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2017年02月27日

トラック走行中のオーバーヒート

車を運転中、突然エンジンルームからおびただしい白煙が……。

「オーバーヒート」を起こした場合、もっとも顕著な症状として現れるのがこの症状です。

 

即座にエンジンを停止し、速やかに修理を受ければまだ被害は浅くて済みますが、最悪の場合エンジンブローに繋がる危険度の高いトラブルです。

せっかくのトラックをオーバーヒートで台無しにしないためには、一体どうすればよいのでしょうか?

 

 

こんなときはまず停車!オーバーヒート時の症状をチェック!

どんなに急ぎでも絶対停車

オーバーヒートの前触れとして、トラックには様々な症状が起こります。

どれも普段トラックを運転しているドライバーの方であれば、発見はさほど難しいものではありません。

現在、以下の症状にお心当たりがあるなら、早めに点検整備を受けるのがおすすめです。

 

 

水温計の針が頻繁に上昇・下降する

オーバーヒートの前兆として現れやすいのが、水温計の針の異常な上昇です。

夏場であれば、水温計の針の上昇はさほど珍しいものではありませんが、それが頻繁に「H」に近づくようであれば話は別です。これはオーバーヒートの予兆であり、エンジンが悲鳴を上げ始めている証のひとつです。

 

 

エンジンの回転数(アイドリング)が安定しない

エンジンの回転数というものは、自動車のコンディションを計る重要なポイントのひとつです。

商用車であるトラックのエンジンは耐久性が高く、少々の不具合では根を上げないほどタフに作られていますが、トラックのエンジンの回転数が安定しない症状は、オーバーヒートの前兆である可能性がかなり高い症状だといえます。

 

 

アクセルを踏み込むと異音がする

アクセルを踏み込んだときに異音を耳にしたという場合、オーバーヒートの初期症状である可能性があります。

低年式のトラックの場合、キャブレターなどのトラブルでも起こりえる症状ですが、それよりはエンジン熱によるトラブル(熱ダレ)であることがほとんどです。これはエンジン熱が過度のものとなっていることを示すものです。

症状としてはまだ軽微な部類に入りますが、決して安心できるものではないため、早めに点検を受けておきたい症状のひとつです。

 

 

アクセルを踏み込んでもスピードが上がらない

トラックを運転中、アクセルを踏み込んでもスピードが上がらなかった、ということがあった場合、エンジンの熱ダレがかなり重度のレベルで起こっていることの証です。

この症状はかなり深刻で、エンジンが白煙を上げる一歩手前の症状といえます。もし一度でもこの症状が出た場合は、すぐさま点検整備を受ける必要があります。

 

 

オイルが焦げたような匂いがする

2ストロークエンジンを搭載した車両があるオートバイであればともかく、トラックに搭載されているエンジンは4ストロークエンジンです。そのトラックにおいて、オイルが焦げたような匂いを感じるようであれば、これはもうエンジンが火を噴く一歩手前と言える危険な状態です。

この症状が出た場合、エンジンを即座に停止した上でロードサービスに連絡することを、強くおすすめいたします。

トラックを停車しロードサービスに連絡をしよう

最終手段となるロードサービス

症状によって危険度は様々ですが、上記の症状はどれもオーバーヒートの顕著な症状です。

これらが発生した場合は、以下の手順に従って対処しましょう。

 

 

まずはトラックを停車させる

まず行うべきことは、周囲の状況を確認した上で安全な場所でトラックを停車し、エンジンを停止してロードサービスへ連絡することです。

このまま走らせていては、いつエンジンから白煙が上がり、火が出るのかわからない状態なのですから、これは至極当然の対処方法です。

「もう少し走れば会社の駐車場だから…」といった考えは非常に危険ですので、まずはご自身とトラックの安全を確保するためにも周囲に気を配り、交通を妨げない路肩などへトラックを寄せて停車しましょう。

 

 

エンジンを即座に停止させるのはかえって危険?

エンジンから火を噴く危険性がある、と聞くと、すぐさまエンジンを停止しなくては……と考えてしまいがちですが、これはNGです。

イグニッションをOFFにし、エンジンを完全に停止してしまった場合、冷却水の循環や冷却ファンも停止してしまい、十分な冷却効果がなくなってしまうためです。

 

この場合はアクセルを踏み込まないように注意し、アイドリング状態でエンジンを冷やすことを心がけてください。

 

 

冷静にロードサービスへ連絡すること

焦らずロードサービスに連絡

トラックを停車させた後は、ロードサービスへの連絡を行ってください。

確認できたオーバーヒートの症状や、停車している現在位置、連絡先などを知らせた上で到着を待ちましょう。

 

この時に現在のトラックの状態を説明し、必要に応じてロードサービス担当者の指示に従いながらエンジンルームやラジエターなどの状態確認を行ってください。素人判断でラジエターキャップなどを開けることは大変危険ですので、くれぐれもご注意ください。

 

 

素人判断は非常に危険!各種チェックはロードサービス担当者の指示に従って!

自動車に関する知識を有されている方の場合、ラジエターの冷却水を確認するため、ラジエターキャップを開封したり、エンジンオイルの確認をしたりということも有効です。

ただし、非常に高温となった冷却水・エンジンオイルは、扱いを間違えればご自身が大火傷を負ってしまう大変危険なものです。

その危険性を考えると、まずはロードサービスに連絡を取り、担当者の指示に従いながら確認していく方が安全です。

 

車種・年式をしっかり伝えることにより、ロードサービス担当者からそのトラックに合った最適な手順での確認方法を聞きながら、間違いのない方法で行ってください。

 

 

オーバーヒートしたトラックの修理にかかる費用は?

オーバーヒートの症状次第ですが、ラジエターの冷却水やエンジンオイル漏れ程度で済めば、修理費用は数千円レベルから20万円程度までで収まります。

 

しかし、エンジンに深刻なダメージを負うような症状の場合、最悪エンジンの積み替えが必要となることもあります。

一般的な自動車の場合、数十万円前後で収まる場合もありますが、商用車であるトラックの場合は百万円以上の規模になることも珍しくありません。

 

 

オーバーヒートを防ぐために日ごろから気をつけること

トラックをオーバーヒートさせないためのメンテナンス

トラックにおけるオーバーヒートは、多額の修理費を覚悟せねばならないトラブルですが、日頃からの点検で十分予防することが可能です。

エンジンの冷却方法が正常に保たれるよう、以下の点に留意して点検を実施することが最大の予防法と言えます。

 

・冷却水は十分な容量を確保しているか

・冷却ファンは正常に動作しているか

・温度計は正常に動作しているか

・エアコン(特に暖房機能)の機能に異常はないか

・水温計の針が「C」を示していることはないか

・エンジンオイルの量は十分にあるか

・ラジエター本体やホース・ウォーターポンプからの液漏れはないか

 

いずれも日常的な点検で十分発見できる異常であり、即座に対処可能なチェックポイントです。

忙しさにかまけず、毎日の始業前点検をこつこつ実施していくことで、オーバーヒートとそれによる高額出費を未然に防ぐことができます。

 

 

まとめ

起こってしまうと非常に怖いオーバーヒートですが、早期発見は十分可能であり、場合によっては支出ゼロで対処可能な原因もあります。

高価なトラックを台無しにしてしまわないためにも、日頃から点検を行うことにより、良いコンディションをキープしていきましょう。

2017年02月27日

もしもトラックのエアコンが壊れたら

長距離・長時間の運転を業務とするトラックドライバーの方にとって、エアコンはなくてはならない重要設備です。

比較的涼しくて過ごしやすい秋であれば話は別ですが、夏冬にエアコンが効かなくなってしまった場合、非常に過酷な乗車時間となってしまいます。

今回は、エアコンが効かなくなってしまう原因とは何なのか、その場合の対処法についてご紹介させていただきます。

 

 

トラックのエアコンが、空気を冷やしたり暖めたりする仕組み

まずはトラックのエアコンの仕組みについてのご説明からさせていただきます。

トラックのエアコンは、冷房・暖房それぞれがまったく別の原理で空気の温度を変化させる仕組みとなっています。

 

暖房機能の場合、エンジン熱を冷却する「冷却水」の熱を利用して車内に温風を送り込む形となっており、エンジンのウォームアップに合わせて暖気が送り込まれます。

 

それに対し冷房の場合は、エアコン内のコンプレッサーに封入されている圧縮ガス(半液体)がコンデンサーファンによって冷やされ、液体化します。ガスが液体から本来の気体へと戻る際、周辺の物質や空気から熱を奪いますので、その際に冷やされた空気が車内に送り込まれると考えて頂ければおおむね正解です。

 

 

冷房が効かない原因と、修理の費用相場

エアコンが涼しくない

まずは夏場の死活問題となる、冷房が効かなくなった場合の対処方法からご説明させて頂きます。

 

 

エアコンガスの漏れ・不足を疑ってみる

冷房が効かなくなる原因としては、コンプレッサー内のエアコンガス残量が十分でないことが大半です。空気を冷却するための触媒(冷媒)が不足していては、十分な冷却が行えなくなるのは当然ですので、真っ先に疑うべきポイントだと言ってもよいでしょう。

 

エアコンガスの確認方法は、エアコンのコンプレッサーに設置されている「サイトグラス」を覗くことで容易に確認できます。エアコンを作動させた状態でサイトグラスを覗き、液体の流れや気泡の有無でエアコンガスの残量を確認しましょう。

ガスの補充だけなら数千円程度、ガス漏れなどの場合は2万円前後の出費を覚悟する必要がありますので、こまめな点検で早期発見を心がけましょう。

 

 

コンプレッサーが正常に動作しているか確認する

もしエアコンガスの残量確認の際、エアコンのスイッチを入れてもコンプレッサーの作動音がなかった場合は、コンプレッサー自体の故障が考えられます。コンプレッサーのサイトグラスからエアコンガスの残量が確認できている場合は、コンプレッサーの修理または交換が対処方法となります。

 

このコンプレッサーはかなり高価な部品であるため、数万円~5万円以上の出費を覚悟する必要があります。エアコンのスイッチを入れても作動音がしない場合は、一度プロの手による点検を受けることをおすすめいたします。

 

 

応急処置としてはGSでのエアコンガス補充も有効

困ったときのガソリンスタンド

とは言え、コンプレッサーの修理・交換は部品調達の問題もあり、即座に修理できないケースも多々あります。長距離運送を生業としているドライバーの方にとっては、夏場に絵冷房が効かないことは大きな痛手です。

 

一時的な間に合わせだけでも、という場合は、お近くのGSで古いガス抜きとエアコンガスの補充をセットで申し込んでみましょう。

ガス漏れを起こしている場合は、徐々にガスが抜けていきますが、業務に支障をきたさないための応急処置としては適しています。

ただのガス不足であればその場で解消となり、そうでない場合も原因の特定につながります。

 

 

暖房が効かない原因と修理の費用相場

今度は、冬場のピンチとなる暖房の動作不良に関してのご説明いたします。

 

 

冷却水(クーラント)の残量は十分にあるか

自動車の暖房の原理は、エンジンを冷却するための冷却水(クーラント)の熱を利用して空気を暖めるというものです。

その根本となる冷却水が不足していれば、暖房の効き具合は悪くなり、エンジンのオーバーヒートにも繋がります。

 

冷却水の不足であればGSレベルでも即座に対処可能ですので、給油の際に冷却水の無料点検を頼んでみましょう。

冷却水(クーラント)の補充は高くても数千円程度で収まりますので、まずはここから疑ってみるとよいでしょう。

 

 

サーモスタットは正常に動作しているか

次に考えられるトラブルの原因は、温度の自動調節装置である「サーモスタット」の不具合です。これは一定温度まで上がると熱源スイッチが切れ、下がるとスイッチが入るという仕組みになっています。

暖房が全く効かないときや、逆に効きすぎる場合はサーモスタットの故障が原因であることが殆どです。

 

幸い、サーモスタットはさほど高価な部品ではなく、1万円以内で交換可能ですので、手軽に修理ができる不具合だといえます。

 

 

上記以外のトラブルはプロによる診断を!

車整備のプロに任せる

近年、自動車設計の技術は目覚しい進歩を遂げており、エアコンシステムも多くの制御部品によって管理されています。

それら各種部品の異常を見抜くには専門的な知識が必要であり、応急処置も難しいので、上記以外でのトラブルの場合は、なるべく早めに点検を受けておいたほうが無難です。

 

 

まとめ

エアコントラブルの代表的な原因は前述のとおりですが、それ以外の原因であることも十分に考えられます。

特に、エアコン設備の配管内に空気や水分が溜まってしまうことで起こるトラブルは、専門家による処置を要する最たる例といえます。

業者によってはエアパージという修理を勧めてくることもありますが、ディーラー以外での処置はメーカー保証対象外となってしまうケースも。

それを避ける上でも、深刻な不具合となる前に早めに点検整備を受けることをおすすめいたします。

2017年02月27日

中古トラックの購入はリースかローンか

トラックを購入する際、切っても切り離せないのが購入資金の問題です。

現金で一括購入が理想的ですが、事情がそれを許さないこともあり、限られた予算内でのやりくりを迫られる場合があります。

そういった場合に強い味方となってくれるのが、「オートリース」と「オートローン」です。どちらも与信次第となりますが、この両者は具体的にはどういったメリットがあるのでしょうか?

 

 

トラックの所有者はどうなる?

ローンとリースの最大の相違点は、トラックの所有権にあります。

 

ローンでトラックを購入する場合、支払いが完了すれば購入したトラックは晴れて自己所有が認められるようになりますが、リースの場合は「借り物」という扱いのままです。

ただし、リース期間満了後はトラックの残存価値を算出し、その金額を支払うことによって買い取りすることができ、自己所有とすることができます。

 

ローンを組む場合、頭金を用意することで月々の支払い金額を小額に抑えることができます。

リースの場合、頭金を設定せずとも契約を行うことが可能となっており、初期費用完全ゼロ円で契約することができます。月々の支払い金額を抑えたい!とお考えの方であれば、オートローン同様に頭金を設定することも可能となっています。その際は契約時に「予定残存価格」の見直しが行われ、毎月の支払い金額を払いやすいように設定することができます。

その時々の資金に応じた柔軟性があるのもオートローン・リースを活用する魅力のひとつですので、限られた資金を効率よく運用するためには、この両者を上手に使い分けるとよいでしょう。

 

 

登録初期費用は発生するの?

中古トラックの購入はリースかローンで登録初期費用は違うのか

避けては通れないのが登録初期費用の問題です。ローンとリース、それぞれの違いは以下の通りです。

 

 

オートローンでトラックの購入を行う場合

ローンでトラックを購入する場合、登録に関する初期費用は、原則的購入される方の自己負担で前払いとなります。ただし、ローン契約時に初期費用も全て月々の支払い金額に折り込むことが可能というケースも多々ありますので、契約前に確認しておくとよいでしょう。(信販会社・オートローンの種類によっては、初期費用分を頭金に…というケースもあります。)

支払い回数や月々の支払い額は、金利という形で支払い総額に大きな影響を及ぼします。ローンシュミレートを入念に行い、自分にとってどういった支払いプランが適しているのかを十分に検討することがオートローンを利用する秘訣と言えます。

 

 

リース契約でトラックを調達する場合

リース契約の場合、ファイナンスリースでの契約なのか、メンテナンスリースなのかで登録諸費用の発生有無が分かれます。

 

一般的なメンテナンスリースであれば、所有車はリース会社であるため、基本的に登録初期費用の負担はありません。

一方、ファイナンスリースの場合は契約の内容上、登録諸費用はユーザー負担となる場合が殆どです。

 

ローン・リース共に与信審査次第という前置きがつきますが、信用情報のステータスが良好であるならば、初期費用ゼロ円で自分専用のトラックを新車で調達することも十分可能です。その仕組みをよく理解した上でローン・リースを利用すれば、経営状態の管理がしやすくなりキャッシュフロー改善の手助けにもなります。

 

 

自賠責保険の払い方の違いは?

ローンとリースでは、自賠責保険の支払いもそれぞれ異なります。

 

ローンでトラックを購入した場合、支払いを終えて個人所有することを前提として契約する関係上、自賠責保険の支払いはあなた自身が行う必要があります。

 

対してリース契約の場合、トラックの所有者であるリース会社が支払いを行い、その費用も月々のリース料金に折り込まれていますので、個人で支払う必要はありません。

月々の支払いが変動せず、資金の安定運用・経理の明瞭化など多くのメリットがありますので、初期投資を最低限に抑えたい事業主の方向けなのがリース契約と言えるでしょう。

 

 

税金に関する違いはあるの?

自動車・オートバイを所有していれば、毎年行われる税金の支払いも避けては通れない問題のひとつです。オートローン・カーリースでトラックを運用している場合、以下のような違いがあります。

 

 

オートローンでトラックの購入を行う場合

ローンでトラックを購入する場合、基本的に自動車取得税や自動車重量税、自動車税といった諸々の税金支払い義務はあなたに生じることになります。

ただし、信販会社やローンの契約内容によっては、車検証上の名義が信販会社となる場合があります。この場合、所有者は信販会社ですので、諸税金の支払い義務は、当然信販会社が負うことになります。

頭金の設定や、月々の支払い金額などと合わせ、契約内容を熟読しておくことをおすすめいたします。

 

 

リース契約でトラックを調達する場合

リース契約の場合、リース期間満了後にトラックを買い上げない限りは信販会社に所有権があり、車検証上の名義も信販会社です。そのため、諸税金の支払い義務は信販会社に課せられますので、リース時は諸税金の負担は不要となります。

 

税務上、リース代金は全額必要経費(損金)として認められますので、経営コストを抑える面でも有益な選択肢と言えるでしょう。ただし、契約内容によっては、リース資産として資産計上し、減価償却費等で経費処理する場合がありますので、ご注意ください。

 

 

買い替えのしやすさに違いはある?

中古トラックを乗り換えたい時リースとローンの違いは

新しいトラックを導入する場合、最大積載重量やグレードなどは非常に重要な判断材料のひとつです。しかし、途中でやっぱり別のトラックにすればよかった!と思う可能性もないわけではありません。買い替えを希望する際、ローンとリースではどのような違いがあるのでしょうか。

 

 

オートローンでトラックの購入を行う場合

ローンでトラックを購入した場合、そのトラック限定での契約条件である関係上、気に入らないから乗り換えたい、と気軽に乗り換えることはできません。買取査定に出すことは可能ですが、買取価格と相殺して残責がある場合は完済する必要もあります。

また、信販会社や契約内容次第では、完済まで信販会社が名義人に設定されるケースもあるため、契約前に十分な検討が必要と言えます。

 

 

リース契約でトラックを調達する場合

リースでトラックを調達する場合もローンと同様、「気に入らないから乗り換えよう」というわけにはいきません。リース契約満了前であれば、違約金が発生する可能性もあります。 ただし、契約満了後はその車両を買い上げて自己所有にするか、もしくは新たなリース契約を結ぶという選択があります。

 

ローンでトラックを購入した場合、新しいトラックに乗り換えるには現在のトラックを下取りに出すなど、それなりの追加出費をする必要があります。 それに対し、リース契約の場合は、最初に設定したリース契約の期間満了後は、契約更新か車両買取、新規契約という選択ができます。

 

トラックも使用状況・経年によって価値が下落する「資産」ですので、本当に満足のいくトラックが見つかるまではリースで、理想のトラックが見つかればローンで購入、という方法も有効です。

高い安全性が求められるトラックだからこそ、ローンやリースを上手に利用し、理想の車両選びを行うのがもっとも経済的で賢い方法ではないでしょうか。

 

 

知っておきたいリース代金の「損金計上」!

最後に、リース契約代金の支払いにおける「損金としての計上」について解説させて頂きます。

ローンでトラックを購入する場合、所有名義は契約者個人という形になり、税制上「固定資産」としてみなされます。

それに対し、リース契約でトラックを運用する場合、所有名義は信販会社にあります。「業務遂行上の必要経費としてレンタカーを借りました」と考えて頂ければわかりやすいかも知れません。「自己の所有する資産」ではありませんので、当然「固定資産」としての扱いを受けず、毎月のリース代金は必要経費として損金計上することが認められます。

こうした面を考えると、リースによる節税効果は非常に高いと言えるでしょう。

 

 

まとめ

中古トラックは自分に合った購入方法を

トラックをローンで購入した場合のメリットと、リース契約した場合のメリットをそれぞれまとめてみました。

 

 

リースのメリット

1.初期費用ゼロ円からでもトラックを導入することができる。

2.毎月の支払い金額が変動しないため、毎月の出費がフラットに。金利変動などによる影響がないため、経営コストの算出が容易に。

3.リース契約満了後は、残存価値を支払うことによって車両を購入することができる。

4.緒税金の支払いを行う必要がなく、支出管理・事務管理コストを軽減化することができる。

5.リース料の支払いは、必要経費(損金)として計上することができ、節税につながる。

6.ローン購入よりも比較的低予算で新型トラックが導入可能に。

 

 

ローンのメリット

1.ローン支払い完了後は、確実に自己所有車とすることができ、ローン会社によっては納車の時点で本人名義とすることができる場合も。

(※支払い方法の設定をしっかり行えば、リース同様毎月固定の支払いも可能に。)

3.残りの金額を支払えば、いつでも契約満了とすることができる。

3.車両購入費を必要経費として計上することができる。

 

こうして両者を比較してみると、低予算でも収益性の高い上位グレードのトラックを導入できるリース契約は、支出を抑えて業績UPを図りたい事業主の方に適した選択といえるでしょう。

一方、ローンで購入される場合は、経営がある程度事業が軌道に乗った形で多少の支出を苦としない場合は堅実な選択だと言えます。

今後の事業計画や、それぞれのメリットなどを吟味した上でそれぞれの購入方法を選択することが、より大きな業績UPへの近道だと言えそうです。

2017年02月27日

中古パッカー車の購入と長く使う方法

パッカー車(ごみ収集車)は、私たちがもっとも目にする頻度の高い商用特殊車両のひとつです。

住みやすい環境を維持するためになくてはならない車両であり、現代社会の環境衛生上、なくてはならない車といえる存在ですが、急遽このパッカー車を購入する必要が出た際、どんな点に注意すればよいのでしょうか?

 

 

そもそもパッカー車ってどんな車?

パッカー車とはゴミ収集車を指し、私たちが普段目にしている自治体のゴミ回収車と同一のものです。これは法令上「特殊用途自動車」というカテゴリに属し、塵芥車(じんかいしゃ)、清掃車・集塵車(しゅうじんしゃ)などと呼ばれることもあります。

多くは自治体の契約する収集業者が所有する商業車であり、回転板でゴミを圧縮してゴミ袋約900個分の積載を可能としています。

 

 

中古パッカー車を購入しよう!納車までの流れと気をつけるべきポイント

そんな街の美観を維持するために必要なパッカー車ですが、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれのタイプの特徴と、購入から納車までの流れについて解説させていただきます。

 

 

1. 巻き込み式・プレス式・ロータリー式……目的に合ったタイプか

パッカー車には3つのタイプがあり、目的・用途に応じたタイプを選ぶべき車両です。

 

もっとも一般的なタイプは「巻き込み式」(または回転式)と呼ばれるもので、ゴミを入れるゲートに回転板を設け、それが回転してゴミを巻き込みながら内部で圧縮し、貯蔵スペースにゴミを送り込んでいく仕組みとなっています。

 

次に多いのが「プレス式」と呼ばれるタイプで、こちらは貯蔵タンクの前部と底部で2段階に分けてゴミを圧縮する高いプレス能力を有しています。非常に圧縮力が高く、木製家具や小型冷蔵庫程度であれば破砕してしまうほどの処理能力を持っています。

 

旧型の処理方式であり、積載能力では前2タイプに劣るため現在では主流ではありませんが、「ロータリー式」というタイプが第3のタイプとして挙げられます。これは荷台内部に設けられた円形ドラムにより、ゴミを巻き込んで圧縮・貯蔵していくタイプで、汚水などを外部に漏らさず処理できます。ただし、積載性能はさほどでもないため、現在ではこのタイプを見かけることは稀となっています。

 

 

2.パッカー車選びの落とし穴! 走行距離だけで判断するのは危険です!

中古車選びの際、大きな判断材料として挙げられるのがその車両の「走行距離」です。

一般的な乗用車であれば走行距離を参考にしても問題ありませんが、エンジンから動力の供給を受けてゴミ処理を行うパッカー車の場合は十分な注意が必要です。

 

ゴミを回収し処理する頻度が高いパッカー車は、多いものでは走行距離の1.5倍近い負担がエンジンにかかっています。

その反面、一見過走行に思われる車両であっても、過去の運用方法次第では非常に調子が良い車両もあります。

一定の目安としての走行距離は大切ですが、そこだけに捉われることなく幅広い目で見ることが、中古パッカー車選びの極意と言ってもよいでしょう。

 

 

3.シリンダーを縮めてオイルをチェック!

エンジンからの動力を受けて作動するパッカー設備は、一見しただけでは全てを把握することが難しい車両でもあります。

動作時の異音や処理能力自体の状態確認と合わせ、ぜひとも行っておきたいのが排出板などの確認です。シリンダーを緩めてオイルの汚れや油量の確認をすることは、そのパッカー車のコンディションを把握する上での大きな材料です。

オイルの変色具合はかなり分かりやすいポイントで、やや濃い目の黄色までであればひとまずは安心して良いでしょう。茶色であればNGで、こうした車両は避けた方が無難です。同時に油量が少な過ぎる車両も避けた方がよいでしょう。

 

 

4.汚水タンクからの水漏れはパッカー車にとって致命的! 購入前に必ず確認を!

ゴミ処理業務を行うパッカー車にとって、最悪のトラブルが汚水タンクからの水漏れです。外観・パッカー設備がどれほど良くても、運用時の汚水がボタボタと漏れていては、クレームの嵐となってしまいます。

当然、業務上にも多大な影響を及ぼしますので、走行距離・年式を問わず必ずこの汚水タンクからの水漏れは確認しておきましょう。

点検記録簿なども同時にチェックしておくと、以前の所有者の使い方や車両状態を把握する材料にもなりますので、出来る限り入念にチェックを行いたいポイントです。

 

 

5.CNGのパッカー車はご注意を!運用時に気をつけるべきポイントとは?

現在、わが国で流通しているパッカー車は、CNG (天然ガス)車かディーゼル車のどちらかとなっています。

軽油で走るディーゼル車と比べ、圧縮天然ガスを燃料とするCNG車は、石油に代わるクリーンエネルギーとして注目されています。

 

運用コストが安い上、黒煙・SOx100%カットというクリーンさがメリットに挙げられますが、天然ガス対応のGS以外では補給できません。

CNG車の普及が進んだ今日現在でも、天然ガス対応のGSはさほど多くはなく、補給箇所の確保が必須条件となります。

また、CNG車を整備するには特別な講習が必要となるため、故障時の対応が可能な整備工場も限定されます。

メリット・デメリットを把握した上で、十分な検討を心がけましょう。

 

 

6.購入は、現車確認と購入条件の締結から!

現車の確認と必要書類の準備

どんな中古車でも必要なことですが、中古パッカー車の購入も、現車確認と購入条件の締結から始まります。

あなたが正当なパッカー車の所有者となるためには、実印と印鑑証明を販売店に持参し、車両の名義変更手続きの準備を行う必要があります。

まずは現車確認だけでも…という場合でも、後々の手間を考えるとできるだけ携行していった方がよいでしょう。

 

現車確認の際はご自身の考えている用途に合ったタイプであるか、処理機構の動作は問題ないか、異音などは発生していないかを入念にチェックし、不審な点は必ずその場で販売店の担当スタッフに質問するよう心がけましょう。

 

 

7.車庫証明書の申請は忘れずに!発行までに要する日数も重要です

国土交通省の規定では特殊車両に分類されるパッカー車も、自動車の一種である以上「車庫証明書」の提出が義務付けられています。これは一般的な乗用車と変わらず、申請は所轄警察署で書類によって行う必要があります。

 

申請から発行までの期間は、おおむね平日3~5日以内となっていますが、担当職員の状況次第で前後する恐れもあります。なるべく早期に業務での使用を希望されるのであれば、車庫証明書の申請は購入手続き後速やかに行っておきましょう。

 

もし現車確認時に気になる点があった場合は、発行待ちとなるこの期間を点検整備にあてるようにし、納車後速やかに業務使用できるようにしておくことをおすすめいたします。

 

 

8.車庫証明書と車庫シールを販売店に持ち込み車検の用意を

中古パッカー車を購入する際は車庫証明書と車庫シールを用意しよう

無事に車庫証明書と車庫シールの発行を受けることができれば、今度はそれを持って販売店へ出向き、車検を受ける手続きに入ります。

販売店側としても、この2点がなければ納車準備を完結することができないため、先延ばしにせず所轄警察署からそのまま提出に行くのが理想的です。

 

 

9.いよいよ納車!現状販売車両の場合は業務使用の前にオイル交換を!

車庫証明書と車庫シールの提出が済めば、後は納車を待つだけとなります。

この期間はパッカー車の状態にもよりますが、車検切れ・ナンバープレートのない状態であれば、おおむね1週間程度と見ておいたほうがよいでしょう。

パッカー車の場合、トラックなどよりも車体構造が複雑であることもあり、目方自体がかなり大規模であるためです。

 

どうしても急ぎで欲しい、という場合は、あらかじめ購入契約の締結時に納車希望日の擦り合わせを行っておいたほうが無難です。

 

一度業務に使用するようになれば、なかなか満足な点検が行えないパッカー車ですので、できるだけ万全の態勢で運用開始できるように努めたいポイントです。

 

 

パッカー車運用の注意事項!取り扱い時はここを守って!

無事中古パッカー車が納車され、さっそく運用を……といきたいところですが、運転される方の知識は十分でらっしゃいますか?

パッカー車のベースはトラックですが、パッカー車特有の注意事項というものがございます。この機会に確認しておきましょう。

 

 

パッカー車最大のトラブルの種! 走行中は必ずPTOを切る事!

ギアチェンジやアクセルを踏み込んだ時、異音と共に気付かされることの多いPTOの切り忘れ。ヒューズが飛ぶ程度であれば可愛いもので、油圧ポンプや油圧ホースの破損などを始め、様々な故障の原因となります。

作業で乗り降りを頻繁に行うパッカー車は、ベテランの方でもうっかりするとPTOを切り忘れてしまうことがあります。これはPTOのプロペラシャフトの歪みなどにも繋がり、スイッチが入りづらくなるなど作業面にも影響を及ぼします。

最悪の場合、動作不良で作業スタッフの巻き込み事故の危険性まであります。安全第一で業務を行うためにも、PTOの切り忘れには細心の注意を払いましょう。

 

 

レールの磨耗を防止! モリブデングリスを塗布してレールの保護を!

黒色でベッタリとしたモリブデングリスの塗布は、パッカー車のレールを保護するための重要なメンテナンスです。リチウムやウレアなどをベースとしたモリブデングリスは、乾燥することなく塗布部に粘着し、回転する機関を保護する役割を果たします。

高い頻度で回転するレールの磨耗を防ぐため、定期的なモリブデングリスの塗布を心がけましょう。コツとしては一気にベタ付けするのではなく、グリースガンを使用して各部に塗布していくのがポイントです。

 

 

中古パッカー車の費用相場は?

中古パッカー車の費用相場

パッカー車の車両自体は日野・デュトロやいすず・エルフなどのトラックがベースとなっており、極東・モリタといったメーカーによる機構を装備しています。そのため、車両の走行距離やパッカー機構、バックカメラなどによる価格差もあります。

従って一概には車両相場価格を断言することは難しいのですが、予算組をする目安はやはり重要です。

 

そのため、現在の中古パッカー車の比較例として、エルフトラックがベースのパッカー車を挙げさせて頂きます。ディーゼル車・天然ガス車の両方を挙げさせて頂きますので、パッカー車選びの参考となれば幸いです。

 

ケース1:いすず・エルフ 2004年式 4,800ccディーゼル車
走行距離223,000km
ミッション5速MT
パッカー設備極東製4.2立米プレス式
備考PS・PW 3t車
参考販売価格150万円

 

ケース2:いすず・エルフ 2006年式 4,800ccディーゼル車
走行距離120,000km
ミッション5速MT
パッカー設備富士車輌製 4.2立米プレス式
備考PS・PW・バックカメラ 3t車
参考販売価格225万円

 

ケース3:いすず・エルフ 2005年式 4,600cc天然ガス車
走行距離150,00km
ミッション5速MT
パッカー設備フジマイティ製4.2立米プレス式
備考PS・PW 2t車
参考販売価格70万円

 

ケース4:いすず・エルフ 2009年式 4,600cc天然ガス車
走行距離62,000km
ミッション5速MT
パッカー設備モリタエコノス製4.2立米プレス式
備考PS・PW・バックカメラ 2t車
参考販売価格258万円

 

比較がしやすいよう、4.2立米のパッカー設備で比較例を挙げさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。中古パッカー車も中古トラックと同様に、車両のコンディションによって価格に大きな差が生じるケースも多々あります。

業務用車両であるトラックがベースの中古パッカー車は、20万km程度であれば耐久性に不安なく運用することが可能です。ご予算などの面で厳しい場合には、走行距離や年式・エンジンタイプに融通を利かせることで、多くの車両から選びやすくなると言えるでしょう。

 

 

まとめ

街の美観を維持するため、日夜活躍するパッカー車。設備・走行距離などによってかなり高価な車両もありますが、美化衛生に携わる業務では必須の車両です。長期的な運用を念頭に、出来る限り検討を重ねて購入されることをおすすめいたします。

バックカメラなどの安全確認装置の有無やパッカー設備への希望など、お客様それぞれに理想の中古パッカー車があることでしょう。低予算では無理かな、と諦めるのではなく、気軽に専門店へ相談してみましょう。

2017年02月27日

中古クレーン車のチェックポイントと相場

重い積荷の運搬や資材積載に力を発揮するクレーン付トラック。

正式名称トラッククレーンという名を持つこのトラックは、クレーン運転資格を要する専門的な色合いの強い車両です。それだけに購入時には十分なチェックを行い、間違いのない車両を購入しましょう。

今回はそんなクレーン付トラック選びのポイントについて解説させて頂きます。

 

 

中古クレーン車を購入しよう!気をつけるべきポイントとは

中古クレーン車の場合でも、中古トラックを購入する場合とチェックポイントはほぼ同一ですが、重量物を軽々と持ち上げる中古クレーン車は、現車確認時に一般的なトラックよりも多くのチェックポイントを確認する必要性があります。

業務使用中に事故が起これば、人命に関わる大事故に至るケースも多いだけに、中古クレーン車購入の際には、以下のチェックポイントを必ず確認しておきましょう!

 

 

1.クレーンは問題なく動くか

クレーンが問題なく動くかどうかの確認は、中古クレーン車を購入する上での最重要確認事項です。

しかし、ただ動くかどうかだけの確認ではなく、諸動作が滑らかであるかどうか、止めたいタイミングで確実に止まるかどうかを重点的に確認しておきましょう。

業務用車両の場合、つい生産性や効率といったポイントだけに目がいってしまいがちですが、不測のトラブルが起こった際に制動性能が担保されているかどうかは非常に重要な問題です。

エンジンの回転数を上げた場合と通常時の動きの両方を必ず確認し、作動時にタイムラグが発生しないかどうかも念入りにチェックしておきましょう。この確認と併せて、エンジンのアイドリングも十分に確認しておくとさらに信頼性が増します。

 

 

2.補強板がしっかり付いているか

フレーム(シャーシ)を囲う補強板は、後付クレーンの場合、ただの鉄板を加工して取り付けたものであるケースがあります。

これでは十分な強度・剛性を有していることにはならず、剛性不足でシャーシがダメージを受けて曲がってしまったりすることもあり、大変危険です。場合によってはクラックの原因となり、最悪のケースではシャーシが真っ二つに折れてしまうことにも繋がります。

シャーシへのダメージは、業務用車両の安全性を根本から損なってしまう深刻な問題です。それを保護する補強板の有無は、中古クレーン車購入時は必ず確認しておきましょう。

 

 

3.点検整備記録簿が付属しているか

中古トラックやクレーンは点検整備記録簿をチェック

業務用車両となるクレーン車の場合、点検整備記録簿はできるだけ確認しておきたい重要事項のひとつです。販売開始日から比較的使い込まれていない中古クレーン車の場合、軽整備のみで点検整備記録簿の内容が薄い場合も多々ありますが、それでも一通り目を通しておいた方がよいでしょう。

点検整備記録簿がない場合は、販売店の担当スタッフに気になる事項を質問し、適宜回答してもらうことで車両の安全性を確認することが出来ます。

 

 

4.安全装置は間違いなく機能しているか

ブームを格納する前にアウトリガを動かそうとしたときに警報が鳴るかどうかなど、状況に合わせて適切な抑止効果が機能することを必ず確認しておきましょう。

アウトリガの状態も合わせてチェックしておくことで、より作業安全性の高い車両を探す目安のひとつとなります。

 

クレーンの安全装置には、異常検知時に自動的に作動するものから、操作者が任意で操作するものまで様々な種類があります。

些細なミスが大事故に繋がりかねないクレーン作業は、こうした安全装置の働きによって支えられています。

 

 

5.ラジコン装置の有無について

ラジコン装置の有無もチェックしておきましょう。

ラジコン装置のないクレーン車でも、後付で装備することは可能ですが、後付は工賃がかなり高くつくことになり、数十万円から百万円近い出費を覚悟する必要があります。

中古車としてクレーン車を購入するのであれば、多くの候補から探せるメリットを活かし、可能な限りラジコン装置付きの車両を探したほうがコストパフォーマンス的にもおすすめです。

その際も安全装置と同様、動作を確認して候補を絞り込んでいくと良いでしょう。

 

 

操作者の資格は本当に大丈夫?操縦資格を再チェック!

クレーン車を運転するだけであれば不要ですが、実際にクレーン作業を行うには法で定められた資格が必要となります。

重量・区分によっても細かく分かれますので、従事するスタッフやご自身の有する資格が対応するものなのか、今一度再確認しておきましょう。

クレーン操作資格としては、4つの区分があります。

 

 

1日で修了可能となる「クレーンの運転の業務に係る特別教育」

固定式クレーンは、動力を持って荷を吊り上げ水平に運搬することを目的とした装置であり、移動式クレーン及びデリックを除いたものと定められています。

このうち、荷重5トン未満の固定式クレーン運転に従事するには、特別教育を修了することが労働安全衛生法及びクレーン等安全規則によって義務付けられています。

これは学科の講義を一日受けるだけで修了となるため、もっとも取得のハードルが低い資格と言えます。

 

 

5t以上で荷の移動と共に操作できる「床上操作式クレーン運転技能講習」

吊り上げ5t以上の荷重を行う床上操作式クレーン作業を行うために必要なのが、「床上操作式クレーン運転技能講習」です。

この床上操作式クレーンとは、操作者が床上でペンダントスイッチによってクレーンを操作するタイプの総称で、工場などで使用されているクレーンはこちらが主流です。同じ床上式クレーンであっても無線操作タイプや、横行方向に操作者が一緒に移動しなくても操作可能なクレーンは扱うことが出来ません。

労働安全衛生法によって定められた資格であり、玉掛け作業には1t以下の荷重時は「玉掛けの業務に係る特別教育」、1tを超える場合は「玉掛技能講習」の修了が条件となります。

 

 

一般的なクレーン車に対応した「小型移動式クレーン運転技能講習」

吊り上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーンを扱うための資格は「小型移動式クレーン運転技能講習」です。

こちらは5t以下という制限が設けられますが、一般的なクレーン車であればクレーン作業に従事することができ、学科試験を含め最大21時間の講習(所有資格によって変動あり)を修了することによって取得することができます。

3日程度の受講で修了できるため、クレーン車の運転に従事する方は運転免許と併せて取得しておきたい資格のひとつと言えます。

 

 

全てのクレーン作業が行える国家資格「クレーン運転士免許」

吊り上げ5t以上の荷重物を含め、全てのクレーンを操作するための資格が「クレーン運転士免許」です。

完全な免許資格となっており、「クレーン免許」と言えばほぼこちらのクレーン運転士免許のことを指します。

クレーン運転士免許には床上運転式クレーン限定免許があり、こちらは操作者が荷と共に前後に移動する方式のもの限定で5t以上のクレーン作業に従事することが出来ます。5t以下に対しては通常のクレーン運転士免許同様、全てのクレーンを操作することができます。

指定教習所での教習と試験で取得することが可能ですが、歴とした国家資格である関係上、取得のハードルが高いことで知られています。

 

 

納車までの流れ

中古クレーン車の納車までの流れ

店頭で購入したい中古クレーン車の現車確認を行い、購入条件確認が済めば支払いを行って、納車までの段取りを確認することになります。

 

 

1.代金支払い後は書類手続き!

一般的な中古車の場合と同様、中古クレーン車も購入時にはナンバープレート交付のため、実印と印鑑証明書を用意して名義変更手続きを行う必要があります。

なるべく早急に中古クレーン車が欲しい場合は、納期短縮のため現車確認時に携行していくことをおすすめいたします。

 

 

2.中古車購入の必要書類!所轄警察署で「車庫証明書」を取得!

中古クレーン車を購入する場合も、所轄警察署が発行する「車庫証明書」を取得し提出する必要があります。取得はさほど難しいものではありませんが、いわゆる「お役所仕事」の部類に入る手続きであるため、申請・交付ともに平日のみという縛りがあります。

交付までの期間は、最短でも平日3日程度はかかってしまいますので、現車確認と購入条件の合意が済めば、車庫証明書用の必要事項を確認して速やかに申請手続きを行っておきましょう。交付までの必要期間をクレーン車の点検整備に当ててもらうように取り決めをしておくことで、無駄な待ち期間がなくなります。

 

 

3.交付された車庫証明書と車庫シールを販売店へ提出!

無事に車庫証明書の交付を受けることができれば、今度はその車庫証明書と車庫シールを持って販売店へ提出しに行きましょう。これが済んで初めて、中古クレーン車の車検手続きとナンバープレート取得準備が完了することになります。

提出が遅れれば遅れた分だけ納車までの時間を要することになりますので、こちらも速やかな提出を心がけましょう。

 

業務用車両としての属性が強い中古クレーン車の場合でも、基本的な納車までの流れは中古トラックとほぼ同じですが、クレーンという機構の安全性を十分担保する意味で点検整備は可能な限り受けておきましょう。

現状販売車両などの場合は早めの納車も可能ですが、車検・ナンバープレートの取得を要する一般的な中古車同様、およそ10日前後での納車と考えておけば問題ないでしょう。

 

 

中古クレーン車の販売価格はどれくらい?

中古クレーン者の販売価格について

クレーン車はトラック+クレーン設備という形で販売される車両です。

ベースとなるトラックは新車販売価格が公表されていませんが、いすず・エルフ平ボディ車の実売価格を例に挙げると、2t車で300万円前後、4t車では500万円前後となっています。

これに加え、吊り上げ荷重2.93tのアウトリガクレーンを架装する場合、ブーム段数などにもよりますが、2~300万円以上が加算されることになります。

中古クレーン車も様々な車両がありますが、比較用として具体例を挙げさせて頂きます。

 

参考車両:三菱キャンター2008(平成20)年式 最大吊り上げ重量2.93t リアアウトリガ

ケース1: 古河製5段クレーン ラジコン装置付(型番・PDG-FE83DY)
走行距離80,000km
最大積載量3,500kg
参考販売価格460万円

 

ケース2: タダノ製4段ブーム ラジコン装置付 (型番・PDG-FE83DY)
走行距離240,000km
最大積載量3,350kg
参考販売価格240万円

 

ケース3: 古河製4段クレーン ラジコン装置付 (型番・PDG-FE73DN)
走行距離60,000km
最大積載量3,000kg
参考販売価格380万円

 

一口に中古クレーン車と言っても、販売価格は千差万別であり、100%理想的な中古クレーン車を探すのは難しいと言われております。

まずは気軽に条件や予算などを伝えてみましょう。さまざまな選択肢を提示してもらえるはずです。

 

 

中古で購入したクレーン車を長く使うための3つの方法

中古トラックやクレーンを一日でも長く使うためには

一口に中古車と言っても、日本メーカーの安全管理は世界最高レベルの徹底したものであり、耐久テストも厳格な規定を設けた精度の高い試験を何度も行っている信頼性の高いものです。

業務用車両であるトラックやクレーン車の場合、それよりも格段に厳しい基準で耐久試験が行われているのが常ですので、中古車でも安心して業務に使用することができます。

それでも決して安くはない買い物ですので、一日でも長く使って大きな利益を上げたいと願うのは、人として当然の心情です。

いったいどのような点に注意すれば、中古クレーン車を長く使えるのでしょうか?

 

 

1.点検表を使って始業前点検を徹底すること

建設業ではおなじみとなっているKY(危険予知)運動の一環として、各種建設機械の点検が取り入れられているのはご存知でしょうか?

中古クレーン車もこのように点検を行うことにより、機関の異常を早期発見しトラブルの芽を摘むことが可能となります。

簡単なお手製チェックシートで十分ですので、毎日の始業前点検を行うように心がけましょう。

 

 

2.クレーン車はオイル交換の回数がコンディションの決め手!

クレーン車のオイル交換は定期的に

クレーン車に搭載されるクレーンの動力源は、エンジンから生み出されるものです。

業務用車両として高い耐久性を誇るトラックですが、クレーン付トラックは推奨されている走行距離よりもエンジンオイルの劣化・スラッジ(汚れ)がかなり早い時期に出る傾向にあります。劣化したオイルを使用し続けると、オイル粘度の低下によりエンジンに大きな負担をかける原因となってしまいます。

 

ガソリン車の場合は1万km、ディーゼル車の場合は2万kmを目安に定期的にオイル交換を行っておきましょう。これだけでエンジントラブルの発生率が目に見えて低下します。

 

上手なメンテナンスを行えば走行距離80万km以上でも問題なく稼動できる商用車両だけに、エンジンオイルの交換に気を配ることが長期稼動を可能とするキーポイントだと言えるでしょう。

 

 

3.ベテラン従業員のみに管理を任せず、新人にも点検させて意見を聞く

業務として、会社でクレーン車を扱っている場合、操縦に資格が必要なこともあってつい同じベテラン従業員に管理・点検を任せてしまいがちです。しかし、これは「いつも乗っている俺の点検だから問題ないだろう」という慢心を生む元で、あまり歓迎できることではありません。

ベテランの方が管理するメリットは大きなものがあり、決して否定できることではありませんが、理想的な管理方法は新人・ベテランが交互で管理・点検を行う方法です。

余計な先入観・予備知識を持っていない新人の場合、ベテランの方が見逃しがちな些細な違和感を、素直に「なんだかおかしいな」と敏感に感じ取ってくれるケースがあるためです。

機械的なことは分からなくても、違う視点から見ることによりトラブルの発見率が結果的に高まる可能性が出てきます。また、ベテランの方が新人スタッフにクレーン車のことを教え込む大事な教育の場にもなり、スタッフ育成の機会が作れるため一石二鳥と言えるでしょう。

 

 

まとめ

クレーン付トラックは目的・用途に応じて選ぶことで大幅に予算が変わってきます。

また、走行距離20万km以上でも問題なく使用できる商業車両であるため、購入後の扱い次第で耐用年数も大きく変化します。

予算が少ないからと諦めず、まずはこれら10のポイントを押さえて十分に検討を重ねていきましょう!

2016年12月07日

悩む男性イメージ

自動車は法的には不動産などの高額資産と同様、「資産価値」が認められる高価な所有物です。

大衆車ですらその扱いなのですから、大衆車よりも遥かに高額なトラックは、立派な資産と言えるでしょう。

そんな高価な買い物となる中古トラックを少しでも安く買いたいと思うのは、自然な心の動きだと思います。

今回はプロが教える上手な中古トラック購入の交渉術をご紹介させていただきます。

もちろん、一般車にも有効なテクニックですので、自動車好きの方も併せてどうぞ!

 

 

中古トラックには安く購入しやすい時期がある!?

自動車・バイクといった乗り物は、実は一般の方にあまり知られていない「値段が動きやすい時期」があります。

それはストレートに言えば「安く購入できる可能性が高い時期」であり、トラックにおいてもこの時期が狙い目です。

中古でトラックを購入するには、いつ頃を狙えばよいのでしょうか?

 

 

1-1.売り上げが低下する8月を狙おう!

8月がチャンス

中古自動車業界において、1年のうちでもっともセールスが落ちる時期は8月です。

世間的に8月はお盆休み・夏休みといった長期休暇が多い時期であり、

販売台数が一般車・商用車ともに振るわない時期と言えます。

とは言え、やはり中古車販売業者も商売である以上、

時節のため売れませんでした、と嘆くだけというわけには行きません。

販売台数を伸ばして利益を上げるため、

8月は少々値引き幅を大きくしてでも売っておきたい、という心理が働きやすくなるのです。

 

 

1-2.決算前(2月~3月)の時期は安くなりにくい?

皆さんは俗に言う「ニッパチ」はご存じでしょうか?

4月・10月の決算期を前に、もっとも景気が悪くなるのが8月と2月だと言われております。

こう聞くと、「8月が安くなるのであれば2月も同じでは…」と考える方もおられますが、

中古車業界の場合はやや事情が異なります。

決算期目前の2月は、各自動車メーカーが最後の後押しにと精力的にセールスを展開する時期で、

この時期は新車への乗り換えが特に多くなります。

必然的に中古車業界にも多くの中古車が流入するため、

値下げを行う必要のない優良中古車が多数入荷してくるためです。

2~3月の時期を狙うより、むしろ年末年始を狙う方が有利と言えるでしょう。

 

 

「○○円なら買います!」と思い切って伝えてみる

価格を提示する男性

「正直者は得をする」との言葉通り、

ストレートに胸の内を打ち明けることは相手の胸襟を開き、好感を得やすくなります。

なるべく簡潔に「いくらまでなら買いたいと思っています!」と伝えてみるとよいでしょう。

大切なお客様自身が腹を割って話すという姿勢を見せることにより、担当者の心も開かれやすくなるのです。

これと併せ、以下のような相談も同時に行っておくとよりベストです。

 

 

2-1.予算以内かつ条件に合う車を見つけてもらえる

相手の好感を得る話術として、

もっとも効果的なのが「相手を信じて全てを任せたいという姿勢を見せる」ことだと言われております。

これはビジネスの場でも同じことが言え、専門家である販売スタッフに予算や諸条件などを明かして任せることは、

円滑な取引と「何とかこのお客様の力になりたい」という心をくすぐるものです。

あなたが胸襟を開いて「お願い」することにより担当者を奮い立たせ、

その裁量の範囲内で適切な条件のトラックを紹介してくれることでしょう。

 

 

2-2.折り合いがつかないときはいったん日を改めることも必要

迷ったらいったん保留にしよう

これまでの全てのポイントを上手に活用すれば、

かなり高い確率で理想の中古トラックを購入する段取りが整えられるかと思います。

しかし、販売店の方針や、他に商談予定があるといった場合など、必ずしも良い結果が得られるとは限りません。

その場合は、無理にその場で決めるのではなく、

いったん日を改めるという「戦略的撤退」も重要です。

この時に応対してもらった販売スタッフの名刺などを受け取り、後日あらためて相談してみましょう。

中古車市場は生き物ですので、その日はたまたま出物がなくても、

数日待てば好条件の車両が入荷することも多々あります。

 

 

まとめ

中古車販売業界のプロが教える上手な交渉術をご紹介させていただきました。

これはトラック・自動車だけではなく、多くの販売業にも通じる上手な交渉術でもあります。

これらの知識を生かし、ご予算・ご希望条件に合った中古トラックを探してみましょう!

2016年12月06日

メリットを挙げる男女の写真

中古車と聞くと、「メンテナンス性が良くないのでは」「耐久性に不安」といった心配をされる方もいるのではないでしょうか?

しかし、最近は正規ディーラーそこのけの整備力を誇る中古車取扱業者も多々あります。

中でも本来業務用車両として設計されたトラックは、中古車としては無双とも言える耐久性の高さを誇り、

中古トラックを買うメリットは新車よりも多いという意見も多く聞こえます。

今回は、新車・中古車でトラックを購入した際のメリット・デメリットを解説させていただきます!

 

 

中古トラックを購入するメリット

多少の使用感や外装コンディションに差異はありますが、中古トラックを購入するメリットは数多く挙げられます。

一口に中古車と言っても、業務用車両として設計されたトラックは、一般車よりも遥かに耐久性の高い乗り物です。

走行距離が50万kmを超えていたとしても、

パーツ交換やメンテナンスを怠っていなければ20年以上経過した低年式車でも十分運用に耐えます。

さまざまなメリットを持つ中古トラックの良い点を挙げてみましょう。

 

 

1-1.納車までが早い

納車が早い

中古トラックを購入するメリットの第1に挙げられるのは、すでに現車が存在することによる納車までのスピードです。

生産工場の稼働状況や、営業所までの配送などを考慮した場合、

新車なら1年かかるような車輌を1週間以内に納車することもできるのは大きな魅力と言えるでしょう。

とにかく業務に使用することで減価償却となる商用車において、

納車までのスピードは非常に重要なポイントのひとつです。

 

 

1-2.新車よりも価格が安い

第2に挙げたいメリットは、やはり新車よりも手頃感のある安さです。

新車の場合、メーカー経由で販売店に卸される関係上、

どうしても中間マージンが発生する価格帯での販売となりますが、

中古車の場合はすでに現車があることでそれ以上の中間費用は発生しません。

さらにモデルチェンジの時期などを見計らうことにより、上手に購入することが可能と言えます。

 

 

1-3.生産が終了したモデルが手に入るかも

自動車・バイクといった乗り物は、過去に人気が高かったモデルでも生産終了を余儀なくされるケースが多々あります。

これはトラックにも同じことが言え、

性能・実用度の高かった人気モデルが中古トラックとして格安で購入できるケースが多いのが特色です。

特に前オーナーが凝ったオプションパーツを装着していた場合、そのお買い得感は高くなり、賢い選択と言えるでしょう。

 

 

1-4.予算に応じて非常に豊富な車両から選択が可能に

中古トラックを購入する上で、忘れてはならない大きなメリットに

「予算に応じて選択できる幅が広い」という点が挙げられます。

これは一見すると至極当然のことと思われがちですが、

車両一台一台のコンディションが大きく異なる中古車では非常に大きな利点であり、

低予算でも十分に選択できる余地があります。

ケースによっては、同じ予算で2台を購入し、

繁盛期に備えるということも可能なのが中古トラックならではの魅力と言ってもよいでしょう。

 

 

中古トラック購入にデメリットはある?

デメリットはどうか

非常に多くのメリットがある中古トラックですが、メリットがあれば当然デメリットもあります。

こちらも具体例を挙げてみたいと思います。

 

 

2-1.新車と違いカスタマイズに限界がある

新車購入時にはメーカー側でオプションパーツの装着などを行うことができますが、

一度工場から出荷されてしまった後では、車体色などは変更できてもルーフなど仕様上のカスタマイズは利きません。

こうした点では100%自分好みのオーダーというわけにはいかず、デメリットと言えそうです。

 

 

2-2.前オーナーの扱い方にはばらつきがある

「中古車」として販売されている以上、展示車両などの特殊なケースを除き、

前オーナーによって使用されていた経歴を持っています。

前オーナーの扱い方によってはブレーキやクラッチに妙なクセがついていたり、

オイル交換など消耗品への気配りが十分でなかったりということが考えられます。

そのため、新車よりも車両の見極めをしっかりと行う必要性があり、

リスクがゼロではない、という意味ではデメリットと言えます。

 

 

2-3.同じ条件のトラックでも時期によって値段が異なる

予算について悩む

ほぼ同じ走行距離・車体色の同モデルであっても、

中古車は購入時期によって価格変動が起こる特殊な「商品」です。

これはメーカーのモデルチェンジ時期などに左右されることが多く、

一概には言えない部分もある微妙な問題です。

しかし見方を変えれば、購入時期に注意することでお得に購入できるメリットも内包しています。

現車確認をして商談に入る前に、メーカーのプレスリリースなどをチェックすることにより、

お買い得な中古トラックを選ぶ材料となります。

 

 

新車のトラックを購入するメリットとは

中古トラックを購入する際のメリット・デメリットを挙げてみましたが、

今度は新車でトラックを購入した場合のメリット・デメリットも挙げてみましょう。

具体的な新車トラックのメリットには以下のようなものが挙げられます。

 

 

3-1.新品なので長く使えることが多い

新車という響きはやはり格別

「憧れのマイホームはやっぱり新築で」という方が多いように、

「新」という字が含まれるものには格別なものがあります。

新車としてトラックを購入するメリットとしては、

前オーナーが存在しないまっさらな車両であるため、

メーカーが保証する通りの品質で長期の使用に耐えうる安心感があります。

これは新車特有のメリットと言っても良いでしょう。

 

 

3-2.まだ誰も乗っていない車である

新車である、ということは、誰の手垢もついていない車両であることを指します。

それは外装の傷みや内装のクリーンさなどを含め、

自分色に染められる占有物であるということに繋がります。

所有感が満たされる、という点では確かに大きなメリットとして挙げることができ、

こちらも新車ならではのメリットと言えそうです。

 

 

新車トラックのデメリットとは

今度は新車でトラックを購入した場合のデメリットについて挙げてみたいと思います。

新車購入に関するデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

 

4-1.価格が高い

価格に苦しむ女性のイラスト

新車でトラックを購入する場合、その販売価格の高さが最大のデメリットと言えます。

これは商用利用を前提とした業務用車両である関係上、

販売台数を伸ばすことが重要な一般乗用車とは事情が異なり、値引き幅が殆どないためです。

メーカーから販売店へ卸すという過程を踏む以上、この時点で中間マージンが発生することもあり、

商用車両の新車販売価格は高額であることがネックとなっています。

 

 

4-2.納車まで時間がかかることが多い

新車でトラックを購入する際、一般車と比べるとかなり納車まで時間を要するケースが多いのもデメリットのひとつです。

特に大衆車などとは180度方向性の異なるトラックの場合、受注生産に近い形で世に出ると言ってもいいでしょう。

場合によっては2ヵ月~3ヵ月以上かかることもあり、

業務用車両としてトラックを考えた場合は大きなマイナスポイントと言えます。

業務で使用する機会が増えれば増えるほど減価償却できる商用車において、

この納車まで時間がかかるという点は、想像以上のデメリットと言えます。

 

 

まとめ

トラック購入にあたっての新車・中古車ごとのメリット・デメリットをともに挙げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

一般車とは異なり、トラックはあくまでも商用ベースの車両です。

費用対効果という面で見れば、

どちらかと言えば新車購入よりも中古車購入の方に大きなメリットがある、と言ってもよいでしょう。

日本製のトラックは海外でも非常に評価が高く、

低年式化しても耐久性の高さがほとんど損なわれないといった評判もあります。

業務用として長く使い続けることにより、減価償却のスピードが早まるという点では、

明らかに中古トラックに分があると言えます。

予算が潤沢にあり、納期までの長さも気にならないという富裕層向け車両とは違い、

トラックは業務に使用してこそ価値のある車両です。

限られた予算でも豊富な選択肢がある中古トラックを上手に活用することが、賢い選択だと言えるでしょう。

2016年12月05日

中古トラックの現車確認のポイント

トラックは、業務用車両という独自色の強い車です。

それだけに安全性・制動性など、多くの面でチェックしておきたいポイントがあります。

中古トラックの場合、普通車よりも多くのチェック項目があると言っても過言ではありません。

購入に当たっては価格だけで判断するのではなく、現車確認をしっかり行いましょう。

今回は中古車のプロが挙げる、現車確認のポイントについてご紹介させて頂きます!

 

 

中古トラック・外観のチェックポイント

まずは目視が比較的簡単な、外観のチェックから入りましょう。

車体をじっくりと眺めながら、ぐるりとトラックの周りを一周してみてください。

 

 

1-1.傷や凹み、どこにどのくらいあるか

ある程度の傷は仕方ないけれど

中古車である以上、トラックにある程度の傷・凹みがあることは致し方ありません。

業務用車両として使用されている以上、これを避けることはできないからです。

業務用車両であるトラックのボディは剛性の高い素材でできており、

傷や凹みで大きな問題になることはあまりありませんが、余程大きなものは事前確認が必要です。

どういった状況でついた傷なのか、使用に関する支障はないのか、

明確な回答が得られるようしっかり質問しておきましょう。

何も質問がなければ現状販売が基本となる中古車販売ですので、

後で見ていなかった・聞き忘れたと言っても遅いことがほとんどです。

 

 

1-2.点検整備済みステッカーが貼ってあるか

通常、フロントガラスに張られていることが多い「点検整備済みステッカー」の有無は

意外と大切なチェックポイントのひとつです。

これは点検整備済みステッカーがしっかりとメンテナンスを行われた証であり、

業務に使用する前に安全性の確保が十分に行われたことを示すものだからです。

張っていた場合はいつ整備が行われたものであるか、

張られていなかった場合は整備にかかる費用や期間などをしっかりと確認し、

納得のいく回答をもらいましょう。

滅多にないケースですが、整備費用を請求されているにも関わらず、

ステッカーが貼られていない場合は、販売店に問い合わせましょう。

 

 

1-3.タイヤの溝は残っているか

トラックのタイヤ写真

業務用車両という性格上、トラックの各パーツは非常に耐久性が高いのが大きな特徴です。

特に注意して見て頂きたいのはタイヤで、

減りすぎている場合や、偏った磨耗の仕方をしている場合は注意が必要です。

均等に磨耗している場合はタイヤ交換の相談で解決できますが、

偏磨耗の場合は必ずどういった理由で磨耗しているのかを確認しましょう。

偏磨耗はホイールバランスの悪化や無茶な使用歴を表していることが多く、

走行距離・年式の割に安いと感じたら、この辺りを疑ってみるのが業界の鉄則となっております。

 

 

1-4.荷台は目的にあっているか

トラックの荷台は業務で使用する上でも最重要項目と言える大事なポイントです。

目的に合ったサイズの荷台であるか、十分にサイズを確認しておきましょう。

ユンボなどの建設機械とは異なり、トラックの荷台はアタッチメントのように交換が利きません。

また、荷台床や四隅の痛み具合も十分な確認が必要です。

構造上、トラックの荷台の四隅は水分が溜まりやすく、サビによる腐食が発生しやすい箇所でもあります。

荷台の開閉が問題なくできるかなどとともに、必ず視認しておきましょう。

 

 

1-5.ウィンドウ・ライト・ミラーにヒビ・破損はないか

建設現場などへの出入りも想定される中古トラックは、

意外にフロントウィンドウやヘッドライト、ミラーなどに傷やヒビがありがちです。

商談に入る前に、これらの箇所は必ず確認しておきましょう。

気になることがあればためらわず、

何でも相談・質問することが中古トラックを購入する上でのポイントと言えます。

 

 

1-6.シャーシにサビや歪みはないか

トラックは元々耐久性の高い乗り物ですが、業務用車両であることを考慮し、

購入前にはシャーシのチェックも忘れず行っておきましょう。

特にダンプの場合、荷台を上げることではしご状になったフレームを確認することができるようになります。

ここは荷台・積荷の全重量を受け止めるもっとも負荷のかかる部位ですので、

実際にご自身の目で状態を確認しましょう。

 

まずは荷台を支えるクロスメンバー(横向きフレーム)・サイドレール(縦向きフレーム)を確認し、

歪み・錆の程度をチェックしていきます。

歪みが発生しているようなことはそうそうありませんが、錆が広範囲に広がってしまうと、

時間が経つにつれて安全性に不安が出てしまいますので、購入前に一度は確認しておきましょう。

 

 

中古トラック・内装のチェックポイント

外装のチェックが終わったら、今度は内装の確認に入りましょう。

内装チェックの際は、面倒であっても必ずドアを締め切って確認することをおすすめいたします。

 

 

2-1.嫌な臭いはしないか

鼻をふさぐ男性の写真

中古自動車を購入する上で、もっとも人間の生理現象に訴えかけるものが「車内の臭い」です。

これは中古トラックにおいても例外ではなく、

むしろ業務用車両として長時間ドライバーが乗車していることが多々あるため、一般車両よりも臭いがこもりがちです。

前オーナーが喫煙者であった場合のことも考え、備付の灰皿なども入念にチェックしておきましょう。

車内の臭いはクリーニングと共に対策を行うのが基本ですので、

臭いが妥協できる範囲であれば納車前に念入りな除臭を、

どうしても無理な範囲であれば別のトラックの購入を検討されるとよいでしょう。

 

 

2-2.エアコンは冷風も温風も出るか

エアコンは中古自動車において、エンジン・電装系の異常を知る上でのもっともポピュラーなチェック項目です。

冷風・温風ともに出ているかをしっかりと見極めておきましょう。

効きが悪い場合、またはゆるやかな温度変化しかしないという場合は、

ラジエーターなどに問題がある場合もあります。

納車後に後悔しないように、事前に確認することをおすすめいたします。

 

 

2-3.各種ランプは点灯するか

インストゥルメントパネル写真

メーター内の各種ランプは、トラックの異常を知る上でもっとも手早くできるチェック箇所です。

エンジンをかけてランプの点灯状況を確認し、違和感を覚えたら必ず質問しましょう。

シートベルト・サイドブレーキといった普段あまり意識しないランプ類は見落としがちですので、

交通安全教育の基本に立ち返って確認されることをおすすめいたします。

その他、展示段階ではオイル交換を行わずに展示しているトラックも多々ありますので、納車後は早めに交換しましょう。

 

 

2-4.電装系・カーナビ・ETCは正常作動するか

業務で使用する特性上、電装系は重要なチェックポイントのひとつです。

道に不慣れなドライバーのためのカーナビや、

高速道路用のETCなどが装着されている場合、しっかり動作状況を確認しておきましょう。

スイッチ類はトラックで磨耗しやすい電装パーツであるため、

ひとつひとつのスイッチ類も合わせて確認しておくことをおすすめいたします。

 

 

中古トラック・付属品のチェックポイント

一般乗用車の場合、マニュアル等の付属品がなくてもそこまで大きな影響はありませんが、トラックは業務用車両です。

十分な安全性を確保する上でも、付属品の有無はしっかり確認しておきましょう。

 

 

4-1.車検証・整備記録簿・取扱説明書はついているか

整備記録簿の重要性

車検証は車検を受けるために欠かせない付属品のひとつですが、

整備記録簿も中古トラック購入において、たいへん大きな意味合いを持つ備品です。

走行距離や整備状況を記録したこの書類は、パーツ交換の履歴などから車両のクセを見抜くことができ、

不正改造の可能性を極限まで抑えるための抑止力となるのです。

業務用車両であるトラックは、安全性が非常に重要な乗り物です。

取扱説明書はwebからダウンロードできても、整備記録簿はそうはいきません。

決して安い買い物ではありませんので、こちらの有無は最優先事項としてスタッフに確認しておきましょう。

 

 

4-2.ジャッキ・工具がついているか

長距離を走ることも多いトラックにおいて、車載工具はなくてはならないマストアイテム。

そのため、例えメーカー純正品でなかったとしても、

販売時に車載工具がしっかり付属するのかよく確認し、なければ早めに購入しましょう。

長距離走行中、GSなどのない辺鄙な場所で立ち往生してしまったら泣くに泣けません。

また、トラックにおいてジャッキは一般車両以上に大きな意味合いを持つ重要工具ですので、

こちらの有無も併せて行いましょう。

トラックの車重に耐えられるものであることを確認し、

そうでなければ相応のものを用意することを強くおすすめいたします。

 

 

4-3.スペアタイヤがあればなお良し!

必ずしも付属とはなっていませんが、スペアタイヤはあれば非常に重宝するアイテムのひとつです。

小さなGSレベルでは対応できないことも多いトラックのタイヤは、バーストすると非常に厄介な代物です。

付属するならば言うことなしですが、無い場合は念のために購入しておきましょう。

 

 

試乗できるならぜひ乗っておこう!

試乗

よほど時間に余裕がない場合はやむを得ませんが、試乗の重要性は中古トラックにおいても変わりません。

なるべく試乗した上で、エンジンやブレーキといった走行性能の問題を点検しておいた方が無難です。

 

 

5-1.エンジンの始動性・エンジン音に問題はないか

トラックは峠を攻めたり、最高速度を競ったりするような車両ではありませんが、

異音にはくれぐれもご注意ください。

運転席に乗り込み、エンジンをかけた段階でうるさいと感じるようであれば、

十中八九何らかのトラブルを抱えていると見てよいでしょう。

始動性も大切で、例え厳寒の冬場でもイグニッションを捻って3秒以上かかる車両は要注意。

長く付き合うことになる可能性が高いトラックですので、

ここはしっかりと確認しておき、不審な点は必ず質問しましょう。

 

 

5-2.ブレーキの利きかたに問題はないか

通常走行時のブレーキチェックはもちろん、徐行時の違和感やハンドルへの影響も必ず確認しておきましょう。

特に新品のブレーキパッドに交換するから……と言われていても、

ディスクローターへの歪みがあれば何も意味がありません。

必ず制動性能は自分自身の感覚によって点検し、安全性の確保に努めましょう!

 

 

5-3.排気音は正常か

耳をすます男性の写真

トラックの駆動系やエンジンに関するチューニング・カスタムを行うことはほぼありませんが、

だからと言って問題がないとは限りません。

低年式のトラックの場合、経年劣化によってマフラーに穴が開いてしまうことがあるためです。

バラバラと不規則な排気音や、妙にうるさく感じる音であった場合、そうしたマフラーのトラブルが予想されます。

ご自分の耳でその音をしっかり聞き取り、正常なものかどうかを判断しましょう。

 

 

まとめ

トラックは一般車両に比べ、専門知識が必要なのでは……と思われる方も多いのですが、

実際には少し気をつけるだけで十分に現車確認に備えることが可能です。

今回ご紹介させて頂いた16のポイントは、

長年自動車整備士として生計を立ててきたプロの観点からのアドバイスです。

全てを暗記して現車確認に臨む必要性はありませんが、

ご不安な方はぜひ当ページをスマホのブックマークに保存し、

立会い時に確認しながら調べてみてはいかがでしょうか?

2016年11月25日

購入に必要なものとかかる日数

正規ディーラー店での新車購入とは異なり、

中古トラックを購入してから実際に納車されるまで、どれくらい時間がかかるかご存じでしょうか?

 

一般的な自家用車とは異なり、トラックは業務用車両です。

それだけに、購入から納車までの流れや必要な日数を知っているのといないのとでは、

仕事の段取りにも大きな影響がありますよね。

今回は、中古トラック納品の流れについてご説明させていただきます。

 

 

まずは購入契約の締結から! ~購入から書類手続き編~


店頭などで現車の状態を確認し、代金支払いの商談が成立すれば、まず準備するべきなのは書類関係の手続きです。

業者によって多少前後する事項がありますが、一般的には以下の流れが基本です。

 

 

1-1.車を自分の名義にするためにまずは書類手続き!


自動車・バイクを所有して公道を走るためには、ナンバープレートの交付が義務付けられています。

そのためには書類上で、車両の所有者を明確にするための手続きが必要です。

購入契約の締結時には、以下のものをご用意下さい。

 

 

実印


実印を用意

不動産登記や自動車を購入する際、必ず必要となるのが各自治体の役所で印鑑登録を行った実印です。

自分の好きな字体や崩しを用いたオリジナルの印鑑を作るのが一般的ですが、

ゴム印・シャチハタのように変形の恐れがあるものでなければ、ほぼ市販の印鑑でも登録は可能です。

印鑑登録には日数がかかりますので、なるべく事前に用意しておきましょう。

 

 

印鑑証明書


印鑑証明書

実印を役所で登録した後、その実印が間違いなく登録された印鑑であることを証明する書類が「印鑑証明書」です。

これは購入した車の登録に必要ですので、お急ぎで納車を希望される場合はできるだけ携行していくことが望ましいです。

 

 

1-2.自動車購入の必須事項! 車庫証明書を用意しよう!


保管場所を証明する車庫証明書

自動車を所有するためには、その自動車を保管・管理するための場所が確保されていることを明確にする必要があります。

それを公的に証明するための書類が「車庫証明書」です。

購入契約が締結したら、今度はこの車庫証明書を用意しましょう。

この流れですが、まずは購入したトラックを保管しておく地域を管轄する警察署に行き、申請用の書類をもらってきましょう。

 

 

車庫証明書申請のポイント


車庫証明書の申請用紙には、記入見本が添付されていますので、それを参考にして記入すれば問題なく作成可能です。

勘違いしやすいポイントですが、車名欄には車種名(モデル名)ではなく、メーカー名を記入してください。

それ以外にはトラックの形番と車体番号を記入する欄がありますので、

その欄を埋めて申請書を提出すれば申請完了となります。

 

保管場所(車庫)が自己の所有地であれば、自認書に住所記入・捺印すればそれで書類作成は完了です。

賃貸による駐車場の場合、

管理会社または土地の所有者の方に車の保管地として契約していることを証明してもらう必要があります。

このため、「保管場所使用承諾証明書」に必要事項を記入し、管理会社または所有者に署名押印してもらいましょう。

 

 

車庫証明書を受け取りに行こう! 印鑑が必須です!


車庫証明の申請書が用意できれば、今度は警察署に申請費用と書類を提出し、車庫確認を受けることになります。

この期間は地域によってまちまちですが、大体平日の3日程度と見ておけば問題ないでしょう。

トラックに限らず、自動車のナンバープレート取得には必ず車庫証明書の取得が必要となりますので、

車庫証明書の取得期間だけはしっかりと把握しておきましょう。

申請書類提出時に証明書の発行日を告知してくれることがほとんどですので、忘れずに確認しておくことをおすすめいたします。

発行日には印鑑と五百円程度の標章代金(通称・車庫シール)が必要となりますので、忘れずに携行しましょう。

 

 

車庫証明を取得したら、いよいよ納車!~トータルで必要な日数は?


納車前に必ず整備

晴れて車庫証明書の取得ができれば、再び証明書と車庫シールを携行して販売店へ再訪してください。

ナンバープレートの取得と車検のため、車庫証明書と車庫シールは必須品です。

これらがなければ販売店としても手続きが進められませんので、忘れずに提出しておきましょう。

この先はトラックの状態により、納車までの期間が大きく異なります。

購入車両の条件と照らし合わせてご確認ください。

 

 

2-1.購入するトラックに車検が残っていた場合


購入するトラックに車検が残っていた場合、納車までの期間はかなり短くなります。

車庫証明の取得と合わせ、1週間以内での納車も十分可能です。

 

ただし、納車前整備を省くことは、安全性の関係上おすすめできませんので、

少しでも早く納車を希望する場合は、購入契約の締結時に整備を依頼しておくとよいでしょう。

 

 

2-2.購入するトラックが廃車済みまたは車検がない場合


購入するトラックに車検が残っていない場合、車検を通すための日数が必要となります。

車検を通すためには、一定以上の安全性を証明する必要がありますので、

ブレーキやウインカーなどの機器点検などを含めて2~3日前後を要します。

ユーザー車検などとは異なり、運輸局の規定にのっとった必要事項ですので、ここを省くことはできません。

こちらの場合は、購入契約締結時から10日ほどと考えておけばまず問題ありません。

 

 

場合によってはそれ以上期間が必要なケースも!


注意を促すイメージ写真

ここまでが一般的な中古トラックの購入から納車までに必要な、ご自身の準備内容です。

中古トラックも自動車である以上、法的な規定に従ってナンバープレートの取得・車検といった必要事項があります。

オーナー自身の手で簡単に整備できるような乗り物ではありませんし、

業務用車両であるトラックは事故を起こした際に不備があれば、所有者責任を追及される恐れがあります。

それぞれの車両状態を確認し、納車までに要する整備期間を相談しながら商談を行うことで、

おおよその納車予定日をすり合わせることが可能です。

 

中古自動車・中古トラックは、それぞれ状態が異なる「生きた乗り物」です。

販売店としっかり相談し、事前準備を段取りよく進めることが、納車までの日数を短縮するポイントと言えるでしょう。

どうしても急ぎで欲しい!という場合、以下のトピックスを合わせてお読みください。

 

 

急ぎの場合に有効!納車までの期間が短い購入方法とは?


スピードアップを図るイメージ写真

商用利用を目的とした自動車の場合、安全性には十分に配慮する必要がありますので、

できる限り納車整備を受けておいた方が、後々のためにも安心なのは間違いありません。

しかし、予定外の業務量増加やお取引の関係上、

どうしても早急に中古トラックを用意する必要がある……という場合もあることでしょう。

 

そうした場合は、後からしっかりとした整備を受けることを念頭においた上で、

以下のような納車方法が可能か相談してみることをおすすめいたします。

これらの方法なら、車庫証明書の申請・交付などがスムーズにできるのであれば、

一般的な納車期間と比較してかなりの短期間で納車が可能になります。

 

 

現状渡し(整備なし)で受け渡しが可能なトラックを購入する


比較的近い期間内に中古車として販売を始めたトラックの場合、

試乗などの利便性を含めた上で「現状販売車両」という扱いで展示販売されていることがあります。

この状態の車両であれば、ナンバープレートはもちろん、車検も残った状態となっています。

本当に急ぎでトラックが欲しいという方の場合は、納車整備がない現状渡し車両を選択肢に入れておくと良いでしょう。

できる限り早い段階でしっかりとした整備を受ける必要性はありますが、

現状渡し車両であれば、軽トラックの場合で最短即日、一般的なトラックでも3営業日程度での納車が可能となります。

 

 

現状渡しのトラックを陸送受け渡しで購入する


車両コンディションはそのまま実走可能な状態であっても、

販売されている中古トラック本体が他県の別営業所などにある場合、どうしても納車期間が長めに取られがちです。

この場合は別途費用が必要となりますが、「陸送受け渡し」という形で納車してもらうことができます。

 

ナンバープレートの取得などが気になりますが、

業界団体である「日本中古自動車販売協会連合会」(中販連)などに加盟している中古車販売店であれば、

陸運局に車両を持ち込まなくてもナンバープレートの取得が可能ですので、

遠方の方は事前相談の上で検討するとよいでしょう。

陸送する距離にもよりますが、この場合は3日~1週間以内が納車の目安と言えます。

 

 

名義変更渡しが可能なトラックを購入する


条件は上記の2ケースよりも限られてきますが、ナンバープレート・車検が残った状態で実走可能な販売車両があります。

こういった名義変更渡し車両を購入することにより、平日であれば軽トラックの場合は最短で即日納車が可能です。

一般的なトラックでも3営業日前後もあれば納車可能となりますので、非常に有効な選択肢と言えるでしょう。

こちらも名義変更手続き・各種保険手続きなどを要しますので、

販売店と事前によく話し合った上で選択肢に入れておくと有効です。

 

 

急ぎの場合でも車庫証明書などの手続きはしっかりと!


応援する女性のイメージ写真

上記3つの購入方法を視野に入れれば、かなり早い段階で、業務での使用が可能になります。

 

しかし、どんなご事情があっても車庫証明書の申請手続きなどは省略できない手続きです。

お急ぎの際は、名義変更・車庫証明の申請に関わる事項は必ず手続きの手順を確認し、

販売店とよく相談の上で契約を進めましょう。

特に陸送業者によって陸送費用・配送期間は大きく異なりますので、

お急ぎの場合はなおさら、事情をしっかりと販売スタッフに説明した上で購入することが大切です。

 

また、実際に業務に使用する前には最低限の安全性を確保する意味で、

GSなどで空気圧チェック・オイル交換などの軽整備をすることをおすすめいたします。

2015年10月31日
ミャンマーは経済成長が著しく至る所で建設工事が行われている。そんな工事現場から出ようとしている1台のトラックが目に入った。

スカニアのコンクリートミキサー車だ。日本ではトラクターヘッドくらいしか目にすることがないスカニアだが、ミャンマーではいろいろな形状のスカニアが走っている。

スカニアはスエーデンの大型トラックを専門にするメーカーで、ダイムラー、ボルボに続く世界第3位生産台数を誇り95%輸出されている。

日本では一時期日野ブランドで販売されていたが、現在はスカニアジャパンが販売している。

写真のトラックはP-310というモデルで、建築や配送など広範囲に利用されているシリーズである。
2010年前後の製造で9000cc、310馬力の5気筒エンジン搭載のトラックである。
2015年10月12日
日本では見かけないルノーのトラックでステッカーがたくさん貼ってありずいぶん派手である。

ルノートラックはボルボ・グループ傘下にあるフランスの自動車メーカーでトラックと軍用車両を製造している。このトラックはルノー・プレミアムというモデルでオーストラリアやニュージーランドなどの海外仕様のモデルである。
このトラクターヘッドは、ルノー・プレミアム DCI420のハイルーフ、駆動は6x4というモデルで2004年製である。
詳しい情報をネットで調べても出てこない。そこでVINコード(海外で使用される車体番号)で検索したがトラックのためか情報が出てこなかった。

色々調べるうちに、たまたま中国の東風汽車にルノーのOEM車輌の情報が見つかった。それによると6気筒11,120cc、420馬力、8速マニュアルという仕様である。
2015年09月29日
もう一台インドのタタ・モータースのトラックを紹介してみたい

インドのタタ・モータースは2008年にジャガーとランドローバーを買収したことでニュースになった勢いのある自動車メーカーである。
インド市場の乗用車部門では、スズキに次ぐ第二の製造メーカーである。海外の多くの国ではトヨタに人気が集中するがここインドでは圧倒的にスズキが人気である。

トラック製造でも、ライトトラックから中型、大型、トラクターヘッドと一通りのラインナップがある。

今回紹介するのは、多々の中型車で海外輸出モデルのLPT2116というモデルである。
仕様は2013年製造、直列6気筒、5680cc、160馬力、積載は6トン車である。
詳しく調べてみると、驚いたことに電気系統は12Vである。同じ中型車でも24Vタイプもあるので統一されていないようだ。

2015年09月14日
ヤンゴンではインドのタタのトラックも見かける。最近は日本のスズキと組んでショールームをオープンさせた。

写真のトラックは、Tata LPT 407 EX2という車名で4気筒、3000cc、74馬力の小型トラックである。
2015年09月01日
ヤンゴン川の港で荷物待ちで停車していた韓国ヒュンダイ(現代)のトラクターヘッドである。
ヒュンダイ・トラックは、ショートサイズのポーターⅡ、小型のマイティ、中型のメがトラック、大型のトラゴとエクシエントがある。

写真のトラクターヘッドは、トラゴのゴールドというモデル名でフロントのエンブレムがGOLDとなっている。
このモデルは、トラクターヘッド以外にカーゴ、ダンプのラインナップがある。
カーゴの超ロング車は25t車で10x4の5軸がある。前2軸で、後3軸の構造で荷が軽い時には後3軸のうち前1軸が浮き上がっている。

このトラクターヘッドは2002年モデルで6x4、直6エンジン搭載の440馬力である。
2015年08月16日
前回紹介したKIA BONGOⅢと大変良く似ている現代自動車(HYUNDAI)のポーターⅡというモデルである。
こちらはかつてマツダ・ポーターをライセンス生産していて名前をそのまま使っている。

平ボディー・ショートでスペックは、2400cc/126ps ターボである。
2004年に登場しクライスラーにOEM供給しダッジ・H-100として販売されている。

このトラックは韓国国内でも大人気で40%のシェアを誇りミャンマーの街角でも大活躍である。荷台を見るとカゴのようにスチールで囲ってあり屋根にはキャンバスが貼ってある。荷台内部には横2列にイスが設置されていて、ミャンマーでは小型バスとして利用されている。
2015年08月11日
この号から韓国製のトラックを何台か紹介していきたい。
ミャンマーにももちろん韓国製のトラックもたくさん走っている。どちらかと言うと小型トラックが多いという印象である。

今回紹介するトラックは、起亜自動車(KIA)のBONGOⅢというモデルでボンゴはご存知のようにかつてマツダ・ボンゴをライセンス生産していて名前をそのまま使用している。
起亜自動車はアジア通貨危機で1998年に経営破綻をして現代自動車の傘下に入っている。

1.4tの平ボディ・ショート幌付きで2900cc/146馬力の仕様である。このトラックは顔の形がトンボに似ていることからトンボと呼ばれている。
このトラックが日本車より安く中国車より壊れにくいのでミャンマー人には大人気である。
2015年07月24日
最近ヤンゴンの周辺道路は中国製のトラックばかりという感じがする。一時期の日本製のトラックは一体どこに行ったんだろう。

中国製トラックの最後の紹介である。

このトラックは「中国重型汽车集团有限公司」。英名は「China National Heavy Duty Truck Group」という長い名前の会社で、略してSINOTRUCKと言う。現在三番目に大きいトラックメーカーである。
HOWAというブランド名でいろいろな大型トラックを製造している。写真のトラックは、HOWA A7というモデル名の2デフのトラクタヘッドで、ハイルーフ仕様(1デフや標準ルーフもある)、2011年製造、11,600cc/420馬力、第五輪荷重18tのスペックでボディーカラーも良くなかなか格好いいトラックである。

ヤンゴン川のトラックターミナルで休憩中のところを撮らせてもらった。
2015年06月16日
少し古い中国のトラックの情報を調べるのは難しい。中国のポータルサイトを調べてみたが中古トラックのサイトは無いようである。
中国製のトラックはすぐ壊れるので、中古市場が確立されていないのかもしれない。

今回紹介するトラックは「激流ミャンマー 中古トラック事情 その40」で紹介したトラックと同じメーカーで、东风のEQ3040GLという中型ダンプである。
このトラックの資料が見つからなかったので、コーションプレートの情報から見ると、2013年11月製造で総重量5200kg。

写真からは見づらいかもしれないが、補助ランプと左バックミラーの所に枯れた木がかけてある。これはミャンマー式の交通安全のお守りである。
2015年06月08日
「激流ミャンマー 中古トラック事情 その38」で紹介した小型トラックと同じメーカーのトラクターヘッドである。

北汽福田汽车(Beiqi Foton Motor)は1996年北京で設立され29,000人を超える従業員を有する企業である。

写真のトラクターヘッドは、欧曼 (Auman)ETXというモデルでダイムラーとの共同開発車である。2デフ、420馬力、第五輪荷重15.3tという仕様である。

顔つきはスカニアにそっくりで、フロントグリルをタテに短くした程度でパクリと言われても仕方がない。
2015年05月18日
このトラクターヘッドのメーカーは中国の安徽江淮汽车股份有限公司である。

通称 江淮汽车は、1964年上海に近い安徽省に設立されJACブランドで乗用車からトラックまで製造する総合自動車メーカーである。

写真のトラックは、JACギャロップというモデルで、2012年製、1デフ、330馬力、第五輪荷重10.5tの仕様である。

トレーラーには40フィートコンテナ用を接続している。
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