係なく買った人は受け取る権利があ
る。プロスポーツでは隣の国の美しい
方が賞金女王になって2億円以上稼
いでいるが、これは実力の賜物で誰も
文句は言わないだろう。日本人にもう
少し頑張ってもらいたいという本音はあ
るにせよだ。かくいう当方も10億円当
たったらどうしようかといらぬ妄想に一
瞬ふけり、世界に2台のアスンマーチ
ンDB10(5.6億円)にしようか、春に
発売されるブガッティ・シロン(約3億円)
にしようか、頭の中で迷う訳だ。ちなみ
にブガッティは史上最強の1500psを発
揮して公道を普通に走れ、買物にも使
えるスポーツカーだ。ひとたび鞭を入れ
ると最高速は420㎞にも達するが、最
高速を出す場合はメーカー指示でタイ
ヤを新品にすることエンジンオイルも入
れ替える事が求められ、それだけでも
優に100万円はかかるようだ。エンジン
オイル交換だけでも18リターも必要に
なる。どうです初夢のようなお話でしょ
う。中国ではモーターショーにブガッティ
を展示すると必ず会場で買うか買わな
いか迷った挙句、数台が売れるそう
だ。新型はまだ姿形も判らない内に既
に受注台数は100台を超えている。
 昨年の東京モーターショー会場で
マイナーチェンジされたメルセデスベ
ンツAクラスのスポーツモデルである
AMG・A45というモデルが出展され、
11月に発売されたが700万円強とい
うベンツとしては買いやすい価格もあ
り、それなりにオーダーも入っているよ
だ。注目すべきは世界最強の2リター
エンジンというころで、リター当り190
馬力を超えて何と381psもあることだろ
う。マイナーチェンジ前の車が360ps
だったことから比べさらなるパワーアップ
が図られている。ライバルのVWゴル
フRは100ps低い280psしか無い訳
だから驚きだ。価格も150万円以上差
があるが、走り易さという事では日本の
道ではほとんど変わりがないと言うか、
バランスのとれたVWの方に軍配が上
がるようだ。従って360ps版のA45は
結構な数が中古車市場に出ており、ま
だ価格はこなれていないが381psが出
たことで今年はかなり買いやすくなる事
が予想される。今年の買い替えの選択
肢の一つとして考えている。
 昨年のもう一つの流行語は「トリプル
リー」だ。筆者はこの言葉に抵抗があ
る。年に数回麻雀をやるが、たまにや
る事と目が弱ってきた事などゴルフ同様
調子が出ず、ついにやってしまった。チョ
ンボである。やや専門用語になるが、3
つとはチョンボで、ドボン、焼鳥で、そ
れによって次の3つが結果となる。点
数は取られ、チップは取られ、馬も取ら
れといい事なし。さらに最後の3つ。プ
ライドは傷つき(元々大したものではない
が)、財布も傷つき、スレスが溜まる。
つまりこれが3×3の「トリプルスリー」
だ。3割、30盗塁、30打点のよな素
晴らしいものではない。たった一つのチョ
ンボが原因でとんでもない結果を招く
言う事だ。今年は気を付けたいものだ。
 さて今年、大型各社はどのような新
型車を登場させるだろうか予想して見
たい。昨年はいすゞの大型車が大幅な
モデルチェンジを行い、その他各社は
安全機能充実と燃費改善してきたが、
2016年型でさらに燃費改善を行うと公
言しているのは三菱ふそうだけだ。ふ
そうはそろそろ大型のキャブがモデル
チェンジ時期に入っているが、変わると
すればあっと驚く形でデビューするだろ
う。日野も大型、中型共フェイスリフトを
行うだろう。UDも大型は変更が想定さ
れる。各社ダウンサイジングエンジンを
充実させるだろうし、大型車にマイル
ハイブリドが出てくる可能性が十分考
えられる。韓国の現代はバスが着実に
増えているがトラック系は未だ入ってこ
ないが、かなりヨーロッパ車に近い高機
能・高品質になっているから価格次第
では日本メーカーもうかうかしていられな
い。秋にはトラックの日(10月9日)に合
わせて千葉・幕張でNIPPONトラック
ョーが開催されるから、そのタイング
に各社新型がデビューという事になれば
お客様誘因のベストチャンスになる。
 今年の抱負を書くつもりが新年から
脱線続きで申し訳ないが、今年もよろし
お付き合いいただきたい。
 今年9月に筆者は66歳の誕生日と
なるので、もし無事に誕生日を迎えら
れたらば、アメリカ西海岸に記念の旅
をしてルート66を走ってみたい。そし
て北米の大地を走る超大型トラックの
活躍ぶりをじっり見てみたい。これが
今年のささやかな夢だ。

TheTRUCK2016年1月号110
2016年1月22日TOHOシネマズ新宿、他順次ロードショー(配給:ギャガプラス)
󰸗2015NEXTENTERTAINMENTWORLD.AllRightsReserved.
2016年1月9日ヒューマントラストシネマ渋谷、他順次ロードショー(配給:カルチャーパブリッシャーズ)
󰸗
2011GOODNIGHTMOONFILM,LLCALLRIGHTSRESERVED.
初恋。彼に会いにキケンな旅の始まり
『リトルバード164マイルの恋』
評価:★★★★☆
 好きな男の子に会いに行くため退屈な田舎町を飛び出し
た2人の少女の旅を描いた青春ドラマ。郊外の町で暮らす
15歳の少女リリーと親友アリソン。不良のリリーと真面目
なアリソンは正反対の性格だったが、まるで姉妹のように
いつも一緒にいた。ある日2人は、町はずれでロサンゼル
スからやって来た男の子たちと出会う。その中の1人に恋
見た目と中身、本当に大切なのは、、、
『ビューティーインサイド』
評価:★★★☆☆ 
 眠りから覚めると外見が変わってしまう主人公の恋愛
を描いた韓国製ファンタジックラブストーリー。男性、
女性、老人、子ども、外国人など、目が覚めるたびに外
見が変わるため、人に会う仕事ができないウジンは、イ
ンターネットを生かして家具デザイナーとして働いてい
た。ある日、家具屋で働くイスに恋をしたウジンは、彼
女をデートに誘い、同じ顔を保つために3日連続で寝ず
をしてしまったリリーは、彼と再会するため車を盗んでロサ
ンゼルスに行こうとアリソンを誘う。アリソンは嫌々ながらも
リーを放っておけず、一緒に町を出るが……。「マレフィセ
ト」のジュノー・テンプルと「Fameフェーム」のケイ・パナ
ベイカーが主人公の少女2人を好演。本作がデビュー作
となるエルジン・
ジェームスが監
督・脚本を手が
けた。わたしに
もこんな時代が
あったな、、な
んちゃって。
にイスと会
う。しかし、
眠気に勝てず
に眠ってし
まい……。目
覚める度に外
見が変わるウ
ジンを、ユ・
ヨンソク、イ・ジヌク、パク・シネ、コ・アソンら韓国
の人気俳優、女優たちが演じ、上野樹里もウジン役のひ
とりとして韓国映画に初出演。イス役は「王になった男」
「MIRACLEデビクロくんの恋と魔法」のハン・ヒョジュ。
2013年のカンヌ国際広告祭でグランプリを受賞した、
インテルと東芝によるソーシャルフィルム「TheBeauty
Inside」を原案に、CMディレクター出身のペク監督が長編
映画化。でも
まぁ、これだ
け変貌してし
まうと現実問
題キビシイよ
ね、いくら内
面が大事だか
らって。(笑)
UKOSAXY
Movie A Go Go

UKOコラム
UKOコラム
UKOコラム
UKOコラム
UKOコラム
UKOコラム
UKOコラム
TheTRUCK2016年1月号111
2016年1月30日㈯ TOHOシネマズ新宿、他全国ロードショー(配給:東京テアトル)
󰸗2015杉作・実業之日本社
サックス片手に全国を飛び回る
人気ミュージシャンの
UKOがお届けするコーナー!
Profile
UKO(ユーコ)サックス奏者
埼玉県出身10月2日生まれ
2011年浜田省吾全国ツアーに参加。
その他にも、氷川きよし、ペドロ&カプリシャス、今陽子など様々な
アーティストと共演、サポート。
近年ではフジテレビネクストF1決勝中継のエンディン曲
して「WingedVictory」を作曲、演奏担当
オフィシャルウェブサイトhttp://saxy-uko.com
いつからか、コイツらと家族になった
『猫なんか呼んでもこない。
評価:★★☆☆☆
 冴えないボクサーと2匹の猫が織り成す可笑しくも
切ない日常をつづった杉作による実話コミック「猫な
んかよんでもこない。を実写映画化。ボクサーとして
崖っぷちの日々を送っていたミツオは、漫画家の兄が
拾ってきた2匹の猫の世話を押しつけられてしまう。
もともと犬派のミツオは嫌々ながらも引き受けるが、
猫たちとの暮らしを通して次第に自分自身を見つめな
おすようになっていく。主人公ミツオ役にNHK連続
テレビ小説「純と愛」の風間俊介。共演に「トワイライ
ト ささらさや」のつるの剛士、「桐島、部活やめるっ
てよ」の松岡茉優、「コンセント」
市川実和子。「グッモーエビアン!」
の山本透が監督・脚本をつとめ、「永
遠の0」の林民夫が共同脚本を手がけた。猫好きには
たまらない猫出ずっぱり!こういう映画観ちゃうと猫
飼いたくなっちゃうこと間違いなし!いいなぁ〜!
2016年の女
新年明けまして、おめでとうございます。
今年こそ、原稿締め切りギリギリにならないよう、前に前に
計画を立て余裕を持った1年にしたい!
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!
と言っても、この原稿を書いているのはまだ12月の中旬。
世間では忘年会真っ只中。
真面目なわたしは、忘年会なぞには見向きもせず、スタジオ
で2016年に向けての企画&計画で頭がいっぱいなのです。
2016年はわたしの年だー!!ぐらいの意気込みで攻めの1年に
していきたいと思ってる次第でございます!
まずは、新しいアルバム制作が順調にいくことを願って、、、
CDが出来上がったら全国ツアーするので、この記事を読んで
くださってるそこのアナタ!たまにはライブに足を運んで
くださいね。
どこかの街でお会いできることを楽しみにしてますよー!
UKO

仕様
項目
チップセッ
センサーデバイス
画角
ディスプレイ
供給電圧
動作温度範囲
記憶ディバイス
記録フレーム
カメラモード
記録内容
記録形式
マイク
時刻設定
加速度センサー
質量
内容
AmbarellaH.264画像圧縮チップ
フルHD5MCMOSセンサー
約105度
LCD3インチ4:3モニター
DC10-30V
−10℃-+70℃
SanDiskSDカードClass10以上
読み書き速度15MB/s以上推奨
(最小容量:4G、最大容量:32G)
1920×1080(フルHD1080P/30F)
1280×720(HD720P/30F)
システム起動時に自動録画
解像度:3M、5M、8M
手動写真撮影、加速度センサー、セルフタイマー
日付、時刻、画像、加速度、GPSデータ(速度含む)
専用プレイヤー用独自フォーマット(記録モード)
内蔵デュアル高感度マイク
GPS信号による自動設定
GPSが無効の場合、内蔵時計を使用
内蔵
本体:192g、シガー電源アダプター:112g
これは凄い!
製造販売元:株式会社日本ヴューテック http://www.nvt.co.jp/
営業本部:〒211ー0066川崎市中原区今井西町93ー3 TEL.044ー722ー2211(代) FAX.044ー722ー8488
本社:〒211ー0063川崎市中原区小杉町3ー239ー2 【サポート:TEL.044ー722ー2211】
常時録画
エンジン連動録画
イベント録画
センサー検知時録画
GPS搭載
Googleマップ連動
日付、時刻、速度を記録
音声録画
車内の音声を記録
VFーDVRー001
FULLHD5メガピクセル
ドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
VIEWTECのドライブレコーダーVIEWTECのドライブレコーダー
FULLHD5メガピクセル
こんな使いかたも
自分の運転をチェック
旅行の想い出に
レース走行を記録

TheTRUCK2016年1月号113
 昨年12月7日午後1時から、文化放送、TBS
ラジオ、ニッポン放送がFM放送を開局しまし
た。文化放送はこれまでのAM1134kHzに加え、
FM91.6MHzでも、よりクリアな音で放送をお楽
しみいただけるようになりました。
 なぜFM同時放送を始めたのかといいますと、
まず聴き辛さを解消するということがありま
す。今、高層マンションなどでAMの電波が入
りづらいところが多くなっています。AMが聴き
づらいところではFMでお楽しみいただき、ど
こでも情報を伝えられるようにすることで、ラ
ジオをより災害に強いメディアにしていく一歩
が、このFM放送のスタートなのです。周波数は
FM91.6MHz。今まで使っていなかった周波数帯
です。枠を広げるという意味で通称ワイドFMと
言っています。
 FM放送スタートにあたって、アナウンサーは
じめスタッフにも様々なレクチャーがありまし
た。音質が違うので、注意するポイントも違うの
ですね。ただ私自身はあまりその違いを意識して
いません。というのも今から二十数年前、私がア
ナウンサーとしてスタートしたのは、FM群馬と
いう群馬県前橋市にあるFM放送局だったからで
す。群馬県には当時も今も地元のAMラジオ局が
無かったので、FM群馬には「地域情報を伝える」
という大きな役割がありました。記者クラブにも
入って報道も頑張るFM局だったのです。私は朝
や昼のワイド番組を担当していましたが、リスナー
さんは、私たちを「かっこいいDJ」というより、
親しみやすい地元の人がしゃべっているという感
じで聴いてくれていたと思います。
 アナウンサーとして6年目を迎える年にAMラ
ジオ局の文化放送で仕事を始めました。改めてア
ナウンス研修をしてもらったときには、「そのエフ
エムしゃべりを何とかしてやる!」と言われたこと
もあり、何が違うのかと戸惑いました。しかし今
も午前中のワイド番組でご一緒している野村邦丸
アナウンサーが「純子はそのままでいいと思うよ」
と言ってくれたのが救いで、私は私なりに喋り続
けることが出来ました。ですから私の声が再びF
M放送に乗るか
らといって、何
も変わることは
無いのです。
 聴いてくださ
るリスナーさん
にとっては、選
択肢が増えまし
た。AM、FM、
スマートフォン
のRadicoとい
うアプリ。また
インターネット
のポットキャス
ト配信をしている番組もあるので、聴き逃した放
送をじっくり後で聴いたり、手軽に保存すること
も可能です。そんな中で「文化放送」を選んでいた
だけるように、我々は努力するのみです。今年も
このコラムともども、よろしくお願いいたします。
文化放送(1134kHz)アナウンサー
鈴木純子
文化放送〈1134KHZ〉
担当番組
『ニュースパレード』㈪17:00〜17:13(全国32局ネット)
『くにまるジャパン』(9:00〜13:00火曜担当)
『鈴木純子の遊遊ミュージック』(5:20〜5:50土曜担当)
『福井謙二グッモニ』『くにまるジャパン』内気象情報
(7:00〜13:00木曜・金曜担当)
純子の晴れたり曇ったり
68
「
ワイドFMスタート
昨年8月、昔の文化放送のポスターリバイバ
ル企画で撮影

TheTRUCK2016年1月号114
★購読者と申込者が同じ場合は両方の□にレ印を入れて下さい。異なる場合は
 その旨メモでお知らせ下さい。
月刊『TheTRUCK』購読申込み(購読料:1年間15,000円)
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住 所〒
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所 属役職
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Eメール                @
 月刊『TheTRUCK』はトラックの新技術から、運送経営のあるべき姿を追求しています。
電気トラックが路面に埋設したケーブルから無線でエネルギーを得て、大都市間を無人で物
資輸送する時代は目前に迫っています。でも、どんなに時代が変わっても人の心は変わりま
せん。月刊『TheTRUCK』はトラックの新技術と人の心を見つめ続けます。
年間購読をご希望の方は、下記に必要事項を記入して、
FAX(03ー6278ー8906)して下さい。
さあ始めよう
ページを捲ると未来が見える

TheTRUCK2016年1月号115
主催:次世代ビークルショー運営委員会
http://www.truck-x.com
開催ご案内
会場:幕張メッセ
会期:10月9日(日曜日)休日
10月10日(月曜日)体育の日
10月11日(火曜日)平日
10月12日(水曜日)平日

TheTRUCK2016年1月号116
 春夏秋冬、日本の四季は人々の心に安らぎと豊かさを醸成し
て参りした。
 ところが、近年では多発する超大型台風や連日30℃を超え
る夏の猛暑、そして、あっという間に終わってしまう桜と紅葉、
大災害をもたらす集中豪雨やドカ雪…。この異常気象は日本に
限った事ではありません。地球温暖化の影響で海水面が上昇
して水没寸前の島国もあるのです。
 その原因は産業革命以来、CO
を無秩序に排出、地球温暖化を招いたことで、その責
任は現代を生きる我々にあるのです。
 一般社団法人電気自動車普及協会(横川浩会長=日本陸上競技連盟会長)は、「未来の
子どもたちのために、美しい地球を残したい。この一念から、福武總一郎名誉会長(株式
会社ベネッセホールディングス・最高顧問)の提唱によって、2010年6月29日、電気自動車
の普及促進を目的に設立されました。
 私たちの子ども、孫、その先の子どもたちの世代が、豊かな自然環境の下で健やかに暮
らし続けていくことができるように、次世代に責任をもつ私たちが今こそ、そして継続的に行
動を起こしていかなければなりません。
 日本の自動車産業界では、1997年12月に発売されたハイブリド車プリウスの登場によ
次世代環境型自動車時代が幕を開け、そして、三菱i-MiEV、日産LEAFなどの電気自
動車も世界のップを切って量産化が始まました。さらには燃料電池車の本格普及も始まろ
うとしています。
 当協会は、過去3回に渡ってトラックショーとの同時開催で“電気自動車産業展”を共催
して参りました。次回2016年10月に開催するこの展示会は名称を『次世代ビークルショー』
と改め、人と環境に優しい新技術を幅広く展示することになりました。この開催趣旨は当協
会が目指す目的と活動と一致しますので、引き続きトラックショーを主催する株式会社日新(横
路美亀雄社長)と共同開催するものです。
 地球環境の保全と持続可能な社会の実現を目指し、産官学の様々な立場の皆さんが連
携して、一刻も早く世界中で電気自動車がスタンダードカーとなる社会の実現を目指します。
ぜひ、多くの皆様のご賛同を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人電気自動車普及協会
代表理事
田嶋伸博
(株式会社タジマモーターコーポレーション代表取締役会長)
株式会社SIM-Drive代表取締役社長
2016

NIPPON
次世代ビークルショー開催に当たって

TheTRUCK2016年1月号117
【会期・会場】
1.名 称 2016□NIPPON次世代ビークルショー(電気自動車産業展・改題)
《テーマ》ビークル新技術が拓く次世代への贈り物
2.会 期 2016年10月9日㈰、10日(月/祭日)、11日㈫、12日㈬の4日間
3.会 場 幕張メッセ 国際展示場9〜11ホール(1万8000㎡)
4.主 催 NIPPON次世代ビークルショー運営委員会
代 表 横路美亀雄(㈱日新・社長)
副代表 田嶋伸博(一般社団法人電気自動車普及協会・代表理事)
5.出展対象①.各種自動車、超小型モビリタィ、オートバイ、自転車、台車など各種乗り物、
  各種輸送機器。
②.電池、充電機、モーター等の動力関連機器。
③.燃料電池をサポートする水素供給システム及び機器。
④.車体材料など新素材。
⑤.次世代ビークルをコントロールする情報システム・ソフトウエア。
⑤.その他、次世代ビークルに関連するハード及びソフト。
6.来場者対象 トラックショー来場者を含み約6万人
次世代ビークルショー運営委員会
〒104ー0061 東京都中央区銀座2ー11ー9 三和産工ビル7階(㈱日新内)
TEL03ー6278ー8905 FAX03ー6278ー8906
Eメールyokoro@nissin-news.co.jp
2016NIPPON次世代ビークルショー
(電気自動車産業展・改題)
開催概要

TheTRUCK2016年1月号118
国際展示場9〜11ホール(1万8000㎡)国際展示場9〜11ホール内部
会場案内幕張メッセ
国際展示場9〜11ホール(1万8000㎡)
東京駅から最速23分!
京葉線特急利用
海浜幕張駅までの所要時間

TheTRUCK2016年1月号119
*上記の出展料は税別です。ご請求時に消費税分を加算させていただきます。*「屋内・スペース渡し」は国際展示場9〜11ホール(屋内会場)の設
定となります。*出展申込み受付期間は2016年(平成28年)1月1日から2016年(平成28年)7月31日(特割は2016年(平成28年)5月
31日締切)までとなります。*特別割引は出展料の10%引きとなります。*床面耐荷重は屋内・屋外とも5t/㎡です。*「基礎小間渡し」の出展料に
は基本的なシステムパネルの施工費用が含まれています。*出展位置(会場レイアウト)は、使用面積、来場者動線及び消防規定等を考慮して主催者
側で決定します。*展示スペースが予定の規模に達した場合は、出展受付期間内であってもお申し込みをお断りする場合があります。
出展区分 ペー 料金(円) 単価(円) 展示エ
A 屋外スペス渡 10m × 5 50㎡ 280,000 5,600 外展示場
B 屋内ペー 5m × 5 25㎡ 400,000 16,000
9〜10
C 屋内基礎小間渡 3m × 3 9㎡ 190,000
21,000 910
2016NIPPON次世代ビークルショー
●屋内展示場
5m
5m
25㎡
●屋外展示場
10m
5m
50㎡
〈電車でご来場の場合〉
JR京葉線ー海浜幕張駅(東京駅から約30分、蘇我
駅から約12分)から徒歩約5分。
JR総武線京成線ー幕張本郷駅(秋葉原駅から約40分)
から「幕張メセ中央」行きバスで、約17分
〈バスでご来場の場合〉
高速バスで成田空港より約40分。
 京成バスURL:http://www.keiseibus.co.jp/
〈スペース渡し〉基本図
〈基礎小間渡し〉
基本図
幕張メッセ アクセスガイ
【スペース渡し】は、仕切りパネルなど事務局側の施工はありませ
ん。複数のブロックを連続して利用する場合、屋外(50㎡/1ス
ペース)は長手10m面を接続する横付けが基本となります。屋外
(25㎡/1スペース)の組み合わせは原則自由ですが、会場レイ
アウトの都合上、ご希望に添えない場合もあります。(複数スペー
スを使用する場合は申込書に組み合わせ図をご記入くさい)
【基礎小間渡し】は、システムパネルを事務局が施工します。基
本的なパネル施工はバックパネルと左右のサイドパネルになりま
す。複数小間を利用する場合は中間パネルは施工しません。出
展料に基本的なシステムパネルの施工費用が含まれています。

TheTRUCK2016年1月号120
ビークル新技術が拓

TheTRUCK2016年1月号121
く次世代への贈り物

TheTRUCK2016年1月号122
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㈱日新☎03(6278)8905 FAX03(6278)8906まで
●平成28年1月号・第52巻 第1号・通巻612号
●平成27年12月28日印刷 平成28年1月1日発行
●発行人/横路美亀雄  編集人/於久田幸雄
●発行所/㈱日新 〒104ー0061東京都中央区銀座2ー11ー9
三和産工ビル7階
☎03ー6278ー8905FAX03ー6278ー8906
日新ホームページ http://www.truck-x.com
執筆/大西徳・井上元・岡雅夫・澤田征二・鈴木純子・中田信哉・西襄二・橋爪晃 広告/日新 表紙・レイアウト/望月満
記事&編集/秋林路篤文・於久田幸雄 
表紙/近づく自動運転大型トラック実用化
 本誌8月号ではミュージカル『ひめゆり』のステージを紹介した。太
平洋戦争の末期、本土決戦の直前にアメリカ軍が沖縄に上陸した際、
看護学校の女学生が傷ついた兵士を献身的に介護するする姿を描い
た作品で、主演のはいだしょうこさんの熱演が観客の心を引きつけた。
 この『ひめゆり』に村民のひとりとして出演していたのが、当時、本誌
事務所近くの笑笑庵というお蕎麦屋で働いていた君島久子というお嬢
さん。今は最近銀座にオープンした『寓』というワイン食堂に転職してい
るが、どことなく気心が通って誘わせるままに何度か彼女のステージを
観に出掛けている。
 今回、本誌スタッフ3人と観劇したのは東京・池袋駅近くのシアター
ズクリーンBOX・in・THEATERで12月3日から4日間上演された『辻
風』という作品。
 明治維新で活躍した人物を総動員して、当時の志士達が日本を想
う気持ちを『辻風』として表現したもので、脚本・演出は小坂逸氏、キャ
ストは総勢25名で構成されている。Webではこの作品を以下のように
紹介している。
☆  ☆  ☆  ☆  ☆
 「身を殺して以て仁をなすなり」天下国家のため正しいと信じたことに
生命をかけて貫く若者達。この国を変える為、維新の風を吹かせた若
者達。そして志半ばで命を散らした若者達。維新志士・吉田稔麿。
彼もその若者の1人。彼が吹かせた風は辻風となり、やがてこの国を
大きく変える原動力となる。池田屋事件を稔麿目線で描き、スプーキー
ズ流にお送りする、剣舞いとアクションと笑いとちょびっとの涙で送る熱い
熱い幕末時代劇。
☆  ☆  ☆  ☆  ☆
 上演されたシアターズクリーンBOXは定員100程の小さな劇場なの
で役者の表情、瞬き、息づかいまでも伝わってく
る。演劇は明治維新の大偉業を僅か二時間足ら
ずにまとめ上げているので、史実という意味では
やや薄っぺらい感じである。しかし、演劇の中で
何度か、俳優が観客に向かって喋るシーンがあ
る。明治維新に限らず時代を変えた志士には常
識を越えた想いがある。これは、現代に置き換え
て何ら行動を起こそうとしない大衆に対して「それ
でいいのかい?」と訴えているようにも受け止めら
れた。(秋林路)
 新年おめでとうございます。とは書いたもののこの原稿は
1 2月に書 いているの で「 おめ でとう」は 嘘になります 。
 おめでたい話と言えば、タイ王国のプミポン国王陛下が2015
年12月5日に88歳を迎えられた。プミポン国王は、在位期間
が69年と世界の国家元首で最も長く、国民から絶大な信頼と
絶対的な尊敬を得る素晴らしい人物である。
 日本では、その前日の12月4日に東京・日比谷の帝国ホテ
ルで、プミポン国王陛下のご生誕を祝賀するレセプションが開
催され、筆者もプミポン国王を慕う人間の一人として末席なが
ら出席させてもらった。祝賀レセプションには、駐日外交団・政
界・国際機関・民間企業など各界からの来賓約700人が参
加していた。シハサック・プアンゲッゲオ駐日タイ王国大使は開
会の挨拶で、タイ国民の幸福のために力を尽くして下さるプミポ
ン国王陛下のますますの御健勝を祈願したほか、両国の長い
友好関係と、今後のASEANと日本との関係についても語っ
た。日本側からは、日本・タイ友好議員連盟会長の塩崎恭久
厚生労働大臣が祝辞を述べ、日タイビジネスフォーラムの北山
禎介会長が祝杯の挨拶を行った。その他、日本・タイ友好議
員連盟幹事長の河野太郎内閣府特命担当大臣や、山口那
津男公明党代表など多数の来賓の顔もあった。
 筆者はこのレセプションの数日前までバンコクに滞在してお
り、街中の至る所に飾られている王様の写真が花で囲まれライ
トアップされているのを見てきたばかりである。タイでは王室を
批判・中傷・侮辱すると、刑法第112条で定められた「不敬
罪」に問われることになる。これはわれわれ外国人にも適用され
る。以前は、なんでそこまでと正直心の中で思っていたが、今
ではプミポン国王に傾倒している。朝8時と夕方6時
に、駅や公園などの公共の場ではタイの国歌が流れ
るが、その時人々は立ち止まり、直立不動で国歌に
聞き入って王室への敬意を表す。筆者も常にそうして
いる。
 これまで国のために数々の偉業を成し遂げて来た
プミポン国王は、国民のことを真摯に思いやる慈悲深
い人柄がタイ国民から尊敬され、そして絶大なる人
気を博している理由だと思う。
(於久田)
編集後記
1
2016